JP2018139061A - 媒体検出装置及び紙幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明部を有する媒体であっても検出可能であり、かつ、媒体を検出しながら紙粉等の異物を除去することで経時的な検出精度の低下を防止できる媒体検出装置及びそれを備えた紙幣処理装置を提供する。【解決手段】検出エリアに存在する媒体の有無を検出する媒体検出装置10であって、超音波を送信する送信部20と、前記送信部から送信された超音波を反射させつつ動く反射面を有する反射部41、42、43、44と、前記反射部で反射された超音波を受信する受信部30と、を備えることを特徴とする媒体検出装置である。【選択図】図2

Description

本発明は、媒体検出装置及び紙幣処理装置に関する。より詳しくは、検出エリアに媒体が存在するか否かを、超音波を用いて検出する媒体検出装置及びそれを備えた紙幣処理装置に関する。
媒体検出装置として、紙幣(銀行券)、商品券、小切手等の紙葉類の計数、識別等を行う処理装置内に設置され、処理装置内を搬送される紙葉類の検出を行うものが知られている。紙幣等の紙葉類に用いられる紙は、植物繊維を素材にした紙が主流だが、耐久性、耐水性、セキュリティ性等の向上を目的として、合成繊維を素材とした紙を用いたり、合成樹脂のシートであるポリマーシートを用いたりすることがある。ポリマーシートから作られた紙幣は、ポリマー紙幣と呼ばれる。紙葉類には様々なセキュリティ特徴が付与されることがあり、例えば、偽造防止のために、ポリマー紙幣にクリアウインドウ(透明の窓)が設けられることがある。
ポリマー紙幣のクリアウインドウ等のような透明部を有する媒体を検出するために、超音波を利用することは有効である。例えば、特許文献1には、搬送ガイド板の一方において超音波送信口を大きく開口して設け、搬送ガイド板の他方において超音波受信口を受信機の受信面積より小さく開口して設けることにより、媒体からの反射波を搬送ガイド板に当てることなく外方へ逃し、かつ、受信機へのノイズの侵入を抑制して、検知精度を向上させた紙葉類重送検知装置が開示されている。
また、特許文献2には、シート材料検査装置において、送信素子と受信素子とを媒体の搬送面に対して互いに斜めに配置し、かつ、シート材料で反射した音波部分が、シート材料に対する音波照射中に受信素子に到達しないようにその伝搬を搬送通路によって制限することにより、測定に寄与しない迷走音波による測定信号への妨害を防止することができる技術が開示されている。
更に、特許文献3には、超音波でなる検出波により媒体を検出する検出装置において、検出対象により反射される場合よりも強度が減衰された状態で検出波を反射する減衰部を設け、検出位置に検出対象があるか否かに応じて反射検出波の強度を大きく相違させることにより、媒体の検出精度を高め得る技術が開示されている。
特開2008−207885号公報 特表2002−525627号公報 特開2014−182752号公報
上記特許文献1〜3に記載された技術を用いることにより、透明部を有する媒体を検出することは可能である。しかしながら、上記特許文献1〜3の装置には超音波が通過するための開口が設けられているため、検出対象である媒体から発生する紙粉やインク粉等の埃がセンサ上に堆積し易い。例えば、上記特許文献1における受信器、上記特許文献2における送信素子及び上記特許文献3における減衰部はいずれも、媒体を検出する検出エリアの下側に配置されているため、これらのセンサ面や反射面には埃が堆積し易く、堆積した埃により装置の検出精度は低下し、やがて装置は媒体を検出することができなくなると考えられる。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、透明部を有する媒体であっても検出可能であり、かつ、媒体を検出しながら紙粉等の異物を除去することで経時的な検出精度の低下を防止できる媒体検出装置及びそれを備えた紙幣処理装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、検出エリアに存在する媒体の有無を検出する媒体検出装置であって、超音波を送信する送信部と、前記送信部から送信された超音波を反射させつつ動く反射面を有する反射部と、前記反射部で反射された超音波を受信する受信部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記反射部は、前記反射面を回転させながら前記超音波を反射させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記反射部は、ローラ部材又はベルト部材を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記反射部は、前記反射面を往復運動させながら前記超音波を反射させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記反射部は、前記反射面を微振動させながら前記超音波を反射させることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記反射部は、板部材を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記反射部は、前記検出エリアの下側に配置されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記送信部から送信された前記超音波が反射される位置から外れた位置で前記反射面に接触して清掃する清掃部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検出エリアは、前記媒体が搬送される搬送路であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検出エリアは、前記媒体が集積される集積部であることを特徴とする。
また、本発明は、紙幣処理装置であって、前記媒体検出装置を備えることを特徴とする。
本発明の媒体検出装置及びそれを備えた紙幣処理装置によれば、透明部を有する媒体であっても検出可能であり、かつ、媒体を検出しながら紙粉等の異物を除去することで経時的な検出精度の低下を防止できる。
実施形態1に係る紙葉類検出装置によって検出される、透明部を有する紙葉類の好適な一例を示す平面模式図である。 実施形態1に係る紙葉類検出装置を表した模式図であり、(a)は斜視模式図であり、(b)は側面模式図である。 実施形態1の変形例1に係る紙葉類検出装置を表した模式図であり、(a)は斜視模式図であり、(b)は側面模式図である。 実施形態1の変形例2に係る紙葉類検出装置を表した模式図であり、(a)は斜視模式図であり、(b)は側面模式図である。 実施形態1の変形例3に係る紙葉類検出装置を表した模式図であり、(a)は斜視模式図であり、(b)は側面模式図である。 実施形態1の変形例4に係る紙葉類検出装置を表した斜視模式図である。 実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置を表した斜視模式図である。 実施形態1の変形例6に係る紙葉類検出装置を表した斜視模式図である。 実施形態1の変形例7に係る紙葉類検出装置を表した斜視模式図である。 実施形態1の変形例8に係る紙葉類検出装置を表した斜視模式図である。 実施形態1の変形例9に係る紙葉類検出装置を表した斜視模式図である。 実施形態2に係る紙幣処理装置の断面模式図である。
(実施形態1)
以下、図面を参照して、本発明に係る媒体検出装置の一実施形態として、紙葉類を検出するために利用される紙葉類検出装置を詳細に説明する。
本実施形態に係る紙葉類検出装置の検出対象となる紙葉類の種類は、特に限定されず、例えば、紙幣、商品券、小切手、有価証券、カード状媒体等が挙げられる。また、紙幣に用いられる紙は、植物繊維を素材にした紙が主流だが、耐久性や耐水性、セキュリティ性等の向上を目的として、合成繊維を素材とした紙や、合成樹脂のシートであるポリマーシートが用いられてもよい。ポリマーシートから作られた紙幣は、ポリマー紙幣と呼ばれる。
また、検出対象の紙葉類は、光を遮光する不透明部のみから構成されるものであってもよく、可視域の光(可視光)及び/又は赤外光を少なくとも透過する透明部を少なくとも一部に有するものであってもよい。
図1を用いて、本実施形態に係る紙葉類検出装置の検出対象として好適な紙葉類の一例について説明する。図1に示すように、この紙葉類(媒体)1の左下部及び右側部には、それぞれ、可視光及び赤外光を透過する透明部2として、クリアウインドウ2a及び2bが形成されている。左下部のクリアウインドウ2aは、島状に設けられ、周囲を光が遮光される不透明部3に囲まれているが、右側部のクリアウインドウ2bは、帯状に設けられ、短手方向(本実施形態では搬送方向に対応する)において紙葉類1の一端から他端の全体に設けられている。
図2に示すように、本実施形態に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10は、検出エリアAに向けて超音波Bを送信し、検出エリアAを通過した超音波Bを受信して超音波信号を出力し、該超音波信号に基づいて検出エリアAに紙葉類1が存在するか否かを検出するものである。
本実施形態に係る紙葉類検出装置10は、紙葉類1の有無を検出する際に超音波Bを利用することで、紙葉類1の不透明部3だけでなく透明部2も検出することが可能となるため、ポリマー紙幣に形成されたクリアウインドウのような透明部2が存在する紙葉類1をより確実に検出することが可能である。
図2に示すように、紙葉類検出装置10は、送信部20、受信部30、第一の反射部41、第二の反射部42、第三の反射部43、第四の反射部44、第一の清掃部51、第二の清掃部52、第三の清掃部53、第四の清掃部54、第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62を備え、4つの検出エリアAで紙葉類1を検出することができる。
送信部20は、入力信号に基づいて超音波Bを送信するものであり、受信部30は、超音波Bを受信するものである。送信部20及び受信部30は、いずれも、振動子として圧電素子、例えば圧電セラミック素子を備えている。送信部20及び受信部30は、それぞれ、検出エリアA上側の一側方及び他側方に配置され、検出エリアAを挟んで互いに対向している。送信部20及び受信部30は、それぞれ、検出エリアAに向かって超音波Bを送信及び受信できるよう配置されており、受信部30は、送信部20から送信された超音波Bを正面から受信できるように、その向き及び位置が設定されている。すなわち、超音波Bが送信される送信面20a及び超音波Bが受信される受信面30aは、検出エリアAの側方において、検出エリアAに向かって配置されている。
送信部20側から受信部30側へ向かって順に設けられた第一の反射部41、第二の反射部42、第三の反射部43及び第四の反射部44は、いずれも、送信部20から送信された超音波Bを反射させるものであり、検出エリアAの下側に配置されている。
第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44は、それぞれ、円錐状のローラ部材から構成され、上記円錐状のローラ部材の側面は、それぞれ、第一の反射面41a、第二の反射面42a、第三の反射面43a及び第四の反射面44aに対応している。
第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44は、第一の反射面41a及び第二の反射面42aが互いに対向し、かつ、第三の反射面43a及び第四の反射面44aが互いに対向するように配置され、各々の円錐の中心軸を貫く接続部45を介して互いに接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aで超音波Bを反射させつつ、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aを回転させることができる。
第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44は、それぞれ、空気とは異なる固有音響インピーダンスを有する材料から構成される。第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44に用いられる材料としては、例えば、鉄等の金属、アクリル樹脂等のプラスチックが挙げられる。
第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aの表面は平滑であることが好ましい。また、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aの回転数は高い方が好ましく、1000rpm以上であることがより好ましい。このような態様とすることにより、紙粉等の異物をより効果的に除去することができる。
送信部20側から受信部30側へ向かって順に設けられた第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62は、いずれも、送信部20から送信された超音波Bを反射させるものであり、検出エリアAの上側に配置されている。
第一の固定反射部61は、第一の固定反射面61a及び第二の固定反射面61bを、送信部20側から受信部30側へ向かって順に有する。第一の固定反射部61は、台形柱状の部材から構成され、上記台形の脚に対応する2つの面が、第一の固定反射面61a及び第二の固定反射面61bを構成している。また、第一の固定反射部61は、上記台形における短い方の底辺61cが検出エリアA側となるよう配置されている。
第二の固定反射部62は、第三の固定反射面62a及び第四の固定反射面62bを、送信部20側から受信部30側へ向かって順に有する。第二の固定反射部62は、第一の固定反射部61と同様に、台形柱状の部材から構成され、上記台形の脚に対応する2つの面が、第三の固定反射面62a及び第四の固定反射面62bを構成している。また、第二の固定反射部62は、上記台形における短い方の底辺62cが検出エリアA側となるよう配置されている。
第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62は、それぞれ、空気とは異なる固有音響インピーダンスを有する材料から構成される。第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62に用いられる材料としては、例えば、鉄等の金属、アクリル樹脂等のプラスチックが挙げられる。
送信部20から送信された超音波Bは、検出エリアAの一側方に配置された部材A10における開口A11を通過し、検出エリアAの上側に位置する第一の固定反射部61に到達する。第一の固定反射部61に到達した超音波Bは、第一の固定反射面61aで検出エリアAの下側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する第一の反射部41に到達する。第一の反射部41に到達した超音波Bは、第一の反射面41aで反射され、検出エリアAの下側に位置する第二の反射部42に到達する。第二の反射部42に到達した超音波Bは、第二の反射面42aで検出エリアAの上側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、検出エリアAの上側に位置する第一の固定反射部61に到達する。第一の固定反射部61に到達した超音波Bは、第二の固定反射面61bで反射され、検出エリアAの上側に位置する第二の固定反射部62に到達する。
第二の固定反射部62に到達した超音波Bは、第三の固定反射面62aで検出エリアAの下側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する第三の反射部43に到達する。第三の反射部43に到達した超音波Bは、第三の反射面43aで反射され、検出エリアAの下側に位置する第四の反射部44に到達する。第四の反射部44に到達した超音波Bは、第四の反射面44aで検出エリアAの上側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、検出エリアAの上側に位置する第二の固定反射部62に到達する。第二の固定反射部62に到達した超音波Bは、第四の固定反射面62bで反射され、検出エリアAの他側方に配置された部材A20における開口A21を通過し、受信部30へと到達する。
このように、本実施形態に係る紙葉類検出装置10では、第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44、第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62を用いることにより、紙粉等の異物(埃)が堆積し難い検出エリアAの側方に送信部20及び受信部30を配置することが可能となり、送信部20及び受信部30に埃が付着することで生じる経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
一方、第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44は、検出エリアAの下側に配置されているため、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aには埃が堆積し易いが、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aは、超音波Bを反射させながら回転することができるため、本実施形態の紙葉類検出装置10では、紙葉類1を検出しながら、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。すなわち、本実施形態の紙葉類検出装置10は、クリーニングのために装置の動作を停止する必要がなく、紙葉類1から発生する紙粉等の埃が存在する環境においても好適に使用することができる。
また、第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44、第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62を用いることにより、送信部20から送信された超音波Bが紙葉類1を4回通過するように、すなわち、紙葉類1を4個所の検出エリアAで検出できるように、超音波Bの伝搬経路を設計することが可能となり、紙葉類1をより確実に検出することができる。
第一、第二、第三及び第四の清掃部51、52、53及び54は、それぞれ、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aに堆積した埃を除去するものである。第一、第二、第三及び第四の清掃部51、52、53及び54は、それぞれ、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aに接しており、ブラシにより構成される。
第一、第二、第三及び第四の清掃部51、52、53及び54は、送信部20から送信された超音波Bが反射される位置から外れた位置で、回転する第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aに接触して埃を除去する。このような態様とすることにより、より効果的に埃を除去することが可能となる。
第一、第二、第三及び第四の清掃部51、52、53及び54は、第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aの埃を落とすことができる部材から構成されればよく、ブラシ以外の部材としては、布、ヘラ、スポンジ等を清掃部に用いることも可能である。
次に、紙葉類1の検出方法について詳細を説明する。受信部30は、受信部30の出力信号に基づき紙葉類1を検出する検出部(図示せず)を備えている。詳細には、送信部20が送信した超音波Bの伝搬方向に紙葉類1が存在しない場合、超音波Bは検出エリアAを通過し、ほとんど減衰することなく受信部30に受信される。他方、送信部20が送信した超音波Bの伝搬方向に紙葉類1が存在する場合は、超音波Bの大半が紙葉類1によって反射される。そのため、紙葉類1を透過して受信部30に受信される超音波Bは殆ど無い。一方、多重反射や紙葉類1の外側からの回り込みにより、受信部30が超音波Bを僅かに受信されることがあるが、その量は非常に僅かである。本実施形態では超音波Bを用いて紙葉類1の検出を行っているため、紙葉類1に不透明部3だけでなく透明部2が存在する場合であっても、不透明部3及び透明部2において超音波Bがほとんど遮蔽(反射)され、受信部30に受信される超音波Bが極端に減衰するため、紙葉類1を検出することが可能である。
したがって、受信部30が受信する超音波Bの大きさは、超音波Bの伝搬方向に紙葉類1が存在しない場合よりも超音波Bの伝搬方向に紙葉類1の透明部2又は不透明部3が存在する場合の方が極端に小さくなり、受信部30の出力値、例えば出力電流は、前者の場合よりも後者の場合の方がより小さくなる。このため、検出部は、受信部30が受信する超音波Bの大きさ、すなわち受信部30の出力信号に基づいて紙葉類1を検出することができる。
好ましくは、検出部は、受信部30の出力信号の減衰率に基づいて紙葉類1を検出する。より詳細には、この場合、まず、検出部は、紙葉類1が搬送される前の段階で受信部30の出力値を取得し、初期値として記憶部(図示せず)に記録しておく。その後、検出部は、紙葉類1が搬送されている間、受信部30の出力値を所定周期で順次取得する。また、検出部は、上記初期値に対する取得した各出力値の減衰率を下記式により算出する。
減衰率(%)=(初期値−出力値)/初期値×100
そして、検出部は、この減衰率が記憶部に記憶された閾値以上である場合は紙葉類1が存在すると判断し、減衰率が該閾値未満である場合は紙葉類1が存在しないと判断することによって、紙葉類1を検出する。
(実施形態1の変形例)
実施形態1に係る紙葉類検出装置10では、円錐状のローラ部材から構成される第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44、第一の固定反射部61及び第二の固定反射部62を用いることにより、遠心力を利用して埃を除去しながら、4個所の検出エリアAで紙葉類1を検出したが、1組の送信部20及び受信部30に対して、反射部及び固定反射部の配置、数及び形状を変化させることにより、埃の除去方法や検出エリアAの数を変えることができる。
例えば、実施形態1に係る紙葉類検出装置10は、円錐状のローラ部材から構成される第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44を備え、回転の遠心力を利用して第一、第二、第三及び第四の反射面41a、42a、43a及び44aに堆積した埃を除去する装置であるが、第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44は、ベルト部材や板部材から構成されてもよい。第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44がベルト部材から構成される場合、ベルト部材を回転させて遠心力を利用することにより、効果的に埃を除去することができる。また、第一、第二、第三及び第四の反射部41、42、43及び44が板部材から構成される場合、板部材を往復運動又は微振動させて埃を効果的にふるい落とすことができる。なお、上記ベルト部材としては、複数のローラに張架された無端状ベルト等が挙げられる。上記板部材とは、反射面が平面である部材を指し、反射面以外の部分は平面であっても平面でなくてもよい。また、微振動とは、振動数10Hz〜30Hzの振動であり、例えば、反射部の反射面に堆積した埃が跳ねて落ちる程度の、小さな振れ幅の振動である。
以下に、実施形態1に係る紙葉類検出装置10の変形例を示す。なお、以下に示す紙葉類検出装置において、送信部20は受信部30と入れ替えて配置されてもよい。また、以下では、実施形態1に係る紙葉類検出装置10の部材A10及び部材A20を省略して、実施形態1の変形例に係る各紙葉類検出装置について説明する。
<実施形態1の変形例1>
まず、実施形態1の変形例1について説明する。図3に示す、実施形態1の変形例1に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Aは、送信部20、受信部30、反射部40及び清掃部50を備える。
送信部20は検出エリアAの上側に配置され、送信面20aは、検出エリアAの上側において、反射部40に向かって配置されている。受信部30は検出エリアAの下側に配置され、受信面30aは、反射部40に向かって配置されている。
検出エリアAの下側に配置された反射部40は、円錐状のローラ部材から構成され、上記円錐状のローラ部材の側面が反射面40aとして機能する。反射部40の中心には軸状の接続部45が接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを回転させることができる。
また、検出エリアの下側に配置された清掃部50は、ブラシにより構成され、反射部40の反射面40aに接して固定されている。
送信部20から検出エリアAの下側に向けて送信された超音波Bは、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する反射部40に到達する。反射部40に到達した超音波Bは、反射面40aで反射され、受信部30へ到達する。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例1に係る紙葉類検出装置10Aでは、1個所の検出エリアAを設け、かつ、送信面20a及び受信面30aを、埃が堆積しない位置に配置することが可能となる。一方、反射面40aには埃が堆積し得るが、超音波Bを反射させながら円錐状のローラ部材を回転させることができるため、変形例1に係る紙葉類検出装置10Aでは、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。更に、超音波Bが反射される位置から外れた位置で、回転する反射面40aに清掃部50のブラシを当てることにより、埃を効果的に除去することができる。その結果、堆積した埃により検出不能となることを抑えることができる。
<実施形態1の変形例2>
次に、実施形態1の変形例2について説明する。図4に示す、実施形態1の変形例2に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Bは、送信部20、受信部30、第一の反射部41及び第二の反射部42を備える。
送信部20は及び受信部30は検出エリアAの上側に配置され、送信面20a及び受信面30aは、それぞれ、検出エリアAの上側において、第一の反射部41及び第二の反射部42に向かって配置されている。
検出エリアAの下側には、送信部20側から受信部30側へ向かって順に、第一の反射部41及び第二の反射部42が配置されている。第一の反射部41及び第二の反射部42は、それぞれ、円錐状のローラ部材から構成され、上記円錐状のローラ部材の側面は、それぞれ、第一の反射面41a及び第二の反射面42aに対応している。第一の反射部41及び第二の反射部42は、第一の反射面41a及び第二の反射面42aが互いに対向するように配置され、各々の円錐の中心軸を通る接続部45を介して互いに接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、第一の反射面41a及び第二の反射面42aで超音波Bを反射させつつ、第一の反射面41a及び第二の反射面42aを回転させることができる。
送信部20から検出エリアAの下側に向けて送信された超音波Bは、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する第一の反射部41に到達する。第一の反射部41に到達した超音波Bは、第一の反射面41aで反射され、検出エリアAの下側に位置する第二の反射部42へ到達する。第二の反射部42に到達した超音波Bは、第二の反射面42aで検出エリアAの上側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、受信部30へ到達する。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例2に係る紙葉類検出装置10Bでは、2個所の検出エリアAを設け、かつ、送信面20a及び受信面30aを、埃が堆積しない位置に配置することが可能となる。一方、第一の反射面41a及び第二の反射面42aには埃が堆積し得るが、超音波Bを反射させながら円錐状のローラ部材を回転させることができるため、変形例2に係る紙葉類検出装置10Bは、紙葉類1を検出しながら、第一の反射面41a及び第二の反射面42aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例3>
次に、実施形態1の変形例3について説明する。図5に示す、実施形態1の変形例3に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Cは、送信部20、受信部30、第一の反射部41、第二の反射部42及び固定反射部60を備える。
送信部20は及び受信部30は、それぞれ、検出エリアA上側の一側方及び他側方に配置され、検出エリアAを挟んで互いに対向している。送信面20a及び受信面30aは、検出エリアAの側方において、検出エリアAに向かって互いに対向して配置されている。
検出エリアAの下側には、送信部20側から受信部30側へ向かって順に、第一の反射部41及び第二の反射部42が配置されている。第一の反射部41及び第二の反射部42は、それぞれ、円錐状のローラ部材から構成され、上記円錐状のローラ部材の側面は、それぞれ、第一の反射面41a及び第二の反射面42aに対応している。第一の反射部41及び第二の反射部42は、第一の反射面41a及び第二の反射面42aが互いに対向するように配置され、各々の円錐の中心軸を通る接続部45を介して互いに接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、第一の反射面41a及び第二の反射面42aで超音波Bを反射させつつ、第一の反射面41a及び第二の反射面42aを回転させることができる。
検出エリアAの上側には、固定反射部60が配置されている。固定反射部60は、第一の固定反射面60a及び第二の固定反射面60bを、送信部20側から受信部30側へ向かって順に有する。固定反射部60は、台形柱状の部材から構成され、上記台形の脚に対応する2つの面が、第一の固定反射面60a及び第二の固定反射面60bとなっている。また、固定反射部60は、上記台形における短い方の底辺60cが検出エリアA側となるよう配置されている。
送信部20から送信された超音波Bは、検出エリアAの上側に位置する固定反射部60に到達する。固定反射部60に到達した超音波Bは、第一の固定反射面60aで検出エリアAの下側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する第一の反射部41に到達する。第一の反射部41に到達した超音波Bは、第一の反射面41aで反射され、検出エリアAの下側に位置する第二の反射部42に到達する。第二の反射部42に到達した超音波Bは、第二の反射面42aで検出エリアAの上側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、検出エリアAの上側に位置する固定反射部60に到達する。固定反射部60に到達した超音波Bは、第二の固定反射面60bで反射され、受信部30へ到達する。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例3に係る紙葉類検出装置10Cでは、2個所の検出エリアAを設け、かつ、送信面20a及び受信面30aを、埃が堆積しない位置に配置することが可能となる。一方、第一の反射面41a及び第二の反射面42aには埃が堆積し得るが、超音波Bを反射させながら円錐状のローラ部材を回転させることができるため、変形例3に係る紙葉類検出装置10Cでは、紙葉類1を検出しながら、第一の反射面41a及び第二の反射面42aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例4>
実施形態1の変形例4について説明する。図6に示す、実施形態1の変形例4に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Dは、送信部20、受信部30及び反射部40を備える。
送信部20及び受信部30は、検出エリアAの上側に配置されている。反射部40は、検出エリアAの下側において、送信部20と受信部30との間に位置するよう配置されている。送信面20a及び受信面30aは、それぞれ、反射部40側を向くように配置されている。
反射部40は、円柱状のローラ部材から構成され、上記円柱状のローラ部材の側面は、反射面40aに対応している。反射部40は、中心軸を貫く接続部45に接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを回転させることができる。
送信部20から検出エリアAの下側に向けて送信された超音波Bは、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する反射部40に到達する。反射部40に到達した超音波Bは、反射面40aで検出エリアAの上側に向けて反射され、検出エリアAを通過し、受信部30へ到達する。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例4に係る紙葉類検出装置10Dでは、2個所の検出エリアAを設け、かつ、送信面20a及び受信面30aを、埃が堆積しない位置に配置することが可能となる。一方、反射面40aには埃が堆積し得るが、超音波Bを反射させながら円柱状のローラ部材を回転させることができるため、変形例4に係る紙葉類検出装置10Dでは、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例5>
実施形態1の変形例5について説明する。図7に示す、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Eは、送信部20、受信部30及び反射部40を備える。
送信部20は検出エリアAの上側に配置され、送信面20aは、検出エリアAの上側において、反射部40に向かって配置されている。受信部30は検出エリアAの下側に配置され、受信面30aは、反射部40に向かって配置されている。
検出エリアAの下側に配置された反射部40は、円錐状のローラ部材から構成され、上記円錐状のローラ部材の側面は、反射面40aに対応している。反射部40は、中心軸を貫く接続部45に接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを回転させることができる。
送信部20から検出エリアAの下側に向けて送信された超音波Bは、検出エリアAを通過し、検出エリアAの下側に位置する反射部40に到達する。反射部40に到達した超音波Bは、反射面40aで反射され、受信部30へ到達する。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eでは、1個所の検出エリアAを設け、かつ、送信面20a及び受信面30aを、埃が堆積しない位置に配置することが可能となる。一方、反射面40aには埃が堆積し得るが、超音波Bを反射させながら円錐状のローラ部材を回転させることができるため、変形例5に係る紙葉類検出装置10Eでは、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例6>
実施形態1の変形例6について説明する。図8に示す、実施形態1の変形例6に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Fは、送信部20、受信部30及び反射部40を備える。実施形態1の変形例6に係る紙葉類検出装置10Fは、反射部40の形状及び中心軸の方向が異なること以外は、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様の構成を有する。
紙葉類検出装置10Fにおいて、検出エリアAの下側に配置された反射部40は、円柱状のローラ部材から構成され、上記円柱状のローラ部材の側面は、反射面40aに対応している。反射部40は、中心軸を貫く接続部45に接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを回転させることができる。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例6に係る紙葉類検出装置10Fでは、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様に、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例7>
実施形態1の変形例7について説明する。図9に示す、実施形態1の変形例7に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Gは、送信部20、受信部30及び反射部40を備える。実施形態1の変形例7に係る紙葉類検出装置10Gは、反射部40の形状及び中心軸の方向が異なること以外は、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様の構成を有する。
紙葉類検出装置10Gにおいて、検出エリアAの下側に配置された反射部40は、円柱状のローラ部材から構成され、上記円柱状のローラ部材の底面は、反射面40aに対応している。反射部40は、中心軸を貫く接続部45に接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを回転させることができる。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例7に係る紙葉類検出装置10Gでは、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様に、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例8>
実施形態1の変形例8について説明する。図10に示す、実施形態1の変形例8に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Hは、送信部20、受信部30及び反射部40を備える。実施形態1の変形例8に係る紙葉類検出装置10Hは、反射部40の形状及び中心軸の方向が異なること以外は、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様の構成を有する。
紙葉類検出装置10Hにおいて、検出エリアAの下側に配置された反射部40は、2つの円柱状のローラ部材40bに張架された無端状ベルト40cから構成されるベルト部材であり、上記無端状ベルト40cの表面が反射面40aに対応している。ローラ部材40bは、中心軸を貫く接続部45に接続されている。したがって、接続部45を回転させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを回転させることができる。
このような態様とすることにより、実施形態1の変形例8に係る紙葉類検出装置10Hでは、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様に、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、遠心力を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
<実施形態1の変形例9>
実施形態1の変形例9について説明する。図11に示す、実施形態1の変形例9に係る紙葉類検出装置(媒体検出装置)10Iは、送信部20、受信部30及び反射部40を備える。実施形態1の変形例9に係る紙葉類検出装置10Iは、反射部40の形状及び動作が異なること以外は、実施形態1の変形例5に係る紙葉類検出装置10Eと同様の構成を有する。
紙葉類検出装置10Iにおいて、検出エリアAの下側に配置された反射部40は、五角柱状の板部材から構成され、上記五角柱状の板部材の側面は、反射面40aに対応している。反射部40は、接続部45に接続されている。したがって、超音波Bの伝搬経路がなす面に対して直交するように、接続部45を往復運動させることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを往復運動させることができ、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、往復運動のふるい落としの効果を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
また、変形例9の紙葉類検出装置10Iにおいて、接続部45を微振動させてもよい。このような態様とすることにより、反射面40aで超音波Bを反射させつつ、反射面40aを微振動させることができ、紙葉類1を検出しながら、反射面40aに堆積した埃を、微振動のふるい落としの効果を利用して除去することで、経時的な検出精度の低下を防止でき、紙葉類1をより確実に検出することが可能となる。
(実施形態2)
本実施形態では、本実施形態に特有の特徴について主に説明し、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。また、本実施形態と実施形態1とにおいて、同一又は同様の機能を有する部材には同一の符号を付し、本実施形態において、その部材の説明は省略する。本実施形態は、以下で説明する点を除いて、実施形態1と実質的に同じである。
本実施形態では、実施形態1の変形例1に係る紙葉類検出装置10A、及び、実施形態1の変形例2に係る紙葉類検出装置10Bを備える紙幣処理装置について説明を行う。
図12に示すように、本実施形態に係る紙幣処理装置100は、識別及び計数が行われるべき複数の紙葉類1が積層状態で載置される載置部110と、載置部110に載置された積層状態の紙葉類1のうち最下層にある紙葉類1を筐体内部に1枚ずつ繰り出すための繰出部120と、繰出部120により筐体内部に繰り出された紙葉類1を1枚ずつ搬送するための搬送部130とを備えている。
搬送部130には、実施形態1の変形例2に係る紙葉類検出装置10B及び識別計数ユニット140が設けられている。紙葉類検出装置10Bは、載置部110から筐体内部に繰り出された紙葉類1の通過を検出する通過検出部である。識別計数ユニット140は、載置部110から筐体内部に繰り出された紙葉類1の識別、真偽判定及び計数を行う識別処理部である。
繰出部120は、載置部110に積層状態で載置された複数の紙葉類1のうち最下層にある紙葉類1の表面に当接するキッカローラ120aと、紙葉類1の繰出方向においてキッカローラ120aの下流側に配置され当該キッカローラ120aにより送り込まれた紙葉類1の筐体内部への繰り出しを行うフィードローラ120bとを有している。また、フィードローラ120bに対向してゲートローラ(逆転ローラ)120cが設けられており、フィードローラ120bとゲートローラ120cとの間にゲート部が形成されている。
キッカローラ120aにより送り込まれた紙葉類1は、ゲート部を通過して1枚ずつ筐体内の搬送部130に繰り出されるようになっている。搬送部130に繰り出された紙葉類1は、紙葉類検出装置10Bに搬送されて、紙葉類検出装置10Bは、搬送された紙葉類1の通過を検出する。その後、識別計数ユニット140は、搬送された紙葉類1の画像データ等の取得を行う。なお、紙葉類検出装置10Bにおける検出エリアAは、紙葉類1が搬送される搬送路の一部を構成している。
このように、本実施形態では、紙葉類1がローラにより搬送される。ローラは、モータ等の駆動装置(図示せず)により駆動される。紙葉類検出装置10Bにおける第一の反射部41及び第二の反射部42を上記駆動装置と連動させることにより、搬送部の動作と連動して第一の反射部41及び第二の反射部42を動作させることができるため、追加の駆動装置を搭載することなく、第一の反射部41及び第二の反射部42を回転させることが可能となる。このような態様とすることにより、第一の反射面41a及び第二の反射面42aに堆積した埃を、人手によらず、セルフクリーニングで除去することが可能となる。
また、図12に示したように、識別計数ユニット140よりも下流側の箇所において搬送部130は2つの搬送路に分岐しており、一方の搬送路には集積部150が接続されており、他方の搬送路にはリジェク卜部160が接続されている。識別計数ユニット140で取得した紙葉類1の画像データ等に基づいた紙葉類1の真偽判定において、真正な紙葉類1であると判定された場合には集積部150に搬送され、真正ではない紙葉類1であると判定された場合にはリジェク卜部160に搬送される。
集積部150の前面(図12における右側の面)には開口が設けられており、操作者はこの開口を介して集積部150に集積された紙葉類1を取り出すことができるようになっている。また、リジェク卜部160の前面にも開口が設けられており、操作者はこの開口を介してリジェク卜部160に集積された紙葉類1を取り出すことができるようになっている。
図12に示したように、搬送部130における2つの搬送路に分岐する箇所には、分岐部材からなる分岐部170が設けられており、この分岐部170により、当該分岐部170の上流側から送られてきた紙葉類1が分岐した2つの搬送路のうちいずれか一方の搬送路に選択的に送られるようになっている。
集積部150は、筐体の背面側の位置(図12の集積部150における左側の位置)において羽根車式集積機構151を有している。この羽根車式集積機構151は、羽根車151aとその駆動部(図示せず)とからなり、羽根車151aは図12の紙面に対して直交する略水平方向に延びる軸を中心として図12における時計回りの方向(図12における矢印方向)に回転するようになっている。羽根車151aには、外周面から回転方向とは逆方向(図12における反時計回りの方向)の外方に延びる複数の羽根151bが設けられている。これらの羽根151bは、図12に示すように羽根車151aの外周面において等間隔に設けられている。
羽根車式集積機構151の羽根車151aは、紙幣処理装置100の動作中、駆動部により常に図12における時計回りに回転させられるようになっており、この羽根車151aには、搬送部130から紙葉類1が1枚ずつ送られるようになっている。そして、羽根車151aは、搬送部130から送られた紙葉類1を2枚の羽根151bの間に受け止めてこの羽根151b間に受け止められた紙葉類1を集積部150に送るようになっている。このようにして、集積部150には羽根車151aから紙葉類1が1枚ずつ送られ、この集積部150において複数の紙葉類1が集積される。
また、図12に示すように、紙幣処理装置100には様々なセンサが設けられている。具体的には、載置部110には、当該載置部110に紙葉類1が残留しているか否かを検出するための反射式の光センサからなる載置部残留紙葉類検出センサ210が設けられている。また、搬送部130における分岐部170の上流側には光センサからなる分岐用タイミングセンサ220が設けられている。分岐部170の分岐部材は、紙葉類1が分岐用タイミングセンサ220により検出されたタイミングで、紙葉類1を集積部150に送る位置またはリジェク卜部160に送る位置のいずれかの位置に移動することとなる。
また、分岐部170が設置された箇所で分岐される2つの搬送路のうち集積部150側の搬送路には当該搬送路に送られた紙葉類1の検出を行う光センサからなる紙葉類通過検出センサ230が設けられている。この紙葉類通過検出センサ230によって、分岐部170により紙葉類1が集積部150側の搬送路に送られたことが検出される。
また、集積部150には、当該集積部150に紙葉類1が集積されているか否かを検出するために、実施形態1の変形例1に係る紙葉類検出装置10Aが設けられている。さらに、リジェク卜部160には、当該リジェク卜部160に紙葉類1が集積されているか否かを検出するための光センサからなるリジェク卜部紙葉類検出センサ240が設けられている。なお、紙葉類検出装置10Aにおける検出エリアAは、紙葉類1が集積される集積部150の一部を構成している。また、紙葉類検出装置10Aにおける反射部40を搬送部130の駆動装置と連動させることにより、搬送部130の動作と連動して反射部40を動作させることができるため、追加の駆動装置を搭載することなく、反射部40を回転させることが可能となる。このような態様とすることにより、反射面40aに堆積した埃を、人手によらず、セルフクリーニングで除去することが可能となる。
また、図12に示したように、紙幣処理装置100の屋体の前面には表示操作部180が設けられている。表示操作部180は、情報の表示と操作者の入力を受け付ける入出力部である。具体的には、表示操作部180には、識別計数ユニット140により計数された紙葉類1の金種ごとの枚数や合計金額などの情報が表示される。また、表示操作部180は、処理に対する操作者の指示を受け付ける。
(変形形態1)
上記実施形態では、媒体として紙葉類1を検知する場合について説明したが、媒体として透明シートや封用等のクリアファイル等を検知することも可能である。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、説明された個々の事項は、すべて本発明全般に対して適用され得るものである。また、各実施形態の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
以上のように、本発明は、媒体検出装置及び紙幣処理装置による媒体(紙幣)の有無の検出に有用な技術である。
1:紙葉類(媒体)
2:透明部
2a、2b:クリアウインドウ
3:不透明部
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H、10I:紙葉類検出装置(媒体検出装置)
20:送信部
20a:送信面
30:受信部
30a:受信面
40、41、42、43、44:反射部
40a、41a、42a、43a、44a:反射面
40b:ローラ部材
40c:無端状ベルト
45:接続部
50、51、52、53、54:清掃部
60、61、62:固定反射部
60a、60b、61a、61b、62a、62b:固定反射面
60c、61c、62c:底辺
100:紙幣処理装置
110:載置部
120:繰出部
120a:キッカローラ
120b:フィードローラ
120c:ゲートローラ(逆転ローラ)
130:搬送部
140:識別計数ユニット
150:集積部
151:羽根車式集積機構
151a:羽根車
151b:羽根
160:リジェクト部
170:分岐部
180:表示操作部
210:載置部残留紙葉類検出センサ
220:分岐用タイミングセンサ
230:紙葉類通過検出センサ
240:リジェク卜部紙葉類検出センサ
A:検出エリア
A10、A20:部材
A11、A21:開口
B:超音波

Claims (11)

  1. 検出エリアに存在する媒体の有無を検出する媒体検出装置であって、
    超音波を送信する送信部と、
    前記送信部から送信された超音波を反射させつつ動く反射面を有する反射部と、
    前記反射部で反射された超音波を受信する受信部と、
    を備えることを特徴とする媒体検出装置。
  2. 前記反射部は、前記反射面を回転させながら前記超音波を反射させることを特徴とする請求項1に記載の媒体検出装置。
  3. 前記反射部は、ローラ部材又はベルト部材を有することを特徴とする請求項2に記載の媒体検出装置。
  4. 前記反射部は、前記反射面を往復運動させながら前記超音波を反射させることを特徴とする請求項1に記載の媒体検出装置。
  5. 前記反射部は、前記反射面を微振動させながら前記超音波を反射させることを特徴とする請求項1に記載の媒体検出装置。
  6. 前記反射部は、板部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の媒体検出装置。
  7. 前記反射部は、前記検出エリアの下側に配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の媒体検出装置。
  8. 前記送信部から送信された前記超音波が反射される位置から外れた位置で前記反射面に接触して清掃する清掃部を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の媒体検出装置。
  9. 前記検出エリアは、前記媒体が搬送される搬送路であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の媒体検出装置。
  10. 前記検出エリアは、前記媒体が集積される集積部であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の媒体検出装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の媒体検出装置を備えることを特徴とする紙幣処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020014639A (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020014640A (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 株式会社三洋物産 遊技機
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