JP2018128667A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検知部の受光部と発光部の間を移動するフラグ部を備える移動部材の組み付け作業において、検知部に対して精度良く位置決めできる装置を提供する。【解決手段】フラグ部(133c)は、第2の凸部(135d)が支持板(143)に当接することにより保持部(135)の高さ方向の位置を規制しているとき、長手方向に関して受光部と発光部の間の位置を視点として長手方向から第1の支持側板の外側を見た投影面において、開口部(141c)の内側に収まり、且つ、検知部(144)とオーバーラップしない位置に位置し、第2の凸部(135d)が穴部(143a)に嵌まっているとき、投影面において検知部(144)とオーバーラップする位置に位置するように定着装置を構成する。【選択図】図7

Description

本発明は、定着装置並びに画像形成装置に関する
近年、画像形成装置に対して、様々なメディアに対応して成果物の出力を可能にすることが望まれており、各種メディア対応技術が必要となる。そして、画像形成装置の定着装置においては、通紙された様々な記録材が定着部材から分離されずに巻付いてしまう「定着巻付きジャム」の発生を防止することが、必要なメディア対応技術の1つとして挙げられる。加えて、万一「定着巻付きジャム」が発生してしまった場合に、早急に検出して停止することも、必要な技術である。検出に時間がかかり、停止したときに定着部材に巻付いている記録材の長さの割合が大きくなるほど、記録材の処理が困難になるためである。
上記の問題に鑑みて、特許文献1に、装置内部に「定着巻付きジャム」の発生を検知する排紙センサを設けた定着装置が提案されている。定着部材のニップ部近傍に排紙センサを設けることによって、「定着巻付きジャム」が発生した場合に、早期に検出することができる。
特許文献1に記載される様に、定着装置内に排紙センサを設ける場合、回動するフラグ部を備えたセンサフラグと、フラグ部によって透光/遮光することで論理が切り替わるフォトインタラプタと組み合わせて使用することが、多く用いられている技術である。この様な構成では、センサフラグのフラグ部がフォトインタラプタの発光部(発光素子)と受光部(フォトセンサ)によって形成される光軸部に潜り込む様に組立を行わなければならない。
また、フォトインタラプタは自身に実装される電気基板の耐熱性から、高温環境に配置することは望ましくない。画像形成装置の定着装置において、定着装置の筐体に開口部を設け、排紙センサの検知部は記録材の搬送領域に配置しつつ、フラグ部は開口部を通じて筐体より外側に配置することで、フォトインタラプタを比較的環境温度の低い筐体の外側に配置することがある。また、開口部は、筐体自身の強度・剛性を高めるためになるべく小さく設定することが望ましい。
従来技術においては、センサフラグのフラグ部を、フォトインタラプタおよび筐体に接触しない様に組み立てを行う、いわゆる「あおり組み」が、多用されている。
特開2002−99174号公報
ここで、近年、画像形成装置においては、高い品質・安定稼働を達成するために、より一層高品質な状態で製品を出荷することが要求されている。その為には、部品単品の品質・性能を向上させるだけでなく、それらを組み立てる際や、市場でサービスマンがメンテナンスをする際に起こる問題を抑制することも重要な課題である。具体的には、部品を取り付ける際に、意図せず周辺部品に接触してしまうことで、部品の変形や破損等が発生してしまうことが挙げられる。
センサフラグを従来のようにあおり組みした場合、その取り付け工程において、正しい軌跡以外に移動した場合に、意図せずフォトインタラプタや周辺部品に接触してしまうことがある。その結果、上記の問題が発生してしまう可能性がある。
また、装置の安定した組み立てを行う為に、装置を自動機による自動組み可能に構成することも必要な技術の1つである。自動機によってあおり組みする場合、高自由度に部品を移動させる必要があり、自動機による対応が困難となる。あるいは、ロボットアーム等の非常に高額な自動機を用いなければならないという課題がある。
本発明の目的は、検知部の受光部と発光部の間を移動するフラグ部を備える移動部材の組み付け作業において、検知部に対して精度良く位置決めできる装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、記録材上のトナー画像を定着するニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、記録材の搬送方向に関して前記ニップ部の下流側、且つ、前記第1の回転体の長手方向に関して記録材が通過し得る通過領域内、の所定の位置に記録材が到達することによって移動する移動部材であって、前記所定の位置に位置する記録材と接触する接触部と、前記接触部に接触した記録材によって前記接触部が移動するのと共に移動するフラグ部と、を有する移動部材と、前記長手方向に関して前記通過領域の外側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第1の支持側板であって、前記フラグ部が通過可能な大きさの開口部を有する第1の支持側板と、前記長手方向に関し、前記通過領域を挟んで前記第1の支持側板と反対側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第2の支持側板と、前記第1の支持側板と前記第2の支持側板に接続するように前記長手方向に伸びていて、第1の凸部と、穴部と、を備える支持板と、発光部と受光部を有し、前記発光部と前記受光部の間で移動する前記フラグ部を検知する検知部であって、前記長手方向に関して前記第1の支持側板を挟んで前記通過領域と反対側である前記第1の支持側板の外側に位置する検知部と、前記移動部材を保持し、前記移動部材を保持した状態で、前記支持板に対して組み付けられる保持部であって、前記支持板に対し前記保持部が組み付けられる組み付け作業において前記フラグ部が前記通過領域側から前記第1の支持側板の前記開口部を通過するように、前記通過領域側から前記開口部に向かう第1の方向への前記保持部の移動を前記第1の凸部が嵌合することによりガイドするスリット部と、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動されるとき、前記支持板と当接することにより前記支持板の前記保持部を支持する支持面に対して直交する方向である前記保持部の高さ方向の位置を規制する第2の凸部と、を有する保持部と、を有し、前記スリット部及び前記第1の凸部をガイドとして前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まる定着装置であって、前記フラグ部は、前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間の位置を視点として前記長手方向から前記第1の支持側板の外側を見た投影面において、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部とオーバーラップしない位置に位置し、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記検知部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする。
また、本発明に係る別の定着装置は、記録材上のトナー画像を定着するニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、記録材の搬送方向に関して前記ニップ部の下流側、且つ、前記第1の回転体の長手方向に関して記録材が通過し得る通過領域内、の所定の位置に記録材が到達することによって移動する移動部材であって、前記所定の位置に位置する記録材と接触する接触部と、前記接触部に接触した記録材によって前記接触部が移動するのと共に移動するフラグ部と、を有する移動部材と、前記長手方向に関して前記通過領域の外側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第1の支持側板であって、前記フラグ部が通過可能な大きさの開口部を有する第1の支持側板と、前記長手方向に関し、前記通過領域を挟んで前記第1の支持側板と反対側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第2の支持側板と、前記第1の支持側板と前記第2の支持側板に接続するように前記長手方向に伸びていて、第1の凸部と、第2の凸部と、を備える支持板と、発光部と受光部を有し、前記発光部と前記受光部の間で移動する前記フラグ部を検知する検知部であって、前記長手方向に関して前記第1の支持側板を挟んで前記通過領域と反対側である前記第1の支持側板の外側に位置する検知部と、前記移動部材を保持し、前記移動部材を保持した状態で、前記支持板に対して組み付けられる保持部であって、前記支持板に対し前記保持部が組み付けられる組み付け作業において前記フラグ部が前記通過領域側から前記第1の支持側板の前記開口部を通過するように、前記通過領域側から前記開口部に向かう第1の方向への前記保持部の移動を前記第1の凸部が嵌合することによりガイドするスリット部と、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動されるとき、前記支持板と当接することにより前記支持板の前記保持部を支持する支持面に対して直交する方向である前記保持部の高さ方向の位置を規制する前記第2の凸部が嵌まる穴部と、を有する保持部と、を有し、前記スリット部及び前記第1の凸部をガイドとして前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まる定着装置であって、前記フラグ部は、前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間の位置を視点として前記長手方向から前記第1の支持側板の外側を見た投影面において、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部とオーバーラップしない位置に位置し、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記検知部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする。
また、本発明に係る別の定着装置は、記録材上のトナー画像を定着するニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、
記録材の搬送方向に関して前記ニップ部の下流側、且つ、前記第1の回転体の長手方向に関して記録材が通過し得る通過領域内、の所定の位置に記録材が到達することによって移動する移動部材であって、前記所定の位置に位置する記録材と接触する接触部と、前記接触部に接触した記録材によって前記接触部が移動するのと共に移動するフラグ部と、を有する移動部材と、前記長手方向に関して前記通過領域の外側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第1の支持側板であって、前記フラグ部が通過可能な大きさの開口部を有する第1の支持側板と、前記長手方向に関し、前記通過領域を挟んで前記第1の支持側板と反対側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第2の支持側板と、前記第1の支持側板と前記第2の支持側板に接続するように前記長手方向に伸びている支持板と、発光部と受光部を有し、前記発光部と前記受光部の間で移動する前記フラグ部を検知する検知部であって、前記長手方向に関して前記第1の支持側板を挟んで前記通過領域と反対側である前記第1の支持側板の外側に位置する検知部と、前記移動部材を保持し、前記移動部材を保持した状態で、前記支持板に対して組み付けられる保持部と、を有し、前記支持板と前記保持部の一方に、第1の凸部を備え、前記支持板と前記保持部の他方に、前記第1の凸部が嵌合することにより前記通過領域側から前記開口部に向かう第1の方向への前記保持部の移動をガイドするスリット部を備え、前記支持板と前記保持部の一方に、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動されるとき、前記支持板と当接することにより前記支持板の前記保持部を支持する支持面に対して直交する方向である前記保持部の高さ方向の位置を規制する第2の凸部を備え、前記支持板と前記保持部の他方に、前記第2の凸部が嵌まる穴部を備え、前記スリット部及び前記第1の凸部をガイドとして前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まる定着装置であって、前記フラグ部は、前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間の位置を視点として前記長手方向から前記第1の支持側板の外側を見た投影面において、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部とオーバーラップしない位置に位置し、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記検知部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする。
本発明によれば、検知部の受光部と発光部の間を移動するフラグ部を備える移動部材の組み付け作業において、検知部に対して精度良く位置決めできる装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置を示す概略全体構成図である。 本発明の実施形態に係るセンサフラグ調整ユニットを備えた定着装置の搬送部を示す断面図である。 (a)は本発明の実施形態に係るセンサフラグを示す斜視図、(b)は本発明の実施形態に係るセンサユニットを組み立てた状態の斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係る定着装置の内部を示す断面図、(b)は本実施形態に係る定着装置の内部を示す分解図である。 紙が有る場合、無い場合における本発明の実施形態に係るセンサフラグを示す側面図である。 本発明の実施形態に係る、センサユニットを組み立てた状態の斜視図、断面図および拡大図である。 本発明の実施形態に係る、センサユニットを分解した状態のX方向およびZ方向から見た図である。 本発明の実施形態に係る、センサユニットの組み立て工程図(組立開始状態)である。 本発明の実施形態に係る、センサユニットの組み立て工程図(X方向規制状態)である。 本発明の実施形態に係る、センサユニットの組み立て工程図(前側板の開口部通過状態)である。 本発明の実施形態に係る、センサユニットの組み立て工程図(組立完了状態)である。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態に係るセンサフラグ調整ユニットを備えた定着装置を搭載した画像形成装置としてタンデム型のフルカラープリンタを示すものであり、記録材Pの搬送方向に沿った概略構成断面図である。記録材Pは、画像形成部でトナー像が形成されるものである。
図1に示すプリンタは、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色の画像形成部10を備えている。作像ユニット1a〜1dが有する感光ドラムa〜dは、帯電器によって予め帯電され、その後、レーザスキャナ6によって、潜像が形成される。潜像は、現像器によってトナー像になる。感光ドラムa〜dのトナー像は、一次転写ローラ2a〜2dによって、像担持体である例えば中間転写ベルト2に順次転写される。
一方、記録材Pは、給紙カセット4から1枚ずつ送り出されて、給紙後搬送路45を通り、レジストローラ対9に送り込まれる。レジストローラ対9は、記録材Pを一旦受け止めて、記録材Pが斜行している場合、真っ直ぐに直す。そして、レジストローラ対9は、中間転写ベルト2上のトナー像と同期を取って、記録材Pを中間転写ベルト2と二次転写ローラ3aとの間に送り込む。
中間転写ベルト上のカラーのトナー像は、転写体である例えば二次転写ローラ3aによって記録材Pに転写される。その後、記録材上のトナー像は、定着前搬送路30を通り、記録材Pが定着装置40によって、加熱および加圧されることで記録材Pに定着される。
記録材Pの片面だけにトナー像を形成する場合、切り換えフラッパ46の切り換えにより、記録材Pは排紙ローラ11を介して記録材Pを排紙トレイ12に排出される。記録材Pの両面にトナー像を形成する場合は、定着装置40によってトナー像を定着された記録材Pは鉛直方向に搬送され、更に排紙ローラ11によって搬送される。そして、紙後端が反転ポイント42に達したとき、排紙ローラ11の逆回転によってスイッチバック搬送される。
そして、切り換えフラッパ46によって、両面搬送路47を通過させた後に、片面画像形成と同様の過程を経て、他方の面にトナー像を形成して、排紙トレイ12に排出される。尚、フラッパ46、排紙ローラ11のスイッチバック動作で構成される部分は、反転手段の一例である。
記録材Pが搬送路に詰まった際の除去やメンテナンス等の目的で、装置本体には、扉80がヒンジ90を回動中心として図1の右側へ回動可能に設けられている。定着前搬送路30や二次転写ローラ3aやレジストローラ対9の一方(図1の右側)は、扉80に具備されており、扉80が開くと給紙後搬送路45から排紙ローラ11までの間で定着器40以外の搬送路が開かれる。
(定着装置)
図2は、本発明の実施形態に係るセンサフラグ調整ユニットを備えた定着装置の搬送部を示す断面図、図4(a)はこの定着装置の内部を示す断面図、図4(b)はこの定着装置の内部を示す分解図である。図2に示す定着装置40に設けられた加熱装置110は、次の様な構成により加圧ローラ120の弾性に抗して押圧され、定着ニップ部Nを形成する。加熱装置110は紙面垂直方向の両端にフランジ116を備え、フランジ116は金属ステー114に接続される。
加圧ばね115(図4)は、一端が図示しない定着装置筺体に接続され、他端が加圧アーム123(図4)に接続される。加圧アーム123は回動中心C(図4(a))を中心に回動自在に保持され、加圧ばね115により加圧アーム123の一端が付勢されることにより加圧アーム123がフランジ116に付勢力を与える。そして、フランジ116を加圧ローラ120の方向へ押圧する。
すなわち、フランジ116へ伝達された付勢力は金属ステー114(図4(b))の両端部に作用し、その結果,金属ステー114は加圧ローラ120方向へ押圧される。これにより、金属ステー114に接触配置された断熱ホルダ112及び断熱ホルダ112に接触配置されたヒータ111が一体となり加圧ローラ120方向へ押圧される。
すなわち、図4(b)に示す様に、金属ステー114は、その長手方向の両端が断熱ホルダ112から突き出ていて、かつフランジ116に挿入され、フランジ116上に配置された加圧アーム123が加圧ばね115によって加圧される。荷重は、ステー114を介して断熱ホルダ112の長手方向に渡って均一に伝達される。
定着ニップ部Nでは、回転体としての定着フィルム113が、加圧力によって、加熱ヒータ111と、対向体(回転体)としての加圧ローラ120との間に挟まれることで撓み、加熱ヒータ111の加熱面に密着した状態になる。加圧ローラ120は、芯金の端部に設けられた駆動ギア117(図4(b))により、図4(a)の矢印の方向に回転する駆動力を不図示のモータより得る。加圧ローラ120の駆動により、定着ニップ部Nに存在する記録材Pは速度PSの搬送力を受ける様に制御される。
この加圧ローラ120の回転駆動に伴って、定着フィルム113は加圧ローラ120との摩擦力により従動回転(移動)する。このとき、定着フィルム113は、加熱ヒータ111に対して摺動する。定着フィルム113と加熱ヒータ111との間には、フッ素系やシリコーン系の耐熱性グリース等の潤滑材を介在させることにより、摩擦抵抗を低く抑え、滑らかに定着フィルム113が回転可能(移動可能)となる。
また、加熱ヒータ111の温度制御は,セラミック基板の背面に設けたサーミスタ118等の温度検知素子及び定着フィルム113内面に定着フィルム113の温度を直接検知するために設けられたサーミスタ119等の温度検知素子の信号に応じて行われる。すなわち、図示しないヒータ制御部が、通電発熱抵抗層に印加する電圧のデューティー比や波数等を決定し適切に制御することで、定着ニップ部N内の温度を所望の定着設定温度に保つ。
更に、金属ステー114には、定着フィルム113のアースをとる目的でアース手段121(図4(b))が設けられる。アース手段121及びサーミスタ119は、定着フィルム113が取り付けられた状態で、定着フィルム113内面に摺動接触する様に自然状態において定着フィルム113取り付け時の投影形状外側に、先端がばね性を持って突出する様に取り付けられている。
また、定着装置40には、図2に示す様に、搬送ニップ部を形成する一対の搬送回転体としての内排紙ローラ対(搬送ローラ対)70が設けられている。内排紙ローラ対70は、内排紙駆動ローラ70aおよび内排紙従動ローラ70bによって構成される。内排紙駆動ローラ70aには、紙面垂直方向の端部に不図示の駆動ギアが設けられ、不図示の駆動源から駆動が入力される。また、内排紙従動ローラ70bは、不図示の付勢手段により、内排紙駆動ローラ70aに付勢され、ニップ部を形成し記録材Pをニップ部により搬送する。
搬送される記録材Pの姿勢を好適に保つために、内排紙駆動ローラ70aは、加圧ローラ120の回転速度より、例えば、0〜5%程度速度を速く設定して回転させている。また、内排紙ローラ対70は、定着ニップ部Nになるべく近づけることが望ましい。これは、定着ニップ部Nから排出された記録材Pを、なるべく早く好適な姿勢に維持し、成果物品位を向上させるためである。
また、定着装置40の内部には、後に詳述するフラグ部133cを備える排紙センサ(センサフラグ、移動部材)133が設けられている。排紙センサ133は、図2に示すように、記録材のPの搬送方向に関し、定着ニップ部Nと内排紙ローラ対70のニップ部との間に設けられている。内排紙ローラ対70は、記録材Pの搬送方向に関し、定着ニップ部Nの下流側に位置し、定着ニップ部Nの次に記録材Pがニップされるローラ対である。排紙センサ133は、定着ニップ部Nより排出された記録材Pが、正常に搬送されているかどうかを検知している。
そして、この排紙センサ133は、定着装置40内の定着ニップ部Nより搬送方向下流側において記録材Pがジャムした場合に、記録材Pが除去されたかどうか判断する機能も担っている(紙残り検知)。
未定着トナー画像を保持した記録材Pは、所定のタイミングで不図示の供給手段によって入口ガイド128(図2)に沿って適宜供給され、定着ニップ部Nで挟持搬送され未定着トナー画像に対する加熱定着が行われる。定着ニップ部Nより排出された記録材Pは、分離ガイド201に案内され、更に搬送方向下流に設けられた排紙ガイド127に案内されて内排紙ローラ対70に搬送される。
(排紙センサ)
次に、本実施形態に係る排紙センサ(センサフラグ)133について、図3(a)(b)および図5(a)(b)、図6(a)を用いて詳細に説明する。図3(a)は排紙センサ133とフォトセンサ144を示す斜視図、図3(b)、図5(a)(b)および図6(a)は排紙センサ133と保持部としてのセンサホルダ135の関係を示す図である。
本実施形態において、図3(a)に示すように、記録材Pの検知は排紙センサ133と排紙センサ133の位相を検知する検知部としてのフォトセンサ144で行う。フォトセンサ144は、透過型のフォトセンサであり、発光素子を備える発光部144bと、発光部144bからの入射光を受光する受光素子を備えるセンサ部(受光部)144aを含む。排紙センサ133は、記録材Pが到達して接触する接触部としての排紙センサ当接部133aと、図7(b)に示す排紙センサホルダ135の支持部135aによって回転可能に支持される被保持部133bを備える。
このように、排紙センサ133は、排紙センサホルダ135によって回転可能に保持されている。排紙センサ当接部133aは、所定の位置に到達した記録材Pと接触する。所定の位置とは、記録材のPの搬送方向に関し、定着ニップ部Nと内排紙ローラ対70のニップ部との間であり、且つ、加圧ローラ120の長手方向(即ち定着フィルム113の長手方向でもある)に関し、記録材Pが通過しうる通過領域内の所定の位置である。
そして、排紙センサ133は、更に、回転することでフォトセンサ144のセンサ部144aへの入射光を遮光する排紙センサフラグ部(以下、フラグ部)133cを備える。かつ、排紙センサホルダ135の突き当て部135b(図7(a))に突き当たることで回転姿勢が規制される突き当て部133dを備える。
本実施形態においては、図5(a)(b)に示すように、フラグ部133cがフォトセンサ144を遮光している状態を「記録材Pが存在する状態」、透光している状態を「記録材Pが存在しない状態」としている。また、記録材Pが通過して「記録材Pが存在する状態」となった後に、「記録材Pが存在しない状態」に戻れる様に、不図示の付勢手段によって付勢している。
排紙センサ133は、万一、定着ニップ部Nで記録材Pのジャムが発生した場合には、早期に検知して緊急停止することが望ましい。本実施形態においては、定着フィルム113および加圧ローラ120の径を約30mmと設定し、排紙センサ133は定着ニップ部Nから約15mmの位置において、記録材Pの到達を検知できる様に配置している。
(排紙センサユニットの構成)
次に、本実施形態に係る排紙センサ133と、排紙センサ133を保持する排紙センサホルダ135の構成に関して、図6、図7を用いて詳細に説明する。ここで、排紙センサ133および排紙センサホルダ135および付図示の付勢手段が組み立てられた(位置調整された)状態を排紙センサユニット13と呼ぶ。
説明の簡略化の為、定着ニップ部(ニップ部)Nの加圧方向を「X方向」、記録材Pの幅方向(定着部材の長手方向)を「Y方向」、記録材Pの搬送方向を「Z方向」と以降記載する。
図6は、排紙センサユニット13が定着装置40に対して組付いた状態を示す。図6(a)は斜視図、図6(b)は、フォトセンサ144の光軸のY方向中心における断面図である、図6(c)はフォトセンサ144周辺の拡大図である。図6に示す様に、定着装置40には、筐体としての前側板(支持側板)141および後側板(支持側板)142が記録材Pの幅方向(Y方向)に対して両端に設けられている。前側板141、後側板142には、フランジ116を保持するフランジ保持部141a、142aおよび、不図示の軸受を介して加圧ローラ120を回転自由に支持する加圧ローラ保持部141b、142bを有する。
また、定着装置40の強度および剛性を高める為に、前側板141と後側板142との間には、筐体としての補強ステー(支持板)143が記録材Pの幅方向(Y方向)に延びて懸架され、不図示のビスや溶接などの手段により締結されている。前側板141、後側板142、支持板143は、金属製である。
前側板141には、フォトセンサホルダ145に取付けられたフォトセンサ144が組み付けられている。フォトセンサホルダ145およびフォトセンサ144は、記録材Pの搬送路とは前側板141を挟んで逆側に配置されている。これは、定着装置40内で発生する熱や、紙粉、ワックスによる汚染等による影響を低減させる為である。
排紙センサユニット13は、フラグ部133cが、前側板141に設けられた開口部141c(フラグ部133cが通過可能な大きさを備える)を通って、フォトセンサ144側に飛び出す様に配置されている。排紙センサユニット13において、排紙センサホルダ135に設けられた固定部135cが、補強ステー143に対してビスなどの不図示の固定手段によって固定されている。
次に、図6、図7を用いて、排紙センサユニット13と補強ステー143の詳細構成を説明する。図7は、排紙センサユニット13と補強ステー143の分解図である。始めに形状に関して説明を行い、その形状による効果は後述する。排紙センサホルダ135には、図7(a)(b)に示すように−Z方向(すなわち排紙センサホルダ135の底面)に、円筒形状を有する高さ規制ボス135d、135eが設けられる。
また、排紙センサホルダ135の側面には、Y方向に沿って延びるスライド補助溝(スリット部)135f、135g、および突き当て面(保持部135を支持する支持面)135hが設けられている。排紙センサホルダ135は、樹脂製である。
一方、筐体である補強ステー143には、丸穴形状を有するX方向およびY方向の位置決め穴(穴部)143a、143b(図7(b))と、Z方向に凸部を有するスライド補助部143c、143dと、Z方向の高さ規制面143e(図7(a))と、が備わる。本実施例において、スライド補助部143c、143dは、図7に示すようにY方向に細長く、X方向に厚みをもつ板形状をしている。
排紙センサホルダ135の高さ規制ボス135dおよび135eはそれぞれ、組み付け状態において、補強ステー143の位置決め部としての位置決め穴143aおよび143bに対応する位置に配置される。位置決め穴143aの径は、高さ規制ボス135dの径よりも数十μm程度大きく設定され、高さ規制ボス135dが係合する位置決め穴143aに嵌った際に、排紙センサユニット13のX方向およびY方向の位置を決める役割を担う。
一方、位置決め穴143bの径は、高さ規制ボス135eの径よりも数mm程度大きく設定され、高さ規制ボス135eが位置決め穴143bに嵌った際(図10(c)、図11(c))にもそれぞれは接触しない様に設定されている。また、高さ規制ボス135dおよび135eの先端には、図7(a)に示すように、高さ規制ボス135dおよび135eの導入を誘導するテーパー形状CdおよびCeが設けられている。よって、高さ規制ボス135d、135eは、それぞれ、根元(突き当て面135h側)から先端に向かうに連れてその直径が小さくなっている。
尚、高さ規制ボス135d、135eのテーパー形状Cd、Ceは、ボスの途中から設けられていてもよい。すなわち、根元(突き当て面135h側)から先端に向かう途中までは、実質同一の直径を有し、途中から先端に向かってその直径が小さくなる構成であってもよい。この場合も、根元側の直径に対して、先端側の直径が小さい構成である。
また、(図6(c)において、高さ規制ボス135d、135eの高さh1は、組み付け状態において、フラグ部133cとフォトセンサ144および前側板の開口部141cをX−Z平面に対して投影した際に、高さh2およびh3より大きい。すなわち、フラグ部133cとフォトセンサ144とがZ方向に重なっている高さh2、およびフラグ部133cと前側板の開口部141cとがZ方向に重なっている高さh3よりも大きくなる様に設定されている。すなわち、開口部141cの開口は、センサフラグ調整ユニットのーZ方向(第3の方向)への変位を許容する大きさを備える。
そして、図6(c)に示すように、前側板の開口部141cは、組み付け状態からZ方向にh1だけ移動した時のフラグ部133cをX−Z平面に対して投影した投影部を避ける様に開口量W1(図6(b)(c))が定められている。
また、図7(b)に示すように、高さ規制ボス135dの中心と、フラグ部133cとのY方向距離Cは、補強ステー143の位置決め穴143aの中心と、フォトセンサ144の光軸部のY方向中心とのY方向距離Dと略等しくなるように設定される。
(排紙センサホルダ135のスライド移動)
次に、排紙センサホルダ135のスライド移動(Y方向)に関して説明する。排紙センサホルダ135のスライド補助溝135fおよび135gは、それぞれ補強ステー143のスライド補助部143cおよび143dに対応する様に設けられ、Y方向に対してスライド移動可能に構成される。すなわち、筺体としての補強ステー143は、第1の規制部としてのスライド補助溝135fおよび135gに対応した被規制部としてのスライド補助部143c、143dを有する。
以下、具体的には、図7(b)に示すように、スライド補助溝135fは、X方向の幅がスライド補助部143cのX方向の幅よりも数十μm程度大きく設定されている。そして、第1の領域としてスライド補助溝ラフガイド部(案内溝部)135fbと、第2の領域として組み付け状態においてX−Y方向の回転を規制するスライド補助溝位置決め部(位置決め溝部)135faと、を順にY方向に備える。ここで、案内溝部135fbは、スライド補助部143cのX方向の幅よりも数mm程度大きく設定され、位置決め溝部135faへの導入を促す。
このように、スライド補助溝135fは、第1の精度で規制する第1の領域(135fb)と、第1の精度より高い第2の精度で規制する第2の領域(135fa)と、をY方向に順に備える。
また、スライド補助溝135gは、X方向の幅がスライド補助部143dのX方向の幅よりも数百μm程度大きく設定されている。そして、組み付け途中においてはX−Y方向の回転を有る余裕をもって規制するスライド補助溝位置決め部(位置決め溝部)135gaと、スライド補助溝ラフガイド部(案内溝部)135gbによって構成される。
ここで、案内溝部135gbは、スライド補助部143cのX方向の幅よりも数mm程度大きく設定され、位置決め溝部135gaへの導入を促す。
このように、スライド補助溝135gは、第1の精度で規制する第1の領域(135gb)と、第1の精度より高い第2の精度で規制する第2の領域(135ga)と、をY方向に順に備える。
ここで、−Y方向のスライド移動において、フラグ部133cが前側板の開口部141cおよびフォトセンサ144を通過する際には、なるべく排紙センサホルダ135、排紙センサ133の姿勢が規制された状態で安定している方が望ましい。
そこで、フラグ部133cが前側板の開口部141cおよびフォトセンサ144を通過する際には、案内溝部135fbおよび135gbによるラフガイド状態から、位置決め溝部135faおよび135gaによってガイドされている状態に遷移する。
ここで、図7(a)に示すように、Y方向に延びるスライド補助部143cおよび143dの前側板141とは反対側の端部と、前側板141とのY方向距離をそれぞれEおよびFとする。一方、排紙センサホルダのスライド補助溝位置決め部135faとスライド補助溝ラフガイド部135fbとの境界位置と、フラグ部133cと、のY方向距離をGとする。また、排紙センサホルダのスライド補助溝ガイド部135gaとスライド補助溝ラフガイド部135gbとの境界位置と、フラグ部133cと、のY方向距離をHとする。
本実施形態では、EおよびF(図7(a))は、それぞれGおよびH(図7(b))に対して略等しいかそれ以上の距離となるように設定する。これにより、フラグ部133cが前側板の開口部141cおよびフォトセンサ144を通過する際には、スライド補助溝位置決め部135faおよびスライド補助溝位置決め部135gaによってガイドされている状態に遷移させることができる。
このように、本実施形態では、フラグ部133cは、第2の凸部(135d)が支持板(143)に当接することにより保持部(135)の高さ方向の位置を規制しているとき、以下のような配置関係となる。すなわち、長手方向に関して受光部と発光部の間の位置を視点として長手方向から第1の支持側板の外側を見た投影面において、開口部(141c)の内側に収まり、且つ、フォトセンサ144とオーバーラップしない位置に位置する。そして、フラグ部133cは、第2の凸部(135d)が穴部(143a)に嵌まっているとき、投影面においてフォトセンサ144とオーバーラップする位置に位置する。
(センサフラグ調整ユニットによる排紙センサユニット13の組立方法(調整方法、製造方法))
本実施形態に係るセンサフラグ調整ユニットによる排紙センサユニット13の組立方法(調整方法、製造方法)を、図9〜図11を用いて説明する。図9〜11において、排紙センサユニット13の組み立て方法を段階的に説明する。なお、それぞれの図の(a)はY方向(定着部材の長手方向)から見た図、(b)はX方向(ニップ加圧方向)から見た図、(c)はZ方向(記録材の搬送方向)から見た図である。
組立方法(製造方法)の全体概要を、図3(a)に示す矢印で示す。即ち、センサフラグ133を保持したセンサホルダ135は、フラグ部133cが開口141cを超えるように、記録材が通過し得る通過領域側から−Y方向(第1の方向)に変位される。そして、センサホルダ135は、移動前に筐体としての補強ステー143に対して、−Y方向に直交するX方向(第2の方向)および−Y方向に直交する−Z方向(第3の方向)に規制される。
そして、−Y方向に移動されたセンサホルダ135は、開口141cを超えた後に−Z方向に変位可能である。これにより、並進移動の組合せで、フォトセンサ144に対するフラグ部133cの位置調整が完了する。以下、詳細に説明する。
始めに、図8(c)に示すように、補強ステー143のスライド補助部143c、143dが排紙センサホルダ135のスライド補助溝ライフガイド部135fb、135gbに嵌るようにする(X方向の位置の規制)。このとき、排紙センサホルダ135のZ方向の規制部としての高さ規制ボス135d、135e先端は、補強ステー143の高さ規制面143eと接触(当接)することでZ方向の位置が規制される(図8(b))。尚、高さ規制ボス135d、135eのZ方向の高さは、スライド補助部143c、143dのZ方向の高さよりも低い。
これにより、規制ボス135d、135eが規制面143eと接触するによりZ方向の位置が規制される状態において、スライド補助部143c、143dの先端をスライド補助溝ライフガイド部135fb、135gbに嵌めることができる。スライド補助部143c、143dの高さとは、補強ステー143の高さ規制面143eを基準とするZ方向の長さである。
ここで、図8(b)に示す高さ規制ボス135d、135eの高さ、および前側板141の開口部141cの開口量は、それぞれ前述の様にh1、W1と設定されている(図6(c))。このため、フラグ部133cは、X−Zの投影方向において(Y方向から見て)、フォトセンサ144のセンサ部144aとも前側板141とも重なっていない。また、このとき、フラグ部133cは前側板141に対してフォトセンサ144とは逆側に存在する(図8(b)(c))。
次に、排紙センサユニット13をフラグ部133cがフォトセンサ144に向かう様に−Y方向にスライドさせる(図9)。補強ステー143のスライド補助部143c、143dが排紙センサホルダのスライド補助溝位置決め部135faおよびスライド補助溝ガイド部135gaに嵌り始める。それにより、排紙センサユニット13はX方向に規制され、X−Y方向にも回転が抑制された状態となる。このとき、図7(a)(b)に関して説明したようにE≧GおよびF≧Hとなっているため、Z方向の位置は変動しない。
そして、フラグ部133cが前側板141の開口部141cに到達するまでには、スライド補助溝位置決め部135fa、スライド補助溝ガイド部135gaでガイドされる状態となっている(図9(c))。
図9の状態から更に、排紙センサホルダ135を−Y方向に移動すると、フラグ部133cが前側板の開口部141cを通過し、更にフォトセンサ144の上方を通過する(図10(c))。このとき、排紙センサユニット13のZ方向の位置は、高さ規制ボス135d,135eと高さ規制面143eで規制されたままである。そのため、フラグ部133cは前側板141およびフォトセンサ144のセンサ部144aに接触することなく、−Y方向に移動される(図10)。
ここで、図7(b)に示す、高さ規制ボス135dの中心とフラグ部133cとのY方向距離Cと、補強ステー143の位置決め穴143aの中心とフォトセンサ144の光軸部Y方向中心(発光素子とセンサとの中間位置)とのY方向距離Dが略等しい。このため、フラグ部133cがフォトセンサ144の光軸部Y方向中心(即ち、Y方向に関しセンサ部144aと発光部144bの中心位置)まで移動されると、排紙センサユニット13の高さ規制面143eによるZ方向規制が無くなる。
その結果、排紙センサユニット13は、図10(b)から図11(b)のように−Z方向に移動することができ、高さ規制ボス135dが補強ステー143の位置決め穴143aに入り込む。そして、排紙センサホルダ135の突き当て面135hと補強ステー143の高さ規制面143eが接触(当接)し、位置調整が完了した組み付け状態にセットされる(図11)。
尚、上述した排紙ユニット13の組み付け作業は、作業者によって行われるとしてもよいし、自動機によって組み立てられるとしてもよい。作業者によって行われる場合、作業者は、排紙センサホルダ135を保持し、上述したように、排紙センサホルダ135を補強ステー143や前側板141に対して−Y方向及び−Z方向に動かすことで組み付け作業を行う。また、自動機によって組み立てられる場合、自動機のアームが排紙センサホルダ135を保持し、上述したように、排紙センサホルダ135を補強ステー143や前側板141に対して−Y方向及び−Z方向に動かすことで組み付け作業が行われる。
(本実施形態の効果)
本実施形態を用いることで、検知部の受光部と発光部の間を移動するフラグ部を備える移動部材の組み付け作業において、検知部に対して精度良く位置決めできる装置を提供することができる。
具体的には、本実施形態を用いることで、前述したように排紙センサユニット13を周辺部品に意図せず接触させることなく組み付けることができる。また、排紙センサユニット13の移動軌跡を最小限に規制することができるため、前側板141の開口部141cの開口量W1を最小限に小さく済ませることができ、前側板141の強度・剛性を最大限に高めることが可能となる。加えて、排紙センサユニット13を並進移動の組合せのみで必要最小限の空間で組み立てを行うことが可能となり、従来のようにあおり組みすることなく、安価な自動機による組み立てにも対応することができる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、高さ規制ボス135d、135eおよび位置決め穴143a、143bを2つとしたが、これは、排紙センサホルダ135の姿勢を安定させる為であり、3つ以上設けてもよい。また、高さ規制ボス135d、135eおよび位置決め穴143a、143bは、1つでもよい。1つの場合には、姿勢を安定させるために高さ規制ボス135dの先端の接触面積を広く取ることが好ましい。
また、同様にスライド補助溝135f、135gおよびスライド補助部143c、143dも2つとしたが、3つ以上設けてもよい。また、スライド補助溝135f、135gおよびスライド補助部143c、143dは、1つでもよい。1つの場合には、姿勢を安定させるためにスライド補助部143cとスライド補助溝135fの補助長さを十分に長く取ることが好ましい。
(変形例2)
また、上述した実施形態では、センサホルダ135に高さ規制ボス135d、135eを設け、補強ステー142に位置決め穴143a、143b設ける構成とした。しかし、高さおよび回転方向の規制ができれば、凸部(凸形状)と凹部(穴)形状が逆の配置関係でも良い。すなわち、第2の規制部135dおよび位置決め部143aの一方が凸部であり、他方が凹部であれば良い。具体的には、センサホルダ135に位置決め穴143a、143bを設け、補強ステー142に高さ規制ボス135d、135e設ける構成としても良い。
また、上述した実施形態では、支持版143に第1の凸部(143c、143d)を設け、保持部135に、第1の凸部(143c、143d)が嵌合するスリット部(135f、135g)を設けた。しかし、、凸部(凸形状)と凹部(穴)が逆の配置関係でもよい。すなわち、支持版143および保持部135の一方が凸部を備え、他方が凹部を備えれば良い。
(変形例3)
また、上述した実施形態では、高さ規制ボス135d、135eのX−Y面での断面が円形の凸部、位置決め穴143a、143bを円形の穴の形状で図示している。しかしながら、所定の位置で高さ規制ボス135d、135eが位置決め穴143a、143bに嵌る構成であれば、その形状は他の形状であってもよい。
(変形例4)
また、上述した実施形態では、高さ規制ボス135d、135eおよびスライド補助溝135f、135gは別箇所の形状としたが、高さ規制の機能とスライドを補助する機能を1つの段階的な形状によって、達成してもよい。
(変形例5)
また、フォトセンサ144は、−Y方向に向かって、順に、前側板141、センサ部144a、発光部144bの並びとした。しかしながら、フォトセンサ144の配置は、Y方向に関し、センサ部144aと発光部144bの位置関係が逆であってもよい。即ち、−Y方向に向かって、順に、前側板141、発光部144b、センサ部144a、の並びであってもよい。この場合、上述の組付作業における排紙センサホルダ135の−Y方向への移動において、フラグ部133cが発光部144bのとぶつからないように、高さ規制ボス135d、135eがZ方向の位置を規制する。
(変形例5)
また、前側板141の開口部141cは、開口の縁が繋がっている穴形状(即ち、前側板141をY方向に貫通する穴)とした。しかしながら、組付作業における排紙センサホルダ135の−Y方向への移動において、フラグ部133cが前側板141の面とぶつからない構成であれば、これに限らない。たとえば、X方向に開放されているU字形状の開口であってもよい。
(変形例6)
また、上述の実施形態では、排紙センサユニット13は、加圧ローラ13を回転可能に支持する前側板141及び後側板142、及び補強ステー143に対して組み付けられる構成について説明した。排紙センサユニット13は、内排紙ローラ対70を回転可能に支持する前側板及び後側板、及び補強ステーに対して組み付けられる構成に適用することも可能である。
(変形例6)
また、フォトセンサ144は前側板141側に配置したが、奥側板142側に配置してもよい。また、X方向、Y方向、Z方向の関係は、本実施形態が示す方向に限定されず、補強ステー143に対して排紙センサホルダ135の組み立てにおける方向関係が同じ関係であれば、X方向、Y方向、Z方向が入れ替わった関係であってもよい。
113・・定着フィルム、120・・加圧ローラ、133・・排紙センサ(センサフラグ、移動部材)、排紙センサ(センサフラグ),133c・・フラグ部、、135・・排紙センサホルダ(センサホルダ)、135d・・高さ規制ボス、141・・前側板(支持側板、141c・・開口部,142・・後側板(支持側板)。143・・補強ステー(支持板)、143a・・位置決め穴、144・・フォトセンサ

Claims (20)

  1. 記録材上のトナー画像を定着するニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、
    記録材の搬送方向に関して前記ニップ部の下流側、且つ、前記第1の回転体の長手方向に関して記録材が通過し得る通過領域内、の所定の位置に記録材が到達することによって移動する移動部材であって、前記所定の位置に位置する記録材と接触する接触部と、前記接触部に接触した記録材によって前記接触部が移動するのと共に移動するフラグ部と、を有する移動部材と、
    前記長手方向に関して前記通過領域の外側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第1の支持側板であって、前記フラグ部が通過可能な大きさの開口部を有する第1の支持側板と、
    前記長手方向に関し、前記通過領域を挟んで前記第1の支持側板と反対側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第2の支持側板と、
    前記第1の支持側板と前記第2の支持側板に接続するように前記長手方向に伸びていて、第1の凸部と、穴部と、を備える支持板と、
    発光部と受光部を有し、前記発光部と前記受光部の間で移動する前記フラグ部を検知する検知部であって、前記長手方向に関して前記第1の支持側板を挟んで前記通過領域と反対側である前記第1の支持側板の外側に位置する検知部と、
    前記移動部材を保持し、前記移動部材を保持した状態で、前記支持板に対して組み付けられる保持部であって、
    前記支持板に対し前記保持部が組み付けられる組み付け作業において前記フラグ部が前記通過領域側から前記第1の支持側板の前記開口部を通過するように、前記通過領域側から前記開口部に向かう第1の方向への前記保持部の移動を前記第1の凸部が嵌合することによりガイドするスリット部と、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動されるとき、前記支持板と当接することにより前記支持板の前記保持部を支持する支持面に対して直交する方向である前記保持部の高さ方向の位置を規制する第2の凸部と、を有する保持部と、
    を有し、
    前記スリット部及び前記第1の凸部をガイドとして前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まる定着装置であって、
    前記フラグ部は、
    前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間の位置を視点として前記長手方向から前記第1の支持側板の外側を見た投影面において、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記検知部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第2の凸部は、前記第2の凸部の先端側の径が前記第2の凸部の根元側の径よりも小さくなるようなテーパー形状を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記保持部は、第3の凸部を有し、
    前記第3の凸部は、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動される時、前記支持板と当接することにより前記支持板に対する前記保持部の前記高さ方向の位置を規制し、
    前記支持板は、第2の穴部を有し、
    前記第2の穴部は、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドによって前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第3の凸部が嵌まる位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記スリット部は、前記保持部が前記第1の方向に移動されるとき、前記長手方向及び前記高さ方向に直交する方向の前記第1の凸部の位置を規制することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記移動部材は、前記接触部が前記所定の位置に位置する記録材と接触することにより、回動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記支持板は、金属製であり、
    前記保持部は、樹脂製であり、
    前記第1の凸部は、前記長手方向に細長い板形状であり、前記支持板に設けられており、
    前記スリット部は、前記保持部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。。
  7. 前記搬送方向に関して前記ニップ部の下流側に位置し、前記第1の回転体及び前記第2の回転体に隣り合う位置に設けられ、前記ニップ部から搬送される記録材を搬送する搬送ニップ部を形成する一対の搬送回転体と、を有し、
    前記接触部は、前記搬送方向に関し、前記ニップ部と前記搬送ニップ部の間の前記所定の位置に位置する記録材と接触することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記投影面において、前記フラグ部は、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部の前記受光部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部にはまっているとき、前記投影面において前記フラグ部は、前記検知部の前記受光部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記投影面において、前記フラグ部は、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部の前記発光部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記フラグ部は、前記検知部の前記発光部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 記録材上のトナー画像を定着するニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、
    記録材の搬送方向に関して前記ニップ部の下流側、且つ、前記第1の回転体の長手方向に関して記録材が通過し得る通過領域内、の所定の位置に記録材が到達することによって移動する移動部材であって、前記所定の位置に位置する記録材と接触する接触部と、前記接触部に接触した記録材によって前記接触部が移動するのと共に移動するフラグ部と、を有する移動部材と、
    前記長手方向に関して前記通過領域の外側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第1の支持側板であって、前記フラグ部が通過可能な大きさの開口部を有する第1の支持側板と、
    前記長手方向に関し、前記通過領域を挟んで前記第1の支持側板と反対側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第2の支持側板と、
    前記第1の支持側板と前記第2の支持側板に接続するように前記長手方向に伸びていて、第1の凸部と、第2の凸部と、を備える支持板と、
    発光部と受光部を有し、前記発光部と前記受光部の間で移動する前記フラグ部を検知する検知部であって、前記長手方向に関して前記第1の支持側板を挟んで前記通過領域と反対側である前記第1の支持側板の外側に位置する検知部と、
    前記移動部材を保持し、前記移動部材を保持した状態で、前記支持板に対して組み付けられる保持部であって、
    前記支持板に対し前記保持部が組み付けられる組み付け作業において前記フラグ部が前記通過領域側から前記第1の支持側板の前記開口部を通過するように、前記通過領域側から前記開口部に向かう第1の方向への前記保持部の移動を前記第1の凸部が嵌合することによりガイドするスリット部と、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動されるとき、前記支持板と当接することにより前記支持板の前記保持部を支持する支持面に対して直交する方向である前記保持部の高さ方向の位置を規制する前記第2の凸部が嵌まる穴部と、を有する保持部と、
    を有し、
    前記スリット部及び前記第1の凸部をガイドとして前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まる定着装置であって、
    前記フラグ部は、
    前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間の位置を視点として前記長手方向から前記第1の支持側板の外側を見た投影面において、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記検知部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする定着装置。
  11. 前記第2の凸部は、前記第2の凸部の先端側の径が前記第2の凸部の根元側の径よりも小さくなるようなテーパー形状を備えることを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 前記支持板は、第3の凸部を有し、
    前記第3の凸部は、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動される時、前記保持部と当接することにより前記支持板に対する前記保持部の前記高さ方向の位置を規制し、
    前記保持部は、第2の穴部を有し、
    前記第2の穴部は、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドによって前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第3の凸部がはまる位置に設けられていることを特徴とする請求項10または11に記載の定着装置。
  13. 前記スリット部は、前記保持部が前記第1の方向に移動されるとき、前記長手方向及び前記高さ方向に直交する方向の前記第1の凸部の位置を規制することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 前記移動部材は、前記接触部が前記所定の位置に位置する記録材と接触することにより、回動することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の定着装置。
  15. 前記支持板は、金属製であり、
    前記保持部は、樹脂製であり、
    前記第1の凸部は、前記長手方向に細長い板形状であって、前記支持板に設けられており、
    前記スリット部は、前記保持部に設けられていることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の定着装置。
  16. 前記搬送方向に関して前記ニップ部の下流側に位置し、前記第1の回転体及び前記第2の回転体に隣り合う位置に設けられ、前記ニップ部から搬送される記録材を搬送する搬送ニップ部を形成する一対の搬送回転体と、を有し、
    前記接触部は、前記搬送方向に関し、前記ニップ部と前記搬送ニップ部の間の前記所定の位置に位置する記録材と接触することを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の定着装置。
  17. 前記第2の凸部が前記保持部に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記投影面において、前記フラグ部は、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部の前記受光部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部にはまっているとき、前記投影面において前記フラグ部は、前記検知部の前記受光部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載の定着装置。
  18. 前記第2の凸部が前記保持部に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記投影面において、前記フラグ部は、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部の前記発光部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部にはまっているとき、前記投影面において前記フラグ部は、前記検知部の前記発光部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の定着装置。
  19. 記録材上のトナー画像を定着するニップ部を形成する第1及び第2の回転体と、
    記録材の搬送方向に関して前記ニップ部の下流側、且つ、前記第1の回転体の長手方向に関して記録材が通過し得る通過領域内、の所定の位置に記録材が到達することによって移動する移動部材であって、前記所定の位置に位置する記録材と接触する接触部と、前記接触部に接触した記録材によって前記接触部が移動するのと共に移動するフラグ部と、を有する移動部材と、
    前記長手方向に関して前記通過領域の外側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第1の支持側板であって、前記フラグ部が通過可能な大きさの開口部を有する第1の支持側板と、
    前記長手方向に関し、前記通過領域を挟んで前記第1の支持側板と反対側に位置し、前記第1の回転体を回転可能に支持する第2の支持側板と、
    前記第1の支持側板と前記第2の支持側板に接続するように前記長手方向に伸びている支持板と、
    発光部と受光部を有し、前記発光部と前記受光部の間で移動する前記フラグ部を検知する検知部であって、前記長手方向に関して前記第1の支持側板を挟んで前記通過領域と反対側である前記第1の支持側板の外側に位置する検知部と、
    前記移動部材を保持し、前記移動部材を保持した状態で、前記支持板に対して組み付けられる保持部と、
    を有し、
    前記支持板と前記保持部の一方に、第1の凸部を備え、前記支持板と前記保持部の他方に、前記第1の凸部が嵌合することにより前記通過領域側から前記開口部に向かう第1の方向への前記保持部の移動をガイドするスリット部を備え、
    前記支持板と前記保持部の一方に、前記スリット部及び前記第1の凸部のガイドにより前記保持部が前記第1の方向へ移動されるとき、前記支持板と当接することにより前記支持板の前記保持部を支持する支持面に対して直交する方向である前記保持部の高さ方向の位置を規制する第2の凸部を備え、前記支持板と前記保持部の他方に、前記第2の凸部が嵌まる穴部を備え、
    前記スリット部及び前記第1の凸部をガイドとして前記保持部が前記第1の方向へ移動されることにより前記フラグ部が前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間に位置したとき、前記第2の凸部が前記穴部に嵌まる定着装置であって、
    前記フラグ部は、
    前記第2の凸部が前記支持板に当接することにより前記保持部の前記高さ方向の位置を規制しているとき、前記長手方向に関して前記受光部と前記発光部の間の位置を視点として前記長手方向から前記第1の支持側板の外側を見た投影面において、前記開口部の内側に収まり、且つ、前記検知部とオーバーラップしない位置に位置し、
    前記第2の凸部が前記穴部に嵌まっているとき、前記投影面において前記検知部とオーバーラップする位置に位置することを特徴とする定着装置。
  20. 記録材上にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記トナー画像を記録材に定着する定着部であって、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の定着装置を備える定着部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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