JP2018123874A - 減速機の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸を支持する軸受に、より適切に潤滑油を供給することができる減速機の潤滑構造を提供すること。【解決手段】ハウジング15の内部には、ミドルギヤ22と出力ギヤ26により掻きあげられた潤滑油Oilを貯留する第1〜第4キャッチタンクR1〜R4(図1中の破線で示す)が形成されている。第1〜第4キャッチタンクR1〜R4には、貯留される潤滑油Oilを各回転軸(入力軸17,中間軸18、ドライブシャフト19,20)を回転自在に支持している軸受17a,17b,18a,18b,25a,25bに供給するための油路がそれぞれ連通している。【選択図】図1

Description

本発明は、減速機の潤滑構造に関するものである。
従来、特許文献1に記載される差動歯車装置が知られている。
上記の差動歯車装置は、同軸上に設けられている一対の車軸と、車軸と平行になるように設けられているカウンタ軸と、駆動源としての電動機と、差動機構と、それらを収容し、且つその内部に潤滑油を貯留しているケースとを有している。一対の車軸は軸受およびオイルシールを介してケースに回転自在に支持されている。一対の車軸のそれぞれの外端部には車輪が連結されている。一対の車軸の一方には電動機と第1駆動ギヤ、他方には差動機構と第2従動ギヤが設けられている。カウンタ軸の両端は、一対の軸受を介して回転自在に支持されている。カウンタ軸の第1駆動ギヤと対応する位置には第1従動ギヤが、第2従動ギヤに対応する位置には第2駆動ギヤが設けられている。第1駆動ギヤと、第1従動ギヤとが互いに噛み合うことで第1減速ギヤ対をなし、第2駆動ギヤと、第2従動ギヤとが互いに噛み合うことで第2減速ギヤ対をなしている。ケースの内部には、リブが形成されている。リブは、車軸を支持している軸受の近傍に設けられ、車軸の径方向に沿って延びている。リブは、第2従動ギヤにより掻きあげられた潤滑油をオイルシールや軸受に導く。
特開2016−89861
しかし、上記のリブでは、カウンタ軸を支持している一対の軸受に対して潤滑油が導かれないおそれがある。
本発明の目的は、回転軸を支持する軸受に、より適切に潤滑油を供給することができる減速機の潤滑構造を提供することである。
上記目的を達成し得る減速機の潤滑構造は、潤滑油が貯留されたハウジングに収容された減速機の潤滑構造を前提としている。前記減速機は、駆動源と連結される入力軸と、前記入力軸と平行に設けられた中間軸と、前記中間軸と平行に設けられた出力軸と、前記入力軸の外周に設けられた駆動ギヤと、前記中間軸の外周に設けられ、前記駆動ギヤと噛み合うミドルギヤと、前記中間軸の外周に設けられた従動ギヤと、前記出力軸の外周に設けられ、前記従動ギヤと噛み合う出力ギヤとを有し、前記入力軸、前記中間軸、および前記出力軸は、それぞれ軸受を介して前記ハウジングに対して回転自在に支持されており、前記ハウジングの内部には、前記入力軸の近傍に形成され、前記ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第1キャッチタンクと、前記出力軸の近傍に形成され、前記ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第2キャッチタンクと、前記中間軸の近傍に形成され、前記ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第3キャッチタンクと、前記出力軸の近傍に形成され、前記出力ギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第4キャッチタンクと、前記第1キャッチタンク、前記第2キャッチタンク、前記第3キャッチタンク、および前記第4キャッチタンクに貯留された潤滑油を、それぞれの近傍に設けられている前記入力軸、前記中間軸、前記出力軸を支持している前記軸受に供給する油路とが形成されている。
上記構成によれば、減速機のミドルギヤおよび出力ギヤにより掻きあげられた潤滑油は、第1キャッチタンク、第2キャッチタンク、第3キャッチタンク、第4キャッチタンクのそれぞれの油路を介して入力軸、中間軸、および出力軸を回転自在に支持する軸受に供給される。したがって、入力軸、中間軸、出力軸を支持する軸受に、より適切に潤滑油を供給することができる。
前記第1キャッチタンクから前記入力軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記第1キャッチタンクの底部に貫通する第1の貫通孔と、前記第1の貫通孔と連通し、前記ハウジングにおける前記入力軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第1の切り欠き穴とを有し、
前記第2キャッチタンクから前記出力軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記第2キャッチタンクの底部に貫通する第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔と連通し、前記ハウジングにおける前記出力軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第2の切り欠き穴とを有し、前記第3キャッチタンクから前記中間軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記中間軸をその軸方向に貫通する第3の貫通孔と、前記第3の貫通孔に連通し、前記ハウジングにおける前記中間軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第3の切り欠き穴と、前記第3の切り欠き穴と連通し、前記ハウジングにおける前記中間軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の底部に形成された有底穴とを有し、前記第4キャッチタンクから前記出力軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記第4キャッチタンクの底部に貫通する第4の貫通孔と、前記第4の貫通孔と連通し、前記ハウジングにおける前記出力軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第4の切り欠き穴とを有していることが好ましい。
前記ミドルギヤの近傍には、前記ハウジングの内部に固定され、前記ミドルギヤの外周面に沿って設けられる湾曲板状の部位を有するとともに、前記湾曲板状の部位を前記中間軸および前記出力軸の間に設けることで、前記第1キャッチタンクと前記第2キャッチタンクとを仕切る仕切部材が設けられ、前記仕切部材の前記湾曲板状の部位には、前記ミドルギヤの周方向に沿って形成され、且つその厚みを貫通する長孔部が設けられていることが好ましい。
ミドルギヤの外周面に沿って仕切部材の湾曲板状の部位が設けられていない場合、ミドルギヤの回転の方向によっては、掻きあげられる潤滑油が、入力軸の近傍に設けられている第1キャッチタンク、または出力軸の近傍に設けられている第2キャッチタンクに偏って供給されることが考えられる。
上記構成によれば、仕切部材の湾曲板状の部位をミドルギヤの外周面に沿って、且つ中間軸および出力軸の間に設けることで、第1キャッチタンクと第2キャッチタンクとを仕切られる。仕切部材の湾曲板状の部位に設けられている長孔部以外の部位によって、ハウジング内部の潤滑油を入力軸の近傍に設けられている第1キャッチタンクに案内しやすくなる。また、仕切部材の湾曲板状の部位における長穴部により、ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油が第1キャッチタンクだけでなく、出力軸の近傍に設けられている第2キャッチタンクにも供給される。そのため、仕切部材の湾曲板状の部位における長孔部の幅および長さを調整することにより第1キャッチタンクおよび第2キャッチタンクに供給される潤滑油の油量を調整することができる。したがって、第1キャッチタンクに供給される油量と、第2キャッチタンクに供給される油量とを調整することにより、潤滑油が第1キャッチタンクまたは第2キャッチタンクに偏って供給されることを抑制することもできる。
本発明の減速機の潤滑構造によれば、回転軸を支持する軸受により適切に潤滑油を供給することができる。
減速機の一実施の形態である車両用駆動ユニットの断面図。 図1の2−2線で切断した断面図。 図1の3−3線で切断した断面図。 図1の4−4線で切断した断面図。 (a)は、実施の形態における第1セパレータの正面図、(b)は(a)の5b−5b線で切断した断面図、(c)は、実施の形態における第1セパレータの第1プレートに直交する向きからみた概略図。 図1の6−6線で切断した断面図。 図6の7−7線で切断した断面図。 図1の8−8線で切断した断面図。
以下、減速機を車両用の駆動ユニットに具体化した一実施の形態を説明する。
図1に示すように、車両用駆動ユニット1は、前後輪駆動の車両に搭載されている。車両用駆動ユニット1は、後輪である後輪12,13の間に配置されている。車両用駆動ユニット1は、後輪12,13の駆動力を発生させる。
車両用駆動ユニット1は、電動モータ11と、減速機14と、差動装置としてのデファレンシャルギヤ(以下、「デフ」という。)24とを有している。電動モータ11は、駆動電力が供給されることにより回転トルクを発生する。減速機14は、電動モータ11の回転速度を減速することによって得られる回転トルクを後輪12,13に伝達する。デフ24は、後輪12,13の回転差を調整する機構である。
電動モータ11と、減速機14と、デフ24とは、ハウジング15に収容されている。ハウジング15は、有底円筒状のギヤハウジング15aと、円筒状のモータハウジング15bと、略円筒状のカバー15dとを互いに組み付けることにより形成されている。モータハウジング15bは、ギヤハウジング15aとカバー15dに挟まれるように設けられている。尚、ハウジング15の底部には、潤滑油Oilが貯留されている。
モータハウジング15bの収容部15cには、電動モータ11が収容されている。モータハウジング15bのカバー15dと反対側の端部(図1中の右側)には、円筒状の第1軸受ホルダ部15eと、円筒凹状の第2軸受ホルダ部15fと、円筒凹状のデフ収容部15gと、円筒状の第3軸受ホルダ部15kとが設けられている。第3軸受ホルダ部15kは、デフ収容部15gの底部に設けられている。第1軸受ホルダ部15eと、第2軸受ホルダ部15fと、デフ収容部15gは、略同一平面上にその順序で一列に並んで設けられている。収容部15cの内部と、第1軸受ホルダ部15eの内部とは互いに連通している。
ギヤハウジング15aは、その開口部をモータハウジング15bにおけるカバー15dと反対側の端部に向けた状態で、モータハウジング15bにボルト等により締結されている。ギヤハウジング15aの底部には、第1軸受収容穴15h、第2軸受収容穴15i、および第3軸受収容穴15jが設けられている。第1軸受収容穴15hは、ギヤハウジング15aとモータハウジング15bとの取り付け方向において第1軸受ホルダ部15eと対向する。第2軸受収容穴15iは、ギヤハウジング15aとモータハウジング15bとの取り付け方向において第2軸受ホルダ部15fと対向する。第3軸受収容穴15jは、ギヤハウジング15aとモータハウジング15bとの取り付け方向においてデフ収容部15g(正確には、第3軸受ホルダ部15k)と対向する。
カバー15dは、ギヤハウジング15aと反対側からモータハウジング15bの収容部15cを塞ぐように設けられており、ボルト等によりモータハウジング15bに締結されている。
電動モータ11の構成について説明する。
電動モータ11は、出力軸11bと、円筒状のステータ40と、モータコイル41と、円筒状のロータ42とを有している。ステータ40は、複数のティースが形成された円筒状の部材であり、モータハウジング15bの収容部15cの内周面に固定されている。モータコイル41は、ステータ40の各ティースにインシュレータを介して巻回されている。
出力軸11bはロータ42の内周面に一体回転可能に嵌合されている。ロータ42の外周面とステータ40の内周面との間には隙間が設けられている。出力軸11bは、カバー15dに固定される軸受16aと、第1軸受ホルダ部15eの内周面に固定される軸受16bとにより回転自在に支持されている。
出力軸11bにおいて、減速機14と反対側の端部16cには、ロータ42の回転角検出するレゾルバ43が設けられている。レゾルバ43は、カバー15dの内部に設けられている。レゾルバ43は、ロータ42と同軸上に設けられている。
次に、減速機14の構成について詳しく説明する。
減速機14は、円柱状の入力軸17と、円筒状の中間軸18と、出力軸としての円柱状のドライブシャフト19,20と、円環状の駆動ギヤ21と、円環状のミドルギヤ22と、円環状の従動ギヤ23と、円環状の出力ギヤ26とを有している。
入力軸17は、電動モータ11の出力軸11bの減速機14側の端部16dに一体回転可能に連結されている。入力軸17は、ギヤハウジング15aの第1軸受収容穴15hに固定されている軸受17aと、モータハウジング15bの第1軸受ホルダ部15eの内周面に固定されている軸受17bとにより回転自在に支持されている。軸受17bは、第1軸受ホルダ部15eの内周面における減速機14の近傍に固定されている。尚、第1軸受ホルダ部15eにおける軸受16bと軸受17bとの間には、減速機14内の潤滑油Oilが電動モータ11側へ漏れることを防止するための図示しないガスケットが設けられている。
駆動ギヤ21は、入力軸17の外周面に一体回転可能に嵌合されている。
中間軸18は、その軸方向に沿って貫通している第3の貫通孔としての貫通孔18cを有している。中間軸18は、入力軸17に対して平行に設けられている。中間軸18は、ギヤハウジング15aの第2軸受収容穴15iに固定されている軸受18aと、モータハウジング15bの第2軸受ホルダ部15fに固定されている軸受18bとにより回転自在に支持されている。中間軸18の第2軸受収容穴15i側の外周面には、ミドルギヤ22が一体回転可能に固定されている。ミドルギヤ22は、入力軸17の外周面に嵌合されている駆動ギヤ21とかみ合っている。中間軸18の外周面におけるミドルギヤ22と軸受18bとの間には、従動ギヤ23が一体回転可能に嵌合されている。従動ギヤ23の外径は、ミドルギヤ22の外径よりも小さく設定されている。
デフ24の一部は、モータハウジング15bのデフ収容部15gに収容されている。デフ24は、デフキャリア25、一対のピニオンギヤ27,28、および一対のサイドギヤ29,30を有している。
デフキャリア25は、ギヤハウジング15aの第3軸受収容穴15jに固定されている軸受25aと、モータハウジング15bの第3軸受ホルダ部15kに固定されている軸受25bとにより回転自在に支持されている。一対のピニオンギヤ27,28および一対のサイドギヤ29,30は、デフキャリア25の内部において回転可能に設けられている。一対のサイドギヤ29,30は、一対のピニオンギヤ27,28と噛み合っている。サイドギヤ29には、ドライブシャフト19が一体回転可能に固定されている。ドライブシャフト19は、入力軸17および中間軸18に対して平行に設けられている。ドライブシャフト19には、後輪12が連結されている。ドライブシャフト19の外周面とモータハウジング15bの内周面との間には、ハウジング15内の潤滑油Oilが外部に漏れることを防止するガスケット19aが設けられている。サイドギヤ30には、ドライブシャフト20が一体回転可能に固定されている。ドライブシャフト20は、ドライブシャフト19に対して同軸上に設けられている。ドライブシャフト20には、後輪13が連結されている。ドライブシャフト20の外周面とギヤハウジング15aの内周面との間にも、ハウジング15内の潤滑油Oilが外部に漏れることを防止するガスケット20aが設けられている。
出力ギヤ26は、デフキャリア25の外周面に一体回転可能に固定されている。出力ギヤ26は、中間軸18の外周面に嵌合されている従動ギヤ23と噛み合っている。
尚、ミドルギヤ22および出力ギヤ26は、ハウジング15の底部(図1中のハウジング15内部における紙面奥側)に貯留されている潤滑油Oilに、その一部が浸っている。電動モータ11の出力軸11bの回転に伴い、入力軸17および駆動ギヤ21が回転する。駆動ギヤ21の回転に伴い、ミドルギヤ22および従動ギヤ23が中間軸18と一体回転する。従動ギヤ23の回転に伴い、出力ギヤ26およびドライブシャフト19,20が回転する。ドライブシャフト19,20が回転することにより後輪12,13が回転する。ミドルギヤ22および出力ギヤ26が回転するに伴って、ハウジング15の内部の潤滑油Oilが掻きあげられる。それに伴い、掻きあげられた潤滑油Oilが減速機14の駆動部分(軸受を含む)に供給される。このような潤滑構造とすることで、減速機14の円滑な動作が維持される。
ここで、減速機14の潤滑構造について詳細に説明する。
図1に破線で示すように、ハウジング15の内部には、ミドルギヤ22と出力ギヤ26により掻きあげられた潤滑油Oilを貯留し、各回転軸(入力軸17,中間軸18、ドライブシャフト19,20)を支持している軸受(軸受17a,17b,18a,18b,25a,25b)に供給するための第1〜第4キャッチタンクR1〜R4が形成されている。
最初に、第1キャッチタンクR1の構成について説明する。
図2に示すように、第1キャッチタンクR1は、ギヤハウジング15aの内部における入力軸17の近傍に設けられている。第1キャッチタンクR1は、ギヤハウジング15aの内周面と、ギヤハウジング15aの内周面から駆動ギヤ21の外周面およびミドルギヤ22の外周面に沿って立設された壁部51とで囲まれることにより形成されている。
第1キャッチタンクR1には、ミドルギヤ22により掻きあげられた潤滑油Oilが進入する。壁部51の先端部は、ギヤハウジング15aの内周面に接触しないように形成されており、壁部51の先端部と、ギヤハウジング15aの内周面とにより、第1キャッチタンクR1に進入する潤滑油Oilの入り口が形成されている。
図4に示すように、壁部51は、入力軸17の軸方向に沿って連続的に設けられている。すなわち、第1キャッチタンクR1は、入力軸17の軸方向に沿って設けられている。第1キャッチタンクR1の底部において、ギヤハウジング15aの第1軸受収容穴15h(正確には、軸受17a)に対応する部分には第1の貫通孔としての貫通孔52、ギヤハウジング15aにおける第1軸受ホルダ部15e(正確には、軸受17b)に対応する部分には、第1の貫通孔としての貫通孔54が設けられている。ギヤハウジング15aの第1軸受収容穴15hの内側面における一部分(正確には、第1キャッチタンクR1の底部に対応する部分)には、第1の切り欠き穴としての切り欠き穴53が設けられている。切り欠き穴53は、第1軸受収容穴15hの内周面を第1軸受収容穴15hの深さ方向(入力軸17の軸方向)の全長に亘って切り欠き、且つ第1軸受収容穴15hの底面の一部分を切り欠くことで形成されている。切り欠き穴53の第1軸受収容穴15hの底面に対応する部分は、軸受17aの内輪と外輪との隙間に至るまで切り欠かれている。尚、第1キャッチタンクR1の貫通孔52と、ギヤハウジング15aの切り欠き穴53とは、互いに連通しており、軸受17aに対して潤滑油Oilを供給する油路を形成している。
モータハウジング15bの第1軸受ホルダ部15eの外周面における第1キャッチタンクR1の底部(正確には、第1キャッチタンクR1の貫通孔54)に対応する部分には、貫通孔55が設けられている。モータハウジング15bの第1軸受ホルダ部15eの内周面における一部分(正確には、軸受17bの外周面に対応する部分)には、第1の切り欠き穴としての切り欠き穴56が設けられている。切り欠き穴56は、第1軸受ホルダ部15eの内周面における軸受17bに対応する部分を軸受17bの軸方向(入力軸17の軸方向)に沿って切り欠き、且つ第1軸受ホルダ部15eにおける軸受17bが軸方向において当接している面(図4中の右側部分)の一部分を切り欠くことで形成されている。切り欠き穴56において、第1軸受ホルダ部15eにおける軸受17bが軸方向に当接している面に対応する部分は、軸受17bの内輪と外輪との隙間に至るまで切り欠かれている。第1キャッチタンクR1の貫通孔54ならびに、モータハウジング15bの貫通孔55および切り欠き穴56は、互いに連通しており、軸受17bに対して潤滑油Oilを供給する油路を形成している。尚、第1軸受ホルダ部15eの内周面において、軸受17bの軸方向における軸受17aと反対側には、円環状のリング部材57が設けられている。リング部材57は、第1軸受ホルダ部15eの内周面に嵌合されており、軸受17bの内輪と一体回転しないように設けられている。リング部材57の一部分には、切り欠き穴57aが設けられている。切り欠き穴57aは、第1軸受ホルダ部15eの切り欠き穴56における軸受17bが軸方向に当接している面に対応する部分と連通するように設けられている。リング部材57は、切り欠き穴56にまで潤滑油Oilが進入してきたとき、軸受17bの内輪と外輪との隙間に潤滑油Oilが適切に潤滑されるために設けられている。
次に、第2キャッチタンクR2の構成を説明する。
図2に示すように、第2キャッチタンクR2は、ギヤハウジング15aの内部におけるドライブシャフト20の近傍に設けられている。第2キャッチタンクR2は、ギヤハウジング15aの内周面と、ギヤハウジング15aの内周面からドライブシャフト20およびデフキャリア25の外周面に沿って立設された壁部61と、壁部61の先端からドライブシャフト20の径方向外側へ向けて突設されている突部61aと、ドライブシャフト20の軸方向に直交するように設けられている板状の第2セパレータ62とで囲まれることにより形成されている。第2セパレータ62は、ギヤハウジング15aに対してボルト等により固定されている。第2セパレータ62は、ギヤハウジング15aの内周面と、ギヤハウジング15aの壁部61とによりドライブシャフト20の軸方向に沿って形成されている空間を仕切ることで、潤滑油Oilを貯留するための第2キャッチタンクR2を形成するために設けられている。ギヤハウジング15aの内周面の一部と壁部61におけるドライブシャフト20側の面は、円弧状をなしており、軸受25aが収容される第3軸受収容穴15jの内周面の一部を構成している。壁部61の先端に設けられている突部61aと、ギヤハウジング15aの内周面とにより、第2キャッチタンクR2に進入する潤滑油Oilの入り口が形成されている。
第2キャッチタンクR2には、ミドルギヤ22により掻きあげられた潤滑油Oilが進入する。第2キャッチタンクR2の底部には、ギヤハウジング15aの第3軸受収容穴15jの内周面(正確には、軸受25aの外周面)まで貫通する第2の貫通孔としての貫通孔63が設けられている。ギヤハウジング15aにおける第3軸受収容穴15jの内周面の一部分には、第2の切り欠き穴としての切り欠き穴64が設けられている。尚、第2キャッチタンクR2の貫通孔63は、ギヤハウジング15aの外部からドリル等を用いて形成される。ギヤハウジング15aの外部と連通してしまった孔部は、図示しないシール部材(詰め栓等)で塞ぐことで潤滑油Oilがハウジング15の外部に漏れることを防止する。
図1に示すように、切り欠き穴64は、第3軸受収容穴15jの内周面の一部分をその深さ方向(ドライブシャフト20の軸方向)に沿って切り欠き、且つ第3軸受収容穴15jの底面の一部分を切り欠くことで形成されている。切り欠き穴64の第3軸受収容穴15jの底面に対応する部分は、軸受25aの外輪と内輪との隙間に至るまで切り欠かれている。尚、第2キャッチタンクR2の貫通孔63(図2参照)と、ギヤハウジング15aの切り欠き穴64とは、互いに連通しており、軸受25aに対して潤滑油Oilを供給する油路を形成している。
第1キャッチタンクR1および第2キャッチタンクR2に進入する潤滑油Oilの油量は、仕切部材としての第1セパレータ90により調整される。
第1セパレータ90について説明する。
図1に示すように、第1セパレータ90は、モータハウジング15bに図示しないボルト等により固定されている。
図5(a)に示すように、第1セパレータ90は、第1プレート90aと、第2プレート90bと、一対の第3プレート90cと、一対の第4プレート90dとが一体的に設けられている。第1プレート90aは、略円弧状に湾曲した(正確には、図2に示すミドルギヤ22の周面に沿って湾曲した)板状をなしている。第2プレート90bは、略U字形状をなす平面板状をなしている。
図5(b)に示すように、第1セパレータ90は、3段階に屈曲した形状を有している。第1プレート90aと、第2プレート90bとは、略直角に設けられている。第2プレート90bの第1プレート90aと反対側の両端部には、それぞれ第3プレート90cが略直角に設けられている。第3プレート90cは、第2プレート90bを基準として第1プレート90aと反対側に延びている。第3プレート90cの第2プレート90bと接続されている端部と反対側の端部には、第4プレート90dが略直角に設けられている。第4プレート90dは、第3プレート90cを基準として第2プレート90bと反対側に延びている。
図5(c)に示すように、第1セパレータ90の第1プレート90aは、その厚みを貫通する長穴部としての3つのスリット91を有している。3つのスリット91は、第1プレート90aの長手方向に沿った長孔形状(正確には、図2に示すミドルギヤ22の外周面に設けられた歯に対向し、且つミドルギヤ22の周方向に沿った長孔形状)をなしている。3つのスリット91は、第1プレート90aの一方の短手辺に開口している。
図2に示すように、第1セパレータ90の第1プレート90aは、ミドルギヤ22の周方向に沿って、且つ中間軸18の軸方向に沿って立設されている。また、第1プレート90aのスリット91は、第2キャッチタンクR2における潤滑油Oilの入り口に対向する位置に設けられている。
次に、第3キャッチタンクR3の構成について説明する。
図6に示すように、第3キャッチタンクR3は、ギヤハウジング15aの内部における中間軸18の近傍に設けられている。第3キャッチタンクR3は、ギヤハウジング15aの内周面と、ギヤハウジング15aに固定された略矩形板状の第3セパレータ71とで囲まれることにより形成されている。第3キャッチタンクR3には、ミドルギヤ22により掻きあげられた潤滑油Oilのうちミドルギヤ22の軸方向における面22a側に伝わる潤滑油Oilが進入する。第3セパレータ71の先端部は、ギヤハウジング15aの内周面に接触しないように設定されている。第3セパレータ71の先端部と、ギヤハウジング15aの内周面とにより、第3キャッチタンクR3に進入する潤滑油Oilの入り口が形成されている。第3キャッチタンクR3の底部(正確には、第2軸受収容穴15iの一部分)には、第3の切り欠き穴としての切り欠き穴72が設けられている。切り欠き穴72は、第2軸受収容穴15iの内周面を第2軸受収容穴15iの深さ方向(中間軸18の軸方向)の全長に亘って切り欠き、且つ第2軸受収容穴15iの底面の一部分を切り欠くことで形成されている。切り欠き穴72の第2軸受収容穴15iの底面に対応する部分は、軸受18aの内輪と外輪との隙間に至るまで切り欠かれている。
図7に示すように、第3キャッチタンクR3の底部(図中の二点鎖線)の形状は、若干湾曲しており、切り欠き穴72における第2軸受収容穴15iの深さに対応する部分がその湾曲した底部の頂点になるように設定されている。
図6に示すように、ギヤハウジング15aの第2軸受収容穴15iの底面には、第2軸受収容穴15iの深さと比較して深さの浅い有底円筒穴74が形成されている。有底円筒穴74の内径は、軸受18aの内輪の外径以上、外輪の内径以下の大きさである。また、モータハウジング15bの第2軸受ホルダ部15fの底面には、第2軸受ホルダ部15fの深さと比較して深さの浅い有底円筒穴75が形成されている。有底円筒穴75の内径は、軸受18aの内輪の外径以上、外輪の内径以下の大きさである。尚、第3キャッチタンクR3の切り欠き穴72と、第2軸受収容穴15iの底面に開口している有底円筒穴74と、中間軸18の貫通孔18cと、第2軸受ホルダ部15fの底面に開口している有底円筒穴75とは、互いに連通しており、軸受18a,18bに対して潤滑油Oilを供給する油路を形成している。
次に、第4キャッチタンクR4の構成について説明する。
図3に示すように、第4キャッチタンクR4は、ギヤハウジング15aの内部における出力ギヤ26の近傍に設けられている。第4キャッチタンクR4は、ギヤハウジング15aの内周面と、ギヤハウジング15aの内周面から出力ギヤ26の外周面に沿って立設された壁部81とで囲まれることにより形成されている。第4キャッチタンクR4には、出力ギヤ26により掻きあげられた潤滑油Oilが進入する。壁部81の先端部は、ギヤハウジング15aの内周面に接触しないように形成されている。壁部81の先端部と、ギヤハウジング15aの内周面とにより、第4キャッチタンクR4に進入する潤滑油Oilの入り口が形成されている。
図8に示すように、第4キャッチタンクR4は、モータハウジング15bの内周面と、モータハウジング15bの内周面から出力ギヤ26の外周面に沿って立設される壁部82とで囲まれる部分を有している。ギヤハウジング15aとモータハウジング15bとを組み付けた状態において、モータハウジング15bの壁部82と、ギヤハウジング15aの壁部81とは、ドライブシャフト20(またはドライブシャフト19)の軸方向において、互いに滑らかに連続している。すなわち、第4キャッチタンクR4は、互いに連通するギヤハウジング15a側の部分とモータハウジング15b側の部分とを有する。
第4キャッチタンクR4の底部を構成する壁部82の根元部分と、第3軸受ホルダ部15kとは連結部83を介して一体的に接続されている。第4キャッチタンクR4の底部(正確には、壁部82の根元部分)および連結部83には、第4の貫通孔としての貫通孔84が設けられている。貫通孔84は、モータハウジング15bの外部からドリル等を用いて形成される。モータハウジング15bの外部と連通してしまった孔部は、図示しないシール部材(詰め栓等)で塞ぐことで潤滑油Oilがハウジング15の外部に漏れることを防止する。
モータハウジング15bの第3軸受ホルダ部15kの内周面には、第4の切り欠き穴としての切り欠き穴85が設けられている。
図1に示すように、切り欠き穴85は、第3軸受ホルダ部15kの内周面の一部分を深さ方向に沿って切り欠き、且つ第3軸受ホルダ部15kの底面の一部分を切り欠くことで形成されている。切り欠き穴85の第3軸受ホルダ部15kの底面に対応する部分は、軸受25bの内輪と外輪との隙間に至るまで切り欠かれている。尚、第4キャッチタンクR4の貫通孔84と、モータハウジング15bの切り欠き穴85とは、互いに連通しており、軸受25bに対して潤滑油Oilを供給する油路を形成している。
次に、減速機14の潤滑構造の作用について簡単に説明する。
車両用駆動ユニット1の電動モータ11が駆動することに伴い、ミドルギヤ22と、出力ギヤ26とが回転する。
図2に示すように、ミドルギヤ22が回転することに伴い、ハウジング15内部の潤滑油Oilが掻きあげられる。掻きあげられた潤滑油Oilは、第1セパレータ90の3つのスリット91を通り、第2キャッチタンクR2に進入する。第1セパレータ90の3つのスリット91を通らなかった潤滑油Oilは、第1セパレータ90の第1プレート90aおよびギヤハウジング15aの内周面に案内されるかたちで、第1キャッチタンクR1に進入する。
図4に示すように、第1キャッチタンクR1に進入した潤滑油Oilは、貫通孔52と、切り欠き穴53とで形成される油路を介して軸受17aの外輪と内輪との間に導かれる。また、第1キャッチタンクR1に進入した潤滑油Oilは、貫通孔54と、貫通孔55と、切り欠き穴56とで形成される油路を介して軸受17bの外輪と内輪との間に導かれる。
図2に示すように、第2キャッチタンクR2に進入した潤滑油Oilは、貫通孔63と、切り欠き穴64とで形成される油路を介して軸受25aの外輪と内輪との間に導かれる。
図6に示すように、ミドルギヤ22が回転することに伴い、ミドルギヤ22の軸方向における面22aに伝わる潤滑油Oilが第3キャッチタンクR3に進入する。第3キャッチタンクR3に進入した潤滑油Oilは、切り欠き穴72と、有底円筒穴74と、中間軸18の貫通孔18cと、有底円筒穴75とで形成される油路を介して軸受18a,18bの外輪と内輪との間に導かれる。
図3に示すように、出力ギヤ26の回転に伴い、ハウジング15内部の潤滑油Oilが掻きあげられる。掻きあげられた潤滑油Oilは、ギヤハウジング15aの内周面に案内されるかたちで、第4キャッチタンクR4に進入する。
図8に示すように、第4キャッチタンクR4におけるギヤハウジング15a側の部分に進入した潤滑油Oilは、ドライブシャフト19,20の軸方向において、第4キャッチタンクR4におけるモータハウジング15b側の部分に伝わる。第4キャッチタンクR4におけるモータハウジング15b側の部分に伝わった潤滑油Oilは、貫通孔84と、切り欠き穴85とで形成される油路を介して軸受25bの外輪と内輪との間に導かれる。
尚、第1〜第4キャッチタンクR1〜R4から、それぞれの油路を介して軸受17a,17b,18a,18b,25a,25bに供給された潤滑油Oilは、それぞれの内輪と外輪との間を潤滑し、その後、ハウジング15の底部に再度貯留される。そのため、ミドルギヤ22と、出力ギヤ26とが回転している限り、潤滑油Oilは、ハウジング15の内部を無限循環する。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)減速機14のミドルギヤ22および出力ギヤ26により掻きあげられた潤滑油Oilは、第1キャッチタンクR1、第2キャッチタンクR2、第3キャッチタンクR3、第4キャッチタンクR4のそれぞれの油路を介して入力軸17、中間軸18、およびドライブシャフト19,20を回転自在に支持する軸受17a,17b,18a,18b,25a,25bに供給される。したがって、入力軸17、中間軸18、ドライブシャフト19,20を支持する軸受17a,17b,18a,18b,25a,25bに、より適切に潤滑油Oilを供給することができる。
(2)ミドルギヤ22の外周面に沿って第1セパレータ90の第1プレート90aが設けられていない場合、ミドルギヤ22の回転の方向によっては、掻きあげられる潤滑油Oilが、入力軸17の近傍に設けられている第1キャッチタンクR1、またはドライブシャフト20の近傍に設けられている第2キャッチタンクR2に偏って供給されることが考えられる。
上記構成によれば、第1セパレータ90の第1プレート90aをミドルギヤ22の外周面に沿って設けることで、ハウジング15内部の潤滑油Oilを入力軸17の近傍に設けられている第1キャッチタンクR1に案内しやすくなる。また、第1セパレータ90の第1プレート90aにスリット91を形成することで、ミドルギヤ22により掻きあげられた潤滑油Oilが第1キャッチタンクR1だけでなく、ドライブシャフト20の近傍に設けられている第2キャッチタンクR2にも供給される。そのため、第1プレート90aのスリット91の幅および長さを調整することにより第1キャッチタンクR1および第2キャッチタンクR2に供給される潤滑油Oilの油量を調整することができる。したがって、第1キャッチタンクR1に供給される油量と、第2キャッチタンクR2に供給される油量とを調整することにより、潤滑油Oilが第1キャッチタンクR1または第2キャッチタンクR2に偏って供給されることを抑制することもできる。
尚、本実施の形態は、技術的に矛盾が生じない範囲で以下のように変更してもよい。
・本実施の形態において、ミドルギヤ22の近傍には、第1セパレータ90が設けられていたが、これを割愛してもよい。このようにしても、第1キャッチタンクR1および第2キャッチタンクR2にミドルギヤ22により掻きあげられた潤滑油Oilが進入し、第1キャッチタンクR1および第2キャッチタンクR2のそれぞれの油路を経由して、軸受17a,17b,25aに供給される。
・本実施の形態において、減速機14の潤滑構造は、電動モータ11が発生する回転トルクから後輪の駆動力を得る前後輪駆動の車両に搭載されている車両用駆動ユニット1に具体化していたが、例えば、複数のギヤで構成されているトランスミッション、もしくは、四輪駆動式の車両に搭載されるトランスファーにも同様の構造を適用することができる。
・本実施の形態において、減速機14の潤滑構造は、車両に搭載されているものに具体化していたが、例えば、車両以外のユニットに搭載されている減速機にも適用できる。
1…車両用駆動ユニット、11…電動モータ、14…減速機、15…ハウジング、15a…ギヤハウジング、15b…モータハウジング、15c…カバー、17…入力軸、18…中間軸、18c…貫通孔、19,20…ドライブシャフト、21…駆動ギヤ、22…ミドルギヤ、23…従動ギヤ、24…デファレンシャルギヤ、26…出力ギヤ、17a,17b,18a,18b,25a,25b…軸受、52,54,63,84…貫通孔、53,56,64,72,85…切り欠き穴、74,75…有底円筒穴、90…第1セパレータ、90a…第1プレート、91…スリット、R1…第1キャッチタンク、R2…第2キャッチタンク、R3…第3キャッチタンク、R4…第4キャッチタンク、Oil…潤滑油。

Claims (3)

  1. 潤滑油が貯留されたハウジングに収容された減速機の潤滑構造において、
    前記減速機は、駆動源と連結される入力軸と、前記入力軸と平行に設けられた中間軸と、前記中間軸と平行に設けられた出力軸と、前記入力軸の外周に設けられた駆動ギヤと、前記中間軸の外周に設けられ、前記駆動ギヤと噛み合うミドルギヤと、前記中間軸の外周に設けられた従動ギヤと、前記出力軸の外周に設けられ、前記従動ギヤと噛み合う出力ギヤとを有し、
    前記入力軸、前記中間軸、および前記出力軸は、それぞれ軸受を介して前記ハウジングに対して回転自在に支持されており、
    前記ハウジングの内部には、前記入力軸の近傍に形成され、前記ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第1キャッチタンクと、前記出力軸の近傍に形成され、前記ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第2キャッチタンクと、前記中間軸の近傍に形成され、前記ミドルギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第3キャッチタンクと、前記出力軸の近傍に形成され、前記出力ギヤにより掻きあげられた潤滑油を貯留する第4キャッチタンクと、前記第1キャッチタンク、前記第2キャッチタンク、前記第3キャッチタンク、および前記第4キャッチタンクに貯留された潤滑油を、それぞれの近傍に設けられている前記入力軸、前記中間軸、前記出力軸を支持している前記軸受に供給する油路とが形成されている減速機の潤滑構造。
  2. 前記第1キャッチタンクから前記入力軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記第1キャッチタンクの底部に貫通する第1の貫通孔と、前記第1の貫通孔と連通し、前記ハウジングにおける前記入力軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第1の切り欠き穴とを有し、
    前記第2キャッチタンクから前記出力軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記第2キャッチタンクの底部に貫通する第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔と連通し、前記ハウジングにおける前記出力軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第2の切り欠き穴とを有し、
    前記第3キャッチタンクから前記中間軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記中間軸をその軸方向に貫通する第3の貫通孔と、前記第3の貫通孔に連通し、前記ハウジングにおける前記中間軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第3の切り欠き穴と、前記第3の切り欠き穴と連通し、前記ハウジングにおける前記中間軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の底部に形成された有底穴とを有し、
    前記第4キャッチタンクから前記出力軸を支持する前記軸受に潤滑油を供給する前記油路は、前記第4キャッチタンクの底部に貫通する第4の貫通孔と、前記第4の貫通孔と連通し、前記ハウジングにおける前記出力軸を支持する前記軸受を固定している筒状部分の内周面に設けられた第4の切り欠き穴とを有している請求項1に記載の減速機の潤滑構造。
  3. 前記ミドルギヤの近傍には、前記ハウジングの内部に固定され、前記ミドルギヤの外周面に沿って設けられる湾曲板状の部位を有するとともに、前記湾曲板状の部位を前記中間軸および前記出力軸の間に設けることで、前記第1キャッチタンクと前記第2キャッチタンクとを仕切る仕切部材が設けられ、
    前記仕切部材の前記湾曲板状の部位には、前記ミドルギヤの周方向に沿って形成され、且つその厚みを貫通する長孔部が設けられている請求項1または請求項2に記載の減速機の潤滑構造。

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