JP2018118531A - 乗物用シート - Google Patents

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優 渡邊
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雅弘 竹▲崎▼
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慶則 小林
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Abstract

【課題】シートバックの傾き角度調整が電動で行え、フロアに対するシートクッションのスライドを行うことができる乗物用シートにおいて、ウォークイン操作がパワーでもマニュアルでも可能な乗物用シートを提供する。【解決手段】シートバックは、電動駆動式のリクライニング装置4a、4bを介してシートクッションに対して傾動可能であり、かつ前傾姿勢位置まで倒れ込んだときスライド装置のロック機構を解除してスライド可能とする第1の動作態様によるウォークイン動作が可能である。また、右側回転ヒンジ機構61におけるロアアーム62a、62bに対するリクラプレート64a、64bの回動を手動で右可動ピン67を操作することにより可能とさせシートバックが前傾姿勢位置まで倒れ込んだときスライド装置のロック機構を解除してスライド可能とする第2の動作態様によるウォークイン動作も可能である。【選択図】図9

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、乗物用シート、例えば、自動車用シートにおいてシートバックのシートクッションに対する傾き角度調整を電動で行えるとともに、自動車フロアに対するシートクッションのスライドをマニュアル又はパワーで行うことができるタイプのものが知られている。下記特許文献1には、かかるタイプの自動車用シートが開示されている。この自動車用シートは、シートバックがシートクッションに対して電動駆動式のリクライニング装置により傾動可能であるとともに、シートクッションをフロアに対してスライド装置により前後方向にマニュアル又はパワーでスライド可能とされている。さらに、この自動車用シートは、手動操作式のウォークイン機構を備えてシートバックをシートクッションに対して素早く前方向に傾動させるとともに、シートクッションをフロアに対して素早く前方向にスライドさせるウォークイン操作も可能とされている。
特開2010−247575号公報
上述の自動車用シートにおいては、ウォークイン操作は手動操作のみでできるように構成されている。したがって、ウォークイン操作のための時間的余裕はあるが、スイッチを押す等のできるだけ労力を使わない簡便な操作のみでウォークイン操作をしようとしてもできなかった。すなわち、ウォークインの操作は、ウォークイン操作のための時間的余裕があっても、常にある程度の労力を伴う操作レバーを引く等の行為が必要であった。そこで、操作のための時間的余裕はあるが労力をできるだけ省きたい場合と、操作のための労力は多少かかっても時間的余裕がない場合と、の両者に対応できるウォークイン機能を備えた自動車用シートが望まれていた。
このような要請に鑑み本発明の課題は、シートバックの傾き角度調整が電動で行え、フロアに対するシートクッションのスライドを行うことができる乗物用シートにおいて、ウォークイン操作がパワーでもマニュアルでも可能な乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シートクッションに対し背凭れ角度調整可能なシートバックを前傾姿勢位置まで倒れ込ませ、前記シートクッションとともに乗物ボデーに対してスライドさせるウォークイン動作が可能とされた乗物用シートであって、前記シートバックを電動駆動式のリクライニング装置を介して前記シートクッションに対して傾動回転可能に連結する回転ヒンジ機構と、前記シートクッションを前記乗物ボデーに対してスライド可能かつロック可能に連結するスライド装置と、を有し、前記回転ヒンジ機構は、前記シートクッションに固定された固定パーツと前記リクライニング装置に固定された可動パーツとが回転ヒンジ軸によって相対回転可能に連結されており、前記可動パーツの前記固定パーツに対する回転をロックするロック状態と、前記シートバックが前記リクライニング装置及び前記可動パーツと一体となって前記回転ヒンジ軸まわりに前傾回転させることができるロック解除状態と、に切換えられるロック装置を備えており、前記ウォークイン動作は、前記リクライニング装置の電動駆動に伴って前記シートバックが前記前傾姿勢位置に倒れ込むとき前記スライド装置のロック機構を解除してスライド可能とする第1の動作態様と、前記回転ヒンジ機構の前記ロック装置の手動による解除に伴って前記シートバックが前記前傾姿勢位置に倒れ込むとき前記スライド装置の前記ロック機構を解除してスライド可能とする第2の動作態様と、が選択可能とされていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートバックの背凭れ角度調整が電動駆動式すなわちパワーでできる乗物用シートにおいて、ウォークイン動作が、第1の動作態様すなわちパワーで行う場合と、第2の動作態様すなわちマニュアルで行う場合と、の二者から選択可能となる。これによって、操作のための時間的余裕はあるが労力をできるだけ省きたい場合には第1の動作態様を選択し、操作のための労力は多少かかっても時間的余裕がない場合には第2の動作態様を選択することができ、利便性が向上する。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記リクライニング装置を介した前記シートバックの傾動回転の中心軸線と、前記回転ヒンジ機構の前記回転ヒンジ軸とが同一線上にあることを特徴とする。
第2発明によれば、回転ヒンジ軸がリクライニング装置の傾動回転の中心軸線と同一線上にあるのでシートバックの移動可能軌跡領域を広げることなくシートバックの背凭れ角度の電動調整とウォークイン操作を両方可能とした乗物用シートを提供できる。換言すると、シートバックの背凭れ角度の電動調整を行う場合におけるシートバックの移動可能軌跡領域と、第1の動作態様又は第2の動作態様でウォークイン動作を行う場合におけるシートバックの移動可能軌跡領域と、が一致している。これによって、シートバックの移動可能軌跡領域を最小限のものとすることができ、乗物室内の設計自由度が低下することを抑制できる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記ロック装置は前記可動パーツ又は前記固定パーツに設けられた前記回転ヒンジ軸の径方向に延びる切欠きに、前記固定パーツ又は前記可動パーツに対して前記回転ヒンジ軸と平行を保った状態で前記回転ヒンジ軸の径方向に移動可能に取付けられたピンを、入出させることができるように構成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、簡潔な構造で回転ヒンジ機構のロック及びロック解除が可能となる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記可動パーツ及び前記固定パーツは板状の部材として形成され、前記固定パーツには前記固定パーツの面内方向に対して垂直な方向に延びるピン揺動軸と該ピン揺動軸を中心とする円弧状に形成された長孔とが設けられ、該長孔に前記ピンが前記ピン揺動軸と平行に配置されるとともに前記固定パーツの両面において前記ピンと前記ピン揺動軸とを連結する一対のピン揺動腕が設けられて前記ピンが前記ピン揺動軸を中心に前記長孔内を移動することによって、前記ピンが前記可動パーツの前記切欠きに入出させることができるように構成されていることを特徴とする。
第4発明によれば、板状の固定パーツに対してピンを面内方向に対して垂直な方向に延びた状態を維持しながら円滑に可動パーツの切欠きに入出させることができる。これによって、固定パーツに対する可動パーツのロック強度を維持しながらウォークイン動作をスムーズに行うことができる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記ピンは前記切欠き内に入る方向に付勢されており、前記シートバックの背面及び/又は前記シートクッションのかまち面に配設された操作レバーの操作により牽引されるケーブルによって牽引されて前記切欠き外に出るように構成されていることを特徴とする。
第5発明によれば、シートバックの背面及び/又はシートクッションのかまち面に配設された操作レバーの操作によりウォークイン動作が可能となるので操作が簡便である。
本発明の一実施形態の自動車用シートの概略構成を示した斜視図である。 自動車用シートのシートバックのフレーム構造を示す斜視図である。 自動車用シートの右側(アウタ側)回転ヒンジ機構の斜視図である。 自動車用シートの右側(アウタ側)回転ヒンジ機構の分解斜視図である。 図3のV−V矢視線断面図である。 自動車用シートの左側(インナ側)回転ヒンジ機構の斜視図である。 自動車用シートの左側(インナ側)回転ヒンジ機構の分解斜視図である。 図6のVIII−VIII矢視線断面図である。 ロック状態の右側(アウタ側)回転ヒンジ機構を示す側面図である。 ロック解除途中の右側(アウタ側)回転ヒンジ機構を示す側面図である。 ロック解除状態の右側(アウタ側)回転ヒンジ機構を示す側面図である。 ロック状態の左側(インナ側)回転ヒンジ機構を示す側面図である。 ロック解除途中の左側(インナ側)回転ヒンジ機構を示す側面図である。 ロック解除状態の左側(インナ側)回転ヒンジ機構を示す側面図である。 自動車用シートのスライド装置のロック機構を示す平面図である。 自動車用シートのスライド装置のロック機構を示す斜視図である。
図1〜図16は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。また、フロアFが、特許請求の範囲の「乗物ボデー」に相当する。
図1に示すように、自動車用シート1は、3列シートを備えた自動車の2列目の右側シートとして構成されており、着座乗員の背部を支持するシートバック2と、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション3と、を有している。シートバック2は、左右両サイドの下端部が、それぞれ、回転ヒンジ機構60を介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結されている。シートクッション3は、フロアFに対して左右一対のスライダ5を介して前後方向にスライド可能に連結されている。なお、自動車用シート1の右側が車外側すなわちアウタ側で、左側が車室内側すなわちインナ側である。ここで、スライダ5が、特許請求の範囲の「スライド装置」に相当する。
図1及び図2に示すように、シートバック2の骨格をなす門型のバックフレーム20は、左右両サイドにおいて上下方向に延びる一対のバックサイドフレーム21と、一対のバックサイドフレーム21の上端部間に掛け渡されて結合されたアッパフレーム22と、を有している。バックサイドフレーム21は、シートバック2をシートクッション3に対して起立状態とした場合において、水平面で切った断面が略矩形状の閉じ断面として形成され、この矩形の長尺方向の長さが下から上に向かうにつれて小さくなるように形成されている。アッパフレーム22は、左右方向に延びる丸パイプとして形成されている。バックサイドフレーム21の間には、補強及び各種部品の取付けのために上下方向中央部近傍と下端部側に、それぞれ、中パイプ23と下パイプ24が配設されている。また、アッパフレーム22の上部の右端部側にはベルトガイド25が取付けられている。ベルトガイド25は、シートバック2に配設されたリトラクタ(図示せず)から繰り出されたシートベルト(図示せず)を着座乗員の上体前面に向けてガイドする部材である。
図1に示すように、シートクッション3の骨格をなすクッションフレーム30は、バックフレーム20に対して回転ヒンジ機構60を介して連結される本体部31と、本体部31を左右一対のスライダ5に対して連結する台座部32と、を有する。本体部31は、左右両サイドにおいて前後方向に延びる一対のクッションサイドフレーム31aを有する。また、本体部31は、一対のクッションサイドフレーム31aの前端部間に掛け渡されて結合された2本のパイプ状のフロントフレーム31bと、一対のクッションサイドフレーム31aの後端部間に掛け渡されて結合されたパイプ状のリアフレーム31cと、を有する。これによって、本体部31は、上面視で略矩形枠状に形成されている。台座部32は、左右方向に延びる一対の角パイプ状の横フレーム32aを有する。また、台座部32は、一対の横フレーム32aの右端部間に掛け渡されて結合された2本のパイプ状の右フレーム32bと、一対の横フレーム32aの左端部間に掛け渡されて結合されたパイプ状の左フレーム32cと、を有する。これによって、台座部32は、上面視で略矩形枠状に形成されている。一対の横フレーム32aの右端部側の下側には前後方向に延びる右ブラケット32dが取付けられ、一対の横フレーム32aの左端部側の下側には前後方向に延びる左ブラケット32eが取付けられている。右ブラケット32dと左ブラケット32eの下端部は、左右一対のスライダ5のアッパレール51に取付けられている。ここで、スライダ5は、前後方向に延びてフロアFに固定された一対のロアレール52と、ロアレール52に対してスライド移動可能な一対のアッパレール51と、から形成されている。これによって、クッションフレーム30は、フロアFに対し前後方向に移動可能とされている。なお、スライダ5は、前下方に向かってわずかに傾いてフロアFに取付けられているので後述するロック機構53が解除されると自動車用シート1は自重で前方に向かってスライド移動する。
回転ヒンジ機構60には、自動車用シート1の右側に配置される右側回転ヒンジ機構61と、自動車用シート1の左側に配置される左側回転ヒンジ機構81と、がある。図3〜図5に示すように、右側回転ヒンジ機構61は、右側のクッションサイドフレーム31aの、右側後端部に取付けられる右第1ロアアーム62aと、左側後端部に取付けられる右第2ロアアーム62bと、を有する。また、右側回転ヒンジ機構61は、右側のバックサイドフレーム21右側下端部の、矩形内筒部の内側に取付けられる右第1アッパアーム63aと、右第2アッパアーム63bと、を有する。また、右側回転ヒンジ機構61は、右第1ロアアーム62aと右第1アッパアーム63aとの間に配設される右第1リクライニング装置4aと右第1リクラプレート64aとを有する。また、右側回転ヒンジ機構61は、右第2ロアアーム62bと右第2アッパアーム63bとの間に配設される右第2リクライニング装置4bと右第2リクラプレート64bとを有する。
図3〜図5に示すように、右第1ロアアーム62aは、厚板鋼板製の部材で上方に右第1軸ピン65aを遊嵌して通す軸孔62a1が設けられている。図5に示すように、右第1軸ピン65aは、内径は同一で外径が左から大径部65a1、中径部65a2、小径部65a3の3段階からなる円筒状の部材である。中径部65a2の外径が軸孔62a1の内径よりわずかに小さく、大径部65a1の外径が軸孔62a1の内径より大きく形成されている。また、小径部65a3の外径は、後述する取付部材74bの内径よりわずかに小さく形成されている。また、右第1ロアアーム62aの上端部には軸孔62a1の軸心を中心とする円弧状に切り欠かれた円弧部62a2が形成され、円弧部62a2の前端部には前ストッパ部62a3が、円弧部62a2の後端部には後ストッパ部62a4が形成されている。右第1ロアアーム62aの下端部側には右側のクッションサイドフレーム31aに連結するためのボルト孔62a5が2つ形成されている。右第1ロアアーム62aの後ストッパ部62a4の下側には、右第1ピン66aを遊嵌して通す第1ピン孔62a6が形成されている。右第1ロアアーム62aの第1ピン孔62a6の下側には、第1ピン孔62a6の軸心を中心とする円弧状の長孔62a7が、長孔62a7の下側には右第2ピン66bを遊嵌して通す第2ピン孔62a8が形成されている。第2ピン孔62a8の前方には第3ピン66cを通す第3ピン孔62a9が形成されている。右第1ロアアーム62aの軸孔62a1と円弧部62a2の間には右第1ロアアーム62aに対して右第1アッパアーム63aを起立方向に付勢する渦巻きバネ68の内側端部を係止する係止部材68aが取付けられている。右第1ロアアーム62aの前側端部には左方向に垂直に延びる前壁部62a10が設けられている。前壁部62a10は、右側回転ヒンジ機構61が組み立てられたときその先端部が右第2ロアアーム62bに当接するように形成されている。ここで、右第1ロアアーム62aと右第1軸ピン65aが、それぞれ、特許請求の範囲の「固定パーツ」と「回転ヒンジ軸」に相当する。
図3〜図5に示すように、右第1アッパアーム63aは、厚板鋼板製の部材で上端部側には右側のバックサイドフレーム21に連結するためのボルト孔63a1が2つ形成されている。また、右第1アッパアーム63aの下端部側には連結軸41を回転可能に通す連結軸孔63a2と、連結軸孔63a2の回りに右第1リクライニング装置4aの左側プレートに対して連結するためのダボ孔63a3が等間隔に6つ形成されている。右第1アッパアーム63aのボルト孔63a1と連結軸孔63a2の間には右方向に突出して渦巻きバネ68の外側端部を係止する係止部材68bが取付けられている。
図3〜図5に示すように、右第1リクライニング装置4aは、外歯車を有する外歯部材と内歯車を有する内歯部材とが組み付けられて構成されている。そして、右電動駆動装置42と左電動駆動装置43の駆動によって連結軸41が回転操作されることにより、外歯車が内歯車に対する噛合位置を変えながら公転運動する構成となっている。リクライニング装置4aは、右電動駆動装置42と左電動駆動装置43の駆動が止められることにより、外歯車と内歯車との間に設けられた押し付け部材によって、両歯車が互いに噛合する方向に押さえつけられて、回転止めされた状態に保持される。右第1リクライニング装置4aの基本構成は、特開2008−18055号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため詳細な説明は省略する。右第1リクライニング装置4aの内歯部材である左側プレートには右第1アッパアーム63aのダボ孔63a3に嵌合するダボ4a1が6つ形成されている。また、右第1リクライニング装置4aの外歯部材である右側プレートには後述する右第1リクラプレート64aのダボ孔64a4に嵌合するダボ4a2が6つ形成されている。なお、図4及び図5において押し付け部材4a3が外歯部材と内歯部材との間に配設されている。また、左側プレートと右側プレートを外周から相対回転可能にかしめて連結しているリングプレート4a4の右側先端部は右第1リクラプレート64aの外周段部64a5に対して嵌合できるようになっている。これによって、右第1リクライニング装置4aと右第1リクラプレート64aは、右第1ロアアーム62aに対して同一の回動軸の回りに回転する。ここで、右第1リクライニング装置4aが、特許請求の範囲の「リクライニング装置」に相当する。
図3〜図5に示すように、右第1リクラプレート64aは、厚板鋼板製の部材でほぼ中央に右第1軸ピン65aの中径部65a2が嵌合固定される軸孔64a1が設けられている。また、軸孔64a1の回りには右第1リクライニング装置4aの右側プレートのダボ4a2に対して連結するためのダボ孔64a4が等間隔に6つ形成されている。さらに、右第1リクラプレート64aの下端部側には軸孔64a1を中心とする径方向に延びる延長部64a2が設けられ、延長部64a2の後端部側には軸孔64a1を中心とする径方向に延びる切欠き部64a3が形成されている。切欠き部64a3は、右第1リクラプレート64aが右第1ロアアーム62aに対し、軸孔64a1と軸孔62a1とを一致させて右第1軸ピン65aを通し組み付けられたとき、右第1ロアアーム62aの長孔62a7に一致できるように形成されている。ここで、右第1リクラプレート64aと切欠き部64a3が、それぞれ、特許請求の範囲の「可動パーツ」と「切欠き」に相当する。
図3〜図5に示すように、右第2ロアアーム62bは、厚板鋼板製の部材で上方に右第2軸ピン65bを遊嵌して通す軸孔62b1が設けられている。図5に示すように、右第2軸ピン65bは、内径は同一で外径が右から大径部65b1、中径部65b2、小径部65b3の3段階からなる円筒状の部材である。中径部65b2の外径が軸孔62b1の内径よりわずかに小さく、大径部65b1の外径が軸孔62b1の内径より大きく形成されている。また、小径部65b3の外径は、後述するワッシャ74dの内径よりわずかに小さく形成されている。また、右第2ロアアーム62bの上端部には軸孔62b1の軸心を中心とする円弧状に切り欠かれた円弧部62b2が形成されている。右第2ロアアーム62bの円弧部62b2の円弧の半径は、右第1ロアアーム62aの円弧部62a2の半径と同一である。右第2ロアアーム62bの下端部側には右側のクッションサイドフレーム31aに連結するためのボルト孔62b5が2つ形成されている。右第2ロアアーム62bの軸孔62b1の後方には、右第1ピン66aを遊嵌して通す第1ピン孔62b6が形成されている。右第2ロアアーム62bの第1ピン孔62b6の下側には、第1ピン孔62b6の軸心を中心とする円弧状の長孔62b7が、長孔62b7の下側には右第2ピン66bを遊嵌して通す第2ピン孔62b8が形成されている。第2ピン孔62b8の前方には第3ピン66cを通す第3ピン孔62b9が形成されている。また、右第2ロアアーム62bの上部前側の外周部分には、右方向に延びるストッパ部62b10が形成されている。ストッパ部62b10の下側は、後述する右第2リクラプレート64bの当接部64b5が当接する部分である。右第2ロアアーム62bの軸孔62b1、ボルト孔62b5、第1ピン孔62b6、長孔62b7、第2ピン孔62b8、第3ピン孔62b9は、右第1ロアアーム62aの軸孔62a1、ボルト孔62a5、第1ピン孔62a6、長孔62a7、第2ピン孔62a8、第3ピン孔62a9に対応する位置、形状に形成されている。ここで、右第2ロアアーム62bと右第2軸ピン65bが、それぞれ、特許請求の範囲の「固定パーツ」と「回転ヒンジ軸」に相当する。
図3〜図5に示すように、右第2アッパアーム63bは、厚板鋼板製の部材で上端部側には右側のバックサイドフレーム21に連結するためのボルト孔63b1が2つ形成されている。また、右第2アッパアーム63bの下端部側には連結軸41を回転可能に通す連結軸孔63b2と、連結軸孔63b2の回りに右第2リクライニング装置4bの右側プレートに対して連結するためのダボ孔63b3が等間隔に6つ形成されている。右第2アッパアーム63bのボルト孔63b1と連結軸孔63b2の間には左方向に突出して右電動駆動装置42を取付けるためのブラケット69が取付けられている。
図3〜図5に示すように、右第2リクライニング装置4bは、前述した右第1リクライニング装置4aと同一のものであり、内歯部材である右側プレートには右第2アッパアーム63bのダボ孔63b3に嵌合するダボ4b1が6つ形成されている。また、右第2リクライニング装置4bの外歯部材である左側プレートには後述する右第2リクラプレート64bのダボ孔64b4に嵌合するダボ4b2が6つ形成されている。なお、図4及び図5において押し付け部材4b3が外歯部材と内歯部材との間に配設されている。ここで、右第2リクライニング装置4bが、特許請求の範囲の「リクライニング装置」に相当する。
図3〜図5に示すように、右第2リクラプレート64bは、厚板鋼板製の部材でほぼ中央に右第2軸ピン65bの中径部65b2が嵌合固定される軸孔64b1が設けられている。また、軸孔64b1の回りには右第2リクライニング装置4bの左側プレートのダボ4b2に対して連結するためのダボ孔64b4が等間隔に6つ形成されている。さらに、右第2リクラプレート64bの下端部側には軸孔64b1を中心とする径方向に延びる延長部64b2が設けられ、延長部64b2の後端部側には軸孔64b1を中心とする径方向に延びる切欠き部64b3が形成されている。延長部64b2の前端部には軸孔64b1を中心とする径方向に延びる当接部64b5が形成されている。切欠き部64b3は、右第2リクラプレート64bが右第2ロアアーム62bに対し、軸孔64b1と軸孔62b1とを一致させて右第2軸ピン65bを通し組み付けられたとき、右第2ロアアーム62bの長孔62b7に一致できるように形成されている。ここで、右第2リクラプレート64bと切欠き部64b3が、それぞれ、特許請求の範囲の「可動パーツ」と「切欠き」に相当する。
右側回転ヒンジ機構61は、次のように組み付けられて形成される。図3〜図5に示すように、右第1アッパアーム63aの右側の面に対して右第1リクライニング装置4aの左側プレートを溶接で連結する。具体的には、右第1アッパアーム63aのダボ孔63a3に右第1リクライニング装置4aの左側プレートのダボ4a1を嵌合させた状態で溶接する。次に、右第1リクラプレート64aの軸孔64a1に左側から右第1軸ピン65aの中径部65a2を通して嵌合させた状態で、右第1リクラプレート64aの左側の面に対して右第1リクライニング装置4aの右側プレートを溶接で連結する。具体的には、右第1リクラプレート64aのダボ孔64a4に右第1リクライニング装置4aの右側プレートのダボ4a2を嵌合させた状態で溶接する。次に、右第1ロアアーム62aの軸孔62a1に右第1軸ピン65aの中径部65a2を通し、右第1ロアアーム62aに対して右第1リクラプレート64a、右第1リクライニング装置4a、右第1アッパアーム63aを組み付ける。このとき、右第1アッパアーム63aに対して係止部材68bを、右第1ロアアーム62aに対して係止部材68aを、予め溶接により連結しておく。
同様に、右第2アッパアーム63bの左側の面に対して右第2リクライニング装置4bの右側プレートを溶接で連結する。具体的には、右第2アッパアーム63bのダボ孔63b3に右第2リクライニング装置4bの右側プレートのダボ4b1を嵌合させた状態で溶接する。次に、右第2リクラプレート64bの軸孔64b1に右側から右第2軸ピン65bの中径部65b2を通して嵌合させた状態で、右第2リクラプレート64bの右側の面に対して右第2リクライニング装置4bの左側プレートを溶接で連結する。具体的には、右第2リクラプレート64bのダボ孔64b4に右第2リクライニング装置4bの左側プレートのダボ4b2を嵌合させた状態で溶接する。次に、右第2ロアアーム62bの軸孔62b1に右第2軸ピン65bの中径部65b2を通し、右第2ロアアーム62bに対して右第2リクラプレート64b、右第2リクライニング装置4b、右第2アッパアーム63bを組み付ける。
この状態で、右第1ロアアーム62aの第1ピン孔62a6、長孔62a7、第2ピン孔62a8、第3ピン孔62a9と、右第2ロアアーム62bの第1ピン孔62b6、長孔62b7、第2ピン孔62a8、第3ピン孔62b9が一致する状態に、右第1ロアアーム62aと右第2ロアアーム62bを配置する。そして、第2ピン孔62a8と第2ピン孔62b8に右第2ピン66bを、第3ピン孔62a9と第3ピン孔62b9に第3ピン66cを、通して右第1ロアアーム62aと右第2ロアアーム62bを連結する。ここで、右第2ピン66bは大径部66b1の両端部に小径部66b2が形成されている。そして、大径部66b1の両端部と小径部66b2は、対向する面が面取りされて横断面が小判型とされた面取り部として形成されている。大径部66b1の面取り部に後述する右第1操作プレート72a及び右第2操作プレート72bが嵌合固定されたとき、右第2ピン66bは、右第1ロアアーム62aと右第2ロアアーム62bに対して左右方向に抜け止めがされる。また、小径部66b2には後述する右第1補助プレート73a及び右第2補助プレート73bが嵌合固定される。大径部66b1の直径は、第2ピン孔62a8及び第2ピン孔62b8の内径よりわずかに小さく設定されており、第2ピン孔62a8及び第2ピン孔62b8に対して遊嵌可能な寸法とされている。第3ピン66cは、大径部66c1の両端部に小径部66c2が形成されている。大径部66c1の直径は、第3ピン孔62a9及び第3ピン孔62b9の内径より大きく、小径部66c2の直径は、第3ピン孔62a9及び第3ピン孔62b9の内径とほぼ等しく第3ピン孔62a9及び第3ピン孔62b9に嵌合固定が可能な寸法とされている。このとき、長孔62a7と長孔62b7には右可動ピン67を遊嵌状態にしておく。
ここで、右第1ロアアーム62a及び右第2ロアアーム62bに対して、右第1リクラプレート64a及び右第2リクラプレート64bを相対回転を可能とする状態と不可能とする状態とに切換える機構に関与する部材について説明する。右第1ピン66aは、右側から大径の頭部66a1、中径の本体部66a2、小径の小径部66a3を有している。右可動ピン67は、大径部67aの両端部に小径部67bが形成されている。右可動ピン67の大径部67aの直径は、長孔62a7と長孔62b7に対して遊嵌状態で摺動可能な寸法とされている。右第1アーム部材71aは、厚板鋼板をクランク状に折り曲げた側面視で略矩形状の部材で矩形の長手方向一側に第1ピン孔71a1が、長手方向他側に可動ピン孔71a2が設けられている。第1ピン孔71a1の内径は、右第1ピン66aの本体部66a2の直径よりわずかに大きく設定されている。また、可動ピン孔71a2の内径は右可動ピン67の小径部67bとほぼ等しく、小径部67bに嵌合固定させることができる寸法とされている。右第1操作プレート72aは、側面視で略三角形状をした厚板鋼板製の部材の部材で下側の頂点近傍に第2ピン孔72a1が、上側の第2ピン孔72a1に対向する底辺部分に沿って屈曲した長孔状の操作孔72a2が設けられている。第2ピン孔72a1は、右第2ピン66bの大径部66b1の面取り部が嵌合固定可能な形状とされている。右第1操作プレート72aの下端部には後述する付勢ばね75の右側の下端部75cを係止する係止部72a3が設けられている。右第1操作プレート72aは、右第2ピン66bと一体となって右第1ロアアーム62aと右第2ロアアーム62bに対して回動可能とされている。右第1補助プレート73aは、側面視で略L字状をした厚板鋼板製の部材の部材で、L字の2辺の交点部分に第2ピン孔73a1が、L字の斜め上方に向かって延びる辺部の上端部側に第2ピン孔73a1の中心軸を中心とした円弧状に延びるケーブル係止長孔73a2が、設けられている。また、右第1補助プレート73aは、L字の斜め下方に向かって延びる辺部の下端部側にケーブル係止孔73a3が、設けられている。第2ピン孔73a1は、右第2ピン66bの小径部66b2が嵌合固定可能な形状とされている。右第1操作プレート72aと右第1補助プレート73aとを第2ピン孔72a1と第2ピン孔73a1とを一致させて重ね合わせ右第2ピン66bの大径部66b1の面取り部と小径部66b2に嵌合させると、右第1操作プレート72aと右第1補助プレート73aは右第2ピン66bと一体となって右第1ロアアーム62aと右第2ロアアーム62bに対して回動可能となる。ここで、右可動ピン67と右第1ピン66aが、それぞれ、特許請求の範囲の「ピン」と「ピン揺動軸」に相当する。
右側回転ヒンジ機構61の、右第1ロアアーム62aと右第2ロアアーム62bとに平行で両者の左右方向中心に位置する面に関し、右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71b、右第1操作プレート72aと右第2操作プレート72b、右第1補助プレート73aと右第2補助プレート73bは、それぞれ、面対称の関係にある。したがって、右第2アーム部材71b、右第2操作プレート72b、右第2補助プレート73bについては、右第1アーム部材71a、右第1操作プレート72a、右第1補助プレート73aに対応する符号(aをbに変えた符号)を付して説明を省略する。ただし、右第1補助プレート73aに対し右第2補助プレート73bは、側面視で略I字状をした厚板鋼板製の部材の部材で、右第1補助プレート73aのケーブル係止孔73a3に対応する孔を有していない点で異なっている。また、右第1ピン66aを小径部66a3の側から、右第1アーム部材71aの第1ピン孔71a1、右第1ロアアーム62aの第1ピン孔62a6、右第2ロアアーム62bの第1ピン孔62b6、右第2アーム部材71bの第1ピン孔71b1、にこの順で通して小径部66a3に抜け止め(図示せず)を施す。これによって、右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bは、先端部側に右可動ピン67を支持して第1ピン孔62a6及び第1ピン孔62b6を中心に回動する。ここで、右可動ピン67と右第1ピン66aと右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bが、特許請求の範囲の「ロック装置」に相当する。また、右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bが、特許請求の範囲の「ピン揺動腕」に相当する。
右第1ロアアーム62aの右側には、軸孔62a1から右方に突出した右第1軸ピン65aの小径部65a3に対してスライド操作プレート74aが、取付部材74b及びワッシャ74cに挟まれた状態で取付けられている。スライド操作プレート74aは、ワッシャ状の円盤部74a1と、円盤部74a1の外周部から斜め前上方に向けて径方向に延びる上アーム部74a2と、円盤部74a1の外周部から斜め後下方に向けて径方向に延びる下アーム部74a3と、を有する。下アーム部74a3の下端部側にはケーブル係止孔74a4が、設けられている。取付部材74bは、右方に延びる円筒部74b1と、円筒部74b1の左端部に設けられた円筒部74b1より大径のフランジ部74b2と、を有する。円筒部74b1の内筒部は、右第1軸ピン65aの小径部65a3の外筒部に嵌合可能とされ、円筒部74b1の外筒部は、スライド操作プレート74aの円盤部74a1の内径よりわずかに小さく形成されている。ワッシャ74cは、その内径が円筒部74b1の外筒部よりわずかに大きく、その外径がフランジ部74b2の外径と等しく設定されている。右第1軸ピン65aが、右第1リクラプレート64aの軸孔64a1に左側から挿入されて固定された状態で、右第1軸ピン65aの右端部側が右第1ロアアーム62aの軸孔62a1に左側から挿入される。この状態で、右第1軸ピン65aの小径部65a3に取付部材74bの内筒部が嵌め込まれて固定される。さらに、取付部材74bの外筒部に、スライド操作プレート74aの円盤部74a1の内周部が遊嵌状態で取付けられるとともに、その上からワッシャ74cが嵌め込まれて抜け止め固定される。これによって、スライド操作プレート74aは取付部材74bに対して回動するように構成されている。
右第2ロアアーム62bの左側には、軸孔62b1から左方に突出した右第2軸ピン65bの小径部65b3に対してワッシャ74dが取付けられている。ワッシャ74dは、その内径が右第2軸ピン65bの小径部65b3の外径よりわずかに大きく、その外径が取付部材74bの円筒部74b1の外径とほぼ等しく形成されている。これによって、右第2リクラプレート64bは右第2ロアアーム62bに対して回動するように構成されている。右第1軸ピン65aの軸心、右第1リクライニング装置4aの軸心、右第2リクライニング装置4bの軸心、右第2軸ピン65bの軸心は、一致している。右電動駆動装置42と左電動駆動装置43によって回転操作される連結軸41の右端部側が右第2軸ピン65bの内筒部内を通って右第1リクライニング装置4aの押し付け部材4a3と右第2リクライニング装置4bの押し付け部材4b3に嵌合されている。
付勢ばね75は、図3に示すように、コイルばねを2つ連結した形状のばねで、2つのコイル部75aと、連結部である上端部75bと、2つの下端部75cと、を有する。付勢ばね75は、2つのコイル部75aの中に右第2ピン66bが通された状態で、上端部75bが、右第1ロアアーム62aに係止されるとともに、下端部75cがそれぞれ右第1操作プレート72aの係止部72a3と右第2操作プレート72bの係止部72b3に係止されている。これによって、右第1操作プレート72aと右第2操作プレート72bは、図9において右第2ピン66bを中心に時計回りに回動付勢されている。
図6〜図8に示すように、左側回転ヒンジ機構81は、左側のクッションサイドフレーム31aの、後端部に取付けられる左ロアアーム82と、左側のバックサイドフレーム21の下端部に取付けられる左アッパアーム83と、を有する。さらに、左側回転ヒンジ機構81は、左ロアアーム82と左アッパアーム83との間に配設される左リクライニング装置4cと,左リクラプレート84と、を有する。
図6〜図8に示すように、左ロアアーム82は、厚板鋼板製の部材で上方に左軸ピン85を遊嵌して通す軸孔82aが設けられている。軸孔82aが設けられている。図8に示すように、左軸ピン85は、内径は同一で外径が右から大径部85a、中径部85b、小径部85cの3段階からなる円筒状の部材である。中径部85bの外径が軸孔82aの内径よりわずかに小さく、大径部85aの外径が軸孔82aの内径より大きく形成されている。また、小径部85cの外径は、後述するワッシャ85dの内径よりわずかに小さく形成されている。左軸ピン85は、右第2軸ピン65bと同一形状のものである。左ロアアーム82の上端部には軸孔82aの軸心を中心とする円弧状に切り欠かれた円弧部82bが形成され、円弧部82bの前端部には前ストッパ部82cが、円弧部82bの後端部には後ストッパ部82dが形成されている。左ロアアーム82の下端部側には左側のクッションサイドフレーム31aに連結するためのボルト孔82eが2つ形成されている。左ロアアーム82の後ストッパ部82dの下側には、左第1ピン86aを遊嵌して通す第1ピン孔82fが形成されている。左ロアアーム82の第1ピン孔82fの下側には、第1ピン孔82fの軸心を中心とする円弧状の長孔82gが、長孔82gの下側には左第2ピン86bを遊嵌して通す第2ピン孔82hが形成されている。左ロアアーム82の後ストッパ部82dと第1ピン孔82fとの間の外周部分には、左方向に延びるばね係止部82iが形成されている。また、左ロアアーム82の前ストッパ部82cの下側の外周部分には、右方向に延びるストッパ部82jが形成されている。ストッパ部82jの下側は、後述する左リクラプレート84の当接部84eが当接する部分である。左ロアアーム82の軸孔82aと円弧部82bの間には左ロアアーム82に対して左アッパアーム83を起立方向に付勢する渦巻きバネ88の内側端部を係止する係止部材88aが取付けられている。ここで、左ロアアーム82と左軸ピン85が、特許請求の範囲の「固定パーツ」と「回転ヒンジ軸」に相当する。
図6〜図8に示すように、左アッパアーム83は、鋼板製のプレス部材で水平断面が右方に開口部を有する略U字状に形成され、上端部側には左側のバックサイドフレーム21の下端部に外側から嵌合して連結可能とされている。また、左アッパアーム83の下端部側には連結軸41を回転可能に通す連結軸孔83aと、連結軸孔83aの回りに左リクライニング装置4cの右側プレートに対して連結するためのダボ孔83bが等間隔に6つ形成されている。左アッパアーム83の上端部側には左方向に突出して渦巻きバネ88の外側端部を係止する係止部材88bが取付けられている。
図6〜図8に示すように、左リクライニング装置4cは、前述した右第1リクライニング装置4a及び右第2リクライニング装置4bと同一のものであり、内歯部材である右側プレートには左アッパアーム83のダボ孔83bに嵌合するダボ4c1が6つ形成されている。また、左リクライニング装置4cの外歯部材である左側プレートには後述する左リクラプレート84のダボ孔84bに嵌合するダボ4c2が6つ形成されている。なお、図7及び図8において押し付け部材4c3が外歯部材と内歯部材との間に配設されている。ここで、左リクライニング装置4cが、特許請求の範囲の「リクライニング装置」に相当する。
図6〜図8に示すように、左リクラプレート84は、厚板鋼板製の部材でほぼ中央に左軸ピン85の中径部85bが嵌合固定される軸孔84aが設けられている。また、軸孔84aの回りには左リクライニング装置4cの左側プレートのダボ4c2に対して連結するためのダボ孔84bが等間隔に6つ形成されている。さらに、左リクラプレート84の下端部側には軸孔84aを中心とする径方向に延びる延長部84cが設けられ、延長部84cの後端部側には軸孔84aを中心とする径方向に延びる切欠き部84dが形成されている。延長部84cの前端部には軸孔84aを中心とする径方向に延びる当接部84eが形成されている。切欠き部84dは、左リクラプレート84が左ロアアーム82に対し、軸孔84aと軸孔82aとを一致させて左軸ピン85を通し組み付けられたとき、左ロアアーム82の長孔82gに一致できるように形成されている。ここで、左リクラプレート84と切欠き部84dが、それぞれ、特許請求の範囲の「可動パーツ」と「切欠き」に相当する。
左側回転ヒンジ機構81は、次のように組み付けられて形成される。図6〜図8に示すように、左アッパアーム83の左側の面に対して左リクライニング装置4cの右側プレートを溶接で連結する。具体的には、左アッパアーム83のダボ孔83bに左リクライニング装置4cの右側プレートのダボ4c1を嵌合させた状態で溶接する。次に、左リクラプレート84の軸孔84aに右側から左軸ピン85の中径部85bを通して嵌合させた状態で、左リクラプレート84の右側の面に対して左リクライニング装置4cの左側プレートを溶接で連結する。具体的には、左リクラプレート84のダボ孔84bに左リクライニング装置4cの左側プレートのダボ4c2を嵌合させた状態で溶接する。次に、左ロアアーム82の軸孔82aに左軸ピン85の中径部85bを通し、左ロアアーム82に対して左アッパアーム83、左リクライニング装置4c、左リクラプレート84を組み付ける。この状態で左軸ピン85の小径部85cにワッシャ85dを嵌め込んで固定することにより、左アッパアーム83、左リクライニング装置4c、左リクラプレート84は、一体となって左ロアアーム82に対して左軸ピン85を中心に回動可能となる。このとき、左アッパアーム83に対して係止部材88bを、左ロアアーム82に対して係止部材88aを、予め溶接により連結しておく。
ここで、左ロアアーム82に対して左リクラプレート84を相対回転を可能とする状態と不可能とする状態とに切換える機構に関与する部材について説明する。左第1ピン86aは、右側から大径の頭部86a1、中径の本体部86a2、小径の第1小径部86a3及び第2小径部86a4を有している。第2小径部86a4は、第1小径部86a3より小径とされている。左第2ピン86bは、右側から大径の頭部86b1、中径の本体部86b2、小径の小径部86b3を有している。本体部86b2と小径部86b3は、対向する面が面取りされて横断面が小判型とされている。左可動ピン87は、大径部87aの両端部に小径部87bが形成されている。左可動ピン87の大径部87aの直径は、左ロアアーム82の長孔82gに対して遊嵌状態で摺動可能な寸法とされている。左第1アーム部材91aは、厚板鋼板を側面視で略矩形状に形成した部材で矩形の長手方向一側に第1ピン孔91a1が、長手方向他側に可動ピン孔91a2が設けられている。第1ピン孔91a1の内径は、左第1ピン86aの本体部86a2の直径よりわずかに大きく形成されている。また、可動ピン孔91a2の内径は、左可動ピン87の小径部87bの直径とほぼ等しく左可動ピン87の小径部87bに嵌合固定が可能な寸法とされている。可動ピン孔91a2は、一部が左第1アーム部材91aの外周部と繋がるように形成されているが、これは当該部位における他部材との干渉を回避するためのものであり特に意味のあるものではない。左第2アーム部材91bは、厚板鋼板をクランク状に折り曲げた側面視で略矩形状の部材で矩形の長手方向一側に第1ピン孔91b1が、長手方向他側に可動ピン孔91b2が設けられている。第1ピン孔91b1の内径は、左第1ピン86aの第2小径部86a4の直径とほぼ等しく、左第1ピン86aの第2小径部86a4に嵌合固定させることができる寸法とされている。可動ピン孔91b2の内径は、左可動ピン87の小径部87bの直径とほぼ等しく左可動ピン87の小径部87bに嵌合固定が可能な寸法とされている。左第2アーム部材91bは、右第1アーム部材71a及び右第2アーム部材71bと同一形状であり部品の共通化が図られている。左操作プレート92は、側面視で略三角形状をした厚板鋼板製の部材の部材で下側の頂点近傍に第2ピン孔92aが、上側の第2ピン孔92aに対向する底辺部分に沿って屈曲した長孔状の操作孔92bが設けられている。第2ピン孔92aは、左第2ピン86bの本体部86b2が嵌合固定可能な横断面が小判型の孔形状とされている。左操作プレート92は、左第2ピン86bと一体となって左ロアアーム82に対して回動可能とされている。なお、左操作プレート92は、右第1操作プレート72a及び右第2操作プレート72bと同一形状であり部品の共通化が図られている。左補助プレート93は、側面視で略I字状をした厚板鋼板製の部材の部材で、下端部側に第2ピン孔93aが、上端部側に第2ピン孔93aの中心軸を中心とした円弧状に延びるケーブル係止長孔93bが、設けられている。第2ピン孔93aは、左第2ピン86bの小径部86b3が嵌合固定可能な横断面が小判型の孔形状とされている。左補助プレート93は、左操作プレート92及び左第2ピン86bと一体となって左ロアアーム82に対して回動可能とされている。左補助プレート93の上端部には、コイルばね94の下端部側を係止可能なばね係止部93cが形成されている。左操作プレート92の第2ピン孔92aと、左補助プレート93の第2ピン孔93aと、に左第2ピン86bを嵌合させると、左操作プレート92と左補助プレート93は左第2ピン86bと一体となって左ロアアーム82に対して回動可能となる。ここで、左可動ピン87と左第1ピン86aが、それぞれ、特許請求の範囲の「ピン」と「ピン揺動軸」に相当する。また、左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bが、特許請求の範囲の「ピン揺動腕」に相当する。
左第1ピン86aを第2小径部86a4の側から、左第1アーム部材91aの第1ピン孔91a1、左ロアアーム82の第1ピン孔82f、左第2アーム部材91bの第1ピン孔91b1、にこの順で通して第2小径部86a4を左第2アーム部材91bの第1ピン孔91b1に嵌合固定する。また、左ロアアーム82の長孔82g及び左操作プレート92の操作孔92bに左可動ピン87の大径部87aを通した状態で、右側の小径部86b3が左第1アーム部材91aの可動ピン孔91a2に、左側の小径部86b3が左第2アーム部材91bの可動ピン孔91b2に、嵌合固定されている。これによって、左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bは、先端部側に左可動ピン87を支持して左ロアアーム82の第1ピン孔82fを中心に回動する。ここで、左可動ピン87と左第1ピン86aと左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bが、特許請求の範囲の「ロック装置」に相当する。
左ロアアーム82の左側には、軸孔82aから左方に突出した左軸ピン85の小径部85cに対してワッシャ85dが取付けられている。ワッシャ85dは、ワッシャ74dと同一形状のものである。これによって、左リクラプレート84は左ロアアーム82に対して回動するように構成されている。左軸ピン85の軸心は、左リクライニング装置4cの軸心と、一致している。右電動駆動装置42と左電動駆動装置43によって回転操作される連結軸41の左端部側が左リクライニング装置4cの押し付け部材4c3に嵌合されている。
図6及び図7に示すように、コイルばね94は、上端部が左ロアアーム82のばね係止部82iに係止され、下端部が左補助プレート93のばね係止部93cに係止されている。これによって、左補助プレート93と左操作プレート92は、図12において左第2ピン86bを中心に時計回りに回動付勢されている。
スライダ5のロック機構53について説明する。図15及び図16に示すように、ロック機構53は、ロアレール52に対するアッパレール51のスライドをロック又はアンロックする機能を有し左右のアッパレール51に1つずつ配設されている。そして、連結パイプ54によって連結されることにより左右連動して作動するように構成されている。右側のロック機構53には、後述する第4ケーブル104の一端部が連結されている。そして、右側のロック機構53は第4ケーブル104をロック機構53に近づく方向に牽引するように付勢されて通常はロック状態とされており、第4ケーブル104が付勢力に抗して反対方向に牽引されるとアンロック状態となるように構成されている。また、左側のロック機構53には、第5ケーブルの一端部が連結されている。そして、左側のロック機構53は、第5ケーブル105をロック機構53に近づく方向に牽引するように付勢されて通常はロック状態とされており、第5ケーブル105が付勢力に抗して反対方向に牽引されるとアンロック状態となるように構成されている。第5ケーブル105の他端部は、クッションフレーム30に固定された電動ロック解除装置55に連結されている。電動ロック解除装置55は、シートクッション3の右側側部に取付けられたスライドロック操作スイッチ(図示せず)を操作することによって第5ケーブル105を電動で牽引するように構成されている。これによって、着座者は自動車用シート1に着座した状態でスライドロック操作スイッチを操作することにより左右のロック機構53を解除して自動車用シート1を前後方向にスライドさせて前後方向の位置を調整できる。スライドロック操作スイッチの操作を止めるとその位置で左右のロック機構53はロック状態となる。すなわち、スライドロック操作スイッチを操作することによる自動車用シート1の前後方向へのスライド移動は、後述するウォークイン動作とは別個に行われる動作である。
図1に示すように、右側回転ヒンジ機構61と左側回転ヒンジ機構81とは、連結軸41によって連結された状態で、それぞれ、右側のクッションサイドフレーム31a及び右側のバックサイドフレーム21と、左側のクッションサイドフレーム31a及び左側のバックサイドフレーム21と、に連結される。これによって、クッションフレーム30に対するバックフレーム20の回動が可能となる。以下、この回動について、右側回転ヒンジ機構61と左側回転ヒンジ機構81の作動のし方について説明する。
図9には、右側回転ヒンジ機構61の右第1リクラプレート64a及び右第2リクラプレート64bが、右第1ロアアーム62a及び右第2ロアアーム62bに対して回動を止められた状態が示されている。また、図12には、左側回転ヒンジ機構81の左リクラプレート84が、左ロアアーム82に対して回動を止められた状態が示されている。図9及び図12に示された状態が、回転ヒンジ機構60のロック状態であり、シートクッション3に対してシートバック2が起立状態にある標準状態である。
図9に示すように、右第1ロアアーム62aの長孔62a7と右第2ロアアーム62bの長孔62b7に対して、右第1リクラプレート64aの切欠き部64a3と右第2ロアアーム62bの切欠き部64b3は一致した位置にある。そして、長孔62a7、長孔62b7、切欠き部64a3及び切欠き部64b3の上端部位置に右可動ピン67が位置して、右第1ロアアーム62a及び右第2ロアアーム62bに対する右第1リクラプレート64a及び右第2リクラプレート64bの回動が止められている。このとき、右第2リクラプレート64bの当接部64b5は、右第2ロアアーム62bのストッパ部62b10の下側に当接してそれ以上の右第2軸ピン65bを中心とした時計回りの回動が止められている。また、このとき、右可動ピン67は、右第1操作プレート72aの操作孔72a2と右第2操作プレート72bの操作孔72b2に通されている。そして、右可動ピン67は、付勢ばね75の働きにより図9において時計回りに右第1操作プレート72aと右第2操作プレート72bが回動付勢されることにより操作孔72a2と操作孔72b2の上端部側に位置している。ここで、図4及び図9に示すように、操作孔72a2と操作孔72b2は、それぞれ、側面視で上端部側が第2ピン孔72a1と第2ピン孔72b1に近づくようになだらかに折れ曲がって形成されている。右可動ピン67の左右両端部は右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bに支持されて右第1ピン66aを中心に回動可能とされている。右第1操作プレート72aと右第2操作プレート72bに対し、右第1補助プレート73aと右第2補助プレート73bは、右第2ピン66bを介して連結されて一体となって回動する。右第1補助プレート73aのケーブル係止長孔73a2には、シートクッション3の右側前端部に取付けられた第1操作レバー(図示せず)と連結される第1ケーブル101の一端部が連結されている(図3参照)。また、右第1補助プレート73aのケーブル係止孔73a3には、後述する左側回転ヒンジ機構81の左補助プレート93と連結される第2ケーブル102の一端部が連結されている。右第2補助プレート73bのケーブル係止孔73b2には、シートバック2の背面側に取付けられた第2操作レバー(図示せず)と連結される第3ケーブル103の一端部が連結されている。図9に示すロック状態において、第1操作レバー及び第2操作レバーは解除操作がされていない状態にある。係止部材68bは、右第1ロアアーム62aの前ストッパ部62a3と後ストッパ部62a4との間に位置して、右第1ロアアーム62aから渦巻きバネ68を介して図9において右第1軸ピン65aを中心に反時計回りに回動付勢されている。スライド操作プレート74aの上アーム部74a2は、係止部材68bの前端部より前側に位置している。そして、スライド操作プレート74aの下アーム部74a3のケーブル係止孔74a4には、後述するスライダ5のロック機構53と連結される第4ケーブル104の一端部が連結されている。図9に示すロック状態において、スライダ5のロック機構53は解除操作がされていないロック状態にある。ここで、第1ケーブル101と第3ケーブル103が、それぞれ、特許請求の範囲の「ケーブル」に相当する。
図12に示すように、左ロアアーム82の長孔82gに対して、左リクラプレート84の切欠き部84dは一致した位置にある。そして、長孔82gと切欠き部84dの上端部位置に左可動ピン87が位置して、左ロアアーム82に対する左リクラプレート84の回動が止められている。このとき、左可動ピン87は、左操作プレート92の操作孔92bに通されている。そして、左可動ピン87は、コイルばね94の働きにより図12において時計回りに左補助プレート93と左操作プレート92が回動付勢されることにより操作孔92bの上端部側に位置している。ここで、図12に示すように、操作孔92bは、側面視で上端部側が第2ピン孔92aに近づくようになだらかに折れ曲がって形成されている。左可動ピン87の左右両端部は左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bに支持されて左第1ピン86aを中心に回動可能とされている。左操作プレート92に対し、左補助プレート93は、左第2ピン86bを介して連結されて一体となって回動する。左補助プレート93のケーブル係止長孔93bには、右側回転ヒンジ機構61の右第1補助プレート73aと連結される第2ケーブル102の他端部が連結されている。係止部材88bは、左ロアアーム82の前ストッパ部82cと後ストッパ部82dとの間に位置して、左ロアアーム82から渦巻きバネ88を介して図12において左軸ピン85を中心に反時計回りに回動付勢されている。
この回転ヒンジ機構60のロック状態において、右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cは、連結軸41が右電動駆動装置42と左電動駆動装置43によって回転操作されたり回転止めされたりすることによって、互いに同期して作動するようになっている。右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cは、常時は回転止めされた状態としてクッションフレーム30に対するバックフレーム20の傾き角度を固定した状態に保持している。そして、右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cは、連結軸41が右電動駆動装置42と左電動駆動装置43によって一方向又は他方向に回転操作されることによって、クッションフレーム30に対するバックフレーム20の傾き角度を変化させる。バックフレーム20の前傾の最大角度は、係止部材68bの前端部が右第1ロアアーム62aの前ストッパ部62a3に当接することにより決められる。また、バックフレーム20の後傾の最大角度は、係止部材68bの後端部が右第1ロアアーム62aの後ストッパ部62a4に当接することにより決められる。この回転操作は、シートクッション3の右側側部に取付けられたリクラ操作スイッチ(図示せず)を操作することにより行われる。なお、右側に2つのリクライニング装置が配設されているのは、右側のバックサイドフレーム21にシートベルトからベルトガイド25を介して印加される強い力に対抗するためである。ここで、右電動駆動装置42と左電動駆動装置43による連結軸41の回転操作は、シートバック2の傾き角度を調整しやすいようにその駆動速度が比較的緩やかな速度に設定されている。これによって、シートバック2は、その傾き角度を大きく変動させる場合には、その移動に一定の長い時間を要する。
自動車用シート1は、乗員が着座していないときに、シートバック2を前傾姿勢まで倒し込んでシート全体を車両前方向に向かってスライドさせることにより、乗降用ドアのない後席シート(3列目シート)への乗降スペースを空けられるウォークイン動作が可能に構成されている。このウォークイン動作は、第1の動作態様と、第2の動作態様と、が選択可能に構成されている。ここで、第1の動作態様とは、右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cの電動駆動に伴ってシートバック2が前傾姿勢位置まで倒れ込んだときスライダ5のロックを解除してスライド可能とする動作である。また、第2の動作態様とは、後述するように手動による回転ヒンジ機構60のロック解除に伴ってシートバック2が前傾姿勢位置まで倒れ込んだときスライダ5のロックを解除してスライド可能とする動作態様である。
第1の動作態様について説明する。図9に示すロック状態において、リクラ操作スイッチを操作して右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cをシートバック2が前傾する方向に回動させる。すると、シートバック2が前傾姿勢まで倒れ込むとともに、スライド操作プレート74aの上アーム部74a2の後端部に係止部材68bの前端部が当接してスライド操作プレート74aを右第1軸ピン65aを中心に図9において反時計回りに回動させる。これによって、第4ケーブル104が牽引され、スライダ5のロック機構53が解除されて自動車用シート1が前方にスライドし後席シートへの乗降スペースが空けられる。すなわち、シートバック2が比較的緩やかな速度で前傾したのち自動車用シート1が前方にスライドするので操作のための時間的余裕はあるが労力をできるだけ省きたい場合に好適な動作である。
次に、第2の動作態様について説明する。図10に示すように、右側回転ヒンジ機構61において、第2操作レバーが操作されて第3ケーブル103が牽引されると右第2補助プレート73bと右第2操作プレート72bが一体となって右第2ピン66bを中心に図10において反時計回りに回動する。このとき、右第1補助プレート73aと右第1操作プレート72aも一体となって右第2ピン66bを中心に図10において反時計回りに回動する。これによって、右可動ピン67は、右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bに両端部を支持されて右第1ピン66aを中心に回動し、右第1操作プレート72aの操作孔72a2と右第2操作プレート72bの操作孔72b2の中を右第2ピン66bに近づく方向に摺動する。この摺動によって、右可動ピン67は、長孔62a7及び長孔62b7の下方に、切欠き部64a3及び切欠き部64b3の外径方向(軸孔64a1及び軸孔64b1から離れる方向)に移動する。このとき、右第1補助プレート73aの回動に伴って第2ケーブル102の一端部が後方に向かって牽引される。図10は、この右可動ピン67の移動の途中状況を示している。なお、図3に示すように、第1操作レバーが操作されて第1ケーブル101が牽引されることにより右第1補助プレート73aが右第2ピン66bを中心に図10において反時計回りに回動する場合も右側回転ヒンジ機構61は上記の第2操作レバーが操作された場合と同様の動作をする。
同時に、図13に示すように、左側回転ヒンジ機構81において、第2ケーブル102の他端部が前下方に牽引されるのに伴って、左補助プレート93と左操作プレート92が一体となって左第2ピン86bを中心に図13において反時計回りに回動する。これによって、左可動ピン87は、左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bに両端部を支持されて左第1ピン86aを中心に回動し、左操作プレート92の操作孔92bの中を左第2ピン86bに近づく方向に摺動する。この摺動によって、左可動ピン87は、長孔82gの下方に、切欠き部84dの外径方向(軸孔84aから離れる方向)に移動する。図13は、この左可動ピン87の移動の途中状況を示している。
図11に示すように、右側回転ヒンジ機構61において、図10の状態からさらに第2操作レバー又は第1操作レバーを操作し続けると、右第2補助プレート73b、右第2操作プレート72b、右第1補助プレート73a及び右第1操作プレート72aが一体となってさらに右第2ピン66bを中心に図11において反時計回りに回動する。これによって、右可動ピン67は、右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bに両端部を支持されて右第1ピン66aを中心に回動し、操作孔72a2と操作孔72b2の右第2ピン66bに最も近い端部に達する。これによって、右可動ピン67は、長孔62a7及び長孔62b7の下端部側に位置し、切欠き部64a3及び切欠き部64b3から離脱する。すると、右第1ロアアーム62aに対して右第1アッパアーム63aを起立方向に付勢する渦巻きバネ68の働きにより右第1アッパアーム63a及び右第2アッパアーム63bは、右第1リクラプレート64a及び右第2リクラプレート64bとともに右第1軸ピン65a及び右第2軸ピン65bを中心に図11において反時計回りに回動する。そして、係止部材68bの前端部が右第1ロアアーム62aの前ストッパ部62a3に当接することにより回動が止められる。この状態が図11に示すシートバック2が前傾姿勢にある状態である。
同時に、図14に示すように、左側回転ヒンジ機構81において、第2ケーブル102の他端部が前下方にさらに牽引されるのに伴って、左補助プレート93と左操作プレート92が一体となって左第2ピン86bを中心に図14において反時計回りに回動する。これによって、左可動ピン87は、左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bに両端部を支持されて左第1ピン86aを中心に回動し、左操作プレート92の操作孔92bの左第2ピン86bに最も近い端部に達する。これによって、右可動ピン67は、長孔82gの下端部側に位置し、切欠き部84dから離脱する。
図11に示すように、右側回転ヒンジ機構61において、このシートバック2が前傾姿勢に至るまでの過程において、スライド操作プレート74aの上アーム部74a2の後端部に係止部材68bの前端部が当接してスライド操作プレート74aを右第1軸ピン65aを中心に図11において反時計回りに回動させる。これによって、第4ケーブル104が牽引され、スライダ5のロック機構53が解除されて自動車用シート1が前方にスライドし後席シートへの乗降スペースが空けられる。すなわち、この第2の動作態様は、シートバック2が急速に前傾したのち自動車用シート1が前方にスライドするので操作のための労力は多少かかっても時間的余裕がない場合に好適な動作である。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。自動車用シート1は、回転ヒンジ機構60のロック状態において、右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cを作動させシートバック2の背凭れ角度調整をパワーで行うことができる。そして、ウォークイン動作をパワーで行う第1の動作態様とマニュアルで行う第2の動作態様の二者から選択して行うことができる。これによって、ウォークイン操作の利便性が向上する。また、右第1リクライニング装置4a、右第2リクライニング装置4b及び左リクライニング装置4cを介したシートバック2の傾動回転の中心軸線と、回転ヒンジ機構60の右第1軸ピン65a、右第2軸ピン65b及び左軸ピン85の中心軸線と、が同一線上にある。これによって、シートバック2の背凭れ角度を電動調整する場合と、第1の動作態様又は第2の動作態様でウォークイン動作を行う場合と、でシートバック2の移動可能軌跡領域が変わらず車両室内の部品配置における設計自由度が低下することを抑制できる。
また、右第1リクラプレート64a及び右第2リクラプレート64bの、右第1ロアアーム62a及び右第2ロアアーム62bに対する回動止めは、切欠き部64a3と切欠き部64b3に右可動ピン67を入れることによって行っている。そして、左リクラプレート84の左ロアアーム82に対する回動止めは、切欠き部84dに左可動ピン87を入れることによって行っている。これによって、回転ヒンジ機構60のロック及びロック解除が簡潔な構造で可能となる。さらに、右可動ピン67は、右第1リクラプレート64aの長孔62a7と右第2リクラプレート64bの長孔62b7の中を、両端部を右第1アーム部材71aと右第2アーム部材71bに支持されて、右第1ピン66aを中心に回動することによって切欠き部64a3と切欠き部64b3に入出する。そして、左可動ピン87は、左リクラプレート84の長孔82gの中を、両端部を左第1アーム部材91aと左第2アーム部材91bに支持されて、左第1ピン86aを中心に回動することによって切欠き部84dに入出する。これによって、右第1ロアアーム62a、右第2ロアアーム62b及び左ロアアーム82に対して、右可動ピン67と左可動ピン87を垂直な方向に延びた状態を維持しながら円滑に切欠き部64a3、切欠き部64b3及び切欠き部84dに入出させることができる。
加えて、右可動ピン67は付勢ばね75によって切欠き部64a3及び切欠き部64b3に入る方向に付勢されており、左可動ピン87はコイルばね94によって切欠き部84dに入る方向に付勢されている。そして、右可動ピン67及び左可動ピン87は、第1操作レバーに連結される第1ケーブル101又は第2操作レバーに連結される第3ケーブル103によって牽引されて切欠き部64a3、切欠き部64b3及び切欠き部84dから外に出るように構成されている。これによって、シートバック2の背面及び/又はシートクッション3のかまち面に配設された操作レバーの操作によりウォークインの第2の動作態様が可能となるので操作が簡便である。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、スライダ5はマニュアル操作タイプとしたがパワー操作タイプであってもよい。この場合は、例えば特開2015−20740号公報に記載された技術を適用することができる。
2.上記実施形態においては、右側回転ヒンジ機構61にリクライニング装置を2つ使用するものとしたが、これに限らず、左側回転ヒンジ機構81と同様に1つのリクライニング装置を使用するものとしてもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4a 右第1リクライニング装置(リクライニング装置)
4b 右第2リクライニング装置(リクライニング装置)
4c 左リクライニング装置(リクライニング装置)
5 スライダ(スライド装置)
41 連結軸
42 右電動駆動装置
43 左電動駆動装置
51 アッパレール
52 ロアレール
53 ロック機構
54 連結パイプ
55 電動ロック解除装置
60 回転ヒンジ機構
61 右側回転ヒンジ機構
62a 右第1ロアアーム(固定パーツ)
62a7 長孔
62b 右第2ロアアーム(固定パーツ)
62b7 長孔
64a 右第1リクラプレート(可動パーツ)
64a3 切欠き部(切欠き)
64b 右第2リクラプレート(可動パーツ)
64b3 切欠き部(切欠き)
65a 右第1軸ピン(回転ヒンジ軸)
65b 右第2軸ピン(回転ヒンジ軸)
66a 右第1ピン(ピン揺動軸)
67 右可動ピン(ピン)
71a 右第1アーム部材(ピン揺動腕)
71b 右第2アーム部材(ピン揺動腕)
74a スライド操作プレート
81 左側回転ヒンジ機構
82 左ロアアーム(固定パーツ)
82g 長孔
84 左リクラプレート(可動パーツ)
84d 切欠き部(切欠き)
85 左軸ピン(回転ヒンジ軸)
86a 左第1ピン(ピン揺動軸)
87 左可動ピン(ピン)
91a 左第1アーム部材(ピン揺動腕)
91b 左第2アーム部材(ピン揺動腕)
101 第1ケーブル(ケーブル)
103 第3ケーブル(ケーブル)
F フロア(乗物ボデー)


Claims (5)

  1. シートクッションに対し背凭れ角度調整可能なシートバックを前傾姿勢位置まで倒れ込ませ、前記シートクッションとともに乗物ボデーに対してスライドさせるウォークイン動作が可能とされた乗物用シートであって、
    前記シートバックを電動駆動式のリクライニング装置を介して前記シートクッションに対して傾動回転可能に連結する回転ヒンジ機構と、前記シートクッションを前記乗物ボデーに対してスライド可能かつロック可能に連結するスライド装置と、を有し、
    前記回転ヒンジ機構は、前記シートクッションに固定された固定パーツと前記リクライニング装置に固定された可動パーツとが回転ヒンジ軸によって相対回転可能に連結されており、
    前記可動パーツの前記固定パーツに対する回転をロックするロック状態と、前記シートバックが前記リクライニング装置及び前記可動パーツと一体となって前記回転ヒンジ軸まわりに前傾回転させることができるロック解除状態と、に切換えられるロック装置を備えており、
    前記ウォークイン動作は、前記リクライニング装置の電動駆動に伴って前記シートバックが前記前傾姿勢位置に倒れ込むとき前記スライド装置のロック機構を解除してスライド可能とする第1の動作態様と、
    前記回転ヒンジ機構の前記ロック装置の手動による解除に伴って前記シートバックが前記前傾姿勢位置に倒れ込むとき前記スライド装置の前記ロック機構を解除してスライド可能とする第2の動作態様と、が選択可能とされている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記リクライニング装置を介した前記シートバックの傾動回転の中心軸線と、前記回転ヒンジ機構の前記回転ヒンジ軸とが同一線上にある乗物用シート。
  3. 請求項2において、前記ロック装置は前記可動パーツ又は前記固定パーツに設けられた前記回転ヒンジ軸の径方向に延びる切欠きに、前記固定パーツ又は前記可動パーツに対して前記回転ヒンジ軸と平行を保った状態で前記回転ヒンジ軸の径方向に移動可能に取付けられたピンを、入出させることができるように構成されている乗物用シート。
  4. 請求項3において、前記可動パーツ及び前記固定パーツは板状の部材として形成され、
    前記固定パーツには前記固定パーツの面内方向に対して垂直な方向に延びるピン揺動軸と該ピン揺動軸を中心とする円弧状に形成された長孔とが設けられ、
    該長孔に前記ピンが前記ピン揺動軸と平行に配置されるとともに前記固定パーツの両面において前記ピンと前記ピン揺動軸とを連結する一対のピン揺動腕が設けられて前記ピンが前記ピン揺動軸を中心に前記長孔内を移動することによって、前記ピンが前記可動パーツの前記切欠きに入出させることができるように構成されている乗物用シート。
  5. 請求項4において、前記ピンは前記切欠き内に入る方向に付勢されており、
    前記シートバックの背面及び/又は前記シートクッションのかまち面に配設された操作レバーの操作により牽引されるケーブルによって牽引されて前記切欠き外に出るように構成されている乗物用シート。

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