JP2018123747A - 圧縮機 - Google Patents

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宏樹 永野
Hiroki Nagano
宏樹 永野
邦久 松田
Kunihisa Matsuda
邦久 松田
友哉 服部
Yuya Hattori
友哉 服部
達志 森
Tatsushi Mori
達志 森
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Abstract

【課題】圧縮機の騒音の発生を安定して抑制する。
【解決手段】シリンダ110、サイドプレート120、ロータ130およびベーン140によって圧縮室が区画されている。サイドプレート120を挟んで圧縮室の反対側には、ハウジング170内に吐出室50が配置されている。圧縮室と吐出室50との間には油分離部161が形成されている。シリンダ110の端部には、サイドプレート120に向かって開口する凹部118が設けられている。サイドプレート120は、上記凹部118の開口の一部を塞ぐとともに、上記凹部118内と吐出室50とを連通させる貫通孔126を有する。上記凹部118および上記貫通孔126によってヘルムホルツ共鳴器が構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機に関し、特に、ベーン型圧縮機に関する。
気体圧縮機の構成を開示した先行文献として、特開2000−199489号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された気体圧縮機は、シリンダとサイドブロックとロータとベーンとを備える。シリンダの内周形状は、略楕円である。サイドブロックは、シリンダの端面に取り付けられている。ロータは、シリンダの内側に位置し、かつ、ロータに連結されたロータ軸とともに回転可能に設けられている。ベーンは、ロータの外周面に形成されたベーン溝に摺動可能に装着されている。
気体圧縮機には、シリンダ、サイドブロック、ロータおよびベーンによって仕切られた圧縮室が形成されている。気体圧縮機においては、圧縮室から吐出通路に高圧冷媒ガスが吐出される。圧縮室から吐出通路へ高圧冷媒ガスを吐出する吐出孔が、サイドブロックに設けられている。
気体圧縮機は、吐出孔から吐出した高圧冷媒ガスにより生じる特定周波数帯域の騒音を消音するヘルムホルツ共鳴器をさらに備える。ヘルムホルツ共鳴器は、消音室とガス導入路とからなる。消音室は、シリンダの外周面側に設けられている。ガス導入路の一端は、吐出通路に開口し、ガス導入路の他端は、消音室に開口している。
特開2000−199489号公報
特許文献1に記載された気体圧縮機は、圧縮室から吐出通路に吐出された高圧冷媒ガスの一部をガス導入路を通じて消音室に導入している。消音室に導入された高圧冷媒ガスは、油分離器を通過しておらず、潤滑油が分離されていない状態である。潤滑油が分離されていない状態の高圧冷媒ガスを消音室に導入した場合、潤滑油の粘性の影響および消音室に潤滑油が溜まることにより、所望の周波数帯域の騒音を十分に消音できなくなることがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、騒音の発生を安定して抑制できる圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に基づく圧縮機は、ハウジングと、シリンダと、回転軸と、ロータと、ベーンとを備える。シリンダは、ハウジング内に、サイドプレートとともにシリンダ室を区画する。回転軸は、シリンダ室に回転可能に設けられている。ロータは、回転軸に連結され、外周に複数のベーン溝が形成されている。ベーンは、複数のベーン溝の各々に出没可能に装着されている。シリンダ室には、シリンダ、サイドプレート、ロータおよびベーンによって圧縮室が区画されている。サイドプレートを挟んで圧縮室の反対側には、ハウジング内に吐出室が配置されている。圧縮室と吐出室との間には油分離部が形成されており、油分離部にて圧縮室で圧縮された冷媒が冷媒ガスと潤滑油に分離される。シリンダの端部には、サイドプレートに向かって開口する凹部が設けられている。サイドプレートは、上記凹部の開口の一部を塞ぐとともに、上記凹部内と吐出室とを連通させる貫通孔を有する。上記凹部および上記貫通孔によってヘルムホルツ共鳴器が構成されている。
本発明の一形態においては、上記凹部および上記貫通孔の各々が複数設けられており、上記凹部および上記貫通孔の各々は、ロータの径方向においてロータより外側の位置に、ロータの周方向に沿って並んで配置されている。
本発明の一形態においては、1つの上記凹部に対して複数の上記貫通孔が対応するように、上記凹部および上記貫通孔が設けられている。
本発明の一形態においては、上記凹部が3つ以上設けられている。ロータの周方向に沿う方向にて互いに隣接する上記凹部同士の間隔が不均等となるように、上記凹部が配置されている。
本発明の一形態においては、油分離部は、サイドプレートに固定されたカバー体に設けられている。カバー体には、サイドプレートの貫通孔と吐出室とを連通させる貫通孔が設けられている。サイドプレートとカバー体との間に空間が設けられている。互いに連通しているサイドプレートの貫通孔とカバー体の貫通孔とは、上記空間を通じて連通している。
本発明の一形態においては、サイドプレートの貫通孔の径とカバー体の貫通孔の径とが互いに異なる。
本発明の一形態においては、圧縮機は、サイドプレートを複数備える。複数のサイドプレートは、互いの間に空間が設けられるように重ねて配置されている。互いに隣接するサイドプレートの貫通孔同士は、上記空間を通じて連通している。
本発明の一形態においては、互いに隣接するサイドプレートの貫通孔同士の径が互いに異なる。
本発明によれば、圧縮機の騒音の発生を安定して抑制できる。
本発明の実施形態1に係る圧縮機の構成を示す断面図である。 図1の圧縮機をII−II線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるシリンダの構造を示す背面図である。 本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるサイドプレートの構造を示す背面図である。 本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるシリンダとサイドプレートとを組み合わせた状態を示す背面図である。 本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるシリンダとサイドプレートとカバー体とを連結した状態を示す背面図である。 本発明の実施形態2に係る圧縮機の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る圧縮機が備えるシリンダとサイドプレートとカバー体とを連結した状態を示す背面図である。 本発明の実施形態3に係る圧縮機の構成を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る圧縮機について図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。なお、圧縮機の各構成の配置は、説明の便宜上、各図において適宜変更して図示している。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る圧縮機の構成を示す断面図である。図2は、図1の圧縮機をII−II線矢印方向から見た断面図である。図1および図2に示すように、本発明の実施形態1に係る圧縮機100は、シリンダ110とサイドプレート120とロータ130とベーン140と回転軸150とカバー体160とハウジング170とを備える。本発明の実施形態1に係る圧縮機100は、モータハウジング180およびモータ190をさらに備える。
サイドプレート120は、シリンダ110の端部に固定され、シリンダ110とともにシリンダ室20を区画する。ロータ130は、シリンダ室20に回転可能に設けられ、外周に複数のベーン溝132が形成されている。複数のベーン140は、ロータ130の複数のベーン溝132の各々に出没可能に1つずつ装着されている。
回転軸150は、ロータ130の回転軸X1方向に延在し、ロータ130は、回転軸150と同軸状となるように、回転軸150に連結されている。カバー体160は、サイドプレート120のシリンダ110側とは反対側に固定されている。ハウジング170は、シリンダ110、サイドプレート120およびカバー体160を収容する。ハウジング170の形状は、有底筒状である。
シリンダ110、サイドプレート120、ロータ130およびベーン140によって圧縮室30が区画されている。サイドプレート120、カバー体160およびハウジング170によって吐出室50が区画されている。
カバー体160は、油分離部161を有する。油分離部161は、圧縮室30と吐出室50との間の連通通路の一部を構成する。油分離部161は、圧縮室30にて圧縮された冷媒ガスから潤滑油を分離させる。シリンダ110の端部に凹部118が設けられている。サイドプレート120は、凹部118の開口の一部を塞ぐとともに、凹部118の内部と吐出室50とを連通させる貫通孔126を有する。凹部118および貫通孔126の各々は、ロータ130の径方向においてロータ130より外側の位置に、ロータ130の周方向に沿って並んで配置されている。
以下、圧縮機100の各構成について詳細に説明する。
モータハウジング180は、略円板状の底部、および、底部の外周部と繋がっている筒状部を含む。底部と筒状部とは、一体で構成されている。モータハウジング180の筒状部の端部は、シリンダ110を内包するように、ハウジング170と連結されている。モータハウジング180は、シリンダ110とともに吸入室10を区画する。
モータハウジング180の筒状部には、吸入室10と外部とを連通する吸入口181が設けられている。吸入口181には、図示しない蒸発器が接続される。モータハウジング180の底部の中央部には、軸支部182が設けられている。軸支部182の内側に、軸受189が設けられている。軸受189の内周に、回転軸150の回転軸X1方向の一端部が挿入されて支持されている。
モータ190は、吸入室10に設けられている。モータ190は、ステータ191およびモータロータ192を有する。ステータ191は、モータハウジング180の筒状部に固定されている。ステータ191には、クラスタブロック193を通じて給電される。モータロータ192は、ステータ191の内側に、回転可能に設けられている。モータロータ192は、回転軸150と連結されている。
ハウジング170は、略円板状の底部、および、底部の外周部と繋がっている筒状部を含む。底部と筒状部とは、一体で構成されている。ハウジング170の筒状部の端部は、モータハウジング180の筒状部の端部と連結されている。ハウジング170の筒状部には、吐出室50と外部とを連通する吐出口171が設けられている。吐出口171には、図示しない凝縮器に接続される。
図3は、本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるシリンダの構造を示す背面図である。図1〜図3に示すように、本発明の実施形態1に係る圧縮機100が備えるシリンダ110は、略円筒状の形状を有している。
シリンダ110の回転軸X1方向の一端側の中央部には、回転軸150と摺接する軸孔111が設けられている。軸孔111の表面には、耐摩耗性を有するめっき膜が設けられていることが好ましい。
シリンダ110には、回転軸X1方向の他端側に開口する凹部112が設けられ、内部にシリンダ室20が形成されている。凹部112の内周面は略円状の断面形状を有し、凹部112の中心は回転軸X1の位置に対して偏心している。凹部112の底面に、軸孔111の外周を取り囲む環状溝113が設けられている。なお、シリンダ110において、回転軸X方向に延在する円筒状の部分と、回転軸Xに対して交差する方向に延在する板状の部分とが、別々の部材で構成されていてもよい。
シリンダ110には、ハウジング170の内周面とともに吐出空間40を区画する切り欠き部117、吐出空間40とシリンダ室20とを連通させる吐出ポート116、吐出空間40と後述するサイドプレート120の連通孔122とを連通させる吐出連通孔117h、回転軸X1方向の一端側に開口した吸入通路114、および、吸入通路114とシリンダ室20とを連通させる吸入ポート115が設けられている。吸入通路114および吸入ポート115によって、吸入室10とシリンダ室20とが互いに連通している。
図2に示すように、吐出空間40には、リード弁41、リテーナ42およびボルト43が配置されている。ボルト43は、リード弁41およびリテーナ42をシリンダ110に固定している。リード弁41は、吐出ポート116に連通している圧縮室30内の圧力が閾値を超えている時に開く。
図1〜図3に示すように、シリンダ110には、回転軸X1方向の他端側に開口している凹部118が設けられている。本実施形態においては、複数の凹部118が、シリンダ110の回転軸X1方向の他端側の端部に設けられている。ただし、凹部118が1つのみ設けられていてもよい。複数の凹部118の各々は、シリンダ110の周方向に互いに間隔をあけて延在している。複数の凹部118は、互いに深さが異なる。ただし、複数の凹部118の各々の深さが同一であってもよい。凹部118が3つ以上設けられており、ロータ130の周方向に沿う方向にて互いに隣接する凹部118同士の間隔が不均等となるように、凹部118が配置されていてもよい。シリンダ110の回転軸X1方向の他端側の端部には、複数の雌ねじ119が設けられている。
図4は、本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるサイドプレートの構造を示す背面図である。図5は、本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるシリンダとサイドプレートとを組み合わせた状態を示す背面図である。図6は、本発明の実施形態1に係る圧縮機が備えるシリンダとサイドプレートとカバー体とを連結した状態を示す背面図である。
図1、図4および図5に示すように、サイドプレート120は、略円板状の形状を有している。サイドプレート120の外周面とハウジング170の内周面との間は、Oリングによって封止されている。
サイドプレート120の中央部には、回転軸150と摺接する軸孔121が設けられている。軸孔121の表面には、耐摩耗性を有するめっき膜が設けられていることが好ましい。サイドプレート120の回転軸X1方向の一端側に、軸孔121の外周を取り囲む環状溝123が設けられている。サイドプレート120の環状溝123は、シリンダ110の環状溝113と対向している。サイドプレート120の回転軸X1方向の他端側に、軸孔121と同心円状に突出した突出部125が設けられている。
サイドプレート120には、吐出空間40と連通する連通孔122が設けられている。連通孔122は、吐出連通孔117hを通じて、吐出空間40と連通している。サイドプレート120には、環状溝123の内部と連通する貫通孔124が設けられている。
サイドプレート120には、シリンダ110の凹部118の内部と吐出室50とを連通させる貫通孔126が設けられている。本実施形態においては、サイドプレート120に複数の貫通孔126が設けられている。図5に示すように、シリンダ110の1つの凹部118に対して複数の貫通孔126が対向するように、複数の貫通孔126がサイドプレート120の周方向に互いに間隔をあけて並んで配置されている。すなわち、1つの凹部118に対して複数の貫通孔126が対応するように、凹部118および貫通孔126が設けられている。ただし、シリンダ110の1つの凹部118に対して1つの貫通孔126が対応するように設けられていてもよい。複数の貫通孔126の径は、全て同一であってもよいし、互いに異なっていてもよく、適宜変更可能である。
サイドプレート120には、ボルトの軸部が挿入される複数の貫通孔127が設けられている。複数の貫通孔127は、シリンダ110の複数の雌ねじ119に1対1で対応するように設けられている。複数の貫通孔127の各々の回転軸X1方向の他端側の周囲には、座繰り部が設けられている。サイドプレート120には、複数の雌ねじ128が設けられている。
図2および図6に示すように、貫通孔127に挿入されたボルト129の雄ねじと、シリンダ110の雌ねじ119とが螺合することにより、シリンダ110とサイドプレート120とが互いに固定される。
図2に示すように、ロータ130の外周面は、略円形状の断面形状を有する。ロータ130の中央部には、回転軸150が挿入されて固定される軸孔131が設けられている。ロータ130には、外周から軸孔131に向かう深さ方向を有する複数のベーン溝132が、互いに周方向に間隔をあけて設けられている。
複数のベーン溝132の各々に、1つのベーン140が装着されている。ベーン溝132にベーン140が装着された状態において、複数のベーン溝132の各々の底部側に背圧室70が区画されている。図1に示すように、背圧室70は、シリンダ110の環状溝113の内部、および、サイドプレート120の環状溝123の内部に、連通している。
ベーン140は、ベーン溝132の内壁と摺接して、ベーン溝132に対して出没可能に設けられている。具体的には、ロータ130が矢印R1方向に回転した際に受ける遠心力および背圧室70から受ける背圧によって、ベーン140はベーン溝132から突出する方向に力を受ける。ベーン140の先端は、シリンダ室20の内周面と摺接する。そのため、ロータ130が矢印R1方向に回転して、シリンダ室20の内周面とロータ130の外周面とが近接するときには、ベーン140はシリンダ室20の内周面からベーン溝132に没入する方向に力を受ける。この相反する方向に作用する力を受けることによって、ベーン140はロータ130の回転に伴ってベーン溝132から繰り返し出没する。
図2に示すように、シリンダ室20内に、シリンダ110の凹部112の内周面と、ロータ130の外周面と、ロータ130の周方向において互いに隣接するベーン140と、サイドプレート120とによって、圧縮室30が区画されている。
図6に示すように、カバー体160は、ボルト169によってサイドプレート120に固定されている。具体的には、ボルト169の雄ねじと、図5に示すサイドプレート120の雌ねじ128とが螺合することにより、サイドプレート120とカバー体160とが互いに固定される。図1および図6に示すように、カバー体160の外周面とハウジング170の内周面との間には、隙間が設けられている。
図1に示すように、サイドプレート120とカバー体160との間には、ガスケットが設けられている。カバー体160の回転軸X1方向の一端側に、サイドプレート120の突出部125に沿う形状を有しつつ、サイドプレート120を互いの間に挟んでシリンダ110の凹部112と対向する凹部167が設けられている。凹部167の中心は回転軸X1の位置に対して、凹部112と同様に偏心している。
サイドプレート120と、カバー体160と、サイドプレート120およびカバー体160に挟まれているガスケットと、回転軸150とによって、中間圧室60が区画されている。中間圧室60は、サイドプレート120の貫通孔124および環状溝123を通じて背圧室70と連通している。
カバー体160の回転軸X1方向の他端側に、油分離部161が設けられている。油分離部161は、油分離室162および油分離室162に設けられた筒部材163を含む。油分離室162の一端に、開口が設けられ、この開口に筒部材163が固定されており、油分離室162の他端に、排油口165が設けられている。
筒部材163は、大径部および小径部を含む。筒部材163の大径部が、油分離室162の開口に圧入されている。筒部材163の小径部は、油分離室162の内壁と隙間をあけて油分離室162の内部に位置している。
カバー体160には、サイドプレート120の連通孔122と連通する連通孔164が設けられている。連通孔122と連通孔164とによって、吐出空間40と油分離室162とを連通する吐出通路が形成されている。吐出空間40から油分離室162内に流入した冷媒ガスは、筒部材163の小径部の外周と油分離室162の内壁との間を旋回しつつ移動する際に、潤滑油が遠心分離される。
油分離室162内に溜まった潤滑油は、排油口165から吐出室50に流出する。潤滑油を分離された冷媒ガスは、筒部材163の内側を通過して大径部の開口から吐出口171に向けて流出する。
カバー体160の外表面には、リブ168が設けられている。リブ168は、吐出室50内の冷媒と衝突することにより、冷媒から潤滑油を分離する機能を有している。
カバー体160には、吐出室50の底部と中間圧室60とを連通させる連通路166が設けられている。吐出室50の底部に溜まった潤滑油は、連通路166を通過して中間圧室60に流入する。このときの圧力損失によって、中間圧室60の内部の圧力は、吐出室50の内部の圧力より低くなる。なお、中間圧室60の内部の圧力は、吸入室10の内部の圧力より高い。
本発明の実施形態1に係る圧縮機100においては、モータ190が駆動することにより、回転軸150が回転する。これにより、ロータ130がシリンダ室20内で回転し、圧縮室30内の容積が拡大と縮小とを繰り返す。容積が拡大している圧縮室30には、吸入室10から吸入通路114および吸入ポート115を通過した低圧の冷媒が流入する。
容積が縮小している圧縮室30では、冷媒が圧縮される。圧縮された高圧の冷媒は、リード弁41を押し退けて吐出ポート116を通過して吐出空間40に流入する。吐出空間40から連通孔122および連通孔164を通過して油分離室162において潤滑油が分離された冷媒ガスは、吐出室50に流入する。
吐出室50に流入した冷媒ガスの一部は、サイドプレート120の貫通孔126を通過してシリンダ110の凹部118内に流入する。凹部118および貫通孔126は、ヘルムホルツ共鳴器として機能し、騒音および吐出脈動を低減する。凹部118の内部は、消音室となる。
本発明の実施形態1に係る圧縮機100においては、潤滑油が分離された状態の高圧冷媒ガスを消音室内に流入させることにより、潤滑油の粘性の影響を低減しつつ、消音室内に潤滑油が溜まりにくくすることができる。その結果、圧縮機100の駆動による騒音および吐出脈動の発生を安定して抑制できる。なお、圧縮機100の駆動による騒音の周波数帯域に対応して、凹部118の深さおよび貫通孔126の径が設定されている。
また、圧縮機100においては、凹部118および貫通孔126の各々が複数設けられており、凹部118および貫通孔126の各々が、ロータ130の径方向においてロータ130より外側の位置に、ロータ130の周方向に沿って並んで配置されている。そのため、シリンダ110およびサイドプレート120の各々において、冷媒の圧縮のために使用されていない領域にヘルムホルツ共鳴器を設けることができる。よって、ヘルムホルツ共鳴器を設けることにより圧縮機100が大型化することを抑制できるとともに、圧縮機100を軽量化することができる。
さらに、圧縮機100においては、1つの凹部118に対して複数の貫通孔126が対応するように、凹部118および貫通孔126が設けられている。複数の小径の貫通孔126を設けることで、貫通孔126を冷媒ガスが通過する際に、冷媒ガスの流速が上がり、冷媒ガスと貫通孔126との摩擦が増大する。その結果、騒音および吐出脈動をより効果的に低減することができる。
また、圧縮機100においては、凹部118が3つ以上設けられており、ロータ130の周方向に沿う方向にて互いに隣接する凹部118同士の間隔が不均等となるように、凹部118が配置されている。そのため、ヘルムホルツ共鳴器によって、様々な周波数の騒音および吐出脈動を低減することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る圧縮機について図を参照して説明する。なお、本発明の実施形態2に係る圧縮機は、カバー体の構造が本発明の実施形態1に係る圧縮機100と異なるため、本発明の実施形態1に係る圧縮機100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図7は、本発明の実施形態2に係る圧縮機の構成を示す断面図である。図8は、本発明の実施形態2に係る圧縮機が備えるシリンダとサイドプレートとカバー体とを連結した状態を示す背面図である。
図7および図8に示すように、本発明の実施形態2に係る圧縮機200のカバー体260には、回転軸X1方向の一端側に開口した複数の凹部267が設けられている。カバー体260の凹部267は、シリンダ110の凹部118より浅い。回転軸X1方向から見て、複数の凹部267の各々の開口は、対応するサイドプレート120の貫通孔126の外周を取り囲んでいる。その結果、サイドプレート120とカバー体260との間に、凹部267の内部に空間が区画されている。
カバー体260には、凹部267の内部と連通する複数の貫通孔266がさらに設けられている。1つの凹部267の内部に対して複数の貫通孔266が連通していてもよいし、1つの凹部267の内部に対して1つの貫通孔266が連通していてもよい。カバー体260の貫通孔266の径は、サイドプレート120の貫通孔126の径とは異なる。
サイドプレート120の貫通孔126と、カバー体260の貫通孔266とは、凹部267の内部の空間を通じて互いに連通している。貫通孔126と凹部267と貫通孔266とによって、凹部118の内部と吐出室50とが互いに連通している。
本発明の実施形態2に係る圧縮機200においては、吐出室50に流入した冷媒ガスの一部は、カバー体260の貫通孔266を通過して凹部267内に流入する。凹部267および貫通孔266は、ヘルムホルツ共鳴器として機能し、騒音および吐出脈動を低減する。凹部267の内部は、第1の消音室となる。凹部267内に流入した冷媒ガスは、サイドプレート120の貫通孔126を通過してシリンダ110の凹部118内に流入する。凹部118の内部は、第2の消音室となる。
カバー体260の凹部267は、シリンダ110の凹部118より浅く、カバー体260の貫通孔266の径は、サイドプレート120の貫通孔126の径とは異なるため、第1の消音室で低減される騒音の周波数帯域と、第2の消音室で低減される騒音の周波数帯域とは互いに異なる。
よって、本発明の実施形態2に係る圧縮機200は、実施形態1に係る圧縮機100に比較して、広い周波数帯域の騒音を低減することができる。なお、本実施形態においてはカバー体260に凹部267を設けたが、凹部267の代わりに、サイドプレート120に回転軸X1方向の他端側に開口した凹部を設け、この凹部の内部の空間を通じて、サイドプレート120の貫通孔126とカバー体260の貫通孔266とが、互いに連通していてもよい。
(実施形態3)
以下、本発明の実施形態3に係る圧縮機について図を参照して説明する。なお、本発明の実施形態3に係る圧縮機は、サイドプレートを複数備える点が主に、本発明の実施形態1に係る圧縮機100と異なるため、本発明の実施形態1に係る圧縮機100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図9は、本発明の実施形態3に係る圧縮機の構成を示す断面図である。図9に示すように、本発明の実施形態3に係る圧縮機300は、サイドプレート120およびサイドプレート320を備える。サイドプレート120とサイドプレート320との間には、ガスケットが配置されている。サイドプレート120とサイドプレート320とは、互いの間に空間が設けられるように重ねて配置されている。
サイドプレート320は、略円板状の形状を有している。サイドプレート320の外周面は、ハウジング170の内周面と対向している。サイドプレート320の外周面とハウジング170の内周面との間は、Oリングによって封止されている。
サイドプレート320の中央部には、回転軸150と摺接する軸孔321が設けられている。軸孔321の表面には、耐摩耗性を有するめっき膜が設けられていることが好ましい。サイドプレート320の回転軸X1方向の他端側に、軸孔321と同心円状に突出した突出部325が設けられている。サイドプレート320と、カバー体160と、サイドプレート320およびカバー体160に挟まれているガスケットと、回転軸150とによって、中間圧室60が区画されている。
サイドプレート320には、サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間を通じて、サイドプレート120の連通孔122とカバー体160の連通孔164とを連通させる、貫通孔322が設けられている。連通孔122と連通孔164と貫通孔322と、サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間とによって吐出通路が形成され、吐出空間40と油分離室162とが連通している。
サイドプレート320には、サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間を通じて、サイドプレート120の貫通孔124と中間圧室60とを連通させる、貫通孔324が設けられている。環状溝123と貫通孔124と貫通孔324と、サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間とによって、中間圧室60と背圧室70とが連通している。
サイドプレート320には、サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間を通じて、サイドプレート120の貫通孔126と連通する貫通孔326が設けられている。サイドプレート320の貫通孔326の径は、サイドプレート120の貫通孔126とは異なる。
本発明の実施形態3に係る圧縮機300においては、吐出室50に流入した冷媒ガスの一部は、サイドプレート320の貫通孔326を通過して、サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間に流入する。サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間および貫通孔326は、ヘルムホルツ共鳴器として機能し、騒音および吐出脈動を低減する。サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間は、第1の消音室となる。サイドプレート120とサイドプレート320との間の空間に流入した冷媒ガスは、サイドプレート120の貫通孔126を通過してシリンダ110の凹部118内に流入する。凹部118の内部は、第2の消音室となる。
サイドプレート120とサイドプレート320との間の間隔は、シリンダ110の凹部118の深さより短く、サイドプレート320の貫通孔326の径は、サイドプレート120の貫通孔126の径とは異なるため、第1の消音室で低減される騒音の周波数帯域と、第2の消音室で低減される騒音の周波数帯域とは互いに異なる。
よって、本発明の実施形態3に係る圧縮機300は、実施形態1に係る圧縮機100に比較して、広い周波数帯域の騒音を低減することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 吸入室、20 シリンダ室、30 圧縮室、40 吐出空間、41 リード弁、42 リテーナ、43 ボルト、50 吐出室、60 中間圧室、70 背圧室、100,200,300 圧縮機、110 シリンダ、111,121,131,321 軸孔、112,118,167,267 凹部、113,123 環状溝、114 吸入通路、115 吸入ポート、116 吐出ポート、117 切り欠き部、117h 吐出連通孔、119,128 雌ねじ、120,320 サイドプレート、122,164 連通孔、124,126,127,266,322,324,326 貫通孔、125,325 突出部、129,169 ボルト、130 ロータ、132 ベーン溝、140 ベーン、150 回転軸、160,260 カバー体、161 油分離部、162 油分離室、163 筒部材、165 排油口、166 連通路、168 リブ、170 ハウジング、171 吐出口、180 モータハウジング、181 吸入口、182 軸支部、189 軸受、190 モータ、191 ステータ、192 モータロータ、193 クラスタブロック、X1 回転軸。

Claims (8)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に、サイドプレートとともにシリンダ室を区画するシリンダと、
    前記シリンダ室に回転可能に設けられた回転軸と、
    前記回転軸に連結され、外周に複数のベーン溝が形成されたロータと、
    前記複数のベーン溝の各々に出没可能に装着されたベーンとを備え、
    前記シリンダ室には、前記シリンダ、前記サイドプレート、前記ロータおよび前記ベーンによって圧縮室が区画されており、
    前記サイドプレートを挟んで前記圧縮室の反対側には、前記ハウジング内に吐出室が配置されており、
    前記圧縮室と前記吐出室との間には油分離部が形成されており、該油分離部にて前記圧縮室で圧縮された冷媒が冷媒ガスと潤滑油に分離され、
    前記シリンダの端部には、前記サイドプレートに向かって開口する凹部が設けられており、
    前記サイドプレートは、前記凹部の開口の一部を塞ぐとともに、前記凹部内と前記吐出室とを連通させる貫通孔を有し、
    前記凹部および前記貫通孔によってヘルムホルツ共鳴器が構成されている、圧縮機。
  2. 前記凹部および前記貫通孔の各々が複数設けられており、前記凹部および前記貫通孔の各々は、前記ロータの径方向において前記ロータより外側の位置に、前記ロータの周方向に沿って並んで配置されている、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 1つの前記凹部に対して複数の前記貫通孔が対応するように、前記凹部および前記貫通孔が設けられている、請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記凹部が3つ以上設けられており、
    前記ロータの周方向に沿う方向にて互いに隣接する前記凹部同士の間隔が不均等となるように、前記凹部が配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記油分離部は、前記サイドプレートに固定されたカバー体に設けられており、前記カバー体には、前記サイドプレートの前記貫通孔と前記吐出室とを連通させる貫通孔が設けられており、
    前記サイドプレートと前記カバー体との間に空間が設けられており、
    互いに連通している前記サイドプレートの前記貫通孔と前記カバー体の前記貫通孔とは、前記空間を通じて連通している、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記サイドプレートの前記貫通孔の径と前記カバー体の前記貫通孔の径とが互いに異なる、請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記サイドプレートを複数備え、
    複数の前記サイドプレートは、互いの間に空間が設けられるように重ねて配置されており、
    互いに隣接する前記サイドプレートの前記貫通孔同士は、前記空間を通じて連通している、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧縮機。
  8. 互いに隣接する前記サイドプレートの前記貫通孔同士の径が互いに異なる、請求項7に記載の圧縮機。
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