JP2018135296A - 浴用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】収れん効果を顕著に有する天然物の植物に由来する浴用剤を簡易に提供すること。【解決手段】浴用剤は、タンニンを含有する浴用剤において、該タンニンがプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有する。本願発明者らは、天然物の植物に由来するタンニンの中でもプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンが浴用剤として使用したときに使用者に顕著に収れん効果をもたらすことを発見したものである。本発明の浴用剤によれば、天然物の植物に由来する浴用剤であってもプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有していることにより、使用者に顕著に収れん効果をもたらすことができる。【選択図】なし
Description
本発明は、タンニンを含有する浴用剤に関する。
タンニンを含有する浴用剤として、特許文献1に記載された浴用剤及び特許文献2に記載された浴用剤組成物がある。特許文献1に記載された浴用剤は、タンニンを含有することによって肌のさっぱり感が得られるものである。特許文献2に記載された浴用剤組成物は、血行促進作用、抗炎症・抗アレルギー作用等を持ち、湿疹、皮膚病、肌荒れ等の肌のトラブルを緩解又は治療する効果のあるタンニンやフラボノイド等を有効成分として含む植物抽出成分を配合した浴用剤組成物である。
また、収れん効果を有する浴用剤として、特許文献3及び4に記載された浴用剤組成物がある。特許文献3に記載された浴用剤は、亜鉛塩とアルカリ土類金属の炭酸塩を含有することによって、収れん効果が得られるものである。特許文献4に記載された浴用剤は、亜鉛化合物と硫酸基もしくはカルボキシル基を有するアニオン性の多糖類とを含有することによって、収れん効果が得られるものである。
近年、安全性の観点から、化学的に合成された浴用剤組成物より天然物由来の浴用剤組成物が好まれる傾向にある。しかしながら、天然物由来の浴用剤組成物は、化学的に合成される単一の組成物と違い、多数の成分種からなる組成物であるため、その効用は一義的に定まるものではない。天然物の植物に由来するタンニンを含有する浴用剤であっても同様であり、その効用は一義的に定まるものではなかった。また、収れん効果を顕著に有する浴用剤は、化学的に合成された浴用剤組成物には存在するものの、天然物の植物に由来する浴用剤組成物としては本発明者らは寡聞にして知らない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、収れん効果を顕著に有する天然物の植物に由来する浴用剤を提供することを目的とする。
本発明の浴用剤は、タンニンを含有する浴用剤において、該タンニンがプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有することを特徴とする。
本願発明者らは、天然物の植物に由来するタンニンの中でもプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンが浴用剤として使用したときに使用者に顕著に収れん効果をもたらすことを発見したものである。
本発明の浴用剤によれば、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有していることにより、天然物の植物に由来する浴用剤であっても使用者に顕著に収れん効果をもたらすことができる。
ここで、上記浴用剤において、前記プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンが、ケブラチョに含まれるタンニンであるものとすることができる。これによれば、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンがケブラチョに高い割合で含有されているため、浴用剤に効率よくプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを供給することができる。
また、上記浴用剤において、抽出物であるものとすることができる。これによれば、抽出物は水に溶けやすいものであるため、浴用剤の成分を浴用の湯にすぐに分散させることができる。
また、上記浴用剤において、前記抽出物が、亜硫酸処理されたものとすることができる。ケブラチョにはプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含め様々な縮合型タンニンが含まれ、これら縮合型タンニンは温溶性や不溶性のものである。これによれば、亜硫酸処理によって、これら縮合型タンニンを水溶性に改質することができる。
また、本発明の浴用剤は、ケブラチョを含有する浴用剤とすることができる。これによれば、ケブラチョに含まれるプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンが温溶性であるため、本発明の浴用剤は、浴用の湯にプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを供給することができる。
また、上記浴用剤において、生薬成分のみからなる浴用剤とすることができる。これによれば、浴用剤が生薬成分のみからなるものであるため、使用者に与える刺激が少ないものとすることができる。
本発明の浴用剤によれば、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有していることにより、収れん効果を顕著に有する天然物の植物に由来する浴用剤を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。実施形態の浴用剤は、タンニンを含有する浴用剤において、タンニンがプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有することを特徴とするものである。
タンニンとは、植物に由来するポリフェノール化合物の総称であり、生薬類(薬用植物類)の入浴剤の成分として使用することができるものである。タンニンは、加水分解等の処理で分解されうる加水分解型タンニンと、加水分解等の簡単な処理では分解されない温溶性や不溶性の縮合型タンニンとに大別することができる。加水分解型タンニンは、ガロタンニン、エラグタンニンに分類することができる。縮合型タンニンは、プロシアニジン、プロデルフィニジン、プロフィセチニジン、プロロビネチニジンに分類することができる。
本願発明者らは、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンが浴用剤として使用したときに使用者に顕著に収れん効果をもたらすことを発見したものである。プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンは、ケブラチョ、アラビアゴムノキなどに含まれているものである。
ケブラチョ(ケブラコ,Quebracho)とは、南米のアルゼンチン、パラグアイに生育する樹木で、幹が非常に硬く、重い(比重:1.12〜1.39g/cm3)ことを特徴としている。ケブラチョは、タンニンが芯材に約20質量%、樹皮に約4質量%含まれ、芯材にタンニンが多く含まれていることにより、タンニンの採取量を多くすることが可能なものである。
アラビアゴムノキ(アカシア、ワットル)とは、マメ科ネムノキ亜科アカシア属の樹木である。アラビアゴムノキは、タンニンが樹皮に多く含まれ、ケブラチョと比較して単位質量当りのタンニンの採取量は少ないものである。
本発明の浴用剤において、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンは、ケブラチョ又はアラビアゴムノキを浴用剤に含有させることによって、又は、ケブラチョ又はアラビアゴムノキの抽出物として浴用剤に含有させることによって、浴用剤成分として得ることができる。なお、アラビアゴムノキは、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有するが、水溶性植物繊維を多く含有するため、浴用剤として使用したときに、さっぱり感が得られ難いことがある。このため、実施形態においては、ケブラチョをより好んで使用することができる。
ケブラチョは、木片の状態で含有させた浴用剤、抽出物の状態で含有させた浴用剤として、使用することができる。
ケブラチョを木片の状態で含有させた浴用剤とは、ケブラチョの原木を刻んで木片の状態で浴用剤に含有させるものである(以下、木片状浴用剤とする。)。木片状浴用剤は、ケブラチョのみからなるものであっても、使用者に収れん効果をもたらすことができるが、他の生薬類と共に木片状浴用剤とすることによって、浴用剤として複合的な効果を使用者にもたらすことができる。
他の生薬類として、ジュウヤク、ハッカ、シャクヤク、ヨモギ、ケイヒ、センキュウ、コウブシ、ソウジュツ、トウガラシ、トウキ、ダイウイキョウ、マツブサ、チンピ、ニンジン、マグロップ、チョウジ、ショウキョウ、サンシシ、カンゾウ、ウイキョウ、モクツウ、コウカ、コウボク、トウヒ、インチンなどを使用することができる。
木片状浴用剤は、浴用剤成分が浴用の湯に分散し木片が浴用の湯に流出しないように、ナイロンメッシュなどの収容袋に梱包されて浴用剤として使用される。
木片状浴用剤の木片の大きさは、篩い分けの網ふるい(JIS Z 8801−1)の呼び寸法で0.106mm(140mesh)〜31.5mmの間の大きさで篩い分けられたものが好ましい。使用者に収れん効果をもたらすプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを効率よく浴用の湯に供給することができるためである。木片の大きさが0.106mm未満だと細かすぎるため、収容袋での梱包が困難となるおそれがある。一方、31.5mmを超えると粗過ぎるため、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンの浴用の湯への供給効率が劣るおそれがある。なお、木片が細かいもの(0.106mm〜19.0mm)だと、使用者に収れん効果をもたらすプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを短時間に浴用の湯に供給することができるが、長時間にわたって供給することができないものとなる。このため、入浴する人数が限られる一般家庭の浴槽などでの使用に適している。より好ましくは、木片の大きさは、0.60mm(30mesh)〜13.2mmであり、さらに好ましくは、1.18mm(16mesh)〜9.5mmである。一方、粗い木片を含むもの(0.106mm〜31.5mm)だと、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを短時間に浴用の湯に供給することができないが、長時間にわたって供給することができるものとなる。このため、使用者が入れ替わり入浴する銭湯などの公共浴場などでの使用に適している。より好ましくは、木片の大きさは、0.60mm〜19.0mmであり、さらに好ましくは、1.18mm〜13.2mmである。
ケブラチョを抽出物の状態で含有させた浴用剤とは、ケブラチョのプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含んだ浴用剤成分を溶媒抽出して、抽出物を含有させた浴用剤である(以下、抽出物浴用剤とする。)。抽出物浴用剤は、ケブラチョのみからなるものであっても、使用者に収れん効果をもたらすことができるが、他の生薬類と混合することや、他の生薬類と共に溶媒抽出することや、他の生薬類の溶媒抽出物と混合することによって、浴用剤として収れん効果に加え複合的な効果を使用者にもたらすことができる。他の生薬類としては、前述した生薬類を使用することができる。
ケブラチョの溶媒抽出は、溶媒にケブラチョを浸漬させることによって行う。溶媒は、水または温水を使用するのが好ましい。入手が容易であり、安価に溶媒抽出を行うことができるからである。なお、溶媒には、メタノールやエタノールなどの低級アルコールを添加することもできる。低級アルコールは、水との相溶性に優れ、温溶性や不溶性のタンニンとの相溶性にも優れるため、抽出性により優れるものとすることができるためである。抽出する際の溶媒の温度は、30〜95℃が好ましい。抽出効率に優れるためである。抽出する際の溶媒の温度が30℃未満の場合には、得られる抽出物の量が少なくなるおそれがあり、95℃を超えると、加える熱量が大きく非経済的である。より好ましくは、40〜70℃であり、さらに好ましくは、40〜60℃である。溶媒抽出に使用するケブラチョは、溶媒が浸透し易いように粉砕処理されたものが好ましく、例えば、ケブラチョを木材として裁断する際に発生する裁断粉を使用することができる。ケブラチョの溶媒への浸漬時間は、1〜12時間が好ましい。得られる抽出物の量が十分でありエネルギー効率にも優れるためである。ケブラチョの溶媒への浸漬時間が1時間未満である場合には、得られる抽出物の量が少なくなるおそれがある。一方、12時間を超えると、抽出の量が十分であるものの、加える熱量が大きく非経済的である。より好ましくは、2〜8時間であり、さらに好ましくは、4〜8時間である。このように得られるケブラチョの溶媒抽出液は、常温乾燥又は加熱乾燥によって、溶媒を揮発させて、ケブラチョ抽出物とする。なお、ケブラチョ抽出物は、溶媒をほぼ全て揮発させた粉末状若しくは塊状の抽出物の状態、又は、溶媒を残した液体状抽出物の状態のものを使用することができる。
浴用剤の使用時の、浴用湯に対するケブラチョ抽出物の濃度(固形分濃度)は、0.0001〜0.01質量%であることが好ましい。使用者に収れん効果をもたらすことができるためである。浴用湯に対するケブラチョ抽出物の濃度が0.0001質量%未満である場合には、使用者に収れん効果をもたらすことができないおそれがある。一方、0.01質量%を超えると、使用者への収れん効果に向上は見られなく、過剰な濃度であると考えられる。より好ましくは、0.0005〜0.005質量%であり、さらに好ましくは、0.0008〜0.003質量%である。
浴用剤の使用時の、浴用湯に対するケブラチョ木片の添加量は、0.0005〜0.05質量%であることが好ましい。使用者に収れん効果をもたらすことができるためである。浴用湯に対するケブラチョ抽出物の濃度が0.0005質量%未満である場合には、使用者に収れん効果をもたらすことができないおそれがある。一方、0.05質量%を超えると、使用者への収れん効果に向上は見られなく、過剰な濃度であると考えられる。より好ましくは、0.0025〜0.025質量%であり、さらに好ましくは、0.004〜0.015質量%である。
なお、ケブラチョの溶媒抽出後のケブラチョ抽出液には、亜硫酸塩を加えること(亜硫酸処理)ができる。ケブラチョにはプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含め様々な縮合型タンニンが含まれている。これら縮合型タンニンは温溶性や不溶性であり、亜硫酸処理によって、これら縮合型タンニンを水溶性に改質することができるためである。亜硫酸塩(例えば、無水重亜硫酸ソーダ)は、ケブラチョ木材の質量に対して1〜10質量%を加えることが好ましい。不溶性や温溶性の縮合型タンニンを効率よく水溶性に改質することができるからである。1質量%未満だと、不溶性や温溶性の縮合型タンニンを十分に水溶性に改質することができないおそれがある。一方、10質量%を超えると、亜硫酸塩はケブラチョ抽出物に残存するおそれがあるため、浴用剤として使用した際に、使用者の肌に刺激を与えるなど、使用者の爽快感を害するおそれがある。より好ましくは、2〜8質量%であり、さらに好ましくは、3〜7質量%である。
プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンは、その他の浴用剤成分と混合して使用することにより、様々な効用を使用者にもたらすことができる。他の浴用剤成分として、生薬類、無機塩類、酵素類、有機酸類、保湿剤、着色剤などがある。
生薬類としては、ジュウヤク、ハッカ、シャクヤク、ヨモギ、ケイヒ、センキュウ、コウブシ、ソウジュツ、トウガラシ、トウキ、ダイウイキョウ、マツブサ、チンピ、ニンジン、マグロップ、チョウジ、ショウキョウ、サンシシ、カンゾウ、ウイキョウ、モクツウ、コウカ、コウボク、トウヒ、インチンなどを使用することができる。生薬類は、生薬類をそのまま又は刻んだものを浴用剤として使用することができ、また、ケブラチョ抽出物と同様又はケブラチョ抽出物と共に必要成分を抽出した抽出物として、浴用剤に使用することができる。なお、実施形態の浴用剤において、生薬成分のみからなる浴用剤とすることができる。これによれば、浴用剤が生薬成分のみからなるものであるため、使用者に与える刺激が少ないものとすることができる。
無機塩類としては、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)、セスキ炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、塩化ナトリウム(食塩)、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、メタケイ酸ナトリウムなどを使用することができる。これらは、求められる効用によって使用する無機塩類を選択することができる。
着色剤としては、リボフラビン(ビタミンB2)、カロチン、クロロフィル、タール色素などを浴用剤に着色する色に応じて使用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、試験例1〜4が実施例であり、試験例5が比較例である。なお、試験例の浴用剤は、生薬成分のみからなる浴用剤であり、使用者に与える刺激が少ないものである。
試験例における収れん効果の比較は、試験例の浴用剤を使用した浴槽を用意し、20人に入浴してもらい、その評価で判断した。そして、○:15人以上が肌の引き締まりを感じ収れん効果があると評価したもの、△:5〜14人が収れん効果があると評価したもの、×:収れん効果があると評価した人数が4人以下であるもの、として評価した。
(試験例1)
試験例1の浴用剤は、ケブラチョの木片を浴用剤に含有させることによって、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分として得るものとした。浴用剤の使用形態としては、ケブラチョの木片を1.18mm〜13.2mmに篩い分け、表1に記載の組成で他の生薬類と共に不織布からなる収納袋に収納させ、収容袋ごと浴槽に入れて使用した。収れん効果の比較は○であった。なお、浴用剤の使用量は、800Lの湯が入った浴槽に対して試験例1の浴用剤が300gであった。
試験例1の浴用剤は、ケブラチョの木片を浴用剤に含有させることによって、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分として得るものとした。浴用剤の使用形態としては、ケブラチョの木片を1.18mm〜13.2mmに篩い分け、表1に記載の組成で他の生薬類と共に不織布からなる収納袋に収納させ、収容袋ごと浴槽に入れて使用した。収れん効果の比較は○であった。なお、浴用剤の使用量は、800Lの湯が入った浴槽に対して試験例1の浴用剤が300gであった。
(試験例2)
試験例2の浴用剤は、試験例1同様にケブラチョの木片を浴用剤に含有させることによって、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分として得るものとし、試験例1から生薬類の種類と配合比率を変更したものである。その他条件については試験例1と同じである。配合比率を表2に記載する。収れん効果の比較は○であった。
試験例2の浴用剤は、試験例1同様にケブラチョの木片を浴用剤に含有させることによって、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分として得るものとし、試験例1から生薬類の種類と配合比率を変更したものである。その他条件については試験例1と同じである。配合比率を表2に記載する。収れん効果の比較は○であった。
(試験例3)
試験例3の浴用剤は、ケブラチョ抽出物を浴用剤に含有させることによって、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分として得るものとした。
試験例3の浴用剤は、ケブラチョ抽出物を浴用剤に含有させることによって、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分として得るものとした。
ケブラチョ抽出物の抽出は、ケブラチョを溶媒に5時間浸漬することによって行った。ケブラチョは、ケブラチョを木材として裁断した際に発生した裁断粉末を使用した。溶媒は、約55℃の温水を使用し、用いるケブラチョの裁断粉末の質量に対して10倍量の温水を使用した。
浸漬抽出後のケブラチョ抽出液は、亜硫酸処理が施され、不溶性の縮合型タンニンを水溶性に改質させ抽出液に溶出させ、亜硫酸処理抽出液として得た。亜硫酸処理に使用した亜硫酸ナトリウムは、抽出後の抽出液に対して5質量%を使用した。
亜硫酸処理抽出液は、106μm(140mesh)のふるいによってケブラチョ裁断粉末の抽出残渣を篩い分けた(取除いた)後、50℃の加熱乾燥により溶媒を揮発させてケブラチョ抽出物(プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する浴用剤成分)とした。ケブラチョ抽出物は、表3に記載のその他浴用剤と共にネット状の収納袋に収納させ、収容袋ごと浴槽に入れて使用した。収れん効果の比較は○であった。試験例3の浴用剤の組成を表3に記載する。なお、800Lの湯が入った浴槽に試験例3の浴用剤を100g使用した。
(試験例4)
試験例4の浴用剤は、ケブラチョを含む生薬類からエキスを抽出し、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する抽出物からなる浴用剤成分として得た。試験例4の浴用剤の抽出物を抽出するケブラチョを含む生薬類の組成を表4に記載する。
試験例4の浴用剤は、ケブラチョを含む生薬類からエキスを抽出し、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する抽出物からなる浴用剤成分として得た。試験例4の浴用剤の抽出物を抽出するケブラチョを含む生薬類の組成を表4に記載する。
ケブラチョを含む生薬類からのエキスの抽出は、ケブラチョを含む生薬類を溶媒に5時間浸漬することによって行った。溶媒には、約55℃の温水を使用した。ケブラチョを含む生薬類は、4.75mm(4mesh)以下に篩い分けたものを使用した。
ケブラチョを含む生薬類から得られた抽出液は、106μm(140mesh)のふるいによってケブラチョを含む生薬類の抽出残渣を篩い分けた(取除いた)後、50℃の加熱乾燥により溶媒を揮発させて、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する抽出物とした。プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを有する抽出物は、浴用剤成分としてそのまま浴槽に入れて使用した。収れん効果の比較は○であった。なお、800Lの湯が入った浴槽に試験例4の浴用剤を50g使用した。
(試験例5)
試験例5の浴用剤は、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有しないものであり、表5に記載の生薬類をネット状の収納袋の収納し、収納袋ごと浴槽に入れて使用した。収れん効果の比較は×であった。なお、800Lの湯が入った浴槽に試験例5の浴用剤を300g使用した。
試験例5の浴用剤は、プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有しないものであり、表5に記載の生薬類をネット状の収納袋の収納し、収納袋ごと浴槽に入れて使用した。収れん効果の比較は×であった。なお、800Lの湯が入った浴槽に試験例5の浴用剤を300g使用した。
Claims (6)
- タンニンを含有する浴用剤において、該タンニンがプロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンを含有することを特徴とする浴用剤。
- 前記プロフィセチニジン骨格を有する縮合型タンニンが、ケブラチョに含まれるタンニンであることを特徴とする請求項1に記載の浴用剤。
- 抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の浴用剤。
- 前記抽出物が、亜硫酸処理されたものであることを特徴とする請求項3に記載の浴用剤。
- ケブラチョを含有することを特徴とする浴用剤。
- 生薬成分のみからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の浴用剤。
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