JP2018137525A - 画像通信装置、画像通信装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ファクシミリ通信を使用するデータ送信において、ユーザの意図を反映した適切な順番でデータを送信することができる仕組みを提供することを目的とする。【解決手段】ファクシミリ送信の宛先として設定された複数の宛先の送信順番の変更指示をユーザから受け付ける受付手段と、変更指示に基づいて送信順番を変更する変更手段と、変更手段による変更後の送信順番に基づいて、複数の宛先へのファクシミリ送信を行うよう制御する送信処理手段とを有する。【選択図】図10
Description
本発明は、ファクシミリ機能を有する画像通信装置、画像通信装置の制御方法及びプログラムに関する。
近年、例えばデジタル複写機において、ファクシミリ、プリンタ、電子ファイル、文字認識(OCR)等の機能を拡張した複合画像処理システムが提供されている。複合画像処理システムの機能として、送信原稿をメモリに読み込ませてから送信を行うメモリ送信機能が設けられており、操作者は複合機に送信原稿を読み取らせた後、複合機から離れることができる。
また、メモリ送信機能においては、送信中であっても次の送信原稿を読み込ませてメモリに蓄えておき、次の送信予約を行うことができる。そして、送信予約を行う場合の予約ページ数としては、特に上述のような複合機の場合、メモリ容量が大きいことから、例えば1000ページ以上というような大量原稿の送信予約を行うことも可能となってきている。メモリを大量に搭載し、大量ページの予約が行えるようになってくると、大至急の送信を行いたいときに、大量ページの予約が入っている可能性がある。このため、ジョブが順番待ちとなってしまい、至急の連絡(送信)を行うことができないという問題が生じる。この問題を解決する手段として、特許文献1には、割り込み送信の技術が開示されている。
しかしながら、大量ページの同一原稿を複数宛先に送る必要がある場合で、送信先の中に至急に連絡(送信)すべき宛先が混ざっているような場合がある。このような場合には、至急の宛先を個別に送信し、その後で至急でない宛先を送信するなど、ユーザが複数回に分けて送信処理を行う必要があり操作性が良くないという問題がある。また、ユーザは、原稿を画像処理装置にセットし直し、再度スキャン処理を行い、至急でない宛先に送信を行わなければならず、スキャン時間分の無駄が生じるという問題もある。
本発明は上記の問題点の少なくとも1つに鑑みなされたもので、ファクシミリ通信を使用するデータ送信において、ユーザの意図を反映した適切な順番でデータを送信することができる仕組みを提供することを目的とする。
そこで、本発明は、画像通信装置であって、ファクシミリ送信の宛先として設定された複数の宛先の送信順番の変更指示をユーザから受け付ける受付手段と、前記変更指示に基づいて前記送信順番を変更する変更手段と、前記変更手段による変更後の前記送信順番に基づいて、複数の宛先へのファクシミリ送信を行うよう制御する送信処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ファクシミリ通信を使用するデータ送信において、ユーザの意図を反映した適切な順番でデータを送信することができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るシステムの全体図である。画像形成装置1は、有線LAN(Local Area Network)6を介してPC2や携帯端末装置3と接続する。また、画像形成装置1は、公衆回線(PSTN:Public Switched Telephone Networks)9を介して、ファクシミリ装置8へファクス送信する手段を備える。画像形成装置1は、画像通信装置の一例である。
PC2は、有線LAN6とインターネット4を介して画像形成装置1と接続し、PC2が有する宛先情報を画像形成装置1に送信する。ここで、宛先は、ファクシミリ通信における送信先であり、宛先情報は、1又は複数の宛先を示す情報である。携帯端末装置3は、無線アクセスポイント5が形成する無線LAN7を介して、画像形成装置1と接続し、携帯端末装置3が有する宛先情報を画像形成装置1に送信する。
本実施形態において、PC2及び携帯端末装置3から画像形成装置1への宛先情報の送信は、アプリケーションを介して行うものとする。本アプリケーションは、画像形成装置1と連携するためのアプリケーションであり、PC2及び携帯端末装置3に事前にインストールされているものとする。このアプリケーションは、ユーザ指示に基づいて、PC2及び携帯端末装置3のアドレス帳データを、有線LAN6を通じて画像形成装置1に転送する。
図2は、本実施形態の画像形成装置1のハードウェア構成図である。画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、画像形成装置1全体の動作を制御する。また、画像形成装置1は各部と協働するための、ファクシミリI/F(インタフェース)104、操作・表示I/F105、スキャナI/F106、プリンタI/F107、ネットワークI/F108を備える。各I/Fは、画像形成装置1とモデム110、操作部111、スキャナ112、プリンタ113、NIC(Network Interface Card)114を通信可能に接続する。
画像形成装置1は、ファクシミリI/F104を介してモデム110を制御することで、公衆回線(PSTN)9と接続し、ファクシミリ装置8との間でファクシミリ情報を送受信する。画像形成装置1は、更に、ネットワークI/F108を介してNIC114を制御することで、インターネット4に接続する。
CPU101は、画像形成装置1の全体の動作を制御する。CPU101は、ROM102に記憶されているプログラムに従って、システムバス109に接続される各デバイスを総括的に制御する。ROM102は、操作・表示I/F105に表示する各種フォントやアイコン等のビットマップ、CPU101により実行される制御プログラム等、各種データを記憶している。ROM102は、NVRAM(Non−volatile RAM:不揮発性RAM)領域も備えており、突然の電源OFFが発生した場合でも、ファクス情報の消失が発生しないように構成されている。
RAM103は、CPU101の主メモリ、CPU101により実行される制御プログラムの作業メモリ等として機能すると共に、電源OFFで初期化が可能な画像情報の蓄積領域としても用いられる。電源OFFで初期化が可能な画像情報とは、コピー用の画像などを指す。なお、後述する画像形成装置1の機能や処理は、CPU101がROM102に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
なお、本実施形態では、画像形成装置1は、1つのプロセッサ(CPU101)が1つのメモリ(ROM102)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のプロセッサや複数のRAM、ROM及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしても良い。
ファクシミリI/F104は、モデム110を介して公衆回線(PSTN)9に接続されており、この公衆回線9を使用して他のファクシミリ装置8等とファクシミリ情報の送受信が可能である。なお、ファクシミリ装置8などとやり取りするファクシミリ情報は、ROM102のNVRAMの中に格納される。ROM102のNVRAMの中に格納されるファクシミリ情報としては、スキャナI/F106でスキャンした送信原稿や、ファクシミリ装置8などから公衆回線(PSTN)9を介して受信したファクシミリ原稿、宛先情報等である。
操作部111は、操作・表示I/F105を介して、ユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。また、必要に応じて装置の状態や操作画面などを表示する表示部として機能する。スキャナI/F106は、スキャナ112を制御して、指定されたモード(例えば、紙サイズ、解像度、濃度等)で原稿をスキャンする。スキャナ112は、原稿を読み取って画像を生成する。スキャナ112が原稿を読み取ることにより得られた画像は、RAM103に転送され、後述するファクシミリ通信で外部の宛先に送信される。また、画像形成装置1は、スキャナ112が原稿を読み取ることにより得られた画像を、プリンタ113でシートに印刷するコピー機能を実行することもできる。
プリンタI/F107は、プリンタ113を制御して、外部装置からファクシミリ通信画像で受信したファクシミリ原稿などを、シートに印刷する。また、外部から受信した印刷データに基づいて、シートに印刷を行うこともできる。ネットワークI/F108は、NIC114を備え、ネットワーク(Internet)4に接続し、有線LAN6や無線LAN7を介してPC2や携帯端末装置3との間でのデータの送受信を制御する。
図3は、ファクシミリの送信画面300の一例を示す図である。送信画面300は、画像形成装置1の操作部111に表示される。図3(A)に示す送信画面300は、ファクシミリの送信先である宛先と、送信画像をスキャンするための設定を行う画面である。宛先リスト302は、ファクシミリ送信先に設定した宛先の一覧をリスト形式で表示する領域である。宛先リスト302に表示される宛先は、ファクシミリ番号を示す電話番号である。宛先リスト302には、送信順番の早い順に宛先が表示される。このように、CPU101は、宛先リスト302を表示部としての操作部111に表示するよう制御する。本処理は、送信順番に従い複数の宛先が配置された宛先リストを表示するよう制御する表示処理の一例である。
「モバイルから宛先指定」のボタン303は、ファクシミリの宛先を、図1に示したPC2や携帯端末装置3から設定する場合に使用する指示ボタンである。「アドレス帳から宛先指定」のボタン304は、図4で示すアドレス帳から送信先を選択するための指示ボタンである。ボタン304が選択されると、後述のアドレス帳に登録された宛先がリスト表示される。ユーザは、表示されたリストの中から所望の宛先を選択することができる。
「先頭に移動」のボタン305は、宛先リスト302において選択中の状態の宛先の送信順番を先頭に移動するための指示を受け付けるための指示ボタンである。「1つ上に移動」のボタン306は、宛先リスト302において選択中の状態の宛先の送信順番を1つ前の送信順番に変更するための指示を受け付けるための指示ボタンである。「1つ下に移動」のボタン307は、宛先リスト302において選択中の状態の宛先の送信順番を1つ後の送信順番に変更するための指示を受け付けるための指示ボタンである。
「削除」のボタン308は、宛先リスト302において選択中の状態の宛先を宛先リスト302から削除する指示を受け付けるための指示ボタンである。「その他の設定」のボタン309は、領域310に示す、原稿の各種スキャン設定を変更するための指示ボタンである。領域310は、送信画像をスキャンする設定内容を表示する部分である。
図3(B)は、図3(A)の送信画面300の宛先リスト302に5件の宛先が入力された場合の送信画面300の表示例を示す図である。図3(B)においては、宛先情報320がユーザにより選択された状態にあるものとする。画像形成装置1は、このように送信順番を変更したい宛先が選択された状態で、さらにボタン305〜307が選択されると、選択された宛先の送信順番を変更する。
図4は、アドレス帳400の一例を示す図である。アドレス帳400は、画像形成装置1のROM102に記憶されている。図4のアドレス帳400には、100件の宛先情報が格納されている。アドレス帳400には、番号402と、登録の種類403と、宛先の形式404と、宛先名称405と、ファクシミリ(FAX)番号406と、が対応付けて記憶されている。番号402は、アドレスを管理するための通し番号(インデックスとも呼ぶ)である。登録の種類403は、ワンタッチや短縮ダイヤル等である。宛先名称405は、宛先として表示される情報である。FAX番号406は、宛先としてのFAX番号である。
図5は、テンキーバッファ500の一例を示す図である。テンキーバッファ500は、画像形成装置1のROM102に記憶されている。図5の例では、501で示す番号1〜10までの10件を、テンキー用のバッファ502に格納する。テンキーバッファ500は、送信画面300で、テンキー(図示省略)を用いてユーザが入力したファクシミリの送信宛先を一時的に記憶するために用いられる。また、テンキーバッファ500は、PC2や携帯端末装置3のアドレス帳の宛先情報を受信し、送信先アドレスとして記憶する領域としても用いられる。
図6は、順番テーブル600の一例を示す図である。順番テーブル600は、画像形成装置1のROM102に記憶されている。順番テーブル600は、ファクシミリ通信における送信順番を記憶する。送信順番601は、ファクシミリ通信における送信順番である。格納場所602は、宛先情報の格納場所を示す情報である。本実施形態においては、テンキーバッファ500の10件の宛先情報と、図4を参照しつつ説明したアドレス帳400の宛先情報の格納場所が格納場所602として指定される。なお、図3に示す送信画面300の宛先リスト302には、送信順番601と同じ表示順番で宛先情報が表示される。
図7は、図3の送信画面300において、送信順番が変更された後の送信画面300の表示例を示す図である。図3(B)の送信画面300において、宛先情報320が選択された状態で、ユーザ操作に応じて「先頭に移動」のボタン305が選択された場合に、送信画面300は図7のように変化する。すなわち、宛先リスト302において、宛先情報320が先頭に表示される。また、この場合、画像形成装置1は、図8に示すように宛先情報320に対応する格納場所の情報800を、順番テーブル600の先頭に移動する。さらに、画像形成装置1は、これに伴い、順番テーブル600の先頭の格納場所の情報を2番目に、2番目の格納場所の情報を3番目に移動する。
図9は、画像形成装置1による制御処理を示すフローチャートである。制御処理は、画像形成装置1の起動時に表示される、図示省略のメニュー画面において、ユーザによってファクシミリ機能が選択されたことに応じて開始する。なお、制御処理は、画像形成装置1のCPU101がROM102に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される処理である。
S101において、CPU101は、宛先入力が行われたか否かを確認する。CPU101は、宛先入力が行われた場合には(S101でYes)、処理をS102へ進める。CPU101は、宛先入力が行われていない場合には(S101でNo)、処理をS112へ進める。S112において、CPU101は、ユーザ操作に応じたその他の処理を行う。ここで、その他の処理は、宛先入力以外の処理であり、例えば、図3の送信画面300の「その他の設定」のボタン309が選択された場合に行う制御処理等が挙げられる。
S102において、CPU101は、テンキー入力による新規の宛先の指定か否かを確認する。CPU101は、新規の宛先の指定の場合には(S102でYes)、処理をS104へ進める。CPU101は、新規の宛先の指定でない場合には(S102でNo)、処理をS103へ進める。S103において、CPU101は、PC2や携帯端末装置3が有するアドレス帳に登録された宛先情報をファクシミリ送信の宛先情報として受信したか否かを確認する。本実施形態の画像形成装置1は、図3の送信画面300の「モバイルから宛先指定」のボタン303を押下することで、PC2や携帯端末装置3から宛先情報を受信するものとする。なお、PC2や携帯端末装置3上でのファクシミリ送信先の指定操作は、PC2や携帯端末装置3にインストールされた連携用アプリケーションにより行われるものとする。CPU101は、宛先情報を受信した場合には(S103でYes)、処理をS104へ進める。CPU101は、宛先情報を受信していない場合には(S103でNo)、処理をS107へ進める。
S104において、CPU101は、テンキーバッファ500に空きがあるか否かを確認する。CPU101は、テンキーバッファ500に空きがある場合には(S104でYes)、処理をS105へ進める。CPU101は、テンキーバッファ500に空きがない場合には(S104でNo)、処理をS106へ進める。S105において、CPU101は、S102又はS103において取得した宛先情報を、図5に示すテンキーバッファ500に格納する。さらに、CPU101は、図6に示す順番テーブル600において、有効データの最後に、格納場所(テンキーバッファの番号)を記録し、その後処理をS113へ進める。S106において、CPU101は、テンキーバッファ500に空きがなく、バッファの上限超えエラーが発生したことを、操作部111に表示する。さらに、CPU101は、取得した宛先情報を破棄し、その後処理をS113へ進める。
S107において、CPU101は、送信画面300の「アドレス帳から宛先指定」のボタン304による宛先指定か否かを確認する。CPU101は、アドレス帳からの宛先指定の場合には(S107でYes)、処理をS108へ進める。CPU101は、アドレス帳からの宛先指定でない場合には(S107でNo)、処理をS109へ進める。S108において、CPU101は、図4に示すアドレス帳400を操作部111に表示するよう制御する。そして、CPU101は、アドレス帳400において、ユーザから送信先の選択指示を受け付ける。そして、CPU101は、順番テーブル600の有効データの最後に、選択指示に係る宛先情報の格納場所(アドレス帳の番号)を記録し、その後処理をS113へ進める。
S109において、CPU101は、「先頭に移動」のボタン305、「1つ上に移動」のボタン306及び「1つ下に移動」のボタン307のうちいずれかのボタン操作が行われたか否かを確認する。すなわち、CPU101は、送信順番の変更に係る指示(変更指示)を受け付けたか否かを確認する。本処理は、変更指示を受け付ける受付処理の一例である。CPU101は、いずれかのボタン操作が行われた場合には(S109でYes)、処理をS110へ進める。CPU101は、いずれのボタン操作も行われていない場合には(S109でNo)、処理をS111へ進める。
S110において、CPU101は、送信順番の変更に係る指示に従い、ファクシミリ送信に係る送信順番の変更の処理を行う。本処理については、図10を参照しつつ後述する。CPU101は、S110の処理の後、処理をS113へ進める。S111において、CPU101は、その他の処理を行う。S111において、CPU101は例えば「削除」のボタン308に対応し、削除に係る処理を行う。CPU101は、S111の処理の後、処理をS113へ進める。
S113において、CPU101は、ユーザ操作に応じて送信開始の指示を受け付けたか否かを確認する。CPU101は、送信開始の指示を受け付けた場合には(S113でYes)、処理をS114へ進める。CPU101は、送信開始の指示を受け付けなかった場合には(S113でNo)、処理をS101へ進める。S114において、CPU101は、設定された宛先に対し、ファクシミリ送信を行うよう制御する。本処理は、送信処理の一例である。具体的には、CPU101は、スキャナ112と協働して、原稿をスキャンして画像データを生成し、RAM103に格納する。そして、CPU101は、モデム110と協働して、設定された宛先に対して画像データをファクシミリ送信する。前述の宛先設定処理により、複数の宛先がセットされている場合、CPU101は、図8で説明した順番テーブル600に基づいて、順番に送信処理を行う。なお、CPU101は、2件目以降の宛先には、RAM103に格納された画像データに基づいて送信処理を行うものとする。設定されたすべての宛先への送信を行うと、一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、画像形成装置1が1つの回線でファクシミリ通信を行う場合を例示しているがこれに限定されるものではない。例えば、複数の回線を使用して同時に2つ以上のファクシミリ通信を行える場合は、複数の宛先と並列してファクシミリ通信を確立して、画像データを送信するようにしてもよい。この場合、データ送信が完了し、回線が空き次第、順番テーブルを参照して次の宛先へのファクシミリ送信を開始するようにする。
図10は、図9を参照しつつ説明した順番変更処理(S110)における詳細な処理を示すフローチャートである。順番変更処理により、順番テーブル600に格納されている格納場所及び宛先リスト302に表示されている宛先情報の順番が変更される。S201において、CPU101は、図3の送信画面300において、「1つ上に移動」のボタン306が選択されたか否かを確認する。CPU101は、ボタン306が選択された場合には(S201でYes)、処理をS202へ進める。CPU101は、ボタン306が選択されていない場合には(S201でNo)、処理をS203へ進める。
S202において、CPU101は、選択中の宛先情報320に対する格納場所を順番テーブル600において特定し、この格納場所の送信順番が1つ前の順番になるよう並び替えを行う。さらに、CPU101は、宛先情報320の宛先リスト302における表示順も1つ前の順番になるよう並び替えを行う。すなわち、CPU101は、表示順序を送信順番の変更に応じて変更する。従って、「1つ上に移動」ボタンを介したユーザ操作により、選択中の宛先より先に送信される予定の宛先より、優先して送信できるようになる。以上で、順番変更処理が終了する。
S203においては、CPU101は、「1つ下に移動」のボタン307が選択されたか否かを確認する。CPU101は、ボタン307が選択された場合には(S203でYes)、処理をS204へ進める。CPU101は、ボタン307が選択されていない場合には(S203でNo)、処理をS205へ進める。なお、ボタン307が選択されていない場合とは、「先頭に移動」のボタン305が選択されている場合である。すなわち、CPU101は、「先頭に移動」のボタン305が選択された場合には、処理をS205へ進める。
S204において、CPU101は、選択中の宛先情報320に対する格納場所を順番テーブル600において特定し、この格納場所の送信順番が1つ後の順番になるよう並び替えを行う。さらに、CPU101は、宛先情報320の宛先リスト302における表示順も1つ後の順番になるよう並び替えを行う。従って、「1つ下に移動」ボタンを介したユーザ操作により、選択中の宛先の送信を1つ後ろに後回しすることができる。以上で、順番変更処理が終了する。
S205において、CPU101は、選択中の宛先情報320に対する格納場所を順番テーブル600において特定し、この格納場所の送信順番が先頭(1番)になるよう並び替えを行う。さらに、CPU101は、宛先情報320の宛先リスト302における表示順も先頭になるよう並び替えを行う。従って、「先頭に移動」ボタンを介したユーザ操作により、選択中の宛先の送信を1番に行なうことができるようになる。以上で、順番変更処理が終了する。なお、S202、S204およびS205の処理は、送信順番を変更する変更処理の一例である。S202、S204およびS205の処理はまた、変更後の送信順番に従い宛先リスト302を更新する更新処理の一例である。
以上のように、本実施形態の画像形成装置1は、送信予約の後又は送信予約中において、宛先リストの中から、優先して送信を行いたい宛先(送信先)に対し、最初にファクシミリ送信を行うことができる。画像形成装置1は、さらには、データをファクシミリ通信において、適切な順番でデータを送信することができる。また、このように適切な順番でデータを送信することができるため、ジョブ分割や複数回の原稿スキャンといった無駄をなくすことが可能になる。
なお、実施形態の変形例としては、画像形成装置1は、送信予約が完了した送信実行待ちのジョブリストから、宛先の順番を変更するジョブを選択し、その選択したジョブの宛先の送信順番を変更できるようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像形成装置
101 CPU
102 ROM
104 ファクシミリI/F
111 操作部
101 CPU
102 ROM
104 ファクシミリI/F
111 操作部
Claims (7)
- ファクシミリ送信の宛先として設定された複数の宛先の送信順番の変更指示をユーザから受け付ける受付手段と、
前記変更指示に基づいて前記送信順番を変更する変更手段と、
前記変更手段による変更後の前記送信順番に基づいて、複数の宛先へのファクシミリ送信を行うよう制御する送信処理手段と
を有することを特徴とする画像通信装置。 - ファクシミリ送信の宛先をユーザ操作に基づいて設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された宛先の一覧を表示する表示手段と、を更に有し、
前記表示手段は、前記受付手段によって前記変更指示が受け付けられた場合は、前記宛先の表示順序を、前記変更後の送信順番に従って変更することを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。 - 前記受付手段は、前記宛先の一覧の中から選択された1つの宛先を先頭に移動させる変更指示を受け付け、
前記変更手段は、前記選択された1つの宛先を先頭に移動させる変更指示を受け付けた場合は、前記選択された1つの宛先が最初に送信する宛先となるよう送信順番を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像通信装置。 - 前記受付手段は、更に、宛先の一覧の中から選択された1つの宛先の送信を優先する変更指示を受け付け可能であり、
前記変更手段は、前記選択された1つの宛先の送信を優先する変更指示を受け付けた場合は、前記選択された1つの宛先の送信順番と、当該宛先より1つ前に送信する予定の宛先の送信順番とを入れ替えることにより送信順番を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像通信装置。 - 前記受付手段は、更に、宛先の一覧の中から選択された1つの宛先の送信を後回しにする変更指示を受け付け可能であり、
前記変更手段は、前記選択された1つの宛先の送信を後回しにする変更指示を受け付けた場合は、前記選択された1つの宛先の送信順番と、当該宛先より1つ後に送信する予定の宛先の送信順番とを入れ替えることにより送信順番を変更することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像通信装置。 - 画像通信装置が実行する制御方法であって、
ファクシミリ送信の宛先として設定された複数の宛先の送信順番の変更指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記変更指示に基づいて前記送信順番を変更する変更ステップと、
前記変更ステップにおける変更後の前記送信順番に基づいて、複数の宛先へのファクシミリ送信を行うよう制御する送信処理ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、
ファクシミリ送信の宛先として設定された複数の宛先の送信順番の変更指示をユーザから受け付ける受付手段と、
前記変更指示に基づいて前記送信順番を変更する変更手段と、
前記変更手段による変更後の前記送信順番に基づいて、複数の宛先へのファクシミリ送信を行うよう制御する送信処理手段と
として機能させるためのプログラム。
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