JP2018119262A - 多段複数列式駐車設備とその入庫制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、一実施形態に係る多段複数列式駐車設備20を示す正面視の構成図であり、地上2段、地下1段、5列の格納スペースを有している。以下、地上2階を「上段」、地上階を「中段」、地下1階を「下段」ともいう。この実施形態では、上段は高車高車Hの格納が可能な上段格納スペース21、中段は高車高車Hの格納が可能な中段格納スペース22、下段は低車高車Nを格納する下段格納スペース23となっている。多段の所定段である中段格納スペース22が、地上階の乗入階となっている。下段格納スペース23は、地面を掘削して形成されたピット24内に設けられている。これらの格納スペース21,22,23は、支柱と梁を組み合わせた構造枠体(図示略)を骨格として構築される。
図2は、図1に示す多段複数列式駐車設備20の運転操作フローチャートである。このフローチャートでは、「利用者の運転盤操作・作業」と「フェンスの開閉」と「昇降・横行パレットの動き」とを横方向に並べて記載して説明する。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、横行可能な中段パレット31は「横行パレット」ともいい、昇降可能な上段パレット30及び下段パレット32は「昇降パレット」ともいう。
図3は、図1に示す多段複数列式駐車設備20における入出庫制御方法の配置移動が発生する確率の説明図である。5列の乗入階40において、全ての横行パレット(1)〜(4)を左に寄せて右端列を空スペース25とした定位置の場合(以下、「従来配置」という)と、中央部を空スペース25として横行パレット(1)〜(4)を左右均等に配置した定位置の場合(以下、「本発明配置」という)と、の配置移動が発生する確率を説明する。
5列の乗入階40について、横行パレット(1)〜(4)を左に寄せた従来配置の場合と、横行パレット(1)〜(4)を左右均等に配置した本発明配置の場合とにおいて、配置移動が発生する確率は以下のようになる。横行初期配置としては、全ての横行パレット(1)〜(4)が左に寄せられて空スペース25が右端となっている状態から、全ての横行パレット(1)〜(4)が右に寄せられて空スペース25が左端となっている状態までの5パターンがある。なお、初期配置のパターン数は列数と同じであり、以下のいずれの例でも同様である。図中、従来配置の場合を(A)、本発明配置の場合を(B)で示す(以下、全ての例で同様)。
図4は、3列の多段複数列式駐車設備における入出庫制御方法の配置移動が発生する確率の説明図である。なお、昇降パレット((30)、(32):(図1))へ入庫した後に横行パレット(1)、(2)を呼ぶパターン数としては、2台の横行パレット(1)、(2)のそれぞれを呼ぶ2パターンがあり、3パターンの初期配置と組み合わせた合計パターン数は「6」となる。この合計パターン数を「100%」とする(図示略)。
図5は、6列の多段複数列式駐車設備における入出庫制御方法の配置移動が発生する確率の説明図である。なお、昇降パレット((30)、(32):(図1))へ入庫した後に横行パレット(1)〜(5)を呼ぶパターン数としては、5台の横行パレット(1)〜(5)のそれぞれを呼ぶ5パターンがあり、6パターンの初期配置と組み合わせた合計パターン数は「30」となる。この合計パターン数を「100%」とする(図示略)。この例は偶数列であるため、本発明配置としては、横行パレット(1)〜(5)を左3台、右2台で配置し、列数の中央右隣を空スペース25としている。なお、列数の中央左隣を空スペース25に設定することもできる。
図6は、7列の多段複数列式駐車設備における入出庫制御方法の配置移動が発生する確率の説明図である。なお、昇降パレット((30)、(32):(図1))へ入庫した後に横行パレット(1)〜(6)を呼ぶパターン数としては、6台の横行パレット(1)〜(6)のそれぞれを呼ぶ6パターンがあり、7パターンの初期配置と組み合わせた合計パターン数は「42」となる。この合計パターン数を「100%」とする(図示略)。
上記横行パレット(31)の定位置への配置移動は、呼びパレットを定位置に配置するのに必要な最小限の横行パレット(31)を移動させるようにすれば、横行パレット(31)を配置移動させるエネルギを減らし、発生騒音の低下を図ることができる。さらに、横行パレット(31)の定位置への配置移動を、乗入階40の全ての横行パレット(31)を定位置に配置するようにすれば、乗入階40の全ての横行パレット(31)が定位置に配置されるため、乗入階40における次の入出庫時に配置移動が発生する確率を減らすことができ、入出庫時の待ち時間を減らすことができる。
以上のように、上記多段複数列式駐車設備20の入出庫制御方法によれば、乗入階40における空スペース25を列数の中央又はその隣に設定して横行パレット(31)の定位置を左右均等にする、もしくは均等に近づけることで、配置移動が発生する確率を大幅に低減することが可能となる。そして、配置移動の動作が減ることで、呼び操作に対する待ち時間が短縮でき、かつ機械動作が減ることで省エネルギと騒音の低減を図ることが可能となる。
多段複数列式駐車設備20としては、例えば、地下1段〜2段、地上1段〜4段の多段複数列式駐車設備、地上2段〜5段の昇降横行式の多段複数列式駐車設備などに適用でき、横行パレット(31)が横行する段があればよく、段数、横行列数などは上記した実施形態に限定されるものではない。
21 上段格納スペース
22 中段格納スペース
23 下段格納スペース
24 ピット
25 空スペース
26 制御装置
30 上段パレット
31 中段パレット
32 下段パレット
40 乗入階
41 フェンス
Claims (6)
- 多段で少なくとも3列の格納スペースを備え、前記多段の所定段を乗入階とし、前記乗入階のパレットを列数より1台少なくして該乗入階の前記パレットを横行可能とし、他の段のパレットを同一列で昇降可能とした多段複数列式駐車設備の入出庫制御方法であって、
前記乗入階の横行可能な前記パレットの定位置を、列数の中央又はその隣を空スペースとした位置とし、
前記乗入階の前記パレットに入出庫する呼び操作により、呼びパレットが前記定位置に配置されているか否かを判定し、
前記呼びパレットが前記定位置に配置されていない場合は、該呼びパレットを前記定位置に配置し、
前記呼びパレットの前記定位置への配置移動完了により該乗入階の前記パレットに入出庫できるようにする、
ことを特徴とする多段複数列式駐車設備の入出庫制御方法。 - 前記格納スペースは、奇数列で備えられており、
奇数列の中央部が前記空スペースとなるように前記定位置を定めている、
請求項1に記載の多段複数列式駐車設備の入出庫制御方法。 - 前記呼びパレットの前記定位置への配置移動は、前記呼びパレットを前記定位置に配置するのに必要な最小限のパレットのみとする、
請求項1又は2に記載の多段複数列式駐車設備の入出庫制御方法。 - 前記呼びパレットの前記定位置への配置移動は、前記乗入階の全ての前記パレットを前記定位置に配置する、
請求項1又は2に記載の多段複数列式駐車設備の入出庫制御方法。 - 前記乗入階のパレット前方にフェンスを備え、
前記呼びパレットが前記定位置に配置されていない場合に、該呼びパレットの前記定位置への配置移動完了により前記フェンスの開放を許可する、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の多段複数列式駐車設備の入出庫制御方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の入出庫制御方法を実行する制御装置を備えている、
ことを特徴とする多段複数列式駐車設備。
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2017
- 2017-01-23 JP JP2017009126A patent/JP6978837B2/ja active Active
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