JP2018123393A - 熱処理方法およびこれに用いる歪み抑制治具 - Google Patents

熱処理方法およびこれに用いる歪み抑制治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018123393A
JP2018123393A JP2017017745A JP2017017745A JP2018123393A JP 2018123393 A JP2018123393 A JP 2018123393A JP 2017017745 A JP2017017745 A JP 2017017745A JP 2017017745 A JP2017017745 A JP 2017017745A JP 2018123393 A JP2018123393 A JP 2018123393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
shaped portion
product
jig
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017017745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6816541B2 (ja
Inventor
丸山 俊介
Shunsuke Maruyama
俊介 丸山
松本 則幸
Noriyuki Matsumoto
則幸 松本
俊人 井箟
Toshihito Ikon
俊人 井箟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP2017017745A priority Critical patent/JP6816541B2/ja
Publication of JP2018123393A publication Critical patent/JP2018123393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6816541B2 publication Critical patent/JP6816541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

【課題】リング状部を有する被処理製品を、歪みを確実に抑制して熱処理できる熱処理方法、およびこれに用いる歪み抑制治具を提供する。【解決手段】歯車(被処理製品)W1を支持する通気構造のラック(支持手段)5の表面に載置される円筒部12と、該円筒部12の上端に位置し且つ上記歯車W1のリング状部8を下側から支持して、該リング状部8の軸方向に沿った熱的変形を抑制する単一の平面からなる円周面11と、前記リング状部8の径方向に沿った熱的変形を抑制する円環形状の規制部Kと、を備えている、歪み抑制治具10a。【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、少なくともリング状部を有する被処理製品の熱処理方法およびこれに用いる歪み抑制治具に関する。
例えば、金属からなる複数のギヤホイールなどのワークピースを格子状の荷台(ラック)上に載置し、該荷台を挟んで対向する2つの発熱体の間に挿入した状態で、上記ワークピースを所定の温度域に加熱し、且つ炭素含有ガスに曝す浸炭処理あるいは窒素含有ガスに曝す窒化処理を施した後、ガス冷却するワークピースを硬化する方法および装置ならびに硬化されたワークピースの発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記ワークピースを硬化する方法では、該ワークピースを加熱し且つ浸炭処理あるいは窒化処理した後に冷却する一連の熱処理プロセスにおいて、上記ワークピースが受ける熱的変化に伴って生じる歪み変形に対処するには、前記装置に含まれる冷却室中で冷却すべきワークピースの上に該ワークピースの形状に適合した機械的な固定装置を配置する方法が採られている。そのため、例えば、前記ギヤホイールのように、複雑で且つ精緻な形状である歯付近が所定の形状から逸脱していた場合、前記熱処理後に上記ギヤホイールの歯付近を機械加工および研磨する後処理工程が必要となるため、コスト高になる、という問題があった。
一方、マルエージング鋼からなり、例えば、追って無段変速機のベルトとなる円筒形状の金属リングにおける両端縁間の周長差を低減するため、前記金属リングの内周側に金属リング保持部材の円筒状部を挿入し、且つ該金属リングにおいて周長の短い端縁を前記保持部材の円筒状部における下端の外周側に張り出した鍔状部の上に平置きし、上記円筒状部を介して上方に前記同様にセットした他の金属リングおよび他の金属リング保持部材の組を積層すると共に、かかる他の保持部材の鍔状部と、下層側に位置する上記金属リングの周長の長い端縁との隙間を1〜2mmの範囲にした状態で、上下に積層した複数の金属リングを溶体化処理(熱処理)する熱処理方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記熱処理方法では、前記溶体化処理された複数の前記金属リングを前記保持部材と共に冷却する際において、該金属リングにおいて周長が短い端縁は、前記鍔状部に接触するため冷却収縮が抑制され、且つ該周長が長い端縁は、無接触のため大きく冷却収縮することにより、両端縁間の周長差を低減するに留まる。そのため、例えば、歯車のような複雑で精緻な形状および寸法が求められる被処理製品を、歪みを確実に抑制して熱処理する場合には、不十分であった。
特表2013−504686号公報(第1〜32頁、図1〜11) 特開2002−173713号公報(第1〜4頁、図1〜2)
本発明は、背景技術で説明した問題点を解決し、例えば、鋼製などの歯車のような複雑で精緻な形状および寸法が求められ、且つ少なくともリング状部を有する被処理製品を、歪みを確実に抑制して熱処理できる熱処理方法、およびこれに用いる歪み抑制治具を提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、少なくとも被処理製品のリング状部を、該リング状部の径方向に沿った単一の平面の円周面で支持し、且つ前記リング状部の軸方向に沿った円環形状の規制部により該リング状部の径方向に沿った歪みを抑制する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の熱処理方法(請求項1)は、金属製で且つ少なくともリング状部を有する被処理製品を熱処理するための熱処理方法であって、前記リング状部の軸方向が垂直方向に沿った上記被処理製品を、該被処理製品を支持する支持手段の表面よりも上方に配置し、当該被処理製品の上記リング状部に生じ得る軸方向および径方向に沿った熱的変形を、前記リング状部の径方向に沿った単一の平面からなる円周面と、前記リング状部の軸方向に沿った円環形状の規制部とによって抑制する、ことを特徴とする。
前記熱処理方法によれば、以下の効果(1)を得ることが可能となる。
(1)金属製で且つ少なくともリング状部を有する被処理製品を支持手段の表面よりも上方で支持し、前記リング状部の径方向に沿った単一の平面からなる円周面によって、上記リング状部に生じ得る軸方向に沿った熱的変形(歪み)を抑制できると共に、上記リング状部の軸方向に沿った円環形状の規制部によって、上記リング状部に生じ得る径方向に沿った熱的変形を抑制することもできる。従って、前記リング状部における軸方向および径方向の双方に沿った歪みが許容範囲内に容易且つ確実に納められる熱処理を提供することができる。
尚、前記被処理製品は、全体が円筒形状、リング(円環)形状またはパイプ形状を呈する前記リング状部を含み、例えば、歯車、内歯車、プーリー(滑車)、ホイール、スプロケット、エンドミル、あるいはフライスなどである。
また、前記熱処理は、焼入れ、焼戻し、焼なまし、焼ならし、浸炭処理、窒化処理、溶体化処理、あるいは、これらの何れか2つ以上を組み合わせた処理の何れかである。換言すると、前記熱処理は、少なくとも、被処理製品を所要温度域に加熱する加熱ステップと、該加熱ステップの後で前記被処理製品を冷却する冷却ステップと、を含んでいる。
更に、前記被処理製品を構成する金属材料は、例えば、炭素鋼、機械構造用鋼、工具鋼などの特殊鋼、アルミニウムまたはその合金、あるいは、チタンまたはその合金などである。
また、前記被処理製品は、支持手段の表面上に載置され、バッチ式の熱処理炉、またはトンネル式の連続熱処理炉に装入されることで、前記熱処理を施される。
更に、前記支持手段は、通気構造のトレイ、ラック、または敷き板、通気構造の床部を有するパレット、あるいは横移動が可能なメッシュベルトなどである。
加えて、前記歪みとは、前記被処理製品の径方向および軸方向における少なくとも一部の寸法が許容範囲を逸脱することを指す。
一方、本発明の歪み抑制治具(請求項2)は、金属製で且つ少なくともリング状部を有する被処理製品を熱処理する際に、該熱処理によって生じ得る歪みを抑制するための歪み抑制治具であって、上記被処理製品を支持する支持手段の表面に載置される円筒部と、該円筒部の上端または上端付近に位置し且つ上記被処理製品のリング状部を下側から支持して、該リング状部の軸方向に沿った熱的変形を抑制する単一の平面からなる円周面と、上記リング状部の径方向に沿った熱的変形を抑制する円環形状の規制部と、を備えている、ことを特徴とする。
前記歪み抑制治具によれば、以下の効果(2)を奏することが可能となる。
(2)比較的簡素な構造にて熱媒体や冷媒が通過し易く、且つ低コストにより制作可能な前記歪み抑制治具により、前記効果(1)を奏する熱処理を、多種多様な形態を備えた被処理製品に対し、確実に且つ効率良く施すことが可能となる。
尚、前記歪み抑制治具は、耐熱性で且つ熱的変形が比較的小さい合金鋼(例えば、ステンレス鋼、Fe−36%Niのような低熱膨張合金)、あるいはセラミック(例えば、アルミナ、ムライト、窒化アルミニウム、超硬)などからなる。
また、前記歪み抑制治具における単一の平面からなる円周面は、平面視で半径が異なる2つの同心円の間に挟まれた円環状の平面である。
更に、前記歪み抑制治具における円環形状の規制部は、被処理製品のリング状部に対し最小限の隙間を介して、該リング状部における軸方向に沿った内周面あるいは外周面に近接するように配置される。
また、本発明には、前記規制部は、前記円周面に隣接する前記円筒部の外周面または内周面であるか、あるいは、上記円周面に隣接する上記円筒部の外周側または内周側に沿った段部を有し、且つ該段部に隣接する上記円筒部の軸方向に沿った外周面または内周面である、歪み抑制治具(請求項3)も含まれる。
これによれば、前記効果(1)のうち、前記円環形状の規制部によって前記リング状部に生じ得る径方向に沿った熱的変形を容易に抑制できる熱処理を行えるので、前記効果(2)をより確実に奏することが可能となる。
尚、前記段部の水平面である径方向に沿った円環形の周面は、単一の平面からなり、且つ前記円周面をも兼ねている。即ち、前記被処理製品におけるリング状部の軸方向に沿った断面形状が単純な矩形(長方形あるいは正方形)状であっても、前記段部である円周面における径方向の外周側または内周側によって、上記リング状部の底面の少なくとも一部を下側から確実に支持することができる。
更に、本発明には、前記円筒部の中空部における中心側に、前記被処理製品のリング状部の中心側に位置する軸部あるいはその近傍を下側から支持する支持部を有している、歪み抑制治具(請求項4)も含まれる。
これによれば、以下の効果(3)を奏することが可能となる。
(3)前記被処理製品がそのリング状部の中心側に軸部を一体に併有している形態であっても、前記熱処理に伴う熱的履歴に伴って、前記軸部が上記リング状部に対して軸方向に歪んで変位する事態を確実に防止できるか、少なくとも許容範囲内に容易に納めることが可能となる。
尚、前記軸部は、例えば、軸受け孔を中心部に有するボスである。
また、前記支持部は、例えば、前記リング状部の軸方向に沿った先尖形状(円錐形状または多角錘形状)を有する支持片、該支持片を軸方向に沿って昇降可能とした形態、あるいは、上記リング状部と同心円で且つ小径の円筒体である。
加えて、本発明には、前記円筒部の中空部に径方向に沿った複数の接続板を有し、かかる接続板同士が交差する中心側の交差部に、管端部に設けた複数の凹溝が係合する垂直管を介して、複数の歪み抑制治具をそれらの軸方向に沿って接続可能とされている、歪み抑制治具(請求項5)も含まれる。
これによれば、複数(n)の前記歪み抑制治具を、これらの間ごとに両端の管端部が係合する複数(n−1)あるいは1本の垂直管を係合して、軸方向に沿って接続でき、且つ通風性を有するため、前記効果(2)を一層効率良く得られる。
尚、前記複数の接続板は、平面視で円筒部の内周面から中空部の中心側に延びた3つ以上の接続板であり、且つ中心部で前記交差部を形成すると共に、該接続板は、前記中空部内において熱媒体または冷媒体の流通を妨げない姿勢とされる。
更に、前記垂直管は、その両端に3箇所以上の軸方向に沿った凹溝を、切り欠き加工により点対称に形成したもので、前記凹溝ごとに前記交差部の近傍に位置する複数の接続板を個別に挿入することによって、前記係合を可能としている。
本発明による一形態の熱処理方法に用いられる熱処理炉を示す概略図。 (A)は一形態の被処理製品と一形態の歪み抑制治具と支持手段のラックとを示す斜視図、(B)は(A)の垂直断面図、(C)は前記3者を所定の形態にセットした状態を示す垂直断面図。 (A)は異なる被処理製品と異なる形態の歪み抑制治具とを示す斜視図、(B)は前記2者を含む前記同様のセット状態を示す垂直断面図。 (A)は更に異なる被処理製品と更に異なる形態の歪み抑制治具とを示す斜視図、(B)は前記2者を含む前記同様のセット状態を示す垂直断面図。 (A),(B)は別形態の被処理製品と前記と同じか別形態の歪み抑制治具とを含む前記同様のセット状態を示す垂直断面図。 (A),(B)は図5の被処理製品と別異な形態の歪み抑制治具とを含む前記同様のセット状態を示す垂直断面図。 (A)は2つの歪み抑制治具とこれらを接続する垂直管とを示す斜視図、(B)は前記2者を含む前記同様のセット状態を示す垂直断面図。 (A),(B)は2つの異なる歪み抑制治具と前記垂直管と含む前記同様のセット状態を示す垂直断面図。
以下において、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の熱処理方法に用いられる浸炭熱処理炉1を示す概略図である。
上記浸炭熱処理炉1は、図1に示すように、断熱材(図示せず)が敷設された床面B上に、図示の左側から右側に向かって、断熱材からなる側壁と天井板とからなる加熱室2、浸炭室3、および冷却室4を直線状に配置し、且つ外部との開口部および各室2〜4間を断熱ドアdにより開閉可能とされている。上記加熱室2内にはヒータhが配設され、浸炭室3内にはヒータhと浸炭性ガスの導入管3aの吐出側とが配設されていると共に、冷却室4内の天井側には複数の冷却ファンfが個別に配設され、窒素などの冷却用ガスを下向きに送風可能としている。
上記加熱室2、浸炭室3、および冷却室4内には、横移動可能なキャスターcが前記断熱ドアdを開閉することにより、順送りに挿入される。前記キャスターcは、上下に複数段の通気性(通気構造)を有するラック(支持手段)5を水平状の姿勢で併有しており、各ラック5の表面上には、次述する歪み抑制治具10aを介して歯車(被処理製品)W1が複数個ずつ載置されている。
図2(A)に示すように、前記ラック5は、耐熱性の金属(例えば、ステンレス鋼やNi基合金)からなり、縦横方向に沿った格子形状を呈し、多数の通気孔6を有している。該通気孔6は、熱風(熱媒体)や冷風(冷媒)の通気路となる。
また、被処理製品である前記歯車W1は、機械構造用鋼などからなり、図2(A),(B)に示すように、リング状部8と、その外周側に等間隔で形成された複数の歯7と、前記リング状部8の内周面における軸方向の中間から中心側に突出した円環形状の凸条9とを備えている。該凸条9は、上記リング状部8の一部であり、その上側および下側に軸方向に沿った周面9a,9bが位置している。
更に、歪み抑制治具10aは、前記同様の耐熱性の金属からなり、図2(A),(B)に示すように、前記ラック5の表面上に載置され、且つ内側に中空部13を有する円筒部12と、該円筒部12および中空部13の上端同士の間に位置する円周面11とを有している。該円周面11は、円筒部12および中空部13の軸方向と直交する単一の平面からなる。尚、次述するように、上記円周面11に隣接する上記円筒部12の外周面は、前記歯車W1の径方向に沿った歪みを抑制する規制部Kとなる。
図2(C)に示すように、前記ラック5の表面上に、前記歪み抑制治具10aをその軸方向を垂直姿勢として載置し、該歪み抑制治具10aの円周面11の上に、前記歯車W1の凸条9の下面を乗せるセッティングを行う。この際、上記歪み抑制治具10aの規制部Kと、上記歯車W1の凸条9における下側の周面9bとの間には、所定の隙間sが全周に沿って設定される。
上記隙間sは、前記リング状部8の径方向に沿った歪みを抑制し、且つ歯車W1が円筒部12の規制部Kにいわゆる焼き嵌め状態となって密嵌される事態を防ぐ目的で配置される。例えば、前記周面9bの内径が103mmの場合、上記円筒部12および規制部Kの外径は101mmに設定されているので、上記隙間sは、1mm(前記周面9bの内径の約1%)となる。
図2(C)に示すセット状態で、前記キャリアcにおける複数段のラック5上に、複数の前記歪み抑制治具10aを介して個別に載置された複数の前記歯車W1を、前記浸炭熱処理炉1の加熱室2内で所定の温度域まで所定の加熱速度で加熱し、前記浸炭室3内で加熱および保持しつつ所定の浸炭処理を行った後、前記冷却室4内で前記ファンfによる窒素ガス(不活性ガス)の冷風を吹き付けられ常温付近まで冷却する浸炭熱処理(熱処理)を行った。尚、上記浸炭処理時において、前記歯車W1における歯7ごとの歯面は、前記歪み抑制治具10aのリング状部8により遮られずに外部に露出していたので、所要の浸炭処理を施せた。
上記浸炭熱処理の過程において、複数の前記歯車W1は、加熱に伴う熱膨張、浸炭処理による歯7ごとの歯面の硬化、および冷却に伴う冷却収縮を受けている。
しかし、前記歯車W1は、そのリング状部8を前記ラック5の表面よりも上方に支持された状態で、該リング状部8を前記歪み抑制治具10aの単一の平面からなる円周面11に下側から支持されることで、当該リング状部8の径方向に沿って生じ得た軸方向に沿った熱的変形を抑制されていた。同時に、上記リング状部8に生じ得た径方向に沿った熱的変形も、上記歪み抑制治具10aの円環形状の規制部Kに規制されることにより抑制されていた。更に、前記ラック5から熱伝達による前記歯車W1への熱的な影響も抑制されていた。従って、前記浸炭熱処理を行ったことにより、前記効果(1)が得られたと共に、前記歪み抑制治具10aを用いたことにより、前記(2)が得られたことが判明した。
図3(A)は、異なる歯車W2と、これに用いる歪み抑制治具10bとの斜視図である。前記歯車W2は、図3(A)に示すように、垂直断面が長方形状のリング状部8と、該リング状部8の外周面に沿って形成された前記同様な複数の歯7とからなり、上記リング状部8は、軸方向が直線の内周面8aを有している。
一方、上記歪み抑制治具10bは、図3(A)に示すように、比較的厚肉で且つ中空部13を有する円筒部12と、その上端に位置する前記同様の円周面11と、該円周面11に隣接する前記円筒部12の外周側に沿って形成され、且つ単一の平面からなる円環形状の段部(円周面)14とを備えている。尚、次述するように、前記段部14の上側に隣接する円筒部12の外周面が規制部Kとなる。
図3(B)の垂直断面図で示すように、前記歪み抑制治具10bを前記ラック5の表面上に載置し、該歪み抑制治具10bの段部14上に、前記歯車W2のリング状部8における底面の内周面8a側を載置すると共に、該歯車W2の内周面8aと、上記段部14の上側に隣接する円筒部12の外周面である規制部Kとの間に沿って、前記同様の隙間sが位置するようにセットした。
上記セット状態で、複数組の前記歯車W2および歪み抑制治具10bをラック5上ごとに載置した前記キャリアcを、前記浸炭熱処理炉1に装入し、前記同様の加熱、浸炭処理、および冷却からなる浸炭熱処理を行った。該処理過程において、上記歯車W2ごとのリング状部8は、前記歪み抑制治具10bの単一の平面からなる段部14により下側から支持され、且つ該リング状部8の内周面8aは、前記隙間sを介して上記歪み抑制治具10bの規制部Kに近接していた。
その結果、上記浸炭熱処理によって前記効果(1)が得られ、且つ上記歪み抑制治具10bによって前記効果(2)が得られたことが判明した。
図4(A)は、更に異なる形態の歪み抑制治具10cの斜視図である。
上記歪み抑制治具10cは、図4(A)に示すように、比較的厚肉で且つ内側に中空部13を有する円筒部12と、その上端に位置する前記同様の円周面11と、該円周面11に隣接する前記円筒部12の内周側に沿って形成され、且つ単一の平面からなる円環形状の段部(円周面)15とを備えている。尚、次述するように、前記段部15の上側に隣接する円筒部12の内周面が規制部Kとなる。
図4(B)の垂直断面図で示すように、前記ラック5の表面上に前記歪み抑制治具10cを載置し、その段部15の外周側に内歯車(被処理製品)W3のリング状部8の底面における内周側を載置すると共に、前記リング状部8の外周面8bと、上記歪み抑制治具10cの段部15の上側に隣接する円筒部12の内周面である規制部Kとの間に沿って、前記同様の隙間sが位置するようにセットした。
前記セット状態で、複数組の前記内歯車W3および歪み抑制治具10cをラック5上に載置した前記キャリアcを、前記浸炭熱処理炉1に装入して、前記同様の加熱、浸炭処理、および冷却からなる浸炭熱処理を行った。
上記浸炭熱処理の過程において、上記内歯車W3ごとのリング状部8は、前記歪み抑制治具10cの単一の平面からなる段部15により下側から支持され、且つ上記リング状部8の外周面8bは、前記隙間sを介して上記歪み抑制治具10cの規制部Kに近接していた。
その結果、上記浸炭熱処理によっても前記効果(1)が得られ、且つ上記歪み抑制治具10cによっても前記効果(2)が得られたことが判明した。
図5(A)は、ラック5の表面上に前記歪み抑制治具10aを載置し、その円周面11上に更に異なる歯車W4を載置してセットした状態の垂直断面図である。
上記歯車(被処理製品)W4は、図5(A)に示すように、前記同様のリング状部8およびその外周面に位置する複数の歯7と、前記リング状部8の中心側に位置し且つ中心部を軸方向に沿って貫通する軸受孔19を有する軸部20と、該軸部20と上記リング状部8との間を接続する円盤状のウェブ(接続壁)18とを備えている。尚、該ウェブ18には、平面視で複数の貫通孔17が点対称に配設されている。
図示のように、ラック5の表面上に載置された上記歪み抑制治具10aの円周面11上に、上記歯車W4をそのウェブ18の下側面におけるリング状部8寄りの位置で支持するようにセットした状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。
その結果、上記浸炭熱処理によっても前記効果(1)が得られ、且つ上記歯車W4を支持した上記歪み抑制治具10aによっても前記効果(2)が得られた。
図5(B)は、ラック5の表面上に別の歪み抑制治具10dを載置し、その円周面11上に前記歯車W4を載置してセットした状態を示す垂直断面図である。
上記歪み抑制治具10dは、図5(B)に示すように、前記歪み抑制治具10と同様の円周面11および中空部13を有する円筒部12と、該円筒部12の内周面から中空部13の中心に向かって求心状の延びた複数の支持腕21と、該複数の支持腕21の先端側が交差し且つ中空部13の中心側に位置する支持片(支持部)22とを備えている。該支持片22は、その上方側に円筒部12の軸方向に沿って上向きの先尖形状(円錐形状)部を有している。
図示のように、ラック5の表面上に前記歪み抑制治具10dを載置し、該歪み抑制治具10dの円周面11上に、前記歯車W4を前記と同様にセットした。
この際、図5(B)に示すように、前記歪み抑制治具10dの支持片22における前記先尖形状部は、上記歯車W4の前記軸部20における軸受孔19内の下側に進入し、且つ上記先尖形状部の外周面と前記軸受孔19の開口部とが平面視で円形の接線により接触していた。かかるセット状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。かかる浸炭熱処理の過程において、前記と同様に前記リング状部8の径方向および軸方向の歪みが抑制されると共に、前記軸部20が前記リング状部8に対して軸方向に歪んで変位する事態も確実に防止することができた。
従って、前記歯車W4を歪み抑制治具10dと併せて行う前記浸炭熱処理および前記歪み抑制治具10dによって、前記効果(1)〜(3)が得られた。
尚、前記支持片22は、その上方側に位置する先尖形状部を別体とし、前記軸部20の軸方向の長さに応じて、取り替え可能とした形態としても良い。
図6(A)は、ラック5の表面上に別異な形態の歪み抑制治具10eを載置し、その円周面11上に前記歯車W4を載置してセット状態を示す垂直断面図である。
上記歪み抑制治具10eは、図6(A)に示すように、前記同様の円周面11および中空部13を有する円筒部12と、複数の支持腕21と、該複数の支持腕21の中心側に固定されたナット体23と、該ナット体23の雌ネジ孔にネジ込まれたボルト25と、該ボルト25の上端に回転不能に配置され且つ上側に先尖形状部を有する支持片(支持部)24と、を備えている。尚、前記ボルト25の上端には、前記支持片24の内部に位置する抜け止め片が取り付けられている。
図6(A)に示すように、ラック5の表面上に前記歪み抑制治具10eを載置し、該治具10eの円周面11上に、前記歯車W4を前記と同様にセットした。
この際、図示のように、前記歪み抑制治具10eの支持片24における先尖形状部は、上記歯車W4の前記軸部20における軸受孔19内の下側に進入し、且つ上記先尖形状部の外周面と前記軸受孔19の開口部とが平面視が円形の接線によって接触していた。かかるセット状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。
上記浸炭熱処理の過程においても、前記と同様に前記リング状部8の径方向および軸方向の歪みが抑制されると共に、前記軸部22が前記リング状部8に対して軸方向に歪んで変位する事態も確実に防止することができた。
従って、前記歯車W4を、歪み抑制治具10eを用いて行う前記浸炭熱処理および前記歪み抑制治具10dによっても、前記効果(1)〜(3)が得られた。
図6(B)は、ラック5の表面上に更に別形態の歪み抑制治具10fを載置し、その円周面11上に前記歯車W4を載置してセット状態を示す垂直断面図である。
上記歪み抑制治具10fは、図6(B)に示すように、前記同様の円周面11および中空部13を有する円筒部12と、複数の支持腕21と、該支持腕21ごとの中心側に接続され且つ上記中空部13の径方向における中間に位置する内円筒部(支持部)26と、を備えている。該内円筒部26は、円筒部12と軸方向の長さがほぼ同じで且つ径寸法が小さく、上記円筒部12と同心状に配設されていると共に、内側に細径の中空部27を有している。
図6(B)に示すように、ラック5の表面上に前記歪み抑制治具10fを載置し、該治具10fの円周面11および内円筒部26の上端面の上に、前記歯車W4を前記同様にセットした。尚、該上端面も、単一の水平面(平面)からなる。
この際、図示のように、前記歪み抑制治具10fの内円筒部26における上端面は、上記歯車W4の前記軸部20の下側部分を包囲しつつ前記ウェブ18の下側面の中心側と、平面視で円環形の接触面によって接触していた。かかるセット状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。
上記浸炭熱処理の過程においても、前記と同様に前記リング状部8の径方向および軸方向の歪みが抑制されると共に、前記軸部22が前記リング状部8に対して軸方向に歪んで変位する事態も確実に防止することができた。
従って、前記歯車W4を歪み抑制治具10fと併せて行う前記浸炭熱処理および前記歪み抑制治具10dによっても、前記効果(1)〜(3)が得られた。
図7(A)は、上下一対(複数)の歪み抑制治具10gと、これらを軸(垂直)方向に沿って接続する垂直管30とを示す斜視図である。
上記歪み抑制治具10gは、図7(A)に示すように、前記歪み抑制治具10aと同様の円筒部12、円周面11、規制部K、および中空部13を有すると共に、該中空部13には、円筒部12から中心側に延びた複数の接続板28と、これらの中心部に位置し且つ平面視で十字形状を呈する交差部29とを有している。
一方、上記垂直管30は、前記同様の耐熱鋼などからなり、比較的細径の管本体31と、該管本体31の両管端ごとに軸方向に沿って対称に形成され、且つ平面視の円周方向に沿って互いに90度ずつずれた4つの凹溝33,34と、隣接する凹溝33,34同士間ごとに位置する円弧辺35と、を有している。
図7(B)の垂直断面図で示すように、ラック5の表面上に最下段となる前記歪み抑制治具10gを載置し、当該治具10gの交差部29付近における接続板28ごとに、前記垂直管30の下端側における各凹溝33を個別に差し込んで係合すると共に、該垂直管30の上端側における各凹溝34に2段目となる前記歪み抑制治具10gの交差部29付近の接続板28を個別に差し込んで係合するこにより、上下一対の歪み抑制治具10gを上記垂直管30を介して軸(垂直)方向に沿って接続することができる。尚、かかる接続作業を繰り返すことで、3つ以上の歪み抑制治具10gを軸方向に沿って接続することも可能である。
図7(B)に示すように、歪み抑制治具10gごとの円周面11上に前記歯車W1の凸条9の底面を支持すると共に、上記治具10gごとの円筒部12における外周面の円周面11に隣接する規制部Kと、前記歯車W1ごとにおける下側の周面9bと、を隙間sを挟んで近接するようにセットする。かかるセット状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。
その結果、上記浸炭熱処理の過程においても、前記と同様に前記歯車W1ごとのリング状部8の径方向および軸方向の歪みが抑制することができた。
尚、前記記歪み抑制治具10gの接続板28と前記垂直管30の各管端ごとの凹溝33,34は、少なくとも3つずつ以上であれば、互いに点対称に配設した形態に限らず、例えば、平面視がT字形状の交差部29を形成する形態としても良い。
図8(A)は、上下一対(複数)の歪み抑制治具10hと、これらを軸(垂直)方向に沿って接続する前記垂直管30と、上記治具10hごとに前記歯車W2を載置したセット状態を示す垂直断面図である。
上記歪み抑制治具10hは、図8(A)に示すように、前記歪み抑制治具10bと同様の円筒部12、円周面11、中空部13、外周側の段部14、および規制部Kを有し、且つ前記中空部13内に前記同様である複数の接続板28および交差部29を有している。
図8(A)に示すように、ラック5の表面上に、上・下段となる歪み抑制治具10h同士を垂直管30を介して前記同様に接続した組物を載置すると共に、前記歪み抑制治具10hごとの段部(円周面)14上に前記歯車W2ごとのリング状部8の底面を支持すると共に、該リング状部8ごとの内周面8aと、上記治具10hごとの規制部Kとを隙間sを挟んで近接するようにセットした。かかるセット状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。
その結果、上記浸炭熱処理の過程においても、前記と同様に前記歯車W2ごとのリング状部8の径方向および軸方向の歪みが抑制することができた。
図8(B)は、上下一対(複数)の歪み抑制治具10iと、これらを軸(垂直)方向に沿って接続する垂直管30と、上記治具10iごとに前記内歯車W3を載置したセット状態を示す垂直断面図である。
上記歪み抑制治具10iは、図8(B)に示すように、前記歪み抑制治具10cと同様の円筒部12、円周面11、中空部13、内周側の段部15、および規制部Kを有し、更に外周側が幅狭の複数の接続板28aと交差部29とを有する。
図8(B)に示すように、前記ラック5の表面上に、上・下段となる歪み抑制治具10i同士を垂直管30を介して前記同様に接続した組物を載置すると共に、前記歪み抑制治具10iごとの段部(円周面)15上に前記内歯車W3ごとのリング状部8の底面を支持し、且つリング状部8ごとの外周面8bと上記治具10iごとの規制部Kとが隙間sを挟んで近接するようにセットした。かかるセット状態で、前記と同じ浸炭熱処理を行った。
その結果、上記浸炭熱処理の過程においても、前記と同様に前記内歯車W3ごとのリング状部8の径方向および軸方向の歪みが抑制することができた。
以上のような歯車W1,W2、内歯車W3の何れか1つを、前記歪み抑制治具10g〜10iの何れか1つを用いて行う前記浸炭熱処理、および上記歪み抑制治具10g〜10iによっても、前記効果(1)、(2)が得られた。
例えば、本発明の熱処理は、前記浸炭熱処理に限らず、焼入れ、焼戻し、焼なまし、焼ならし、窒化処理、溶体化処理、あるいはこれらの何れか2つ以上を組み合わせた処理としても良い。
また、前記歪み抑制治具10a〜10c,10g〜10iは、例えば、アルミナ、ムライト、窒化アルミニウム、超硬などのセラミック製としても良い。
更に、前記歪み抑制治具10d〜10fは、前記円筒部12側や内円筒部26をセラミック製とし、且つその中空部13の内側に位置する支持腕21や支持片22,24など金属製とし、両素材を適宜連結した形態としても良い。
また、前記歪み抑制治具10g〜10iは、前記交差部29に替えて、前記ナット体23を複数の前記接続板28により支持し、上・下段の上記治具10g〜10iごとの前記ナット体23同士を、両端に同じ向きまたは逆向きの雄ネジを刻設した垂直姿勢のボルト(棒または管)を介して接続する形態にしても良い。
加えて、前記支持手段は、前記ラック5に限らず、比較的厚肉の金属板をプレスなどによる打ち抜き加工した多孔金属板、あるいは前記同様の金属板に千鳥状に多数のスリットを穿設した後、前記スリットごとの長辺と直交する平面方向に沿って引っ張って拡大したエキスパンドメタル板としても良い。
本発明によれば、鋼製などの歯車のような複雑で精緻な形状および寸法が求められ且つリング状部を有する被処理製品を、歪みを確実に抑制して熱処理できる熱処理方法、およびこれに用いる歪み抑制治具を確実に提供することができる。
5…………………ラック(支持手段)
8…………………リング状部
10a〜10i…歪み抑制治具
11………………円周面
12………………円筒部
14,15………段部(円周面)
22,24………支持片(支持部)
26………………内円筒部(支持部)
28,28a……接続板
29………………交差部
30………………垂直管
33,34………凹溝
W1〜W4………歯車/内歯車(被処理製品)
K…………………規制部

Claims (5)

  1. 金属製で且つ少なくともリング状部を有する被処理製品を熱処理するための熱処理方法であって、
    上記リング状部の軸方向が垂直方向に沿った上記被処理製品を、該被処理製品を支持する支持手段の表面よりも上方に配置し、当該被処理製品の上記リング状部に生じ得る軸方向および径方向に沿った熱的変形を、前記リング状部の径方向に沿った単一の平面からなる円周面と、前記リング状部の軸方向に沿った円環形状の規制部とによって抑制する、
    ことを特徴とする熱処理方法。
  2. 金属製で且つ少なくともリング状部を有する被処理製品を熱処理する際に、該熱処理によって生じ得る歪みを抑制するための歪み抑制治具であって、
    上記被処理製品を支持する支持手段の表面に載置される円筒部と、該円筒部の上端または該上端付近に位置し且つ上記被処理製品のリング状部を下側から支持して、該リング状部の軸方向に沿った熱的変形を抑制する単一の平面からなる円周面と、上記リング状部の径方向に沿った熱的変形を抑制する円環形状の規制部と、を備えている、
    ことを特徴とする歪み抑制治具。
  3. 前記規制部は、前記円周面に隣接する前記円筒部の外周面または内周面であるか、あるいは、上記円周面に隣接する上記円筒部の外周側または内周側に沿った段部を有し、且つ該段部に隣接する上記円筒部の軸方向に沿った外周面または内周面である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の歪み抑制治具。
  4. 前記円筒部の中空部における中心側に、前記被処理製品のリング状部の中心側に位置する軸部あるいはその近傍を下側から支持する支持部を有している、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の歪み抑制治具。
  5. 前記円筒部の中空部に径方向に沿った複数の接続板を有し、かかる接続板同士が交差する中心側の交差部に、管端部に設けた複数の凹溝が係合する垂直管を介して、複数の歪み抑制治具をそれらの軸方向に沿って接続可能とされている、
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の歪み抑制治具。
JP2017017745A 2017-02-02 2017-02-02 歪み抑制治具 Active JP6816541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017745A JP6816541B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 歪み抑制治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017745A JP6816541B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 歪み抑制治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018123393A true JP2018123393A (ja) 2018-08-09
JP6816541B2 JP6816541B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=63109374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017017745A Active JP6816541B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 歪み抑制治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6816541B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114908243A (zh) * 2022-05-31 2022-08-16 重庆赛之源齿轮制造有限公司 一种用于内花键齿轮的热处理工装
CN118421900A (zh) * 2024-04-29 2024-08-02 盐城金刚星精密锻造有限公司 一种齿轮热处理加工设备及其方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102641110B1 (ko) * 2022-02-23 2024-02-27 대리정밀(주) 파킹 모듈 브라켓의 침탄 열처리용 지그

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60113362U (ja) * 1984-01-06 1985-07-31 トヨタ自動車株式会社 熱処理用治具
JPH09302419A (ja) * 1996-05-10 1997-11-25 High Frequency Heattreat Co Ltd 熱変形しやすい歯車の誘導加熱用治具
JPH11131133A (ja) * 1997-10-28 1999-05-18 High Frequency Heattreat Co Ltd 焼入用治具及び焼入方法
JP2009024243A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Jtekt Corp 焼入れ方法
CN101775480A (zh) * 2010-03-01 2010-07-14 洛阳轴研科技股份有限公司 用于9Cr18薄壁轴承套圈淬火处理时防变形的控制方法
JP2013087359A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Mitsubishi Motors Corp 被処理物の焼入装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60113362U (ja) * 1984-01-06 1985-07-31 トヨタ自動車株式会社 熱処理用治具
JPH09302419A (ja) * 1996-05-10 1997-11-25 High Frequency Heattreat Co Ltd 熱変形しやすい歯車の誘導加熱用治具
JPH11131133A (ja) * 1997-10-28 1999-05-18 High Frequency Heattreat Co Ltd 焼入用治具及び焼入方法
JP2009024243A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Jtekt Corp 焼入れ方法
CN101775480A (zh) * 2010-03-01 2010-07-14 洛阳轴研科技股份有限公司 用于9Cr18薄壁轴承套圈淬火处理时防变形的控制方法
JP2013087359A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Mitsubishi Motors Corp 被処理物の焼入装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114908243A (zh) * 2022-05-31 2022-08-16 重庆赛之源齿轮制造有限公司 一种用于内花键齿轮的热处理工装
CN118421900A (zh) * 2024-04-29 2024-08-02 盐城金刚星精密锻造有限公司 一种齿轮热处理加工设备及其方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6816541B2 (ja) 2021-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6816541B2 (ja) 歪み抑制治具
JP2019137905A (ja) 焼入れ型及び環状部材の製造方法
JP2009084607A (ja) 減圧熱処理用治具及び減圧熱処理方法
JP2016125086A (ja) 熱処理方法及びプレート
JP4178980B2 (ja) 環状部材の熱処理方法
US20200348081A1 (en) Device for supporting and guiding a flow for metallic workpieces, and method for thermochemical treatment
JP6168008B2 (ja) 鋼材の製造方法
JP2009024243A (ja) 焼入れ方法
WO2011027823A1 (ja) 搬送ラック、金属リングの保持方法及び熱処理方法
JP2005330545A (ja) 高周波焼入方法および装置
JP4429559B2 (ja) 金属製積層リングの製造方法
JP5290093B2 (ja) 搬送ラック
JP3779129B2 (ja) 熱処理方法
JP2003221617A (ja) 材料の焼入れ方法および焼入れ装置
CN110923435B (zh) 一种大规格钛合金锁紧环的变形控制方法
JP2007131903A (ja) リング状品の型焼入れ方法および装置
JP2005330544A (ja) 高周波焼入装置
US11072836B2 (en) Charging device for the heat treatment of workpieces having a hub
JPH01234621A (ja) ベアリングの嵌装方法
JP2005330543A (ja) 高周波熱処理装置
US20240043946A1 (en) Fluid guide for quenching metal workpieces
JP5036169B2 (ja) リング状品の型焼入れ方法および拘束型装置
JP2005076111A (ja) 鋼製環状部材の焼入れ方法
JP2013091818A (ja) 被処理物の焼入装置
JP2019143210A (ja) 焼入れ用治具およびはすば歯車の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191219

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6816541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150