JP3144609U - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱作業が容易な固定具を提供する。
【解決手段】壁面wに固定され、壁面wとは反対側の端面から壁面wに対して垂直に延びる所定の長さの挿入穴が形成された固定受け部材20と、固定受け部材20の挿入穴に挿入される棒状の挿入部12と、挿入部12の挿入端とは反対側に挿入部12と一体的に形成された挿入穴の断面形状よりも大きい外形の頭部と、を有する挿入側部材10と、を備えた固定具1であり、固定受け部材20の挿入穴の周囲と、挿入側部材10の挿入部と、のいずれか一方に磁石を備えると共に、他方の少なくとも一部を磁石による引力を受ける材料にて形成した。
【選択図】図8

Description

本考案は、固定具にかかり、特に、壁面に被固定部材を固定するための固定具に関する。
壁にパネルを設置するなど、壁面に被固定部材を固定するために、一般的にはねじが用いられている。そして、ねじは、通常、棒状部材にて形成されており、その一端側には頭部を備え、他端側にはねじ山が形成されたねじ部を備えている。また、ねじの頭部は、例えば六角形のナット状に形成されていたり、頭頂面に十字状溝が形成されていることにより、スパナやドライバーなどの工具で回すことが可能である。これにより、ねじ山が形成されたねじ部を、被固定部材に挿通させつつ壁面にねじ込むことで、当該壁面に被固定部材を固定することができる。また、壁面からねじを取り外すことで、被固定部材を取り外すことができる。
ところが、被固定部材が、例えば、絵画やポスターをアクリルガラス内に収容したパネルといった展示物である場合には、これを壁に固定した時のねじの頭頂面に形成された十字状溝などが、展示物と共に外部に露出してしまうため、外観が損なわれる、という問題があった。
これに対して、特許文献1では、頭部にキャップを装着可能なねじを開示している。このねじを用いることで、被固定部材を固定した後にねじの頭部にキャップを装着することによって、固定具の外観の向上を図ることができる。
登録実用新案第3128601号公報
しかしながら、上述したように、壁面に展示物などの被固定部材をねじで固定する際、及び、固定された被固定部材を交換するなど取り外す際には、その都度、ねじを回して固定あるいは取り外す必要があり、かかる作業に手間がかかる、という問題があった。
このため、本考案の目的は、上述した課題である、着脱作業が容易な固定具を提供する、ことにある。
本考案の一形態である固定具は、
壁面に固定され、当該壁面とは反対側の端面から当該壁面に対して垂直に延びる所定の長さの挿入穴が形成された固定受け部材と、
上記固定受け部材の上記挿入穴に挿入される棒状の挿入部と、当該挿入部の挿入端とは反対側に当該挿入部と一体的に形成された上記挿入穴の断面形状よりも大きい外形の頭部と、を有する挿入側部材と、を備えている。
そして、上記固定受け部材の上記挿入穴の周囲と、上記挿入側部材の上記挿入部と、のいずれか一方に磁石を備えると共に、他方の少なくとも一部を上記磁石による引力を受ける材料にて形成した、
ことを特徴としている。
また、本考案の一形態である固定受け部材は、
壁面に固定され、当該壁面とは反対側の端面から上記壁面に対して垂直に延びる所定の長さの挿入穴が形成されており、当該挿入穴の周囲に磁石を備えた、
ことを特徴としている。
本考案は、以上のように構成されているため、これを用いることで、被固定部材の固定作業及び取り外し作業が容易となる、という優れた効果を有する。
本考案は、壁面に被固定部材を固定する際に、ねじ止めすることなく、簡易な操作で着脱することができる構成を採っている。
このため、本考案の一形態である固定具は、
壁面に固定され、当該壁面とは反対側の端面から当該壁面に対して垂直に延びる所定の長さの挿入穴が形成された固定受け部材と、
上記固定受け部材の上記挿入穴に挿入される棒状の挿入部と、当該挿入部の挿入端とは反対側に当該挿入部と一体的に形成された挿入穴の断面形状よりも大きい外形の頭部と、を有する挿入側部材と、を備え、
上記固定受け部材の上記挿入穴の周囲と、上記挿入側部材の上記挿入部と、のいずれか一方に磁石を備えると共に、他方を磁石による引力を受ける材料にて形成した、
ことを特徴としている。
そして、上記固定具では、上記固定受け部材の上記挿入穴の周囲の一部に上記磁石を備えると共に、上記挿入側部材の上記挿入部が上記挿入穴に挿入されたときに、当該挿入穴に設けられた上記磁石の位置に対応する上記挿入部の一部を、上記磁石による引力を受ける材料にて形成した、ことを特徴とする。
また、上記固定具では、上記固定受け部材の上記挿入穴の内底面に、上記磁石を備えると共に、上記挿入側部材の上記挿入部の挿入端を、磁石による引力を受ける材料にて形成した、という構成を採る。さらに、上記固定具では、上記挿入側部材の上記挿入部の挿入端を、強磁性材料にて形成した、という構成を採る。
上記考案によると、まず、壁面に固定された固定受け部材には、固定側とは反対側の端面から壁面に垂直な方向に延びる挿入穴が形成されおり、当該挿入穴の周囲、特に内底面に、磁石が設けられている。そして、この挿入穴が形成されている固定受け部材の端面に、パネルなどの被固定部材が配置される。その後、被固定部材に形成された貫通穴と、固定受け部材に形成された挿入穴とに、挿入側部材の挿入部を挿入する。すると、磁石や強磁性材料にて形成された挿入部の先端が、挿入穴の内底面に設けられた磁石に磁性引力にて引きつけられ、挿入側部材と固定受け部材とが固定された状態となり、これらの間に挟まれて、被固定部材が固定される。また、被固定部材を取り外す際には、磁石と挿入部との磁性引力よりも大きい力で挿入側部材を固定受け部材の挿入穴から引き抜くことで、これらを取り外すことができ、被固定部材を取り外すことができる。従って、簡易な構成にて、被固定部材の固定作業及び取り外し作業が容易となる。なお、磁石は、挿入穴の内底面に配置されることに限定されず、当該挿入穴の内側面の周囲に配置されていてもよい。また、挿入側部材の挿入部に磁石が配置されていて、これに引きつけられるよう挿入穴側に強磁性材料や磁石を設けてもよい。
また、上記固定具では、固定受け部材の挿入穴に挿入可能であり、当該挿入穴の深さ方向における任意の位置に固定可能な磁石を含む磁石片を備えた、という構成を採る。そして、上記固定受け部材の挿入穴の少なくとも一部は、ねじ穴にて形成されており、上記磁石片は、挿入穴に形成されたねじ穴に螺合して挿入可能なようねじ山を外周に有する、という構成を採る。
これにより、挿入穴に対する磁石片の位置、つまり、挿入穴の深さを変更することができる。すると、固定時における挿入側部材の挿入部の挿入長さが可変し、固定受け部材の壁面とは反対側の端面と挿入側部材の頭部との距離を変更可能となる。従って、これらの間に挟んで固定するあらゆる厚さの被固定部材に対して対応可能であり、汎用性が高まる。
また、上記固定具では、壁面側に位置する固定受け部材の端面に、壁面に固定可能なよう構成された壁面固定部を設けた、という構成を採る。そして、上記固定受け部材に形成された壁面固定部は、壁面固定用ねじ穴であり、壁面に固定され、その外周に壁面固定用ねじ穴に螺合して挿入可能なねじ山が形成された壁面固定補助部材を備えた、という構成を採る。さらに、上記固定具では、壁面固定補助部材の中心に貫通穴が形成されており、壁面固定補助部材の貫通穴に挿通された状態で壁面にねじ込まれることにより、壁面固定補助部材を壁面に固定する壁面固定ねじを備えた、という構成を採る。
上記構成にすることで、簡易な構成にて固定受け部材を壁面に固定することができる。また、既存の部品を利用することができ、低コスト化を図ることができる。
<実施形態>
以下、本考案の実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、固定具を構成する構成部品を示す図であり、図2乃至図5は、固定具を構成する各構成部品を示す図である。図6乃至図8は、固定具の壁面への取り付け時の様子を示す図であり、図9は、固定具の使用時の様子を示す図である。
なお、以下では、ポスターなどが収容された所定の厚さを有するパネルPを、被固定部材の一例に挙げて説明する。そして、本考案である固定具1は、このパネルPを、壁面Wに固定して飾るためのものである。なお、本考案で固定する固定具1が固定する被固定部材は、必ずしもパネルPであることに限定されない。
[構成]
図1は、本考案における固定具1が、組み付けられる前の様子を示したものである。この図に示すように、固定具1は、挿入側部材10と、固定受け部材20と、磁石片30と、壁面固定ねじ40と、壁面固定補助ナット50と、を備えている。そして、後述するように、固定受け部材20と磁石片30と壁面固定ねじ40と壁面固定補助ナット50とが一体的となって壁面Wに固定され、上記固定受け部材20の挿入穴に挿入側部材10が挿入されることで、これらの間でパネルPを挟持して固定する。以下、各構成部品について、さらに詳述する。
まず、図2を参照して、挿入側部材10について説明する。図2(b)は、挿入側部材10の正面図であり、図2(a)は左側面図、図2(c)は右側面図を示す。これらの図に示すように、挿入側部材10は、略円柱状の頭部11と、断面が円形であり棒状の挿入部12と、が一体的に形成されている。具体的に、挿入部12の外径は、後述する固定受け部材20に形成された挿入穴21の内径よりもやや小さく形成されており、当該挿入穴21に挿入可能となっている。なお、挿入部12の先端(挿入端)付近では、その径が小さくなるようくびれて形成されている。
ここで、上記挿入部12の先端(挿入端)は、後述するように、上記固定受け部材20の挿入穴21の内底面に位置する磁石片30に組み込まれた磁石31で引きつけられるよう、鉄などの強磁性材料にて形成されている。なお、挿入側部材10は、少なくとも挿入部12の先端部分のみが強磁性材料にて形成されていればよいが、挿入部12又は挿入側部材10が全体的に強磁性材料にて形成されていてもよい。あるいは、挿入部12の先端部分に、上記固定受け部材20側の磁石片30に組み込まれた磁石31と引き合う別の磁石を含んでいてもよい。つまり、挿入部12の少なくとも先端部が、固定受け部材20側の磁石片30による磁性引力を受けて引きつけられる材料にて形成されていればよい。
また、挿入側部材10の頭部11は、その外径が、上記挿入部12の径及び固定受け部材20に形成された挿入穴21の内径よりも大きく形成されている。具体的には、頭部11は、略円柱状である固定受け部材20自体の外径とほぼ同一の外径である。
次に、図3を参照して、固定受け部材20について説明する。図3(b)は、固定受け部材20の正面図であり、図3(a)は左側面図、図3(c)は右側面図を示す。これらの図に示すように、固定受け部材20は、所定の長さを有する略円柱状に形成されており、上述した挿入側部材10の頭部11の外径とほぼ同一の外径を有している。そして、固定受け部材20は、壁面Wに固定されたときに当該壁面Wとは反対側に位置する一端面20a側(図3の左側端面側)から、壁面Wに当接される他端面20b側(図3の右側端面側)に向かって、上記挿入側部材10の挿入部12よりもやや大きい内径の略円柱状の挿入穴21が形成されている。なお、固定受け部材20の一端面20aは、後に、上述した挿入側部材10の頭部11と協働してパネルPを挟む挟持面となる。
そして、上記挿入穴21は、固定受け部材20の長手方向のほぼ中央部分でその内周面に雌ねじが形成されており、所定の長さのねじ穴22を形成している。このねじ穴22には、後述するように、磁石片30が挿入される。なお、ねじ穴22の形成距離は、後述する磁石片30の長さよりも長く形成されている。このため、ねじ穴22の任意の位置に、磁石片30を配置することができる。
さらに、上記ねじ穴22部分よりも固定受け部材20の他端面20b側(図3の右側端面側)には、上記挿入穴21及びねじ穴22よりも内径の大きい壁面固定用ねじ穴23(壁面固定部)が形成されている。そして、この壁面固定用ねじ穴23には、後述する壁面固定補助ナット50が螺合して挿入される。
以上のように、固定受け部材20の中心には、挿入穴21とねじ穴22と壁面固定用ねじ穴23とが連通した貫通穴が形成されている。
次に、図4を参照して、磁石片30について説明する。図4(b)は、磁石片30の正面図であり、図4(a)は左側面図、図4(c)は右側面図を示す。これらの図に示すように、磁石片30は、内部に磁石31が収容されており、所定の長さの略円柱状に形成されている。そして、磁石片30の外周には、ねじ山が形成されており、外径は、上述した固定受け部材20に形成されたねじ穴22の内径とほぼ同一である。また、磁石片30の一端面(図4の右側端面)には、マイナスドライバーなどの工具で回すことが可能なよう、マイナス型の溝が形成されている。従って、磁石片30は、上記ねじ穴22に螺合させて挿入可能である。なお、磁石片30の円柱高さ方向の長さは、上記ねじ穴22の長さよりも短く形成されているため、当該ねじ穴22に対するねじ込み具合を調節することで、磁石片30をねじ穴22の深さ方向の任意の位置に配置して固定することができる。
次に、図5を参照して、壁面固定補助ナット50(壁面固定補助部材)について説明する。図5(b)は、壁面固定補助ナット50の正面図であり、図5(a)は左側面図、図5(c)は右側面図を示す。これらの図に示すように、壁面固定補助ナット50は、所定の長さ(厚さ)を有する略円柱状の部材である。そして、壁面固定補助ナット50の外周には、ねじ山が形成されており、外径は、上述した固定受け部材20に形成された壁面固定用ねじ穴23の内径とほぼ同一である。従って、壁面固定補助ナット50は、上記壁面固定用ねじ穴23に螺合させて挿入可能である。
また、壁面固定補助ナット50の中心には、その厚み方向に沿って貫通穴51が形成されている。この貫通穴51には壁面固定ねじ40が挿通可能である。具体的に、貫通穴51は、壁面W側に位置する一端面側(図5の右側端面)では、後述する壁面固定ねじ40の頭部41の最外径よりも小さく、当該壁面固定ねじ40のねじ部42の外径よりも大きい内径にて形成されている。また、貫通穴51は、その厚み方向の中央あたりから、他端面側(図5の左側端面)に向かって、壁面固定補助ナット50のほぼ外径まで広がるよう、テーパ状に形成されている。そして、上記貫通穴51に壁面固定ねじ40が挿通されることで、その頭部41が貫通穴51のテーパ部分に引っかかる状態となる。
なお、壁面固定ねじ40は、頭部41とねじ部42とを備えた一般的なねじであり、頭部41の頭頂面には、十字溝など、壁面固定ねじ40自体を回転させる所定の工具が係合される工具係合部が形成されている。
[使用方法]
次に、上記構成の固定具の使用方法について、図6乃至図9を参照して説明する。まず、図6(a)の点線矢印に示すように、壁面固定ねじ40のねじ部42を、壁面固定補助ナット50の貫通穴51に挿通した状態で、当該ねじ部42を壁面Wにねじ込む。なお、このとき、壁面固定補助ナット50の貫通穴の内径が小さく形成されている側の端面を、壁面Wに当接させて行う。すると、図6(b)に示すように、壁面固定ねじ40の頭部41が壁面固定補助ナット50の貫通穴51のテーパ部分に引っかかるため、当該壁面固定補助ナット50を壁面Wに固定することができる。
続いて、図7(a)の点線矢印に示すように、固定受け部材20のねじ穴22に、壁面固定用ねじ穴23側から磁石片30を螺合して挿入する。そして、図7(b)に示すように、磁石片30を、固定受け部材20のねじ穴22の任意の位置に配置する。これにより、磁石片30にて、固定受け部材20の挿入穴21の内底面が形成される。そして、このようにして磁石片30が組み込まれた固定受け部材20の壁面固定用ねじ穴23に、図7(b)に示すよう、上述した壁面Wに固定された壁面固定補助ナット50を螺合させ挿入する。これにより、固定受け部材20自体が、その長手方向が壁面Wに対して垂直な状態で当該壁面Wに固定される。つまり、挿入穴21の深さ方向が壁面Wに対して垂直となって、固定受け部材20が壁面Wに固定された状態となる。
その後、図9に示すように、上述したように壁面Wに固定された固定受け部材20の壁面W側とは反対側で外部に露出している端面にパネルPを当接し、このとき、固定受け部材20の挿通穴21と、パネルPに形成された貫通穴との位置を一致させる。そして、パネルPの貫通穴及び固定受け部材20の挿通穴21に、図9の矢印に示すよう、操作者Uが挿入側部材10の挿入部12を挿入する。
これにより、図8(a)に示すように、挿入側部材10の挿入部21の先端が、固定受け部材20の挿入穴21の内底面を形成する磁石片30に当接する、あるいは、近接する。すると、強磁性材料にて形成された挿入部21の先端部が、磁石片30に含まれる磁石31の磁性引力に引きつけられ、相互にくっつく、あるいは、引き寄せられた状態となる。つまり、固定受け部材20の壁面W側とは反対側の端面と、挿入側部材10の頭部11とが、磁石の磁性引力にて引き寄せられた状態となり、これらの間に挟まれたパネルPが壁面Wに固定される。
そして、パネルPを壁面Wから取り外す場合には、磁石31と挿入部12との磁性引力よりも大きい力で、挿入側部材10を固定受け部材20の挿入穴21から引き抜くことで、これらを取り外すことができ、パネルPを取り外すことができる。従って、上記固定具1を用いることで、パネルPなどの被固定部材の固定作業及び取り外し作業が容易となる。
なお、固定受け部材20のねじ穴22内における磁石片30の位置を変更することで、挿入穴21の深さを変えることができる。例えば、図8(b)に示すように、磁石片30の位置をさらに挿入穴21の挿入口側(図8(b)の左側)に移動することで、当該挿入穴21の深さが浅くなる。すると、この挿入穴21に挿入側部材10の挿入部12を挿入して、当該挿入部12の先端が磁石片30とくっついた状態のときには、挿入側部材10の頭部11と固定受け部材20との距離が長くなる。従って、図8(b)の例では、図8(a)の場合よりも、より厚いパネルPを固定することができる。このように、磁石片30の位置を変更することで、あらゆる厚さの被固定部材を固定することができる。
ここで、上記では、固定受け部材20の挿入穴21の深さを可変すべく、当該挿入穴21にねじ穴22部分を形成し、このねじ穴22に螺合する磁石片30を設けた構成を説明したが、本考案は、必ずしもかかる構成に限定されない。また、挿入穴21の内底面の位置は、必ずしも可変であることに限定されない。そして、いかなる構造であっても、挿入穴21の内底面に磁石が位置するよう構成すればよい。
さらに、上記固定受け部材20を壁面Wに固定する方法は、上述した方法に限定されない。例えば、固定受け部材20を接着剤などで壁面Wに固定してもよい。
また、上記では、固定受け部材20の挿入穴21の内底面に磁石31が配置される構成を説明したが、本考案では、必ずしも磁石が挿入穴21の内底面に配置されることに限定されない。つまり、固定受け部材20の挿入穴21の周囲であれば、磁石をいかなる箇所に設けてもよい。例えば、磁石を、挿入穴21の内側面の一部に設けてもよい。そして、これに応じて、挿入側部材11の挿入部12の側面の一部、つまり、当該挿入部12を挿入穴21に挿入した時にこの挿入穴21に設けられた上記磁石の位置に対応する箇所を、鉄などの強磁性材料や他の磁石にて形成してもよい。あるいは、挿入部12全体を強磁性材料や他の磁石で形成してもよい。このようにしても、挿入穴21内の磁石と、当該挿入穴21に挿入した挿入部12とが、相互に磁性引力にて引き合うため、固定受け部材20と挿入側部材10とを固定することができる。
また、上記では、固定受け部材20側に磁石を設ける場合を例示したが、固定受け部材20の挿入穴21の周囲を強磁性材料にて形成し、挿入側部材10の挿入部12に磁石を設けてもよい。例えば、上述した固定受け部材20本体はアルミニウムなど磁性材料ではない材料にて形成すると共に、上記磁石片30を磁石を含まない強磁性材料にて形成する。そして、挿入側部材10の挿入部12の挿入端に磁石を設ける。このようにしても、挿入穴21内の強磁性材料と、当該挿入穴21に挿入した挿入部12先端の磁石とが、相互に磁性引力にて引き合うため、固定受け部材20と挿入側部材10とを固定することができる。
本考案は、壁にパネルを取り付ける際に用いる固定具として利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
固定具を構成する構成部品を示す図である。 固定具を構成する挿入側部材の構成を示す図である。 固定具を構成する固定受け部材の構成を示す図である。 固定具を構成する磁石片の構成を示す図である。 固定具を構成する壁面固定補助ナットの構成を示す図である。 固定具の使用時の様子を示す図である。 固定具の使用時の様子を示す図である。 固定具の使用時の様子を示す図である。 固定具の使用時の様子を示す図である。
符号の説明
1 固定具
10 挿入側部材
11 頭部
12 挿入部
20 固定受け部材
21 挿入穴
22 ねじ穴
23 壁面固定用ねじ穴
30 磁石片
31 磁石
40 壁面固定ねじ
50 壁面固定補助ナット
51 貫通穴
P パネル
U 操作者
W 壁面

Claims (10)

  1. 壁面に固定され、当該壁面とは反対側の端面から前記壁面に対して垂直に延びる所定の長さの挿入穴が形成された固定受け部材と、
    前記固定受け部材の前記挿入穴に挿入される棒状の挿入部と、当該挿入部の挿入端とは反対側に当該挿入部と一体的に形成された前記挿入穴の断面形状よりも大きい外形の頭部と、を有する挿入側部材と、を備え、
    前記固定受け部材の前記挿入穴の周囲と、前記挿入側部材の前記挿入部と、のいずれか一方に磁石を備えると共に、他方の少なくとも一部を前記磁石による引力を受ける材料にて形成した、
    ことを特徴とする固定具。
  2. 前記固定受け部材の前記挿入穴の周囲の一部に前記磁石を設けると共に、
    前記挿入側部材の前記挿入部が前記挿入穴に挿入されたときに、当該挿入穴に設けられた前記磁石の位置に対応する前記挿入部の一部を、前記磁石による引力を受ける材料にて形成した、
    ことを特徴とする請求項1記載の固定具。
  3. 前記固定受け部材の前記挿入穴の内底面に、前記磁石を備えると共に、
    前記挿入側部材の前記挿入部の挿入端を、前記磁石による引力を受ける材料にて形成した、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の固定具。
  4. 前記挿入側部材の前記挿入部の挿入端を、強磁性材料にて形成した、
    ことを特徴とする請求項3記載の固定具。
  5. 前記固定受け部材の前記挿入穴に挿入可能であり、当該挿入穴の深さ方向における任意の位置に固定可能な前記磁石を含む磁石片を備えた、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の固定具。
  6. 前記固定受け部材の前記挿入穴の少なくとも一部は、ねじ穴にて形成されており、
    前記磁石片は、前記挿入穴に形成されたねじ穴に螺合して挿入可能なようねじ山を外周に有する、
    ことを特徴とする請求項5記載の固定具。
  7. 前記壁面側に位置する前記固定受け部材の端面に、前記壁面に固定可能なよう構成された壁面固定部を設けた、
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の固定具。
  8. 前記固定受け部材に形成された前記壁面固定部は、壁面固定用ねじ穴であり、
    前記壁面に固定され、その外周に前記壁面固定用ねじ穴に螺合して挿入可能なねじ山が形成された壁面固定補助部材を備えた、
    ことを特徴とする請求項7記載の固定具。
  9. 前記壁面固定補助部材の中心に貫通穴が形成されており、
    前記壁面固定補助部材の前記貫通穴に挿通された状態で前記壁面にねじ込まれることにより、前記壁面固定補助部材を前記壁面に固定する壁面固定ねじを備えた、
    ことを特徴とする請求項8記載の固定具。
  10. 壁面に固定され、当該壁面とは反対側の端面から前記壁面に対して垂直に延びる所定の長さの挿入穴が形成されており、当該挿入穴の周囲に磁石を備えた、
    ことを特徴とする固定受け部材。
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JP2020204740A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 常磐精工株式会社 展示用パネル

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