JP2018126804A - 工具用の着磁具及び該着磁具を備えた着磁具付工具 - Google Patents

工具用の着磁具及び該着磁具を備えた着磁具付工具 Download PDF

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Abstract

【課題】 工具の外径によらず十分な着磁を行い得る着磁具及び該着磁具を備える着磁具付工具を提供することを課題とする。【解決手段】 工具の外周を取り囲む囲部と、該囲部から同方向に向けて延出する複数の接続部と、前記複数の接続部の各々の先端に設けられた着磁部とを備え、前記複数の接続部は、弾性変形可能である工具用の着磁具。【選択図】図5

Description

本発明は、工具に装着して該工具に対して着磁を行う着磁具及び該着磁具を備えた着磁具付工具に関する。
従来、ハンドツール(例えば、ドライバーや、ソケットレンチ等)や、先端工具(例えば、ビットや、ソケット等)に着磁するための着磁具が種々提供されており、例えば、特許文献1には、ねじ締めを行うビットに装着して該ビットに対して着磁を行う着磁具が開示されている(特許文献1参照)。
かかる着磁具5は、図13に示すように、対向配置された一対のブロック部50であって、互いの間にビットやドライバー等が挿通される一対のブロック部50と、該一対のブロック部50を接離可能に接続する複数の可撓部51とを有する。
各ブロック部50は、図14に示すように、磁性を有するマグネット510と、該マグネット510を内装するホルダ511とを有する。
このホルダ511には、隣り合うブロック部50側に向けて開口する当接凹部511aが形成されるとともに、内装しているマグネット510の一部が当接凹部511a内に露出するように構成されている。
そして、各ブロック部50のホルダ51は、前後左右の四か所において、可撓部51によって互いに接続されている。
上記構成の着磁具5によれば、例えば、ビットを一対のブロック部50の間に挿入すると、該一対のブロック部50が互いに平行な姿勢のままマグネット510の磁力によりビットに接近する。これに伴い、ビットが一対のホルダ511に取り囲まれた状態で挟持されるとともに、該ビットに各ブロック部50のマグネット510が当接する。
これにより、前記着磁具5が装着されたビットは、マグネット510から付与された磁力によって先端部にネジを吸着できるようになり、ネジの位置合わせや回収を簡単に行えるようになる。
実用新案登録第3185668号公報
ところで、上述の着磁具5では、各ブロック部50のホルダ51は、前後左右の四か所に設けられた可撓部51が変形する範囲内でしか接離することができないため、例えば、一対のブロック部50の間に挿入されたビットの外径が小さい場合、何れか一方のマグネット510が該ビットに当接しないことがあった。
従って、上述の着磁具5では、一対のブロック部50の間に挿通されたビットやドライバー等への着磁が不十分な場合があった。なお、このような問題は、ビット以外の工具に用いられる着磁具5にも同様に起こる場合がある。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、工具の外径によらず十分な着磁を行い得る着磁具及び該着磁具を備える着磁具付工具を提供することを課題とする。
本発明の工具用の着磁具は、
工具の外周を取り囲む囲部と、
該囲部から同方向に向けて延出する複数の接続部と、
前記複数の接続部の各々の先端に設けられた着磁部とを備え、
前記複数の接続部は、弾性変形可能である。
上記構成の工具用の着磁具によれば、工具に対して外周を取り囲むようにして囲部が装着されると、着磁部が工具の周りに配置される。そして、前記着磁具では、接続部が弾性変形することで着磁部が囲部に対して独立して動くようになっているため、着磁部が工具に対して接離し易くなり、外径の小さな工具に対しても各着磁部を確実に当接させることができる。
本発明の工具用の着磁具において、
前記接続部は、薄板状であり且つ一方の板面が前記囲部に取り囲まれた工具に対向配置されるように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、接続部全体が前記囲部に取り囲まれた工具に対して接離する方向に弾性変形し易くなるため、着磁部が工具に対してより当接し易くなる。
さらに、本発明の工具用の着磁具は、
少なくとも前記接続部及び前記着磁部の周囲を覆うハウジングを備えていてもよい。
かかる構成によれば、工具に対して接離する接続部や着磁部の周囲を覆うハウジングを掴んで使用できるため、操作性が向上する。
本発明の着磁具付工具は、
上記何れかの着磁具と、
金具に対して工具の機能を発揮させる頭部とを備え、
前記着磁具の着磁部は、該頭部に当接可能に構成されていてもよい。
上記構成の着磁具付工具によれば、接続部が弾性変形することで着磁部が囲部に対して独立して動くようになっているため、着磁部が頭部に対して接離し易くなり、外径の小さな頭部に対しても各着磁部を確実に当接させることができる。
本発明の着磁具付工具において、
前記着磁部は、前記頭部に嵌入された金具に当接するように構成されていてもよい。
上記構成の着磁具付工具によれば、前記着磁部を頭部に嵌入された金具にも当接させることができるため、頭部に吸着させている金具を着磁部の磁力によっても引き留めることができ、これにより、頭部から金具が脱落し難くなる。
以上のように、本発明の着磁具及び着磁具付工具によれば、工具の外径によらず十分な着磁を行い得るという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る着磁具の斜視図である。 図2は、同実施形態に係る着磁具の分解斜視図である。 図3において、(a)は同実施形態に係る着磁具の着磁具本体の正面図であり、(b)は該着磁具本体の側面図である。 図4は、同実施形態に係る着磁具の着磁具本体の断面図であり、図3(a)のIV−IV線における断面図である。 図5は、同実施形態に係る着磁具の説明図であり、(a)は工具に装着する前の状態の説明図であり、(b)は工具に装着した後の状態の説明図である。 図6は、本発明の他実施形態に係る着磁具の断面図である。 図7は、本発明の着磁具付工具の説明図である。 図8において、(a)は図7の着磁具付工具の正面図であり、(b)は(a)のVIII−VIII線における断面図である。 図9は、本発明の別の着磁具付工具の説明図である。 図10において、(a)は図9に示す着磁具付工具の正面図であり、(b)は(a)のX−X線における断面図である。 図11は、本発明のさらに別の着磁具付工具の説明図である。 図12において、(a)は図11に示す着磁具付工具の正面図であり、(b)は(a)のXII−XII線における断面図である。 図13は、従来の着磁具の斜視図である。 図14は、従来の着磁具の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる工具用の着磁具について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る工具用の着磁具(以下、着磁具と称する)は、ハンドツール(例えば、ドライバーや、ソケットレンチ等)や、先端工具(例えば、ビットや、ソケット等)等の工具に装着した状態で着磁を行うように構成されている。なお、本実施形態では、電動工具に取り付けて使用されるビットに装着することを前提として以下の説明を行うこととする。
着磁具1は、図1に示すように、工具に着磁を行うための着磁具本体2と、該着磁具本体2を覆うハウジング3とを備えている。
着磁具本体2は、図2に示すように、工具の外周を取り囲む囲部20と、該囲部20から延出する複数(本実施形態では2つ)の接続部21と、それぞれが別々の該接続部21の先端に設けられた複数(本実施形態では2つ)の着磁部22とを備えている。
囲部20は、図3(a)及び図3(b)に示すように、平板状である。また、囲部20は、一方の面がハウジング3の内側に向けて配置され、他方の面がハウジング3の外側に向けて配置されている(図5(a)参照)。本実施形態では、囲部20の一方の面を内面と称し、他方の面を外面と称して以下の説明を行うこととする。
囲部20には、面直交方向において貫通する挿通孔200が形成されている。さらに、囲部20の外周縁部には、凹状の被掛止部201が複数形成されている。
囲部20の挿通孔200には、工具(ビット)が挿通される。そのため、本実施形態に係る着磁具本体2は、工具に装着された状態において、囲部20が工具の外周を取り囲んだ状態になる。
各接続部21は、弾性変形可能であり、図3(b)に示すように、囲部20の内面から挿通孔200の開口方向(図1、図2に図示しているX軸方向に対応する方向)に沿って真っ直ぐに延出している。すなわち、各接続部21は、常態においては、開口方向に沿って真っ直ぐに延びた姿勢となっている。
また、各接続部21は、薄板状であり、互いの一面が対向するようにして挿通孔200の両側に設けられている。そのため、各接続部21では、一方の板面が挿通孔200の孔径方向(以下、単に孔径方向と称する)における内側に向けて配置されるとともに、他方の板面が挿通孔200の前記孔径方向における外側に向けて配置されている。
これにより、各接続部21は、互いに対向する対向方向(図1乃至図6に図示しているY軸方向に対応する方向)において、先端部211が接近するように全体が撓むように構成されている。
このように、本実施形態では、囲部20に対して接続部21の先端部211が独立して動くため、接続部21の先端部211に設けられている各着磁部22も囲部20に対して独立して動くようになっている。
着磁部22は、磁性を有する磁性体220と、該接続部21の先端に延設されるとともに該磁性体220が内装されるホルダ221であって、前記孔径方向(前記対向方向)における内側に向けて磁性体220の一部を露出させるように構成されたホルダ221とを有する。
磁性体220は、図2に示すように、直方体状であり、長手方向における一端が囲部20側(接続部21側)に配置されている。
ホルダ221は、前記磁性体220を挿入する挿入空間222aを画定する被挿入部222と、該挿入空間222aに挿入された磁性体220(磁性体220の一端)が突き当てられる突当部223とを有する(図4参照)。
被挿入部222は、磁性体220の外周側面を部分的に覆う被覆部222bと、該被覆部222bと協働して磁性体220を保持する受部222cとを有する。
被覆部222bには、前記開口方向に沿って延びる凹溝222dを画定する。本実施形態では、磁性体220が直方体状であるため、凹溝222dは、角溝で構成されている。
なお、本実施形態では、被覆部222bが前記孔径方向における内側に向けて開口する凹状(コの字状)に形成されており、これにより、凹溝222dが画定されている。また、被挿入部222の挿入空間222aは、被覆部222bの凹溝222dによって構成されている。
受部222cは、被覆部222bの一方の開口端と、被覆部222bの他方の開口端の各々に延設されている。また、一対の受部222cは、被覆部222bの長手方向における全長に亘って延びている。
さらに、一対の受部222cは、被覆部222bの開口端から互いに接近する方向に延出するとともに、互いの間に隙間が形成されている。
そのため、ホルダ221は、被挿入部222(凹溝222d)内に配置された磁性体220の一部が隙間から前記対向方向における内側に向けて露出するように構成されている(図3(a)参照)。
受部222cは、薄板状に形成されており、該受部222cの一方の面が凹溝222dに向けて配置され、該受部222cの他方の面が隣り合う(前記孔径方向で隣り合う)受部222c側に向けて配置されている。なお、本実施形態では、受部222cの他方の面を対向面222eと称して以下の説明を行うこととする。
また、受部222cは、開口端から前記開口方向及び前記対向方向のそれぞれに対して直交する横幅方向(図1、及び図2に図示しているZ軸方向に対応する方向)に沿って凹溝222dの内側に延出するように形成されている。そのため、各ホルダ221の受部222cの対向面222eは、互いに平行となるように広がっている。
さらに、本実施形態に係る被挿入部222は、接続部21の先端から前記開口方向に沿って延びており、これにより、接続部21の基端部210を起点として囲部20に対して動くことができ、また、接続部21の先端を起点として姿勢変更できるようになっている。
ハウジング3は、筒状の収容部30と、該収容部30の一方の開口を塞ぐ閉塞部31と、該収容部30の他方の開口端から延出する掛止爪部32とを有する。収容部30内には、接続部21及び着磁部22が挿入される。すなわち、収容部30内は、接続部21及び着磁部22の周囲を取り囲む部分である。
閉塞部31は、収容部30に挿入された着磁部22の先端(被挿入部222の他端)と対向するように構成されている。
また、閉塞部31には、収容部30の開口方向と対応する方向において貫通する貫通孔310が形成されている。
掛止爪部32は、囲部20の被掛止部201に掛止可能である。また、本実施形態では、被掛止部201に対応する数の掛止爪部32が収容部30の他方の開口端に設けられている。
本実施形態に係る着磁具1の構成は、以上の通りである。続いて、着磁具1の使い方について説明する。なお、本実施形態では、上述のように、ビット用の着磁具であるため、ビットに対する使い方を一例に挙げて説明を行うこととする。
着磁具1をビットTに装着するには、図5(a)、及び図5(b)に示すように、該ビットTの先端部を囲部20の挿通孔200、一対の着磁部22の間、外装体の貫通孔310の順に挿通する。
このようにすると、ビットTの外周が囲部20及び閉塞部31によって取り囲まれ、さらに、着磁部22が該ビットTの周囲に配置される。
これにより、前記孔径方向におけるビットTの動きが囲部20及び閉塞部31によって制限される。
また、囲部20の挿通孔200から挿入したビットTが一対の着磁部22の間に到達すると、各着磁部22が磁性体220の磁力によってビットTに引き寄せられるようにして前記孔径方向内側に向かって動く。
より具体的に説明すると、着磁部22が磁性体220の磁力によってビットTに引き寄せられるに伴い、接続部21が基端部210を起点として前記孔径方向における内側に向けて傾動する。これにより、着磁部22が囲部20に対して独立して動き、ビットTに対して十分に接近する。そして、磁性体220のホルダ221から露出している部分がビットTに当接すると、ビットTが磁性体220により着磁される。
なお、ビットTは、二つの磁性体220で挟み込まれた状態になるため、前記開口方向(挿通孔200への挿通方向)での動きが抑制される。
このようにして、着磁具1が装着されたビットTは、磁性体220から付与された磁力によりネジ等の金具を吸着できるようになり、ネジを取り付ける際の位置合わせや、ネジを緩めて回収する作業等を簡単に行える状態になる。
なお、着磁具1からビットTを引き抜けば、接続部21が弾性によって囲部20に対して傾斜した状態から前記開口方向に沿って真っ直ぐに延びた姿勢に復帰し、これに伴い、各着磁部22も、互いに離間する方向に移動する。
以上のように、本実施形態に係る着磁具1によれば、着磁部22が、工具に装着して該工具の動き(前記孔径方向における動き)を制限する囲部20に対して独立して動くように構成されているため、着磁部22同士が接離する動作、すなわち、着磁部22が工具に対して接離する動作が囲部20によって妨げられないようになっている。
従って、着磁具1は、外径の小さな工具に対しても、着磁部22同士の間隔を十分に狭めることができるため、各着磁部22を工具に対して確実に当接させることができ、これにより、工具の外径によらず確実に着磁できるという優れた効果を奏することができる。
また、各着磁部22のホルダ221は、被挿入部222の対向面222eが平らに形成されているため、互いに接近した際に被挿入部222が干渉することを防止できるため、磁性体220の間隔を狭め易くすることができる。従って、着磁具1では、磁性体220を工具に対して当接させ易くなっている。
さらに、着磁部22のホルダ221では、該ホルダ221の長手方向における一端(被挿入部222の一端)のみが接続部21を介して囲部20に接続されているため、長手方向における他端側(被挿入部222の他端側)が動き易くなっている。
また、本実施形態に係る着磁具1では、着磁部22が接続部21の基端部210を起点として動くようになっているため、該着磁部22の可動範囲が広くなる。
このように、着磁具1では、着磁部22が広い範囲で動き易くなっているため、磁性体220が工具に当接し易くなっている。
そして、本実施形態に係る着磁具1では、一対の着磁部22の間に挿入されていた工具が引き抜かれると、接続部21が囲部20に対して傾斜した姿勢から前記開口方向に沿って真っ直ぐに延びた姿勢に戻る。これに伴い、一対の着磁部22の間も互いに離間するため、一対の着磁部22の間に工具を挿入し易い状態にしておくことができる。
なお、本発明の着磁具1は、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態において、囲部20は、工具(工具の軸状部)の外周を全周に亘って取り囲むように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、囲部20は、工具(工具の軸状部)の外周を部分的に覆うように構成されていても良い。すなわち、挿通孔200は、部分的に開放されていてもよい。
上記実施形態において、囲部20は、工具を挿通するように構成されていたが、例えば、工具に巻き付ける構成としてもよい。このように、着磁具1は、囲部20自体が工具を保持するように構成されていてもよい。
上記実施形態では、常態において一対の着磁部22が互いに平行な姿勢となるように構成されていたが、例えば、常態において一対の着磁部22が互いに接近した状態となるように構成されていてもよい。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、接続部21は、基端部210を起点として囲部20に取り囲まれた工具Tに接離する方向(すなわち、前記孔径方向に対応する方向)に折曲可能であってもよい。この場合、着磁部22が接続部21の基端部210を起点として回動可能なることによって該着磁部22の可動範囲が拡がり、着磁部22が工具Tに一層当接し易くなる。
接続部21を基端部210で折曲可能とする場合は、基端部210を中央部(接続部21の中央部)よりも薄肉にしたり、溝を形成すればよい(図6参照)
上記実施形態において、特に言及しなかったが、接続部21は、先端部211を起点として囲部20に取り囲まれた工具Tに接離する方向(すなわち、前記孔径方向に対応する方向)に折曲可能であってもよい。この場合、着磁部22が接続部21の先端部211を起点として回動可能となるため、着磁部22の姿勢変更できる範囲が拡がる。従って、着磁具1は、着磁部22を工具Tの外径に沿った状態で当接させることができ、これにより、着磁部22と工具Tとの接触面積を一層拡げることができる。
接続部21を先端部211で折曲可能とする場合も、先端部211を中央部(接続部21の中央部)よりも薄肉にしたり、溝を形成すればよい(図6参照)
なお、接続部21は、上述のように、基端部210のみを折曲可能としてもよいし、先端部211のみを折曲可能としてもよいし、基端部210と先端部211とを起点として折曲可能としてもよい。
上記実施形態において、囲部20には、2つの着磁部22が設けられていたが、この構成に限定されない。例えば、囲部20には、3つ以上の着磁部22が設けられていてもよい。この場合、複数の着磁部22は、各々が接続部21によって囲部20に接続されていればよい。
上記実施形態において、接続部21は、板状に形成されていたが、着脱部に対して傾動できれば、板状のものに限定されない。
上記実施形態において、着磁具1は、工具に対して着脱可能に構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、着磁具1は、図7〜図12に示すように、工具に対して一体に設けられていてもよい。すなわち、着磁具1と工具とを備える着磁具付工具4とされていてもよい。なお、図7乃至図9に示す着磁具1は、着磁具本体2のみで構成している。
着磁具付工具4は、例えば、図7、及び図8(a)、図8(b)に示すように、着磁具1と、金具に対して工具の機能を発揮させる頭部400を有する工具本体40とを備えた構成としてもよい。なお、頭部400とは、例えば、ネジや、ボルト、ナット等の金具に嵌合させる部分、すなわち、ドライバーの先端部や、ソケット等のことである。
図7に示す着磁具付工具4の頭部400には、金具を嵌入する嵌入凹部401と、該嵌入凹部401の内外を連通させる連通凹部402とが形成され、着磁部22が該連通凹部402から前記嵌入凹部401内に露出するように構成されていてもよい。但し、磁性体220の一部が工具本体40に当接している必要がある。
この場合、着磁部22が該連通凹部402から嵌入凹部401内に露出するため、嵌入凹部401内に嵌入された金具にも着磁部22を当接させることができる。従って、着磁具付工具4は、頭部400に吸着させている金具を磁性体220の磁力によって嵌入凹部401内に引き留めることができるため、金具が頭部400から脱落し難くなる。
なお、着磁具付工具4の工具本体40は、例えば、図7に示すようにコンビレンチであってもよいし、図9、及び図10(a)、図10(b)ソケットレンチであってもよいし、図11、及び図12(a)、図12(b)に示すように、ラチェットレンチであってもよい。
1…着磁具、2…着磁具本体、3…ハウジング、4…着磁具付工具、20…囲部、21…接続部、21…各接続部、21…接続部、22…着磁部、30…収容部、31…閉塞部、32…掛止爪部、40…工具本体、200…挿通孔、201…被掛止部、210…基端部、211…先端部、220…磁性体、221…ホルダ、222…被挿入部、222a…挿入空間、222b…被覆部、222c…受部、222d…凹溝、222e…対向面、223…突当部、310…貫通孔、400…頭部、401…嵌入凹部、402…連通凹部、T…工具(ビット)

Claims (5)

  1. 工具の外周を取り囲む囲部と、
    該囲部から同方向に向けて延出する複数の接続部と、
    前記複数の接続部の各々の先端に設けられた着磁部とを備え、
    前記複数の接続部は、弾性変形可能である工具用の着磁具。
  2. 前記接続部は、薄板状であり且つ一方の板面が前記囲部に取り囲まれた工具に対向配置される請求項1に記載の工具用の着磁具。
  3. 少なくとも前記接続部及び前記着磁部の周囲を覆うハウジングを備える請求項1又は請求項2に記載の工具用の着磁具。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の着磁具と、
    金具に対して工具の機能を発揮させる頭部とを備え、
    前記着磁具の着磁部は、該頭部に当接可能に構成される着磁具付工具。
  5. 前記着磁部は、前記頭部に嵌入された金具に当接するように構成される請求項4に記載の着磁具付工具。
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