JP2018129929A - 熱収縮キャップおよび熱収縮キャップ付電線 - Google Patents

熱収縮キャップおよび熱収縮キャップ付電線 Download PDF

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Yukiyasu Sakamoto
幸康 坂本
須藤 博
Hiroshi Sudo
博 須藤
松藤 茂雄
Shigeo Matsufuji
茂雄 松藤
宏介 蓮井
Kosuke Hasui
宏介 蓮井
佑樹 矢部
Yuki Yabe
佑樹 矢部
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Abstract

【課題】熱収縮キャップと電線との位置決めを簡易に精度よく行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。【解決手段】熱収縮キャップ10は、電線の露出芯線部に被せられる。熱収縮キャップ10は、キャップ本体部20と、止水材30と、を備える。キャップ本体部20は、一端部21が閉じていると共に他端部22が開口している閉管状に形成されて熱収縮可能である。止水材30は、熱可塑性樹脂を含む材料によって前記キャップ本体部20の内面に設けられている。止水材30における前記キャップ本体部20の底に設けられた第1部分32には、前記キャップ本体部20に対して他端部22側から挿入された前記露出芯線部を内部に収容保持可能な保持穴33が形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、電線端部を止水する技術に関する。
特許文献1は、熱収縮チューブの内壁にホットメルト接着剤を設け、一端を先に加熱収縮させて封止してキャップを形成したのち、当該キャップを電線に被せてキャップの残りの部分を加熱収縮させて電線接続部を密封する方法を開示している。
特開平11−178142号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、熱収縮前の状態で電線接続部とホットメルト接着剤との間の隙間が大きいため、電線のキャップへの挿入時、キャップの熱収縮時等にキャップと電線とが偏心したり傾いたりする恐れがあった。
そこで、本発明は、熱収縮キャップと電線との位置決めを簡易に精度よく行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る熱収縮キャップは、電線の露出芯線部に被せられる熱収縮キャップであって、一端部が閉じていると共に他端部が開口している閉管状に形成されて熱収縮可能なキャップ本体部と、熱可塑性樹脂を含む材料によって前記キャップ本体部の内面に設けられた止水材であって、前記キャップ本体部の底に設けられた第1部分には、前記キャップ本体部に対して他端部側から挿入された前記露出芯線部を内部に収容保持可能な保持穴が形成されている止水材と、を備える。
第2の態様に係る熱収縮キャップは、第1の態様に係る熱収縮キャップであって、前記止水材において前記第1部分よりも前記他端部側に設けられた第2部分は、前記第1部分の前記保持穴に前記露出芯線部が収まった状態で前記電線の被覆部分を収容保持可能に形成されている。
第3の態様に係る熱収縮キャップは、第1又は第2の態様に係る熱収縮キャップであって、前記キャップ本体部は、両端が開口する熱収縮チューブを材料として前記一端部から他端部に向けて小径部と前記小径部に連なる大径部とを有する形状に形成された外装部と、前記小径部の内面に設けられて前記外装部の前記一端部の開口を塞ぐ栓部とを含む。
第4の態様に係る熱収縮キャップは、第3の態様に係る熱収縮キャップであって、前記保持穴が全体に前記大径部に収まるように形成されている。
第5の態様に係る熱収縮キャップは、第3の態様に係る熱収縮キャップであって、前記保持穴が、前記小径部の内側を含む領域に形成されている。
第6の態様に係る熱収縮キャップは、第3から第5のいずれか1つの態様に係る熱収縮キャップであって、前記栓部が、前記止水材と同じ材料によって形成されている。
第7の態様に係る熱収縮キャップは、第3から第5のいずれか1つの態様に係る熱収縮キャップであって、前記栓部が、前記止水材と異なる材料によって形成されている。
第8の態様に係る熱収縮キャップ付電線は、第1から第7のいずれか1つの態様に係る熱収縮キャップと、芯線が露出した露出芯線部を含む領域に熱収縮した状態にある前記熱収縮キャップが被せられている電線と、を備える。
第1から第8の態様によると、止水材の第1部分の保持穴に露出芯線部を収めることによって、キャップ本体部を熱収縮させる前に簡易に精度よく熱収縮キャップと電線との位置決めを図ることができる。さらにこの状態で熱収縮キャップを加熱することによって、熱収縮キャップと電線とが精度よく位置決めされたまま、キャップ本体部を熱収縮させつつ止水材を流動させて熱収縮キャップと電線との間を埋める工程を進めることができる。
特に、第2の態様によると、第2部分が電線の被覆部分を収容保持することによって、熱収縮キャップと電線との位置決め精度の向上を図ることができる。
特に、第3の態様によると、熱収縮チューブを用いて熱収縮キャップを形成できる。
特に、第4の態様によると、第1部分の形成が容易となる。
特に、第5の態様によると、電線がキャップ本体部の一端部に近い位置まで達することができることによって、キャップ付電線において電線の長手方向に沿った寸法を小さくすることができる。
特に、第6の態様によると、例えば、小径部のあるキャップ本体部に対して栓部と止水材とを同時に形成することができる。
特に、第7の態様によると、止水材が流動する際に栓部が併せて流動することを抑制できる。
実施形態に係る熱収縮キャップを示す概略断面図である。 実施形態に係る熱収縮キャップを電線に装着する様子を示す説明図である。 実施形態に係る熱収縮キャップが装着された熱収縮キャップ付電線を示す概略断面図である。 変形例に係る熱収縮キャップを示す概略断面図である。 変形例に係る熱収縮キャップを電線に装着する様子を示す説明図である。 変形例に係る熱収縮キャップが装着された熱収縮キャップ付電線を示す概略断面図である。 別の変形例に係る熱収縮キャップを示す概略断面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係る熱収縮キャップについて説明する。図1は、実施形態に係る熱収縮キャップ10を示す概略断面図である。
熱収縮キャップ10は、電線40の露出芯線部44(図2,図3参照)に被せられる。熱収縮キャップ10は、キャップ本体部20と、止水材30とを備える。
キャップ本体部20は、一端部21が閉じていると共に他端部22が開口している閉管状に形成されている。また、キャップ本体部20は、電線40に被せた後に、少なくとも他端部22が熱収縮可能である。具体的には、ここでは、キャップ本体部20は、外装部23と、栓部28とを含む。
外装部23は、両端が開口する熱収縮チューブを材料として一端部21から他端部22に向けて小径部24と小径部24に連なる大径部25とを有する形状に形成されている。外装部23のうち少なくとも大径部25は、電線40に被せられた後に熱収縮可能な状態とされている。つまり、熱収縮キャップ10単体で存在している状態で、大径部25は熱収縮可能な状態である。
ここでは、外装部23は、両端が開口し、一様な径を有する熱収縮チューブを材料として形成されている。かかる熱収縮チューブとしては、予め内面に接着剤層が設けられていないものが用いられている。
具体的には、熱収縮チューブの一端部21が他端部22よりも小径となるように熱収縮させて小径部24を形成することによって、外装部23を形成している。例えば、熱収縮チューブの一端部21のみを熱収縮させることによって外装部23を形成することができる。なお、小径部24は、完全に熱収縮が完了してそれ以上熱収縮しないように形成されていてもよいし、熱収縮可能に形成されていてもよい。
この際、大径部25は、小径部24に連なり徐々に拡径する第1大径部分26と、第1大径部分26に連なり軸心方向に一様な第2大径部分27とを有する。第1大径部分26は、小径部24ほどの収縮量ではないが、小径部24を熱収縮させる際の熱が伝わることによって熱収縮した部分である。
もっとも、熱収縮チューブの一端部21を熱収縮させて小径部24を形成することによって、外装部23を形成することは必須の構成ではない。例えば、外装部23は、チューブ材料を拡径させて熱収縮チューブを製造する際に、他端部22側が一端部21側よりも大径となるように拡径されることによって、小径部24と大径部25とを有する形状に形成されるものであってもよい。
栓部28は、小径部24の内面に設けられて外装部23の一端部21の開口を塞ぐ部分である。ここでは、栓部28は、止水材30と同じ材料によって形成されている。また、ここでは、栓部28はキャップ本体部20に止水材30が設けられる際に併せて設けられている。これについては、後で詳述する。
止水材30は、電線40に被せられた熱収縮キャップ10を熱収縮させるための加熱によって、流動して熱収縮キャップ10内の隙間を埋めるための部材である。このため止水材30は、熱可塑性樹脂を含む材料によって構成されている。特にここでは、止水材30としてホットメルト接着剤が用いられているものとして説明する。止水材30は、キャップ本体部20の内面に設けられている。止水材30は、第1部分32と、第2部分34とを含む。
第1部分32は、キャップ本体部20の底、つまり栓部28の隣に設けられた部分である。第1部分32には、保持穴33が形成されている。
保持穴33は、キャップ本体部20に対して他端部22側から挿入された露出芯線部44を内部に収容保持可能である。保持穴33の形状は、露出芯線部44を内部に収容保持可能であればよく、例えば、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、円錐台状、角錐台状またはこれらを組み合わせた形状等に適宜形成される。保持穴33の形状は、露出芯線部44の形状と相似であることが好ましいが、必ずしもその必要はない。例えば、露出芯線部44に接合部45が設けられる場合、接合部45が扁平状であり、保持穴33が円柱状であることも考えられる。
軸心方向から見た保持穴33の大きさは、例えば、収容する露出芯線部44と同程度に形成される。これにより、露出芯線部44を内部に位置決めしつつ収容保持可能とされる。例えば、露出芯線部44に接合部45が設けられる場合であって、接合部45が扁平状であり保持穴33が円柱状である場合、保持穴33の直径が扁平状の接合部45の長尺方向の寸法と同程度に設定されているとよい。
保持穴33の深さ寸法は、露出芯線部44が全て収まるように設定されていてもよいし、露出芯線部44の一部のみが収まるように設定されていてもよい。保持穴33の深さ寸法が、露出芯線部44の一部のみが収まるように設定されている場合、露出芯線部44の大半が収まるように設定されていることが好ましい。また、例えば、露出芯線部44に接合部45が設けられる場合、保持穴33の深さ寸法は、接合部45の全体又は大半が収まるような深さ寸法に設定されていることが好ましい。
外装部23に対する保持穴33の位置として、ここでは、保持穴33が全体に大径部25に収まるように形成されている。つまり、保持穴33の底側部分は、小径部24まで達していない。このため、小径部24を露出芯線部44と同程度かそれよりも小さくすることができる。図1に示す例では、保持穴33は、第1大径部分26と第2大径部分27とに跨る領域に形成されているが、どちらか一方の領域内に収まるように形成されていてもよい。
また、保持穴33の軸心と、外装部23の軸心とが一致していることが好ましい。これにより、保持穴33に電線40の露出芯線部44を収容保持することによって、電線40の軸心と外装部23の軸心とを容易に一致させることが可能となる。
第2部分34は、止水材30において第1部分32よりも他端部22側に設けられた部分である。ここでは、第2部分34は、第1部分32の保持穴33に露出芯線部44が収まった状態で電線40の被覆部分46を収容保持可能に形成されている。第2部分34には、電線40が挿通される貫通孔35が形成されているととらえることもできる。
貫通孔35の形状は、被覆部分46を収容保持可能であればよく、例えば、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状、円錐台状、角錐台状またはこれらを組み合わせた形状等に適宜形成される。貫通孔35の形状は、被覆部分46の形状と相似に近い形状であることが好ましいが、必ずしもその必要はない。
図1に示す例では、貫通孔35は、保持穴33よりも大きい柱状に形成されている。このため、貫通孔35と保持穴33との境界に段差36が生じている。
また、図1に示す例では、止水材30の第1部分32において厚みが軸心方向に異なる箇所が存在している。また、止水材30の第1部分32と第2部分34との間でも、厚みが異なる箇所が存在している。
また止水材30は、外装部23の他端部22の縁部には設けられていないか、その量が少なくなっている(ここでは、設けられていない)。これにより、熱収縮キャップ10を収縮させる際の加熱によって流動する止水材30が熱収縮キャップ10の他端部22から溢れることを抑制することができる。
このような止水材30はここでは栓部28と共に、熱収縮チューブの一端部21を熱収縮させて小径部24とした外装部23に後付けで設けられるものとして説明する。例えば、加熱して軟化した状態のホットメルト接着剤を外装部23の内面に塗布していくことによって、止水材30及び栓部28が形成される。この際、外装部23の位置によって塗布量を変えることによって、止水材30及び栓部28の形状を形成可能である。
この際、保持穴33が全体に大径部25に収まるように形成されているため、小径部24の内側をホットメルト接着剤で埋めて栓部28を形成することができる。
<熱収縮キャップ付電線>
次に、熱収縮キャップ10が電線40に装着された熱収縮キャップ付電線50について説明する。図2は、実施形態に係る熱収縮キャップ10を電線40に装着する様子を示す説明図である。図3は、実施形態に係る熱収縮キャップ10が装着された熱収縮キャップ付電線50を示す概略断面図である。
まず、収縮前の熱収縮キャップ10の他端部22の開口から電線40を熱収縮キャップ10に挿入すると、図2のような状態となる。
ここで図2に示す例では、熱収縮キャップ10が被せられている電線40として複数の被覆電線42が想定されている。各被覆電線42は、芯線43と芯線43を覆う被覆部分46とを含む。芯線43は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電材料によって形成される。芯線43は、1本又は複数本の素線で構成される。ここで被覆電線42が複数である場合、各被覆電線42の芯線43の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。ここでは、被覆電線42として、銅、銅合金によって芯線43が形成された銅電線と、アルミニウム、アルミニウム合金によって芯線43が形成されたアルミニウム電線とが共存しているものとして説明する。被覆部分46は、樹脂等の絶縁材料が芯線43の周囲に押出成形されるなどして形成される。各被覆電線42の端部は、被覆部分46が剥がされて芯線43が露出した露出芯線部44とされている。露出芯線部44の少なくとも一部には芯線43同士が接合された接合部45が形成されている。芯線43同士は、例えば、抵抗溶接あるいは超音波溶接等の溶接、端子の圧着、または半田付け等によって接合される。
電線40は、その先端の露出芯線部44が保持穴33内に収容保持されることによって、径方向に位置決めされると共に軸心方向が傾くことが抑制される。例えば、露出芯線部44が保持穴33内に収容保持されることによって、電線40が熱収縮キャップ10に対して傾いたとしても、その傾きが僅かであり、電線40の被覆部分46が熱収縮キャップ10の他端部22の縁部に接触しないように形成されていることなどが考えられる。この際、電線40は、例えば、その先端を保持穴33の底に突き当てること、被覆部分46の先端縁部を段差36に引っ掛けることなどによって長さ方向に位置決めされて、先端が保持穴33内に収容保持されることによってその状態に維持される。
なお、熱収縮キャップ10と、電線40との少なくとも一方は、図示しない治具等で保持されているとよい。
熱収縮キャップ10と電線40とが位置決めされたら、加熱機構80によって、熱収縮キャップ10を加熱する。これにより、熱収縮キャップ10の他端部22が収縮すると共に止水材30が流動する。加熱開始後の比較的早い段階で、流動化した止水材30が露出芯線部44の周囲に到達する。このため、加熱工程の間も、電線40と熱収縮キャップ10との位置決め状態を維持しやすい。特にここでは、加熱開始後の比較的早い段階で、流動化した止水材30が被覆部分46の周囲に到達するため、加熱工程の間も、電線40と熱収縮キャップ10との位置決め状態を維持しやすい。
加熱が完了すると、熱収縮キャップ10が十分に収縮して、止水材30を介して熱収縮キャップ10が電線40に密着した状態となる。この後、冷却することによって流動化した止水材30が固化し、図3に示される熱収縮キャップ付電線50が完成する。
このような熱収縮キャップ10及び熱収縮キャップ付電線50によると、止水材30の第1部分32の保持穴33に露出芯線部44を収めることによって、キャップ本体部20を熱収縮させる前に簡易に精度よく熱収縮キャップ10と電線40との位置決めを図ることができる。さらにこの状態で熱収縮キャップ10を加熱することによって、熱収縮キャップ10と電線40とが精度よく位置決めされたまま、キャップ本体部20を熱収縮させつつ止水材30を流動させて熱収縮キャップ10と電線40との間を埋める工程を進めることができる。
また、第2部分34が電線40の被覆部分46を収容保持することによって、熱収縮キャップ10と電線40との位置決め精度の向上を図ることができる。
また、熱収縮チューブを用いて熱収縮キャップ10を形成できる。
また、保持穴33が全体に大径部25に収まるように形成されているため、第1部分32の形成が容易となる。
また、栓部28と止水材30とが同じ材料で形成されているため、例えば、小径部24のあるキャップ本体部20に対して栓部28と止水材30とを同時に形成することができる。
{変形例}
図4は、変形例に係る熱収縮キャップ10Aを示す概略断面図である。図5は、変形例に係る熱収縮キャップ10Aを電線40に装着する様子を示す説明図である。図6は、変形例に係る熱収縮キャップ10Aが装着された熱収縮キャップ付電線50Aを示す概略断面図である。
変形例に係る熱収縮キャップ10Aにおいて止水材30Aの形状が、実施形態に係る熱収縮キャップ10の止水材30の形状とは異なる。
具体的には、止水材30Aにおける保持穴33Aの位置が、止水材30における保持穴33の位置とは異なる。保持穴33Aは、小径部24の内側を含む領域に形成されている。これにより、電線40がキャップ本体部20の一端部21に近い位置まで達することができる。
またここでは、保持穴33Aの位置が変更されることによって第2部分34Aの形状も変更されている。具体的には、保持穴33Aの底が小径部24に達しているため、第2部分34Aの一端部21側の縁部が大径部25のうち第1大径部分26に達している。このとき、第2部分34Aのうち第1大径部分26の内側に位置する部分は、軸心方向に厚みが一定となるように形成されているため、徐々に拡径するように形成されている。これにより、第2部分34Aのうち第1大径部分26の内側に位置する部分は、挿入された電線40の先端を保持穴33Aに案内可能とされる。
第2部分34Aのうち第2大径部分27の内側に位置する部分は、軸心方向に厚み一定となるように形成されている。従って、第2部分34Aは、第1大径部分26の内側の錐台状部分と第2大径部分27の内側の柱状部分とを連結したような形状に形成されている。この際、ここでは、第2部分34Aの貫通孔35Aが電線40よりも十分大きい形状に形成されている。もっとも、第2部分34Aは、第2部分34と同様に柱状部分のみで形成されていてもよい。この場合、第2部分に厚みの異なる部分が存在する。
このような熱収縮キャップ10A及び熱収縮キャップ付電線50Aによると、電線40がキャップ本体部20の一端部21に近い位置まで達することができることによって、熱収縮キャップ付電線50Aにおいて電線40の長手方向に沿った寸法を小さくすることができる。
図7は、別の変形例に係る熱収縮キャップ10Bを示す概略断面図である。
図7に示す熱収縮キャップ10Bでは、栓部28Bと止水材30Bとが異なる材料で形成されている。この場合、例えば、栓部28Bを止水材30Bよりも高耐熱性を有する材料で形成することによって、止水材30Bが流動する際に栓部28Bが併せて流動することを抑制できる。
{その他の変形例}
これまでキャップ本体部20が、両端開口の熱収縮チューブからなる外装部23の一端部21を別材料の栓部28で塞ぐことによって形成されるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。キャップ本体部は、熱収縮材料によって初めから一端部が閉じている閉管状に形成されるものであってもよいし、両端開口の熱収縮チューブからなる外装部23の一端部21が溶着等によって閉じられて形成されるものであってもよい。
また、これまで止水材30が、第1部分32よりも他端側の第2部分34を含むものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。止水材30は、第2部分34を含まない場合もあり得る。
また、これまで外装部23を形成するための熱収縮チューブとして、予め内面に接着剤層が設けられていないものが用いられているものとして説明したが、このことは必須の構成ではない。外装部23を形成するための熱収縮チューブとして、予め内面に接着剤層が設けられているものが用いられてもよい。この場合、上記止水材30について、当該接着剤層によって形成されてもよいし、当該接着剤層に別材料が重ねられることによって形成されていてもよい。また、栓部28についても同様である。
また、これまで電線40が複数の被覆電線42の集合体であるものとして説明したが、このことが必須の構成ではない。例えば、電線40は1本の被覆電線42であってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 熱収縮キャップ
20 キャップ本体部
21 一端部
22 他端部
23 外装部
24 小径部
25 大径部
28 栓部
30 止水材
32 第1部分
33 保持穴
34 第2部分
36 段差
40 電線
42 被覆電線
43 芯線
44 露出芯線部
45 接合部
46 被覆部分
50 熱収縮キャップ付電線
80 加熱機構

Claims (8)

  1. 電線の露出芯線部に被せられる熱収縮キャップであって、
    一端部が閉じていると共に他端部が開口している閉管状に形成されて熱収縮可能なキャップ本体部と、
    熱可塑性樹脂を含む材料によって前記キャップ本体部の内面に設けられた止水材であって、前記キャップ本体部の底に設けられた第1部分には、前記キャップ本体部に対して他端部側から挿入された前記露出芯線部を内部に収容保持可能な保持穴が形成されている止水材と、
    を備える、熱収縮キャップ。
  2. 請求項1に記載の熱収縮キャップであって、
    前記止水材において前記第1部分よりも前記他端部側に設けられた第2部分は、前記第1部分の前記保持穴に前記露出芯線部が収まった状態で前記電線の被覆部分を収容保持可能に形成されている、熱収縮キャップ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱収縮キャップであって、
    前記キャップ本体部は、両端が開口する熱収縮チューブを材料として前記一端部から他端部に向けて小径部と前記小径部に連なる大径部とを有する形状に形成された外装部と、前記小径部の内面に設けられて前記外装部の前記一端部の開口を塞ぐ栓部とを含む、熱収縮キャップ。
  4. 請求項3に記載の熱収縮キャップであって、
    前記保持穴が全体に前記大径部に収まるように形成されている、熱収縮キャップ。
  5. 請求項3に記載の熱収縮キャップであって、
    前記保持穴が、前記小径部の内側を含む領域に形成されている、熱収縮キャップ。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の熱収縮キャップであって、
    前記栓部が、前記止水材と同じ材料によって形成されている、熱収縮キャップ。
  7. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の熱収縮キャップであって、
    前記栓部が、前記止水材と異なる材料によって形成されている、熱収縮キャップ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の熱収縮キャップと、
    芯線が露出した露出芯線部を含む領域に熱収縮した状態にある前記熱収縮キャップが被せられている電線と、
    を備える、熱収縮キャップ付電線。
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