JP2020091433A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号線が引っ張られても温度センサが傾かず、温度センサの検出部がヒータに当接した状態を維持できる定着装置の提供。【解決手段】センサホルダ210には、貫通孔216と温度センサ200との間に信号線抑えリブ215が形成されている。信号線抑えリブ215は、貫通孔216の温度センサ200側の縁部に形成されて、信号線220のうち温度センサ200に接続された接続部201におけるセンサホルダ210側の信号線端部と同じ位置(図中点線O)で信号線220に当接する。信号線抑えリブ215は、ユーザにより信号線220が強い力で引っ張られた場合に、信号線220を抑え付けて信号線220の動きを規制する。これにより、信号線抑えリブ215により信号線220がヒータ300側に向けて抑え付けられ、温度センサ200は接続部201側がヒータ300から大きく離れた状態になり難い。【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの、電子写真技術を利用した画像形成装置に用いて好適な定着装置に関する。
画像形成装置は、未定着のトナー像が形成された記録材に対し熱と圧力を加えることにより、記録材にトナー像を定着させる定着装置を備えている。定着装置として、回転する無端状の定着ベルト(定着フィルムとも呼ばれる)と、定着ベルトの内周面に当接するヒータと、定着ベルトに外部から当接するローラ(加圧ローラと呼ぶ)とを備えたベルト加熱方式のものが従来から用いられている(特許文献1)。特許文献1に記載の定着装置では、加圧ローラ側に定着ベルトが押圧されることにより定着ベルトと加圧ローラとの間に形成される定着ニップを、記録材が加圧及び加熱された状態で挟持搬送され、記録材にトナー像が定着される。こうした定着装置の場合、ヒータが電力供給に応じて発熱し、このヒータの熱が定着ベルトに伝達されることにより、定着ベルトが加熱される。そして、トナー像を適正な温度で加熱するために、ヒータの温度を検出する接触型の温度センサが設けられている。例えば検出部にサーミスタを用いたサーミスタセンサの場合、サーミスタがヒータに適切に当接していないと、精度のよい温度検出が難しい。そこで、接触型の温度センサはセンサ保持部材に移動自在に保持され、バネなどによってヒータに向け付勢されている。
ベルト加熱方式の定着装置の場合、定着ベルトが他の部品に比べて劣化しやすいため、ユーザが定着ベルトを交換できるようになっている。ユーザによる定着ベルトの交換性を向上すべく、定着ベルトはヒータやセンサ保持部材などと一緒にユニット化され、ベルトユニットごと定着装置から着脱できるようになっている。そして、温度センサの検出結果に基づくヒータの温度調整は、装置本体に設けられた制御部及び電源との間で行われることから、ベルトユニットにはヒータや温度センサなどに接続されている信号線が取り回されている。一般的には取り回しやすさの観点から、信号線は複数が束ねられた束線として取り回され、この束線の先端にはコネクタが設けられている。ユーザはベルトユニットを着脱するために、装置本体側のコネクタとベルトユニット側のコネクタとを連結したり連結解除したりする。
特開2014−186308号公報
ところで、ベルトユニットの装着時に、本体側のコネクタとベルトユニット側のコネクタを連結すべく、ユーザが信号線を強く引っ張ることがあり得る。また、定着ベルトの交換時に、信号線を取り回すために、ユーザが信号線を強く引っ張ることがあり得る。さらには、ベルトユニットの組み立て時に、製造者が温度センサの信号線を強く引っ張ることもあり得る。従来の装置の場合、上記のようにユーザ(製造者)が信号線を引っ張るなどした場合に、その先に接続されている温度センサがヒータに対し傾きやすかった。
ただし、接触型の温度センサの場合、温度センサがヒータに対し傾いていると、検出部がヒータに適切に当接せず、精度のよい温度検出が難しい。そこで、ユーザにより例え温度センサに接続されている信号線が引っ張られるなどしても、温度センサが傾くことなく、検出部がヒータに適切に当接した状態を維持できる定着装置が従来から望まれていたが、未だそうしたものは提案されていない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、例え温度センサに接続されている信号線が引っ張られるなどしても、接触型の温度センサが傾くことなく、温度センサの検出部がヒータに適切に当接した状態に維持される定着装置の提供を目的とする。
本発明に係る定着装置は、無端状のベルトと、前記ベルトを加熱する加熱部材と、前記加熱部材に当接して前記加熱部材の温度を検出可能な検出部と、前記検出部に接続された信号線とを有する温度検出手段と、前記温度検出手段を移動自在に保持するために、前記温度検出手段を挟んで前記加熱部材の反対側に設けられた保持部材と、前記保持部材と前記温度検出手段との間に設けられ、前記温度検出手段を前記加熱部材に向けて付勢する付勢手段と、を備え、前記保持部材は、前記信号線を引き出すための貫通孔と、前記貫通孔と前記温度検出手段との間に設けられ、前記信号線のうち前記温度検出手段に接続された接続部における前記保持部材側の信号線端部と同じ位置又は前記信号線端部よりも前記加熱部材側の位置で、前記信号線に当接する当接部とを有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、例え接触型の温度検出手段に接続されている信号線が引っ張られるなどしても、温度検出手段が傾くことなく、温度検出手段の検出部が加熱部材に適切に当接し、温度を精度よく検出可能な状態に維持することが簡易な構成で実現できる。
本実施形態の定着装置を用いて好適な画像形成装置を示す概略図。 定着装置を示す概略図。 定着装置を示す断面図。 ベルトユニットを示す分解斜視図。 センサホルダによる温度センサの保持について説明するための、(a)は一部を拡大して示す分解斜視図、(b)は温度センサの保持状態を示す一部拡大図。 第一実施形態のセンサホルダについて説明するための断面図。 第二実施形態のセンサホルダについて説明するための断面図。 従来のセンサホルダについて説明するための断面図。
<第一実施形態>
[画像形成装置]
以下、本実施形態の定着装置について説明する。まず、本実施形態の定着装置を用いるのに適した画像形成装置について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、装置本体内に4色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)の画像形成部PY、PM、PC、PKを中間転写ベルト8に対向させて配置した、中間転写タンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置100の記録材の搬送プロセスについて説明する。記録材Sは、カセット62内に積載される形で収納されており、給紙ローラ63により画像形成タイミングに合わせて1枚ずつ搬送パス64に給紙される。また、不図示の手差しトレイに積載された記録材Sが1枚ずつ搬送パス64に給紙されてもよい。記録材Sは搬送パス64の途中に配置されたレジストローラ65へ搬送されると、レジストローラ65により記録材Sの斜行補正やタイミング補正が行われた後に二次転写部T2へと送られる。二次転写部T2は、対向する二次転写内ローラ66および二次転写外ローラ67により形成される転写ニップ部である。二次転写部T2では、二次転写内ローラ66に二次転写電圧が印加されることで、トナー像が中間転写ベルト8から記録材Sへ二次転写される。
上記した二次転写部T2までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部T2まで送られて来る画像の形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部PY〜PKについて説明する。ただし、画像形成部PY〜PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外、ほぼ同一に構成される。そこで、以下では代表してイエローの画像形成部PYを例に説明し、その他の画像形成部PM、PC、PKについては説明を省略する。
画像形成部PYは、主に感光ドラム1Y、帯電装置2Y、現像装置4Y、及び感光ドラムクリーナ6Y等から構成される。回転駆動される感光ドラム1Yの表面は、帯電装置2Yにより予め表面を一様に帯電され、その後、画像情報の信号に基づいて駆動される露光装置3によって静電潜像が形成される。次に、感光ドラム1Y上に形成された静電潜像は、現像装置4Yによるトナー現像を経て可視像化される。その後、画像形成部PYと中間転写ベルト8を挟んで対向配置される一次転写ローラ5Yにより所定の加圧力および一次転写バイアスが与えられ、感光ドラム1Y上に形成されたトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。一次転写後の感光ドラム1Y上に僅かに残る転写残トナーは、感光ドラムクリーナ6Y(例えば、クリーニングブレードなど)により除去され、再び次の作像プロセスに備える。
中間転写ベルト8は、テンションローラ10、二次転写内ローラ66、および従動ローラ7a、7bによって張架され、図中矢印R2方向へと移動するように駆動される。本実施形態の場合、二次転写内ローラ66は中間転写ベルト8を駆動する駆動ローラを兼ねている。上述の画像形成部PY〜PKにより処理される各色の作像プロセスは、中間転写ベルト8上に一次転写された移動方向上流の色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト8上に形成され、二次転写部T2へと搬送される。なお、二次転写部T2を通過した後の転写残トナーは、転写クリーナ装置11によって中間転写ベルト8から除去される。
以上、それぞれ説明した搬送プロセスおよび作像プロセスをもって、二次転写部T2において記録材Sとフルカラートナー像のタイミングが一致し、中間転写ベルト8から記録材Sにトナー像が二次転写される。その後、記録材Sは定着装置30へと搬送され、定着装置30により加圧及び加熱されることにより、トナー像が記録材S上に溶融固着される。こうしてトナー像が定着された記録材Sは、排紙ローラ69により排紙トレイ601上に排出される。
[定着装置]
次に、本実施形態の定着装置30について、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示すように、本実施形態の定着装置30はベルトユニット31と加圧ローラ32とを備え、画像形成装置100の装置本体に着脱可能に設けられている。加圧ローラ32は、回転軸32aが装置本体の側板38L、側板38Rにそれぞれ設けられた軸受部材39に軸受されることで、装置本体に回転自在に設けられる。また、加圧ローラ32はベルトユニット31に対し並行に配置され、ベルトユニット31の定着ベルト33に当接して、定着ベルト33を加圧し得るように設けられている。こうした加圧ローラ32としては、例えば金属製の回転軸32a(芯金)の外周にシリコーンゴム等の弾性層を有するものや、弾性層の外周にさらにPTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂からなる離型層を有するものなどを用いてもよい。
加圧ローラ32の回転軸32aには、ドライブギアGが設けられている。このドライブギアGにモータM1の回転力が不図示の動力伝達機構を介して伝達され、加圧ローラ32は回転する。そして、定着ベルト33と加圧ローラ32との間には後述するように定着ニップNが形成されていることから、この定着ニップNで生じる摩擦力によって、加圧ローラ32の回転力が定着ベルト33に伝達される。こうして、定着ベルト33は加圧ローラ32により回転駆動される(所謂、加圧ローラ駆動方式)。記録材Sは、これら回転する加圧ローラ32と定着ベルト33とにより挟持搬送される。なお、モータM1は、画像形成装置100の装置本体側に設けられていてよい。
[ベルトユニット]
ベルトユニット31は、装置本体の側板38L、側板38Rに加圧ローラ32側に向けて移動可能に設けられている。ベルトユニット31は、無端状(筒状)に形成され可撓性を有する定着ベルト33と、定着ベルト33を長手方向(加圧ローラ32の回転軸線方向)の両端部で保持するフランジ37とを有する。定着ベルト33は、ベルトユニット31に着脱可能に設けられている。定着ベルト33としては、高熱伝導率で低熱容量の導電層を有する、例えば樹脂製の樹脂ベルト、あるいは金属ベルトをベース層として、その外周に弾性層、離型層等を有する複合層構造体のベルトなどを用いてよい。なお、本明細書で言う定着ベルト33とは、薄肉のフィルム状のベルトを含む。
本実施形態の場合、定着ベルト33の両端部には、フランジ37が外嵌されている。フランジ37は、定着ベルト33が長手方向に寄り移動したときに、定着ベルト33の長手方向端部を受け止めて定着ベルト33の長手方向への移動を規制する。言い換えれば、定着ベルト33は加圧ローラ32により回転しながら長手方向に寄り移動した場合に、長手方向の一方の端部がフランジ37に突き当たることで、それ以上の寄り移動が規制される。即ち、加圧ローラ32と定着ベルト33とは、加圧ローラ32やベルトユニット31の取り付け誤差などによって、僅かに並行からずれた状態に配置される場合がある。その場合に、定着ベルト33は回転する加圧ローラ32により回転しながら長手方向に寄り移動し得る。そこで、加圧ローラ32による定着ベルト33の寄り移動を抑制すべく、フランジ37が定着ベルト33に外嵌されている。
本実施形態では、後述のステイ36(詳しくはその腕部36a)が例えばバネ等の付勢機構(不図示)により所定の付勢力Fで加圧ローラ32に向けて付勢されている。これにより、定着ベルト33と加圧ローラ32とが互いに所望の圧接力で圧接される。定着ベルト33と加圧ローラ32とを圧接させることにより、定着ベルト33と加圧ローラ32との間で記録材Sを加圧した状態で通過させてトナー像を加熱定着する定着ニップNが形成される。そして、電力供給を行ったり制御信号を送受信したりするための信号線220が束ねられた束線が、ベルトユニット31の内から外へと引き出されている。束線(信号線220)の先端にはコネクタ900が取り付けられており、このコネクタ900が画像形成装置100の装置本体側に設けられたコネクタ(不図示)と連結されるようになっている。
ベルトユニット31について、図3及び図4を用いて詳細を説明する。なお、定着ベルト33は、ベルトユニット31に対し図4に示した矢印Y方向の反対方向に移動されることでベルトユニット31に装着される。
図3に示すように、ベルトユニット31は、定着ベルト33の内側に、ヒータホルダ34、ステイ36、センサホルダ210を有する。ステイ36は定着ベルト33に沿って長手方向に延びる例えば金属製の剛性部材であり、ヒータホルダ34側に開口を有するように横断面が略コの字状に形成されている。ステイ36とヒータホルダ34とは、ヒータホルダ34に長手強度を持たせ且つヒータホルダ34を定着ベルト33の内周面に適切に押圧させるために、互いの間にセンサホルダ210を挟んで取り付け可能に形成されている。なお、このステイ36の両端部には腕部36aが形成されており、上述したように、この腕部36aにフランジ37が取り付けられるようになっている(図2参照)。
本実施形態では、ステイ36に支持されたヒータホルダ34によって、定着ベルト33が内周面側から加圧ローラ32に向けて押圧されることで、より確実に定着ニップNを形成できるようにしている。ヒータホルダ34はヒータ300を保持するための耐熱性が高く且つ断熱性の高い樹脂製の部材であるが、本実施形態の場合、定着ベルト33を押圧する押圧パッドを兼ねている。
図4に示すように、ヒータホルダ34は例えば長手方向に延びるモールド成形品であり、加熱部材としてのヒータ300を保持する。ヒータホルダ34にはステイ36と反対側に、ヒータ300を嵌合して保持可能な嵌め込み溝が長手方向に沿って延びた形状に形成されている。ヒータホルダ34に保持されたヒータ300は定着ベルト33の内周面に当接して、定着ベルト33を加熱する(図3参照)。ヒータ300は例えば通電発熱抵抗体層を有する薄板状のセラミック基板を有し、通電発熱抵抗体層に対する電力供給により急峻な立ち上がり特性で昇温する低熱容量のセラミックヒータなどである。
本実施形態では定着ベルト33の温度管理のために、ヒータ300の温度を検出する温度センサ200が設けられている。本実施形態では、例えばサーミスタセンサなどの接触型の温度センサ200を採用している。この温度センサ200は、図4に示すように、例えば耐熱性樹脂で形成されたセンサホルダ210により移動自在に保持されている。保持部材としてのセンサホルダ210は温度センサ200を移動自在に保持するために、温度センサ200を挟んでヒータ300の反対側に設けられている。温度センサ200は、サーミスタ205(図3参照)側と反対側の面が覆われるようにしてセンサホルダ210に取り付けられる。そして、本実施形態では、ヒータホルダ34の長手方向(図3に示した加圧ローラ32の回転軸線方向)の複数箇所(例えば3カ所)に嵌め込み溝341が形成されている。温度センサ200の一部がヒータホルダ34からヒータ300側に露出するように、嵌め込み溝341は開口されている。なお、温度センサ200の位置並びに数は図示のものに限らないが、定着ベルト33の温度を均一に検出できるように位置並びに数を調整するのが好ましい。例えば、定着ベルト33の長手方向の少なくとも中央部と端部には、温度センサ200が配置されているとよい。
図3に戻って、センサホルダ210と温度センサ200との間には、温度センサ200をヒータ300に向けて付勢するセンサ付勢バネ230が設けられている。付勢手段としてのセンサ付勢バネ230は、検出部としてのサーミスタ205を所定の圧力(例えば2N)でヒータ300に当接させるために設けられている。センサ付勢バネ230によってサーミスタ205が全面に亘ってヒータ300に当接された場合に、温度センサ200はヒータ300の温度を精度よく検出可能である。
ヒータ300の温度を調整するための電力は、画像形成装置100の装置本体側に設けられた不図示の電源から供給される。また、温度センサ200(詳しくはサーミスタ205)を動作させるための電力は、画像形成装置100の装置本体側に設けられた不図示の別の電源により供給される。そして、温度センサ200の検出結果(例えば電圧信号)は制御部(不図示)に送信される。制御部は定着ベルト33の温度が目標温度(例えば、180℃)に維持されるように、温度センサ200の検出結果に基づいてヒータ300の温度を調整すべくヒータ300に対する電力供給を制御する。なお、制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有するものである。制御部は、画像形成ジョブなどの制御プログラムを実行して画像形成動作などの各種制御を行うために画像形成装置100の装置本体に設けられているものを用いてよい。
温度センサ200には、電力供給のための信号線220や検出結果を送信するための信号線220が接続されており、センサホルダ210にはそれら複数の信号線220が束ねられた束線をベルトユニット31の外へ引き出すためのガイドが形成されている。本実施形態の場合、そのガイドの一部として、センサホルダ210には信号線220を引き出すための貫通孔216(後述する図5(a)、図5(b)参照)が形成されている。
上記したステイ36とセンサホルダ210とヒータホルダ34とは、センサホルダ210に温度センサ200が保持された状態で、またヒータホルダ34にヒータ300が保持された状態で、1つのユニットとして組み立て可能に形成されている。そこで、これらステイ36とセンサホルダ210とヒータホルダ34の組み立て方について、図3及び図4を参照して簡単に説明する。
初めに、図4に示すようにして、センサホルダ210の長手方向の中央部に設けられた位置決め軸210bが、ヒータホルダ34に設けられた位置決め孔34bに嵌合される。そして、センサホルダ210の長手方向両端部にそれぞれ設けられた回転止め軸210aが、ヒータホルダ34に設けられた回転留め孔34aに嵌合される。これにより、センサホルダ210に保持された温度センサ200(詳しくはサーミスタ205)が、センサ付勢バネ230(図3参照)の付勢力により、ヒータホルダ34に保持されたヒータ300に当接された状態とされる。3個の温度センサ200は信号線220が予め束ねられた状態でセンサホルダ210に予め取り付けられており、この束線がセンサホルダ210に形成されているガイドを這わされて、センサホルダ210の一方の端部側から引き出されている。
ステイ36は、センサホルダ210を囲むようにヒータホルダ34に取り付けられる。ステイ36とヒータホルダ34とは、図中矢印Z方向(ヒータ300に対し垂直方向)に関し、対向するステイ36の対向面36cとヒータホルダ34の対向面342とが当接する。これにより、ステイ36とヒータホルダ34との間に、センサホルダ210を収容するための空間が確保される。また、ステイ36とセンサホルダ210とは、図中矢印Z方向に関し、対向するステイ36の対向面36bとセンサホルダ210の対向面210cとが当接する。これにより、センサホルダ210の図中矢印Z方向の位置が決められ、センサ付勢バネ230(図3参照)により温度センサ200(詳しくはサーミスタ205)をヒータ300に所望のバネ圧で当接させることができる。
次に、センサホルダ210による温度センサ200の保持について、図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。本実施形態の場合、センサホルダ210は温度センサ200を保持するために、着脱自在の取り付け部材410を有している。温度センサ200は、取り付け部材410に遊嵌されている。具体的に、取り付け部材410には取り付け孔410eが形成されており、この取り付け孔410eに温度センサ200の位置決めボス200aが圧入されるようになっている。ただし、その状態のままでは、取り付け部材410に対し温度センサ200が回転し得る。そこで、温度センサ200が回転しないように、取り付け部材410には取り付け孔410eとは別に回転止め孔410fが形成されており、この回転止め孔410fに温度センサ200の回転止め部200bが嵌合されている。このようにして、温度センサ200は取り付け部材410に移動可能に設けられる。
温度センサ200が取り付けられた取り付け部材410は、センサホルダ210(詳しくはホルダ本体)に装着される。図5(a)に示すように、取り付け部材410をセンサホルダ210に着脱可能とするために、取り付け部材410には弾性を有する係合部材410dが形成され、センサホルダ210には被係合部材214が側面から突出するように形成されている。また、取り付け部材410には位置決めボス410a、410bがセンサホルダ210の長手方向の離れた位置に形成され、他方、センサホルダ210には位置決めボス410a、410bに対向する位置に位置決め孔211、212が形成されている。上記の係合部材410dと被係合部材214とが係合し、また位置決めボス410a、410bがそれぞれ位置決め孔211、212に嵌合することで、取り付け部材410はセンサホルダ210に装着される。
取り付け部材410は、温度センサ200とセンサホルダ210との間にセンサ付勢バネ230が配置された状態で、センサホルダ210に装着される。センサ付勢バネ230は一端がセンサホルダ210の位置決め溝213に嵌め込まれ、他端がセンサホルダ210のボス410cに固定される。こうすることによって、取り付け部材410に遊嵌されている温度センサ200はセンサ付勢バネ230により付勢される。上記のように、係合部材410dと被係合部材214とが係合されることで、取り付け部材410がセンサ付勢バネ230の付勢力によりセンサホルダ210(詳しくはホルダ本体)から外れないようにしている。
本実施形態の場合、センサホルダ210に装着された温度センサ200の信号線220は、センサホルダ210に形成された貫通孔216に通される。貫通孔216は、図中矢印A〜Cに示すように、信号線220をセンサホルダ210の温度センサ200が保持された側(便宜的に表側と呼ぶ)から、温度センサ200が保持されていない反対側(便宜的に裏側と呼ぶ)へと引き出すために形成されている。貫通孔216は、それぞれの温度センサ200ごとに、信号線220が接続される温度センサ200の接続部201(例えば金属板など)側の、温度センサ200の端部から離れた位置に形成されている。なお、貫通孔216から引き出された全ての温度センサ200の信号線220は、センサホルダ210の裏側で図中矢印Cで示す一方向に向くように取り回されている。
ところで、画像形成装置100の装置本体へのベルトユニット31の装着時には、ユーザにより装置本体側に設けられたコネクタ(不図示)に対し、ベルトユニット31側のコネクタ900(図2参照)が連結される。その際に、既に述べたように、ユーザが本体側のコネクタに向けてベルトユニット31側のコネクタ900と一緒に信号線220を強く引っ張ることがある。また、定着ベルト33の交換時に、本体側のコネクタと連結しやすい位置にベルトユニット31側のコネクタ900を配置すべく、ベルトユニット31において信号線220を取り回すために、ユーザが信号線220を強く引っ張ることがある。さらには、ベルトユニット31の組み立て時に、製造者により温度センサ200の信号線220が強く引っ張られることもある。従来の装置の場合、ユーザ(製造者)が信号線220を引っ張るなどすると、その先に接続されている温度センサ200がヒータ300に対し傾きやすかった。
図8に、従来のベルトユニット31Bの一例を示す。図8に示すように、ユーザが信号線220を図中矢印Y方向の反対方向に引っ張った場合、信号線220には図中矢印F1〜F4で示す力が働く。具体的に、信号線220のうちセンサホルダ210Bの裏側の箇所では図中矢印F1で示す力が、貫通孔216に通されている箇所では図中矢印F2で示す力が、センサホルダ210Bの表側の箇所では図中矢印F3で示す力がそれぞれ働く。
上記の表側の箇所の信号線220に働く力(図中矢印F3)の垂直方向成分(図中矢印Z方向)の大きさが、センサ付勢バネ230の付勢力よりも大きくなると、温度センサ200がヒータ300から離れるように傾き始める。そして、信号線220が貫通孔216の温度センサ200側(温度検出手段側)の縁部216aに接触すると、温度センサ200は傾いた状態に維持されることになる。こうして温度センサ200がヒータ300に対し傾いた状態でセンサホルダ210Bに保持されていると、サーミスタ205がヒータ300に適切に当接せず、精度のよい温度検出が難しくなる。そうなると、記録材Sへのトナー像の定着不良が頻繁に生じる虞があった。また、こうした温度センサ200の傾きに起因する定着不良はユーザが原因を特定し難く、それ故、画像形成装置100のダウンタイムが増えて効率的な運用が難しくなる虞が大きかった。
そこで、本実施形態では上記点に鑑み、ユーザにより信号線220が引っ張られた場合に、温度センサ200がヒータ300から離れる向きに動かされてセンサホルダ210に傾いた状態で保持されないよう、信号線220の動きを規制できるようにしている。以下、第一実施形態のセンサホルダ210について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、本実施形態のセンサホルダ210(詳しくはホルダ本体)は長手方向に関し、貫通孔216と温度センサ200との間に、当接部としての信号線抑えリブ215が形成されている。信号線抑えリブ215は、貫通孔216の温度センサ200側の縁部に、信号線220のうち温度センサ200に接続された接続部201におけるセンサホルダ210側の信号線端部と同じ位置(図中点線O)で、信号線220に当接するように形成されている。本実施形態では図中矢印Z方向に関し、信号線抑えリブ215の先端の位置と、接続部201における信号線220のセンサホルダ210側の信号線端部の位置とは略同じである。つまり、信号線抑えリブ215は、接続部201における信号線220のセンサホルダ210側(保持部材側)の信号線端部の位置を基準にして、ヒータ300寄りでもなくセンサホルダ210寄りでもない「0mm」の位置で信号線220に当接する。言い換えるなら、信号線抑えリブ215は、サーミスタ205がヒータ300に当接し且つ温度センサ200が傾いていない状態で、接続部201において信号線220の付勢バネ230による付勢方向上流端よりもヒータ300側で信号線220に当接する。そのように形成された信号線抑えリブ215は、例えばセンサホルダ210の表側の面からヒータ300側(加熱部材側)に向けて突出するように且つ幅広に形成され、その先端が図中点線Oで示す上述の位置まで伸ばされたリブである。
この信号線抑えリブ215は、ユーザにより信号線220が想定以上の強い力で引っ張られたような場合に、信号線220を抑え付けることで信号線220の図中矢印Z方向(付勢バネ230の付勢方向と反対方向)への動きを規制する。即ち、信号線抑えリブ215により信号線220がヒータ300側に向けて抑え付けられ、温度センサ200は特に接続部201側がヒータ300から大きく離れた状態に(図8参照)、つまりは傾いた状態になり難い。この点について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、ユーザが信号線220を図中矢印Y方向の反対方向に引っ張った場合、信号線220には図中矢印F1〜F4で示す力が働く。即ち、信号線220のうちセンサホルダ210の裏側の箇所では図中矢印F1で示す力が、貫通孔216に通されている箇所では図中矢印F2で示す力が、センサホルダ210の表側の箇所では図中矢印F3で示す力がそれぞれ働く。また、センサホルダ210に上述した信号線抑えリブ215が形成されているので、信号線220のうち信号線抑えリブ215によりヒータ300側に向け抑え付けられている箇所、つまり信号線抑えリブ215の先端215aでは図中矢印F4で示す力が働く。
この信号線抑えリブ215の先端215aに働く図中矢印F4で示す力は、図中矢印F2で示す力の反力として作用するので、この図中矢印F4で示す力によって、信号線220の図中矢印Z方向への動きが規制される。図中矢印F4で示す力は、信号線220を引っ張る力が大きくなるにつれて大きくなり、図中矢印F2で示す力に対しより強い反力として作用するため、信号線220はヒータ300側に向け抑え付けられることになる。そして、信号線抑えリブ215により抑え付けられることで、信号線220は、センサホルダ210の長手方向に関し接続部201から信号線抑えリブ215の先端215aの範囲までの間は図中矢印Z方向において一定位置に位置づけられる。この状態で図中矢印F3で示す力がかかっても、温度センサ200は図中矢印Y方向と反対方向に引っ張られるだけである。つまり、センサホルダ210の表側の箇所の信号線220に働く力(図中矢印F3)の垂直方向成分(図中矢印Z方向)の大きさはほぼ「0」に等しく、センサ付勢バネ230の付勢力よりも大きくなることがない。したがって、温度センサ200がヒータ300から離れるように傾くことなく、温度センサ200がヒータ300に対し傾いていない状態でセンサホルダ210に保持された状態を維持できる。こうしてサーミスタ205がヒータ300に適切に当接した状態を維持できるので、温度センサ200によるヒータ300の温度検出を精度よく行うことができる。
以上のように、本実施形態では、センサホルダ210における貫通孔216と温度センサ200との間に、信号線抑えリブ215が形成されている。信号線抑えリブ215は、信号線220のうち温度センサ200に接続された接続部201におけるセンサホルダ210側の信号線端部と同じ位置(図6の点線O参照)で、信号線220に当接するように形成されている。この信号線抑えリブ215は、ユーザにより信号線220が想定以上の強い力で引っ張られた場合に、信号線220を抑え付けて信号線220の図中矢印Z方向への動きを規制するように、信号線220をヒータ300側に向けて抑え付ける。これにより、温度センサ200がヒータ300から離れるように傾くことなく、温度センサ200がヒータ300に対し傾いていない状態でセンサホルダ210に保持された状態を維持できる。こうしてサーミスタ205がヒータ300に適切に当接した状態を維持できるので、温度センサ200によるヒータ300の温度検出を精度よく行うことができる。
次に、第二実施形態のセンサホルダ210Aについて、図7を用いて説明する。なお、ここでは、ベルトユニット31Aのうちセンサホルダ210A以外の構成については上述した第一実施形態(図6参照)と同様であってよいことから、同一の構成については同一の符号を付して説明を簡略又は省略する。
第二実施形態のセンサホルダ210Aは、上述した第一実施形態のセンサホルダ210と比較すると、信号線抑えリブ215Aが形成されている位置が異なる。センサホルダ210A(詳しくはホルダ本体)では長手方向に関し、貫通孔216と温度センサ200との間で、貫通孔216の温度センサ200側の縁部216aよりも温度センサ200に近い側(接続部201近傍)に、信号線抑えリブ215Aが形成される。例えば、信号線抑えリブ215Aは、引っ張られた信号線220と温度センサ200の接続部201における信号線端部から「1mm」程度離れた位置で当接するように、センサホルダ210Aに形成されている。なお、信号線抑えリブ215Aは、信号線220のうち温度センサ200に接続された接続部201におけるセンサホルダ210側の信号線端部と同じ位置(図中点線Oで示す)で、信号線220に当接するように形成されている。
このような信号線抑えリブ215Aが形成されていても、ユーザにより信号線220が想定以上の強い力で引っ張られた場合には、信号線220を抑え付けて信号線220の図中矢印Z方向への動きを規制し得る。即ち、信号線抑えリブ215Aにより信号線220がヒータ300側に向けて抑え付けられ、温度センサ200は特に接続部201側がヒータ300から大きく離れた状態に(図8参照)、つまりは傾いた状態になり難い。この点について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、ユーザが信号線220を図中矢印Y方向の反対方向に引っ張った場合、信号線220には図中矢印F1〜F4で示す力が働く。具体的に、信号線220のうちセンサホルダ210Aの裏側の箇所では図中矢印F1で示す力が、貫通孔216に通されている箇所では図中矢印F2で示す力が、センサホルダ210Aの表側の箇所では図中矢印F3で示す力がそれぞれ働く。本実施形態の場合、信号線220のうち信号線抑えリブ215Aによりヒータ300側に向け抑え付けられている箇所、つまり信号線抑えリブ215Aの先端215Aaでは図中矢印F4で示す力が働く。
この信号線抑えリブ215Aの先端215Aaに働く図中矢印F4で示す力は、図中矢印F2で示す力の反力として作用するので、この図中矢印F4で示す力によって、信号線220の図中矢印Z方向への動きが規制される。これにより、信号線220はヒータ300側に向け抑え付けられるので、信号線220は、センサホルダ210Aの長手方向に関し接続部201から信号線抑えリブ215Aの先端215Aaの範囲までの間は図中矢印Z方向において一定位置に位置づけられる。この状態で図中矢印F3で示す力がかかっても、温度センサ200は図中矢印Y方向と反対方向に図中矢印F5で示す力で引っ張られるだけである。つまり、信号線220に働く力(図中矢印F3)の垂直方向成分(図中矢印Z方向)の大きさはほぼ「0」に等しいために、温度センサ200がヒータ300から離れるように傾くことがない。こうしてサーミスタ205がヒータ300に適切に当接した状態を維持できるので、温度センサ200によるヒータ300の温度検出を精度よく行うことができる。
<他の実施形態>
なお、上述した信号線抑えリブ215(215A)は、信号線220のうち温度センサ200に接続された接続部201におけるセンサホルダ210側の信号線端部と同じ位置で、信号線220に当接するように形成されているが、これに限らない。信号線抑えリブ215(215A)は、その先端部が信号線220のうち温度センサ200に接続された接続部201におけるセンサホルダ210側の信号線端部と同じ位置よりも、ヒータ300側により近い位置で当接するように形成されてもよい。即ち、信号線抑えリブ215(215A)は、接続部201における信号線220のセンサホルダ210側の信号線端部の位置を基準にして、例えばヒータ300寄りに0mm以上3mm以下の範囲で信号線220に当接するように、形成されていればよい。信号線抑えリブ215(215A)の先端をヒータ300寄りに形成した方が、温度センサ200をより傾き難くできる。ただし、ヒータホルダ310(図6、図7の点線Q参照)との間に信号線220を通すのに邪魔にならない程度の隙間を空けておくようにして、信号線抑えリブ215(215A)の先端をヒータ300寄りに形成するのは言うまでもない。
また、信号線抑えリブ215(215A)は、図7に一点鎖線で示すように、先端側が温度センサ200側に近付くように傾斜状に形成されていてもよい。こうした場合には、温度センサ200を傾き難くできる効果に加え、信号線220の取り回し時に信号線220を引っ張る力が小さくて済むので好ましい。特には、上述した信号線抑えリブ215(215A)の先端をヒータ300寄りに形成するような場合に有効である。
なお、上述した各実施形態では、温度センサ200は直接的にヒータ300の温度を検出できるようにしたが、これに限らず、ヒータ300の温度が伝導されるヒータホルダ310の温度を検出するようにしてもよい。
なお、ヒータ300はセラミックヒータに限らず、例えばハロゲンヒータ、赤外線ランプなどであってよい。また、上述した各実施形態は、定着ベルト33を加熱する構成に限らず、加圧ローラ32の代わりにベルト状の加圧ベルトを用い、この加圧ベルトをヒータ300により加熱する構成にも適用可能である。
30…定着装置、33…ベルト(定着ベルト)、200…温度検出手段(温度センサ)、201…接続部、205…検出部(サーミスタ)、210…保持部材(センサホルダ)、215(215A)…当接部(信号線抑えリブ)、216…貫通孔、220…信号線、230…付勢手段(センサ付勢バネ)、300…加熱部材(ヒータ)

Claims (4)

  1. 無端状のベルトと、
    前記ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材に当接して前記加熱部材の温度を検出可能な検出部と、前記検出部に接続された信号線とを有する温度検出手段と、
    前記温度検出手段を移動自在に保持するために、前記温度検出手段を挟んで前記加熱部材の反対側に設けられた保持部材と、
    前記保持部材と前記温度検出手段との間に設けられ、前記温度検出手段を前記加熱部材に向けて付勢する付勢手段と、を備え、
    前記保持部材は、前記信号線を引き出すための貫通孔と、前記貫通孔と前記温度検出手段との間に設けられ、前記信号線のうち前記温度検出手段に接続された接続部における前記保持部材側の信号線端部と同じ位置又は前記信号線端部よりも前記加熱部材側の位置で、前記信号線に当接する当接部とを有する、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記当接部は、前記貫通孔の前記温度検出手段側の縁部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記当接部は、前記信号線端部を基準に0mm以上3mm以下の範囲で前記信号線に当接する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記ベルトは、トナー像が形成された記録材を加熱し記録材にトナー像を定着させるための定着ベルトである、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
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