JP2018136408A - ボンディングワイヤ樹脂封止構造、液晶表示デバイス、及びボンディングワイヤ樹脂封止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】封止樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合に、紫外線による封止樹脂の硬化を従来よりも改善することができるボンディングワイヤ樹脂封止構造を提供する。【解決手段】ボンディングワイヤ樹脂封止構造7は、第1の基板10と第2の基板50とボンディングワイヤ4と光学反射部材5と紫外線硬化性樹脂6とを備える。第1の基板10は第1の接続端子13を有する。第2の基板50は第1の基板10に固定され、第2の接続端子51を有する。ボンディングワイヤ4は円弧状のループ部4aを有し、第1の接続端子13と第2の接続端子51とを接続する。光学反射部材5は第1の接続端子13と第2の接続端子51との間の領域であり、かつ、ループ部4aの円弧の中心点側の領域に配置されている。紫外線硬化性樹脂6はボンディングワイヤ4及び光学反射部材5を封止するように第1及び第2の基板10,50上に形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、ボンディングワイヤ樹脂封止構造、液晶表示デバイス、及びボンディングワイヤ樹脂封止方法に関する。
液晶表示デバイスは、プロジェクタまたはヘッドアップディスプレイ等の表示装置に用いられている。液晶表示デバイスは、照射された照明光を画素毎に光変調して画像光を生成する。表示装置は、液晶表示デバイスにより生成された画像光をスクリーン等に投射することにより、画像を表示する。特許文献1には液晶表示デバイスの一例が記載されている。
液晶表示デバイスは、パッケージ基板とフレキシブル配線板とが複数のボンディングワイヤにより接続されている。複数のボンディングワイヤは互いが接触しないように樹脂で封止されている。通常、ボンディングワイヤは円弧状に形成されるため、封止樹脂は、ボンディングワイヤの円弧頂部の位置付近で最も厚くなっている。パッケージ基板とフレキシブル配線板との接続部に段差がある場合、封止樹脂の厚さが段差によってさらに大きくなる。
封止樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合、紫外線は封止樹脂により吸収されるため、封止樹脂の表面から遠い内部領域では紫外線の強度及び光量が減少する。従って、封止樹脂の厚さが大きいと、封止樹脂の表面から遠い内部領域での硬化が不十分になる場合があり、封止樹脂の性能を悪化させる要因となる。また、硬化が不十分な内部領域からアウトガスが発生する場合がある。アウトガスは液晶表示デバイスの性能を悪化させる要因となる。
本発明は、封止樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合に、紫外線による封止樹脂の硬化を従来よりも改善することができるボンディングワイヤ樹脂封止構造、液晶表示デバイス、及びボンディングワイヤ樹脂封止方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の接続端子を有する第1の基板と、前記第1の基板に固定され、第2の接続端子を有する第2の基板と、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子とを接続する、円弧状のループ部を有するボンディングワイヤと、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間の領域であり、かつ、前記ループ部の円弧の中心点側の領域に配置され、紫外線を反射する光学反射部材と、前記ボンディングワイヤ及び前記光学反射部材を封止するように前記第1の基板上及び前記第2の基板上に形成された紫外線硬化性樹脂とを備えることを特徴とするボンディングワイヤ樹脂封止構造を提供する。
また、本発明は、液晶表示素子と、第1の接続端子を有する第1の基板と、前記第1の基板に固定され、第2の接続端子を有する第2の基板とを備え、前記第1の基板は、前記液晶表示素子及び前記第1の接続端子と接続された第3の接続端子を有し、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子とを接続する、円弧状のループ部を有するボンディングワイヤと、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間の領域であり、かつ、前記ループ部の円弧の中心点側の領域に配置され、紫外線を反射する光学反射部材と、前記ボンディングワイヤ及び前記光学反射部材を封止するように前記第1の基板上及び前記第2の基板上に形成された紫外線硬化性樹脂とをさらに備えることを特徴とする液晶表示デバイスを提供する。
また、本発明は、第1の接続端子を有する第1の基板に、第2の接続端子を有する第2の基板を固定し、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子とを、円弧状のループ部を有するボンディングワイヤで接続し、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間の領域であり、かつ、前記ループ部の円弧の中心点側の領域に、紫外線を反射する光学反射部材を配置し、前記ボンディングワイヤ及び前記光学反射部材を封止するように前記第1の基板上及び前記第2の基板上に紫外線硬化性樹脂を塗布し、前記紫外線硬化性樹脂を、外部から照射される紫外線と前記光学反射部材により反射される紫外線とにより硬化させることを特徴とするボンディングワイヤ樹脂封止方法を提供する。
本発明のボンディングワイヤ樹脂封止構造、液晶表示デバイス、及びボンディングワイヤ樹脂封止方法によれば、封止樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いる場合に、紫外線による封止樹脂の硬化を従来よりも改善することができる。
図1〜図3を用いて、一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造及び液晶表示デバイスを説明する。図1は一実施形態の液晶表示デバイスの構成例を示している。図2は液晶表示デバイスを分解した状態の各構成部を示している。図3は図1のA−Bを通る液晶表示デバイスの断面を示している。
図1または図2に示すように、液晶表示デバイス1は、パッケージ基板10(第1の基板)と、液晶表示素子20と、遮光マスク30と、封止ガラス板40と、フレキシブル配線基板50(第2の基板)とを備える。パッケージ基板10は、凹部11と、複数の液晶表示素子接続用端子12(第3の接続端子)と、複数のフレキシブル配線基板接続用端子13(第1の接続端子)と、段部14とを有する。液晶表示デバイス1は、反射型の液晶表示デバイスである。
図3に示すように、複数の液晶表示素子接続用端子12は凹部11に配列されている。複数のフレキシブル配線基板接続用端子13は、パッケージ基板10の外周部に配列されている。複数の液晶表示素子接続用端子12と複数のフレキシブル配線基板接続用端子13とは、パッケージ基板10の内部に形成された複数の内部配線15を介してそれぞれ電気的に接続されている。パッケージ基板10として、セラミックパッケージ基板を用いてもよい。
液晶表示素子20は、熱伝導性接着部材2を介して、パッケージ基板10の凹部11に固定されている。熱伝導性接着部材2として、シート状の熱伝導性ゲルを用いてもよい。液晶表示素子20は、複数の画素電極21を有する駆動基板22と、透明電極23を有する透明基板24と、液晶25と、シール材26とを有する。
駆動基板22としてシリコン基板を用いてもよい。透明基板24としてガラス板を用いてもよい。画素電極21は光反射性を有する。画素電極21の材料としてアルミニウムを用いてもよい。透明電極23は光透過性を有する。透明電極23の材料としてITO(酸化インジウム錫)を用いてもよい。
駆動基板22と透明基板24とは、画素電極21と透明電極23とが対向するようにシール材26により接着されている。シール材26は透明基板24の外周部に沿って環状に形成されている。液晶25は、駆動基板22と透明基板24との間隙に充填され、シール材26により封止されている。駆動基板22は、複数のパッケージ基板接続用端子27を有する。複数のパッケージ基板接続用端子27は、駆動基板22の外周部に配列されている。
液晶表示素子20とパッケージ基板10とは、複数のボンディングワイヤ3を介して電気的に接続されている。具体的には、液晶表示素子20の駆動基板22の複数のパッケージ基板接続用端子27と、パッケージ基板10の複数の液晶表示素子接続用端子12とが、複数のボンディングワイヤ3を介してそれぞれ接続されている。即ち、パッケージ基板10のフレキシブル配線基板接続用端子13は、液晶表示素子20と電気的に接続されている。
遮光マスク30は、光を透過する光透過領域31を有する。遮光マスク30は、光透過領域31が複数の画素電極21が形成されている領域に対応するように、パッケージ基板10の段部14に固定されている。遮光マスク30を紫外線硬化性樹脂を用いて段部14に固定するようにしてもよい。
封止ガラス板40は、パッケージ基板10の上面10a(第1の面)に固定されている。封止ガラス板40を、光硬化(例えば紫外線硬化)と熱硬化との併用が可能な樹脂を用いて上面10aに固定するようにしてもよい。液晶表示素子20及び遮光マスク30は、封止ガラス板40とパッケージ基板10とにより密閉されている。
フレキシブル配線基板50は、パッケージ基板10の上面10aとは反対側の面である下面10b(第2の面)に固定されている。フレキシブル配線基板50を接着剤を用いて下面10bに固定するようにしてもよい。フレキシブル配線基板50は、パッケージ基板接続用端子51(第2の接続端子)を有する。
フレキシブル配線基板50とパッケージ基板10とは、複数のボンディングワイヤ4を介して電気的に接続されている。具体的には、フレキシブル配線基板50の複数のパッケージ基板接続用端子51と、パッケージ基板10の複数のフレキシブル配線基板接続用端子13とは、複数のボンディングワイヤ4を介してそれぞれ接続されている。複数のボンディングワイヤ4は、複数のパッケージ基板接続用端子51及び複数のフレキシブル配線基板接続用端子13の配列方向に沿って配列されている。
ボンディングワイヤ4は、フレキシブル配線基板50がパッケージ基板10に固定されている状態で形成される。ボンディングワイヤ4は、円弧状のループ部4aを有する。ボンディングワイヤ3,4の材料として金を用いてもよい。
パッケージ基板10の下面10b及びフレキシブル配線基板50の下面50bに放熱板60を固定するようにしてもよい。放熱板60は、液晶表示デバイス1で発生した熱を外部へ放出する。放熱板60として、アルミニウム材により形成されたヒートシンクを用いてもよい。
パッケージ基板10の複数のフレキシブル配線基板接続用端子13とフレキシブル配線基板50の複数のパッケージ基板接続用端子51との間の領域、具体的には複数のボンディングワイヤ4のループ部4aの円弧の中心点側の領域(図3におけるループ部4aの下側の領域)には、棒状の光学反射部材5が配置されている。光学反射部材5は、光学反射部材5の長手方向とボンディングワイヤ4の配列方向とが一致するように配置されている。
パッケージ基板10上及びフレキシブル配線基板50上には、複数のボンディングワイヤ4と光学反射部材5とを封止する封止樹脂6が形成されている。従って、液晶表示デバイス1は、複数のボンディングワイヤ4と光学反射部材5とが封止樹脂6で封止されたボンディングワイヤ樹脂封止構造7を有する。なお、図1及び図2では、ボンディングワイヤ4と光学反射部材5との位置関係をわかりやすくするために、封止樹脂6の図示を省略している。
複数のボンディングワイヤ4に対する外部からの機械的ストレスを封止樹脂6により保護することができる。また、ボンディングワイヤ4に対する耐湿性を封止樹脂6により向上させることができる。
封止樹脂6として熱硬化性樹脂を用いる場合、封止樹脂6を硬化させるためには加熱することが必要である。熱伝導性接着部材2、液晶25、並びに、遮光マスク30及び封止ガラス板40を固定するための接着部材が加熱による影響を受けるため、各部材の性能を悪化させる要因となる。そこで、ボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1では、封止樹脂6として紫外線硬化性樹脂を用いている。
光学反射部材5は紫外線を反射する。光学反射部材5は、棒状部材501と、紫外線を反射する光学反射膜502とを有する。光学反射部材5を構成する棒状部材501は、封止樹脂6の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する材料により形成されている。光学反射部材5の熱膨張係数は、棒状部材501の熱膨張係数とほぼ同じであり、封止樹脂6の熱膨張係数よりも小さい。
棒状部材501として断面が四角形であるセラミック棒またはガラス棒を用いてもよい。棒状部材501としてガラス棒を用いた場合、棒状部材501の熱膨張係数は約8×10−6/Kである。紫外線硬化性樹脂である封止樹脂6の熱膨張係数は約300×10−6/Kである。
光学反射膜502は棒状部材501の表面に形成されている。光学反射膜502として金、アルミニウム等の金属膜を棒状部材501の表面に形成してもよい。また、光学反射膜502として金、アルミニウム等の金属膜を棒状部材501の表面に形成し、さらに金属膜の表面に、紫外線をより効率的に反射するための誘電体多層反射膜を形成してもよい。
外部から画像データがフレキシブル配線基板50及びパッケージ基板10を介して液晶表示素子20へ入力されることにより、画像データに基づく駆動電圧が画素電極21毎に印加される。外部から照明光が封止ガラス板40及び遮光マスク30の光透過領域31を透過して液晶表示素子20に照射されることにより、照明光は液晶表示素子20により光変調され、画像光が生成される。
画像光は、画素電極21により反射され、遮光マスク30の光透過領域31及び封止ガラス板40を透過して外部へ射出される。画像光を投射レンズを介してスクリーン等へ投射させることにより、画像を表示することができる。
図4のフローチャートを用いて、ボンディングワイヤ樹脂封止方法を含む、液晶表示デバイス1の製造方法の一例を説明する。オペレータは、ステップS1にて、液晶表示素子20を、熱伝導性接着部材2を介して、パッケージ基板10の凹部11に固定する。
オペレータは、ステップS2にて、駆動基板22の複数のパッケージ基板接続用端子27と、パッケージ基板10の複数の液晶表示素子接続用端子12とを、複数のボンディングワイヤ3を介してそれぞれ接続する。これにより、液晶表示素子20を構成する駆動基板22とパッケージ基板10とは、ボンディングワイヤ3を介して電気的に接続される。
オペレータは、ステップS3にて、遮光マスク30を、光透過領域31が複数の画素電極21が形成されている領域に対応するように、パッケージ基板10の段部14に固定する。オペレータは、ステップS4にて、封止ガラス板40を、パッケージ基板10の上面10aに固定する。これにより、液晶表示素子20及び遮光マスク30は、封止ガラス板40とパッケージ基板10とにより密閉される。
オペレータは、ステップS5にて、フレキシブル配線基板50を、パッケージ基板10の下面10bに固定する。なお、フレキシブル配線基板50を固定した後に、パッケージ基板10の下面10bに、液晶表示デバイス1で発生した熱を外部へ放出するためのヒートシンクを固定するようにしてもよい。
オペレータは、ステップS6にて、フレキシブル配線基板50の複数のパッケージ基板接続用端子51と、パッケージ基板10の複数のフレキシブル配線基板接続用端子13とを、複数のボンディングワイヤ4を介してそれぞれ接続する。
オペレータは、ステップS7にて、パッケージ基板10の複数のフレキシブル配線基板接続用端子13とフレキシブル配線基板50の複数のパッケージ基板接続用端子51との間の領域であり、かつ、複数のボンディングワイヤ4のループ部4aの円弧の中心点側の領域に、光学反射部材5を配置する。なお、光学反射部材5をボンディングワイヤ4が形成される前に配置してもよい。
オペレータは、ステップS8にて、パッケージ基板10上及びフレキシブル配線基板50上に、複数のボンディングワイヤ4と光学反射部材5とを封止するように、紫外線硬化性樹脂である封止樹脂6を塗布する。オペレータは、封止樹脂6に紫外線を照射し、封止樹脂6を硬化させる。封止樹脂6を硬化させた後に、パッケージ基板10の下面10b及びフレキシブル配線基板50の下面50bに放熱板60を固定するようにしてもよい。
これにより、複数のボンディングワイヤ4と光学反射部材5とが封止樹脂6で封止されたボンディングワイヤ樹脂封止構造7を有する液晶表示デバイス1が作製される。なお、ステップS1〜ステップS8を製造装置を用いて実行してもよい。
図5は、一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1と比較するための比較例のボンディングワイヤ樹脂封止構造及び液晶表示デバイスを示している。図5は図3に対応する。説明をわかりやすくするために、一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1と同じ構成部には同じ符号を付す。
図5に示すように、比較例の液晶表示デバイス101は、複数のボンディングワイヤ4が封止樹脂6で封止されたボンディングワイヤ樹脂封止構造107を有する。即ち、比較例のボンディングワイヤ樹脂封止構造107及び液晶表示デバイス101は、一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1と比較して、光学反射部材5を有していない点で相違し、それ以外は同じである。
比較例のボンディングワイヤ樹脂封止構造107及び液晶表示デバイス101では、円弧状のループ部4aを有するボンディングワイヤ4を封止するように封止樹脂6が形成されている。そのため、封止樹脂6は、ボンディングワイヤ4のループ部4aの円弧頂部の位置付近で最も厚くなっている。また、ボンディングワイヤ4は、パッケージ基板10のフレキシブル配線基板接続用端子13と、パッケージ基板10に対して段差を有して固定されているフレキシブル配線基板50のパッケージ基板接続用端子51とを接続しているため、封止樹脂6の厚さは段差によってさらに大きくなっている。
封止樹脂6を硬化させるために封止樹脂6に紫外線を照射すると、紫外線は封止樹脂6により吸収されるため、封止樹脂6の表面から遠い内部領域では紫外線の強度及び光量が減少する。比較例の液晶表示デバイス101では、ボンディングワイヤ4のループ部4aの円弧頂部の位置付近に対応する封止樹脂6が厚くなっているため、封止樹脂6の表面から遠い内部領域での硬化が不十分になる場合がある。これにより、封止樹脂6の性能を悪化させたり、硬化が不十分な内部領域からアウトガスが発生したりする。アウトガスは液晶表示デバイス101の性能を悪化させる要因となる。
それに対して、一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1では、ボンディングワイヤ4のループ部4aの下側の領域、具体的には封止樹脂6が最も厚くなる領域に光学反射部材5が配置されている。即ち、封止樹脂6が最も厚くなる領域では、封止樹脂6の一部が光学反射部材5で置換されている。そのため、封止樹脂6が最も厚くなる領域における封止樹脂6の厚さを、光学反射部材5によって小さくすることができる。従って、表面から遠い内部領域が発生しないように封止樹脂6を形成することができる。
一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1によれば、封止樹脂6が最も厚くなる領域における封止樹脂6の一部を光学反射部材5で置換することにより、封止樹脂6を厚い部分が発生しないように塗布することができる。そのため、封止樹脂6として紫外線硬化性樹脂を用いる場合に、紫外線による封止樹脂6の硬化を、比較例のボンディングワイヤ樹脂封止構造107及び液晶表示デバイス101よりも改善することができる。
また、光学反射部材5は、封止樹脂6を硬化させるために照射された紫外線を封止樹脂6に向けて反射させる。従って、封止樹脂6を、外部から照射された紫外線と光学反射部材5により反射された紫外線とによって効率的かつ均一に硬化させることができる。
一実施形態の液晶表示デバイス1及び比較例の液晶表示デバイス101を車載用として用いる場合、過酷な環境でも信頼性を確保できるように、熱サイクル試験や熱衝撃試験等の厳しい信頼性条件を満足することが必要である。
比較例の液晶表示デバイス101に対して熱衝撃試験を実行すると、パッケージ基板10の熱膨張係数と封止樹脂6の熱膨張係数との差に応じて変位差DDbが生じる。パッケージ基板10としてセラミックパッケージ基板を用いた場合、パッケージ基板10の熱膨張係数は約7×10−6/Kである。封止樹脂6として紫外線硬化性樹脂を用いた場合、封止樹脂6の熱膨張係数は約300×10−6/Kである。
変位差DDbに応じた負荷がボンディングワイヤ4に加わることにより、ボンディングワイヤ4が断線する場合がある。具体的には、ボンディングワイヤ4のフレキシブル配線基板接続用端子13に接続するワイヤネック部分で断線する場合がある。熱衝撃試験条件の一例として、環境温度を−40℃と85℃とに周期的に変化させる。
それに対して、一実施形態の液晶表示デバイス1では、封止樹脂6が最も厚くなる領域に光学反射部材5が配置されている。即ち、封止樹脂6が最も厚くなる領域では、封止樹脂6の一部が、封止樹脂6の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する棒状部材501により構成された光学反射部材5で置換されている。
そのため、パッケージ基板10の熱膨張係数と封止樹脂6及び光学反射部材5の平均熱膨張係数との差に応じて生じる変位差DDaを変位差DDbよりも小さくすることができる。従って、一実施形態のボンディングワイヤ樹脂封止構造7及び液晶表示デバイス1によれば、ボンディングワイヤ4を断線させる要因となる変位差を、比較例のボンディングワイヤ樹脂封止構造107及び液晶表示デバイス101よりも低減させることができるので、過酷な環境でも信頼性を確保することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、光学反射部材5は、ボンディングワイヤ4に接触しない形状及び大きさであれば、断面が四角形または扇型等の形状であってもよい。光学反射部材5とパッケージ基板10及びフレキシブル配線基板50との隙間があると、隙間に充填された封止樹脂6に紫外線が照射されにくくなるため、封止樹脂6を硬化させにくくなる。
そのため、光学反射部材5は、パッケージ基板10及びフレキシブル配線基板50との隙間が生じないように、パッケージ基板10及びフレキシブル配線基板50に密着する形状であることが好ましい。また、光学反射部材5を構成する棒状部材501は、封止樹脂6の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する材料であれば、セラミック及びガラス以外の材料により形成されていてもよい。
1 液晶表示デバイス
4 ボンディングワイヤ
4a ループ部
5 光学反射部材
6 封止樹脂(紫外線硬化性樹脂)
7 ボンディングワイヤ樹脂封止構造
10 パッケージ基板(第1の基板)
12 液晶表示素子接続用端子(第3の接続端子)
13 フレキシブル配線基板接続用端子(第1の接続端子)
20 液晶表示素子
50 フレキシブル配線基板(第2の基板)
51 パッケージ基板接続用端子(第2の接続端子)
4 ボンディングワイヤ
4a ループ部
5 光学反射部材
6 封止樹脂(紫外線硬化性樹脂)
7 ボンディングワイヤ樹脂封止構造
10 パッケージ基板(第1の基板)
12 液晶表示素子接続用端子(第3の接続端子)
13 フレキシブル配線基板接続用端子(第1の接続端子)
20 液晶表示素子
50 フレキシブル配線基板(第2の基板)
51 パッケージ基板接続用端子(第2の接続端子)
Claims (5)
- 第1の接続端子を有する第1の基板と、
前記第1の基板に固定され、第2の接続端子を有する第2の基板と、
前記第1の接続端子と前記第2の接続端子とを接続する、円弧状のループ部を有するボンディングワイヤと、
前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間の領域であり、かつ、前記ループ部の円弧の中心点側の領域に配置され、紫外線を反射する光学反射部材と、
前記ボンディングワイヤ及び前記光学反射部材を封止するように前記第1の基板上及び前記第2の基板上に形成された紫外線硬化性樹脂と、
を備えることを特徴とするボンディングワイヤ樹脂封止構造。 - 前記光学反射部材は、前記紫外線硬化性樹脂の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボンディングワイヤ樹脂封止構造。
- 液晶表示素子と、
第1の接続端子を有する第1の基板と、
前記第1の基板に固定され、第2の接続端子を有する第2の基板と、
を備え、
前記第1の基板は、前記液晶表示素子及び前記第1の接続端子と接続された第3の接続端子を有し、
前記第1の接続端子と前記第2の接続端子とを接続する、円弧状のループ部を有するボンディングワイヤと、
前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間の領域であり、かつ、前記ループ部の円弧の中心点側の領域に配置され、紫外線を反射する光学反射部材と、
前記ボンディングワイヤ及び前記光学反射部材を封止するように前記第1の基板上及び前記第2の基板上に形成された紫外線硬化性樹脂と、
をさらに備えることを特徴とする液晶表示デバイス。 - 前記光学反射部材は、前記紫外線硬化性樹脂の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する材料により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示デバイス。
- 第1の接続端子を有する第1の基板に、第2の接続端子を有する第2の基板を固定し、
前記第1の接続端子と前記第2の接続端子とを、円弧状のループ部を有するボンディングワイヤで接続し、
前記第1の接続端子と前記第2の接続端子との間の領域であり、かつ、前記ループ部の円弧の中心点側の領域に、紫外線を反射する光学反射部材を配置し、
前記ボンディングワイヤ及び前記光学反射部材を封止するように前記第1の基板上及び前記第2の基板上に紫外線硬化性樹脂を塗布し、
前記紫外線硬化性樹脂を、外部から照射される紫外線と前記光学反射部材により反射される紫外線とにより硬化させる
ことを特徴とするボンディングワイヤ樹脂封止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017030052A JP2018136408A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | ボンディングワイヤ樹脂封止構造、液晶表示デバイス、及びボンディングワイヤ樹脂封止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030052A JP2018136408A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | ボンディングワイヤ樹脂封止構造、液晶表示デバイス、及びボンディングワイヤ樹脂封止方法 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2018136408A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102019119592A1 (de) | 2018-07-20 | 2020-01-23 | Shimano Inc. | Spinnrolle |
-
2017
- 2017-02-21 JP JP2017030052A patent/JP2018136408A/ja active Pending
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