JP2018121374A - 多軸アクチュエータ及び多軸アクチュエータの電力伝送方法 - Google Patents

多軸アクチュエータ及び多軸アクチュエータの電力伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルレス化することができる多軸アクチュエータを提供する。【解決手段】多軸アクチュエータは、第1軸アクチュエータ1と、第1軸アクチュエータ1に積まれる第2軸アクチュエータ2と、を備える。第1送受電装置11は、第1軸アクチュエータ1の駆動部8,9に非接触で電力を伝送する。第2送受電装置20は、第1軸アクチュエータ1の駆動部8,9と電気的に接続され、第1送受電装置11によって非接触で伝送された電力を第2軸アクチュエータ2の駆動部14,15に非接触で伝送する。【選択図】図2

Description

本発明は、少なくとも第1軸アクチュエータと第2軸アクチュエータとを備える多軸アクチュエータに関する。
XYロボット、XYステージ、XYテーブル等と呼ばれる2軸アクチュエータが知られている(例えば特許文献1参照)。この2軸アクチュエータは、第1軸アクチュエータと、第1軸アクチュエータに積まれる第2軸アクチュエータと、を備える。第1軸アクチュエータは、第1ベースと、この第1ベースに対して相対的に移動可能な第1テーブルと、を備える。第2軸アクチュエータは、第1テーブルに固定される第2ベースと、この第2ベースに対して相対的に移動可能な第2テーブルと、を備える。
第1軸アクチュエータは、例えばリニアモータによって駆動される。第1軸アクチュエータの第1テーブルには、リニアモータの電機子が取り付けられる。同様に、第2軸アクチュエータは、例えばリニアモータによって駆動される。第2軸アクチュエータの第2テーブルには、リニアモータの電機子が取り付けられる。
この2軸アクチュエータに電力を供給するとき、大元の電源から第1軸アクチュエータの第1テーブルに電力を伝送するケーブルを取り回す必要がある。また、大元の電源から第2軸アクチュエータの第2テーブルに電力を伝送するケーブルを取り回す必要がある。
特開2006−283892号公報
上記のように従来の2軸以上の多軸アクチュエータにあっては、大元の電源から上軸のアクチュエータへ電力を伝送するケーブルを取り回す必要があり、ケーブルの取り回し方やケーブルチェーンの配置など、単軸のアクチュエータに比べて複雑な設計が必要になるという課題がある。また、ケーブルやケーブルチェーンの劣化により交換やメンテナンスを行うときは、軸数が多いほど部品点数が多くなるので、より手間がかかってしまうという課題がある。さらに、軸数が増えることで、ケーブル本数やケーブル長が増加してしまうので、下軸のアクチュエータにかかる荷重が増加する。このため、可搬質量や移動速度の低下が大きくなってしまうという課題がある。
そこで、本発明は、ケーブルレス化することができる多軸アクチュエータ及び多軸アクチュエータの電力伝送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、第1軸アクチュエータと、前記第1軸アクチュエータに積まれる第2軸アクチュエータと、前記第1軸アクチュエータの駆動部に非接触で電力を伝送する第1送受電装置と、前記第1軸アクチュエータの前記駆動部と電気的に接続され、前記第1送受電装置によって非接触で伝送された電力を前記第2軸アクチュエータの駆動部に非接触で伝送する第2送受電装置と、を備える多軸アクチュエータである。
本発明の他の態様は、第1軸アクチュエータと、前記第1軸アクチュエータに積まれる第2軸アクチュエータと、を備える多軸アクチュエータの電力伝送方法において、第1送受電装置が前記第1軸アクチュエータの駆動部に非接触で電力を伝送し、前記第1軸アクチュエータの前記駆動部と電気的に接続される第2送受電装置が、前記第1送受電装置によって非接触で伝送された電力を前記第2軸アクチュエータの駆動部に非接触で伝送する多軸アクチュエータの電力伝送方法である。
本発明によれば、2軸目以降のアクチュエータにも連続して非接触で電力を供給することができるので、多軸アクチュエータをケーブルレス化することができる。
本実施形態の多軸アクチュエータの外観斜視図である。 本実施形態の多軸アクチュエータの電気系システム構成図である。 第1及び第2送受電装置の送電コイル部及び受電コイル部の斜視図である。 送電コイル部及び受電コイル部の正面図である。 送電コイル部の平面図である。 受電コイル部の他の例を示す斜視図である。 送電コイル部及び受電コイル部の他の例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態の多軸アクチュエータ及び多軸アクチュエータの電力供給方法を詳細に説明する。ただし、本発明の多軸アクチュエータ及び多軸アクチュエータの電力供給方法は種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。この実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
図1は、本発明の一実施形態の多軸アクチュエータの外観斜視図(一部第2ベースの破断線を含む)を示す。本実施形態の多軸アクチュエータは、XYロボット、XYステージ、XYテーブル等と呼ばれる。以下においては、説明の便宜上、図1に示されるX,Y,Zの各方向を用いて多軸アクチュエータの構成を説明する。
本実施形態の多軸アクチュエータは、第1軸アクチュエータ1と、第1軸アクチュエータ1に積まれる第2軸アクチュエータ2と、を備える。第1軸アクチュエータ1は、X方向に延びる第1ベース3と、第1ベース3に対してX方向に移動可能な第1テーブル4と、を備える。第2軸アクチュエータ2は、Y方向に延びる第2ベース5と、第2ベース5に対してY方向に移動可能な第2テーブル6と、を備える。第2軸アクチュエータ2の第2ベース5は、第1軸アクチュエータ1の第1テーブル4の上面に固定される。
第1軸アクチュエータ1の第1ベース3は、底部3aと、互いに対向する左右一対の側壁部3bと、を備えて、断面C字状に形成される。第1ベース3は、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。第1ベース3の側壁部3bと第1テーブル4との間には、第1テーブル4がX方向に移動するのを案内する一対のリニアガイド7が設けられる。リニアガイド7は、第1ベース3の側壁部3bに固定されるレール7aと、レール7aにX方向に移動可能に組み付けられるキャリッジ7bと、を備える。キャリッジ7bには、第1テーブル4が取り付けられる。キャリッジ7bが円滑に移動するように、キャリッジ7bとレール7aとの間には、転がり運動可能に複数の転動体が介在する。複数の転動体は、キャリッジ7bの循環路に循環可能に配列・収容される。リニアガイド7は公知のものであるので、これ以上の詳しい説明を省略する。
第1テーブル4は略直方体状であり、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。第1テーブル4は、リニアモータ8(図2参照)によって駆動される。リニアモータ8は、第1ベース3に取り付けられ、複数の永久磁石を有する界磁部と、第1テーブル4に取り付けられ、例えばコア及び三相コイルを有する電機子部と、を備える。第1テーブル4には、図示しないPWMインバータ(Pulse Width Modulation)等のドライバ9(図2参照)が設けられる。ドライバ9は、第1テーブル4と一緒にX方向に移動する。
ドライバ9は、リニアモータ8の電機子部に供給する電力を制御する。ドライバ9がリニアモータ8に電力を供給すると、電機子部の三相コイルに電流が流れ、電機子部のコアと界磁部との間で吸引力及び反発力が発生し、第1テーブル4に推力が発生する。リニアモータ8、ドライバ9は、公知のものであるので、これ以上の詳しい説明を省略する。
第1軸アクチュエータ1には、ドライバ9に電力を供給する第1送受電装置11が設けられる。第1送受電装置11は、第1ベース3に設けられる送電コイル部10と、第1テーブル4に設けられる受電コイル部12と、を備える。送電コイル部10は、コア43aと、コア43aに巻かれるコイル43bと、を備える(図3参照)。送電コイル部10は、第1ベース3の長さ方向(X方向)に一定のピッチで複数、例えば9つ並べられる。第1ベース3の脇には、X方向に細長い断面L字状のコイル収容部13が設けられる。送電コイル部10は、このコイル収容部13の側壁に取り付けられて、第1ベース3の非磁性導電体(例えばアルミニウム)製の側壁部3bに対向する。
受電コイル部12も、コア44aと、コア44aに巻かれるコイル44bと、を備える(図3参照)。受電コイル部12は、第1テーブル4の側面に取り付けられて、送電コイル部10に隙間を空けて対向する。受電コイル部12は、第1テーブル4と一緒にコイル収容部13内をX方向に移動する。受電コイル部12がX方向に移動しても、受電コイル部12は送電コイル部10の少なくとも一つに対向し、送電コイル部10のいずれかから電力を受け取る。
第1テーブル4の上面には、第2軸アクチュエータ2の第2ベース5が固定される。第2ベース5は、底部5aと、互いに対向する左右一対の側壁部5bと、を備えて、断面C字状に形成される。なお、図1では、第1送受電装置11をわかり易く示すために、第2ベース5の一部を破断している。第2ベース5は、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。第2軸アクチュエータ2の第2ベース5と第2テーブル6との間にも、リニアガイド7が設けられる。リニアガイド7の構成は、第1軸アクチュエータ1のリニアガイド7と略同一であるので、同一の符号を附してその説明を省略する。
第2軸アクチュエータ2の第2テーブル6は、略直方体状であり、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。第2テーブル6は、リニアモータ14(図2参照)によって駆動される。リニアモータ14は、第2ベース5に取り付けられ、複数の永久磁石を有する界磁部と、第2テーブル6に取り付けられる電機子部と、を備える。リニアモータ14の電機子部には、PWMインバータ(Pulse Width Modulation)等のドライバ15(図2参照)によって電力が供給される。ドライバ15は、第2テーブル6に設けられて、第2テーブル6と一緒にY方向に移動する。
第2軸アクチュエータ2には、ドライバ15に電力を供給する第2送受電装置20が設けられる。第2送受電装置20は、第2ベース5に設けられる送電コイル部17と、第2テーブル6に設けられる受電コイル部18と、を備える。送電コイル部17は、第2ベース5の長さ方向(Y方向)に一定のピッチで複数、例えば9つ並べられる。第2ベース5の脇には、Y方向に細長い断面L字状のコイル収容部19が設けられる。送電コイル部17は、このコイル収容部19の側壁に取り付けられて、第2ベース5の非磁性導電体(例えばアルミニウム)製の側壁部5bに対向する。
受電コイル部18は、第2テーブル6の側面に取り付けられて、送電コイル部17に隙間を空けて対向する。受電コイル部18は、第2テーブル6と一緒にコイル収容部19内をY方向に移動する。受電コイル部18がY方向に移動しても、受電コイル部18は送電コイル部17の少なくとも一つに対向し、送電コイル部17のいずれかから電力を受け取る。
図2は、本実施形態の多軸アクチュエータの電気系システム構成図を示す。図示しない架台には、高周波電源21が設置される。高周波電源21は、第1送受電装置11にケーブル22を介して電気的に接続され、第1送受電装置11の送電コイル部10に高周波電力を供給する。
第1送受電装置11は、電磁誘導方式により第1軸アクチュエータ1の駆動部であるドライバ9に非接触で電力を伝送する。第1送受電装置11は、第1送受電装置11の送電コイル部10に電流を供給すると、送電コイル部10の周囲に磁界が発生し、送電コイル部10と受電コイル部12を共通に鎖交する磁束により、受電コイル部12に誘導起電力が発生する。送電コイル部10には、1次側共振コンデンサ23が直列に接続される。受電コイル部12には、2次側共振コンデンサ24が並列に接続される。
1次側共振コンデンサ23及び2次側共振コンデンサ24は、電圧と電流との位相差を0にする(力率を1にする)ために入れられる。また、1次側共振コンデンサ23及び2次側共振コンデンサ24は、1次側と2次側を電源周波数と共振させ、効率を向上させるために入れられる。高周波電源21が送電コイル部10に印加する周波数は高周波(例えば50KHz以上、望ましくは50KHz〜100KHz)である。これにより、インダクタンスL及びキャパシタンスCを小さくできる。
第1送受電装置11の受電コイル部12は、ケーブル26を介してドライバ9に接続される。受電コイル部12とドライバ9は、第1テーブル4(図1参照)に設けられるので、ケーブル26用のケーブルチェーンは不要である。ドライバ9は、高周波交流を直流に平滑化する整流器と、リニアモータ8を制御するために、整流器が整流した電圧のパルス幅を制御するPWMインバータと、を備える。
第2送受電装置20は、第1軸アクチュエータ1の駆動部であるドライバ9にケーブル27を介して並列に接続される。第2送受電装置20は、第1送受電装置11によって非接触で伝送された電力を電磁誘導方式により第2軸アクチュエータ2の駆動部であるドライバ15に非接触で伝送する。
第2送受電装置20の送電コイル部17には、高周波(例えば50KHz以上、望ましくは50KHz〜100KHz)が印加される。第2送受電装置20の送電コイル部17に電流を流すと、受電コイル部18に誘導起電力が発生する原理は、第1送受電装置11と同一である。送電コイル部17には、1次側共振コンデンサ28が直列に接続される。受電コイル部18には、2次側共振コンデンサ29が並列に接続される。
ケーブル27は、ケーブル26から分岐する。受電コイル部12と送電コイル部17は、それぞれ第1テーブル4とこれに固定される第2ベース5に設けられるので、ケーブル27用のケーブルチェーンは不要である。受電コイル部18は、ケーブル30を介してドライバ15に接続される。受電コイル部18とドライバ15は、第2テーブル6に設けられるので、ケーブル30用のケーブルチェーンも不要である。ドライバ15は、高周波交流を直流に平滑化する整流器と、リニアモータ14を制御するために、整流器が整流した電圧のパルス幅を制御するPWMインバータと、を備える。
図3及び図4は、第1送受電装置11の送電コイル部10及び受電コイル部12の詳細図を示す。図3は、図1に示す送電コイル部10及び受電コイル部12をX軸の回りに時計回りに90度回転させた状態の斜視図を示す。図4は、正面図を示す。なお、第2送受電装置20の送電コイル部17及び受電コイル部18は、第1送受電装置11の送電コイル部10及び受電コイル部12と同一であるので、以下では、第1送受電装置11の送電コイル部10及び受電コイル部12のみを説明する。
図3に示すように、送電コイル部10は、コア43aと、コア43aに巻かれるコイル43bと、を備える。受電コイル部12は、コア43aに隙間を介して対向するコア44aと、コア44aに巻かれるコイル44bと、を備える。本実施形態では、コア43aの形状とコア44aの形状とが等しい。コイル43bの巻き数とコイル44bの巻き数は入出力電圧比に合わせた巻き数となる。
図4に示すように、コア43aは、コイル43bが巻かれる4角形の板状の中央部43a1と、この中央部43a1に対して曲がっている両端の対向部43a2と、を有して、断面C字状である。コア43aの中央部43a1とコア44aの中央部44a1とは、互いに平行である。コア43aの対向部43a2及びコア44aの対向部44a2は、互いに向かって約90度曲がっている。コア43aの対向部43a2とコア44aの対向部44a2とが隙間δを介して対向する。
図5は、コア44a側(図1のY方向)から見たコア43aの平面図を示す。各コア43aは、平面視で4角形状である。対向部43a2の幅w1(図1のX方向の長さ)は、中央部43a1の幅w1(図1のX方向の長さ)に等しい。中央部43a1に巻かれるコイル43bは中央部43a1から幅方向にはみ出す。コア43aは、隣接するコア43aとの間に中央部43a1からはみ出すコイル43bの厚みの分以上の間隔w2を開けて、幅方向(図1のX方向)に並べられる。コア43a間の間隔w2は、コア44aの幅(図示しないがコア44aの幅もw1である)未満である。コア43aはフェライト製である。
図4に示すように、コア44aも、コイル44bが巻かれる中央部44a1と、この中央部44a1に対して約90度曲がっている両端の対向部44a2と、を有して、断面C字状である。コア44aもフェライト製である。コア44aの形状とコア43aの形状は等しいので、詳しい説明を省略する。なお、コア44aの個数は1であるが、1に限られることはなく、2以上にすることができる。また、コア44aの幅は、コア43aの幅w1と同一であるが、コア43aの幅w1以上にすることができる。
図3に示すように、コア43aは、コイル43bの前後の方向の長さよりも長い筺体41に収容及び保持される。筺体41は、ベース3の収容部13(図1参照)に取り付けられる。筺体41は、コイル43bの側面(図3のコイル43bの底面)に対向する底部41aと、コイル43bの端面(図3のコイル43bの幅方向の端面)に対向する両端の側壁部41bと、を有して、断面C字状である。筺体41は、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。筺体41は、例えば押し出し成形により製造される。
筺体41の側壁部41bは、階段状である。すなわち、筺体41の側壁部41bは、コイル43bの端面に対向する第1壁面b1と、コア43aが着座する座面b2と、コア43aの対向部43a2に対向する第2壁面b3と、を有する(図4も参照)。コア43aは、接着等の接合手段によって、座面b2に固定される。
コア44aは、筺体42に収容及び保持される。筺体42の前後方向の長さは、コイル44bの前後方向の長さよりも長い。筺体42の正面形状は、筺体41の正面形状と同一である。筺体42も、コイル44bの側面(図3のコイル44bの上面)に対向する底部42aと、コイル44bの端面(図3のコイル44bの幅方向の端面)に対向する両端の側壁部42bと、を有して、断面C字状である。筺体42は、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。
筺体42の側壁部42bも、階段状である。すなわち、筺体42の側壁部42bは、コイル44bの端面に対向する第1壁面b1と、コア44aが着座する座面b2と、コア44aの対向部44a2に対向する第2壁面b3と、を有する(図4参照)。コア44aは、接着等の接合手段によって、座面b2に固定される。
図6は、筺体42の他の例の斜視図を示す。この例では、筺体51は、製造のし易さを考えて、底部51aと側壁部51bとに2分割される。コア44aの対向部44a2は、筺体51の側壁部51bの底面から露出する。符号51cはコイル44bの配線用の穴である。なお、筺体41を筺体51と同様に底部と側壁部とに2分割することも可能である。
図7は、筺体41及び筺体42の他の例を示す。この例では、シールド部材として、筺体41の替わりに板材52を用いている。そして、筺体42の替わりに板材53を用いている。板材52及び板材53は、非磁性導電体(例えばアルミニウム)製である。コア43a、コイル43b、コア44a、コイル44bの構成は、図3に示すものと同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。
以上に本実施形態の多軸アクチュエータの構成を説明した。本実施形態の多軸アクチュエータによれば、以下の効果を奏する。
第1軸及び第2軸アクチュエータ1,2間をケーブルレスで伝送できるので、ケーブルを取り回すといった設計やケーブルチェーンを必要としない。また、上側の第2軸アクチュエータ2にケーブルやケーブルチェーンを必要としないので、第2軸アクチュエータ2の重量を低減でき、第1軸アクチュエータ1の推力や移動速度の低下を抑えることができる。さらに、ケーブルレスのまま第1及び第2テーブル4,6に電源を供給できるので、ユーザが第1及び第2テーブル4,6にハンド、ロータリーテーブル等の他の電力消費機器を設置することもできる。さらに、第1軸アクチュエータ1の駆動部に並列に第2送受電装置20を接続するので、第2軸アクチュエータ2の駆動部に第1軸アクチュエータ1の駆動部と同じ電圧(例えば100V等)を伝送できる。
第1軸及び第2軸アクチュエータ1,2がドライバ9,15を備えるので、第1及び第2送受電装置11,20が伝送した高周波の交流電圧を直流電圧に変換することができる。
第1及び第2ベース3,5に送電コイル部10,17を設け、第1及び第2テーブル4,6に受電コイル部12,18を設けるので、隙間δを一定に保ったまま受電コイル部12,18を送電コイル部10,17に対して移動させることができる。
送電コイル部10,17に直列に1次側共振コンデンサ23,28を接続し、受電コイル部12,18に並列に2次側共振コンデンサ24,29を接続するので、電圧と電流との位相差を0にする(力率を1にする)ことができ、1次側と2次側を電源周波数と共振させることができる。
コア43aが断面C字状であるので、コア43aに発生する磁束を直上のコア44aに向かわせることができる。このため、送電コイル部10,17と受電コイル部12,18との結合係数を高くすることができる。
コア44aが断面C字状であるので、送電コイル部10,17と受電コイル部12,18との結合係数をより高くすることができる。
コア43a及びコア44aが平面視で4角形状であるので、結合係数の向上とコア43a及びコア44aの製造のし易さとを両立することができる。発明者は、コア43a及びコア44aを平面視で4角形状にしたときと平面視でH字状にしたときとで、結合係数を比較する実験を行ったところ、結合係数は両者で殆ど変わらないことを知見した。コア43a及びコア44aが断面C字状であり、互いに向かって磁束を発生させていることが原因である。また、コア43aを4角形状にすることで、コア43aの配列も容易である。
コイル43bが断面C字状のアルミニウム製の筺体41で覆われるので、コア43aに発生する磁束が外部に漏れるのを防止し(筺体41に発生するうず電流が、磁束が外部に漏れるのを防止する)、磁束をコア44aに向かわせることができる。このため、漏洩磁束の低減による主磁束の増加が図れ、同体積でより大きな電力伝送又は同電力でコンパクト化が可能になる。
同様に、コイル44bが断面C字状のアルミニウム製の筺体42で覆われるので、コア44aに発生する磁束が外部に漏れるのを防止し、磁束をコア43aに向かわせることができる。
送電コイル部10,17が第1及び第2ベース3,5の長さ方向に複数並べられていて、第1及び第2ベース3,5の、送電コイル部10,17に対向する部分が非磁性導電体であるので、多軸アクチュエータの構成部品である第1及び第2ベース3,5をシールド材として利用できる。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲でさまざまな実施形態に具現化可能である。
上記の実施形態では、第1軸アクチュエータに第2軸アクチュエータを積む例を説明したが、第2軸アクチュエータにさらに第3軸アクチュエータを積むこともできる。この場合、第2軸アクチュエータの駆動部と電気的に第3送受電装置を接続し、第3送受電装置が第1及び第2送受電装置によって非接触で伝送された電力を第3軸アクチュエータの駆動部に非接触で伝送すればよい。同様に、第3軸アクチュエータの上にさらに第4軸アクチュエータを積むこともできる。また、第1軸アクチュエータ及び/又は第2軸のアクチュエータにハンド、ロータリーテーブル等の電力消費機器を設け、この電力消費機器に電力を供給することもできる。
上記実施形態では、第1及び第2送受電装置が電磁誘導方式により電力を伝送しているが、磁界共振方式、電界共振方式等により電力を伝送することもできる。
上記実施形態では、本発明をXYロボット、XYステージ、XYテーブル等と呼ばれる多軸アクチュエータに適用した例を説明したが、第1軸アクチュエータに第2軸アクチュエータが積まれる多軸アクチュエータであれば、他の多軸アクチュエータにも本発明を適用することができる。
1…第1軸アクチュエータ、2…第2軸アクチュエータ、3…第1ベース、4…第1テーブル、5…第2ベース、6…第2テーブル、8…リニアモータ(駆動部)、9…ドライバ(駆動部)、10…送電コイル部、11…第1送受電装置、12…受電コイル部、14…リニアモータ(駆動部)、15…ドライバ(駆動部)、17…送電コイル部、18…受電コイル部、20…第2送受電装置、23,28…1次側共振コンデンサ、24,29…2次側共振コンデンサ、21…高周波電源、41…筺体、41a…底部、41b…側壁部、42…筺体、42a…底部、42b…側壁部、43a…コア、43a1…中央部、43a2…対向部、43b…コイル、44a…コア、44a1…中央部、44a2…対向部、44b…コイル

Claims (10)

  1. 第1軸アクチュエータと、
    前記第1軸アクチュエータに積まれる第2軸アクチュエータと、
    前記第1軸アクチュエータの駆動部に非接触で電力を伝送する第1送受電装置と、
    前記第1軸アクチュエータの前記駆動部と電気的に接続され、前記第1送受電装置によって非接触で伝送された電力を前記第2軸アクチュエータの駆動部に非接触で伝送する第2送受電装置と、を備える多軸アクチュエータ。
  2. 前記第1軸アクチュエータ及び前記第2軸アクチュエータの前記駆動部は、
    リニアモータ及び/又はリニアモータに電力を供給するドライバと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の多軸アクチュエータ。
  3. 前記第1軸アクチュエータは、第1ベースと、この第1ベースに対して相対的に移動可能な第1テーブルと、を備え、
    前記第2軸アクチュエータは、前記第1テーブルに固定される第2ベースと、この第2ベースに対して相対的に移動可能な第2テーブルと、を備え、
    前記第1送受電装置は、前記第1ベースに設けられる送電コイル部と、前記第1テーブルに設けられる受電コイル部と、を備え、
    前記第2送受電装置は、前記第2ベースに設けられる送電コイル部と、前記第2テーブルに設けられる受電コイル部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の多軸アクチュエータ。
  4. 前記第1送受電装置及び/又は前記第2送受電装置は、
    前記送電コイル部に直列に接続される1次側共振コンデンサと、前記受電コイル部に並列に接続される2次側共振コンデンサと、を備えることを特徴とする請求項3に記載の多軸アクチュエータ。
  5. 前記送電コイル部は、コイルが巻かれる中央部と、この中央部に対して曲がっている両端の対向部と、を有して、断面C字状であるコアを備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の多軸アクチュエータ。
  6. 前記受電コイル部は、コイルが巻かれる中央部と、この中央部に対して曲がっている両端の対向部と、を有して、断面C字状であるコアを備えることを特徴とする請求項5に記載の多軸アクチュエータ。
  7. 前記コアは、平面視で4角形状であることを特徴とする請求項5又は6に記載の多軸アクチュエータ。
  8. 前記送電コイル部は、前記送電コイル部の前記コイルの側面に対向する底部と、前記送電コイル部の前記コイルの端面に対向する側壁部と、を有する非磁性導電体の筺体に覆われ、
    及び/又は、前記受電コイル部は、前記受電コイル部の前記コイルの側面に対向する底部と、前記受電コイル部の前記コイルの端面に対向する側壁部と、を有する非磁性導電体の筺体に覆われることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の多軸アクチュエータ。
  9. 前記第1ベース及び/又は前記第2ベースにおいて、
    少なくとも前記送電コイル部に対向する部分が、非磁性導電体であることを特徴とする請求項3ないし8のいずれか1項に記載の多軸アクチュエータ。
  10. 第1軸アクチュエータと、前記第1軸アクチュエータに積まれる第2軸アクチュエータと、を備える多軸アクチュエータの電力伝送方法において、
    第1送受電装置が前記第1軸アクチュエータの駆動部に非接触で電力を伝送し、
    前記第1軸アクチュエータの前記駆動部と電気的に接続される第2送受電装置が、前記第1送受電装置によって非接触で伝送された電力を前記第2軸アクチュエータの駆動部に非接触で伝送する多軸アクチュエータの電力伝送方法。
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