JP2018129218A - 照明器具及び照明システム - Google Patents

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龍海 瀬戸本
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保 安藤
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朝 尾崎
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Abstract

【課題】無線通信性能に優れた照明器具などを提供する。【解決手段】照明器具1は、照明光を出射する灯具10と、灯具10に電力を供給する電源回路20と、無線通信を行うことで、電源回路20の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置30と、電源回路20及び無線通信装置30を保持する電源筐体40と、灯具10と電源筐体40との各々に固定されたケーブル50と、ケーブル50に対して所定方向への力を加えることで、電源筐体40の姿勢を変更する姿勢変更機構とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信機能を有する照明器具、及び、当該照明器具を備える照明システムに関する。
従来、無線通信機能を有する照明器具が知られている。例えば、特許文献1には、電源回路を収納する金属製の筐体内に収納されたアンテナを備える天井埋込型の照明器具が開示されている。
特開2016−162726号公報
天井埋込型の照明器具では、電源回路及びアンテナを収納する筐体は、天井裏に配置される。天井裏には、天井ボードを固定するための金属製の鋼材(いわゆるCチャンネル)が格子状に張り巡らされている。このため、筐体の配置によっては、アンテナの通信性能が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、無線通信性能に優れた照明器具、及び、当該照明器具を備える照明システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る照明器具は、照明光を出射する灯具と、前記灯具に電力を供給する電源回路と、無線通信を行うことで、前記電源回路の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置と、前記電源回路及び前記無線通信装置を保持する筐体と、前記灯具と前記筐体との各々に固定されたケーブルと、前記ケーブルに対して所定方向への力を加えることで、前記筐体の姿勢を変更する姿勢変更機構とを備える。
また、本発明の一態様に係る照明システムは、前記照明器具を複数備え、複数の前記照明器具のうちの一の照明器具の無線通信装置は、他の少なくとも1つの照明器具の無線通信装置と無線通信を行う。
本発明によれば、無線通信性能に優れた照明器具などを提供することができる。
実施の形態1に係る照明器具の構成を示す模式図である。 電源筐体の姿勢が変化した後の、実施の形態1に係る照明器具の斜視図である。 実施の形態1に係る照明器具の灯具が備える支持部の平面図である。 実施の形態1に係る照明器具が備えるケーブルの断面図である。 実施の形態1に係る照明器具が備えるケーブルの別の一例の断面図である。 実施の形態1に係る照明器具が備える巻取り部の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る照明器具において電源筐体の姿勢の変化を示す模式図である。 実施の形態2に係る照明器具の構成を示す模式図である。 実施の形態2に係る照明器具において電源筐体の姿勢の変化を示す模式図である。 実施の形態3に係る照明器具の灯具の構成を示す模式図である。 実施の形態3に係る照明器具において電源筐体の姿勢の変化を示す模式図である。 実施の形態4に係る照明システムを示すブロック図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る照明器具及び照明システムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、以下の実施の形態において、略同じなどの「略」を用いた表現を用いている。例えば、略同じは、完全に同じであることを意味するだけでなく、実質的に同じである、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態1)
[概要]
まず、実施の形態1に係る照明器具の概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る照明器具1の構成を模式的に示す図である。
図1に示す照明器具1は、造営材に設けられた取付孔に埋込配設される埋込型の照明器具である。具体的には、照明器具1は、天井材2に設けられた取付孔3に埋込配設されて、下方(床又は壁など)に光を照射する天井埋込型のダウンライトである。
図1に示すように、照明器具1は、灯具10と、電源回路20と、無線通信装置30と、電源回路20及び無線通信装置30を収納する電源筐体40と、ケーブル50とを備える。照明器具1は、電源別置型の照明器具である。つまり、灯具10と電源筐体40とが分離している。ここで、分離とは、灯具10及び電源筐体40の一方が他方に固定されていないことを意味する。つまり、灯具10と電源筐体40とは、少なくとも所定の範囲内において、自由に姿勢又は配置を変更可能である。
具体的には、灯具10と電源筐体40とは、ケーブル50によって接続されている。このため、灯具10と電源筐体40とは、ケーブル50の可動範囲において自由に姿勢又は配置を変更可能である。本実施の形態では、照明器具1の設置前の状態では、灯具10と電源筐体40とは、ケーブル50のみを介して互いに接続されている。
照明器具1は、さらに、ケーブル50に対して所定方向への力を加えることで、電源筐体40の姿勢を変更する姿勢変更機構と、外部からの入力を検知するセンサ部70とを備える。具体的には、姿勢変更機構は、センサ部70によって入力が検知された場合に、電源筐体40の姿勢を変更する。本実施の形態では、姿勢変更機構は、ケーブル50を巻き取る巻取り部60である。
図2は、電源筐体40の姿勢が変化した後の、本実施の形態に係る照明器具1の斜視図である。図2に示すように、照明器具1では、電源筐体40が支持部13に接触するように持ち上げられている。このように、本実施の形態に係る照明器具1では、姿勢変更機構を備えることで、灯具10及び電源筐体40の設置後に電源筐体40の姿勢を変更することができる。
照明器具1は、取付孔3を介して電源筐体40を天井材2の裏側の空間に挿入し、天井材2上に載置した後、灯具10を取付孔3に取り付けることで、取付孔3に埋込配設される。このとき、図1に示すように、電源筐体40は、天井材2上に張り巡らされた鋼材4上に載置され、又は、近接して配置される恐れがある。鋼材4が金属製であるため、スロットアンテナとして機能するスリット41の近傍に鋼材4が位置する場合、通信性能が低下する。
これに対して、本実施の形態に係る照明器具1によれば、スリット41を鋼材4から離すことができるので、通信性能の低下を抑制することができる。
以下では、照明器具1の各構成部材の詳細について説明する。
[灯具]
灯具10は、照明器具1の本体部であり、照明光を出射する。図1に示すように、灯具10は、器具本体11と、発光部12とを備える。器具本体11は、発光部12を支持する支持筐体である。器具本体11は、例えば、略円錐台状の有底筒体であり、底部の取付面に発光部12が取り付けられている。器具本体11の底部の外側には、外方に向けて突出する複数の放熱フィンが設けられていてもよい。器具本体11は、例えば、金属材料を用いて形成されており、例えばアルミダイカスト製である。
なお、図示しないが、器具本体11の外側面には、取付バネが固定されている。取付バネと器具本体11の鍔部11aとが天井材2を挟持することで、灯具10が取付孔3に固定される。
本実施の形態では、図1に示すように、器具本体11の内部に巻取り部60が収納されて固定されている。なお、巻取り部60は、器具本体11の外側に固定されていてもよい。
発光部12は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する発光モジュールである。発光部12は、白色光などの可視光を照明光として出射する。発光部12は、例えば、電源回路20からの制御に基づいて調光及び調色が可能である。
発光部12は、例えば、COB(Chip On Board)型の発光モジュールであるが、これに限らない。発光部12は、SMD(Surface Mount Device)型のLEDを備える発光モジュールでもよい。あるいは、発光部12は、有機EL(Electroluminescense)素子若しくは無機EL素子を備えてもよく、又は、蛍光灯などの放電ランプを備えてもよい。
図1に示すように、灯具10は、支持部13を備える。支持部13は、灯具10の光軸に直交する方向に延設された板状の延設部13aと、延設部13aの先端から下方に向けて立設された平板部13bとを有する。延設部13a及び平板部13bは、例えば、金属材料又は樹脂材料を用いて一体に形成されている。支持部13は、器具本体11に延設部13aがネジなどによって取り付けられることで、灯具10に固定されている。なお、灯具10の器具本体11と支持部13とは一体に形成されていてもよい。平板部13bは、延設部13aに対して垂直に形成されているが、これに限らず、電源筐体40側又は器具本体11側に斜めに形成されていてもよい。
図3は、本実施の形態に係る照明器具1の灯具10が備える支持部13の平面図である。具体的には、図3は、支持部13の平板部13bを平面視した図である。図3に示すように、支持部13(平板部13b)は、ケーブル50が挿通された挿通孔14を有し、挿通孔14内を摺動(スライド)可能にケーブル50を支持する。
挿通孔14は、ケーブル50の断面形状と略同じ形状を有する。具体的には、挿通孔14の平面視形状は、長尺の略長方形状である。挿通孔14の短手方向の長さは、ケーブル50の断面の長手方向の長さより短い。これにより、挿通孔14内でケーブル50の姿勢が変化するのを抑制される。具体的には、ケーブル50は、挿通孔14の長手方向とケーブル50の断面の長手方向とが略一致した状態で、挿通孔14内を摺動する。
図3に示すように、支持部13には、2つのスリット状のガイド部15が設けられている。2つのガイド部15にはそれぞれ、電源筐体40が備える突起部42が挿入される。突起部42がガイド部15に挿入されることで、電源筐体40の姿勢及び位置を所定の状態に安定させる。
本実施の形態では、ガイド部15は、突起部42が挿入されやすいように、挿入口側の幅が広くなっている。具体的には、ガイド部15の平面視形状は、略三角形であるが、略矩形などでもよい。
なお、支持部13に設けられるガイド部15は、1つでもよく、3つ以上でもよい。また、ガイド部15は設けられていなくてもよい。
[電源回路]
電源回路20は、灯具10に電力を供給する点灯回路である。電源回路20は、電源筐体40内に配置されている。電源回路20は、プリント配線基板などの金属配線が形成された回路基板と、当該回路基板に実装された複数の回路素子とで構成されている。電源回路20は、外部から受けた交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を灯具10の発光部12に供給する。本実施の形態では、電源回路20は、ケーブル50を介して灯具10の発光部12に電力を供給する。
[無線通信装置]
無線通信装置30は、無線通信を行うことで、電源回路20の動作を制御するための制御信号を受信する。無線通信装置30は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)又はZigBee(登録商標)などの無線通信規格に基づいた無線通信を行う。例えば、無線通信装置30は、300MHz〜3GHzのUHF(Ultra High Frequency)帯の周波数を用いて無線通信を行う。無線通信装置30は、制御装置又は無線通信機能を有する他の照明器具1などから制御信号を受信する。制御信号には、発光部12の点灯、消灯、調光及び調色などの指示が含まれる。
無線通信装置30は、制御信号を受信するアンテナ31を有する。無線通信装置30は、アンテナ31が受信した制御信号に基づいて、電源回路20を制御する。
アンテナ31は、一次励磁用のアンテナであり、電源筐体40に設けられたスリット41を二次アンテナとして機能させる。アンテナ31は、例えば、回路基板に設けられたパターンアンテナであるが、これに限定されない。
[電源筐体]
電源筐体40は、電源回路20及び無線通信装置30を保持する筐体である。電源筐体40は、電源回路20及び無線通信装置30を内部に収納し、塵埃及び水分などが電源回路20及び無線通信装置30に付着するのを抑制する。電源筐体40は、電源回路20などの回路が仮にショート(短絡)した場合においても火災などが発生するのを防止することを目的として、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。
電源筐体40は、例えば、略直方体状などの長尺な筐体である。電源筐体40の長手方向の一方の端部にケーブル50が接続されている。他方の端部には、外部(商用電源)からの交流電力を受けるためのACケーブル21が接続されている。なお、電源筐体40の形状は、略立方体状又は略円柱状でもよい。
本実施の形態では、電源筐体40は、金属製の筐体であり、図2に示すように、外側面に少なくとも1つのスリット41が設けられている。スリット41は、電源筐体40の長手方向に沿って設けられている。
スリット41は、無線通信装置30のアンテナ31と電磁的に結合されてスロットアンテナとして機能する。例えば、外部から送信された無線信号(電磁波)を受信する場合、当該無線信号によって、スリット41の短辺方向に電界が発生する。これにより、スリット41がアンテナとして機能し、受信した無線信号を内部のアンテナ31に向けて放射する。また、アンテナ31が無線信号(電磁波)を送信する場合も同様に、当該無線信号によってスリット41の短辺方向に電界が発生する。これにより、スリット41がアンテナとして機能し、無線信号を外部に放射する。
スリット41は、長尺の略長方形状の開口(貫通孔)である。スリット41の長手方向の長さは、例えば、無線通信の周波数に対応する波長λの略半波長(すなわち、λ/2)付近である。本実施の形態では、UHF帯の周波数を利用するので、スリット41の長手方向の長さは、5cm〜50cmである。
図2に示すように、電源筐体40は、さらに、2つの突起部42を備える。突起部42は、電源筐体40の外側面から外方に向けて突出した平板状の突起である。具体的には、突起部42は、電源筐体40のケーブル50が接続された面に設けられている。突起部42は、ケーブル50が引っ張られた場合に、支持部13のガイド部15に挿入されて、電源筐体40の姿勢及び位置を所定の状態に安定させる。
突起部42は、例えば、電源筐体40と一体に形成された金属製の突起であるが、これに限らない。突起部42は、電源筐体40とは別体に形成され、接着剤又は取付ネジなどによって電源筐体40に固定されていてもよい。突起部42は、例えば、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。
[ケーブル]
ケーブル50は、灯具10と電源筐体40との各々に固定されている。具体的には、ケーブル50の一方の端部は、灯具10の巻取り部60に固定されている。ケーブル50の他方の端部は、電源筐体40に固定されている。ケーブル50は、支持部13の挿通孔14に挿入されており、挿通孔14内を摺動可能である。
ケーブル50は、その延在方向には実質的に伸縮しない。なお、ケーブル50は、その延在方向に伸縮してもよいが、その場合の伸縮量は、ケーブル50の長さ(具体的には、灯具10と電源筐体40との間のケーブル50の長さ)に比べて十分に小さく、例えば、数%以下である。このため、ケーブル50が所定方向に引っ張られた場合、灯具10及び電源筐体40の少なくとも一方が移動し、又は、姿勢が変更される。
本実施の形態では、ケーブル50は、電力供給用の配線ケーブルである。このため、ケーブル50は、電源筐体40に収納された電源回路20、及び、灯具10の発光部12と電気的に接続されている。
図4Aは、本実施の形態に係る照明器具1が備えるケーブル50の断面図である。図4Aに示すように、ケーブル50は、電源線51と、信号線52と、グランド線53と、被覆部材54とを備える。電源線51及びグランド線53は、発光部12を点灯させるための直流電力を伝送するための導電線である。信号線52は、例えば、発光部12の点灯及び消灯を切り替える指示を含む制御信号などを伝送するための導電線である。
被覆部材54は、導電性を有する電源線51、信号線52及びグランド線53を被覆する絶縁性の部材である。なお、被覆部材54は、電源線51、信号線52及びグランド線53(3本の導電線)を一括して被覆してもよく、個々に被覆していてもよい。なお、被覆部材54が3本の導電線を個々に被覆する場合は、3本の導電線が分散しないように互いに接着されていてもよい。被覆部材54の外形が、ケーブル50の外形に相当する。
本実施の形態では、ケーブル50の延在方向に直交する断面におけるケーブルの断面形状は、長尺である。具体的には、図4Aに示すように、電源線51、信号線52及びグランド線53が並んで配置され、並び方向に長尺な断面形状を有するケーブル50を形成している。ケーブル50は、例えばフラットケーブルであり、扁平な帯状のケーブルである。
ケーブル50の断面形状が長尺であることで、ケーブル50の姿勢を安定させることができる。具体的には、支持部13の挿通孔14によってケーブル50の姿勢が規制されており、ケーブル50の周方向への回転が抑制される。これにより、電源筐体40の回転も抑制される。
なお、電源筐体40の回転を抑制するケーブル50の形状は、図4Aに示した例には限らない。本実施の形態に係る照明器具1は、ケーブル50の代わりに、図4Bに示すケーブル50aを備えてもよい。図4Bは、本実施の形態に係る照明器具1が備える別のケーブル50aの断面図である。
ケーブル50aは、ケーブル50aの周方向への回転を規制する凸部55を有する。具体的には、ケーブル50aは、電源線51、信号線52及びグランド線53の各々を個別に被覆する3つの被覆部材54aを有する。3つの被覆部材54aはそれぞれ、凸部55及び凹部56を有する。
凸部55は、ケーブル50a(被覆部材54a)の延在方向に沿って延びる凸条でもよく、離散的に設けられた突起でもよい。凹部56は、ケーブル50a(被覆部材54a)の延在方向に沿って延びる溝でもよく、離散的に設けられた窪みでもよい。凸部55は、凹部56に挿入可能であり、互いの形状が略同じである。このため、図4Bに示すように、3つの被覆部材54aを組み合わせることで、断面形状が長尺のケーブル50aが構成される。
図4Bに示すように、被覆部材54aの断面形状は、対向する2辺にそれぞれ凸部55と凹部56とが設けられた略矩形状であるが、これに限らない。ケーブル50aの周方向の回転を規制するためには、3つの被覆部材54aの延在方向に直交する断面形状は、円形以外であればよい。例えば、ケーブル50aの断面形状は、楕円形状でもよい。
[巻取り部(姿勢変更機構)]
巻取り部60は、本実施の形態に係る照明器具1が備える姿勢変更機構の一例である。巻取り部60は、ケーブル50を巻き取ることで、電源筐体40の姿勢を変更する。巻取り部60は、センサ部70によって外部からの入力が検知された場合に、ケーブル50の巻取りを開始する。
図5は、本実施の形態に係る照明器具1が備える巻取り部60の構成を示す断面図である。具体的には、図5は、巻取り部60の回転軸に直交する断面を示している。
図5に示すように、巻取り部60は、本体61と、巻取り口62と、回転体63と、回転軸64と、ストッパ65とを備える。図5に示す巻取り部60の構造は、一例に過ぎず、これに限定されない。例えば、巻取り部60は、本体61及び巻取り口62を備えなくてもよい。
本体61は、内部に回転体63及び回転軸64を収納する筐体である。本体61は、両端が閉じられた円筒状の容器であり、側面に巻取り口62が設けられている。巻取り口62は、ケーブル50が通過する貫通孔である。巻取り口62の正面視形状は、例えばケーブル50の断面形状と略同じであり、具体的には略長方形である。巻取り口62の長手方向と、ケーブル50の断面における長手方向とが略一致している。
回転体63は、ケーブル50を巻きつける芯材である。ケーブル50の一端が回転体63に固定されている。回転体63は、回転軸64の回転に連動して回転する。ケーブル50が回転体63に固定されているので、回転体63の回転に合わせてケーブル50が本体61の内部に引き込まれ、回転体63の周りに巻きつけられる。ケーブル50は、回転軸64及び回転体63の回転によって、延在方向に引っ張られる。
本実施の形態では、巻取り部60の回転軸64と、巻取り部60に巻き取られた部分におけるケーブル50の断面の長手方向とが略一致する。つまり、ケーブル50の平坦な部分が回転体63に巻きつけられるので、ケーブル50のねじれが抑制され、内部の導電線へのダメージ(例えば、断線)を抑制することができる。
回転軸64には、図示しないバネなどによって予め所定のトルクが与えられている。ストッパ65が取り外されることにより、当該トルクが解放されて、回転軸64が回転する。例えば、図5に示す白抜き矢印の方向に回転軸64が回転することで、ケーブル50が引き込まれる。
ストッパ65は、センサ部70に接続されている。センサ部70によって外部からの入力が検知された場合に、ストッパ65が取り外される。これにより、回転体63が回転し、ケーブル50が巻き取られる。
なお、回転軸64に予め所定のトルクを与えておくことで、回転量を制御することができる。このため、必要以上に強くケーブル50を引っ張ることが抑制されるので、ケーブル50の内部の導電線へのダメージなどを抑制することができる。
[センサ部]
センサ部70は、外部からの入力を検知するセンサ部である。センサ部70は、電源筐体40の姿勢の変更を開始させる始動スイッチである。本実施の形態では、センサ部70は、巻取り部60のストッパ65に直接又は間接的に接続されている。センサ部70が入力を検知した場合に、ストッパ65が外されて回転体63の回転が開始され、ケーブル50が巻き取られる。ケーブル50が巻き取られることで、電源筐体40が引っ張られてその姿勢が変更する。
センサ部70の少なくとも一部は、照明器具1の外部に露出している。具体的には、センサ部70の少なくとも一部は、灯具10が取付孔3に設置された状態で天井材2より下方側に露出している。センサ部70は、例えば、帯状又は紐状の部材であり、ユーザが引き抜くことができる。例えば、センサ部70とストッパ65とは、直接又は他の部材を介して物理的に接続されており、センサ部70を引き抜くことで、ストッパ65を外すことができる。
これにより、灯具10を設置した後に、ユーザがセンサ部70を操作することができる。すなわち、灯具10が取付孔3に設置され、かつ、電源筐体40が天井材2に載置された後で、電源筐体40の姿勢を変更することができる。また、センサ部70は、引き抜かれて灯具10から取り外されるので、灯具10の美観を保つことができ、かつ、光の妨げとならずに配光性を高めることができる。
[電源筐体の姿勢の変更]
ここで、本実施の形態に係る電源筐体40の姿勢が変更される様子を、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態に係る照明器具1において、電源筐体40の姿勢の変化を示す模式図である。
図6の(a)に示すように、照明器具1が取付孔3に設置された後、施工業者は、センサ部70を引き抜く。これにより、巻取り部60のストッパ65が取り外されて、ケーブル50の巻取りが開始する。
ケーブル50が巻き取られることで、ケーブル50には、延在方向への引張力がかかる。このため、図6の(b)に示すように、天井材2に載置されただけの電源筐体40は、ケーブル50に引っ張られて持ち上げられる。
図6の(c)及び図2に示すように、電源筐体40の突起部42が支持部13のガイド部15に挿入されて、電源筐体40の姿勢が安定した状態で、巻取り部60によるケーブル50の巻取りが停止する。なお、ケーブル50の巻取り量は、ケーブル50の長さに基づいて予め適切な量で設定されている。
本実施の形態では、ケーブル50の断面形状と支持部13の挿通孔14の形状とが略同じであるので、巻取り時のケーブル50が安定し、周方向への回転が抑制される。これにより、電源筐体40の回転も抑制されるので、ケーブル50の巻取り後の姿勢を予め定めた姿勢(具体的には、突起部42がガイド部15に挿入された姿勢)にすることができる。これにより、スリット41が天井材2の鋼材4から離すことができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、照明光を出射する灯具10と、灯具10に電力を供給する電源回路20と、無線通信を行うことで、電源回路20の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置30と、電源回路20及び無線通信装置30を保持する電源筐体40と、灯具10と電源筐体40との各々に固定されたケーブル50と、ケーブル50に対して所定方向への力を加えることで、電源筐体40の姿勢を変更する姿勢変更機構とを備える。
これにより、照明器具1が姿勢変更機構を備えるので、電源筐体40の設置後に、無線通信の通信性能が高められるように、電源筐体40の姿勢を変更することができる。このように、本実施の形態によれば、無線通信性能に優れた照明器具1を提供することができる。
また、例えば、照明器具1は、さらに、外部からの入力を検知するセンサ部70を備え、姿勢変更機構は、センサ部70によって入力が検知された場合に、電源筐体40の姿勢を変更する。
これにより、外部からの入力によって所定のタイミングで電源筐体40の姿勢の変更を開始することができる。このため、照明器具1の設置後においても電源筐体40の姿勢を変更することができる。例えば、ダウンライトなどの埋込型の照明器具では、天井材2に電源筐体40を載置した後、取付孔3には灯具10が取り付けられる。このため、従来であれば、灯具10を取り外さなければ電源筐体40の姿勢を変更することができない。これに対して、本実施の形態によれば、灯具10を取り外すことなく、センサ部70を操作することで、電源筐体40の姿勢を変更することができる。
また、例えば、姿勢変更機構は、ケーブル50を巻き取る巻取り部60であり、巻取り部60は、センサ部70によって入力が検知された場合に、ケーブル50の巻取りを開始する。
これにより、ケーブル50を巻き取ることで、ケーブル50の巻取り方向(すなわち、ケーブル50の延在方向)に電源筐体40を引っ張ることで、電源筐体40の姿勢を変更することができる。ケーブル50にかける力の方向が安定するので、電源筐体40を所望の姿勢に変更しやすくすることができる。
また、例えば、ケーブル50の延在方向に直交する断面におけるケーブル50の断面形状は、長尺であり、巻取り部60の回転軸64と、巻取り部60に巻き取られた部分におけるケーブル50の断面の長手方向とが略一致する。
これにより、ケーブル50の周方向への回転を抑制することができるので、電源筐体40の回転も抑制することができる。したがって、電源筐体40を所望の姿勢に変更しやすくすることができる。
また、例えば、灯具10は、ケーブル50が挿通された挿通孔14を有し、挿通孔14内を摺動可能にケーブル50を支持する支持部13を備える。
これにより、ケーブル50を安定して引っ張ることができるので、ケーブル50の断線などを抑制することができる。
また、例えば、図4Bで示したように、ケーブル50aは、ケーブル50aの周方向への回転を規制する凸部55を有してもよい。
これにより、ケーブル50aの周方向への回転を抑制することができるので、電源筐体40の回転も抑制することができる。したがって、電源筐体40を所望の姿勢に変更しやすくすることができる。
また、例えば、電源筐体40は、外側面に少なくとも1つのスリット41が設けられた金属製の筐体であり、少なくとも1つのスリット41は、無線通信装置30のアンテナ31と電磁的に結合されてスロットアンテナとして機能する。
これにより、スリット41をアンテナとして機能させることができるので、電源筐体40の内部に収納された電源回路20及び無線通信装置30を保護しつつ、無線通信を行うことができる。
また、例えば、照明器具1は、天井材2に設けられた取付孔3に埋込配設される埋込型の照明器具である。
これにより、ダウンライトなどの天井埋込型の照明器具の場合は、天井材2上に張り巡らされた鋼材4の影響による無線通信性能の低下を起こしやすい。したがって、本実施の形態に係る照明器具1によれば、設置後に電源筐体40の姿勢を変更することができるので、鋼材4などから電源筐体40を離すことができ、無線通信性能の低下を抑制することができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、実施の形態1とは異なる手段によって電源筐体の姿勢を変更する。
図7は、本実施の形態に係る照明器具101の構成を示す模式図である。なお、図7は、図1と同様に、照明器具101が天井材2に埋込配設された時点での状態を示しており、電源筐体40の姿勢を変更する前の状態を示している。なお、図7には、電源回路20及び無線通信装置30を図示していないが、これらは、電源筐体40に収納されている。
図7に示すように、照明器具101は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、姿勢変更機構として巻取り部60の代わりに、伸縮構造部160を備える点が相違する。さらに、照明器具101は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、支持部13の代わりに支持部113を備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
支持部113は、器具本体11に対して移動可能に取り付けられている。具体的には、支持部113は、伸縮構造部160の弾性体161に固定されている。なお、支持部113の形状及び材料などは、実施の形態1に係る支持部13と略同じである。
伸縮構造部160は、支持部113と器具本体11との間に設けられた姿勢変更機能の一例である。伸縮構造部160は、センサ部70によって外部からの入力が検知された場合に、器具本体11から支持部113の挿通孔14を遠ざけるように伸縮する。本実施の形態では、伸縮構造部160は、弾性体161と、保持部162とを備える。
弾性体161は、例えばつるまきバネであるが、これに限らない。弾性体161は、ゴムなどの他の弾性力を有する部材でもよい。弾性体161は、支持部113と器具本体11とにそれぞれ固定されている。
保持部162は、弾性体161を収縮した状態で保持する。保持部162は、センサ部70によって外部から入力が検知された場合に、弾性体161に対する保持力を解放する。保持部162は、例えば、センサ部70に直接又は間接的に接続されている。実施の形態1と同様に、センサ部70が引き抜かれた場合に、保持部162が取り外される。
保持部162は、例えば、金属材料又は樹脂材料を用いて形成されている。保持部162は、器具本体11と一体に形成されていてもよく、別体で形成されて器具本体11に固定されていてもよい。
[電源筐体の姿勢の変更]
以下では、電源筐体40の姿勢が変更される様子を、図8を用いて説明する。
図8の(a)に示すように、照明器具1が取付孔3に設置された後、施工業者は、センサ部70を引き抜く。これにより、保持部162は、弾性体161の保持力を解放する。弾性体161は、保持力が解放されることで、収縮された弾性体161は、支持部113を押し出すように伸張する。
図8の(b)に示すように、支持部113は、器具本体11から離れる方向に(具体的には、電源筐体40に向かって)移動する。支持部113の挿通孔14に挿入されたケーブル50は、支持部113の移動に合わせて挿通孔14の開口部分から力を受けて引っ張られる。ケーブル50が斜め上方に引き上げられることで、天井材2に載置されただけの電源筐体40は、ケーブル50に引っ張られて持ち上げられる。
弾性体161の伸縮が終わった時点で(定常状態)、図8の(c)に示すように、電源筐体40の突起部42が支持部113のガイド部15に挿入されて、電源筐体40の姿勢が安定する。弾性体161の伸びる量とケーブル50の長さとは適切な長さに予め設定されている。
なお、本実施の形態では、器具本体11と電源筐体40との間のケーブル50の長さは略一定である。器具本体11から挿通孔14(支持部113)までの距離を長くすることで、挿通孔14から電源筐体40までの距離を短くする。これにより、電源筐体40が支持部113に近付くように引っ張り上げられる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具101では、例えば、灯具10は、発光部12を支持する器具本体11を備え、姿勢変更機構は、支持部113と器具本体11との間に設けられた伸縮構造部であり、伸縮構造部は、センサ部70によって入力が検知された場合に、器具本体11から支持部113の挿通孔14を遠ざけるように伸張する。
これにより、器具本体11から支持部113の挿通孔14を遠ざけることで、器具本体11と挿通孔14との間のケーブル50の長さを長くすることができ、相対的に挿通孔14から電源筐体40までのケーブル50の長さを短くすることができる。つまり、電源筐体40は、挿通孔14に近付くようにその姿勢が変化する。
このように、本実施の形態に係る照明器具101によれば、巻取り部60を利用しなくてもケーブル50に力を加えることができる。例えば、巻き取られたケーブル50を収納する空間などを必要としないので、器具本体11の小型化を実現することができる。
また、例えば、伸縮構造部は、弾性体161と、弾性体161を収縮した状態で保持する保持部162とを有し、保持部162は、センサ部70によって入力が検知された場合に、弾性体161に対する保持力を解放する。
これにより、バネなどの弾性体161を用いて簡易な構成で支持部113を移動させることができる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、実施の形態1とは異なる手段によって電源筐体の姿勢を変更する。
図9は、本実施の形態に係る照明器具201の灯具210の構成を示す模式図である。なお、図9には、発光部12を図示していないが、実施の形態1と同様に、発光部12は器具本体11内に収納されている。
図9に示すように、照明器具201は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、姿勢変更機構として巻取り部60の代わりに、伸縮構造部260を備える点が相違する。さらに、照明器具201は、実施の形態1に係る照明器具1と比較して、支持部13及びセンサ部70の代わりに支持部213及びセンサ部270を備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
支持部213は、器具本体11に対して変形可能に取り付けられている。具体的には、図9に示すように、支持部213は、弾性変形部261と、平板部213bとを有する。
弾性変形部261は、支持部213の一部であり、器具本体11と平板部213bとを接続する平板部である。弾性変形部261は、図9に示すように、弾性変形により屈曲している。弾性変形部261は、例えば、灯具210の光軸に直交する方向、すなわち、天井材2に平行な方向に延びた状態が弾性変形していない状態である。すなわち、弾性変形部261は、天井材2に平行な方向になるように斜め上方に向かって復元力が働く。
平板部213bは、実施の形態1に係る支持部13の平板部13bと同様に、挿通孔14及びガイド部15が設けられている。平板部213bの先端部分は、伸縮構造部260の第2保持部263によって保持されている。平板部213bは、さらに、貫通孔216を有する。貫通孔216の形状及び大きさは、特に限定されず、伸縮構造部260の第1保持部262が挿入される。平板部213bが第1保持部262及び第2保持部263によって保持されることによって、弾性変形部261が屈曲した状態で維持されている。
伸縮構造部260は、弾性変形部261と、第1保持部262と、第2保持部263とを備える。
第1保持部262は、例えば、金属製又は樹脂製の棒体であり、貫通孔216に挿入されている。第1保持部262が貫通孔216から引き抜かれた場合に、平板部213bに対する保持力が解放されて、弾性変形部261の復元力によって、平板部213bが第2保持部263から引き出される。
第1保持部262は、センサ部270に接続されている。センサ部270が外部からの入力を検知した場合に、第1保持部262は、貫通孔216から引き抜かれる。
第2保持部263は、灯具210の器具本体11に設けられ、平板部213bが挿入される凹部である。なお、第2保持部263は、器具本体11とは別体で形成されて、器具本体11に固定されていてもよい。
センサ部270は、外部からの入力を検知するセンサ部である。センサ部270は、押下式のボタンスイッチであり、図9に示すように、器具本体11の鍔部11aに取り付けられている。灯具210を取付孔3に取り付ける際に鍔部11aが天井材2に接触することで、センサ部270は、押下される。センサ部270が押下されることで、バネ271が押し下がり、センサ部270に接続された第1保持部262も押し下がる。これにより、第1保持部262が貫通孔216から引き抜かれて、平板部213bが解放される。
[電源筐体の姿勢の変更]
以下では、電源筐体40の姿勢が変更される様子を、図10を用いて説明する。
図10の(a)に示すように、灯具210が取付孔3に取り付けられたときに、センサ部270が天井材2によって押下されることで、第2保持部263から支持部213の平板部213bが解放される。これにより、弾性変形部261の復元力によって、平板部213bは、器具本体11から遠ざかる方向(具体的には斜め上方)に移動する。
図10の(b)に示すように、支持部213(平板部213b)は、器具本体11から離れ、電源筐体40に向かって移動する。支持部213の挿通孔14に挿入されたケーブル50は、支持部213の移動に合わせて挿通孔14の開口部分から力を受けて引っ張られる。ケーブル50が斜め上方に引き上げられることで、天井材2に載置されただけの電源筐体40は、ケーブル50に引っ張られて持ち上げられる。
弾性変形部261が天井材2に平行になった場合に、弾性変形部261の復元力はほとんどなくなり、図10の(c)に示すように、電源筐体40の突起部42が支持部213のガイド部15に挿入されて、電源筐体40の姿勢が安定する。弾性変形部261の復元量とケーブル50の長さとは適切な長さに予め設定されている。
以上のように、本実施の形態に係る照明器具201では、器具本体11から支持部213の挿通孔14を遠ざけることで、器具本体11と挿通孔14との間のケーブル50の長さを長くすることができ、相対的に挿通孔14から電源筐体40までのケーブル50の長さを短くすることができる。つまり、電源筐体40は、挿通孔14に近付くようにその姿勢が変化する。
このように、本実施の形態に係る照明器具201によれば、巻取り部60を利用しなくてもケーブル50に力を加えることができる。例えば、巻き取られたケーブル50を収納する空間などを必要としないので、器具本体11の小型化を実現することができる。
(実施の形態4)
続いて、実施の形態4に係る照明システムについて、図11を用いて説明する。
図11は、本実施の形態に係る照明システム300の構成を示す機能ブロック図である。図11に示すように、本実施の形態に係る照明システム300は、制御装置310と、複数の照明器具1とを備える。
制御装置310は、例えば、タブレット型の携帯端末装置であり、複数の照明器具1の各々を制御する。制御装置310は、図11に示すように、制御部311と、無線通信部312とを備える。
制御部311は、複数の照明器具1に対する各種指示を含む制御信号を生成し、生成した制御信号を、無線通信部312を介して複数の照明器具1に送信する。また、制御部311は、無線通信部312を介して照明器具1からの応答を受信する。
無線通信部312は、複数の照明器具1の各々の無線通信装置30と無線通信を行うことで、制御信号を送信する。
複数の照明器具1はそれぞれ、実施の形態1で示したように、灯具10と、電源筐体40とを備える。灯具10は、発光部12を備え、照明光を出射する。電源筐体40は、電源回路20と、無線通信装置30とを収納している。
本実施の形態では、複数の照明器具1のうち一の照明器具1の無線通信装置30は、他の少なくとも1つの照明器具1の無線通信装置30と無線通信を行う。具体的には、複数の照明器具1の各々の無線通信装置30は、自身の通信範囲内に位置する他の照明器具1との間で無線通信を行う。例えば、無線通信装置30は、制御装置310から送信された制御信号の中継などを行う。
以上のように、本実施の形態に係る照明システム300は、例えば、照明器具1を複数備え、複数の照明器具1のうちの一の照明器具1の無線通信装置30は、他の少なくとも1つの照明器具1の無線通信装置30と無線通信を行う。
これにより、例えば、制御信号の中継などを行うことができるので、制御装置310の通信範囲に属さない照明器具1にまで、制御信号を伝送することができる。
なお、照明システム300は、実施の形態1に係る照明器具1ではなく、実施の形態2又は3に係る照明器具101又は201を複数備えてもよい。また、照明システム300は、照明器具1、101及び201の各々を備えてもよい。
(その他)
以上、本発明に係る照明器具及び照明システムについて、上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、センサ部70又は270が機械的な入力(引抜き又は押圧力)を検知する例について示したが、これに限らない。例えば、センサ部70は、無線通信装置30によって兼用されてもよい。具体的には、無線通信装置30が、電源筐体40の姿勢の変更指示を受信してもよく、当該変更指示を受信した場合に、巻取り部60の巻取りの開始、又は、保持部162による保持力の解放を行ってもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、バネなどの弾性体161を利用して支持部13を移動させたが、これに限らない。例えば、アクチュエータなどを弾性体161の代わりに備えてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、電源筐体40の側面に1本のスリット41が設けられた例について示したが、スリット41は複数設けられていてもよい。例えば、電源筐体40の対向(背向)する2面に略同じ長さの一対のスリット41が設けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、電源筐体40に設けられたスリット41がスロットアンテナとして機能する例について示したが、これに限らない。例えば、電源筐体40に開口を設け、当該開口からアンテナのみ又はアンテナの一部を外部に露出させてもよい。また、無線通信装置30は、電源筐体40に収納されていなくてもよく、電源筐体40の外側に取り付けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、ケーブル50又は50aの断面形状は長尺でなくてもよく、凸部55などが設けられていなくてもよい。例えば、ケーブル50又は50aの断面形状は、略正方形でもよく、略円形でもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、ケーブル50が電力供給用の配線ケーブルである例について示したが、これに限らない。ケーブル50は、灯具10と電源筐体40とを単に物理的に接続するケーブルであり、絶縁性のケーブルであってもよい。なお、この場合、電源筐体40と灯具10とは、ケーブル50とは別の電力供給用の配線ケーブルによって接続されている。
また、例えば、上記の実施の形態では、照明器具1が天井埋込型のダウンライトである例について示したが、これに限らない。例えば、照明器具1は、天井材2の代わりに、壁材、床材又は柱材などの他の造営材に埋め込み配設されてもよい。あるいは、照明器具1は、埋込型の照明器具に限られず、電源筐体が灯具とは分離された(ケーブルのみで接続された)スポットライトなどの他の照明器具でもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、101、201 照明器具
2 天井材(造営材)
3 取付孔
10、210 灯具
11 器具本体
12 発光部
13、113、213 支持部
14 挿通孔
20 電源回路
30 無線通信装置
31 アンテナ
40 電源筐体(筐体)
41 スリット
50、50a ケーブル
55 凸部
60 巻取り部(姿勢変更機構)
64 回転軸
70、270 センサ部
160、260 伸縮構造部
161 弾性体
162 保持部
261 弾性変形部(弾性体)
262 第1保持部
263 第2保持部
300 照明システム

Claims (11)

  1. 照明光を出射する灯具と、
    前記灯具に電力を供給する電源回路と、
    無線通信を行うことで、前記電源回路の動作を制御するための制御信号を受信する無線通信装置と、
    前記電源回路及び前記無線通信装置を保持する筐体と、
    前記灯具と前記筐体との各々に固定されたケーブルと、
    前記ケーブルに対して所定方向への力を加えることで、前記筐体の姿勢を変更する姿勢変更機構とを備える
    照明器具。
  2. さらに、外部からの入力を検知するセンサ部を備え、
    前記姿勢変更機構は、前記センサ部によって前記入力が検知された場合に、前記筐体の姿勢を変更する
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記姿勢変更機構は、前記ケーブルを巻き取る巻取り部であり、
    前記巻取り部は、前記センサ部によって前記入力が検知された場合に、前記ケーブルの巻取りを開始する
    請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記ケーブルの延在方向に直交する断面における前記ケーブルの断面形状は、長尺であり、
    前記巻取り部の回転軸と、前記巻取り部に巻き取られた部分における前記ケーブルの断面の長手方向とが略一致する
    請求項3に記載の照明器具。
  5. 前記灯具は、前記ケーブルが挿通された挿通孔を有し、前記挿通孔内を摺動可能に前記ケーブルを支持する支持部を備える
    請求項2に記載の照明器具。
  6. 前記灯具は、発光部を支持する器具本体を備え、
    前記姿勢変更機構は、前記支持部と前記器具本体との間に設けられた伸縮構造部であり、
    前記伸縮構造部は、前記センサ部によって前記入力が検知された場合に、前記器具本体から前記支持部の前記挿通孔を遠ざけるように伸張する
    請求項5に記載の照明器具。
  7. 前記伸縮構造部は、
    弾性体と、
    当該弾性体を収縮した状態で保持する保持部とを有し、
    前記保持部は、前記センサ部によって前記入力が検知された場合に、前記弾性体に対する保持力を解放する
    請求項6に記載の照明器具。
  8. 前記ケーブルは、前記ケーブルの周方向への回転を規制する凸部を有する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明器具。
  9. 前記筐体は、外側面に少なくとも1つのスリットが設けられた金属製の筐体であり、
    前記少なくとも1つのスリットは、前記無線通信装置のアンテナと電磁的に結合されてスロットアンテナとして機能する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明器具。
  10. 前記照明器具は、造営材に設けられた取付孔に埋込配設される埋込型の照明器具である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の照明器具。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の照明器具を複数備え、
    複数の前記照明器具のうちの一の照明器具の無線通信装置は、他の少なくとも1つの照明器具の無線通信装置と無線通信を行う
    照明システム。
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