JP2018123588A - 耐震補強方法及び建物 - Google Patents

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Shinichiro Hayashi
慎一郎 林
林 和志郎
Washio Hayashi
和志郎 林
林 宏三郎
Kozaburo Hayashi
宏三郎 林
林 加奈子
Kanako Hayashi
加奈子 林
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Abstract

【課題】 建物全体に補強構造を増設する場合と比べて低コストで工期も短くできる耐震補強方法を提供する。【解決手段】既存建物の特定フロアに免震構造体を設置し、前記特定フロアよりも上層部分を前記免震構造体で支持することを特徴とする既存建物の耐震補強方法とした。【選択図】 図1

Description

本発明は、ビル等の既存建物を耐震補強する方法及び建物に関する。
過去に建設された建物は、現在の耐震基準を満たさないものが多く、耐震補強が必要である。
特開2017−008684号公報 特開2016−017289号公報
従来の耐震補強は、後打ち壁やブレース(筋交い)などの補強構造を増設する方法(例えば、特許文献1)が主であるが、このような補強を建物全体に行うには多大の費用が必要である。建物基礎を鋼板とゴム板の積層体からなる免震装置で支持することで建物全体を免震化する手法(例えば、特許文献2)も知られている。しかし、従来の免震装置は、縦揺れや短周期地震動に対してはある程度の免震効果が得られるものの、長周期地震動に対する免震効果は殆ど有さない。
本願には、下記発明が開示される。
<構成1>
既存建物の特定フロアに免震構造体を設置し、
前記特定フロアよりも上層部分を前記免震構造体で支持することを特徴とする既存建物の耐震補強方法。
<構成2>
前記免震構造体を前記特定フロアに設置した後に、前記特定フロアの既存柱及び/又は壁を撤去することを特徴とする構成1に記載の耐震補強方法。
<構成3>
前記特定フロアが1階フロアであることを特徴とする構成1又は2に記載の耐震補強方法。
<構成4>
前記特定フロアとその上のフロアの間のスラブの下に強化層を形成することを特徴とする構成1〜3のいずれかに記載の耐震補強方法。
<構成5>
前記特定フロアの直上の1つ又は複数のフロアに強化壁を設けることを特徴とする構成1〜4のいずれかに記載の耐震補強方法。
<構成6>
前記免震構造体が、相互に対して水平方向に揺動可能に複数のブロックを上下に積層した振動吸収柱であることを特徴とする構成1〜5のいずれかに記載の既存建物の耐震補強方法。
<構成7>
前記ブロックは、外周部と、中央凹部と、中央凸部を有し、
前記中央凹部は、他の前記ブロックの前記中央凸部を収容可能であり、
隣接する前記ブロックの間に弾性部材を介挿したことを特徴とする構成6に記載の耐震補強方法。
<構成8>
前記ブロックは、凸ブロックと凹ブロックを有し、
前記凸ブロックは、上凸部及び下凸部を有し、
前記凹ブロックは、上凹部及び下凹部を有し、
前記上凸部及び下凸部をそれぞれ前記下凹部及び上凹部に収容し、
前記凸ブロックと凹ブロックの間に弾性部材を介挿したことを特徴とする構成7に記載の耐震補強方法。
<構成9>
相互に対して水平方向に揺動可能に複数のブロックを上下に積層した振動吸収柱を特定フロアに設置し、
前記特定フロアよりも上層部分を前記振動吸収柱で支持したことを特徴とする建物。
本発明の1実施形態の耐震補強方法を示す。 既存の建物1を示す。(a)は、建物1の概略側面図であり、(b)は、1階フロアの平面図である。 ステップS1の具体的態様を示す。(a)は、建物1の概略側面図であり、(b)は、1階フロアの平面図である。 ステップS2の具体的態様を示す。(a)は、建物1の概略側面図であり、(b)は、1階フロアの平面図である。 本発明の1実施形態の耐震補強方法に使用される例示的な振動吸収柱7を示す。 振動吸収柱7に使用されるブロック10を示す。(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は側面図、(d)は斜視図である。 振動吸収柱7による免震のメカニズムを模式的に示す。 変形形態の振動吸収柱7Aを示す。 振動吸収柱7Aのブロック10を示す。(a)は上方から見た斜視図、(b)は側断面図である。 振動吸収柱7Aのブロック20を示す。(a)は上方から見た斜視図、(b)は側断面図である。 変形形態の振動吸収柱7Bを示す。 振動吸収柱7Bの上凸ブロック10Uを示す。(a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図、(c)は側断面図である。 振動吸収柱7Bの上凹ブロック20Uを示す。a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図、(c)は側断面図である。 振動吸収柱7Aの第1弾性シート10Mを示す。(a)は上方から見た斜視図、(b)は側断面図である。
以下、特定フロアが1階フロアであり、免震構造体として振動吸収柱7を使用した場合を例として、1実施形態の耐震補強方法を説明する。
図1は、本発明の耐震補強方法を示す。図のように、本方法は、既存建物1に対し、特定フロアに免震構造体8を設置するステップS1と、建物1の上層部分を免震構造体8で支持するステップS2を有する。
図2は、耐震補強前の既存建物1である。図の既存建物1は、土台2と、複数の柱3と、複数のスラブ4と、壁5と、エレベータや階段等の昇降設備6等を有する。スラブ4は各フロア1F、2F・・・の境界であり、柱3や壁5、不図示の梁等で支持されている。スラブ4の上面には床材が、下面には天井材が敷設される。
図3は、ステップS1の具体的態様を示す。ステップS1では、図2の既存建物1に対し、図3のように、1階フロア1Fに複数の振動吸収柱7を設置する。振動吸収柱7の個数や配置は任意であるが、柱3に対応する位置に振動吸収柱7を配置することが好ましい。図3では、各柱3の周囲に4つの振動吸収柱7を配置した場合を示す。
振動吸収柱7は、1階フロア1Fの床から天井(土台2からその上のスラブ4)まで届く高さとするとよい。図3(a)に示すように、1階フロア1Fのスラブ4の下に強化層8Aを設け、振動吸収柱7の上端を強化層8Aと接続してもよい。これにより、スラブ4を強化し、支持強度を高めることができる。スラブ4の下に強化層8Aを設ける場合、工事期間中に2階フロア2Fの利用を妨げずに済む利点がある。1階フロア1Fの上の1〜複数フロア(例えば、2階と3階のフロア2F,3F)の外壁を覆う強化壁8Bを設けてもよい。強化壁8Bは、窓以外の外壁全面を覆うとよい。1階フロア1Fの上の1〜複数フロアの柱3に強化構造8Cを付加しても良い。強化構造8Cにより、柱3を30〜50cm程度大径化するとよい。強化層8A、強化壁8B、強化構造8Cは、コンクリートや鉄板、鉄骨等で形成することができる。
図4は、ステップS2の具体的態様を示す。ステップS2では、図4のように、1階フロア1Fの柱3と壁5を撤去する。撤去は、1階フロア1Fの床から天井までの全部を撤去してもよく、一部だけを撤去してもよい。図では、柱3の全部を撤去し、壁5に関しては、天井付近の一部だけを撤去して開口9Aが形成された例を示す。これにより、1階フロア1Fより上層部分Uが振動吸収柱7により支持される。開口9Aは、弾性体のカバー9Aで覆えば、1階フロア1Fへの風雨の侵入を防ぐことができる。
図5は、例示的な振動吸収柱7を示す。振動吸収柱7は、上下に積層された複数のブロック10と、ブロック10の間の第1、第2弾性体31,32と、ブロック10を結束するロープ部材51を有する。
図6は、ブロック10を示す。図のように、ブロック10は、外周部11と、中央凹部12と、中央凸部13と、ブロック10を貫通する貫通孔14を有する。ブロック10は、コンクリート製がよい。石材や鋼鉄等他の材料でもよい。
本例の外周部11は、概略円筒状であり、平坦な上面11U及び下面11Dを有する。上面11U及び下面11Dに凹部15U,15Dを形成することが好ましい。中央凸部13は、截頭円錐状が好ましい。釣り鐘状、球面状等他の形状でもよい。中央凹部12は、中央凸部13を収容可能なサイズ・形状がよく、特に、中央凸部13と相補的なサイズ・形状がよい。中央凹部12の上面及び中央凸部13の下面に凹部を形成することが好ましい。
貫通孔14は、中央凹部12と中央凸部13の間を貫通するのがよい。
ブロック10は、上側のブロック10の中央凸部13を下側のブロック10の中央凹部12に挿入した状態で上下に積層される。
第1、第2弾性体31,32は、ゴム、軟質プラスチック、バネ等の弾性材料を使用できる。第1弾性部材31は、上下のブロック10の外周部11の上面11Uと下面11Dの間に介挿される。第1弾性部材31を凹部15U,15Dに挿入すると安定するのでよい。図では、複数の円柱状の第1弾性部材31を配置したが、1つの円環状(ドーナッツ状)の第1弾性部材31を使用してもよい。第2弾性部材32は、下側のブロック10の中央凹部12の上面と上側のブロック10の中央凸部13の下面の間に介挿される。第2弾性部材32を中央凹部12の上面及び中央凸部13の下面の凹部に挿入すると安定するのでよい。
第1、第2弾性部材31、32が上層部分Uの重量で圧縮されたときに、下面11Dと上面11Uの間、及び、中央凸部13と中央凹部12の間に隙間が形成されるように第1弾性部材31及び第2弾性部材32の材質、形状、サイズ等を選択するとよい。
振動吸収柱7の上端は、連結部材40で強化層8Aと接続されている。連結部材40は、連結凸部41と連結凹部42を有する。連結凸部41と連結凹部42の間は貫通孔43により連絡される。連結凸部41は、最上段のブロック10の中央凹部12に挿入される。連結凸部41は、中央凹部12と相補的なサイズ・形状がよい。連結部材40は、例えば、コンクリートで形成できる。連結部材40は、強化層8Aと一体の部材とするとよい。最下段のブロック10は、土台2への安定配置のため、他のブロック10と異なる形状にしてある。
ロープ部材51は、ロープ、紐、ワイヤー、針金、鉄棒などの強靱性と可撓性を有する材料を使用するのがよい。ロープ部材51は、各ブロック10の貫通孔14及び連結部材40の貫通孔43に挿通されており、その上端は張力部材52を介して留金53aにより連結部材40に固定され、その下端は、留金53bにより最下段のブロック10に固定される。最上段のブロック10と強化層8Aをさらにボルト61で固定してもよい。最下段のブロック10と土台2をボルト62等で固定するとよい。張力部材52によって、ロープ部材51に張力(又は、ブロック10の積層体に圧縮力)を印加するとよい。張力部材52には、バネなどの弾性材料を使用できる。
振動吸収柱7では、第1、第2弾性体31,32の作用により、個々のブロック10が上下のブロック10に対して水平方向に揺動(移動)可能である。そのため、地震があった場合、図7の模式的に示すように、個々のブロック10が逆方向に揺動できるため、上段のブロック10ほど振幅が小さくなり、上層部分Uに伝達される震動を小さくすることができる。この効果は、長周期地震動に対して特に顕著である。もちろん、第1、第2弾性体31,32の伸縮やブロック10の揺動により、直下型や短周期地震動の上層部分Uへの伝達も小さくなる。
上記の通り、1階フロア1Fに振動吸収柱7を設置することで、上層部分Uの震度を抑制でき、それにより、建物1全体の耐震性が高くできる。建物1全体に補強構造を増設する場合と比べて低コストで工期も短くできる。
図8は、振動吸収柱7の変形形態の振動吸収柱7Aを示す。振動吸収柱7Aは、上下に積層された複数の凸ブロック10と、複数の凹ブロック20と、各凸ブロック10と凹ブロック20の間の第1、第2弾性体31,32と、ブロック10及び凹ブロック20を結束するロープ部材51を有する。
図9に示すように、凸ブロック10は、第1外周部11と、上凸部12と、下凸部13と、貫通孔14を有する。凸ブロック10は、コンクリート製がよい。石材や鋼鉄等他の材料でもよい。
第1外周部11の外形は直方体が好ましい。円筒状等他の形状でもよい。第1外周部11の上面11U及び下面11Dに、複数の凹部15U,15Dを形成することが好ましい。上凸部12は、第1外周部11の内側で上面11Uから上方に向けて突起し、下凸部13は、第1外周部11の内側で下面11Dから下方に向けて突起する。上凸部12及び下凸部13は、截頭円錐形状が好ましい。釣鐘状、球面状等他の形状でもよい。貫通孔14は、上凸部12と下凸部13の間を貫通するのがよい。
図10に示すように、凹ブロック20は、第2外周部21と、上凹部22と、下凹部23と、貫通孔24を有する。凹ブロック20は、コンクリート製がよい。石材や鋼鉄等他の材料でもよい。
第2外周部21の外形は直方体が好ましい。円筒状等他の外形でもよい。第2外周部21の上面21U及び下面21Dに、複数の凹部25U,25Dを形成することが好ましい。上凹部22は、第2外周部21の内側で上面21Uから下方に凹陥し、下凹部23は、第2外周部21の内側で下面21Dから上方に凹陥する。上凹部22及び下凹部23は、下凸部13及び上凸部12を収容可能なサイズ・形状がよく、特に、下凸部13及び上凸部12と相補的なサイズ・形状がよい。貫通孔24は、上凹部22と下凹部23の間を貫通するのがよい。
図8のように、凸ブロック10と凹ブロック20は、下凸部13を上凹部22に挿入し、上凸部12を下凹部23に挿入した状態で上下に交互に積層される。
第1弾性部材31及び第2弾性部材32は、ゴム、軟質プラスチック、バネ等の弾性材料を使用できる。第1弾性部材31は、樽状の形状がよい。円柱状でもよい。第2弾性部材32は、ドーナッツ状の形状がよい。
第1弾性部材31は、上下の第1外周部11と第2外周部21の間(凸ブロック10の上面11Uと凹ブロック20の下面21Dの間、及び、凸ブロック10の下面11Dと凹ブロック20の上面21Uの間)に介挿される。第1弾性部材31を凹部15U,15D,25U,25Dに挿入すると安定するのでよい。第2弾性部材32は、凸ブロック10の下凸部13と凹ブロック20の上凹部22の間、及び、凸ブロック10の上凸部12と凹ブロック20の下凹部23の間に介挿される。
第1弾性部材31及び第2弾性部材32が上層部分Uの重量で圧縮されたときに、隣接する凸ブロック10と凹ブロック20の間(第1外周部11と第2外周部21の間、下凸部13と上凹部22の間、及び、上凸部12と下凹部23の間)に隙間が形成されるように第1弾性部材31及び第2弾性部材32の材質、形状、サイズ等を選択するとよい。
振動吸収柱7Aの上端は、連結部材40で強化層8Aと接続されている。連結部材40は、連結凸部41,42を有する。連結凸部41,42の間は貫通孔43により連絡している。最上段のブロック10の中央凸部12は、連結凹部41に挿入される。連結凹部41は、中央凸部12と相補的なサイズ・形状がよい。連結部材40は、例えば、コンクリートで形成できる。連結部材40は、強化層8Aと一体の部材とするとよい。最下段の凹ブロック20は、土台2への安定配置のため、他の凹ブロック20と異なる形状にしてある。
ロープ部材51は、ロープ、紐、ワイヤー、針金、鉄棒などの強靱性と可撓性を有する材料を使用するのがよい。張力部材52は、ロープ部材51に張力を発生させる(又は、凸ブロック10と凹ブロック20の積層体に圧縮力を印加する)ための部材である。張力部材52には、バネなどの弾性材料を使用できる。ロープ部材51は、各貫通孔14,24に挿通され、上端は張力部材52を介して留金53aにより連結凹部42に固定され、下端は、留金53bにより最下段の凹ブロック20の下凹部23に固定される。最下段のブロック10と土台2をボルト62で固定するとよい。
図11は、更に他の変形形態の振動吸収柱7Bを示す。振動吸収柱7Bでは、凸ブロック10Aと凹ブロック20Aが交互に積層されている。凸ブロック10Aは凸ブロック10と同形状、凹ブロック20Aは凹ブロック20と同形状とできる。凸ブロック10Aは、上凸ブロック10U/第1弾性シート10M/下凸ブロック10Dの積層体であり、凹ブロック20Aは、上凹ブロック20U/第2弾性シート20M/下凹ブロック20Dの積層体である。本例では、上凸ブロック10Uと下凸ブロック10Dは同形状、上凹ブロック20Uと下凹ブロック20Dは同形状、第1弾性シート10Mと第2弾性シート20Mは同形状である。
図12、図13及び図14に、上凸ブロック10U、上凹ブロック20U及び第1弾性シート10Mの形状を示す。下凸ブロック10D、下凹ブロック20D及び第2弾性シート20Mはこれらと同形状なので図示省略する。図8,9に対応する部位に同様の符号を示す。第1弾性シート10Mは、両面に複数の凸部10Pを有する。当該凸部10Pは、上凸ブロック10U、上凹ブロック20U等に形成された凹部10Rに収容可能である。
上記実施形態に記載した方法の手順や免震構造体及びその要素の寸法、形状、配置、個数、材料等は例示であり、他の態様も可能である。
上記実施形態では、免震構造体として振動吸収柱を用いたが、上層部分Uを免震化でききる他の構造を用いてもよい。免震構造体は、免震構造体の下部に加わる震動と、上部に伝達される震動を比較した場合、後者の震動の方が小さくなる構造体とするとよい。振動吸収柱7を設置し(図3)、その後に柱3を撤去する(図4)方法を示したが、ジャッキで1階フロア1Fの上のスラブ4を支持し、柱3を撤去し、振動吸収柱7を設置し、その後、ジャッキを撤去するという手順でも良い。1階フロア1Fが特定フロアである場合を説明したが、他のフロア(例えば、2階フロア)を特定フロアとしてもよい。2つの連続するフロア(例えば、1階フロアと2階フロア)を特定フロアとしてもよい。高層ビルの場合、例えば、低層階、中層階、高層階を特定フロアにするなど、複数の特定フロアを設けてもよい。
1・・・既存建物
2・・・土台
3・・・柱
4・・・スラブ
5・・・壁
6・・・昇降設備
7,7A,7B・・・振動吸収柱
8A・・・強化層
8B・・・強化壁
8C・・・強化構造
9A・・・開口
9B・・・カバー
10・・・ブロック、凸ブロック
20・・・凹ブロック
31・・・第1弾性体
32・・・第2弾性体
40・・・連結部材
51・・・ロープ部材
52・・・張力部材

Claims (9)

  1. 既存建物の特定フロアに免震構造体を設置し、
    前記特定フロアよりも上層部分を前記免震構造体で支持することを特徴とする既存建物の耐震補強方法。
  2. 前記免震構造体を前記特定フロアに設置した後に、前記特定フロアの既存柱及び/又は壁を撤去することを特徴とする請求項1に記載の耐震補強方法。
  3. 前記特定フロアが1階フロアであることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐震補強方法。
  4. 前記特定フロアとその上のフロアの間のスラブの下に強化層を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐震補強方法。
  5. 前記特定フロアの直上の1つ又は複数のフロアに強化壁を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐震補強方法。
  6. 前記免震構造体が、相互に対して水平方向に揺動可能に複数のブロックを上下に積層した振動吸収柱であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の既存建物の耐震補強方法。
  7. 前記ブロックは、外周部と、中央凹部と、中央凸部を有し、
    前記中央凹部は、他の前記ブロックの前記中央凸部を収容可能であり、
    隣接する前記ブロックの間に弾性部材を介挿したことを特徴とする請求項6に記載の耐震補強方法。
  8. 前記ブロックは、凸ブロックと凹ブロックを有し、
    前記凸ブロックは、上凸部及び下凸部を有し、
    前記凹ブロックは、上凹部及び下凹部を有し、
    前記上凸部及び下凸部をそれぞれ前記下凹部及び上凹部に収容し、
    前記凸ブロックと凹ブロックの間に弾性部材を介挿したことを特徴とする請求項7に記載の耐震補強方法。
  9. 相互に対して水平方向に揺動可能に複数のブロックを上下に積層した振動吸収柱を特定フロアに設置し、
    前記特定フロアよりも上層部分を前記振動吸収柱で支持したことを特徴とする建物。
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