JP2003267858A - 縮合型タンニンを含有する浴用剤組成物 - Google Patents

縮合型タンニンを含有する浴用剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独特な臭気や皮膚刺激性を有する植物乾留液
や食酢の配合量を低減したとしても、皮膚疾患の症状の
緩和等の優れた効果が得られる浴用剤組成物を提供する
ことにある。 【解決手段】 縮合型タンニンを溶存した植物乾留液が
含有されてなることを特徴とする浴用剤組成物、または
縮合型タンニンを溶存した食酢が含有されてなることを
特徴とする浴用剤組成物とする。また、前記植物乾留液
又は前記食酢は、無機塩類及び/又は水溶性高分子など
の固形基材に含浸されてなることを特徴とする浴用剤組
成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縮合型タンニンを含
有する浴用剤組成物に関し、その目的は、独特な臭気や
皮膚刺激性を有する植物乾留液や食酢の配合量を低減し
たとしても、皮膚疾患の症状の緩和等の優れた効果が得
られる浴用剤組成物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来から、木酢液や竹酢液等の植物乾留
液は、安価に入手することができるとともに、薬害も殆
ど認められないことから、畜産や農業の分野において、
土壌改良剤、害虫忌避剤、消臭剤として、或いは家畜の
飼料や農作物の肥料の添加物として幅広く利用されてき
た。さらに、近年では、このような用途に加え、胃腸
薬、皮膚薬等の医薬品の原材料として、或いは香料の配
合量の範囲内において化粧品にも配合されており、より
幅広い用途に適用されている。
【0003】木酢液や竹酢液等の植物乾留液を浴用剤と
して用いたものとして、例えば、特開昭62−2839
14号公報には、pH値が3.80〜2.60で、比重
が1.019〜1.010、有機酸含有量が2.50〜
5.50重量%、溶解タールが0.15重量%以下の精
製木酢液を必須成分とする浴用剤が開示されている。ま
た、特開平11−80011号公報には、竹類を蒸し焼
きにして得られる竹酢液を必須成分とする浴用剤が開示
されている。
【0004】このような植物乾留液を用いた浴用剤は、
木酢液や竹酢液等の植物乾留液の作用により、体臭予
防、皮膚の保温や保湿等の優れた効果を発揮することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような植物乾留液を用いた従来の浴用剤の場合は、酢
酸臭等の刺激臭が浴槽全体に漂い、心身ともにリラック
スした状態で入浴することはできなかった。更には、入
浴後も入浴者の体に好ましくない臭いが付着することが
あった。
【0006】一方、植物乾留液の好ましくない臭いを低
減した浴用剤として、特開2001−262150号公
報には、植物乾留液を固形基材に含浸させた浴用剤組成
物が開示されている。植物乾留液を固形基材に含浸させ
ることにより、植物乾留液の好ましくない臭いを低減す
ることができる。しかしながら、植物乾留液は皮膚刺激
性を有するために多くの量を配合することができず、入
浴の際のリラックス効果は得られるものの、それ以上の
効果、即ち、アトピー性皮膚炎等の皮膚疾患の症状を緩
和する効果や体調を改善する効果を得ることはできなか
った。
【0007】本発明者らは鋭意研究を行った結果、植物
乾留液に加えて縮合型タンニンを含有させることで、独
特の臭いを低減できるとともに、皮膚刺激を与えない配
合量でアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を緩和すること
ができ、しかも体調を改善することができることを、ま
た植物乾留液に換えて食酢を配合した場合も前述と同様
の効果が得られることを見いだし、本発明の完成に至っ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、縮合型タンニンを溶存した植物乾留液が含有され
てなることを特徴とする浴用剤組成物に関する。請求項
2に係る発明は、縮合型タンニンを溶存した食酢が含有
されてなることを特徴とする浴用剤組成物に関する。請
求項3に係る発明は、前記植物乾留液又は前記食酢が固
形基材に含浸されてなることを特徴とする請求項1又は
2に記載の浴用剤組成物に関する。請求項4に係る発明
は、前記固形基材が、無機塩類及び/又は水溶性高分子
であることを特徴とする請求項3に記載の浴用剤組成物
に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る縮合型タンニ
ンを含有する浴用剤組成物について詳述する。本発明に
係る浴用剤組成物は必須成分として縮合型タンニンを含
有する。縮合型タンニンとは、タンパク質と結合する特
性を持ったポリフェノールのことである。縮合型タンニ
ンはその基本骨格が加水分解されないタンニン類であ
り、構成単位としてはフラバン−3−オールのみをもつ
単純縮合型タンニンや、構成単位としてフラバン−3−
オール以外のものをもつ複合縮合型タンニンがある。フ
ラバン−3−オール誘導体としては、(+)−カテキ
ン、(−)−エピカテキン、(+)−ガロカテキン、
(−)−エピガロカテキン等を例示することができる。
本発明においては、桂皮類のタンニン、茶のタンニン、
阿仙薬のタンニンなどを好適に用いることができるが、
それ以外の木本植物のタンニンも本発明で使用すること
もできる。本発明で最も好ましく用いられる縮合型タン
ニンは、緑茶タンニンである、(−)−エピガロカテキ
ン−3−O−ガレート及び(−)−エピカテキン−3−
O−ガレート等である。
【0010】これら茶カテキンを発酵茶、半発酵茶、不
醗酵茶から得る方法としては、特に限定されないが、以
下のような方法を例示することができる。まず、茶葉か
らアセトン−水の混合溶媒、エーテル、酢酸エチル等の
溶媒を使用して抽出し、得られた抽出液をさらに各種溶
媒を使用して精製処理する方法を例示することができ
る。また得られた抽出液を樹脂吸着剤で処理し、タンニ
ン画分を選択的に吸着させることにより得ることができ
る。このようにして得られたタンニン画分は、白から白
褐色粉末で、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカ
テキンガレート、エピガロカテキンガレート等のカテキ
ン化合物からなる。
【0011】本発明では、上述の縮合型タンニンは植物
乾留液又は食酢に溶存されて浴用剤組成物に含有され
る。本発明において用いられる植物乾留液とは、植物を
乾留した際に得られる液体成分のことであり、具体的に
は、広葉樹や針葉樹等の木材を乾留した際に得られる木
酢液や竹類を乾留した際に得られる竹酢液等を例示する
ことができる。
【0012】植物乾留液を製造する際に用いられる植物
としては、例えば、広葉樹として、ブナ科(Fagaceae)
ナラ属(Quercus)に属するカシ類やナラ類、ウバメガシ
(Quercus phillyra eoides )、クヌギ(Quercus acut
issima)、クリ(Castanea crenata)等が、また針葉樹
として、カラマツ(Larix kaempferi )、スギ(Crypto
meria japonica)、ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)、
アカマツ(Pinus densiflora)、クロマツ(Pinus thun
bergii)等を例示することができる。また、イネ科(Gr
amineae)に属する竹類も好適に用いることができる。
【0013】また、植物乾留液の製造方法は特に限定さ
れず、公知の方法により製造することができる。具体的
な製造方法としては、木材を炭化する際にでる燻煙を冷
却して得る常法等を例示することができる。勿論、この
他の製造方法により得られた植物乾留液も好適に用いる
ことが可能である。
【0014】本発明においては、精製処理を施した植物
乾留液を用いることが好ましい。これは、精製処理を施
していない植物乾留液には、タール等の有害物質が含ま
れるために、好ましくないからである。
【0015】精製処理の方法は、特に限定されず、静置
法、吸着法、濾過法、蒸留法等を例示することができ
る。静置法とは、未精製の植物乾留液を約1ヵ月以上静
置貯蔵することにより、テルペン油等の軽油からなる上
層と、タールや樹脂類等からなる沈殿層と、水溶性成分
である精製植物乾留液からなる中間層に分離させた後
に、精製植物乾留液である中間層のみを取り出す方法で
ある。吸着法とは、未精製の植物乾留液に、木炭や活性
炭を混入して攪拌し、最低でも一晩静置した後に、木炭
や活性炭を濾過等により除去して精製植物乾留液を得る
方法である。
【0016】濾過法とは、未精製の植物乾留液を濾紙や
ガラスフィルター等の濾過材を用いて濾過処理を行い、
タール分、浮遊固形分などを除去して精製植物乾留液を
得る方法である。蒸留法とは、未精製の植物乾留液を濾
過等により、浮遊固形分等を除去した後に、常圧下又は
減圧下において蒸留して精製植物乾留液を得る方法であ
る。
【0017】尚、本発明において用いられる植物乾留液
としては、蒸留法により精製処理した精製植物乾留液を
用いることが好ましい。この理由は、蒸留法により精製
処理した精製植物乾留液には、人体に対する好ましくな
い成分が含まれていないからである。
【0018】このようにして得られた精製植物乾留液の
約80〜90%は水であり、含有成分は用いられる植物
やその製造工程の違いにより多少の違いが存在するが、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、パレロラク
トン、カプロン酸等の有機酸類及びラクトン、エタノー
ル、イソプロパノール、アリルアルコール等のアルコー
ル類、酢酸メチル、ギ酸メチル等のエステル類、アセト
ン、ジエチルケトン、メチルケトン等のケトン類等が含
まれる。
【0019】また本発明に係る浴用剤組成物において用
いられる食酢は特に限定されず、醸造酢又は合成酢のい
ずれも好適に用いることができる。また食酢の原料も特
に限定されないが、白米、玄米、酒粕、麦芽などの穀
類、りんご、ブドウなどの果実を例示することができ
る。具体的には、米酢、玄米酢、粕酢、リンゴ酢、ブド
ウ酢、麦芽酢、酒精酢、大豆酢などを例示することがで
きる。
【0020】植物乾留液又は食酢に溶存する縮合型タン
ニンの量は特に限定されないが、浴用剤組成物全量中
に、0.0005〜2重量%、好ましくは0.05〜
0.2重量%となるように、植物乾留液又は食酢に溶存
すればよい。また植物乾留液の含有量は特に限定されな
いが、浴用剤組成物全量中、0.0001〜1重量%、
好ましくは0.01〜0.5重量%とされる。食酢の含
有量は特に限定されないが、浴用剤組成物全量中、0.
0001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重量
%とされる。尚、植物乾留液及び食酢を共に配合する場
合は、植物乾留液及び食酢の合計の配合量が前記の配合
量の範囲内となるように調整すればよい。
【0021】また縮合型タンニンを溶存した植物乾留液
又は食酢は、固形基材に含浸させることもできる。固形
基材としては、植物乾留液又は食酢を含浸することがで
きるものであれば特に限定されず、水溶性高分子化合
物、無機塩類などを例示することができる。
【0022】水溶性高分子化合物としては、水溶性高分
子化合物として、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル、トラガント、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸フタル
酸セルロース、酸化澱粉、エステル化澱粉、カチオン澱
粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、乳
タンパク質、大豆タンパク質、ゼラチン、グアガム、デ
キストリン、カラギーナン、寒天、コラーゲン、アラビ
アガム、キサンタンガム、ペクチン、卵タンパク質、カ
ゼインナトリウム、ホエータンパク質、トレハロース、
シクロデキストリン等を例示することができる。特に、
トレハロース、シクロデキストリンを用いることが好ま
しい。
【0023】また無機塩類としては、炭酸ナトリウム、
硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナト
リウム、ホウ砂、塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、チ
オ硫酸ナトリウム、炭酸マグネシウム等を例示すること
ができる。
【0024】植物乾留液又は食酢を固形基材に含浸する
方法は特に限定されず、例えば、固形基材を植物乾留液
又は食酢に浸漬することにより得ることができる。ま
た、固形基材に植物乾留液又は食酢を含浸した後に、熱
風乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥等により乾燥することによ
り水分を除去してもよい。
【0025】尚、固形基材に含浸させる植物乾留液又は
食酢の量は特に限定はされないが、固形基材の0.5〜
50重量%とするとよい。これは、0.5重量%未満で
は、植物乾留液又は食酢の含浸による効果が得られず、
また50重量%より多い場合は、固形基材に含浸するこ
とが困難となるために、いずれの場合も好ましくないか
らである。
【0026】本発明に係る浴用剤組成物は、以上説明し
た成分以外に、通常の浴用剤に用いられる成分を適宜任
意に配合することにより得ることができる。配合される
成分としては、生薬抽出物、抗炎症剤、保湿剤、油性成
分、界面活性剤、無機酸類、有機酸類等を例示すること
ができる。
【0027】具体的には、生薬抽出物として、桂皮、ウ
イキョウ、ショウキョウ、トウキ、カノコソウ、人参、
紅花、トウヒ等の抽出物を例示することができるが、特
に限定はされない。尚、この中でも、桂皮抽出物は、穏
やかな皮膚血管拡張作用、発汗作用、抗ウイルス作用、
抗真菌作用を有するために、好ましく用いることができ
る。
【0028】抗炎症剤としては、カミツレエキス、シャ
クヤクエキス、ハトムギエキス、モモ葉エキス、ビワ葉
エキス、チンピエキス、オウゴンエキス、クチナシエキ
ス、スイカズラエキス、ローズマリーエキス、ラベンダ
ーエキス、グリチルリチン誘導体等を例示することがで
きる。
【0029】保湿剤としては、ソルビトール、トレハロ
ース、キシリトール、マルトース、サッカロース、ラク
トース、グルコース、フラクトース、マンニトール、ラ
クチトール、マルチトール、等の糖類、ヒアルロン酸等
のムコ多糖類、核酸、エラスチン等のタンパク質及びそ
の誘導体、コラーゲン加水分解物等等を例示することが
できる。
【0030】油性成分として、油脂類、精油類、ロウ
類、高級脂肪酸類、炭化水素類、高級アルコール類、エ
ステル類、シリコーン油等を例示することができる。具
体的には、油脂類として、米胚芽油、米糠油、オリーブ
油、大豆油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、カ
カオ油、ゴマ油、ひまし油等の天然油脂、或いはこれら
の天然油脂に水素添加して得られる効果油を、精油類と
して、ケイヒ油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、
ヒバ油、ユーカリ油、レモン油、ハッカ油、ジャスミン
油、ヒノキ油、ミカン油、ローズ油、セージ油、バラ
油、タイム油、ペパーミント油、メントール、シネオー
ル、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボル
ネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チ
モール、スピラントール、ピネン、リモネン等を、炭化
水素類として、スクワラン、ワセリン、パラフィン、流
動パラフィン等を、ロウ類として、カルナウバロウ、鯨
ロウ、ミツロウ、ラノリン等を、高級脂肪酸類として、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等を、高級アルコー
ル類として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステ
ロール、2−ヘキシルデカノール、オクタコサノール等
を、エステル類として、オクタン酸セチル、乳酸ミリス
チル、乳酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチ
ン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレ
ステロール等を例示することができる。
【0031】界面活性剤としては、非イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界
面活性剤のいずれも好適に用いることができる。具体的
には、非イオン界面活性剤として、グリセリン脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソ
ルビット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等を例示することが
できるが、特に限定はされない。
【0032】両性界面活性剤としては、アルキルジメチ
ルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサ
イド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミ
ダゾリウムベタイン、レシチン、ラウリルアミノプロピ
オン酸、アルキルジアミノエチルグリシン等を例示する
ことができるが、特に限定はされない。
【0033】カチオン界面活性剤としては、塩化ラウリ
ルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベ
ンゼトニウム、臭化ドニフェン、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチ
ルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチル
アンモニウム、塩化アルキルベンジルジメチルアンモニ
ウム、ステアリルアミンオレエート、ステアリルアミン
アセテート、ステアリルアミン塩酸塩等を例示すること
ができるが、特に限定はされない。
【0034】アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルフォン
酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸カ
リウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキ
ルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、アル
キルリン酸カリウム、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸トリエタノールアミン等を例示することができ
るが、特に限定はされない。
【0035】無機酸類としては、ホウ酸、メタケイ酸、
無水ケイ酸等を例示することができる。また有機酸類と
しては、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、安息香酸等を例示することができる。
【0036】さらに、以上説明した成分の他に、前述し
たような無機塩類や水溶性高分子化合物、さらに、必要
に応じて、湯の花、ビタミン類、色素、殺菌剤、防腐
剤、香料等を配合することができる。尚、本発明に係る
浴用剤組成物の剤型は特に限定されないが、粉末状、顆
粒状、錠剤とするとよい。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係る縮合型タンニンを含有す
る浴用剤組成物について、実施例を示すことにより詳細
に説明する。尚、本発明は以下の実施例に何ら限定され
ることはない。 (試料の調製) 1.縮合型タンニンの調製 乾燥茶葉1000gを細切し、アセトン−水(7:3)
混合液5L中に一晩浸漬した。混合液を濾過した後に、
約1/10量にまで減圧濃縮した。エーテル及び酢酸エ
チル混合液で連続的に抽出した。得られた酢酸エチル抽
出液を濃縮し、残渣をセファデックスLH20でアセト
ン−水(9:1)混合溶媒を用いて精製した。溶出液を
減圧濃縮した後に、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで酢酸エチル−アセトン(4:1)で溶出させ、溶出
液を蒸発乾固して白色粉末の茶葉タンニンを得た。 2.浴用剤の調製 市販の木酢液(株式会社チャコ製)を、木酢液1に対し
て、塩化ナトリウム10の割合で含浸させて乾燥させる
ことで、試料1の基剤を得た。次に、下記の組成で常法
に従い実施例の浴用剤を調製した。また試料1の基剤の
換わりに同量の塩化ナトリウムを使用して比較例の浴用
剤を調製した。
【0038】(試験例1;耐疲労効果)何らの疾病によ
る治療を受けていない男女7名の被験者に、上記調製し
た実施例の浴用剤50gを浴槽に加えて毎日就寝前に入
浴してもらい、5週間毎日継続してもらった。試験開始
一週間前の体調の状況と試験終了後の体調の状況を、表
1に記載の項目について、「なし(0点)」、「少し有
り(1点)」、「有る(2点)」の三段階で評価した。
結果を表2に記載する。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表2に記載の結果の通り、いずれの被験者
においても、試験終了後の体調は、試験開始前に比べて
格段に向上したことが分かる。尚、上記試験例におい
て、比較例の試料を使用して同様の試験を行ったが、試
験前後において被験者の体調に変化は殆ど見られなかっ
た。
【0042】(試験例2;皮膚掻痒改善効果)頭面部以
外の皮膚に掻痒感の有る男女6名の被験者に、上記実施
例1の浴用剤を毎日就寝前に家庭用浴槽に投入して、1
0日間毎日入浴してもらった。試験期間前後で皮膚掻痒
度の程度を、表3の基準に従い評価してもらった。結果
を表4に記載する。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表4に記載の結果のとおり、いずれの被験
者においても、皮膚掻痒度が格段に改善したことがわか
る。尚、上記試験例において、比較例の試料を用いて同
様の試験を行ったところ、試験前と試験後の皮膚掻痒度
は殆ど変化が見られなかった。
【0046】以下、本発明に係る浴用剤組成物の配合例
を示す。 (配合例1:粉末) 炭酸ナトリウム 45.0重量部 試料1の基剤 8.0重量部 緑茶タンニン 0.2重量部 硫酸ナトリウム 40.0重量部 ホウ砂 2.0重量部 塩化ナトリウム 3.0重量部 色素 適 量 香料 適 量
【0047】(配合例2:錠剤) 炭酸水素ナトリウム 17.0重量部 試料1の基剤 10.0重量部 阿仙茶タンニン 0.2重量部 硫酸ナトリウム 40.0重量部 炭酸ナトリウム 5.0重量部 コハク酸 28.0重量部 色素 適 量 香料 適 量
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る浴用剤
組成物は、植物乾留液特有の酢酸臭等の好ましくない臭
いは、全くなく、しかも入浴後の入浴者の体に好ましく
ない臭いが付着することもない。このために、入浴中は
心身ともにリラックスした状態で入浴することができ、
入浴後もリラックスした状態でくつろぐことができる。
さらに、本発明に係る浴用剤組成物は、従来から知られ
ている体臭予防、皮膚の保温や保湿に加えて、アトピー
性皮膚炎等の皮膚疾患の症状の緩和や体調を改善するこ
とができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮合型タンニンを溶存した植物乾留液が
    含有されてなることを特徴とする浴用剤組成物。
  2. 【請求項2】 縮合型タンニンを溶存した食酢が含有さ
    れてなることを特徴とする浴用剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記植物乾留液又は前記食酢が固形基材
    に含浸されてなることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の浴用剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記固形基材が、無機塩類及び/又は水
    溶性高分子であることを特徴とする請求項3に記載の浴
    用剤組成物。
JP2002069648A 2002-03-14 2002-03-14 縮合型タンニンを含有する浴用剤組成物 Pending JP2003267858A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012530700A (ja) * 2009-06-18 2012-12-06 株式会社アモーレパシフィック 栗皮抽出物を含む化粧料組成物
JP2015211967A (ja) * 2015-06-29 2015-11-26 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 還元性有機物を原料とするフェントン反応触媒
JP2017066071A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社マンダム 化粧料組成物
JP2018135296A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社ヘルスカンパニー 浴用剤

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