JP2018119726A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の湯が必要なときにできるだけ早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる技術を提供する。【解決手段】前記制御装置は、前記流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、前記第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満である場合には前記ヒートポンプによる沸き上げ運転を実行し、または、前記流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、前記第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度以上である場合には、前記第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満であるときに前記ヒートポンプによる沸き上げ運転を実行する。【選択図】図2

Description

本明細書に開示する技術は、給湯システムに関する。
特許文献1に開示されている給湯システムは、水を貯えるタンクと、水を沸き上げるヒートポンプと、タンクの下部に接続されており、タンクの下部に水を供給するタンク給水経路と、タンクの下部とヒートポンプに接続されており、タンクの下部からヒートポンプに水を供給するタンク往き経路を備えている。また、この給湯システムは、タンクの上部とヒートポンプに接続されており、ヒートポンプで沸き上げられた後の湯をヒートポンプからタンクの上部に供給するタンク戻り経路と、タンクの上部に接続されており、タンクの上部から湯を出湯するタンク出湯経路を備えている。また、この給湯システムは、第1温度検出装置と第2温度検出装置と制御装置を備えている。第1温度検出装置は、タンク往き経路内の水の温度を検出する。第2温度検出装置は、タンクの下部に貯えられている水の温度を検出する。制御装置は、ヒートポンプで水を沸き上げる沸き上げ運転と、タンク内の湯を給湯箇所へ供給する給湯運転を実行可能である。
特許文献1の給湯システムでは、制御装置が沸き上げ運転を実行すると、タンクに貯えられている水がヒートポンプで沸き上げられ、沸き上げられた後の湯(高温の水)がタンクに貯えられる。ヒートポンプで沸き上げられた湯がタンク全体に満たされると(すなわちタンクが満蓄になると)沸き上げ運転が終了する。タンク全体が湯で満たされているときは(すなわちタンクが満蓄のときは)、第1温度検出装置の検出温度と第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)以上になる。
また、特許文献1の給湯システムでは、制御装置が給湯運転を実行すると、タンク出湯経路を通じてタンクから湯が出湯され、タンク内の湯が減少する。一方、出湯と同時にタンク給水経路を通じてタンク内に水が供給されているので、タンク内の水が増加する。タンク給水経路がタンクの下部に接続されているので、タンク給水経路を通じてタンクに水が供給されるとタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わる。また、タンクの下部に接続されているタンク往き経路内の湯も水に置き換わる。タンク往き経路内の湯とタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わると、第1温度検出装置の検出温度と第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満になる。タンク往き経路内の湯とタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わる際、通常は、先にタンク往き経路内の湯が水に置き換わり、その後にタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わる。
特開2016−191485号公報
給湯システムにおける給湯運転では、タンク出湯経路を通じてタンクから大量の湯が出湯されることがある。例えば、浴槽に湯はりをする場合は、湯はりのために大量の湯が必要になり、タンク出湯経路を通じてタンクから大量の湯が出湯される。あるいは、給湯システムのユーザーがシャワーを利用する場合は、シャワーのための大量の湯が必要になる。このような場合には、タンク全体が湯で満たされている(すなわちタンクが満蓄である)ときであっても、それだけでは給湯箇所へ供給するための湯が不足することがある。そこで、不足する湯を補うために、追加で沸き上げ運転を実行することがある。すなわち、制御装置が、給湯運転を実行しているときに、追加で沸き上げ運転を実行する。より詳細には、制御装置が給湯運転を実行すると、給湯運転でタンク内の湯が減少し、それと同時にタンク給水経路を通じてタンク内に水が供給されてタンク往き経路内の湯が水に置き換わる。それによってタンク往き経路に固定されている第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満になる。第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満になったときに、制御装置が追加の沸き上げ運転を実行する。
上述したように、タンク給水経路を通じてタンク内に水が供給されるときに、通常は、先にタンク往き経路内の湯が水に置き換わり、その後にタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わる。したがって、第1温度検出装置の検出温度と第2温度検出装置の検出温度を比較すると、先に第1温度検出装置の検出温度が低温になり、その後に第2温度検出装置の検出温度が低温になる。この場合は問題が無い。しかしながら、これとは反対に、先に第2温度検出装置の検出温度が低温になり、その後に第1温度検出装置の検出温度が低温になることがある。例えば、タンク往き経路の長さが長いことによって、タンク往き経路内の湯が水に置き換わるときに、そのための時間が長くなることがある。そうすると、先にタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わり、その後にタンク往き経路内の湯が水に置き換わることがある。そのため、先に第2温度検出装置の検出温度が低温になり、その後に第1温度検出装置の検出温度が低温になることがある。この場合に、第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満になったときに制御装置が追加の沸き上げ運転を実行すると、追加の沸き上げ運転が遅れてしまうことになる。すなわち、既にタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わり、タンクの下部に固定されている第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満になっているにもかかわらず、追加の沸き上げ運転が実行されないことになる。この場合は追加の沸き上げ運転を実行するタイミングが遅くなってしまうので問題がある。
そこで本明細書は、大量の湯が必要なときにできるだけ早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる技術を提供する。
本明細書に開示する給湯システムは、水を貯えるタンクと、沸き上げ運転によって水を沸き上げるヒートポンプと、前記タンクの下部に接続されており、前記タンクの下部に水を供給するタンク給水経路と、前記タンクの下部と前記ヒートポンプに接続されており、前記タンクの下部から前記ヒートポンプに水を供給するタンク往き経路を備えている。また、給湯システムは、前記タンクの上部と前記ヒートポンプに接続されており、前記ヒートポンプで沸き上げられた後の湯を前記ヒートポンプから前記タンクの上部に供給するタンク戻り経路と、前記タンクの上部に接続されており、前記タンクの上部から湯を出湯するタンク出湯経路を備えている。また、給湯システムは、前記タンク出湯経路を通じて前記タンクから出湯される湯の流量を検出する流量検出装置と、前記タンク往き経路内の水の温度を検出する第1温度検出装置と、前記タンクの下部に貯えられている水の温度を検出する第2温度検出装置と、制御装置を備えている。前記制御装置は、前記流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、前記第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満である場合には前記ヒートポンプによる沸き上げ運転を実行し、または、前記流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、前記第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度以上である場合には、前記第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満であるときに前記ヒートポンプによる沸き上げ運転を実行する。
給湯システムでは、タンク出湯経路を通じてタンクから大量の湯が出湯されることがある。例えば、浴槽に湯はりをする場合は、湯はりのために大量の湯が必要になり、タンク出湯経路を通じてタンクから大量の湯が出湯される。このとき、タンクから出湯される湯の流量を検出する流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上になる。このときに、上記の構成によれば、タンク往き経路内の水の温度を検出する第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満である場合には制御装置が沸き上げ運転を実行する。これによって、早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。なお、流量検出装置は、タンクから出湯される湯量を直接的または間接的に検出することができる。例えば、タンクから出湯される湯量を、タンク出湯経路を流れる湯量から直接的に検出してもよいし、給湯箇所に供給される湯量から間接的に検出してもよい。
また、上記の構成によれば、第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度以上である場合であっても、タンクの下部に貯えられている水の温度を検出する第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満である場合には制御装置が沸き上げ運転を実行する。これによって、早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。例えば、上記の給湯システムでは、タンク出湯経路を通じてタンクから出湯されているときに、タンク給水経路を通じてタンクに水が供給されると、タンク往き経路内の湯とタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わる。このときに、例えばタンク往き経路の長さが長いことによって、タンク往き経路内の湯が水に置き換わるときにそのための時間が長くなることがある。これによって、先にタンクの下部に貯えられている湯が水に置き換わり、その後にタンク往き経路内の湯が水に置き換わることがある。その結果、第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満になるための時間が長くなることがある。すなわち、先に第2温度検出装置の検出温度が低温になり、その後に第1温度検出装置の検出温度が低温になることがある。しかしながら、上記の構成によれば、第1温度検出装置の検出温度が低温になるタイミングが遅くなる場合であっても、第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満である場合に制御装置が沸き上げ運転を実行するので、早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。よって、上記の構成によれば、大量の湯が必要なときにできるだけ早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。
上記の給湯システムにおいて、前記タンク往き経路は、前記タンク側から前記ヒートポンプ側へ向かって上方に延びる上昇部を備えていてもよい。また、前記第1温度検出装置は、前記上昇部の前記タンク側の端部より前記ヒートポンプ側の位置で前記タンク往き経路内の水の温度を検出してもよい。
このような構成によれば、タンク往き経路が上方に延びる上昇部を備えているので、タンク往き経路内の湯が水に置き換わり難く、水に置き換わるための時間が長くなる。その結果、第1温度検出装置の検出温度が低温になるタイミングが更に遅くなる。そのため、このような構成では、第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度以上である場合に第1温度検出装置に代えて第2温度検出装置の検出温度に基づいて沸き上げ運転を実行する上記の構成が特に効果的である。
実施例に係る給湯システムの概略構成を模式的に示す図である。 給湯システムで実行される処理を示すフローチャートである。
実施例に係る給湯システム2について図面を用いて説明する。図1は、実施例に係る給湯システム2の概略構成を模式的に示す図である。給湯システム2は、HP(ヒートポンプ)ユニット4と、タンクユニット6と、バーナユニット8を備えている。
HPユニット4は、外気から吸熱して水を加熱する熱源である。HPユニット4は、圧縮機10と、凝縮器12と、膨張弁14と、蒸発器16を備えている。HPユニット4は、冷媒(例えばフロン系冷媒)を、圧縮機10、凝縮器12、膨張弁14、蒸発器16の順に循環させることで、外気から吸熱して水を沸き上げる。圧縮機10は、冷媒を加圧して高温高圧にする。凝縮器12は、水との熱交換により冷媒を冷却する。凝縮器12の水流路の両端部には、それぞれ、HP往き経路19とHP戻り経路21が接続されている。膨張弁14は、冷媒を減圧して低温低圧にする。蒸発器16は、外気との熱交換により冷媒を加熱する。HPユニット4はさらに、凝縮器12に水を循環させる循環ポンプ18と、凝縮器12に流れ込む水の温度を検出する往きサーミスタ20と、凝縮器12から流れ出る水の温度を検出する戻りサーミスタ22と、外気温度を検出するHP外気温度サーミスタ23と、HPユニット4の各構成要素の動作を制御するHPコントローラー24を備えている。
タンクユニット6は、タンク30と、混合弁32と、バイパス制御弁34と、を備えている。タンク30は、外側が断熱材で覆われており、内部に水を貯える密閉型の容器である。本実施例のタンク30の容量は、例えば100リットルである。
タンクユニット6は、タンク往き経路31と、タンク戻り経路33を備えている。タンク往き経路31は、タンク30の下部とHPユニット4に接続されており、タンク30の下部からHPユニット4に水を供給する。また、タンク往き経路31は、タンク30側からHPユニット4側へ向かって斜め上方に延びる上昇部35を備えている。この上昇部35では、タンク30側がHPユニット4側より低い位置にある。タンク戻り経路33は、タンク30の上部とHPユニット4に接続されており、HPユニット4で沸き上がられた後の湯をHPユニット4からタンク30の上部に供給する。
HPユニット4の循環ポンプ18が駆動すると、タンク30の下部の水が、タンク往き経路31およびHP往き経路19を介して、凝縮器12へ送られる。凝縮器12で加熱されて高温となった水は、HP戻り経路21およびタンク戻り経路33を介して、タンク30の上部からタンク30内に戻される。HPユニット4によって加熱された水がタンク30に流れ込むと、タンク30の内部には、低温の水の層の上に高温の水(湯)の層が積み重なった温度成層が形成される。
タンクユニット6は、上部サーミスタ36と、中間部サーミスタ37と、下部サーミスタ38と、経路サーミスタ39を備えている。タンク30の上部に上部サーミスタ36が固定されており、タンク30の中間部に中間部サーミスタ37が固定されており、タンク30の下部に下部サーミスタ38が固定されている。本実施例では、上部サーミスタ36はタンク30の頂部から6リットルの位置に配置されており、中間部サーミスタ37はタンク30の頂部から12リットルの位置に配置されており、下部サーミスタ38はタンク30の頂部から30リットルの位置に配置されている。上部サーミスタ36はタンク30の上部に貯えられている水の温度を検出し、中間部サーミスタ37はタンク30の中間部に貯えられている水の温度を検出し、下部サーミスタ38はタンク30の下部に貯えられている水の温度を検出する。また、タンク往き経路31の上方に延びる上昇部35に経路サーミスタ39が固定されている。経路サーミスタ39は、HPユニット4に近い位置に固定されている。経路サーミスタ39は、タンク往き経路31の上方に延びる上昇部35内の水の温度を検出する。経路サーミスタ39は、上昇部35のタンク30側の端部35aよりHPユニット4側の位置でタンク往き経路31内の水の温度を検出する。タンク往き経路31に固定されている経路サーミスタ39は、第1温度検出装置の一例である。タンク30の下部に固定されている下部サーミスタ38は、第2温度検出装置の一例である。
タンクユニット6には、給水経路40を介して水道水が供給される。給水経路40には、給水圧力を減圧する減圧弁42と、給水温度を検出する入水サーミスタ44が取り付けられている。給水経路40は、タンク30の下部に連通するタンク給水経路46と、混合弁32に連通するタンクバイパス経路48に分岐している。タンク給水経路46は、タンク30の下部に接続されており、タンク30の下部に水を供給する。タンク給水経路46とタンクバイパス経路48には、それぞれ逆止弁50、52が取り付けられている。また、タンクバイパス経路48には、混合弁32に流入する水道水の流量を検出する水側流量センサ54が取り付けられている。タンク30の上部と混合弁32は、タンク出湯経路56を介して連通している。タンク出湯経路56は、タンク30の上部に接続されており、タンク30の上部から湯を出湯する。タンク出湯経路56には、逆止弁58と、混合弁32に流入するタンク30からの湯の流量を検出する湯側流量センサ60が取り付けられている。湯側流量センサ60は、タンク出湯経路56を通じてタンク30から出湯される湯の流量を検出する。
混合弁32は、タンクバイパス経路48から流れ込む水道水と、タンク出湯経路56から流れ込むタンク30からの水(湯)を混合して、第1給湯経路62に送り出す。混合弁32は、ステッピングモータによって弁を駆動し、タンクバイパス経路48側の開度(水側の開度)と、タンク出湯経路56側の開度(湯側の開度)を調整する。第1給湯経路62には、混合弁32から送り出される水の温度を検出する混合サーミスタ64が取り付けられている。
タンクユニット6からは、第2給湯経路66を介して、台所やシャワー、カラン等の給湯箇所への給湯が行われる。第2給湯経路66には、給湯箇所へ供給される水の温度を検出する給湯出口サーミスタ68と、逆止弁70が取り付けられている。第1給湯経路62と第2給湯経路66の間は、給湯バイパス経路72によって連通している。給湯バイパス経路72には、バイパス制御弁34が取り付けられている。
タンクユニット6はさらに、タンクコントローラー74を備えている。タンクコントローラー74は、タンクユニット6の各構成要素の動作を制御する。また、タンクコントローラー74は、メモリ75を備えている。メモリ75は、例えば、過去の所定期間(例えば7日間)における給湯システム2の給湯開始時刻、給湯量、給湯終了時刻などの給湯実績関連情報や、後述する沸き上げ運転の開始予定時刻、沸き上げ温度、沸き上げ水量、終了予定時刻などの沸き上げ運転関連情報を記憶する。
バーナユニット8は、バーナ80と、熱交換器82と、バイパスサーボ84と、水量サーボ86と、湯はり弁88と、を備えている。バーナ80は、燃料ガスの燃焼によって熱交換器82を流れる水を加熱する補助熱源機である。バーナ80には、ガス供給管81を介して燃料ガスが供給される。熱交換器82には、バーナ往路90を介して、タンクユニット6の第1給湯経路62からの水が流れ込む。熱交換器82を通過した水は、バーナ復路92を介して、タンクユニット6の第2給湯経路66へ流れ出る。バーナ往路90には、バーナ往路90を流れる水の流量を調整する水量サーボ86と、バーナ往路90を流れる水の流量を検出する水量センサ91が取り付けられている。バーナ往路90とバーナ復路92の間は、バーナバイパス経路94を介して連通している。バーナ往路90とバーナバイパス経路94の接続部に、バイパスサーボ84が取り付けられている。バイパスサーボ84は、バーナ往路90からバーナバイパス経路94へ流れる水の流量を調整する。バーナ復路92には、熱交換器82から流れ出る水の温度を検出するバーナ給湯サーミスタ96が取り付けられている。バーナ復路92からは、湯はり経路98が分岐している。バーナ復路92において、湯はり経路98には、湯はり弁88が取り付けられている。バーナユニット8からは、湯はり経路98を介して、給湯箇所である浴槽への湯はりが行われる。湯はり経路98は、タンク30から出湯された湯を浴槽に供給する。
バーナユニット8はさらに、バーナユニット8の各構成要素の動作を制御するバーナコントローラー100と、リモコン102を備えている。リモコン102は、バーナコントローラー100と通信可能である。また、リモコン102は、バーナコントローラー100を介して、タンクコントローラー74と通信可能である。リモコン102は、スイッチやボタンなどを介して、ユーザーからの各種の操作入力を受け入れる。各種の入力とは、例えば、後述する沸き上げ運転の実行指示や、給湯運転の実行指示などである。また、リモコン102は、表示や音声によってユーザーに給湯システム2の設定や動作に関する各種の情報を通知する。
HPコントローラー24とタンクコントローラー74は、互いに通信可能である。タンクコントローラー74とバーナコントローラー100は、互いに通信可能である。従って、HPコントローラー24と、タンクコントローラー74と、バーナコントローラー100が協調して制御を行うことで、給湯システム2は沸き上げ運転、給湯運転等の各種の動作を行うことができる。以下では、HPコントローラー24と、タンクコントローラー74と、バーナコントローラー100を総称して、単にコントローラーとも呼ぶ。
次いで、給湯システム2の動作について説明する。給湯システム2は、沸き上げ運転と給湯運転を実行することができる。
(沸き上げ運転)
沸き上げ運転では、給湯システム2は、HPユニット4を駆動して、タンク30内の水を加熱する。沸き上げ運転は、リモコン102から沸き上げ運転の実行指示が入力されることで実行されることもあるし、後述する給湯運転が実行されているときに実行されることもある。また、予め設定されてメモリ75に記憶されている沸き上げ運転の開始予定時刻の到来によって沸き上げ運転が実行されることもある。
沸き上げ運転が開始されると、HPコントローラー24は、圧縮機10を駆動して、圧縮機10、凝縮器12、膨張弁14、蒸発器16の順に冷媒を循環させるとともに、循環ポンプ18を駆動して、タンク30と凝縮器12の間で水を循環させる。これによって、タンク30の下部から吸い出された水は、凝縮器12において沸き上げ温度(例えば45℃)まで加熱されて、タンク30の上部に戻される。タンク30内の水のうち、沸き上げ水量(例えば30リットル)の水が、沸き上げ温度まで加熱された水(湯)で置き換えられると、HPコントローラー24は沸き上げ運転を終了する。あるいは、加熱された水(湯)がタンク30全体に満たされると(すなわちタンク30が満蓄になると)、HPコントローラー24が沸き上げ運転を終了する。
(給湯運転)
給湯運転では、給湯設定温度の水を給湯箇所へ供給する。コントローラーは、水側流量センサ54で検出される流量と、湯側流量センサ60で検出される流量を合算した流量(給湯流量ともいう)が最低動作流量(例えば2.4リットル/min)以上となると、給湯箇所の開栓や浴槽への湯はりなどにより給湯が開始されたものと判断する。そして、コントローラーは、上部サーミスタ36で検出される温度に応じて、以下の非燃焼給湯運転または燃焼給湯運転を実行する。
上部サーミスタ36で検出される温度が給湯設定温度以上である場合、コントローラーは、非燃焼給湯運転を実行する。非燃焼給湯運転では、コントローラーは、バーナ80の燃焼運転を禁止するとともに、混合サーミスタ64で検出される温度が給湯設定温度となるように、混合弁32の開度を調整する。これによって、給湯箇所に給湯設定温度に温度調整された水が供給される。
上部サーミスタ36で検出される温度が給湯設定温度未満の場合、コントローラーは、燃焼給湯運転を実行する。燃焼給湯運転では、コントローラーは、バーナ80の燃焼運転を許可するとともに、混合サーミスタ64で検出される温度が、給湯設定温度よりもバーナ80の最小加熱能力の分だけ低い温度となるように、混合弁32の開度を調整する。この場合、タンク30の上部から供給される高温の水と、給水経路40から供給される低温の水が、混合弁32において混合された後、バーナ80によって給湯設定温度まで加熱されて、給湯箇所へ供給される。
上記の非燃焼給湯運転または燃焼給湯運転を実行中に、給湯流量が最低動作流量を下回ると、コントローラーは、給湯箇所の閉栓や浴槽への湯はりの終了などにより給湯が終了したものと判断して、給湯運転を終了する。
次に、上記の給湯システム2で実行される処理について説明する。図2は、給湯システム2で実行される処理を示すフローチャートである。図2に示すように、まずステップS11では、給湯システム2のコントローラーが、現在時刻が給湯運転のための所定の事前沸き上げ時刻であるか否かを判断する。所定の事前沸き上げ時刻は、特に限定されるものではないが、例えば、過去に給湯運転が実行された時刻に基づいて予め定められている。例えば、過去1週間において、給湯運転が平均で19:00に実行された場合は、本日の所定の事前沸き上げ時刻は、それより1時間前の18:00に定められている。コントローラーは、現在時刻が所定の事前沸き上げ時刻になると、ステップS11でYesと判断してステップS12に進む。一方、コントローラーは、現在時刻が所定の事前沸き上げ時刻になっていない場合は、ステップS11でNoと判断して待機する。
続くステップS12では、コントローラーが、HPユニット4による事前沸き上げ運転を実行する。事前沸き上げ運転が実行されると、タンク30内の低温の水がHPユニット4によって沸き上げられて高温の水(湯)になる。HPユニット4によって沸き上げられた後の高温の水(湯)は、タンク30内に貯湯される。コントローラーは、タンク30が満蓄になると、事前沸き上げ運転を終了する。タンク30が満蓄のときは、タンク30全体が高温の水(湯)で満たされている。そのため、タンク30に固定されている上部サーミスタ36と中間部サーミスタ37と下部サーミスタ38の検出温度は、所定の基準温度(例えば35℃)以上である。上部サーミスタ36と中間部サーミスタ37と下部サーミスタ38の検出温度は、例えば45℃である。また、タンク30が満蓄のときは、タンク往き経路31内も高温の水(湯)で満たされている。そのため、タンク往き経路31に固定されている経路サーミスタ39の検出温度も、所定の基準温度(例えば35℃)以上である。経路サーミスタ39の検出温度は、例えば45℃である。ステップS12の事前沸き上げ運転によって、後述する給湯運転のための湯がタンク30内に貯湯される。
続くステップS13では、コントローラーが、給湯運転を実行する。給湯運転は、例えばユーザーが給湯箇所を開栓することよって実行される。または、所定の湯はり時刻になると、浴槽に湯はりをするために自動的に給湯運転が実行される。給湯運転では、タンク30内の湯が給湯箇所へ供給される。給湯運転が実行されると、タンク30に貯えられている湯が出湯される。そうすると、タンク往き経路31内の湯とタンク30内の湯が減少してゆく。より詳細には、給湯運転が実行されると、タンク30の上部に貯えられている湯がタンク出湯経路56を通じて出湯され、タンク往き経路31内の湯とタンク30の下部に貯えられている湯が上方に移動してゆく。一方、タンク給水経路46を通じてタンク30の下部に継続的に水が供給されているので、タンク往き経路31内の湯とタンク30内の湯が減少してゆく一方で、その分だけ水が増加してゆく。タンク給水経路46がタンク30の下部に接続されているので、タンク30の下部における水が増加してゆく。また、タンク往き経路31内において水が増加してゆく。すなわち、タンク出湯経路56を通じてタンク30の上部から湯が出湯され、タンク給水経路46を通じてタンク30の下部に水が供給されることによって、タンク往き経路31内の湯とタンク30の下部に貯えられていた湯が水に置き換わる。給湯運転に伴って、タンク往き経路31内とタンク30の下部における水が増加してゆく。
給湯運転に伴ってタンク往き経路31内の湯とタンク30の下部に貯えられていた湯が水に置き換わる際に、通常は、先にタンク往き経路31内の湯が水に置き換わり、その後にタンク30の下部に貯えられている湯が水に置き換わる。先にタンク往き経路31内が水で満たされ、その後にタンク30の下部が水で満たされる。したがって、タンク往き経路31に固定されている経路サーミスタ39の検出温度と、タンク30の下部に固定されている下部サーミスタ38の検出温度を比較すると、経路サーミスタ39の検出温度が下部サーミスタ38の検出温度よりも先に低温になる。
しかしながら、上記とは反対に、下部サーミスタ38の検出温度が経路サーミスタ39の検出温度よりも先に低温になることがある。上記の給湯システム2では、タンク往き経路31がタンク30側からHPユニット4側へ向かって上方に延びる上昇部35を備えている。そのため、タンク往き経路31内の湯とタンク30の下部に貯えられていた湯が水に置き換わる際に、タンク往き経路31の上方に延びる上昇部35では湯が早期に水に置き換わらず、水に置き換わるために時間を要することがある。その結果、先にタンク30の下部に貯えられている湯が水に置き換わり、その後にタンク往き経路31内の湯が水に置き換わることがある。先にタンク30の下部が水で満たされ、その後にタンク往き経路31内が水で満たされる。また、上記の給湯システム2では、経路サーミスタ39がタンク往き経路31の上方に延びる上昇部35に固定されており、その上昇部35内の水の温度を検出する。そのため、タンク往き経路31に固定されている経路サーミスタ39の検出温度と、タンク30の下部に固定されている下部サーミスタ38の検出温度を比較すると、下部サーミスタ38の検出温度が経路サーミスタ39の検出温度よりも先に低温になることがある。
また、上記の給湯運転では、大量の湯が必要になることがある。例えば、浴槽に湯はりをする場合は、湯はりのために大量の湯が必要になることがある。あるいは、ユーザーがシャワーを利用する場合は、シャワーのための大量の湯が必要になることがある。このような場合には、上記のステップS11で事前沸き上げ運転を実行しても、それだけでは給湯箇所に供給するための湯が不足することがある。すなわち、タンク30が満蓄であっても湯が不足することがある。そこで、不足する湯を補うために、タンク30内の水を追加で沸き上げることが好ましい。また、タンク30内の湯が無くなることを防ぐために、なるべく早い段階でタンク30内の水を沸き上げることが好ましい。そこで、給湯システム2では以下の処理を実行する。
給湯運転が実行された後のステップS14では、コントローラーは、湯側流量センサ60の検出流量が所定の基準流量(例えば5リットル/min)以上であるか否かを判断する。上記のステップS13の給湯運転で大量の湯が必要になる場合は、タンク往き経路31を通じてタンク30から出湯される湯の流量が多くなる。例えば浴槽に湯はりをするために、タンク往き経路31を通じて大量の湯が出湯される。そのため、湯側流量センサ60の検出流量が大きくなる。ステップS14で湯側流量センサ60の検出流量が所定の基準流量以上である場合は、コントローラーはYesと判断してステップS15に進む。一方、湯側流量センサ60の検出流量が所定の基準流量以上でない(未満である)場合は、コントローラーはステップS14でNoと判断して処理を終了する。
続いて、ステップS15では、コントローラーは、経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満であるか否かを判断する。経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満である場合は、コントローラーはステップS15でYesと判断してステップS17に進む。一方、経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満でない(以上である)場合は、コントローラーはステップS15でNoと判断してステップS16に進む。
ステップS15でNoと判断した後のステップS16では、コントローラーは、下部サーミスタ38の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満であるか否かを判断する。下部サーミスタ38の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満である場合は、コントローラーはステップS16でYesと判断してステップS17に進む。一方、下部サーミスタ38の検出温度の両方が所定の基準温度(例えば35℃)未満でない(以上である)場合は、コントローラーはステップS16でNoと判断してステップS15に戻る。
続いて、ステップS17では、コントローラーが、HPユニット4による追加沸き上げ運転を実行する。追加沸き上げ運転が実行されると、タンク30内の低温の水がHPユニット4によって沸き上げられて高温の水(湯)になる。HPユニット4によって沸き上げられた後の高温の水(湯)は、タンク30内に貯湯される。コントローラーは、タンク30が満蓄になると、追加沸き上げ運転を終了する。
以上、実施例の給湯システム2の構成と動作について説明した。上記の説明から明らかなように、実施例の給湯システム2は、水を貯えるタンク30と、沸き上げ運転によって水を沸き上げるHPユニット4と、タンク30の下部に接続されており、タンク30の下部に水を供給するタンク給水経路46と、タンク30の下部とHPユニット4に接続されており、タンク30の下部からHPユニット4に水を供給するタンク往き経路31を備えている。また、給湯システム2は、タンク30の上部とHPユニット4に接続されており、HPユニット4で沸き上げられた後の湯をHPユニット4からタンク30の上部に供給するタンク戻り経路33と、タンク30の上部に接続されており、タンク30の上部から湯を出湯するタンク出湯経路56を備えている。また、給湯システム2は、タンク出湯経路56を通じてタンク30から出湯される湯の流量を検出する湯側流量センサ60と、タンク往き経路31内の水の温度を検出する経路サーミスタ39と、タンク30の下部に貯えられている水の温度を検出する下部サーミスタ38と、コントローラーを備えている。コントローラーは、湯側流量センサ60の検出流量が所定の基準流量(例えば5リットル/min)以上であるときに、経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度(例えば35℃)未満である場合にはHPユニット4による追加沸き上げ運転を実行し、または、湯側流量センサ60の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度以上である場合には、下部サーミスタ38の検出温度が所定の基準温度未満であるときにHPユニット4による追加沸き上げ運転を実行する。
すなわち、コントローラーは、経路サーミスタ39の検出温度が下部サーミスタ38の検出温度より先に低温になる場合は、経路サーミスタ39の検出温度に基づいて追加沸き上げ運転を実行する。また、下部サーミスタ38の検出温度が経路サーミスタ39の検出温度より先に低温になる場合は、下部サーミスタ38の検出温度に基づいて追加沸き上げ運転を実行する。
給湯システム2では、タンク出湯経路56を通じてタンク30から大量の湯が出湯されることがある。例えば、浴槽に湯はりをする場合は、湯はりのために大量の湯が必要になり、タンク出湯経路56を通じてタンク30から大量の湯が出湯される。このとき、タンク30から出湯される湯の流量を検出する湯側流量センサ60の検出流量が所定の基準流量以上になる。このときに、上記の構成によれば、タンク往き経路31内の水の温度を検出する経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度未満である場合にはコントローラーが沸き上げ運転を実行する。これによって、早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。
また、上記の構成によれば、経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度未満でない(以上である)場合であっても、タンク30の下部に貯えられている水の温度を検出する下部サーミスタ38の検出温度が所定の基準温度未満である場合にはコントローラーが沸き上げ運転を実行する。これによって、早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。すなわち、上記の給湯システム2では、タンク出湯経路56を通じてタンク30から出湯されているときに、タンク給水経路46を通じてタンク30に水が供給されると、タンク往き経路31内の湯とタンク30の下部に貯えられている湯が水に置き換わる。このときに、例えばタンク往き経路31の長さが長いことによって、タンク往き経路31内の湯が水に置き換わるときにそのための時間が長くなることがある。これによって、先にタンク30の下部に貯えられている湯が水に置き換わり、その後にタンク往き経路31内の湯が水に置き換わることがある。その結果、タンク往き経路31に固定されている経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度未満になるための時間が長くなることがある。その結果、先に下部サーミスタ38の検出温度が低温になり、その後に経路サーミスタ39の検出温度が低温になることがある。すなわち、経路サーミスタ39の検出温度が低温になるタイミングが遅くなる。しかしながら、上記の構成によれば、経路サーミスタ39の検出温度が低温になるタイミングが遅くなる場合であっても、タンク30の下部に固定されている下部サーミスタ38の検出温度が所定の基準温度未満である場合にコントローラーが沸き上げ運転を実行するので、早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。よって、上記の構成によれば、大量の湯が必要なときにできるだけ早いタイミングで沸き上げ運転を実行することができる。
また、上記の給湯システム2では、タンク往き経路31が、タンク30側からHPユニット4側へ向かって上方に延びる上昇部35を備えている。また、経路サーミスタ39が、タンク往き経路31の上方に延びる上昇部35内の水の温度を検出する。
このような構成によれば、タンク往き経路31が上方に延びる上昇部35を備えているので、タンク往き経路31内の湯が水に置き換わり難く、水に置き換わるための時間が長くなる。経路サーミスタ39は、上昇部35のタンク30側の端部35aよりHPユニット4側の位置でタンク往き経路31内の水の温度を検出する。その結果、経路サーミスタ39の検出温度が低温になるタイミングが更に遅くなる。そのため、このような構成では、経路サーミスタ39の検出温度が所定の基準温度以上である場合に経路サーミスタ39に代えて下部サーミスタ38の検出温度に基づいて沸き上げ運転を実行する上記の構成が特に効果的である。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上述の説明における構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上記の実施例では、タンク往き経路31がタンク30側からHPユニット4側へ向かって上方に延びる上昇部35を備えていたが、この構成に限定されるものではなく、上方に延びる上昇部35が無くてもよい。また、上記の実施例では、経路サーミスタ39がタンク往き経路31の上方に延びる上昇部35内の水の温度を検出する構成であったが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、経路サーミスタ39が上方に延びる上昇部35以外のタンク往き経路31内の水の温度を検出する構成であってもよい。
また、上記の実施例では、タンク往き経路31の上昇部35に経路サーミスタ39が固定されていたが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、タンク往き経路31の上昇部35ではなく、上昇部35より下流側(HPユニット4側)におけるタンク往き経路31に経路サーミスタ39が固定されていてもよい。このような構成でも、経路サーミスタ39は、上昇部35のタンク30側の端部35aよりHPユニット4側の位置でタンク往き経路31内の水の温度を検出することができる。
また、上記の実施例では、タンク30から出湯される湯量を湯側流量センサ60で直接的に検出していたが、この構成に限定されるものではない。タンク出湯経路56に取り付けられている湯側流量センサ60は流量検出装置の一例である。他の実施例では、例えば、カランやシャワーから出湯される湯量を検出し、その検出値と給水温度等に基づいてタンク30から出湯される湯量を算出してもよい。すなわち、タンク30から出湯される湯量を間接的に検出してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :給湯システム
4 :HPユニット
6 :タンクユニット
8 :バーナユニット
24 :HPコントローラー
30 :タンク
31 :タンク往き経路
33 :タンク戻り経路
35 :上昇部
36 :上部サーミスタ
37 :中間部サーミスタ
38 :下部サーミスタ
39 :経路サーミスタ
40 :給水経路
46 :タンク給水経路
56 :タンク出湯経路
60 :湯側流量センサ
74 :タンクコントローラー
75 :メモリ
80 :バーナ
82 :熱交換器
100 :バーナコントローラー

Claims (2)

  1. 水を貯えるタンクと、
    沸き上げ運転によって水を沸き上げるヒートポンプと、
    前記タンクの下部に接続されており、前記タンクの下部に水を供給するタンク給水経路と、
    前記タンクの下部と前記ヒートポンプに接続されており、前記タンクの下部から前記ヒートポンプに水を供給するタンク往き経路と、
    前記タンクの上部と前記ヒートポンプに接続されており、前記ヒートポンプで沸き上げられた後の湯を前記ヒートポンプから前記タンクの上部に供給するタンク戻り経路と、
    前記タンクの上部に接続されており、前記タンクの上部から湯を出湯するタンク出湯経路と、
    前記タンク出湯経路を通じて前記タンクから出湯される湯の流量を検出する流量検出装置と、
    前記タンク往き経路内の水の温度を検出する第1温度検出装置と、
    前記タンクの下部に貯えられている水の温度を検出する第2温度検出装置と、
    制御装置を備えており、
    前記制御装置は、前記流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、前記第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満である場合には前記ヒートポンプによる沸き上げ運転を実行し、または、前記流量検出装置の検出流量が所定の基準流量以上であるときに、前記第1温度検出装置の検出温度が所定の基準温度以上である場合には、前記第2温度検出装置の検出温度が所定の基準温度未満であるときに前記ヒートポンプによる沸き上げ運転を実行する、給湯システム。
  2. 前記タンク往き経路は、前記タンク側から前記ヒートポンプ側へ向かって上方に延びる上昇部を備えており、
    前記第1温度検出装置は、前記上昇部の前記タンク側の端部より前記ヒートポンプ側の位置で前記タンク往き経路内の水の温度を検出する請求項1に記載の給湯システム。
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