JP2018129223A - 照明器具及び照明システム - Google Patents

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Tatsumi Setomoto
龍海 瀬戸本
保 安藤
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保 安藤
朝 尾崎
Hajime Ozaki
朝 尾崎
山本 友和
Tomokazu Yamamoto
友和 山本
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Abstract

【課題】容易に取り付け可能で、かつ、無線通信性能に優れた照明器具を提供する。【解決手段】照明器具1は、照明光を出射する灯具10と、灯具10に電力を供給する電源回路20と、無線通信を行うことで、電源回路20の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置30と、電源回路20及び無線通信装置30を保持する電源筐体40と、灯具10と電源筐体40とを接続するケーブル50と、灯具10及び電源筐体40の一方に固定され、他方を取り付け可能な取付具60とを備え、取付具60と灯具10及び電源筐体40の他方との少なくとも一方は、当該他方を互いに異なる複数の姿勢で保持する可変保持機構を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信機能を有する照明器具、及び、当該照明器具を備える照明システムに関する。
従来、無線通信機能を有する照明器具が知られている。例えば、特許文献1には、電源回路を収納する金属製の筐体内に収納されたアンテナを備える天井埋込型の照明器具が開示されている。
特開2016−162726号公報
特許文献1に記載の照明器具では、光源を有する器具本体とアンテナを収納する電源筐体とが別体であり、電源筐体は天井ボード上に載置されている。天井裏には、一般的には、天井ボードを固定するための金属製の鋼材(いわゆるCチャンネル)が格子状に張り巡らされているので、電源筐体の配置によっては、アンテナの通信性能が低下する。
これに対して、器具本体と電源筐体とを一体に接続することで、電源筐体を天井材から離すことができ、無線通信装置の通信性能を確保することが考えられる。しかしながら、器具本体と電源筐体とが一体である場合には、照明器具の全長が長くなるため、取り付けの困難性が増す。例えば、電源筐体の先端が天井にぶつかるなどして破損し、照明器具の信頼性及び安全性が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、容易に取付可能で、かつ、無線通信性能に優れた照明器具、及び、当該照明器具を備える照明システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る照明器具は、照明光を出射する灯具と、前記灯具に電力を供給する電源回路と、無線通信を行うことで、前記電源回路の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置と、前記電源回路及び前記無線通信装置を保持する筐体と、前記灯具と前記筐体とを接続するケーブルと、前記灯具及び前記筐体の一方に固定され、他方を取り付け可能な取付具とを備え、前記取付具及び前記他方の少なくとも一方は、前記他方を互いに異なる複数の姿勢で保持する可変保持機構を有する。
また、本発明の一態様に係る照明システムは、前記照明器具を複数備え、複数の前記照明器具のうち第1の照明器具の無線通信装置は、他の少なくとも1つの照明器具の無線通信装置と無線通信を行う。
本発明によれば、容易に取付可能で、かつ、無線通信性能に優れた照明器具などを提供することができる。
実施の形態1に係る照明器具の構成を示す側面図である。 実施の形態1に係る照明器具が設置された状態を示す側面図である。 実施の形態1に係る照明器具の設置方法を説明するための側面図である。 実施の形態2に係る照明器具の構成を示す側面図である。 実施の形態2に係る照明器具の電源筐体の斜視図である。 実施の形態2に係る照明器具が備える取付具の斜視図である。 実施の形態2に係る照明器具が設置された状態を示す側面図である。 実施の形態3に係る照明器具の構成を示す側面図である。 実施の形態3に係る照明器具の電源筐体の斜視図である。 実施の形態3に係る照明器具が備える取付具の斜視図である。 実施の形態3に係る照明器具の設置方法において、取付具の所定位置に取り付けた電源筐体を取付孔に挿入する様子を示す側面図である。 実施の形態3に係る照明器具の設置方法において、図11Aに示す例とは異なる位置に取り付けた電源筐体を、取付孔に挿入する様子を示す側面図である。 実施の形態4に係る照明器具の構成を示す側面図である。 実施の形態4に係る照明器具の電源筐体の斜視図である。 実施の形態4に係る照明器具が備える取付具の斜視図である。 実施の形態4に係る照明器具の設置前の状態を示す側面図である。 実施の形態5に係る照明システムを示すブロック図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る照明器具及び照明システムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、以下の実施の形態において、略平行などの「略」を用いた表現を用いている。例えば、略平行は、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態1)
[概要]
まず、実施の形態1に係る照明器具の概要について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る照明器具1の構成を示す側面図である。図2は、本実施の形態に係る照明器具1が設置された状態を示す側面図である。
図1に示す照明器具1は、造営材に設けられた取付孔に埋込配設される埋込型の照明器具である。具体的には、図2に示すように、照明器具1は、天井材2に設けられた取付孔3に埋込配設されて、下方(床又は壁など)に光を照射する天井埋込型のダウンライトである。
図1に示すように、照明器具1は、灯具10と、電源回路20と、無線通信装置30と、電源回路20及び無線通信装置30を収納する電源筐体40と、ケーブル50と、取付具60とを備える。照明器具1は、電源一体型の照明器具である。つまり、灯具10と電源筐体40とが一体に接続されている。ここで、一体に接続とは、灯具10及び電源筐体40の一方が他方に固定されていることを意味する。本実施の形態に係る照明器具1では、取付具60を介して、灯具10と電源筐体40とが簡易的に一体に接続されている。簡易的な接続の具体例については、後で詳細に説明する。
以下では、照明器具1の各構成部材の詳細について説明する。
[灯具]
灯具10は、照明器具1の本体部であり、照明光を出射する。図1に示すように、灯具10は、器具本体11と、発光部12とを備える。器具本体11は、発光部12を支持する支持筐体である。器具本体11は、例えば、略円錐台状の有底筒体であり、底部の取付面に発光部12が取り付けられている。器具本体11の底部の外側には、外方に向けて突出する複数の放熱フィンが設けられていてもよい。器具本体11は、例えば、金属材料を用いて形成されており、例えばアルミダイカスト製である。
なお、図示しないが、器具本体11の外側面には、取付バネが固定されている。取付バネと器具本体11の鍔部とが天井材2を挟持することで、灯具10が取付孔3に固定される。
本実施の形態では、図1に示すように、器具本体11に取付具60が固定されている。取付具60は、例えば、取付ネジなどで固定されているが、これに限らない。器具本体11と取付具60とは一体に構成されていてもよい。
発光部12は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する発光モジュールである。発光部12は、白色光などの可視光を照明光として出射する。発光部12は、例えば、電源回路20からの制御に基づいて調光及び調色が可能である。
発光部12は、例えば、COB(Chip On Board)型の発光モジュールであるが、これに限らない。発光部12は、SMD(Surface Mount Device)型のLEDを備える発光モジュールでもよい。あるいは、発光部12は、有機EL(Electroluminescense)素子若しくは無機EL素子を備えてもよく、又は、蛍光灯などの放電ランプを備えてもよい。
[電源回路]
電源回路20は、灯具10に電力を供給する点灯回路である。電源回路20は、電源筐体40内に配置されている。電源回路20は、プリント配線基板などの金属配線が形成された回路基板と、当該回路基板に実装された複数の回路素子とで構成されている。電源回路20は、外部から受けた交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を灯具10の発光部12に供給する。本実施の形態では、電源回路20は、ケーブル50を介して灯具10の発光部12に電力を供給する。
[無線通信装置]
無線通信装置30は、無線通信を行うことで、電源回路20の動作を制御するための制御信号を受信する。無線通信装置30は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)又はZigBee(登録商標)などの無線通信規格に基づいた無線通信を行う。例えば、無線通信装置30は、300MHz〜3GHzのUHF(Ultra High Frequency)帯の周波数を用いて無線通信を行う。無線通信装置30は、制御装置又は無線通信機能を有する他の照明器具1などから制御信号を受信する。制御信号には、発光部12の点灯、消灯、調光及び調色などの指示が含まれる。
無線通信装置30は、制御信号を受信するアンテナ31を有する。無線通信装置30は、アンテナ31が受信した制御信号に基づいて、電源回路20を制御する。
アンテナ31は、一次励磁用のアンテナであり、電源筐体40に設けられたスリット41を二次アンテナとして機能させる。アンテナ31は、例えば、回路基板に設けられたパターンアンテナであるが、これに限定されない。
[電源筐体]
電源筐体40は、電源回路20及び無線通信装置30を保持する筐体である。電源筐体40は、電源回路20及び無線通信装置30を内部に収納し、塵埃及び水分などが電源回路20及び無線通信装置30に付着するのを抑制する。電源筐体40は、電源回路20などの回路が仮にショート(短絡)した場合においても火災などが発生するのを防止することを目的として、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。
電源筐体40は、例えば、略直方体状などの長尺な筐体である。電源筐体40の長手方向の一方の端部にケーブル50が接続されている。他方の端部には、外部(商用電源)からの交流電力を受けるためのACケーブル21が接続されている。なお、電源筐体40の形状は、略立方体状又は略円柱状でもよい。
本実施の形態では、電源筐体40は、金属製の筐体であり、外側面に少なくとも1つのスリット41が設けられている。スリット41は、電源筐体40の長手方向に沿って設けられている。
スリット41は、無線通信装置30のアンテナ31と電磁的に結合されてスロットアンテナとして機能する。例えば、外部から送信された無線信号(電磁波)を受信する場合、当該無線信号によって、スリット41の短辺方向に電界が発生する。これにより、スリット41がアンテナとして機能し、受信した無線信号を内部のアンテナ31に向けて放射する。また、アンテナ31が無線信号(電磁波)を送信する場合も同様に、当該無線信号によってスリット41の短辺方向に電界が発生する。これにより、スリット41がアンテナとして機能し、無線信号を外部に放射する。
スリット41は、長尺の略長方形状の開口(貫通孔)である。スリット41の長手方向の長さは、例えば、無線通信の周波数に対応する波長λの略半波長(すなわち、λ/2)付近である。本実施の形態では、UHF帯の周波数を利用するので、スリット41の長手方向の長さは、5cm〜50cmである。
[ケーブル]
ケーブル50は、灯具10と電源筐体40とを接続する。具体的には、ケーブル50は、灯具10と電源筐体40とにそれぞれ固定されている。
本実施の形態では、ケーブル50は、電力供給用の配線ケーブルである。このため、ケーブル50は、電源筐体40に収納された電源回路20、及び、灯具10の発光部12と電気的に接続されている。
[取付具]
取付具60は、灯具10及び電源筐体40の一方に固定され、他方を取り付け可能な部材である。本実施の形態では、取付具60は、灯具10に固定され、電源筐体40を簡易的に取り付けることができる。例えば、取付具60は、灯具10に取付ネジなどによって固定されている。取付具60は、例えば、アルミニウムなどの金属製の板材(板金)を折り曲げ加工することにより形成されている。
なお、本実施の形態において、固定とは、ネジなどの固定部材又は接着剤などを利用して2つの部材を動かないように取り付けることだけでなく、2つの部材が予め一体に形成されていることも含む。例えば、取付具60は、灯具10と一体に形成されていてもよい。具体的には、取付具60は、アルミダイカスト製の器具本体11の一部であってもよい。
本実施の形態では、取付具60には、電源筐体40が簡易的に固定されている。例えば、粘着テープなどを介して電源筐体40が取付具60に取り付けられる。あるいは、取付具60に設けられた凹部又は貫通孔などに、電源筐体40に設けられた凸部を係止させることで、取付具60に電源筐体40が取り付けられてもよい。
取付具60は、一定以上の強度を有し、電源筐体40を所定の姿勢で支持する。具体的には、取付具60は、電源筐体40の重さによっては変形せずに、取り付けられた電源筐体40を取付時の姿勢で支持する。電源筐体40の重さ以上の押し圧力が加えられた場合に、取付具60は変形する。
具体的には、取付具60は、可変保持機構を有する。可変保持機構は、取付具60に簡易的に取り付けられる部材(具体的には、電源筐体40)を互いに異なる複数の姿勢で保持する。複数の姿勢は、連続的に変化する姿勢でもよく、離散的に(段階的に)変化する姿勢でもよい。本実施の形態では、可変保持機構は、取付具60の一部であって、押し圧力によって変形可能な部分である。変形は、例えば塑性変形であるが、弾性変形でもよい。
図1に示すように、取付具60は、器具本体11に固定されており、突出部61を備える。突出部61は、発光部12の光軸に直交する方向(すなわち、天井材2に平行な方向)に突出している。突出部61は、押し圧力によって変形可能な板状部である。突出部61に電源筐体40が取り付けられている。
突出部61は、屈曲した板状の部分である。具体的には、突出部61は、天井材2に平行な方向に延びる平板部62と、平板部62の先端から斜め下方に延びる平板部63とを備える。図示しないが、平板部63には、ケーブル50を通すための貫通孔が設けられている。平板部63は、器具本体11から離れ、かつ、天井材2に近付く方向(斜め下方)に、平板部62の先端から延びている。平板部62に電源筐体40が取り付けられることで、図1に示すように、電源筐体40は、斜め上方に、すなわち、器具本体11及び天井材2から離れる方向に長尺な姿勢になる。
これにより、照明器具1の全長(天井材2に平行な方向の長さ)が短くなるので、取付孔3への照明器具1の取り付けが容易になる。以下では、照明器具1の取り付け方法について、図2を用いて説明する。
[照明器具の設置]
図3は、本実施の形態に係る照明器具1の設置方法を説明するための側面図である。具体的には、図3は、天井材2の取付孔3に埋込配設する場合を示している。なお、天井材2は、天井5の下面を覆う装飾材の一例であり、例えば、石膏ボードである。照明器具1は、天井材2と天井5の間の空間に配置される。なお、天井材2と天井5との間の距離は、例えば150mmであり、取付孔3の径は100mmである。
照明器具1を取り付ける場合、天井材2に設けられた取付孔3に、電源筐体40、灯具10の順に挿入する。具体的には、図3の(a)に示すように、電源筐体40を立てた姿勢で(例えば、電源筐体40の長手方向が取付孔3の貫通方向に沿うように)取付孔3に挿入する。電源筐体40の先端は、天井5と天井材2との間が狭いために、取付孔3を挿入した後、図3の(b)に示すように、天井5に接触する。
その後、灯具10の姿勢を徐々に戻しながら、灯具10を取付孔3に挿入する。このとき、図3の(c)に示すように、電源筐体40が天井5によって押されることで、取付具60の突出部61が変形する。具体的には、同図の白抜き矢印で示すように、電源筐体40が取り付けられた平板部63が器具本体11に近付くように、突出部61が屈曲する。
以上のようにして、図2に示すように、突出部61が屈曲された状態で照明器具1が天井材2の取付孔3に取り付けられる。なお、図2には、取付具60が屈曲する前の平板部63及び電源筐体40を破線で示している。
これにより、照明器具1を取付孔3に挿入する際は、照明器具1の全長を短くすることで挿入を容易に行うことができる。また、スロットアンテナとして機能するスリット41を、天井材2に設けられた鋼材4から離すことができるので、通信性能の低下を抑制することができる。
なお、天井5と天井材2との間の距離が十分に大きい場合、照明器具1の取り付けの際に、電源筐体40が天井5に接触しない。この場合、取付具60は変形せず、電源筐体40は、取付具60によって、図1で示したように斜め上方に向けて支持されている。したがって、この場合も、スリット41を鋼材4から離すことができるので、通信性能を維持することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、照明光を出射する灯具10と、灯具10に電力を供給する電源回路20と、無線通信を行うことで、電源回路20の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置30と、電源回路20及び無線通信装置30を保持する電源筐体40と、灯具10と電源筐体40とを接続するケーブル50と、灯具10に固定され、電源筐体40を取り付け可能な取付具60とを備え、取付具60及び電源筐体40の少なくとも一方は、電源筐体40を互いに異なる複数の姿勢で保持する可変保持機構を有する。
これにより、照明器具1が可変保持機構を備えるので、照明器具1の取り付けの際に電源筐体40の姿勢を変更することができる。例えば、電源筐体40を取付孔3に挿入しやすい姿勢で取付孔3に挿入した後、無線通信性能が良くなる姿勢に電源筐体40の姿勢を変更することができる。このように、本実施の形態によれば、容易に取り付け可能で、かつ、無線通信性能に優れた照明器具1を提供することができる。
また、例えば、可変保持機構は、取付具60の一部であって、押し圧力によって形状が変形可能な部分である。
これにより、取付具60の一部が変形することで、電源筐体40の姿勢を変更することができる。このため、電源筐体40及び灯具10などの他の部材を変形させずに、電源筐体40の姿勢を変更することができる。したがって、例えば、電源筐体40による電源回路20及び無線通信装置30の保護を十分に行うことができ、また、灯具10の光出射方向などが変化してしまうことなどが抑制され、信頼性の高い照明器具1を実現することができる。
また、例えば、可変保持機構は、取付具60が備える、押し圧力によって変形可能な板状の突出部61である。
これにより、押し圧力によって変形する部分(具体的には、突出部61)が板状部であるので、比較的弱い押し圧力で突出部61を変形させることができる。このため、電源筐体40、灯具10、天井5及び天井材2などの他の部材に大きな力が加えられるのを抑制することができるので、これらの部材の破損などを抑制することができる。
また、例えば、電源筐体40は、外側面に少なくとも1つのスリット41が設けられた金属製の筐体であり、少なくとも1つのスリット41は、無線通信装置30のアンテナ31と電磁的に結合されてスロットアンテナとして機能する。
これにより、スリット41をアンテナとして機能させることができるので、電源筐体40の内部に収納された電源回路20及び無線通信装置30を保護しつつ、無線通信を行うことができる。
また、例えば、照明器具1は、天井材2に設けられた取付孔3に埋込配設される埋込型の照明器具である。
これにより、ダウンライトなどの天井埋込型の照明器具の場合は、天井材2上に張り巡らされた鋼材4の影響による無線通信性能の低下を起こしやすい。したがって、本実施の形態に係る照明器具1によれば、灯具10と電源筐体40とが一体に構成されており、電源筐体40が天井材2に接触しない姿勢で維持することができるので、無線通信性能の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、取付具60が灯具10に固定され、電源筐体40を取付可能である例について示したが、これに限らない。例えば、取付具60は、電源筐体40に固定され、灯具10を取付可能であってもよい。すなわち、取付具60は、灯具10及び電源筐体40の一方に固定され、他方を取付可能であればよい。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。
図4は、本実施の形態に係る照明器具101の構成を示す側面図である。図4に示すように、本実施の形態に係る照明器具101は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、電源筐体40及び取付具60の代わりに、電源筐体140及び取付具160を備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図5は、本実施の形態に係る照明器具101が備える電源筐体140の斜視図である。図6は、本実施の形態に係る照明器具101が備える取付具160の斜視図である。
電源筐体140は、実施の形態1に係る電源筐体40と同様に、電源回路20及び無線通信装置30を保持する筐体である。図4及び図5には示していないが、電源筐体140の内部に、電源回路20及び無線通信装置30が収納されている。また、電源筐体140の側面には、スロットアンテナとして機能するスリット41が設けられている。
本実施の形態に係る電源筐体140は、図5に示すように、2つの挿入部142を備える。2つの挿入部142はそれぞれ、取付具160のヒンジ部163の回動に合わせて2つの貫通孔164の各々に挿入される。電源筐体140は、2つの挿入部142が取付具160の貫通孔165に挿入された状態で、取付部162に取り付けられる。このとき、電源筐体140に接続されたケーブル50は、取付部162の貫通孔166に挿入されている。
本実施の形態では、図4及び図5に示すように、挿入部142は、固定部161に係止する突起143を有する。突起143は、取付具60の回動を規制する。具体的には、本実施の形態では、挿入部142の側面に複数の突起143がドット状に設けられているが、これに限らない。例えば、1つの突起143がライン状に設けられていてもよい。
挿入部142には、貫通孔165からの脱離を防止するために取付部162に係止する係止部144が設けられていてもよい。係止部144は、例えば小さい突起である。挿入部142を貫通孔165に挿入する際には、挿入部142及び取付部162のいずれかが弾性変形することにより、係止部144を越えて挿入部142の根元まで貫通孔165に挿入される。これにより、係止部144と電源筐体140との間に取付部162が位置することになり、係止部144が取付部162に係止することによって、電源筐体140の脱離を抑制することができる。
取付具160は、いわゆる蝶番型の金具であり、図6に示すように、固定部161と、取付部162と、ヒンジ部163とを備える。なお、図6では、取付具160の灯具10から側方に突出した部分のみを図示している。すなわち、固定部161は、一部のみが図示されている。取付具160は、金属製であるが、樹脂製でもよい。
固定部161は、灯具10に固定される平板部である。例えば、固定部161は、器具本体11の上面に取付ネジなどによって固定されている。固定部161には、2つの貫通孔164が設けられている。2つの貫通孔164には、電源筐体140の2つの挿入部142がそれぞれ挿入される。2つの貫通孔164は、例えば、長尺のスリット状の開口であるが、これに限らない。貫通孔164の形状、大きさ及び個数は、電源筐体140の挿入部142の形状、大きさ及び個数に応じて設計されている。
取付部162は、電源筐体40に取り付けられる平板部である。取付部162は、ヒンジ部163によって、固定部161に対して回動可能に支持されている。取付部162には、2つの挿入部142がそれぞれ挿入される2つの貫通孔165と、ケーブル50が挿入される貫通孔166とが設けられている。貫通孔165と固定部161の貫通孔164とは、ヒンジ部163の軸に直交する同一面に設けられている。つまり、固定部161と取付部162とがヒンジ部163を軸として回動した場合に、貫通孔164及び貫通孔165は重なるように設けられている。
ヒンジ部163は、固定部161と取付部162とを回動可能に支持する可変保持機構の一例である。本実施の形態では、ヒンジ部163による回動の範囲は、挿入部142の突起143が固定部161に係止することで、固定部161と取付部162とが接近しすぎないように規制されるが、これに限らない。例えば、固定部161と取付部162とがなす角度が90°より小さくならないように規制されてもよい。つまり、電源筐体140が、その長手方向が天井材2に対して略平行になる姿勢で保持されるように、ヒンジ部163による回動が規制されてもよい。ヒンジ部163には、例えば、回動を規制するバネなどの弾性材を有してもよい。
[照明器具の設置]
図7は、本実施の形態に係る照明器具101が設置された状態を示す側面図である。なお、図7には、取付具160が回動する前の電源筐体140を破線で示している。
本実施の形態では、取付具160の固定部161と取付部162とが回動可能であるので、灯具10に対して電源筐体140の姿勢が変更可能になる。このため、取付孔3に挿入する際には、図3と同様に、照明器具101の全長が短くなるように、電源筐体140を灯具10に対して斜め上方の姿勢にすることができる(図7の破線)。
取付孔3に挿入された後は、電源筐体140の自重によって、又は、電源筐体140が天井5に押されることによって(図3で説明した場合と同様)、取付部162がヒンジ部163を軸として回動する。電源筐体140の挿入部142は、固定部161の貫通孔164内をスライド挿入される。突起143が固定部161に係止することで、電源筐体140の回動が停止する。
これにより、図7に示すように、電源筐体140を、その長手方向が天井材2に略平行になる姿勢で保持することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具101では、例えば、取付具160は、灯具10に固定される固定部161と、電源筐体140に取り付けられる取付部162とを備え、可変保持機構は、固定部161と取付部162とを回動可能に支持するヒンジ部163である。
これにより、固定部161が固定される灯具10に対して、取付部162に取り付けられる電源筐体140を回動させることができる。つまり、灯具10に対する電源筐体140の姿勢を、ヒンジ部163を軸とした回転方向における範囲内で変更することができる。したがって、照明器具101の取り付けの際に、電源筐体140を取付孔3に挿入しやすい姿勢に容易に変更することができるので、照明器具101の取り付けを容易に行うことができる。
また、例えば、固定部161には、貫通孔164が設けられ、電源筐体140は、ヒンジ部163の回動に合わせて貫通孔164に挿入される挿入部142を備え、挿入部142は、固定部161に係止する突起143を有する。
これにより、突起143によって電源筐体140の回動を規制することができるので、例えば、電源筐体140を天井材2に略平行な姿勢で保持することができる。したがって、電源筐体140に設けられたスリット41が天井材2に接触するのを抑制することができ、無線通信性能を高めることができる。
なお、本実施の形態では、取付具160が灯具10に固定され、電源筐体140を取付可能である例について示したが、これに限らない。例えば、取付具160は、電源筐体140に固定され、灯具10を取り付け可能であってもよい。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。
図8は、本実施の形態に係る照明器具201の構成を示す側面図である。図8に示すように、本実施の形態に係る照明器具201は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、電源筐体40及び取付具60の代わりに、電源筐体240及び取付具260を備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図9は、本実施の形態に係る照明器具201が備える電源筐体240の斜視図である。図10は、本実施の形態に係る照明器具201が備える取付具260の斜視図である。
電源筐体240は、実施の形態1に係る電源筐体40と同様に、電源回路20及び無線通信装置30を保持する筐体である。図8及び図9には示していないが、電源筐体240の内部に、電源回路20及び無線通信装置30が収納されている。また、電源筐体240の側面には、スロットアンテナとして機能するスリット41が設けられている。
本実施の形態に係る電源筐体240は、図8及び図9に示すように、凸部242と、雄ねじ部243とを備える。
凸部242は、取付具260の複数の貫通孔263の1つに選択的に挿入される凸部である。凸部242は、電源筐体240の姿勢決め(位置決め)用に設けられている。
雄ねじ部243は、電源筐体240を取付部262に取り付けるための取り付け機構の一例である。雄ねじ部243は、取付具260の貫通孔264に挿入される。雄ねじ部243は、貫通孔264に挿入され、取付部262を挟んだ状態で雌ねじ部244(図8を参照)によってネジ締めされる。
これにより、電源筐体240を取付具260に簡易的に取り付けることができる。例えば、照明器具1を取り付ける際に、電源筐体240が天井5に引っかかるなど、取り付けがうまくいかない場合、容易に電源筐体240の取り付け姿勢を変更することができる。
取付具260は、いわゆるL型金具であり、図8及び図10に示すように、固定部261と、取付部262とを備える。なお、図10では、取付具260の灯具10から側方に突出した部分のみを図示している。すなわち、固定部261は、一部のみが図示されている。取付具260は、金属製であるが、樹脂製でもよい。取付具260は、例えば、板金を折り曲げ加工又はプレス加工することにより形成される。
固定部261は、灯具10に固定される平板部である。例えば、固定部261は、器具本体11の上面に取付ネジなどによって固定されている。
取付部262は、電源筐体240に取り付けられる平板部である。取付部262は、固定部261と一体に形成されている。取付部262と固定部261とがなす角度は略90°であるが、これに限らない。例えば、取付具260(固定部261)が灯具10に固定された場合に、取付部262は、灯具10の光軸に略平行な姿勢になる。
取付部262には、図10に示すように、複数の貫通孔263が設けられている。複数の貫通孔263は、取付具260が備える複数の凹部の一例であり、本実施の形態に係る照明器具201が備える可変保持機構である。複数の貫通孔263には、電源筐体240の凸部242が挿入される。なお、本実施の形態では、貫通孔263は、取付部262を厚み方向に貫通しているが、これに限らない。貫通孔263は、底を有する凹部でもよい。また、貫通孔263の形状は、円形に限らず、楕円又は矩形でもよい。また、貫通孔263は、切り欠き状のスリットでもよい。
複数の貫通孔263は、灯具10の光軸に沿った方向に並んで配置されている。本実施の形態では、複数の貫通孔263は、上下方向に並んで配置されている。図10には、上から順に、4つの貫通孔263a〜263dが並んで配置されている例を示している。
なお、複数の貫通孔263の個数及び配置は、これに限定されない。貫通孔263の個数は、電源筐体240の取り付け姿勢の変更可能な数に相当する。貫通孔263の配置は、電源筐体240の取り付け姿勢(位置)の変更範囲に相当する。本実施の形態では、4つの貫通孔263a〜263dが上下方向に並んで配置されているので、電源筐体240を4段階で上下に位置を変更することができる。
本実施の形態では、取付部262には、さらに、図10に示すように、貫通孔264が設けられている。貫通孔264には、電源筐体240の雄ねじ部243及びケーブル50が挿入される。貫通孔264は、電源筐体240の凸部242が複数の貫通孔263のいずれに挿入された場合でも、雄ねじ部243及びケーブル50が挿入可能な形状を有する。具体的には、貫通孔264は、複数の貫通孔263が並ぶ方向に長尺の貫通孔である。なお、貫通孔264は、切り欠き状のスリットでもよい。
[照明器具の設置]
ここで、本実施の形態に係る照明器具201の天井材2の取付孔3への設置方法について、図11A及び図11Bを用いて説明する。
図11A及び図11Bは、本実施の形態に係る照明器具201の設置方法において、取付具260の所定位置に取り付けた電源筐体240を取付孔3に挿入する様子を示す側面図である。なお、図11Aと図11Bとでは、取付具260への電源筐体240の取り付け位置が異なっている。電源筐体240の取り付け位置の違いが及ぼす効果を分かりやすくするため、灯具10の姿勢は、図11Aと図11Bとで同じにしている。
他の実施の形態と同様に、電源筐体240(具体的には、スリット41)が天井材2(具体的には、鋼材4)から離すことで、無線通信性能の低下をより抑制することができる。このため、例えば、図8及び図11Aに示すように、凸部242は一番上の貫通孔263aに挿入されて、電源筐体240が最も高い位置(天井材2から離れた位置)で取付具260に取り付ける。この場合、図11Aに示すように、灯具10が天井材2に2ヶ所で衝突しているだけでなく、電源筐体40の先端が天井5に衝突する。つまり、照明器具201が天井材2及び天井5に衝突しやすく、取付孔3への挿入が難しい。
そこで、電源筐体240の取付具260への取り付け位置を変更する。具体的には、一度、途中まで挿入した取付孔3から照明器具1を取り出して、雌ねじ部244を取り外すことで、電源筐体240を取付具260から取り外す。そして、電源筐体240の凸部242を、貫通孔263b〜263dのいずれかに挿入する。例えば、電源筐体240の凸部242を取付具260の貫通孔263cに挿入する。
この場合、図11Bに示すように、灯具10が天井材2に2ヶ所で衝突したとしても、電源筐体240の位置が変更されているので、天井5には衝突しない。このように、挿入時の衝突箇所を少なくすることができるので、照明器具201を容易に設置することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具201では、例えば、可変保持機構は、取付具260が備える複数の貫通孔263(凹部)であり、電源筐体240は、複数の貫通孔263の1つに選択的に挿入される凸部242を備える。
これにより、複数の貫通孔263から1つを選択して、選択した貫通孔263に凸部242を挿入することで、電源筐体240を複数の姿勢で取付具260に取り付けることができる。貫通孔263の個数及び配置によって、電源筐体240の取り付け姿勢(位置)を容易に変更することができる。
また、例えば、複数の貫通孔263は、灯具10の光軸に沿った方向に並んで配置されている。
これにより、灯具10の光軸に沿った方向に電源筐体240の取り付け位置を変更することができる。例えば、ダウンライトなどの埋込型の照明器具の場合には、電源筐体240を天井材2(造営材)に近づけた位置、又は、天井材2から遠ざけた位置などに固定することができる。
なお、本実施の形態では、複数の貫通孔(凹部)263を取付具260に設け、電源筐体240に凸部242を設けたが、これに限らない。電源筐体240に複数の凹部(貫通孔)を設け、取付具260に凸部を設けてもよい。このとき、電源筐体240に設ける凹部は、電源筐体240の側壁を貫通していなくてもよい。
また、本実施の形態では、雄ねじ部243と雌ねじ部244とによって電源筐体240を取付具260に固定したが、これに限らない。例えば、凸部242に取付具260に係止する係止部(突起など)が設けられ、当該係止部が取付具260に係止することで、電源筐体240が取付具260に取り付けられてもよい。
(実施の形態4)
続いて、実施の形態4について説明する。
図12は、本実施の形態に係る照明器具301の構成を示す側面図である。図12に示すように、本実施の形態に係る照明器具301は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、電源筐体40及び取付具60の代わりに、電源筐体340及び取付具360を備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図13は、本実施の形態に係る照明器具301が備える電源筐体340の斜視図である。図14は、本実施の形態に係る照明器具301が備える取付具360の斜視図である。
電源筐体340は、実施の形態1に係る電源筐体40と同様に、電源回路20及び無線通信装置30を保持する筐体である。図13及び図14には示していないが、電源筐体340の内部に、電源回路20及び無線通信装置30が収納されている。また、電源筐体340の側面には、スロットアンテナとして機能するスリット41が設けられている。
本実施の形態に係る電源筐体340は、図12及び図13に示すように、平板部342を備える。平板部342は、押し圧力によって変形可能な可変保持機構の一例である。本実施の形態では、平板部342は、電源筐体340の長手方向の端部から外方に向けて突出して設けられている。具体的には、平板部342は、ケーブル50が接続された面に設けられている。
平板部342は、取付具360が備える貫通孔364に係止する係止部343を有する。係止部343は、例えば、貫通孔364に挿入されて係止する返しを有する突起である。
平板部342は、例えば、樹脂材料又は金属材料を用いて形成されている。なお、平板部342は、電源筐体340と一体に形成されていてもよい。すなわち、電源筐体340の一部が平板部342であってもよい。平板部342は、例えば、板バネであり、弾性変形する。
図15は、本実施の形態に係る照明器具301の設置前の状態を示す側面図である。図15に示すように、平板部342は、力を加えた場合に変形する。これにより、実施の形態1と同様に、電源筐体340を取付孔3に挿入しやすくなり、照明器具1の取り付けを容易に行うことができる。
取付具360は、いわゆるL型金具であり、図12及び図14に示すように、固定部361と、取付部362とを備える。なお、図14では、取付具360の灯具10から側方に突出した部分のみを図示している。すなわち、固定部361は、一部のみが図示されている。取付具360は、金属製であるが、樹脂製でもよい。取付具360は、例えば、板金を折り曲げ加工又はプレス加工することにより形成される。
固定部361は、灯具10に固定される平板部である。例えば、固定部361は、器具本体11の上面に取付ネジなどによって固定されている。
固定部361には、貫通孔364が設けられている。貫通孔364は、電源筐体340の平板部342の係止部343が挿入される凹部の一例である。貫通孔364は、固定部361を厚み方向に貫通しており、一方の面(下面)側から挿入された係止部343が固定部361の他方の面に係止する。
取付部362は、電源筐体340に取り付けられる平板部である。取付部362は、固定部361と一体に形成されている。取付部362と固定部361とがなす角度は略90°であるが、これに限らない。例えば、取付具360(固定部361)が灯具10に固定された場合に、取付部362は、灯具10の光軸に略平行な姿勢になる。
取付部362には、貫通孔363が設けられている。貫通孔363には、平板部342が挿入される。平板部342が貫通孔363に挿入され、かつ、平板部342の係止部343が貫通孔364に挿入されて係止することで、平板部342が取付具360に取り付けられる。
なお、本実施の形態では、図12に示すように、ケーブル50は、取付部362の下方を通って灯具10に接続されているが、これに限らない。平板部342には、ケーブル50を通すための貫通孔が設けられていてもよい。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具301では、可変保持機構は、電源筐体340の一部であって、押し圧力によって形状が変形可能な部分である。
これにより、電源筐体340の一部が変形することで、電源筐体340の姿勢を変更することができる。このため、灯具10などの他の部材を変形させずに、電源筐体340の姿勢を変更することができる。したがって、例えば、灯具10の光出射方向などが変化してしまうことなどが抑制され、信頼性の高い照明器具301を実現することができる。
また、例えば、可変保持機構は、電源筐体340が備える、押し圧力によって変形可能な板状の平板部342であり、平板部342は、取付具360が備える貫通孔363(凹部)に係止する係止部343を有する。
これにより、平板部342が、押し圧力によって変形する部分であるので、比較的弱い押し圧力で平板部342を変形させることができる。このため、電源筐体340、灯具10、天井5及び天井材2などの他の部材に大きな力が加えられるのを抑制することができるので、これらの部材の破損などを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、平板部342に突起状の係止部343が設けられ、取付具360に貫通孔364が設けられているが、これに限らない。例えば、取付具360に凸部が設けられ、平板部342に当該凸部が挿入されて係止する凹部(又は貫通孔)が設けられていてもよい。
(実施の形態5)
続いて、実施の形態5に係る照明システムについて、図16を用いて説明する。
図16は、本実施の形態に係る照明システム400の構成を示す機能ブロック図である。図16に示すように、本実施の形態に係る照明システム400は、制御装置410と、複数の照明器具1とを備える。
制御装置410は、例えば、タブレット型の携帯端末装置であり、複数の照明器具1の各々を制御する。制御装置410は、図16に示すように、制御部411と、無線通信部412とを備える。
制御部411は、複数の照明器具1に対する各種指示を含む制御信号を生成し、生成した制御信号を、無線通信部412を介して複数の照明器具1に送信する。また、制御部411は、無線通信部412を介して照明器具1からの応答を受信する。
無線通信部412は、複数の照明器具1の各々の無線通信装置30と無線通信を行うことで、制御信号を送信する。
複数の照明器具1はそれぞれ、実施の形態1で示したように、灯具10と、電源筐体40と、取付具60とを備える。灯具10と電源筐体40とは、取付具60によって接続されている。灯具10は、発光部12を備え、照明光を出射する。電源筐体40は、電源回路20と、無線通信装置30とを収納している。
本実施の形態では、複数の照明器具1のうち一の照明器具1の無線通信装置30は、他の少なくとも1つの照明器具1の無線通信装置30と無線通信を行う。具体的には、複数の照明器具1の各々の無線通信装置30は、自身の通信範囲内に位置する他の照明器具1との間で無線通信を行う。例えば、無線通信装置30は、制御装置410から送信された制御信号の中継などを行う。
以上のように、本実施の形態に係る照明システム400は、例えば、照明器具1を複数備え、複数の照明器具1のうち一の照明器具の無線通信装置30は、他の少なくとも1つの照明器具1の無線通信装置30と無線通信を行う。
これにより、例えば、制御信号の中継などを行うことができるので、制御装置410の通信範囲に属さない照明器具1にまで、制御信号を伝送することができる。
なお、照明システム400は、実施の形態1に係る照明器具1ではなく、実施の形態2〜4に係る照明器具101、201又は301を複数備えてもよい。また、照明システム400は、照明器具1、101、201及び301の各々を備えてもよい。
(その他)
以上、本発明に係る照明器具及び照明システムについて、上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、電源筐体40の側面に1本のスリット41が設けられた例について示したが、スリット41は複数設けられていてもよい。例えば、電源筐体40の対向(背向)する2面に略同じ長さの一対のスリット41が設けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、電源筐体40に設けられたスリット41がスロットアンテナとして機能する例について示したが、これに限らない。例えば、電源筐体40に開口を設け、当該開口からアンテナのみ又はアンテナの一部を外部に露出させてもよい。また、無線通信装置30は、電源筐体40に収納されていなくてもよく、電源筐体40の外側に取り付けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、照明器具1が天井埋込型のダウンライトである例について示したが、これに限らない。例えば、照明器具1は、天井材2の代わりに、壁材、床材又は柱材などの他の造営材に埋め込み配設されてもよい。あるいは、照明器具1は、埋込型の照明器具に限られず、電源筐体が灯具とは分離された(ケーブルのみで接続された)スポットライトなどの他の照明器具でもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、101、201、301 照明器具
2 天井材(造営材)
3 取付孔
10 灯具
20 電源回路
30 無線通信装置
31 アンテナ
40、140、240、340 電源筐体(筐体)
41 スリット
50 ケーブル
60、160、260、360 取付具
61 突出部(平板部(可変保持機構))
142 挿入部
143 突起
161、261、361 固定部
162、262、362 取付部
163 ヒンジ部
164 貫通孔
242 凸部
263、263a、263b、263c、263d、364 貫通孔(凹部)
342 平板部
343 係止部
400 照明システム

Claims (11)

  1. 照明光を出射する灯具と、
    前記灯具に電力を供給する電源回路と、
    無線通信を行うことで、前記電源回路の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置と、
    前記電源回路及び前記無線通信装置を保持する筐体と、
    前記灯具と前記筐体とを接続するケーブルと、
    前記灯具及び前記筐体の一方に固定され、他方を取り付け可能な取付具とを備え、
    前記取付具及び前記他方の少なくとも一方は、前記他方を互いに異なる複数の姿勢で保持する可変保持機構を有する
    照明器具。
  2. 前記可変保持機構は、前記取付具及び前記他方の少なくとも一方の一部であって、押し圧力によって形状が変形可能な部分である
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記可変保持機構は、前記取付具が備える、押し圧力によって変形可能な板状部である
    請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記可変保持機構は、前記他方が備える、押し圧力によって変形可能な板状部であり、
    前記板状部は、前記取付具が備える凸部又は凹部に係止する係止部を有する
    請求項2に記載の照明器具。
  5. 前記取付具は、
    前記灯具及び前記筐体の一方に固定される固定部と、
    前記灯具及び前記筐体の他方に取り付けられる取付部とを備え、
    前記可変保持機構は、前記固定部と前記取付部とを回動可能に支持するヒンジ部である
    請求項1に記載の照明器具。
  6. 前記固定部には、貫通孔が設けられ、
    前記他方は、前記ヒンジ部の回動に合わせて前記貫通孔に挿入される挿入部を備え、
    前記挿入部は、前記固定部に係止する突起を有する
    請求項5に記載の照明器具。
  7. 前記可変保持機構は、前記取付具が備える複数の凹部であり、
    前記他方は、前記複数の凹部の1つに選択的に挿入される凸部を備える
    請求項1に記載の照明器具。
  8. 前記複数の凹部は、前記灯具の光軸に沿った方向に並んで配置されている
    請求項7に記載の照明器具。
  9. 前記筐体は、外側面に少なくとも1つのスリットが設けられた金属製の筐体であり、
    前記少なくとも1つのスリットは、前記無線通信装置のアンテナと電磁的に結合されてスロットアンテナとして機能する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明器具。
  10. 前記照明器具は、造営材に設けられた取付孔に埋込配設される埋込型の照明器具である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の照明器具。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の照明器具を複数備え、
    複数の前記照明器具のうち一の照明器具の無線通信装置は、他の少なくとも1つの照明器具の無線通信装置と無線通信を行う
    照明システム。
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