JP2018124229A - 油膜厚さ測定用グリース、油膜厚さ測定装置及び油膜厚さ測定方法 - Google Patents

油膜厚さ測定用グリース、油膜厚さ測定装置及び油膜厚さ測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに接触する二物体間の潤滑剤としてグリースを使用した場合に、その油膜厚さを正確に測定する。【解決手段】油膜厚さ測定方法は、蛍光物質を分散させた油膜厚さ測定用グリースを準備するグリース準備手順と、基油から発せられた蛍光の輝度と増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度とを分離して測定する輝度測定手順と、基油から発せられた蛍光の輝度に基づいて、基油の厚さ成分を算出する第1算出手順と、増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度に基づいて、増ちょう剤の厚さ成分を算出する第2算出手順と、第1算出手順で求めた基油の厚さ成分と第2算出手順で求めた増ちょう剤の厚さ成分とに基づいて、グリースの油膜厚さを算出する第3算出手順とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、二物体間の潤滑に供するグリースの油膜厚さ測定に関する。
二物体が転がり接触をしたりすべり接触をする条件下では、接触部に潤滑油が塗布される。接触面間に潤滑油の油膜が形成されると、二物体間の金属接触が防止されるので、接触面に焼き付きなどの損傷が生じるのを防ぐことができる。このため、油膜の厚さを大きくすることによって潤滑状態を向上させることができるので、潤滑剤の研究では、接触面間に形成される油膜厚さを測定する取り組みがなされている。
油膜厚さを測定する方法として、特許文献1に記載されているように、接触部に蛍光物質を分散させたオイルを塗布し、レーザ光を照射したときの蛍光物質から発せられる蛍光の輝度を測定する方法がある。接触面間の油膜厚さが大きくなるにしたがって当該接触面間に存在する蛍光物質の量が増大し、油膜厚さに比例して輝度が変化する。この測定方法では、あらかじめ、輝度と油膜厚さの相関を求めておいて、輝度を測定することによって油膜厚さを算出することができる。
特開平06−174431号公報
転がり軸受などを潤滑する用途では、オイルに代えてグリースが使用される場合がある。グリースは、給油装置などの特別な設備を必要としないので、取扱い性が容易なことによる。そこで、グリースを使用した潤滑においても、接触面間に形成される油膜厚さを測定する必要がある。
しかしながら、グリースは、基油に増ちょう剤と添加剤を加えた混合物であり、グリースに蛍光物質を混在させたときには、蛍光物質は基油中に分散するに過ぎない。このため、グリース中の蛍光物質の見かけ上の密度が低下するので、オイル潤滑の場合と比較して、同じ厚さの油膜であっても、蛍光の輝度が低下する。さらに、グリース中の増ちょう剤の構成比率は、測定部位や時間経過によって変動するため、同じ厚さの油膜であっても蛍光の輝度が異なる。このため、測定した輝度に基づいて、単に油膜厚さと輝度との相関から油膜厚さを算出した場合には、誤った値を算出する場合がある。
このように、グリースで潤滑されている場合には、特許文献1に記載されている方法では、油膜厚さを正確に測定することが困難であった。
そこで、本発明は、潤滑剤としてグリースを使用した場合に、その油膜厚さを正確に測定することを目的としている。
本発明の一形態は、油膜厚さ測定用グリースであって、蛍光物質を分散させた基油に増ちょう剤が混合されており、レーザ光が照射されたときに、前記蛍光物質から発せられる蛍光の波長と、前記増ちょう剤から発せられる蛍光の波長とが互いに異なることを特徴としている。
本発明の他の形態は、油膜厚さ測定装置であって、前記一形態の油膜厚さ測定用グリースを介して互に接触する二物体間に向けてレーザ光を照射する照射装置と、前記基油から発せられた蛍光の輝度を撮影する一の撮影装置と、前記増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度を撮影する他の撮影装置と、前記一の撮影装置で撮影した蛍光の輝度に基づいて前記基油の厚さ成分を算出するとともに、前記他の撮影装置で撮影した蛍光の輝度に基づいて前記増ちょう剤の厚さ成分を算出し、前記基油の厚さ成分と前記増ちょう剤の厚さ成分とに基づいて、前記二物体間の油膜厚さを算出する演算装置とを備えている。
本発明の他の形態は、上記の他の形態にかかる油膜厚さ測定装置を使用して、互に接触する前記二物体間の油膜厚さを測定する油膜厚さ測定方法であって、前記油膜厚さ測定用グリースを準備するグリース準備手順と、前記二物体間にレーザ光を照射したときに、前記基油から発せられた蛍光の輝度と、前記増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度とを分離して測定する輝度測定手順と、前記輝度測定手順で測定した前記基油から発せられた蛍光の輝度に基づいて、前記基油の厚さ成分を算出する第1算出手順と、前記輝度測定手順で測定した前記増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度に基づいて、前記増ちょう剤の厚さ成分を算出する第2算出手順と、前記第1算出手順で求めた前記基油の厚さ成分と前記第2算出手順で求めた前記増ちょう剤の厚さ成分とに基づいて、前記二物体間の油膜厚さを算出する第3算出手順とを備えている。
本発明によると、潤滑剤としてグリースを使用した場合に、その油膜厚さを正確に測定することができる。
本実施形態にかかる油膜厚さ測定装置の構成図である。 図2(a)は、増ちょう剤の輝度分布を模式的に表した模式図であり、図2(b)は、基油の輝度分布を模式的に表した模式図である。 基油の厚さと蛍光の輝度との相関を求める方法を説明する説明図である。 基油及び増ちょう剤の厚さと蛍光の輝度との相関を示すグラフである。
本発明の一実施形態(以下、本実施形態)であるグリースの油膜厚さを測定する方法を、図を用いて説明する。図1は、本実施形態にかかる油膜厚さ測定装置10の構成図である。図1では、二物体である平板12と玉14とが互いに転がり接触をしており、当該接触部Pの油膜厚さhを測定している。ここで、接触部Pは、玉14と平板12とが接触する接触点を含んで一定の広がりを持つ範囲である。
平板12は、無色透明のガラス製である。玉14は、鉄などの金属製で、球体である。玉14の表面は、研磨加工が施されて1μm以下の表面粗さに仕上げられている。
玉14と平板12との接触部Pには、グリース16が塗布されている。グリース16は、液状の基油34と、基油34に分散させた増ちょう剤36とで構成されている(図2参照)。本実施形態のグリース16では、ウレア系の増ちょう剤36が使用されている。
玉14は、所定の大きさの力で平板12に向けて付勢されている。玉14が矢印Rで示す向きに回転するとともに、平板12が矢印Sで示す向きに移動しており、玉14と平板12とが互いに転がり接触をしている。こうして、平板12と玉14とが転がり接触をすると、図1の接触部Pに所定の厚さh(この厚さを「油膜厚さ」という)を有するグリース16の油膜が形成される。
油膜厚さ測定装置10は、レーザ光を照射する照射装置20と、第1CCDカメラ22a及び第2CCDカメラ22b(撮影装置)と、演算装置24と、を備えている。
照射装置20から、平板12と玉14との接触部Pに向けてレーザ光が照射されている。レーザ光には、YAGレーザが使用されている。
各CCDカメラ22a,22bは、それぞれ個別の光学フィルタ26a,26bを介して、接触部Pに向けて設置されている。各CCDカメラ22a,22bに内蔵されているイメージセンサ23a,23bは、2次元の平面状に配置された複数の受光素子(図示を省略)を備えており、接触部Pから発せられる蛍光を、輝度分布の画像として撮影することができる。CCDカメラ22a,22bは、イメージセンサ23a,23b上での各受光素子の位置座標とともに、各受光素子が受光した輝度に応じた信号を、演算装置24に送信している。
演算装置24は、コンピュータであり、記憶部28と演算部30と表示部32とを備えている。演算部30では、CCDカメラ22a,22bから送信された輝度分布をあらわす信号に基づいて、油膜厚さhを算出している。
次に、油膜厚さ測定装置10によって油膜厚さhを算出する各手順を、詳細に説明する。
(グリース準備手順)
本実施形態の油膜厚さ測定方法では、玉14と平板12との接触部Pに塗布する油膜厚さ測定用グリース16を準備している。この「グリース準備手順」では、通常、潤滑の用途で使用される一般的なグリースに、蛍光物質18を混入して、油膜厚さ測定用グリース16(以下単に「グリース」という)を作製している。グリース16は、基油34に増ちょう剤36を混合した混合物であって、蛍光物質18は、基油34に溶融した状態で分散している。なお、図1では、説明の便宜上、蛍光物質18を粒状に記載している。
グリース16にレーザ光を照射したときには、グリース16中の蛍光物質18、及び、増ちょう剤36から蛍光が発せられる。以下の説明では、照射するレーザ光の波長をλ0、蛍光物質18から発せられる蛍光の波長をλ1、増ちょう剤36から発せられる蛍光の波長をλ2とする。
本実施形態のグリース16に使用されているウレア系の増ちょう剤36は、レーザ光の照射を受けて、波長λ2が約500nm(ナノメートル)である蛍光を発する。増ちょう剤36から発せられる蛍光の波長λ2や輝度は、増ちょう剤36の材質によって異なる。
蛍光物質18の材料にローダミンBやローダミン6Gなどの蛍光染料を使用している場合には、波長λ0が532nmのレーザ光が使用される。このとき、蛍光物質18から、波長λ1が580nmの蛍光が発せられる。また、蛍光物質18の材料にペリレンなどの蛍光顔料を使用している場合には、波長λ0が405nmのレーザ光が使用される。このとき、蛍光物質18から、波長λ1が450nmの蛍光が発せられる。
本実施形態では、蛍光物質18が発する蛍光の波長λ1が、増ちょう剤36が発する蛍光の波長λ2と異なった波長となるように、蛍光物質18の材料を適宜選定している。
詳細については後述するが、こうして、蛍光物質18から発せられる蛍光と増ちょう剤36から発せられる蛍光とを、互いに異なった波長とすることによって、基油34から発せられた蛍光と、増ちょう剤36から発せられた蛍光とを分離して、輝度の測定をすることができる。
(輝度測定手順)
玉14と平板12との接触部Pにレーザ光を照射したときの、グリース16の輝度を測定する「輝度測定手順」について説明する。
輝度測定手順では、平板12と玉14とが転がり接触をしている状態で、図1に示すように、接触部Pに向けてレーザ光が照射される。平板12が透明であるので、レーザ光は、平板12を透過して直接、接触部Pに向けて照射されている。
上述したように、レーザ光を照射することによって、接触部Pに存在するグリース16中の蛍光物質18から蛍光(蛍光Xとする)が発せられるとともに、増ちょう剤36からも蛍光(蛍光Yとする)が発せられる。また、照射されたレーザ光の一部は、平板12の表面や玉14の表面で反射している。この反射したレーザ光を反射光Zとすると、接触部Pから、蛍光X、蛍光Y、反射光Zが同時に混在して発せられている。
各CCDカメラ22a,22bにはそれぞれ光学フィルタ26a,26bが組み合わされている。第1CCDカメラ22aは、第1光学フィルタ26aを介して接触部Pを撮影しており、第2CCDカメラ22bは、第2光学フィルタ26bを介して接触部Pを撮影している。
各光学フィルタ26a,26bは、それぞれ特定の範囲の波長を有する光のみを透過させて、それ以外の波長を有する光を遮断する光学素子である。第1光学フィルタ26aでは、蛍光物質18から発せられる波長λ1の蛍光Xを透過することができるが、蛍光Yや反射光Zの透過が阻止される。また、第2光学フィルタ26bでは、増ちょう剤36から発せられる波長λ2の蛍光Yは透過することができるが、蛍光Xや反射光Zの透過が阻止される。
こうして、第1CCDカメラ22aでは、接触部Pのグリース16から発せられた蛍光のうち、基油34に分散する蛍光物質18から発せられた蛍光Xの輝度のみを測定することができる。また、第2CCDカメラ22bでは、接触部Pのグリース16から発せられた蛍光のうち、増ちょう剤36から発せられた蛍光Yの輝度のみを測定することができる。
図2(a)は、第2CCDカメラ22bで撮影された増ちょう剤36の輝度分布を模式的に表した模式図であり、図2(b)は、第1CCDカメラ22aで撮影された基油34の輝度分布を模式的に表した模式図である。図2(a)では、増ちょう剤36によって輝度が高くなっている領域にハッチングを施している。図2(b)では、基油34によって輝度が高くなっている領域にハッチングを施している。
こうして、輝度測定手順では、レーザ光を照射したときに、二物体間に介在するグリース16から発せられる蛍光の輝度を測定するときに、基油34から発せられた蛍光の輝度と、増ちょう剤36から発せられた蛍光の輝度とを分離して測定することができる。
第1CCDカメラ22aで撮影された基油34の輝度信号V1と、第2CCDカメラ22bで撮影された増ちょう剤36の輝度信号V2は、それぞれ別の信号として演算装置24に送信される。
(第1算出手順)
次に、演算部30での油膜厚さhを算出する手順を説明する。
CCDカメラ22a,22bから送信された輝度信号V1,V2は、演算装置24の演算部30で処理されている。演算部30では、基油34の輝度信号V1から基油34の厚さ成分h1を算出する第1算出手順と、増ちょう剤36の輝度信号V2から増ちょう剤36の厚さ成分h2を算出する第2算出手順とを備えている。
基油34の厚さ成分h1とは、玉14と平板12との間の油膜が、互に分離した基油34による油膜と増ちょう剤36による油膜とで形成されていると考えた場合における、基油34による油膜の厚さをいう。同様に、増ちょう剤36による油膜の厚さを、増ちょう剤36の厚さ成分h2といい、油膜厚さhは、基油34の厚さ成分h1と、増ちょう剤36の厚さ成分h2の和として算出することができる。
第1算出手順では、基油34の厚さ成分h1を算出するにあたって、あらかじめ、基油34に分散した蛍光物質18から発せられる蛍光の輝度と基油34の厚さとの相関K1を求めている。この相関K1を求めるにあたっては、グリース16から分離した基油34に蛍光物質18を混入し、所定の厚さに設定した状態でレーザ光を照射して、基油34の厚さに対応した輝度を測定している。
図3は、基油34の厚さと蛍光の輝度との相関K1を求める方法を説明する説明図である。図3に示すように、2枚のガラス板40a,40bの片側に既知の厚さtをもったスペーサ42を介在させることによって順次大きさが変化するすきまsを形成している。当該すきまsに蛍光物質18を混入した基油34を封入した状態で、接触点Eから順次位置xを変えてレーザ光を照射し、基油34の輝度を測定している。こうして、基油34の厚さと蛍光の輝度との相関K1を求めることができる。
図4に示すように、蛍光の輝度は、基油34の厚さとおおむね比例する関係にある。この、基油34の厚さと蛍光の輝度との相関K1は、演算装置24の記憶部28に記憶されている。
演算部30では、記憶部28の相関K1を用いて、第1CCDカメラ22aで撮影された基油34の輝度信号V1を、基油34の厚さに変換している。第1CCDカメラ22aでは、グリース16から発せられる蛍光のうち、基油34から発せられる蛍光だけを取り出しており、ここで求めた基油34の厚さは、基油34の厚さ成分h1として算出される。
また、演算部30では、第1CCDカメラ22aの各受光素子が受光した蛍光の輝度を、それぞれ基油34の厚さ成分h1に変換しており、算出された基油34の厚さ成分h1は、各受光素子の位置座標と対応させて、記憶部28に記憶される。
(第2算出手順)
第2算出手順では、第2CCDカメラ22bで撮影された、増ちょう剤36の輝度信号V2に基づいて、増ちょう剤36の厚さ成分h2を算出している。
増ちょう剤36の厚さ成分h2を算出するにあたって、あらかじめ、増ちょう剤36から発せられる蛍光の輝度と増ちょう剤36の厚さとの相関K2を求めている。図4に示すように、蛍光の輝度は、増ちょう剤36の厚さとおおむね比例する関係にある。増ちょう剤36が発する蛍光の輝度は、基油34が発する蛍光の輝度より小さいので、増ちょう剤36の厚さと基油34の厚さとが同等であっても、相関K2のグラフは、相関K1のグラフより小さい値となっている。
この、増ちょう剤36の厚さと蛍光の輝度との相関K2は、演算装置24の記憶部28に記憶されている。
演算部30では、記憶部28の相関K2を用いて、第2CCDカメラ22bで撮影された増ちょう剤36の輝度信号V2を、増ちょう剤36の厚さに変換している。第2CCDカメラ22bでは、グリース16から発せられる蛍光のうち、増ちょう剤36から発せられる蛍光だけを取り出しており、ここで求めた増ちょう剤36の厚さは、増ちょう剤36の厚さ成分h2として算出される。
また、演算部30では、第2CCDカメラ22bの各受光素子が受光した蛍光の輝度を、それぞれ増ちょう剤36の厚さ成分h2に変換しており、算出された増ちょう剤36の厚さ成分h2は、受光素子の位置座標と対応させて、記憶部28に記憶される。
(第3算出手順)
第3算出手順では、基油34と増ちょう剤36のそれぞれの2次元の輝度分布画像を用いて、互いに対応する位置座標における基油34の厚さ成分h1と増ちょう剤36の厚さ成分h2とを足し合わせて、油膜厚さhを算出している。
画像分布画像の全体について、各位置座標における基油34の厚さ成分h1と増ちょう剤36の厚さ成分h2とを重ね合わせることによって、接触部Pにおける油膜厚さの2次元平面上での分布を得ることができる。油膜厚さの分布は、表示部32で画像として表示される。
こうして、潤滑剤としてグリースを使用した場合であっても、基油34と増ちょう剤36の油膜厚さを個別に算出することができるので、玉14と平板12との間の油膜厚さを正確に算出することができる。また、同一座標の厚さ成分を足し合わせることによって、油膜厚さの分布を測定できるので、潤滑状態の改善に有効なデータを得ることができる。
10:油膜厚さ測定装置、12:平板、14:玉、16:グリース、18:蛍光物質、20:照射装置、22a:第1CCDカメラ、22b:第2CCDカメラ、24:演算装置、26a:第1光学フィルタ、26b:第2光学フィルタ、28:記憶部、30:演算部、32:表示部、34:基油、36:増ちょう剤

Claims (3)

  1. 蛍光物質を分散させた基油に増ちょう剤が混合されており、
    レーザ光が照射されたときに、前記蛍光物質から発せられる蛍光の波長と、前記増ちょう剤から発せられる蛍光の波長とが互いに異なることを特徴とする油膜厚さ測定用グリース。
  2. 請求項1に記載する油膜厚さ測定用グリースを介して互に接触する二物体間に向けてレーザ光を照射する照射装置と、
    前記基油から発せられた蛍光の輝度を撮影する一の撮影装置と、
    前記増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度を撮影する他の撮影装置と、
    前記一の撮影装置で撮影した蛍光の輝度に基づいて前記基油の厚さ成分を算出するとともに、前記他の撮影装置で撮影した蛍光の輝度に基づいて前記増ちょう剤の厚さ成分を算出し、前記基油の厚さ成分と前記増ちょう剤の厚さ成分とに基づいて、前記二物体間の油膜厚さを算出する演算装置とを備えた油膜厚さ測定装置。
  3. 請求項2に記載する油膜厚さ測定装置を使用して、互に接触する前記二物体間の油膜厚さを測定する油膜厚さ測定方法であって、
    前記油膜厚さ測定用グリースを準備するグリース準備手順と、
    前記二物体間にレーザ光を照射したときに、前記基油から発せられた蛍光の輝度と、前記増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度とを分離して測定する輝度測定手順と、
    前記輝度測定手順で測定した前記基油から発せられた蛍光の輝度に基づいて、前記基油の厚さ成分を算出する第1算出手順と、
    前記輝度測定手順で測定した前記増ちょう剤から発せられた蛍光の輝度に基づいて、前記増ちょう剤の厚さ成分を算出する第2算出手順と、
    前記第1算出手順で求めた前記基油の厚さ成分と前記第2算出手順で求めた前記増ちょう剤の厚さ成分とに基づいて、前記二物体間の油膜厚さを算出する第3算出手順とを備える油膜厚さ測定方法。
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