JP4507954B2 - ファクシミリ装置及びファクシミリ送信処理方法 - Google Patents

ファクシミリ装置及びファクシミリ送信処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、画像データの送信が不可の場合に再送信を行う機能を備えたファクシミリ装置及びファクシミリ送信処理方法に関する。
ファクシミリ装置には、例えば宛先話中等でファクシミリ送信が不可の場合に、スキャナにより読み取った画像データを内部メモリに記憶しておき、記憶した画像データを呼び出して再送信処理を行う機能を備えたものがある。
このようなファクシミリ装置では、ユーザが装置の操作パネルから所望の再送信回数を設定することにより、宛先端末に所定回数の再送信処理を行うものとなされている。従って、宛先端末がファクシミリ受信できない状態であっても、宛先端末番号の繰り返し入力作業や、その都度原稿をスキャナにより読み取らせる作業を回避することができる。
このような再送信機能を有する従来のファクシミリ装置は、再送設定回数内に画像データを送信できる場合は良いものの、再送設定回数内で送信できなかった場合には、メモリに記憶されている画像データを消去する構成となされていた(特許文献1)。
特開平3−36877号公報
しかしながら、メモリに記憶されている画像データを一旦消去すると、次回の送信時には再度スキャナによる画像データの読み込み作業や、宛先番号の入力作業が必要となり、ユーザに操作上の負担を強いるという欠点があった。
この発明は、このような欠点を解消するためになされたものであって、再送信回数内に送信できなかった場合の次回の送信時に、ユーザに画像データの再読み込み作業や宛先ファクシミリ番号の入力作業を強いることのない高い操作性を備えたファクシミリ装置、及びファクシミリ送信処理方法の提供を目的とする。
上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合、所定回数の再送信処理を行う再送信処理手段と、所定回数の再送信処理によっても宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合には、送信処理を中断する送信処理中断手段と、外部記憶装置を接続するための接続手段と、前記送信処理が中断された画像データを消去するか保存するかの選択表示を行う表示手段と、保存が選択された場合には、前記接続手段に接続された外部記憶装置に、前記画像データと宛先ファクシミリ番号情報を転送する転送手段と、前記接続手段に接続された外部記憶装置に、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されているか否かを判断するデータ判断手段と、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されている場合には、前記宛先への前記画像データの送信処理を実行する送信制御手段と、前記転送手段により画像データとともに外部記憶装置へ転送される宛先ファクシミリ番号情報に、市外局番が含まれているか否かを判断する市外局番判断手段と、市外局番が含まれていない場合には、市外局番を前記宛先ファクシミリ番号情報に付加する市外局番付加手段とを備え、前記転送手段は、画像データと市外局番が付加された宛先ファクシミリ番号情報とを外部記憶装置に転送することを特徴とするファクシミリ装置。
(2)前記転送手段は、ファクシミリ送信時に付加される送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを、前記画像データ及び宛先ファクシミリ番号情報とともに外部記憶装置に転送し、前記データ判断手段は、送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つが外部記憶装置に記憶されているか否かをも判断し、記憶されている場合には、前記送信制御手段は、その送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを画像データに付加して送信処理を実行する前項1に記載のファクシミリ装置。
(3)宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合、所定回数の再送信処理を行うステップと、所定回数の再送信処理によっても宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合には、送信処理を中断するステップと、前記送信処理が中断された画像データを消去するか保存するかの選択表示を行うステップと、保存が選択された場合には、接続手段に接続された外部記憶装置に、前記画像データと宛先ファクシミリ番号情報を転送するステップと、前記接続手段に接続された外部記憶装置に、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されているか否かを判断するステップと、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されている場合には、前記宛先への前記画像データの送信処理を実行するステップと、前記画像データとともに外部記憶装置へ転送される宛先ファクシミリ番号情報に、市外局番が含まれているか否かを判断するステップと、市外局番が含まれていない場合には、市外局番を前記宛先ファクシミリ番号情報に付加するステップとを含み、前記転送ステップでは、画像データと市外局番が付加された宛先ファクシミリ番号情報とを外部記憶装置に転送することを特徴とするファクシミリ送信処理方法。
(4)前記転送ステップでは、ファクシミリ送信時に付加される送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを、前記画像データ及び宛先ファクシミリ番号情報とともに外部記憶装置に転送し、前記データ判断ステップでは、送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つが外部記憶装置に記憶されているか否かをも判断し、記憶されている場合には、前記画像データの送信処理ステップでは、その送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを画像データに付加して送信処理を実行する前項3に記載のファクシミリ送信処理方法。
前項(1)に記載の発明によれば、所定回数の再送信処理によっても宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合には、送信処理が中断され、画像データを消去するか保存するかの選択表示がなされる。ユーザが保存を選択した場合には、接続手段に接続された外部記憶装置に、画像データと宛先ファクシミリ番号情報が転送され、記憶される。また、これらのデータが記憶された外部記憶装置を接続手段に接続すると、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されているか否かが判断され、記憶されている場合には、前記宛先への画像データの送信処理が実行される。
このように、再送信回数内に送信できなかった場合には、画像データと宛先ファクシミリ番号情報を外部記憶装置に記憶させ、次回の送信時には、この外部記憶装置に記憶されている画像データと宛先ファクシミリ番号情報を利用して、宛先端末に自動的に画像データを送信することができるから、ユーザは画像データの再読み込み作業や宛先ファクシミリ番号の入力作業は不要となり、高い操作性を実現することができる。
また、外部記憶装置へ転送される宛先ファクシミリ番号情報に市外局番が含まれていなかった場合には、市外局番が付加された状態で宛先ファクシミリ番号情報が外部記憶装置に転送され、記憶されるから、再送信処理を行うファクシミリ装置がどこの地域に存在していても、所望の宛先に画像データを確実に送信することができる。従って、ユーザの市外局番の入力作業を不要にでき、さらに操作性が良くなる。
前項(2)に記載の発明によれば、ファクシミリ送信時に付加される送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つが、前記画像データ及び宛先ファクシミリ番号情報とともに外部記憶装置に記憶され、再送信時には、この記憶された送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つが画像データに付加されて送信処理が実行される。このため、再送信処理を行うファクシミリ装置が、送信しようとした元のファクシミリ装置と異なる場合であっても、外部記憶装置に記憶された元の装置についての設定情報である送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報を付加して画像データを送信することができ、送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報を設定し直す必要はなくなり、さらに操作性が良くなる。
前項(3)に記載の発明によれば、再送信回数内に送信できなかった場合には、画像データと宛先ファクシミリ番号情報を外部記憶装置に記憶させ、次回の送信時には、この外部記憶装置に記憶されている画像データと宛先ファクシミリ番号情報を利用して、宛先端末に自動的に画像データを送信することができるから、ユーザは画像データの再読み込み作業や宛先ファクシミリ番号の入力作業は不要となり、高い操作性を実現することができる。
また、再送信処理を行うファクシミリ装置がどこの地域に存在していても、所望の宛先に画像データを確実に送信することができ、ユーザの市外局番の入力作業を不要にでき、さらに操作性が良くなる。
前項(4)に記載の発明によれば、再送信処理を行うファクシミリ装置が最初のファクシミリ装置と異なる場合であっても、外部記憶装置に記憶された送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報を付加して画像データを送信することができ、送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報を設定し直す必要はなくなり、さらに操作性が良くなる。

以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔MFP全体構成〕
図1は、この発明の一実施形態に係るファクシミリ装置としてのMFPを示す斜視図である。
図1において、MFP1は、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等を有するデジタル複合機であり、ネットワークNW(図2)を介してユーザ端末等との間でデータの送受信が可能である。なお、以下の説明において、ファクシミリをFAXともいう。
MFP1は、複数(この実施形態では3個)のUSB(Universal Serial Bus)規格の外部機器を着脱可能な接続手段としての第1〜第3の3個の差込口20,21,22を有しており、この差込口20,21,22にUSBインターフェイスを有する外部機器、例えば外部記憶装置であるUSBメモリ320,321,322(図3)を接続することにより、外部機器とMFP1の間で、双方のデータ送受信が可能となされている。以下、差込口20,21,22をUSB差込口という。
MFP1は操作パネル10を備えており、この操作パネル10は、複数のキー11aと、当該キー11aに対するユーザの操作による各種の指示や、文字、数字などのデータの入力を受付ける操作部11と、ユーザに対する指示メニューや取得した画像に関する情報などの表示を行なう液晶等からなるディスプレイ12を有している。
また、MFP1は、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナ部13と、画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するプリンタ部14とを備えている。
またMFP1の本体上面には、原稿をスキャナ部13に送るフィーダ部17が、下部にはプリンタ部14に記録シートを供給する給紙部18が、中央部にはプリンタ部14によって画像を印刷された記録シートが排出されるトレイ19がそれぞれ配備されている。さらにMFP1の本体の内部には、ネットワークNWを介して外部機器との間で画像データなどの送受信を行なう通信部16、および画像データなどを記憶するメモリ313などが備えられている。
なお、MFP1は、ネットワーク・インターフェイスを有し、前記通信部16は外部機器との間で各種データの送受信が可能なように、前記ネットワーク・インターフェイスを介してネットワークNWに接続されている。
前記ディスプレイ12は、データ送信の宛先の一覧表示や、送信データをUSBメモリ320〜322に記憶させるか否かの選択表示(後述)を含む種々の表示に使用される。また、前記操作部11は、ユーザによる送信先の選択を含む種々の入力に用いられるものである。これらがユーザインターフェイスの要部として機能する。
前記スキャナ部13は、写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読取って画像データを取得する。取得された画像データ(濃度データ)は、図示しない画像処理部においてデジタルデータに変換され、周知の各種画像処理を施された後、プリンタ部14や通信部16に送られ、画像の印刷やデータの送信に供されるか、または、後の利用のためにメモリ313に格納される。
前記プリンタ部14は、スキャナ部13により取得された画像データ、通信部16により外部機器から受信した画像データ、またはメモリ313に格納されている画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するものである。
前記通信部16は、公衆電話回線を介してFAXデータの送受信を行なう他、LAN、インターネットなどのネットワークNWを介して、該ネットワークNWに接続される外部機器との間で電子メールなどを用いてデータの送受信を行なう。
これにより、MFP1は、通常のFAX通信を行なうFAX装置としての機能のみならず、電子メールの送受信端末としての機能も有する。したがって、電子メールの添付ファイルとして、各種画像データを送受信することもできる。なお、MFP1が行なうネットワーク通信は有線でもよく無線でもよいが、図示の例では有線による通信方式が採用されている。
〔ネットワークの概要〕
図2はMFP1のネットワーク接続例を示すものである。
図2において、ネットワークNWは、ジョブとしての印字処理を要求する複数台の外部機器(端末)としてのパーソナルコンピュータ(以下PCともいう)2(2A,2B・・・)と、 このジョブを実行する複数台のMFP1(1A,1B,1C・・・)によって構成されている。ここで、各MFP1は、マルチジョブ機能を有するものとする。
マルチジョブ機能とは、デジタル化された画像データを用いて画像形成を行うデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置において、イメージリーダ等を用いて読み取った画像データをデジタル処理して画像形成に用いるものや、画像形成装置に接続された前記PC2等の外部端末から送信されてきた画像データを用いて画像形成を行うことができる機能である。また、画像形成を行いながら画像データの取得を行うことができる機能もマルチジョブ機能の一環である。
マルチジョブ機能を備える画像形成装置では、イメージリーダにより読み取られた一塊の原稿から得られた画像データを用いた画像形成や、PCから送信された画像データを用いた画像形成を、それぞれ一つのジョブとして取り扱い、ジョブ単位で順次画像形成を行っていく。
すなわち、原稿を読み取って得た画像データや、PCから送信された画像データは、それぞれのジョブの識別子(以下、「ジョブID」という。)と対応付けられて画像メモリに蓄積される一方、ジョブIDはそれぞれのジョブが画像形成装置に対して発行された順に所定の管理テーブルに登録されることになる。そして、テーブルに登録されたジョブIDの順に画像形成が行われる。
[MFP1の電気的構成]
図3は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、このMFP1は、情報処理部301、FAX部302、通信制御部303、給紙手段304、前記スキャナ部13を構成する画像読み取り部305、前記プリンタ部14を構成する画像形成手段306、およびフィニッシャ部307を有している。前記FAX部302,通信制御部303が通信部16を構成する。
情報処理部301は、データ入出力手段308、データ通信制御部309、操作部11、制御装置311、メモリ313およびディスプレイ12等を有している。情報処理部301では画像メモリ313aに格納されたジョブの削除、出力等の制御が行えるようになっている。
前記制御装置311は、CPU3111、RAM3112、画像データ書き込み部3113、画像データ読み込み部3114等を有している。この制御装置311には、データ入出力手段308が接続され、ジョブを入出力する際に使用される。
前記CPU3111は、画像データのファクシミリ送信及び受信の実行、スキャナ部13やプリンタ部14の駆動、ディスプレイ12の表示制御、等の装置全体の制御を行うものであり、FAX機能がリダイヤル待機状態になったときに経過時間を測定するタイマ3111aと、リダイヤルの実行回数を計数するカウンタ3111bを有している。
さらに、CPU3111は、この実施形態では以下の機能を有している。すなわち、USBメモリ320(321)(322)がUSB差込口20(21)(22)に接続されている(装着されている)ことを検知する機能や、後述するように、ファクシミリ送信に際してユーザが入力した宛先番号情報に市外局番が含まれているか否かを判断したり、前記USB差込口20(21)(22)にUSBメモリ320(321)(322)が接続されたときに、USBメモリ320(321)(322)内に、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されているか否かを判断する機能等を有している。
CPU3111の上述したような制御及び機能は、図示しないプログラム格納部に格納されたプログラムを実行することにより発揮される。
前記RAM3112は、CPU3111が動作する際の作業領域として機能する。
前記データ入出力手段308には、TCP/IPベースのネットワークのLAN(Local Aria Network)端子315、USB端子316、セントロニクス端子317、シリアルインタフェイス端子318および/またはJTAG端子319等のインタフェイス(I/F)端子が複数設けられている。
前記データ入出力手段308では、ネットワーク端子315、USB端子316、セントロニクス端子317、シリアルインタフェイス端子318またはUTAG端子319に接続された場合、制御装置311によりデータの読み出し、書き込み、削除ができるようになっている。
前記メモリ313は、プリンタ部14で用紙に印字するために展開された受信画像データを記憶しておくビットマップメモリ313aと、送信のためにスキャナ部13で読み取った画像データを画像メモリ313bに伝達するためのバッファメモリ313cと、バッファメモリ313cから伝達された送信/受信の各画像データを、何れも圧縮して記憶しておく画像メモリ313bとによって構成されている。メモリ313においては、メモリ間でのコピーが可能である。
この実施形態では、前述したように、USB端子316として複数の差込口があり、それぞれにUSBメモリ320,321,322を接続可能である。さらに、制御装置311はこれら複数のUSBメモリ320,321,322に対する各記憶情報の読み込み、および各USBメモリ320,321,322に対する情報の書き込みが同時に実行可能である。記憶情報の読み込みは制御装置311のデータ読み込み部3114により行われ、情報の書き込みはデータ書き込み部3113により行われる。
FAX部302は、画像データのファクシミリ送信及び受信を行うものである。
通信制御部303は、交換器の起動、修復手段、呼び出し信号の検出手段、相手先からの信号に基づいて送信が可能であるか否かを判別する判別手段等を有するものであり、FAX部302の機能を動作させるために必要な構成部材である。
〔操作パネル〕
図4は、MFP1における操作パネル10の構成を示す平面図である。
図4において、スタートキー201は、コピー/プリント/FAX送信/電子メール、FTP送信等の動作を開始させるために用いられる。テンキー202は、コピー枚数等の数値を入力するために用いられる。クリアキー203は、入力された数値のクリア、および蓄積された画像記憶部の画像データを破棄するために用いられる。
ストップキー204は、コピー/スキャン動作の停止を指示するために用いられる。パネルリセットキー205は、設定されている操作モードおよびジョブを破棄するために用いられる。
また、ディスプレイ12は、設定された回数の再送信処理を行っても、宛先端末へのファクシミリ送信ができなかった場合に、USB差込口20(21)(22)に接続されたUSBメモリ320(321)(322)へ、送信できなかった画像データ等を転送して記憶させるか、消去するかをユーザに選択させるための選択表示やその他の表示を行い、表面にはタッチパネル206が取り付けられている。このタッチパネル206によって、ユーザはディスプレイ12内の表示内容に従った各種設定や選択を行うことができる。
前記タッチパネル206における設定画面領域207には、通常は、コピー動作やファックス送信動作を実行する際に行う基本的/応用的な設定のためのボタンが配置されている。各ボタンを挿下すると、その詳細設定を行うための階層画面が表示される。ファクシミリ送信が不可であった場合の再送信処理回数の設定も、このタッチパネル206の表示に従って予め設定しておく。
タッチパネル206のジョブ情報画面領域208は、その時点でMFP1に投入されているジョブ情報が表示される。表示は、実行されるべきジョブの順序で並んでいる。特定のジョブに対して消去や変更等の操作を行う場合は、ジョブ操作ボタン209を選択した後、操作対象となるジョブ番号ボタンを押下する。それらの操作によってジョブ操作画面が表示され、特定のジョブに対する操作が可能となる。
コピーキー210、およびスキャンキー211はMFP1をコピー/スキャナの何れの操作モードで動作させるかを設定するための選択キーである。
コピーキー210を押下した場合、MFP1はコピー機として使用可能となる。この状態では、スキャナ動作、およびファックス送信動作を実行することはできない。
この時、タッチパネル206の設定画面領域207には、コピー動作に対する各種設定を行うためのコピーモード表示が行われる。諸設定を終了後、原稿をセットしてスタートキー201を押下することにより、コピー動作が開始される。またスキャンキー211を押下した場合、MFP1はスキャナ、およびFAXとなる。この状態では、コピー動作を実行することはできない。
この時、タッチパネル206の設定画面領域207には、スキャン動作(スキャンした原稿の送信も含む)/ファックス送信に対する各種設定を行うための操作モード表示が行われる。諸設定を終了後、原稿をセットしてスタートキー201を押下することにより、スキャン動作/ファックス送信動作が開始される。
なお、コピーキー210とスキャンキー211は排他的動作となり、一方を選択すると自動的に他方は非選択状態となる。
また、PC2からMFP1を使用してプリントする場合、PC2にこのプリンタ制御用ドライバソフトをインストールし、プリントの際の各種設定はそのドライバ画面にて行う。従って、MFP1の操作パネル10上にプリント用設定画面、およびプリント切り換えキーは不要である。
図5は、ファクシミリの送信時に、宛先端末の状態により、設定された回数分再送信処理を行っても送信ができなかった場合に、操作パネル10のディスプレイ12に表示された、画像データ等をUSBメモリ320,321,322に保存するか否かをユーザに選択させるための選択画面である。
この画面において、ユーザは「はい」ボタン215か「いいえ」ボタン216のいずれかを押すことができ、「はい」ボタン215を押すと、送信できなかった画像データ等がUSB差込口20(21)(22)に接続されたUSBメモリ320(321)(322)に記憶保存される。一方、「いいえ」ボタン216を押すと、画像データは消去される。
[FAX送信処理]
図6は、図1のMFP1において、スキャナ部13で読み取った画像データを所定の宛先にファクシミリ送信する場合に、CPU3111が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
ユーザが操作パネル10のテンキー202により宛先FAX番号を入力すると、これを受け付け(ステップS101)、ユーザが原稿をフィーダ部17にセットしてFAXスタートボタン201を押すと、これを受け付ける(ステップS102)。そして、スキャナ部13により原稿を読み取ったのち(ステップS103)、読み取ったデータを宛先端末に送信する(ステップS104)。
このとき、宛先端末の状態により、データを送信できる場合とできない場合とがあるため、送信できたか否かを判断する(ステップS105)。送信できた場合には(ステップS105でYES)、MFP1の画像メモリ313bに記憶されているデータを消去したのち(ステップS114)、終了する。
送信できなかった場合には(ステップS105でNO)、設定された回数だけ再送信処理が行われる(ステップS106)。
もし設定回数の再送信処理を行っても送信できない場合には、USB差込口20(21)(22)に接続されたUSBメモリ320(321)(322)にデータ等を保存することが可能である。
具体的には、USB差込口20(21)(22)にUSBメモリ320(321)(322)が接続されているか否かを判断する(ステップS107)。未接続の場合は(ステップS107でNO)、画像メモリ313b内の画像データを消去して(ステップS114)、終了となる。接続されている場合には(ステップS107でYES)、ディスプレイ12に、図5に示すような「USBメモリにデータ保存しますか」という保存確認メッセージを表示させ(ステップS108)、ユーザに選択させる。
ステップS109では、ユーザが「はい」ボタン215か「いいえ」ボタン216の何れを選択したかを判断し、「いいえ」ボタン216が押された場合には(ステップS109でNO)、画像データを消去する(ステップS114)。一方、ユーザにより「はい」ボタン215が押され、USBメモリ320(321)(322)にデータを保存することが選択された場合には(ステップS109でYES)、ユーザが入力した宛先番号情報(ステップS101)に市外局番が含まれているか否かを判断する(ステップS110)。市外局番が含まれている場合は(ステップS110でYES)、画像データ及び宛先FAX番号情報をUSBメモリ320(321)(322)に保存し(ステップS112)、同時に送信者名/送信元FAX番号/日付情報もUSBメモリ320〜322に保存したのち(ステップS113)、画像メモリ内の画像データを消去する(ステップS114)。
ステップS110において、宛先FAX番号情報に市外局番が含まれていない場合には、宛先端末も市内であると判断できることから、USBメモリ320(321)(322)に保存する際、宛先FAX番号情報にMFP1が設置されている市外局番を付加して(ステップS111)、画像データ及び宛先FAX番号情報をUSBメモリ320〜322に保存する(ステップS112)。
このように、宛先FAX番号情報に市外局番が含まれていない場合には、宛先FAX番号情報にMFP1が設置されている市外局番を付加するから、このMFP1が設置されている地域以外のファクシミリ装置から再送信する場合であっても、ユーザによる市外局番の入力を要することなく、容易に宛先端末に送信が可能となる。
図7は、上記のようにして画像データや宛先FAX番号情報等を保存したUSBメモリ320(321)(322)を、USB差込口20(21)(22)に接続したときに、CPU3111が実行する自動送信処理を示すフローチャートである。
USBメモリ320(321)(322)をUSB差込口20(21)(22)に接続すると、CPU3111は接続を検知し(ステップS201)、USBメモリ320(321)(322)に送信対象の画像データ、宛先FAX番号情報及び送信者名/送信元FAX番号/日付情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS202)。
記憶されていなければ(ステップS202でNO)、そのまま終了する。記憶されていれば(ステップS202でYES)、MFP1のメモリ313に、USBメモリ内の画像データ/宛先FAX番号情報/送信者名/送信元FAX番号/日付情報を読み込む(ステップS203)。
次いで、読み込んだ送信者名/送信元FAX番号/日付情報を、画像データに付加したのち(ステップS204)、読み込んだ宛先FAX番号に画像データを送信する(ステップS205)。
このとき、前述したように、宛先FAX番号には市外局番が必ず付加されているため、USBメモリを接続したファクシミリ装置の設置場所が、画像データ等を保存したMFP1の設置場所と異なった地域であっても、ユーザが新たに市外局番を入力することなく自動でFAX送信が行われる。
また、画像データに付加された送信者名/送信元FAX番号/日付情報は、画像データがUSBメモリに保存される際にMFP1に設定されてある情報であり、保存処理を行った前記MFP1以外のファクシミリ装置で送信した場合であっても、前記最初のMFP1で送信しようとした場合と同じ送信者名/送信元FAX番号/日付情報を宛先端末に送信して、受信側の出力データに印刷することができ、使い勝手の良いものとなる。
以上、この発明の一実施の形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、ファクシミリ装置として多機能複合機を例示したが、単独機能のファクシミリ装置であっても良く、ファクシミリ機能を有する装置に広く適用可能である。
また、送信者名/送信元FAX番号/日付情報をすべて保存し、送信時にすべて付加するものとしたが、これらの情報を保存、付加しなくても良いし、あるいは保存、付加する場合に送信者名/送信元FAX番号/日付情報の少なくとも一つを保存、付加する構成としても良い。
また、上記実施形態では、外部記憶装置320〜322としてUSBメモリを例にして説明したが、可搬性ハードディスク装置、光ディスク、メモリカード等の外部記憶装置についても適用可能である。
この発明の一実施形態に係るファクシミリ装置が適用されたMFPの外観斜視図である。 同じくMFPのネットワーク環境を示すブロック図である。 同じくMFPの電気的構成を示すブロック図である。 操作パネルの表示画面の説明図である。 送信対象の画像データを外部記憶装置に保存するか否かをユーザに選択させるための選択画面である。 スキャナ部で読み取った画像データを所定の宛先にファクシミリ送信する場合の処理を示すフローチャートである。 外部記憶装置をファクシミリ装置に接続したときの自動送信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 操作パネル
12 ディスプレイ(表示手段)
20〜22 USB差込口(接続手段)
311 制御装置
3111 CPU
3113 データ読み込み部
3114 データ書き込み部
313 メモリ
320〜322 USBメモリ(外部記憶装置)
302 FAX部

Claims (4)

  1. 宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合、所定回数の再送信処理を行う再送信処理手段と、
    所定回数の再送信処理によっても宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合には、送信処理を中断する送信処理中断手段と、
    外部記憶装置を接続するための接続手段と、
    前記送信処理が中断された画像データを消去するか保存するかの選択表示を行う表示手段と、
    保存が選択された場合には、前記接続手段に接続された外部記憶装置に、前記画像データと宛先ファクシミリ番号情報を転送する転送手段と、
    前記接続手段に接続された外部記憶装置に、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されているか否かを判断するデータ判断手段と、
    ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されている場合には、前記宛先への前記画像データの送信処理を実行する送信制御手段と、
    前記転送手段により画像データとともに外部記憶装置へ転送される宛先ファクシミリ番号情報に、市外局番が含まれているか否かを判断する市外局番判断手段と、
    市外局番が含まれていない場合には、市外局番を前記宛先ファクシミリ番号情報に付加する市外局番付加手段とを備え、
    前記転送手段は、画像データと市外局番が付加された宛先ファクシミリ番号情報とを外部記憶装置に転送することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記転送手段は、ファクシミリ送信時に付加される送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを、前記画像データ及び宛先ファクシミリ番号情報とともに外部記憶装置に転送し、
    前記データ判断手段は、送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つが外部記憶装置に記憶されているか否かをも判断し、
    記憶されている場合には、前記送信制御手段は、その送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを画像データに付加して送信処理を実行する請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合、所定回数の再送信処理を行うステップと、
    所定回数の再送信処理によっても宛先端末へのファクシミリ送信が不可であった場合には、送信処理を中断するステップと、
    前記送信処理が中断された画像データを消去するか保存するかの選択表示を行うステップと、
    保存が選択された場合には、接続手段に接続された外部記憶装置に、前記画像データと宛先ファクシミリ番号情報を転送するステップと、
    前記接続手段に接続された外部記憶装置に、ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されているか否かを判断するステップと、
    ファクシミリ送信可能な画像データと宛先ファクシミリ番号情報が記憶されている場合には、前記宛先への前記画像データの送信処理を実行するステップと、
    前記画像データとともに外部記憶装置へ転送される宛先ファクシミリ番号情報に、市外局番が含まれているか否かを判断するステップと、
    市外局番が含まれていない場合には、市外局番を前記宛先ファクシミリ番号情報に付加するステップとを含み、
    前記転送ステップでは、画像データと市外局番が付加された宛先ファクシミリ番号情報とを外部記憶装置に転送することを特徴とするファクシミリ送信処理方法。
  4. 前記転送ステップでは、ファクシミリ送信時に付加される送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを、前記画像データ及び宛先ファクシミリ番号情報とともに外部記憶装置に転送し、
    前記データ判断ステップでは、送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つが外部記憶装置に記憶されているか否かをも判断し、
    記憶されている場合には、前記画像データの送信処理ステップでは、その送信者名、送信元ファクシミリ番号、日付情報のうちの少なくとも1つを画像データに付加して送信処理を実行する請求項3に記載のファクシミリ送信処理方法。
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