JP2018126924A - 化粧金属板およびその製造方法とそれを備えた浴室ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
従来、化粧金属板を作成する方法として以下の特許文献1に記載された化粧金属板では、金属基材の表面に下塗り塗装を行い、その塗装面に絵柄を印刷後、透明塗料にて表面層を形成した、焼き付け塗装の方法が提案されている。
マスキングテープの場合には、見切り端部のテープ糊残りによる汚染性低下や直進性等の高位置精度貼り付け技術が必要となる。また、直進性のある専用の治具を用いても治具セット位置精度の確保や治具自体の洗浄管理が必要となるなど手間を要する。
(1)本発明の化粧金属板は、金属基材と、該金属基材の表面を隠蔽する有色下地層と、該有色下地層の表面に複数の有色UVインクから構成されたインク吹付塗布絵柄層と、該インク吹付塗布絵柄層の表面に無色で透光性を有するUVインクで形成されたインク吹付塗布トップコート層を備え、前記基材の端縁面を曲げ加工することにより形成されたフランジを有する化粧金属板であって、前記絵柄層及び前記トップコート層が、少なくとも前記フランジの曲げ加工部にかからないように前記曲げ加工部フランジを除いた部分に形成されたことを特徴とする。
始めに、前記有色下地層の表面に絵柄層およびトップコート層をUVインクジェットプリンターで少なくとも前記フランジの前記曲げ加工部にかからない範囲で印刷形成し、次いで端縁面の曲げ加工を行う工程を有することを特徴とする、化粧金属板の製造方法。
(3)本発明の浴室ユニットは、(1)に記載の化粧金属板を備えたことを特徴とする。
また、有色下地層とインク吹付塗布絵柄層とインク吹付塗布トップコート層を形成して化粧工程を完了した仕掛品は平板の状態で積段保管することができることから、フランジ曲げ加工を行って保管する場合に必要となる変形を防止するための緩衝材などが不要となることや、保管スペースの低減も図ることができる。
この実施形態の化粧金属板Aは、金属基材1の上に有色下地層2とインク吹付塗布絵柄層3とインク吹付塗布トップコート層4をこの順に積層してなる。
本実施形態の金属基材1として金属鋼板を適用することができ、この金属鋼板は用途によって必要な剛性を有するものであり、水場にて使用する場合は、金属板に防錆のめっき処理を施すか、防錆性能を有する鋼板を使用することが好ましい。金属基材1として例えば、溶融亜鉛めっき鋼板やプライマリー処理等を施した塗装鋼板などを使用することができる。
有色下地層2の表面に、絵柄を印刷するインクとの密着性を上げるために、ポリエステル系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系等のプライマー処理や、コロナ処理、プラズマ処理等の易接着処理を組合せで使用することができる。
この有色下地層付き鋼板に第1の印刷工程S2においてUVインクを適用したインクジェットプリンターによって絵柄層を形成し、印刷と同時あるいは直後にUV光(紫外光)を照射することにより絵柄層を乾燥定着させてインク吹付塗装絵柄層3を形成する。インク吹付塗装絵柄層3を形成するにあたり、金属基板1のフランジ形成側の端縁においてフランジ1aを形成する場合の折曲部分より内側の平面部分にインク吹付塗装絵柄層3の端縁が位置するように印刷することが望ましい。
次いで、第2の印刷工程S3においてUVインクを適用したインクジェットプリンターによって透光性のトップコート層を形成し、印刷と同時あるいは直後にUV光(紫外光)を照射することによりトップコート層を乾燥定着させてインク吹付塗装トップコート層4を形成する。インク吹付塗装トップコート層4を形成する場合、フランジを形成する予定の端縁側ではインク吹付塗装トップコート層4がインク吹付塗装絵柄層3から外側にはみ出さないように形成する。
次に、出荷のタイミングに合わせ、保管していた仕掛品の金属基材1の周縁の必要箇所に最終加工工程S5においてフランジ加工を施し、浴室ユニットの壁パネルなどとして準備し、包装後出荷する。
これによって、本実施形態の化粧金属板は意匠性の高いパネルとして傷などの欠陥を有していない製品として出荷することができる。
溶融亜鉛めっき鋼板からなる金属基材に、全面塩ビフィルムを貼り合わせた有色下地層と、鋼板端部からの印刷塗布開始位置を、予めデジタルデータ上で調整変更した、インクジェット印刷塗布による絵柄層とトップコート層からなる金属化粧板を試作した。
予め曲げ加工条件として、溶融亜鉛メッキ鋼板からなる金属基材の厚みを0.45mm、金属基材表面の全面に塩ビフィルムを貼り合せにより形成した有色下地層の厚みを200μmの状態にて、曲げ加工をV曲げ方式で曲げ角度を90度、完成外R寸法(塩ビフィルム層の外周面が描く円弧Rの寸法)を1.6mmに設定した。曲げ加工後のフランジ高さ(上平面からフランジ垂直面端部の高さ距離)については、8mmと設定した。
90度曲げ加工を施す前に曲げ加工を施す位置を上述のように想定し、図1に示すように基材端縁を90度曲げ加工した場合、曲げ加工部分外縁のRの開始位置(完成外Rの開始位置)を予め把握し、曲げ加工部分外側のRが始まらない位置まで、上述の厚さのインク吹付塗布絵柄層とトップコート層を塗布形成した。
金属基材として、厚み0.45mmの溶融亜鉛メッキ鋼板の表面に厚み200μmの塩ビ系白色フィルムが予め貼りあわされた市販の塩ビ鋼板(三菱樹脂製、塩ビ鋼板)を用いた。
この塩ビ鋼板の表面に、予め画像製作ソフト(アドビ社製、フォトショップ(登録商標))で作成した大理石調の絵柄データを、紫外線硬化型塗料に顔料にて色調調整されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インク(株式会社リコー製、延伸インク)が搭載されたインクジェットプリンターを用いて、前記塩ビ鋼板の表面に20μm厚みで印刷し、インクジェットプリンターヘッドと並列されたUV照射にて硬化させてインク吹付塗布絵柄層を得た。
得られた平板状の塗布層付き基材について、上述した規定位置からV曲げの要領で90度曲げ加工を施し、実施例1の化粧金属板を得た。
次に、実施例1で用いた有色下地層付きの塩ビ鋼板と同じ塩ビ鋼板を用い、前記90度曲げによるR開始位置までインク吹付塗布絵柄層を形成し、このインク吹付塗布絵柄層の外側1mmの位置までトップコート層を形成してインク吹付塗布絵柄層の端縁を覆った化粧金属板を得、この化粧金属板に90度曲げ加工を施して比較例2の化粧金属板を得た。
次に、実施例1で用いた有色下地層付きの塩ビ鋼板と同じ塩ビ鋼板を用い、前記90度曲げによるR終了位置までインク吹付塗布絵柄層とトップコート層を形成した化粧金属板を得、この化粧金属板に90度曲げ加工を施して比較例3の化粧金属板を得た。
図3の写真に示すように実施例1の化粧金属板の折り曲げ部分にクラックなどの欠陥は認められなかった。これに対し、比較例1の化粧金属板の折り曲げ部分には図4の写真に示すように目視で容易に確認できる明確なクラックが複数本生成されていた。比較例2の化粧金属板の折り曲げ部分には図5の写真に示すようにトップコート層に目視で確認できる微細なクラックが複数生成されていた。比較例3の化粧金属板の折り曲げ部分には図6の写真に示すようにトップコート層に目視で容易に確認できる筋状のクラックが複数本生成されていた。
これらの対比で明らかなように、実施例1の化粧金属板のように折り曲げ部のR開始位置までの領域にインク吹付塗布絵柄層とトップコート層を形成しておくならば、塩ビ鋼板に90度曲げ加工を施しても、折り曲げ部分に筋状のクラックや微細なクラックを生じていない化粧金属板を提供できる。
次に、インク吹付塗布絵柄層についても同様な問題があり、トップコート層の外側まで塗布すると、例えば耐エタノール性などの耐溶剤性に劣り、清掃などで溶剤により容易に絵柄が溶けるなどの問題を生じ易い。また、インク吹付塗布絵柄層からはみ出した部分に傷が付いたり、はみ出し部分が削れるなどの問題を生じ、意匠性を損なうおそれもある。
このため、トップコート層の下にインク吹付塗布絵柄層を位置させる必要があり、このため、上述の如く折り曲げ部の外側のR開始位置までの領域にインク吹付絵柄層を形成する必要がある。
本発明の化粧金属板及びそれからなる化粧金属パネルは、壁、天井等のユニットバスやキッチンを含む建築物内装材、扉、扉枠、窓枠等の建具の表面材、キャビネット等の家具の表面材などにも広く使用できる。
Claims (3)
- 金属基材と、該金属基材の表面を隠蔽する有色下地層と、該有色下地層の表面に複数の有色UVインクから構成されたインク吹付塗布絵柄層と、該インク吹付塗布絵柄層の表面に無色で透光性を有するUVインクで形成されたインク吹付塗布トップコート層を備え、前記基材の端縁面を曲げ加工することにより形成されたフランジを有する化粧金属板であって、
前記絵柄層及び前記トップコート層が、少なくとも前記フランジの曲げ加工部にかからないように前記曲げ加工部フランジを除いた部分に形成されたことを特徴とする、化粧金属板。 - 金属基材と、該金属基材の表面を隠蔽する有色下地層と、該有色下地層の表面に複数の有色UVインクから構成されたインク吹付塗布絵柄層と、該インク吹付塗布絵柄層の表面に無色で透光性を有するUVインクで形成されたインク吹付塗布トップコート層を備え、前記基材の端縁面を曲げ加工することにより形成されたフランジを有する化粧金属板であって、前記インク吹付塗布絵柄層及び前記インク吹付塗布トップコート層が、少なくとも前記フランジの曲げ加工部にかからないように前記曲げ加工部フランジを除いた部分に形成された化粧金属板の製作工程において、
始めに、前記有色下地層の表面に絵柄層およびトップコート層をUVインクジェットプリンターで少なくとも前記フランジの前記曲げ加工部にかからない範囲で印刷形成し、次いで端縁面の曲げ加工を行う工程を有することを特徴とする、化粧金属板の製造方法。 - 請求項1に記載の化粧金属板を備えたことを特徴とする浴室ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017021152A JP2018126924A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | 化粧金属板およびその製造方法とそれを備えた浴室ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017021152A JP2018126924A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | 化粧金属板およびその製造方法とそれを備えた浴室ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018126924A true JP2018126924A (ja) | 2018-08-16 |
Family
ID=63171909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017021152A Pending JP2018126924A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | 化粧金属板およびその製造方法とそれを備えた浴室ユニット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2018126924A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109955564A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-07-02 | 无锡成益石材科技有限公司 | 一种含金属层塑料网布的复合板及其制备方法 |
CN112078292A (zh) * | 2020-01-04 | 2020-12-15 | 陈登 | 一种蚀刻两色装饰金属板生产工艺 |
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2017
- 2017-02-08 JP JP2017021152A patent/JP2018126924A/ja active Pending
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