JP2018121391A - Fetの駆動調整回路及びスイッチング電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング電源において、スイッチング素子であるFETのボディダイオードの順方向に電流が流れる動作モードにおけるFETの電圧降下を常に零とし、電力損失及び発熱の問題を解消する。
【解決手段】スイッチング電源に付加されたFET駆動調整回路であって、スイッチング電源のスイッチング素子は、所定のゲート制御電圧によりオンオフ駆動されるFETであって該スイッチング電源はFETに備わるボディダイオードの順方向に電流が流れる動作モードを備えており、スイッチング電源が動作モードであることを検出するための検出手段と、検出手段により動作モードが検出されている間、FETのゲートをゲート制御電圧の生成手段から切り離す手段と、FETのゲートがゲート制御電圧の生成手段から切り離されている間、FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子であるFETのボディダイオードを電流路として利用する動作モードを有するスイッチング電源に関する。
スイッチング電源において、スイッチング素子としてFET(field effect transistor)が広く利用されている。スイッチング素子であるFETは、制御端であるゲートにパルス状のゲート制御電圧を印加することによりオンオフ駆動される。
FETは、オン状態ではドレインソース間電流路が導通し、両方向に電流が流れることができ、オフ状態ではドレインソース間電流路は遮断される。しかしながら、オフ状態であっても、FETに備わるPN接合部であるボディダイオードの順方向には電流が流れることができる。
スイッチング電源には、FETのボディダイオードの順方向に電流が流れる動作モードを有するものがある。そのような動作モードのとき、FETのオン状態では電圧降下零で電流が流れるが、オフ状態ではFETのボディダイオードの順方向電流として流れることになる。
しかしながら、FETのボディダイオードは、順方向電圧降下が大きいため、電力損失が大きくなる。従って、特許文献1、2に開示されるように、FETのボディダイオードと並列に、順方向電圧降下の比較的小さいショットキーバリアダイオードを接続することが一般的に行われている。
特開2016−059180号公報 特開2014−011907号公報
図8は、スイッチング電源の一つである三相交流用の力率改善装置の一例を概略的に示している。この力率改善装置は、スイッチング素子であるFETのボディダイオードの順方向に還流電流が流れる動作モードを有する。
図8の力率改善装置は、三相交流が入力される3つの入力端R、S、Tと、負荷に接続される出力端p、nとを有する。入力端R、S、Tの各々に3つのリアクトルLr、Ls、Ltの一端がそれぞれ接続されている。リアクトルLr、Ls、Ltの各々の他端と出力端n(基準電位GND)の間には、スイッチング素子としてNチャネルMOSFETQ1、Q2、Q3がそれぞれ接続されている。また、リアクトルLr、Ls、Ltの各々の他端と出力端pの間には出力端pへ流れる電流をそれぞれ導通可能とするダイオードD1、D2、D3が接続されている。出力端pと出力端nの間には平滑コンデンサCが接続されている。FETQ1、Q2、Q3のゲートGは、一定のデューティ比をもつ1つのゲート制御電圧により制御される。このゲート制御電圧は、通常、PWM制御IC1により生成され、そのout端子から出力される。FETQ1、Q2、Q3の各々には、ボディダイオードと同じ向きの還流ダイオードD11、D12、D13が並列接続されている。還流ダイオードD11等は、順方向電圧降下がFETQ1のボディダイオードよりも小さくなるように、ショットキーバリアダイオード等が選択される。
三相交流電圧の大きさは、ダイオードD4、D5、D6により整流された入力電圧Viとして検出され、PWM制御IC1に送られる。出力端p、n間の出力電圧VoもPWM制御IC1にフィードバックされ、これらに基づいてPWM制御IC1は、ゲート制御電圧のデューティ比を決定する。
図9は、図8の力率改善装置の動作を概略的に示した図であり、(a)はゲート制御電圧のオン期間の電流の流れを示し、(b)はオフ期間の電流の流れを示している。図9は、3相交流のR相が最低電位となる動作モードの例を示す(S相、T相が最低電位となる場合も同様)。
図9(a)のオン期間には、FETQ1、Q2、Q3は導通する。ダイオードD1、D2、D3は逆バイアスとなり電流は流れない。励磁電流となる電流Isrと電流Itrが次の経路で流れる。
Isr:S端子→リアクトルLs→FETQ2→FETQ1→リアクトルLr→R端子
Itr:T端子→リアクトルLt→FETQ3→FETQ1→リアクトルLr→R端子
オン期間のFETQ1の電流路は、入力側へ戻っていく還流電流の経路となっている。負荷に対しては平滑コンデンサCから放電電流が供給される。リアクトルLs、Ltには磁気エネルギーが蓄積される。
図9(b)のオフ期間には、FETQ1、Q2、Q3は遮断される。リアクトルLs、Ltは逆起電力が生じ、ダイオードD2、D3を通ってフライバック電流が負荷に供給され、平滑コンデンサCも充電される。フライバック電流である電流Isrと電流Itrは次の経路で流れる。
Isr:S端子→リアクトルLs→ダイオードD2→負荷→ダイオードD11→R端子
Itr:T端子→リアクトルLt→ダイオードD3→負荷→ダイオードD11→R端子
負荷及び平滑コンデンサCからの還流電流は、FETQ1に並列接続された還流ダイオードD11を通り、リアクトルLrを通って入力側へ戻る。
オフ期間の還流ダイオードD11における順方向電圧降下は、比較的小さいとはいっても零ではなく、電力損失を生じる。さらに、この電力損失により発熱の問題も生じる。
以上の問題点に鑑み本発明は、スイッチング電源において、スイッチング素子であるFETのボディダイオードに順方向電流が流れる動作モードにおけるFETの電圧降下を常に零とし、電力損失及び発熱の問題を解消することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明は、以下の構成を提供する。
・ 本発明の一態様は、スイッチング電源に付加されたFET駆動調整回路であって、
前記スイッチング電源のスイッチング素子は、所定のゲート制御電圧によりオンオフ駆動されるFETであって該スイッチング電源は該FETに備わるボディダイオードに順方向電流が流れる動作モードを備えており、
前記スイッチング電源が前記動作モードであることを検出するための検出手段と、
前記検出手段により前記動作モードが検出されている間、前記FETのゲートを前記ゲート制御電圧の生成手段から切り離す手段と、
前記FETのゲートが前記ゲート制御電圧の生成手段から切り離されている間、該FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する手段と、を有することを特徴とする。
・ 本発明の別の態様は、スイッチング電源であって、
三相交流の各相が各リアクトルの一端にそれぞれ入力される3つのリアクトルと、
前記3つのリアクトルの各々の他端と第1出力端の間にそれぞれ接続された3つの出力ダイオードと、
前記3つのリアクトルの各々の他端と第2出力端の間にそれぞれ接続された3つのFETと、
前記3つのFETのゲートをオンオフ駆動するためのゲート制御電圧を生成するゲート制御電圧生成手段と、
前記三相交流の三相のうち還流電流が流れる還流相を検出する還流相検出手段と、
前記還流相検出手段により検出された還流相のリアクトルに接続されたFETのゲートを前記ゲート制御電圧生成手段から切り離す手段と、
前記FETのゲートが前記ゲート制御電圧生成手段から切り離されている間、該FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する手段と、を有することを特徴とする。
・ 上記スイッチング電源において、前記還流相検出手段が、前記三相交流の各相にそれぞれ接続されかつその接続された相が還流相であるか否かで消光と発光が切り替わるフォトカプラの発光素子であり、
前記ゲート制御電圧生成手段から切り離す手段が、前記ゲート制御電圧生成手段と前記3つのFETのゲートの各々との間にそれぞれ接続された前記フォトカプラの受光素子であることが好適である。
・ 上記スイッチング電源において、前記FETのゲートをオン電圧に維持する手段が、前記FETのゲートと前記ゲート制御電圧生成手段とが切り離されている間、該FETのゲートに、別の所定の電源によるオン電圧を印加することが、好適である。
本発明により、スイッチング電源において、スイッチング素子であるFETのボディダイオードに順方向電流が流れる動作モードであることを検出した場合、ゲート制御電圧の生成手段を切り離すと共に、FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する。これにより、当該動作モードにおいてFETに流れる電流による電圧降下を常に零とすることができ、発熱を防止することができる。この結果、スイッチング電源の効率を向上させることができる。
図1は、三相交流を入力される力率改善装置の一例を概略的に示した回路図である。 図2は、図1の回路の一部であり、FET駆動調整部を含む部分を概略的に示す図である。 図3は、図1の力率改善装置の動作を概略的に示した図であり、(a)はゲート制御電圧のオン期間の電流の流れを示し、(b)はオフ期間の電流の流れを示している。 図4は、R相が還流相のときのFET駆動調整部の動作を説明する図である。 図5は、R層が還流相ではないときのFET駆動調整部の動作を説明する図である。 図6は、図1〜図5で説明した回路及び動作に対応する各構成要素の電圧波形で模式的に示した図である。 図7は、本発明によるFET駆動調整部の別の形態を示している。 図8は、スイッチング電源の一つである三相交流用の力率改善装置の一例を概略的に示している。 図9は、図8の力率改善装置の動作を概略的に示した図であり、(a)はゲート制御電圧のオン期間の電流の流れを示し、(b)はオフ期間の電流の流れを示している。
以下、図面を参照しつつ、本発明によるFET駆動調整回路及びこれを適用したスイッチング電源の実施形態について説明する。以下では、スイッチング電源の一例として、三相交流を入力される力率改善装置により本発明の実施形態を説明する。しかしながら、本発明のFET駆動調整回路は、力率改善装置以外のスイッチング電源にも適用可能である。
(1)第1の実施形態
<回路構成>
図1は、第1の実施形態によるFET駆動調整回路を適用した力率改善装置の一例を概略的に示した回路図である。力率改善装置は、入力電流の波形を入力電圧と同じ正弦波の波形としかつ位相を一致させて力率を1とすることを目的とする装置である。図1の力率改善装置は、三相交流を入力される昇圧チョッパ型の力率改善装置である。三相交流は、例えば風力発電の交流発電機におけるY結線された三相ステータコイルから出力される。
図1に示した力率改善装置の基本的な構成及び動作は、上述した図8及び図9に示した力率改善装置と同じである。本発明では、スイッチング素子Q1、Q2、Q3はFETであり、本例ではnチャネルMOSFETである。図8及び図9の力率改善回路と異なる点としては、三相交流の各相に対応するFETQ1、Q2、Q3に並列接続された還流ダイオードがなく、FETQ1、Q2、Q3の各ゲートとPWM制御IC1との間に、FET駆動調整部2R、2S、2Tがそれぞれ挿入されている点である。さらに、三相交流の三相のうち、入力側に戻る還流電流が流れる相(以下「還流相」と称する)を検出するための還流相検出部3が設けられている点においても異なる。
図1の力率改善回路の基本構成について説明する。3つの入力端R、S、Tには、位相が2π/3(120°)ずつ異なる三相交流のR相、S相、T相がそれぞれ入力される。第1出力端p及び第2出力端nの間には負荷が接続される。ここでは第1出力端pが正極であり、第2出力端nが負極である。第2出力端nの電位を基準電位GNDとする。
入力端R、S、Tの各々に、3つのリアクトルLr、Ls、Ltの各々の一端がそれぞれ接続されている。リアクトルLr、Ls、Ltは、インダクタンスLが等しいものを用い、三相リアクトルにより構成することが好適である。リアクトルLr、Ls、Ltの各リアクトルの他端と第2出力端nの間には、FETQ1、Q2、Q3がそれぞれ接続されている。FETQ1、Q2、Q3にスイッチング動作を行わせるために、図示の例では、各FETのゲートGが1つの共通するゲート制御電圧により制御される。このゲート制御電圧は、通常、PWM制御IC1により生成されout端子から出力される。
PWM制御IC1は周知であり、スイッチング動作のためにFETをオンオフ駆動するゲート制御電圧の生成手段の一例である。ゲート制御電圧の生成手段は、必要とされる所定のスイッチング動作を実現する周波数とデューティ比をもつパルス状電圧を生成する回路又は装置であればよく、これに限定されない。
さらに、リアクトルLr、Ls、Ltの各リアクトルの他端と第1出力端pの間には、第1出力端pへ流れる電流をそれぞれ導通可能とするダイオードD1、D2、D3が接続されている。第1出力端pと第2出力端nの間には平滑コンデンサCが接続されている。
三相交流電圧の大きさは、ダイオードD4、D5、D6により整流されコンデンサC1により平滑化された入力電圧Viとして検出され、PWM制御IC1に送られる。出力端p、n間の出力電圧VoもPWM制御IC1にフィードバックされ、これらに基づいてPWM制御IC1は、ゲート制御電圧のデューティ比を決定する。
次に、還流相検出部3の構成を説明する。三相交流の三相のうち、入力側に戻る還流電流が流れる還流相となるのは三相のうち最低電位の相である。還流相検出部3は、最低電位の相を検出するように構成されている。ダイオードD21、D22、D23は、各々のカソードが各相のラインに接続されアノードが共通端子(a点)であるので、a点には、三相のうち最低電位である還流相の電位が現れる。
3つのフォトカプラPC1、PC2、PC3の各発光素子の一端はa点に接続され、各発光素子の他端であるb点、c点、d点は、それぞれダイオードD24、D25、D26のアノードに接続されている。ダイオードD24、D25、D26の各々のカソードは各相のラインにそれぞれ接続されている。よってb点、c点、d点には、三相交流の各相の電位が現れる。
半導体素子Q4は、NチャネルMOSFETであり、ドレインが入力電圧Viのラインに接続され、ソースが抵抗素子R1、R2、R3の一端に接続されている。抵抗素子R1、R2、R3の各々の他端はb点、c点、d点に接続されている。ゲートには入力電圧Viのラインとa点間の電圧が抵抗素子R4とツェナーダイオードZ1に分圧されて印加される。半導体素子Q4は、フォトカプラPC1、PC2、PC3の各発光素子への電流供給源を構成している。
一方、3つのフォトカプラPC1、PC2、PC3の受光素子は、それぞれFET駆動調整部2R、2S、2Tの回路構成要素として配置される。これについては、図2を参照して詳細に説明する。
図2は、図1の回路の一部であり、FET駆動調整部2Rを含む部分を概略的に示す図である。FET駆動調整部2S、2Tについては、同じ構成であるので説明を省略する。
FET駆動調整部2Rは、適宜の直流の電源電圧Vccを供給される。一例として、電源電圧Vccは、出力電圧Voを適切に降圧し安定化することにより生成してもよい。別の例として、電源電圧Vccとして別途電源を設けてもよい。
電源電圧Vccと基準電位GNDの間には、n型トランジスタであるスイッチング素子Q5とp型トランジスタであるスイッチング素子Q6がエミッタ同士及びベース同士を接続され、エミッタフォロア回路を構成している。スイッチング素子Q5、Q6のエミッタは、スイッチング素子Q1のゲートに接続されている。スイッチング素子Q5、Q6のベースは、抵抗素子R5を介して電源電圧Vccと接続されている。スイッチング素子Q5のコレクタは電源電圧Vccに、スイッチング素子Q6のコレクタは基準電位GNDに接続されている。
さらに、スイッチング素子Q5、Q6のベースとPWM制御ICのout端子との間には、フォトカプラPC1の受光素子が挿入接続されている。フォトカプラPC1と並列に保護用のダイオードD7が接続されている。
<回路動作>
図3〜図6を参照して図1の力率改善装置の動作を説明する。
図3は、図1の力率改善装置の動作を概略的に示した図であり、(a)はゲート制御電圧のオン期間の電流の流れを示し、(b)はオフ期間の電流の流れを示している。なお、図3では、3相交流のR相が還流相であるとき、すなわち最低電位となるときの例を示す。S相、T相が還流相となるときについては、同様であるので説明を省略する。
図3(a)のオン期間の動作は、上述した図9(a)と同じである。FETQ1、Q2、Q3はいずれも導通する。ダイオードD1、D2、D3は逆バイアスとなり電流は流れない。励磁電流となる電流Isrと電流Itrが次の経路で流れる。
Isr:S端子→リアクトルLs→FETQ2→FETQ1→リアクトルLr→R端子
Itr:T端子→リアクトルLt→FETQ3→FETQ1→リアクトルLr→R端子
オン期間のFETQ1の電流路は、入力側へ戻っていく還流電流の経路となっている。負荷に対しては平滑コンデンサCから放電電流が供給される。リアクトルLs、Ltには磁気エネルギーが蓄積される。
図3(b)のオフ期間の動作は、上述した図9(b)とは異なる。FETQ2、Q3のみが遮断され、リアクトルLs、Ltは逆起電力が生じ、ダイオードD2、D3と通ってフライバック電流が負荷に供給され、平滑コンデンサCも充電される。フライバック電流である電流Isrと電流Itrは次の経路で流れる。
Isr:S端子→リアクトルLs→ダイオードD2→負荷→FETQ1→R端子
Itr:T端子→リアクトルLt→ダイオードD3→負荷→FETQ1→R端子
負荷及び平滑コンデンサCからの還流電流は、オン状態に維持されたFETQ1を通り、リアクトルLrを通って入力側へ戻る。
オフ期間においては、図2に示したFET駆動調整回路2Rが作動することにより、FETQ1は、PWM制御IC1のゲート制御電圧による制御から切り離され、強制的にオン状態とされる。これにより、負荷及び平滑コンデンサCからの還流電流は、FETQ1の電流路を通り、リアクトルLrを通って入力側へ戻る。この結果、還流電流によるFETQ1における電圧降下は零となり、発熱も生じない。
図4及び図5を参照して、FET駆動調整回路の動作を詳細に説明する。
図4及び図5の説明に先立って、先ず図1に示した還流相検出部3の動作を説明する。図1において、半導体素子Q4はNチャネルMOSFETであり、入力電圧Viとa点間の電圧が抵抗R4とツェナーダイオードZ1で分圧されてゲートに印加されるので、常時オン状態である。
フォトカプラPC1の発光素子はa点−b点間電圧に応じて、フォトカプラPC2の発光素子はa点−c点間電圧に応じて、フォトカプラPC3の発光素子はa点−d点間電圧に応じて、それぞれ発光又は消光する。所定の電位差があれば発光し、電位差がなければ消光する。
R相が還流相のときは、a点−b点間電圧はほぼ零であるのでフォトカプラPC1の発光素子は消光し、a点−c点間電圧及びa点−d点間電圧は、それぞれほぼ還流相電位と他の二相の電位との差となるので、フォトカプラPC2及びPC3の発光素子は発光する。この結果、R相が還流相のときは、FET駆動調整回路2RにおけるフォトカプラPC1の受光素子が遮断状態となり、FET駆動調整回路2S、2TにおけるフォトカプラPC2、PC3の受光素子は導通状態となる。
図4は、R相が還流相となるときのFET駆動調整部2Rの動作を説明する図である。R相が還流相であるとき、フォトカプラPC1の発光素子及び受光素子は遮断状態となる(点線で示す)。これにより、PWM制御IC1から出力されるゲート制御電圧のラインが遮断され、スイッチング素子Q5、Q6のベースは、PWM制御IC1から切り離される。
この結果、スイッチング素子Q5、Q6のベースは、電源電圧Vccが抵抗素子R5を通して印加されて高電位となり、ベースからエミッタへ電流が流れてスイッチング素子Q5はオン状態に固定され、スイッチング素子Q6はオフ状態に固定される。これにより、エミッタの電位は高電位に固定され、FETQ1のゲートに印加される電圧は、オン電圧に固定される。よって、FETQ1は、オン状態すなわち電流路が導通状態に維持される。よって、還流電流は、FETQ1の電流路を電圧降下を生じることなく流れる。還流電流は、FETQ1のボディダイオードの順方向に流れるが、FETQ1が強制的にオン状態とされることにより、ソースからドレインへ電流路を通って流れることができる。
図5は、R層が還流相ではないときのFET駆動調整部2Rの動作を説明する図である。R相が還流相ではないとき、フォトカプラPC1の発光素子及び受光素子は導通状態となる。これにより、PWM制御IC1から出力されるゲート制御電圧のラインが導通し、スイッチング素子Q5、Q6のベースにゲート制御電圧が印加される。
この結果、スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6は、ゲート制御電圧のオンオフに従って交互にベースエミッタ間電流が流れることになり、交互にオンオフすることとなる。これにより、エミッタの電位は、ゲート制御電圧に従って高電位と低電位を繰り返す。よって、FETQ1は、ゲート制御電圧がゲートに直接印加されるときと同じオンオフ動作を行うので、オン期間には電流路が導通して電流が流れ、オフ期間には電流路が遮断されて電流は流れない。この場合のオン期間の電流は、FETQ1のドレインからソースへと流れる。
図6は、図1〜図5を参照して説明した回路及び動作に対応する各構成要素の電圧波形を模式的に示した図である。
図6(a)は、三相交流の各相の波形を示し、最高電位となる相と最低電位となる相(還流相)を標示している。図6(b)は、還流相検出部におけるそれぞれR相、S相、T相に対応するフォトカプラPC1、PC2、PC3のオンオフ状態をそれぞれ示している。各フォトカプラは、検出対象の相が還流相となったときにオフ(消光)となり、還流相ではないときはオン(発光)となる。
図6(c)は、PWM制御ICから出力されるゲート制御電圧と、R相、S相、T相に対応する各スイッチング素子Q1、Q2、Q3のオンオフ状態とをそれぞれ示している。各スイッチング素子Q1、Q2、Q3は、対応する各フォトカプラPC1、PC2、PC3がオフになると、PWM制御ICと切り離されることによりゲート制御電圧とは関係なく強制的にオン状態に維持される。
<FET駆動調整部の別の形態>
図7は、本発明によるFET駆動調整部2Rの別の形態を示している。この形態は、より原理的な簡易な構成からなる。FETQ1のゲートとPWM制御IC1のout端子を接続するライン上には、フォトカプラPC1の受光素子が挿入されている。フォトカプラPC1に並列接続されたダイオードDは保護用である。さらに、フォトカプラPC1の受光素子の一端であるFETQ1のゲートは、抵抗素子R6を介して電源電圧Vccに接続されている。
R相が還流相であるとき、フォトカプラPC1が遮断されると、FETQ1とPWM制御IC1は切り離される。そして、FETQ1のゲートには、抵抗素子R6を介して電源電圧Vccが印加される。この結果、FETQ1はオン状態に維持される。
<その他の形態>
以上で述べた例におけるNチャネルFETは、PチャネルFETで構成することもできる。また、図1に示した還流相検出部3の構成は一例であり、三相のうち最低電位を検出できる手段を含む構成であればこれに限られない。このような機能を有する構成としては、多様な変形形態が考えられる。
さらに、FET駆動調整部については、還流相検出部により検出された還流相に対応するFETのゲートを、本来のゲート制御電圧から切り離すと同時に、FETを強制的にオン状態とすることができる手段を含む構成であればよい。このような機能を有する構成としては、多様な変形形態が考えられる。
さらに、本発明によるFET駆動調整部の適用対象は、上述した力率改善回路に限られない。スイッチング電源において、スイッチング素子であるFETに備わるボディダイオードの順方向に電流が流れる動作モードを有する回路に適用することができる。従来は、FETのボディダイオードに対しショットキーバリアダイオード等を並列接続して電流をバイパスさせていた。本発明では、そのような動作モードを検出する手段を有し、当該動作モードが検出された場合、FETをオンオフ駆動する本来のゲート制御電圧の生成手段を切り離すと同時に、FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する。これにより、当該動作モードにおいては、FETが常にオン状態に維持されるので、電流が電圧降下を生じることなく流れることができる。
R、S、T 入力端
p 正極出力端
n 負極出力端
Lr、Ls、Lt リアクトル
Q1、Q2、Q3、Q4 スイッチング素子(FET)
D1、D2、D3 整流手段(出力ダイオード)
D4、D5、D6 整流手段
D21、D22、D23、D24、D25、D26 整流手段(還流ダイオード)
C 平滑コンデンサ

Claims (4)

  1. スイッチング電源に付加されたFET駆動調整回路であって、
    前記スイッチング電源のスイッチング素子は、所定のゲート制御電圧によりオンオフ駆動されるFETであって該スイッチング電源は該FETに備わるボディダイオードに順方向電流が流れる動作モードを備えており、
    前記スイッチング電源が前記動作モードであることを検出するための検出手段と、
    前記検出手段により前記動作モードが検出されている間、前記FETのゲートを前記ゲート制御電圧の生成手段から切り離す手段と、
    前記FETのゲートが前記ゲート制御電圧の生成手段から切り離されている間、該FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する手段と、を有することを特徴とする
    FET駆動調整回路。
  2. 三相交流の各相が各リアクトルの一端にそれぞれ入力される3つのリアクトルと、
    前記3つのリアクトルの各々の他端と第1出力端の間にそれぞれ接続された3つの出力ダイオードと、
    前記3つのリアクトルの各々の他端と第2出力端の間にそれぞれ接続された3つのFETと、
    前記3つのFETのゲートをオンオフ駆動するためのゲート制御電圧を生成するゲート制御電圧生成手段と、
    前記三相交流の三相のうち還流電流が流れる還流相を検出する還流相検出手段と、
    前記還流相検出手段により検出された還流相のリアクトルに接続されたFETのゲートを前記ゲート制御電圧生成手段から切り離す手段と、
    前記FETのゲートが前記ゲート制御電圧生成手段から切り離されている間、該FETのゲートに印加される電圧をオン電圧に維持する手段と、を有することを特徴とする
    スイッチング電源。
  3. 前記還流相検出手段が、前記三相交流の各相にそれぞれ接続されかつその接続された相が還流相であるか否かで消光と発光が切り替わるフォトカプラの発光素子であり、
    前記ゲート制御電圧生成手段から切り離す手段が、前記ゲート制御電圧生成手段と前記3つのFETのゲートの各々との間にそれぞれ接続された前記フォトカプラの受光素子であることを特徴とする
    請求項2に記載のスイッチング電源。
  4. 前記FETのゲートをオン電圧に維持する手段が、前記FETのゲートと前記ゲート制御電圧生成手段とが切り離されている間、該FETのゲートに、別の所定の電源によるオン電圧を印加することを特徴とする請求項2又は3に記載のスイッチング電源。
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