JP2018116381A - 警告出力装置及び警告出力制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】眠気を引き起こす可能性が高い振動が発生していることを運転者に警告し、眠気の発生を予測して、居眠り運転による事故を未然に防止する警告出力装置を提供する。【解決手段】警告出力装置は、車両における振動の振動波を検出するセンサと、前記センサから出力された前記振動波を第1及び第2の周波数に分解し、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差分に対する、前記第1の周波数の強さと前記第2の周波数の強さとの差分の割合が、所定の条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて警告を出力するコントローラとを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、警告出力装置及び警告出力制御プログラムに関する。
居眠り運転による交通事故は社会問題となっている。このような交通事故が発生しないように、快適で安全な運転操作を支援するための種々の技術がある。例えば、以下のような技術がある。
すなわち、機器操作者の心身状態に影響を及ぼす要因となりうる環境事象に関する情報を取得して解析し、解析結果が心身状態を悪化させうる状態を示す判定結果を得たとき、心身状態を改善するための振動パターンに応じて振動子を駆動させる振動発生システムがある。
この技術によれば、種々の機器を操作する者の心身状態全般を改善するために、その機器操作者の感覚嗜好に依存する傾向の低い触角的な振動を発生させ、それらの機器の快適で安全な継続的操作を支援することができる、とされる。
また、運転席の乗員から検出した現在心拍数が通常心拍数に対して低下した割合を疲労度TDとして算出し、疲労度TDに応じて振動の強度と加振時間を設定するシート振動システムがある。
この技術によれば、着座者によるスイッチ操作を必要とすることなく、シートを振動させることによる着座者の疲労軽減または疲労増加の抑制が可能となる、とされる。
さらに、郊外の道路や高速道路などを走行していることを検知すると、生体情報から眠気状態を判定し、眠気が生じていると判断した場合、運転者に注意喚起を与え、市街地を走行していると判断した場合、注意喚起を中止するようにした自動車運転居眠り防止装置がある。
この技術によれば、市街地の走行時など、運転者が運転操作に集中しているときに、間違えた判定を検出し、不用意な注意喚起を与えて、運転者を吃驚させないことができる、とされる。
さらに、人間の心拍値に近いタイミングの第1の刺激で着座者を刺激した後に、着座者の覚醒を示す指標が、覚醒が保たれていることを示す基準から所定時間以内に外れた場合に、第1の刺激と異なるタイミングを有する第2の刺激で刺激する覚醒維持装置がある。
この技術によれば、多くの着座者に不快に感じさせない刺激を着座者に付与し、且つ、着座者の覚醒を効果的に維持することが可能となる、とされる。
国際公開第2007/063952号 特開2004−284449号公報 特開2011−8457号公報 再表2014−010568号公報
上記した技術はいずれも、例えば、各種センサなどにより走行速度や心拍数などを検出し、その検出結果により運転者において眠気が発生していると判断した場合、運転者に対してシートを振動させるなどの覚醒促進行為を行うようにしている。
しかし、装置やシステムが運転者に眠気が発生していると判断した時点で既に運転者に眠気が発生し、覚醒促進行為を行う時点で安全運転上のリスクを伴っている場合がある。すなわち、眠気が発生していると判断した時点から覚醒促進行為を行う時点までに時間間隔があることで、居眠り運転による事故が発生する場合がある。したがって、上記した技術は、居眠り運転による交通事故の発生を防止できない場合がある。
そこで、一開示は、眠気を引き起こす可能性が高い振動が発生していることを運転者に警告することが可能な警告出力装置及び警告出力制御プログラムを提供することにある。
また、一開示は、眠気の発生を予測して、居眠り運転による事故を未然に防止することが可能な警告出力装置及び警告出力制御プログラムを提供することにある。
一開示は、警告出力装置において、車両における振動の振動波を検出するセンサと、前記センサから出力された前記振動波を第1及び第2の周波数に分解し、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差分に対する、前記第1の周波数の強さと前記第2の周波数の強さとの差分の割合が、所定の条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて警告を出力するコントローラとを備える。
一開示によれば、眠気を引き起こす可能性が高い振動が発生していることを運転者に警告することができる。また、一開示によれば、眠気の発生を予測して、居眠り運転による事故を未然に防止することができる。
図1は警告出力装置の構成例を表す図である。 図2(A)は振動の時間的な変位量、図2(B)は各周波数成分の時間的な変位量を夫々表すグラフである。 図3(A)は周波数と波の強さの関係、図3(B)は周波数の対数と波の強さの対数との関係を夫々表すグラフである。 図4(A)は傾き「0」、図4(B)は傾き「−2」の例を夫々表すグラフである。 図5は傾き「1」の例を表すグラフである。 図6はゆらぎレベルと人への影響との関係例を表す図である。 図7は動作例を表すフローチャートである。 図8は動作例を表すフローチャートである。 図9は警告出力装置の構成例を表す図である。 図10は動作例を表すフローチャートである。 図11は第1及び第2の閾値と振動パターンの変更例を表す図である。 図12は警告出力装置の構成例を表す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[第1の実施の形態]
<警告出力装置の構成例>
図1は警告出力装置100の構成例を表す図である。図1に示す警告出力装置100は車両に搭載された例を表している。
警告出力装置100は、加速度センサ110、車載コンピュータ120、及びバイブレータ130を備える。
加速度センサ110は、車両の振動を検出する。具体的には、加速度センサ110は、例えば、車両の加速度(又は速度)の時間的は変位を検出することで、車両における振動の振動波(又は振動の変位量)を検出する。加速度センサ110は、検出した振動波を表す信号を車載コンピュータ120へ出力する。
車載コンピュータ120は、センサインタフェース回路121、メモリ122、CPU(Central Processing Unit)123、及びバイブレータ駆動回路124を備える。車載コンピュータ120は、例えば、警告出力装置100におけるコントローラであってもよい。
センサインタフェース回路121は、加速度センサ110から出力された、振動波を表す信号を受け取り、受け取った信号をCPU123へ出力する。
メモリ122は、例えば、眠気リスク判定に利用される閾値や、運転者200を覚醒させる振動パターンなどを記憶する。
CPU123は、センサインタフェース回路121から受け取った信号から振動波を抽出し、抽出した振動波に基づいてゆらぎ係数を算出する。CPU123は、算出したゆらぎ係数が所定の条件を満たすか否かを判定し、その判定結果に基づいて運転者200に対して警告を出力する。CPU123は、例えば、判定結果に基づいて、メモリ122から振動パターンを読み出し、読み出した振動パターンを、バイブレータ駆動回路124を介してバイブレータ130へ出力する。CPU123は、バイブレータ130を駆動させることで、運転者200に対して警告を出力する。ゆらぎ係数の算出方法などは動作例で説明する。
バイブレータ駆動回路124は、CPU123から受け取った振動パターンに応じてバイブレータ130を駆動させる駆動信号をバイブレータ130へ出力する。
バイブレータ130は、例えば、モータ、モータに取り付けられた回転軸、及び回転軸に偏って取り付けられた重りを備える。バイブレータ130は、バイブレータ駆動回路124から出力された駆動信号に従って、内部のモータが回転軸を回転させ、偏って取り付けられた重りが回転することで振動を発生させる。この振動により、バイブレータ130は、運転席210を振動させることが可能となる。
なお、図1において、加速度センサ110は運転席210の下部に設置された例を表しているが、運転者200に加わる振動が検出できれば車両の床や運転シートの足元など、車両内のどのような場所に設置されてもよい。また、バイブレータ130についても、運転者200に振動を与え、かつ、加速度センサ110の検出に影響を与えない場所であれば、車両内のどのような場所に設置されてもよい。
<ゆらぎ係数>
次に、本第1の実施の形態で利用されるゆらぎ係数について説明する。
図2(A)は、例えば、車両の振動の大きさ(又は強さ)に関する時間的な変位量(例えば、振幅など)を表すグラフである。図2(A)において横軸は時間、縦軸は変位量を表す。図2(A)は、例えば、加速度センサ110で測定された変位量を表している。車両の振動の変位は時間とともに変化し、その推移は、例えば、振動波として加速度センサ110において検出される。加速度センサ110は、例えば、図2(A)に示す振動波を、或いは車両の振動の時間変位を、検出値として車載コンピュータ120へ出力する。
図2(B)は、図2(A)に示す振動波に含まれる正弦波の例を表している。様々な種類の振動波が観測された場合、その振動波は、例えば、異なる周期と異なる振幅を有する複数の正弦波に分割することが可能である。したがって、図2(A)に示す振動波も、例えば、図2(B)に示す複数の正弦波に分解することが可能である。
そして、振動波に対してフーリエ変換を施すことで、例えば、図2(A)に示す時間軸方向の振動波を、図3(A)に示す周波数軸方向の振動波へ変換することが可能となる。図3(A)は横軸が周波数f、縦軸が各周波数fの強さ(又はパワー、或いは振幅の正の平方根。以下、「パワー」と称する場合がある。)Pを表す。図3(A)に示すように、フーリエ変換によって、振動波にどのような周波数の正弦波が含まれるか(又は重ね合わされているか)を把握することが可能となる。フーリエ変換としては、例えば、以下の式が利用される。
Figure 2018116381
式(1)において、tは時間、f(t)は振動波(例えば図2(A))を表す。
図3(A)では、フーリエ変換の結果、強さPが周波数fに反比例する場合の例を表している。
このとき、図3(A)の縦軸(P)と横軸(f)の各々について対数を計算すると、図3(B)に示すグラフを得ることができる。図3(B)は、横軸が周波数fの対数、縦軸が各周波数の強さPの対数をそれぞれ表している。
ここで、図3(B)に示すように、各周波数fの強さPの対数の推移は、直線で示すことができる。すなわち、各周波数fの強さPを、各周波数の大きさの順番にその頂点を結んでいくと、傾きを得ることができる。この直線の傾きをnとすると、強さPと周波数fの関係は、例えば、
Figure 2018116381
と表すことができる。式(2)でaは係数を示す。振動波に含まれる周波数の強さPが周波数fに反比例することから、振動波の含まれる成分のことを、例えば、「1/fゆらぎ」(又はゆらぎレベルが「1/f」)と称される場合がある。
図4(A)から図5は様々な傾きnの例を表している。図4(A)は傾きが「0」の場合のグラフの例を表している。図4(A)の場合、各々同じ強さPの周波数fが振動波に含まれる例となっている。この場合、振動波に含まれる成分は「1/fゆらぎ」を有する、と称する場合がある。
図4(B)は傾きn=−2の例である。この場合の振動波は、最も低い周波数fの強さPが最も強く、周波数fが大きくなるに従い、図4(A)と比較して、その強さPは急激に小さくなっている。例えば、図4(B)に示す振動波に含まれる成分は「1/fゆらぎ」を有する、と称する場合がある。
図5は、傾きn=−1の例である。この場合の振動波は、最も低い周波数fの強さPが最も強いものの、周波数fが大きくなるに従い、図4(B)と比較して、その強さPは緩やかに低くなっている。例えば、図5に示す振動波に含まれる成分は「1/fゆらぎ」を有する、と称する場合がある。
本第1の実施の形態においては、傾きnを(−1)倍した「−n」のことを、例えば、ゆらぎ係数と称する。すなわち、振動波を複数の周波数に分解し、分解されたある周波数の強さP1と他の周波数の強さP2の差分(P2−P1)の対数(log(P2−P1))と、ある周波数f1と他の周波数f2の差分(f2−f1)の対数(log(f2−f1))との割合(log(P2−P1)/log(f2−f1))を、例えば、ゆらぎ係数とする。
図6は、ゆらぎレベルと人への影響との対応関係の例を表している。中間に位置する「1/fゆらぎ」(=ゆらぎ係数は「1」)は、代表例として、クラッシック音楽や波の音などがある。「1/fゆらぎ」は、例えば、人間にとって最も心地よい刺激であり、安らぎや集中力の増加につながるもの、とされている。
他方、ゆらぎレベルが「1/f」から「1/f」に近づくと、各周波数fが同じ強さPで含まれており(例えば図4(A))、人間にとって刺激的な成分が含まれるとされ、興奮やイライラを誘発するとされている。このようなゆらぎレベルを有するものとして、ロック音楽や滝の音などがある。
逆に、ゆらぎレベルが「1/f」から「1/f」に近づくと、ある特定の周波数f1が他の周波数f2と比較して多く含まれることになり(例えば図4(B))、人間にとって退屈や眠気を誘発するとされている。このようなゆらぎレベルを有するものとして、例えば、時計の音や雅楽などがある。また、電車の振動などのように、レールの繋ぎ目による一定間隔の振動のゆらぎレベルも「1/f」に属し、電車内で眠りやすくなる原因の1つとされている。
本第1の実施の形態においては、ゆらぎが人間の体調や精神状態に影響を与えることに着目し、運転中における外部環境が有するゆらぎの状態から、運転者200に将来発生するであろう眠気を推測し、実際に眠気が発生する前に運転者200に対して覚醒促進行為を与えるようにする。
<動作例>
次に動作例について説明する。図7は警告出力装置100における動作例を表すフローチャートである。図7に示すフローチャートにおいて、S13からS15は眠気リスクを判定する処理であり、S16からS18は運転者200を覚醒させる行為に関する処理となっている。
警告出力装置100は、処理を開始すると(S10)、30秒間隔で車両の振動を測定する(S11)。例えば、加速度センサ110は、30秒毎に車両の振動を測定することで、30秒間隔の振動波を検出する。30秒は一例であり、それ以外の時間間隔でもよい。
次に、警告出力装置100は、測定した振動を車載コンピュータ120に入力する(S12)。例えば、加速度センサ110は、検出した振動波を示す信号を車載コンピュータ120へ出力する。
次に、警告出力装置100は、ゆらぎ係数を算出する(S13)。例えば、車載コンピュータ120では以下の処理を行う。すなわち、センサインタフェース回路121は、加速度センサ110で検出された振動波を示す信号を加速度センサ110から受け取り、受け取った信号をCPU123へ出力する。CPU123は、センサインタフェース回路121から受け取った信号から振動波を抽出し、抽出した振動波に基づいてゆらぎ係数を算出する。
図8はゆらぎ係数の算出処理の動作例を表すフローチャートである。車載コンピュータ120は、ゆらぎ係数の算出処理を開始すると(S130)、30秒間隔の振動波をフーリエ変換して正弦波に分解し(S131)、各正弦波の周波数fと、その周波数fにおける正弦波の強さPとの関係を算出する(S132)。例えば、CPU123は、センサインタフェース回路121から受け取った信号から振動波f(t)を抽出し、メモリ122に記憶された式(1)を読み出して、式(1)にf(t)を代入することで、各正弦波の周波数fとその強さPとを算出する。
次に、車載コンピュータ120は、周波数fとその強さPとを対数化する(S133)。例えば、CPU123は、S132で算出した周波数fに対して、「logf」を計算し、S132で算出した強さPに対して、「logP」を計算する。
次に、車載コンピュータ120は、各正弦波の強さPの頂点を結んだ直線の傾きnを算出する(S134)。例えば、CPU123は、S133で計算した周波数fの対数と強さPの対数の変化の割合を計算することで、傾きnを計算する。例えば、CPU123は、
(log(P2−P1)/log(f2−f1)) ・・・(3)
を計算することで、傾きnを算出する。ここで、f1とf2(>f1)は周波数、P1は周波数f1の強さ、P2は周波数f2の強さをそれぞれ表している。例えば、3点以上の周波数fとその強さPが存在する場合、CPU123は、隣り合う2点間について式(3)を用いて傾きを計算し、複数掲載された傾きの平均値を用いて、傾きnを算出してもよい。CPU123においては、傾きnが算出できれば、公知の傾きの算出方法を用いて算出してもよい。
次に、車載コンピュータ120は、ゆらぎ係数を算出する(S135)。例えば、CPU123は、S134で算出した傾きnに対して、(−1)倍することで、ゆらぎ係数(−n)を算出する。
そして、車載コンピュータ120は、ゆらぎ係数(−n)の算出処理が終了する(S136)。
図7に戻り、警告出力装置100は、ゆらぎ係数(−n)が第1の閾値以上か否かを判定する(S14)。第1の閾値は、例えば、運転者200に対して眠気を引き起こす可能性がある振動が発生しているか否かの境界を表す閾値である。例えば、図6で説明したように、ゆらぎ係数(−n)は、「1」を中心にして「0」に向かうほど刺激的で興奮やイライラを誘発し、「2」に近づくほど単調で退屈や眠気を誘発することを示す。従って、例えば、第1の閾値として、「1」から「2」の間の数値が設定されてもよい。例えば、ゆらぎ係数(−n)が第1の閾値以上のときは、ゆらぎ係数(−n)は「1」以上となるため、運転者200に与えられる振動が眠気を誘発する単調の傾向であると判定することができる。例えば、メモリ122には第1の閾値が記憶され、CPU123はメモリ122から読み出した第1の閾値と、S135で算出したゆらぎ係数(−n)とを比較することで、本処理を判定する。
警告出力装置100は、ゆらぎ係数(−n)が第1の閾値以上のとき(S14でY)、第1の閾値以上の発生頻度が第2の閾値以上か否かを判定する(S15)。発生頻度は、例えば、ある一定時間内においてゆらぎ係数(−n)が第1の閾値を上回る回数や、ゆらぎ係数(−n)が第1の閾値を上回る時間(又は連続時間)である。例えば、CPU123は、ゆらぎ係数(−n)が第1の閾値を上回る回数や連続時間などをカウントし、そのカウント値を発生頻度としてもよい。本処理では、警告出力装置100は、単調な振動が第2の閾値以上の頻度で発生しているか否かを判定することで、眠気発生リスクがあるか否かを判定する。すなわち、警告出力装置100は、運転者200に対して眠気を引き起こす可能性がある振動が第2の閾値以上の発生頻度で発生することを判定することで、警告出力装置100は眠気が発生する可能性があることを予測するようにしている。例えば、第2の閾値もメモリ122に記憶されており、CPU123はメモリ122から読み出した第2の閾値と、発生頻度とを比較することで、本処理を判定する。
なお、S14とS15における判定は、例えば、眠気リスク判定と称する場合がある。
警告出力装置100は、第1の閾値以上の発生頻度が第2の閾値以上のとき(S15でY)、S16以降の処理を行う。一方、警告出力装置100は、ゆらぎ係数(−n)が第1の閾値以上でないとき(S14でN)や、第1の閾値上の発生頻度が第2の閾値以上でないとき(S15でN)は、眠気の発生リスクはないものとして、S11へ移行して上述した処理を繰り返す。
S16において、警告出力装置100は、眠気発生リスク度合いに適した振動パターンを選択する(S16)。例えば、CPU123は、ゆらぎ係数(−n)と発生頻度に基づいて、メモリ122に記憶された振動パターンの中から、最適な振動パターンを選択する。例えば、CPU123は、以下のようにして振動パターンを選択してもよい。
すなわち、CPU123は、ゆらぎ係数(−n)が「2」のときの振動パターンは、ゆらぎ係数(−n)が「1」のときの振動パターンよりも運転者200にとって不快な振動パターン(例えば、ゆらぎ係数が「0」の振動パターン)を選択する。或いは、CPU123は、発生頻度が「1分」のときの振動パターンは、発生頻度が「5分」のときの振動パターンよりも不快な振動パターンを選択する。ゆらぎ係数(−n)と発生頻度の組み合わせにより、CPU123は振動パターンを選択してもよい。振動パターンは、例えば、ゆらぎ係数によって表されてもよい。例えば、メモリ122には、CPU123により算出されたゆらぎ係数(−n)と発生頻度の組み合わせに応じた振動パターンが記憶されており、CPU123は、算出したゆらぎ係数(−n)と発生頻度に応じた振動パターンをメモリ122から読み出す。
次に、警告出力装置100は、振動開始を指示する(S17)。例えば、警告出力装置100は以下の処理を行う。すなわち、CPU123はメモリ122から読み出した振動パターンを示す信号をバイブレータ駆動回路124に出力する。バイブレータ駆動回路124はCPU123から受け取った信号に対応する振動パターンでバイブレータ130を駆動させるための駆動指示信号をバイブレータ130へ出力する。警告出力装置100は、駆動指示信号によりバイブレータ130に対して駆動開始を指示する。
次に、警告出力装置100は、バイブレータ130の振動を開始させる(S18)。例えば、バイブレータ130は、バイブレータ駆動回路124から受け取った駆動指示信号により示された振動パターンで振動する。これにより、運転席210が振動し、運転者200に対して選択された振動パターンで振動を与えることが可能となる。
なお、警告出力装置100は、この振動を、S14やS15で「N」と判定されるまで継続させるようにしてもよいし、予め決められた時間継続させるようにしてもよい。
そして、警告出力装置100は、一連の処理を終了する(S19)。
このように本第1の実施の形態においては、警告出力装置100は、加速度センサ110により検出された振動波に対してゆらぎ係数(−n)を算出し、算出したゆらぎ係数(−n)が所定の条件を満たすか否かを判定し、その判定結果に基づいて警告を出力するようにしている。これにより、例えば、警告出力装置100は、運転者200に対して眠気を引き起こす可能性がある振動が発生していることを判定することが可能となり、そのような振動が発生していることを運転者200に警告することができる。また、警告出力装置100は、このような警告を出力することで、運転者200に対する眠気の発生を予測して、居眠り運転による事故を未然に防止することができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、警告出力装置100は、生体センシングにより運転者200の瞼の動きを検出し、振動パターンでの振動による覚醒履歴と、運転者200の実際の眠気の相関性を記憶し、その傾向を学習するようにした例である。これにより、例えば、警告出力装置100は、運転者200の過去の履歴の妥当性を判定し、妥当性がないと判定したときは、第1又は第2の閾値、又は振動パターンを変更することで、運転者200の覚醒に最適な振動を運転者200に与えることができる。
図9は第2の実施の形態における警告出力装置100の構成例を表す図である。警告出力装置100は、更に、カメラ140とカメラインタフェース回路125を備える。
カメラ140は、例えば、運転者200の瞼の開閉画像を撮像する。カメラ140は、撮像した瞼の開閉画像を示す画像信号を生成し、生成した画像信号をカメラインタフェース回路125へ出力する。
カメラインタフェース回路125は、カメラ140から出力された画像信号を受け取り、受け取った画像信号をCPU123へ出力する。
図10は第2の実施の形態における警告出力装置100の動作例を表すフローチャートである。本第2の実施の形態では、S30からS37までの処理が追加されている。
警告出力装置100は、処理を開始すると(S30)、運転者200の瞼の開閉画像を取得する(S31)。例えば、カメラ140は運転者200の瞼の開閉画像を撮像する。例えば、カメラ140は、少なくとも、バイブレータ130の振動開始後(又は運転者200に警告出力後)の画像を撮像する。
次に、警告出力装置100は、瞼の開閉画像を車載コンピュータ120に入力する(S32)。例えば、カメラ140は瞼の開閉画像を示す画像信号を車載コンピュータ120へ出力する。
次に、警告出力装置100は、瞼の開閉画像に基づいて眠気度を判定する(S33)。例えば、警告出力装置100は以下の処理を行う。すなわち、カメラインタフェース回路125は、カメラ140から出力された画像信号を受け取り、受け取った画像信号をCPU123へ出力する。CPU123は、画像信号から瞼の開閉画像を抽出し、抽出した開閉画像に基づいて眠気度を算出する。
眠気度は、例えば、運転者200の眠気の度合を数値化したものである。眠気度は、例えば、PERCLOS(Percent of the time eyelids are closed)やNEDO(New Energy and Industrial Technology Development)評価など公知の評価指標が用いられてもよい。なお、PERCLOSは、例えば、アメリカ道路交通安全局で認可された運転者200の疲労度を測定する手段であり、目を開けている時間に対して、目を閉じている時間の割合を示すものである。また、NEDO評価は、例えば、顔の表情から眠気のレベルを数値化したものである。いずれの評価指標も、例えば、CPU123は、一定期間における瞼の開閉画像の各画素の画素値(又は階調値)に基づいて、まばたきの回数やまばたきのスピードなどを検出することで、眠気度を数値化して、眠気度を判定するようにしてもよい。例えば、眠気度が「1」のときは、運転者200が活発に行動して全く眠気がない状態であり、眠気度が「5」のときは、瞼を閉じている時間が一定時間以上であるなど非常に眠そうな状態を表している。CPU123は、例えば、瞼の開閉画像から眠気度は「5」、などと数値化した眠気度を判定することができる。
なお、眠気度は、例えば、警告出力装置100が、振動パターンで運転者200に振動を与えた場合において、その様子をカメラ140により撮像した場合の眠気度となっている。
次に、警告出力装置100は、眠気度とS16で選択した振動パターンと、第1及び第2の閾値などを記録する(S34)。例えば、CPU123は、S33で算出した眠気度をメモリ122に記憶し、S14やS15で用いた第1及び第2の閾値、及びS16で選択した振動パターンをメモリ122に記憶する。覚醒履歴は、例えば、第1及び第2の閾値、及び振動パターンを含む。
次に、警告出力装置100は、眠気度と覚醒履歴を比較し(S35)、覚醒行為が妥当か否かを判定する(S36)。例えば、CPU123は、眠気度に関する第4の閾値に基づいて、眠気度が第4の閾値以下であれば覚醒行為は妥当であり(S36でY)、眠気度が閾値以下でないときは、覚醒行為は妥当ではない、(S36でN)と判定する。具体的には、例えば、第4の閾値を「3」とすると、CPU123は、ある振動パターンでバイブレータ130を振動させても、運転者200の眠気度が「5」である場合、その振動パターンによる覚醒行為は妥当ではない、などと判定する。或いは、例えば、CPU123は、ある振動パターンでバイブレータ130を振動させた場合、運転者200は眠気度が「1」であったため、その振動パターンによる覚醒行為は妥当である、などと判定する。
警告出力装置100は、覚醒行為が妥当ではないときは(S36でN)、第1及び第2の閾値、及び振動パターンの見直しを行う(S37)。
図11は見直しにより、第1の閾値を変更する場合(事例1)、第2の閾値を変更する場合(事例2)、振動パターンを変更する場合(事例3)の各例を表にまとめたものである。
事例1では、第1の閾値が「1.5」のとき、眠気度が「3」である場合など、眠気度に基づいて眠気発生の傾向があることが判明した場合の例である。眠気発生の傾向の有無は、例えば、眠気度が第4の閾値(例えば「3」など)以上であるか否かによりCPU123が判定してもよい。事例1では、第1の閾値は高すぎるため、CPU123は第1の閾値を「1.2」に変更する。これにより、例えば、ゆらぎ係数が1.3〜1.5の場合にS14の処理で「N」となっていたものが、「Y」となり、運転者200に振動を与えることが可能となる。事例1の例は、例えば、CPU123は、あるゆらぎ係数において、眠気が発生する傾向を得たとき、第1の閾値を、第1の閾値よりも小さい値に変更する例となっている。
事例2では、第2の閾値が「5分」のとき、第1の閾値以上となる連続時間が「3分」経過後に、眠気発生の傾向があることが判明した場合の例である。この場合、第2の閾値はその時間が長すぎるため、眠気発生が発生する傾向となった。そこで、CPU123は、ゆらぎ係数(−n)が1.2〜1.5の場合は第2の閾値を変更することなく、ゆらぎ係数(−n)が1.5を超える場合、第2の閾値を「2分」に変更する。ゆらぎ係数(−n)が「2」に近いほど、眠気が発生しやすいため、CPU123は算出したゆらぎ係数(−n)に応じて第2の閾値を変更するようにしている。これにより、例えば、第1の閾値以上の発生頻度が「3分」の場合、S15の処理で「N」となっていたものが、「Y」となり、運転者200に振動を与えることが可能となる。事例2における発生頻度は時間を利用したが、例えば、回数であってもよい。事例2は、例えば、発生頻度(時間又は回数)が第2の閾値より短い又は少ないときにおいて、眠気が発生する傾向となったとき、CPU123は、第2の閾値を、第2の閾値よりも小さい値に変更する例となっている。
事例3では、CPU123は、算出したゆらぎ係数(−n)に拘わらず、振動パターンとして一律にゆらぎ係数「0.8」の振動パターンを与えていた場合である。この場合において、ゆらぎ係数(−n)が1.6の場合、眠気度に基づいて眠気発生の傾向があることが判明した。この場合、覚醒用の振動の刺激が弱すぎるために、振動パターンを与えても眠気が発生する傾向となった。そこで、CPU123は、ゆらぎ係数(−n)が1.5を超える場合、振動パターンを変更してゆらぎ係数「0.6」の振動パターンを与え、ゆらぎ係数(−n)が1.2から1.5の場合、ゆらぎ係数は変更なく「0.8」の振動パターンを与える。CPU123は、ゆらぎ係数が「0.8」から「0.6」の振動パターンへ変更したため、これまでよりも覚醒効果の高い振動を運転者200に与えることが可能となる。事例3は、例えば、振動パターンにより運転席210を振動させたときにおいて、眠気度が第4の閾値以上となるとき、CPU123は、振動パターンによる振動のゆらぎ係数を、このゆらぎ係数よりも小さいゆらぎ係数となっている振動パターンに変更する例となっている。このような、振動パターンも、メモリ122に記憶されており、CPU123はメモリ122から振動パターンを読み出すことで、これまでと異なる振動パターンへ変更することが可能となる。
このように警告出力装置100は、第1の閾値、第2の閾値、及び振動パターンの全部又は一部の見直しを行って、第1の閾値、第2の閾値、及び振動パターンの全部又は一部を変更することができる。これにより、例えば、警告出力装置100は、運転者200に対して、覚醒パターン又は振動パターンの最適化が可能となる。
なお、図11に示す例は一例であって、事例1から事例3は1回のみで処理が終了するのではなく、覚醒行為が最適化されるまで(又は眠気が全く生じない眠気度となるまで)、CPU123は、繰り返し変更してもよい。従って、CPU123は、事例1から事例3を適宜組み合わせることで、第1の閾値などを変更してもよい。
図10に戻り、警告出力装置100は、第1の閾値、第2の閾値、及び振動パターンの全部又は一部を変更した場合、変更後の閾値や振動パターンで、S10からS19までの処理を行うことになる。
一方、警告出力装置100は、覚醒行為が妥当ではないとき(S36でN)、S31へ移行して上述した処理を繰り返す。
[第3の実施の形態]
図12は本第3の実施の形態における警告出力装置100の構成例を表す図である。警告出力装置100は、センサ110とコントローラ123を備える。例えば、センサ110は、第1及び第2の実施の形態における加速度センサ110、コントローラ123は第1及び第2の実施の形態におけるCPU123にそれぞれ対応する。
センサ110は、車両における振動の振動波を検出する。
コントローラ123は、センサ110から出力された振動波を第1及び第2の周波数f1,f2に分解する。コントローラ123は、第1の周波数f1と第2の周波数f2の差分(f2−f1)に対する、第1の周波数の強さP1と第2の周波数の強さP2の差分(P2−P1)の割合((P2−P1)/(f2−f1))が所定の条件を満たすか否かを判定する。そして、コントローラ123は、その判定結果に基づいて警告を出力する。警告としては、例えば、振動などがある。
割合((P2−P1)/(f2−f1))は、例えば、その値に応じて、人間に対して安らぎを与えたり眠気を与えたり、或いは、興奮やイライラ感を与えたりする場合がある。従って、コントローラ123は、例えば、その割合が人間に対して眠気を与える比率である場合、警告を出力することも可能となる。
よって、本第3の実施の形態においては、警告出力装置100は、眠気を引き起こす可能性が高い振動が発生していることを運転者に警告することが可能となる。また、警告出力装置100は、このような振動を検出することで、例えば、眠気を検出するのではなく、眠気の発生を予測することができ、運転者に対して警告を与えることで、居眠り運転による事故を未然に防止することも可能となる。
[その他の実施の形態]
上述した第1の実施の形態において、眠気リスクの判定(S14とS15)で用いられる第1の閾値は「1」から「2」の間の例を説明した。例えば、第1の閾値は「1」、第2の閾値は「2分」であってもよい。例えば、図6に示すように、ゆらぎ係数(−n)が「1」のときは人間に安らぎを与えるものであるが、その安らぎによって眠気の発生リスクが存在する。また、例えば、単調な振動が「2分」以上継続する場合、人間にとって眠くなり始める傾向がある。よって、警告出力装置100では、このような第1及び第2の閾値をメモリ122に記憶し、眠気リスクの判定(S14とS15)で用いることで、眠気発生の予測の精度を向上させることが可能となる。
また、上述した第1の実施の形態においては、運転者200に眠気を与える外部要因として「振動」を例にして説明した。例えば、運転者200に与えられる「音」を外部要因としてもよい。この場合、例えば、図2(A)に示すグラフは「音」の大きさ(又は強さ)の時間的な変位量を表し、図3(A)に示すグラフは「音」に含まれる各周波数fの強さを表してもよい。例えば、図1に示す警告出力装置100においても、加速度センサ110に代えて、運転者200近傍に設置された音声センサ(或いはマイク)により「音」の大きさの変位量を検出すればよい。そして、CPU123において、「音」の大きさの変位量に基づいてゆらぎ係数を算出し(S13)、眠気リスク判定(S14,S15)を行うことで、「振動」の場合と同様に、眠気発生のリスクを予測して、運転者200を警告することが可能である。
さらに、運転者200に眠気を与える外部要因として、「照度」であってもよい。この場合も、加速度センサ110に代えて、運転者200近傍に設置された照度センサにより「照度」の大きさ(又は強さ)の時間的な変位量を検出する。そして、CPU123は、例えば、「照度」の大きさの時間的な変位量に基づいてゆらぎ係数を算出することで、「振動」の場合と同様に、眠気発生のリスクを予測して、運転者200を警告することが可能となる。
さらに、第1及び第2の実施の形態では、覚醒行為として、バイブレータ130によって運転者200に振動を与える例について説明した。例えば、「振動」に代えて、音声による情報提供、音楽、青色発光、香り(例えばペパーミントの香り)など、覚醒行為があるとされるものを用いて警告出力装置100は覚醒行為を行ってもよい。例えば、バイブレータ130に代えて、運転者200近傍にスピーカー、発光素子、又は、香料を含む液体を内部タンクに貯蔵して駆動回路からの信号に従って液体を噴射する液体噴射装置、などが設置されてもよい。この場合、バイブレータ駆動回路124に代えて、駆動回路が設置され、CPU123からの指示に従って駆動回路がスピーカーや発光素子、液体噴射装置などを駆動させればよい。
さらに、第1及び第2の実施の形態では、ゆらぎ係数を算出する処理において、周波数fの対数と周波数fの強さPの対数を算出する例(例えば、図8のS133)を説明した。例えば、警告出力装置100は、対数化の処理を行わないで、周波数fの変化(f2−f1)と、周波数fの強さの変化(P2−P1)の割合((P2−P1)/(f2−f1))をゆらぎ係数(−n)’として、眠気リスク判定を行ってもよい。この場合、S133の対数化で用いた底数を「A」、眠気リスク(図7のS14)判定で用いた第1の閾値を「x」とすると、「A」を、第3の閾値とする。そして、CPU123は、第1の閾値を、第3の閾値に変更して、眠気リスク判定(S14,S15)を行えばよい。すなわち、例えば、CPU123は、ゆらぎ係数(−n)’が第3の閾値以上のとき(S14でY)、S15の判定に移行し、ゆらぎ係数(−n)’が第3の閾値以上でないとき(S14でN)、S11の判定に移行する。
このように、警告出力装置100は、対数化を行わない場合でも、第3の閾値を新たに算出することで、第1の実施の形態と同様に、ゆらぎ係数(−n)’が所定の条件を満たすか否かを判定することが可能である(S14,S15)。そして、警告出力装置100は、その判定結果に基づいて運転者200に対して警告することが可能となる(S16〜S18)。
さらに、第1及び第2の実施の形態において、S15の処理がなくてもよい。この場合、警告出力装置100は、ゆらぎ係数が第1の閾値以上のとき(S14でY)、振動パターンを選択する(S16)。この場合、警告出力装置100は、発生頻度に拘わらず、ゆらぎ係数が第1の閾値以上になったときに、運転者200に眠気を発生させる振動が発生していることを警告することができる。
さらに、第1及び第2の実施の形態では、CPU123を例にして説明した。例えば、CPUに代えて、MPU(Micro Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサやコントローラが用いられても良い。また、CPU123が、例えば、コントローラであってもよい。
さらに、第1及び第2の実施の形態では、CPU123が、例えば、図7、図8、及び図10に示す処理を行うものとして説明した。CPU123は、例えば、メモリ122に記憶された警告出力制御プログラムを読み出し、読み出した警告出力制御プログラムを実行することで、図7、図8、及び図10に示す処理を実行し、第1及び第2の実施の形態で説明した機能を実現してもよい。
さらに、「その他の実施の形態」で説明した例の全部又は一部を組み合わせてもよい。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
車両における振動の振動波を検出するセンサと、
前記センサから出力された前記振動波を第1及び第2の周波数に分解し、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差分に対する、前記第1の周波数の強さと前記第2の周波数の強さとの差分の割合が、所定の条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて警告を出力するコントローラと
を備えることを特徴とする警告出力装置。
(付記2)
前記コントローラは、前記第1の周波数の対数と前記第2の周波数の対数との差分に対して、前記第1の周波数の強さの対数と前記第2の周波数の強さの対数の差分の割合に「−1」を乗算した値を示すゆらぎ係数が所定の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする付記1記載の警告出力装置。
(付記3)
前記コントローラは、前記ゆらぎ係数が第1の閾値以上のとき、警告を出力することを特徴とする付記2記載の警告出力装置。
(付記4)
前記コントローラは、前記ゆらぎ係数が第1の閾値以上であって、かつ、前記割合が前記第1の閾値以上となる発生頻度が第2の閾値以上のとき、警告を出力することを特徴とする付記2記載の警告出力装置。
(付記5)
前記コントローラは、前記ゆらぎ係数と前記発生頻度に応じた振動パターンで運転席を振動させることを特徴とする付記4記載の警告出力装置。
(付記6)
前記発生頻度は、前記ゆらぎ係数が前記第1の閾値以上となる回数、又は、前記割合が前記第1の閾値以上となる時間を表すことを特徴とする付記4記載の警告出力装置。
(付記7)
前記第1の閾値は「1」、前記第2の閾値は「2分」であることを特徴とする付記4記載の警告出力装置。
(付記8)
前記センサは、車両の振動の大きさの時間的な変位量に代えて、音又は照度の大きさの時間的な変位量を検出することを特徴とする付記1記載の警告出力装置。
(付記9)
更に、運転者の瞼の開閉画像を撮像するカメラを備え、
前記コントローラは、前記カメラから出力された運転者の瞼の開閉画像に基づいて眠気度を算出し、算出した眠気度に基づいて、前記第1の閾値、前記第2の閾値、又は、前記振動パターンを変更することを特徴とする付記5記載の警告出力装置。
(付記10)
前記コントローラは、前記ゆらぎ係数に応じて前記第2の閾値、又は前記振動パターンを変更することを特徴とする付記9記載の警告出力装置。
(付記11)
前記コントローラは、前記眠気度が第4の閾値以上のとき、前記第1の閾値を当該第1の閾値より低い値へ変更することを特徴とする付記9記載の警告出力装置。
(付記12)
前記コントローラは、前記発生頻度が前記第2の閾値より短い又は少ないときにおいて、前記眠気度が第4の閾値以上となるとき、前記第2の閾値を当該第2の閾値よりも低い値に変更することを特徴とする付記9記載の警告出力装置。
(付記13)
前記コントローラは、前記振動パターンにより運転席を振動させたときにおいて、前記眠気度が第4の閾値以上となるとき、前記振動パターンによる振動の時間的な変位量に含まれる第3及び第4の周波数の差分に対して、前記第3及び第4の周波数の強さの差分の割合を、当該割合よりも小さい割合となる振動パターンに変更することを特徴とする付記9記載の警告出力装置。
(付記14)
車両における振動の振動波を検出するセンサを有する警告出力装置のコンピュータで実行される警告出力制御プログラムであって、
前記センサから出力された前記振動波を第1及び第2の周波数に分解し、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差分に対する、前記第1の周波数の強さと前記第2の周波数の強さとの差分の割合が、所定の条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて警告を出力する
処理を実行することを特徴とする警告出力制御プログラム。
100:警告出力装置 110:加速度センサ
120:車載コンピュータ 121:センサインタフェース回路
122:メモリ 123:CPU
124:バイブレータ駆動回路 125:カメラインタフェース回路
130:バイブレータ 140:カメラ
200:運転者 210:運転席

Claims (7)

  1. 車両における振動の振動波を検出するセンサと、
    前記センサから出力された前記振動波を第1及び第2の周波数に分解し、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差分に対する、前記第1の周波数の強さと前記第2の周波数の強さとの差分の割合が、所定の条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて警告を出力するコントローラと
    を備えることを特徴とする警告出力装置。
  2. 前記コントローラは、前記第1の周波数の対数と前記第2の周波数の対数との差分に対して、前記第1の周波数の強さの対数と前記第2の周波数の強さの対数の差分の割合に「−1」を乗算した値を示すゆらぎ係数が所定の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の警告出力装置。
  3. 前記コントローラは、前記ゆらぎ係数が第1の閾値以上であって、かつ、前記割合が前記第1の閾値以上となる発生頻度が第2の閾値以上のとき、警告を出力することを特徴とする請求項2記載の警告出力装置。
  4. 前記コントローラは、前記ゆらぎ係数と前記発生頻度に応じた振動パターンで運転席を振動させることを特徴とする請求項3記載の警告出力装置。
  5. 前記第1の閾値は「1」、前記第2の閾値は「2分」であることを特徴とする請求項3記載の警告出力装置。
  6. 更に、運転者の瞼の開閉画像を撮像するカメラを備え、
    前記コントローラは、前記カメラから出力された運転者の瞼の開閉画像に基づいて眠気度を算出し、算出した眠気度に基づいて、前記第1の閾値、前記第2の閾値、又は、前記振動パターンを変更することを特徴とする請求項4記載の警告出力装置。
  7. 車両における振動の振動波を検出するセンサを有する警告出力装置のコンピュータで実行される警告出力制御プログラムであって、
    前記センサから出力された前記振動波を第1及び第2の周波数に分解し、前記第1の周波数と前記第2の周波数との差分に対する、前記第1の周波数の強さと前記第2の周波数の強さとの差分の割合が、所定の条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて警告を出力する
    処理を実行することを特徴とする警告出力制御プログラム。
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