JP2018114531A - 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備 - Google Patents

連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2018114531A
JP2018114531A JP2017006732A JP2017006732A JP2018114531A JP 2018114531 A JP2018114531 A JP 2018114531A JP 2017006732 A JP2017006732 A JP 2017006732A JP 2017006732 A JP2017006732 A JP 2017006732A JP 2018114531 A JP2018114531 A JP 2018114531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
heating
continuous casting
induction heating
casting slab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017006732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6562223B2 (ja
Inventor
日野 善道
Yoshimichi Hino
善道 日野
三宅 勝
Masaru Miyake
勝 三宅
拓郎 矢▲崎▼
Takuro Yazaki
拓郎 矢▲崎▼
慎也 山口
Shinya Yamaguchi
慎也 山口
洸介 日向
Kosuke Hyuga
洸介 日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2017006732A priority Critical patent/JP6562223B2/ja
Publication of JP2018114531A publication Critical patent/JP2018114531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6562223B2 publication Critical patent/JP6562223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Abstract

【課題】連続鋳造スラブの全長に亘ってその幅方向エッジ部を均一に加熱することができかつ経済的である連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備を提供する。
【解決手段】連続鋳造設備12で鋳造された連続鋳造スラブSを熱間圧延設備14で直送圧延する際、その連続鋳造スラブSを熱間圧延する前に該連続鋳造スラブSの幅方向エッジ部を加熱する連続鋳造スラブの加熱方法であって、連続鋳造設備12の出側から熱間圧延設備14の入側までの連続鋳造スラブSの搬送経路内に、複数の誘導加熱装置22が搬送方向に間隔を空けて配置された加熱設備20を設け、加熱設備20において連続鋳造スラブSを往復移動させながら複数の誘導加熱装置22により該連続鋳造スラブSの幅方向エッジ部を加熱する。
【選択図】図1

Description

この発明は、連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブ(熱片)の幅方向エッジ部の加熱方法および加熱設備に関し、特には、連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブを加熱炉で再加熱せず直接圧延する直送圧延(HDR:Hot direct rolling)に適した連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備に関する。
直送圧延は、連続鋳造設備と熱間圧延設備とを直結し、連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブ(以下、単に「スラブ」ともいう。)の顕熱を利用して省エネルギーを図るとともに大幅な工程短縮を可能とする技術である。
連続鋳造の速度は毎分数メートルであってスラブ一枚が鋳造を終えるには数分を要するため、この間にスラブの幅方向エッジ部(以下、単に「エッジ部」ともいう。)の温度が低下し、加熱炉を経由しない直送圧延では何らかの温度補償が必要となる場合がある。
これに関して特許文献1では、連続鋳造機のカッタに近接してその前後にスラブ端面を加熱する加熱装置をそれぞれ設けることが提案されている。
また、特許文献2には、スラブの幅方向エッジ部をバーナで加熱する装置を熱間圧延用のスラブ加熱炉近傍に設置することが提案されている。
非特許文献1には、スラブの幅方向エッジ部を誘導加熱する方法が開示されている。
非特許文献2には、スラブよりも小型のビレットを加熱するため誘導加熱コイル内にビレットを収容した状態で加熱を行う方法が開示されている。
特開昭60−18201号公報 特開昭55−41902号公報
製鉄研究第313号(1984年) P.6 新日本製鐵株式会社 日立評論1967年6月号 P.17
しかしながら、特許文献1の加熱装置では、加熱中のスラブの搬送方向が一方向であり、先に加熱を終えたスラブの先端側のエッジ部は放熱が始まり、尾端部の加熱が終わる頃には先端側のエッジ部の温度は大幅に低下する。特許文献1の第3図に示される、連続鋳造機のカッタ近辺に加熱装置を設置した実施例では、スラブを粗圧延機まで運搬する間に、一旦Al-N再固溶温度を超えたスラブのエッジ部の温度は再び1000℃程度まで降下しており(同文献第2図参照)、その状態で圧延を行うと、近年の厳しい品質管理の視点では1200℃程度で圧延される幅方向中央部と比較してエッジ部の品質への影響が懸念される。
また、特許文献1の加熱装置では、加熱時のスラブの搬送速度が連続鋳造機による連続鋳造の速度に依存することから、鋳造速度から独立した速度での加熱を行うことはできない。そのため、加熱時間が10分程度と長くなり(同文献第2図参照)、エッジ部を加熱する10分程度の間、スラブの幅方向中心部の温度は低下し続けている。温度降下が大きくなるとAl-N固溶温度や粗圧延に必要な温度を下回るという問題があり、温度降下を考慮した大きな入熱を行うと省エネルギーの観点で問題がある。
特許文献2では、スラブを粗圧延機に送る搬送テーブル上にエッジ部加熱装置を配置して圧延直前にスラブの幅方向エッジ部の温度補償を行っているが、加熱はバーナによって行われており、スラブのように熱容量の大きなものを加熱するには10分程度の時間を要していまい、エッジ部を加熱している間に幅方向中央部の温度が低下するという同様の問題を抱えている。
このようにバーナによる加熱では長時間を要するのに対し、非特許文献1に記載されるような誘導加熱による方法では、搬送速度4m/min程度での加熱が可能であり、例えば10mの長さを持つスラブであれば2.5分程度で加熱が完了し、放熱損失を著しく小さくできるとともに、当該加熱工程が製造の律速段階となることを避けることができる。
ところで、スラブを保持、移送するためには多数の保持・搬送用ローラを設置し、その間にスラブの幅方向エッジ部を加熱する誘導加熱コイルを設置せざるを得ず、誘導加熱コイルは間隔を空けて配置される。スラブ加熱の場合は、保持・搬送用ローラは高剛性であり耐熱機能を付与するために、スラブの搬送方向に沿った誘導加熱コイル間の間隔は、コイルの加熱長と同程度か、より長くなる。このため、スラブを停止させて加熱すると、加熱される部分と加熱されない部分が生じ全長に不均一な加熱となるので、スラブを移動させながら加熱する必要がある。また、スラブの移動距離と比べて誘導加熱コイルの加熱長が短いので、十分に熱を与えるためには、スラブを低速で移動しなければならない。
しかしながら、誘導加熱装置を用いスラブを移動させながら加熱する場合、誘導加熱装置の配設区間をスラブの長さと同程度としただけでは、誘導加熱装置を通過し加熱の終わったスラブの先端側のエッジ部は尾端側が加熱を終えるまで長時間放熱され、その影響で均一な加熱ができなくなる。すなわち、スラブを全長に亘って加熱する間に先に加熱を終えた先端側のエッジ部の温度が低下するという点で、特許文献1と同じ問題を抱えている。一方、スラブの先端側の放熱を考慮した温度補償を実施しようとすると、必要以上に高温に加熱される部分を生じ、不経済であるばかりでなく、圧延時の温度も不均一となり、変形抵抗も不均一となって板厚精度に悪影響を及ぼす。
このため、均一な加熱を行うためには、誘導加熱装置をスラブの長さ以上の範囲に配置する必要があり、全長に亘って一様に熱を与えるためには通常、スラブの2倍の長さに相当する範囲に多数の誘導加熱装置を配置しなければならず、不経済である。
これに対して、ビレットのような比較的短い被加熱材を加熱する場合には、非特許文献2に記載されるように、誘導加熱装置のコイル内に被加熱材を収めてその全体を一斉に加熱することは可能である。しかしながら、スラブのように長いものの全長を同時に誘導加熱することは実用的ではない。また、場合によっては30トンにもなるスラブを保持し、スラブを移動する機構をコイル内部に収めることもできないという問題がある。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、連続鋳造スラブの全長に亘ってその幅方向エッジ部を均一に加熱することができかつ経済的である連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備を提供することを目的とする。
この発明は、連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブを熱間圧延設備で直送圧延する際、その連続鋳造スラブを熱間圧延する前に該連続鋳造スラブの幅方向エッジ部を加熱する連続鋳造スラブの加熱方法であって、連続鋳造設備の出側から熱間圧延設備の入側までの連続鋳造スラブの搬送経路内に、複数の誘導加熱装置が搬送方向に間隔を空けて配置された加熱設備を設け、加熱設備において連続鋳造スラブを往復移動させながら複数の誘導加熱装置により該連続鋳造スラブの幅方向エッジ部を加熱するものである。
なお、この発明の連続鋳造スラブの加熱方法にあっては、複数の誘導加熱装置間に配置された正逆回転可能な搬送ローラにより連続鋳造スラブの往復移動を行うことが好ましい。
また、この発明の連続鋳造スラブの加熱方法にあっては、複数の誘導加熱装置を所定のピッチで配置し、各往復移動において連続鋳造スラブをピッチの自然数倍に相当する距離を移動させながら幅方向エッジ部を加熱することが好ましい。
さらに、この発明の連続鋳造スラブの加熱方法にあっては、誘導加熱装置のピッチをLdとし、連続鋳造スラブの長さをLsとし、各誘導加熱装置の加熱長をLcとし、誘導加熱装置の設置台数をNとしたときに、Ld×(N−1)−Lc<Ls≦Ld×N−Lc の関係が成り立つように、誘導加熱装置の設置台数Nを決定することが好ましい。
さらに、この発明の連続鋳造スラブの加熱方法にあっては、連続鋳造スラブの移動方向反転時に誘導加熱装置の出力を下げ、あるいは停止することが好ましい。
さらに、この発明の連続鋳造スラブの加熱方法にあっては、連続鋳造設備から加熱設備までのスラブの搬送速度および加熱設備から熱間圧延設備までのスラブの搬送速度は、加熱設備によるスラブの加熱中の往復移動速度よりも大きくすることが好ましい。
また、この発明は、連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブを熱間圧延設備で直送圧延する際、その連続鋳造スラブを圧延する前に該連続鋳造スラブの幅方向エッジ部を加熱する連続鋳造スラブの加熱設備であって、連続鋳造設備の出側から熱間圧延設備の入側までの連続鋳造スラブの搬送経路内に配置され、搬送方向に互いに間隔を空けて位置する複数の誘導加熱装置と、複数の誘導加熱装置によって加熱される連続鋳造スラブを往復移動させる移動手段と、を備えるものである。
なお、この発明の連続鋳造スラブの加熱設備にあっては、移動手段は、複数の誘導加熱装置間に配置された正逆回転可能な搬送ローラを有することが好ましい。
また、この発明の連続鋳造スラブの加熱設備にあっては、搬送方向で最上流に位置する誘導加熱装置から最下流に位置する誘導加熱装置までの加熱区間長は、連続鋳造スラブの長さ以上でその長さの1.5倍以下であることが好ましい。
さらに、この発明の連続鋳造スラブの加熱設備にあっては、連続鋳造スラブの移動方向反転時に誘導加熱装置の出力を下げ、あるいは停止する出力調整手段を備えることが好ましい。
さらに、この発明の連続鋳造スラブの加熱設備にあっては、複数の連続加熱装置は等間隔に配置されていることが好ましい。
さらに、この発明の連続鋳造スラブの加熱設備にあっては、移動手段は、連続鋳造スラブの先端および尾端を直接押圧して往復移動させるプッシャーを有することが好ましい。
この発明によれば、複数の誘導加熱装置を搬送方向に間隔を空けて配置した加熱設備においてスラブを往復移動させながらエッジ部の加熱を行う構成としたので、スラブの尾端部の加熱が終わるまでの間に先端部が放冷されるのを防止することができるとともに、必要な誘導加熱装置の設置台数を大幅に削減することができる。また、バーナで加熱する場合と比べて短時間で加熱することが可能であるので、エッジ部を加熱している間のスラブの幅方向中央部の温度降下を抑制することができる。
図1は、この発明の一実施形態の連続鋳造スラブの加熱設備を備えた熱延鋼板の製造設備を概略して示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 図2は、この実施形態の連続鋳造スラブの加熱設備を示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 図3(a)〜(e)は、各加熱段階において、スラブを搬送しながらエッジ部を加熱する際のスラブのエッジ部への蓄積熱量の長手方向の分布を誘導加熱装置とともに示した説明図である。 図4は、この発明の他の実施形態の連続鋳造スラブの加熱設備を示す側面図である。 図5は、この発明のさらに他の実施形態の連続鋳造スラブの加熱設備を示す側面図である。 従来技術の連続鋳造スラブの加熱設備を、スラブのエッジ部の蓄積熱量の長手方向の分布とともに示した説明図である。 他の従来技術の連続鋳造スラブの加熱設備を、スラブのエッジ部の蓄積熱量の長手方向の分布とともに示した説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態の連続鋳造スラブの加熱設備を備えた熱延鋼板の製造設備を概略的に示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図であり、図2は、この実施形態の連続鋳造スラブの加熱設備を示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
図1に示す例の熱延鋼板の製造設備10は、連続鋳造設備12で鋳造された連続鋳造スラブ(以下、単に「スラブ」ともいう。)Sを、加熱炉内で加熱することなく熱間圧延設備14に直送し、所定の厚みまで減厚してコイル状に巻き取る直送圧延(HDR)設備である。
連続鋳造設備12では、タンディッシュ12aから鋳型12bに注入された溶鋼は、鋳型12bで冷却されて鋳片となり、鋳型12bの下方に設けた図示しない複数のロールに沿って鋳型12bの下方から連続的に引抜かれる。鋳片は、ロールを通過する間冷却水で冷却され、やがて内部までの凝固を完了する。凝固完了した鋳片は、ガス切断機等のカッタ12cによって所定の長さに切断されてスラブSとなる。
連続鋳造設備12で製造されたスラブSは搬送ローラ16によって熱間圧延設備14へ搬送される。熱間圧延設備14へ送られたスラブは、粗圧延機14aおよび仕上圧延機14bによって所定の厚みまで圧延され、圧延された鋼板は水冷設備18によって所定の材質とされた後、コイル状に巻き取られて熱間圧延コイル製品となる。
連続鋳造設備12で製造されたスラブSは、熱間圧延設備14へ搬送されるまでの間にその幅方向エッジ部(以下、単に「エッジ部」といもいう。)の温度が降下すると品質への影響が懸念される。そこで、この熱延鋼板の製造設備10ではカッタ12cの出側から熱間圧延設備14の入側までのスラブSの搬送経路内に加熱設備20を設けてスラブSのエッジ部の温度補償を実施する構成としている。
具体的には、この実施形態の加熱設備20はスラブSの左右両エッジ部を加熱するものであり、図2(a)に示すように搬送方向に間隔を空けて、好ましくは等ピッチで配置された複数の誘導加熱装置22を備えている。各誘導加熱装置22は図2(b)に示すように搬送方向に沿って見て略C字状をなす、鉄やフェライト等からなる左右一対のコア材24a,24bと、該コア材24a,24bの外周に巻装されたコイル導体26とを有するものであり、その開口部内にスラブSのエッジ部が位置するようにコア材24a,24bを対向配置し、該コイル導体26に高周波電流を通電してコア材24a,24bの内部に高周波磁束を発生させ、該磁束により発生する渦電流によりスラブSのエッジ部を加熱するものである。また、加熱設備20は移動手段としての搬送ローラ16の回転制御と連動してコイル導体26に流れる電流量を調整する出力調整手段28を備えており、具体的に出力調整手段28は、スラブSの方向転換に際しての搬送ローラ16の回転停止または減速をトリガーとしてスラブSが逆走し始めるまでの、実測等によりあらかじめ求めたスラブSの実質的な停止期間中、コイル導体26に流れる電流量を低下させもしくは電流供給を停止するよう構成されている。この実施形態ではプロセスコンピュータがこれを実行する。出力調整手段28は、スラブSの方向転換に際しての搬送ローラ16の減速と連動して誘導加熱装置22の出力を徐々に低下させ、かつ搬送ローラ16の反転後の増速と連動して誘導加熱装置22の出力を元の値に徐々に戻すよう構成してもよい。
誘導加熱装置22は、隣接する搬送ローラ16の間に配置されており、誘導加熱装置22のピッチLdは搬送ローラ16のピッチと同じとするのが好ましい。また、誘導加熱装置22の加熱長Lcに対して誘導加熱装置22のピッチLdをLd≧2×Lcを満たすようにすることで、スラブSを支持する搬送ローラ16を誘導加熱装置22から十分に離間させて熱影響から保護することができる。
搬送ローラ16は自由継手30を介して駆動モータ32に接続され正逆回転可能に構成されている。これにより、複数の誘導加熱装置22が配置された区間において、スラブSを連続鋳造設備12から熱間圧延設備14に向かう順方向およびその逆方向へ往復移動させながら、複数の誘導加熱装置22によってスラブSのエッジ部を加熱することができる。このように、搬送ローラ16は誘導加熱装置22による加熱中、スラブSを往復移動させる移動手段を構成するものである。
また、この実施形態の加熱設備20では、誘導加熱装置22のピッチをLdとし、スラブSの長さをLsとし、各誘導加熱装置22の加熱長をLcとしたときに、Ld×(N−1)−Lc<Ls≦Ld×N−Lc の関係が成り立つように、誘導加熱装置22の設置台数Nを決定している。ここで、スラブSの長さLsとは、当該熱延鋼板の製造設備10で扱うことができる最大スラブの長さを意味する。例えば、スラブSの長さLsが8000mm、誘導加熱装置22のピッチLdが1500mm、誘導加熱装置22の加熱長Lcが500mmの場合は、上記関係から5.66≦N<6.66となるため、誘導加熱装置22は6台設ければよいことになる。
さらに、この実施形態の加熱設備20では、搬送方向で最上流に位置する誘導加熱装置22から最下流に位置する誘導加熱装置22までの加熱区間長はスラブSの長さLs以上でその長さの1.5倍以下とすることが好ましい。
図3を参照し、この実施形態の加熱設備20を用いた、この発明に従う一実施形態の連続鋳造スラブの加熱方法について説明する。図3(a)〜(e)は、各加熱段階において、スラブを搬送しながらエッジ部を加熱する際のスラブのエッジ部の蓄積熱量の長手方向の分布を加熱設備20とともに示した説明図である。
この実施形態のスラブの加熱方法は、連続鋳造設備12と熱間圧延設備14との間に複数の誘導加熱装置22を搬送方向に間隔を空けて配置し、複数の誘導加熱装置22が配置された加熱設備20の区間においてスラブSを往復移動させながら複数の誘導加熱装置22により該スラブSのエッジ部を加熱するものであり、スラブSの往復移動は、複数の誘導加熱装置22間に配置された正逆回転駆動可能な搬送ローラ16により行う。
連続鋳造設備12から加熱設備20までのスラブSの搬送および加熱設備20から熱間圧延設備14までのスラブの搬送は、加熱設備20による加熱中のスラブSの往復移動よりも速い速度で行うのが好ましく、これによれば連続鋳造設備12から加熱設備20までおよび加熱設備20から熱間圧延設備14までの搬送中のスラブの温度降下を抑制することができる。
加熱設備20による加熱中のスラブSの往復移動速度(低速搬送速度)Vと往復回数mは、実測等によりあらかじめ求めた、スラブSのエッジ部を所定の温度まで加熱するのに必要な加熱時間tとの関係で、m×2×Lc÷V=tを満たすように決定することができる。
まず図3(a)は連続鋳造設備12を出たスラブSを加熱設備20へ進入させた状態を示し、この状態ではスラブSは未だ加熱されていないため、スラブSの長手方向の蓄積熱量はゼロである。なお、連続鋳造設備12から加熱設備20までのスラブSの搬送は比較的高速(例えば120mpm)行い、スラブSが加熱設備20へ進入し所定の加熱開始位置に到達するまでに所定の速度(例えば5mpm)まで減速することが好ましく、このようにすれば、搬送中の温度降下を抑制することができるとともに、加熱設備20内ではスラブSを所定の加熱開始位置に正確に配置して、以降の加熱工程において加熱むらが発生するのを防止することができる。また、誘導加熱装置22による加熱中のスラブSの往復移動は低速(例えば5mpm)で行うことが好ましく、これによれば誘導加熱によるスラブSへの入熱を確実に行うことができる。
図3(b)は、スラブSを順方向(下流側)へ誘導加熱装置22のピッチLdの1/3程度進ませた状態を示し、誘導加熱装置22によって加熱された部分と未だ加熱されていない部分が存在する。
各往復移動においてスラブSは誘導加熱装置22のピッチLdの自然数倍に相当する距離移動させながら全ての誘導加熱装置22で同時にエッジ部を加熱するようにし、図3(c)は、スラブSを順方向に1ピッチ(Ld×1)だけ前進させ、1回目の順送加熱が完了した時点での蓄積熱量を示しており、全長に亘って蓄積熱量はほぼ等しくなる。
次いで、スラブSの順送から逆送への切替えにあたっては、搬送ローラ16を減速停止し、逆転加速(例えば−60mpmの周速)をかけるが、その間スラブSは慣性により実質的に停止した状態となる。このとき、誘導加熱装置22を作動し続けるとスラブSの、誘導加熱装置22と対峙する部分だけに熱が与えられ、図中点線で示すように蓄積熱量が局所的に増大する。エッジ部の温度補償を行うという観点では問題ないが、蓄積熱量を一定として均一な加熱を行うため、この実施形態では、スラブSが方向転換に伴う実質的な停止状態にあるときには出力調整手段28により誘導加熱装置22の出力を下げ、あるいは停止するようにしている。
図3(d)は、スラブSを1ピッチ(Ld×1)分だけ逆方向に搬送しながら誘導加熱装置22により加熱を行い逆送加熱が完了した状態を示している。その後、スラブSの搬送方向を順方向へ切り替えるが、この場合もスラブSが方向転換に伴う実質的な停止状態にあるときには出力調整手段28により誘導加熱装置22の出力を下げ、あるいは停止することで、一様な蓄積熱量(加熱量)を得ることができる。
図3(e)は、加熱設備20において、順送、逆送および順送の順で行ったエッジ部の誘導加熱が完了した状態を示している。この時点で、スラブSの全長に亘ってほぼ同時に加熱が完了するので誘導加熱装置22の出力はゼロにし、スラブSを加熱設備20から退出させ次工程の熱間圧延設備14に搬送する。この際、熱間圧延整備14へ向けたスラブ2の搬送速度は加熱中のスラブSの往復移動速度よりも大きくすることが好ましく、例えば120mpmとすることができる。
この実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法によれば、複数の誘導加熱装置22を搬送方向に間隔を空けて配置し、誘導加熱装置22が配置された加熱設備20の区間においてスラブSを往復移動させながらエッジ部の加熱を行う構成としたので、スラブSの尾端部の加熱が終わるまでの間に先端部が放冷されるのを防止することができるとともに、必要な誘導加熱装置22の設置台数を少なくすることができ、経済的である。また、誘導加熱装置22を用いることで、バーナで加熱する場合と比べて短時間での加熱が可能であり、エッジ部を加熱している間にスラブSの幅方向中央部の温度が降下するのを抑制することができる。
また、この実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法によれば、複数の誘導加熱装置22を所定のピッチLdで配置し、各往復移動においてスラブSをピッチLdの自然数倍に相当する距離移動させながらエッジ部を加熱する構成としたから、スラブSのエッジ部の長さ方向の全ての箇所を確実に加熱することができる。
さらに、この実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法によれば、誘導加熱装置22のピッチをLdとし、スラブSの長さをLsとし、各誘導加熱装置22の加熱長をLcとしたときに、Ld×(N−1)−Lc<Ls≦Ld×N−Lc の関係が成り立つように、誘導加熱装置22の設置台数Nを決定する構成としたことから、スラブSのエッジ部の確実な加熱を実現しつつ、誘導加熱装置22の設置台数を最小限とすることができる。
さらに、この実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法によれば、スラブSの移動方向反転時に誘導加熱装置22の出力を下げ、あるいは停止する構成としたことから、スラブSの方向転換に伴いスラブSが実質的に停止している間にスラブSが加熱されるのを防止して、スラブSのエッジ部を長さ方向で均一に加熱することができる。
さらに、この実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法によれば、連続鋳造設備12から加熱設備20までのスラブSの搬送速度および加熱設備から熱間圧延設備14までのスラブの搬送速度を、加熱設備20によるスラブSの加熱中の往復移動速度よりも大きくする構成としたことから、スラブSの加熱時以外の搬送中のスラブSの温度降下を抑制しスラブSを高温のまま熱間圧延設備14で圧延することができるようになり、高品質の鋼板を製造することができる。
さらに、この実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法によれば、搬送方向で最上流に位置する誘導加熱装置22から最下流に位置する誘導加熱装置22までの加熱区間長を、スラブSの長さLs以上かつその長さLsの1.5倍以下とすることで、スラブSを全長にわたって加熱するに際して加熱中のスラブSの往復移動量を小さくしてより短時間での加熱が可能になる。なお、加熱区間長がスラブSの長さLsの1.5倍を超えると必要以上の誘導加熱設備22を設置することになり、非経済的である。
図4は、この発明に従う他の実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法を示すものであり、この実施形態は、先の実施形態でスラブSの長さLs、誘導加熱装置22のピッチLdおよび加熱長Lcから算出した誘導加熱装置22の台数Nに対してn台分の誘導加熱装置22を追加することにより、所定の加熱量を得つつ加熱中のスラブSの往復移送速度の増大を可能とする構成であり、具体的には、スラブSの長さLsに対して、Ld×(N−1+n)−Lc<1.5×Ls≦Ld×(N+n)−Lcとなるようなnを選び、誘導加熱装置22を搬送方向に全部でN+n台配置して、スラブSの加熱開始位置を最下流の誘導加熱装置22からn台手前とし、スラブSを往復させる距離をn×Ldとするものであり、これによれば誘導加熱装置22をN台設置する場合と比べて、加熱中のスラブSの往復移動速度を増大させることができるとともに、速度切替の停止回数を少なくすることができる。
図5は、この発明に従うさらに他の実施形態のスラブの加熱設備20および加熱方法を示すものであり、この実施形態のスラブの加熱設備20は移動手段が加熱設備20においてスラブSを往復移動させるプッシャー34を有するものである。プッシャー34は、加熱設備20を前後に挟み込むように一対配置されるとともに昇降機構を介して昇降可能に構成され、加熱設備20にスラブSが進入する際には上方へ退避し、その後に降下してスラブSの先端部および尾端部をそれぞれ直接押圧してスラブSを前後に反復移動させ、加熱終了後には上方へ退避してスラブSの搬出を可能とするものである。プッシャー34は例えば油圧シリンダにより駆動することができるが、駆動形式はこれに限定されない。また、プッシャー34の稼働中、駆動モータ32に接続された正逆回転可能な搬送ローラ16を併用しスラブSを往復移動させるようにしてもよい。この場合、プッシャー34と正逆回転可能な搬送ローラ16は協働してこの発明の移動手段を構成する。このようなプッシャー34を用いることにより、移動方向切替えに際してのスラブSの停止時間を短くすることができ、加熱開始から終了までに必要な時間を短くすることができる。また、出力調整手段28を用いる場合には、誘導加熱装置22の出力を低下させあるいは停止させる時間を短くすることができる。
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1は、図2に示した加熱設備20を用いスラブSを往復移動させながら複数の誘導加熱装置22によりスラブSの幅方向エッジ部の加熱を行ったものである。
実施例1ではスラブSは厚さ250mm、幅1500mm、長さ8000mmであり、加熱設備20に進入する直前では、スラブSの幅方向中央部の表面温度は1100℃であり、幅方向エッジ部の表面温度は900℃であった。表面温度の測定はいずれも放射温度計により行った。
加熱設備20は、6台の誘導加熱装置22を搬送方向に等間隔に並べたもので構成した。誘導加熱装置22のピッチLdは、搬送ローラ16のピッチと同じであり1500mmとした。誘導加熱装置22は、搬送方向に長さLcの有効加熱長を持っており、この実施例では500mmであった。この実施例の誘導加熱装置22は、C型鉄心24a,24bにコイル導体26を巻回したものであり、駆動周波数は300Hz、スラブSの幅方向エッジ部を加熱する2つのコイル導体26のペアを1台として、各々の出力は1MW、ペア合計で2MWであった。
誘導加熱装置22の設置台数であるNは6であり、Ld×(N−1)−Lc=7000mmとなりスラブ長さLs(8000mm)よりも小さく、かつLd×N−Lc=8500mとなりスラブ長さLs以上となっている。
実施例1では、スラブSは、連続鋳造設備12から加熱設備20に向けて120mpmで高速搬送し、加熱設備20内ではスラブSの先端が所定の加熱開始位置に至るまでに5mpmまで減速し、加熱開始位置は、最下流の誘導加熱装置22の手前500mm(ピッチLd×1/3)の位置とした。
スラブSが加熱開始位置に到達した時点で各誘導加熱装置22の各コイル導体26に通電し(最大出力1MW)、スラブSを誘導加熱装置22の1ピッチLd分だけ低速で往復させながらスラブSの幅方向エッジ部を加熱した。この実施例では順方向への送り(順送)2回および逆方向への送り(逆送)1回からなる1.5往復で加熱完了とした。加熱中の搬送速度V(最大値)は5mpmとした。これにより、m×2×Lc÷V=tにおいて、Lc=500mm、m=1.5となり、スラブSの長手方向位置の任意の位置で、幅方向エッジ部は500mm×3回÷5mpm=18秒の時間加熱とした。
実施例1では、スラブSの移動方向反転時も誘導加熱装置22の出力の低下または停止を行わず、常に一定の出力でスラブSの幅方向エッジ部の加熱を行った。
順送、逆送および順送によるスラブSのエッジ部の加熱が完了した後、誘導加熱装置22を停止し、速度を120mpmに増大してスラブSを次工程の熱間圧延設備14に送った。加熱完了時のスラブSの幅方向エッジ部の表面温度は1100℃であり、幅方向中央部の表面温度と同じ温度以上まで加熱して温度補償することができた。
そして、スラブSに対しその後の熱間圧延設備14で板厚3mmまで熱間圧延を実施し、熱間圧延コイルを製造したところ、スラブSの幅方向エッジ部の温度を高く保てたため熱間圧延コイルのエッジ部に材質異常は全く発生しなかった。また、実施例1の加熱設備20および加熱方法で製造した熱間圧延コイルは板厚の変動範囲が51μmであり、通常の熱間圧延の平均的な変動範囲50μmと同等であった。
実施例2は、出力調整手段28により加熱設備20内での移動方向反転時に誘導加熱装置22の出力をゼロとした点のみ実施例1とは異なるものであり、実施例2の加熱設備20および加熱方法で製造した熱間圧延コイルは板厚の上下変動範囲が30μm以下であり、通常の圧延よりも優れた寸法制度が得られた。
実施例3は、実施例1の加熱設備20に対して誘導加熱装置22を1台追加し、加熱設備20内での加熱中のスラブSの移動速度を10mpmとし、順送、逆送および順送における各移動距離を1000mm(Ldの2倍)とした。実施例3の加熱設備20および加熱方法で加熱されたスラブSをその後の熱間圧延設備14で板厚3mmまで熱間圧延を実施し、熱間圧延コイルを製造したところ、スラブSのエッジ部の温度を高く保てたため熱間圧延コイルのエッジ部に材質異常は全く発生しなかった。また、実施例3の加熱設備20および加熱方法で加熱したスラブSから製造した熱間圧延コイルでは、板厚の変動範囲が48μmであり、通常の熱間圧延の平均的な変動範囲50μmと同等であった。
図6に示した従来例1のスラブの加熱方法は、実施例1と同様に6台の誘導加熱装置22を用いてスラブSを移動させながら加熱を行うが、スラブSの移動方向を反転させず一定速度10mpmでの1回の順送中に加熱を行ったものである。そして誘導加熱装置22による加熱の完了後のスラブSに対し熱間圧延設備14で板厚3mmまで熱間圧延を実施し、熱間圧延コイルを製造したところ、熱間圧延設備14に送る前にスラブの先端側の幅方向エッジ部の表面温度が低下しており熱間圧延コイルの幅方向エッジ部に材質異常が発生した。
図7に示した従来例2のスラブの加熱方法は、スラブSの長さの2倍程度の範囲に11台の誘導加熱装置22を1500mmピッチで配置し、速度60mpmで順方向に送り、スラブの先端がA点に到達したときにスラブを10mpmで順方向に移動させながら誘導加熱装置22に通電して加熱を開始し、次いで、スラブSの尾端がB点に到達した時点で誘導加熱を停止した。これにより、スラブSの全長のすべての箇所が6台の誘導加熱装置22により18秒間加熱され、加熱が同時に終了するので、従来例1のようなスラブSの先端側のエッジ部の温度低下の問題は生じなかったが、多数の誘導加熱装置22が必要となりコスト高となった。
この発明により、連続鋳造スラブの全長に亘ってその幅方向エッジ部を均一に加熱することができかつ経済的である連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備を提供することが可能となった。
10 熱延鋼板の製造設備
12 連続鋳造設備
14 熱間圧延設備
16 搬送ローラ
18 水冷設備
20 加熱設備
22 誘導加熱装置
24a,24b コア材
26 コイル導体
28 出力調整手段
30 自由継手
32 駆動モータ
34 プッシャー

Claims (12)

  1. 連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブを熱間圧延設備で直送圧延する際、その連続鋳造スラブを熱間圧延する前に該連続鋳造スラブの幅方向エッジ部を加熱する連続鋳造スラブの加熱方法であって、
    連続鋳造設備の出側から熱間圧延設備の入側までの連続鋳造スラブの搬送経路内に、複数の誘導加熱装置が搬送方向に間隔を空けて配置された加熱設備を設け、
    前記加熱設備において連続鋳造スラブを往復移動させながら前記複数の誘導加熱装置により該連続鋳造スラブの幅方向エッジ部を加熱することを特徴とする連続鋳造スラブの加熱方法。
  2. 前記複数の誘導加熱装置間に配置された正逆回転可能な搬送ローラにより連続鋳造スラブの往復移動を行うことを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造スラブの加熱方法。
  3. 前記複数の誘導加熱装置を所定のピッチで配置し、
    各往復移動において連続鋳造スラブを前記ピッチの自然数倍に相当する距離を移動させながら前記幅方向エッジ部を加熱することを特徴とする請求項1または2に記載の連続鋳造スラブの加熱方法。
  4. 前記誘導加熱装置のピッチをLdとし、連続鋳造スラブの長さをLsとし、各誘導加熱装置の加熱長をLcとし、誘導加熱装置の設置台数をNとしたときに、
    Ld×(N−1)−Lc<Ls≦Ld×N−Lc の関係が成り立つように、誘導加熱装置の設置台数Nを決定することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の連続鋳造スラブの加熱方法。
  5. 連続鋳造スラブの移動方向反転時に前記誘導加熱装置の出力を下げ、あるいは停止することを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の連続鋳造スラブの加熱方法。
  6. 連続鋳造設備から加熱設備までの連続鋳造スラブの搬送速度および加熱設備から熱間圧延設備までの連続鋳造スラブの搬送速度は、加熱設備による連続鋳造スラブの加熱中の往復移動速度よりも大きくすることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の連続鋳造スラブの加熱方法。
  7. 連続鋳造設備で鋳造された連続鋳造スラブを熱間圧延設備で直送圧延する際、その連続鋳造スラブを熱間圧延する前に該連続鋳造スラブの幅方向エッジ部を加熱する連続鋳造スラブの加熱設備であって、
    連続鋳造設備の出側から熱間圧延設備の入側までの連続鋳造スラブの搬送経路内に配置され、搬送方向に互いに間隔を空けて位置する複数の誘導加熱装置と、
    前記複数の誘導加熱装置によって加熱される連続鋳造スラブを往復移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする連続鋳造スラブの加熱設備。
  8. 前記移動手段は、前記複数の誘導加熱装置間に配置された正逆回転可能な搬送ローラを有することを特徴とする請求項7に記載の連続鋳造スラブの加熱設備。
  9. 搬送方向で最上流に位置する誘導加熱装置から最下流に位置する誘導加熱装置までの加熱区間長は、連続鋳造スラブの長さ以上でその長さの1.5倍以下であることを特徴とする請求項7または8に記載の連続鋳造スラブの加熱設備。
  10. 連続鋳造スラブの移動方向反転時に前記誘導加熱装置の出力を下げ、あるいは停止する出力調整手段を備えることを特徴とする請求項7から9までのいずれか一項に記載の連続鋳造スラブの加熱設備。
  11. 前記複数の連続加熱装置は等間隔に配置されていることを特徴とする請求項7から10までのいずれか一項に記載の連続鋳造スラブの加熱設備。
  12. 前記移動手段は、連続鋳造スラブの先端および尾端を直接押圧して往復移動させるプッシャーを有することを特徴とする請求項7から11までのいずれか一項に記載の連続鋳造スラブの加熱設備。
JP2017006732A 2017-01-18 2017-01-18 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備 Active JP6562223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017006732A JP6562223B2 (ja) 2017-01-18 2017-01-18 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017006732A JP6562223B2 (ja) 2017-01-18 2017-01-18 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018114531A true JP2018114531A (ja) 2018-07-26
JP6562223B2 JP6562223B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=62983783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017006732A Active JP6562223B2 (ja) 2017-01-18 2017-01-18 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6562223B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109848385A (zh) * 2019-03-12 2019-06-07 上海大学 一种基于电磁感应加热连铸恒温出坯的装置及方法
CN115401071A (zh) * 2022-09-06 2022-11-29 太原科技大学 一种电流分段辅助加热金属板带材轧制的装置及使用方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023052500A1 (de) * 2021-10-01 2023-04-06 Sms Group Gmbh Anlage und verfahren zur herstellung von flachwalzprodukten
DE102022208767A1 (de) 2021-10-01 2023-04-06 Sms Group Gmbh Anlage und Verfahren zur Herstellung von Walzprodukten

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109848385A (zh) * 2019-03-12 2019-06-07 上海大学 一种基于电磁感应加热连铸恒温出坯的装置及方法
CN115401071A (zh) * 2022-09-06 2022-11-29 太原科技大学 一种电流分段辅助加热金属板带材轧制的装置及使用方法
CN115401071B (zh) * 2022-09-06 2023-08-11 太原科技大学 一种电流分段辅助加热金属板带材轧制的装置及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6562223B2 (ja) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6562223B2 (ja) 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備
KR950014488B1 (ko) 연속 주조 방법에 따라 강제품을 연속으로 제조하는 방법 및 장치
JP5137842B2 (ja) 導入材料の熱間圧延をするための方法及び仕上げ圧延ライン
KR102018370B1 (ko) 열간 압연 이전에 강 스톡을 제조하는 방법 및 장치
JP4001617B2 (ja) ローラーハース炉及び旋回テーブルを備えたcsp連続鋳造設備
KR101630911B1 (ko) 연주압연방법
JP6764523B2 (ja) 連続運転モードで運転可能な生産設備と故障発生時の生産設備を運転するための方法
KR20080091779A (ko) 강 또는 강 합금으로 이루어진 연속 주조 제품의 가열 및/또는 온도 균일화를 위한 롤러 허스로와 롤러 허스로를 이용하기 위한 방법
KR20150119437A (ko) 주조 및 압연을 통한 금속 스트립 제조 방법
MXPA05000312A (es) Procedimiento e instalacion de laminacion por colada para el laminado semi-continuo o continuo por medio de la colada de un metal en especial una cuerda de acero la cual al solidificar se puede dividir transversalmente segun se requiera.
KR101594717B1 (ko) 압연방법, 연주압연방법 및 연주압연장치
JP6555487B2 (ja) 連続鋳造スラブの加熱方法および加熱設備
JP3418739B2 (ja) 連続鋳造熱延設備および連続鋳造熱延方法
EP0904861B1 (en) Method of producing thin hot rolled steel sheet, and apparatus to carry out the method
JP2017124411A (ja) 連続鋳造スラブの切断後の加熱方法および加熱設備
JP2001353564A (ja) 鋼板の製造方法
JP4165723B2 (ja) 熱間圧延方法及び設備
JPS6254501A (ja) 連続鋳造ライン及び熱間圧延ラインのレイアウト
US20240009724A1 (en) Process and apparatus for producing metallurgical products, in particular of the merchant type, in particular in an endless mode
JP3620464B2 (ja) 熱延鋼板の製造方法および製造装置
CN107921497B (zh) 轧制方法和设备
JP2020075291A (ja) 矩形断面鋼片の圧延方法、連続鋳造圧延設備及び圧延設備
JP3980740B2 (ja) 熱間圧延方法及び設備
JPH1133601A (ja) 圧延設備
CN105473247A (zh) 铸造轧制设备和用于制造扁坯的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6562223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250