JP2018114473A - 水処理システム - Google Patents

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純一 中島
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敦行 真鍋
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伸司 松友
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隆 二宮
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Abstract

【課題】逆浸透膜の破損のリスクを下げつつ、バイオフィルムの抑制のための処置を実行することにより、逆浸透膜の寿命を延ばすことが可能な、水処理システムを提供すること。
【解決手段】供給水W11を逆浸透膜モジュール10に向けて供給する供給水ラインL1と、供給水ラインL1に、殺菌力を有し、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜への影響が所定値以下であるため、処理水の製造時に使用可能な第1薬剤を添加する第1薬剤添加装置5と、供給水ラインL1に、逆浸透膜モジュール10の洗浄時に用いる第2薬剤を添加する第2薬剤添加装置7と、逆浸透膜モジュール10に発生するバイオフィルムの量を推定するバイオフィルム量推定部12と、推定されたバイオフィルム量に基づいて、第1薬剤添加装置5による第1薬剤の添加量、及び、第2薬剤添加装置7による第2薬剤の添加量を制御する薬剤添加制御部30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、逆浸透膜モジュールでのバイオフィルムの発生を抑制する水処理システムに関する。
食品工場、機械工場、化学工場等の洗浄工程等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水を製造するため、水処理システムにおいて、逆浸透膜(以下、「RO膜」ともいう)を用いることにより、供給水から、塩分、重金属イオン、溶解シリカ、硝酸性窒素、細菌類、変異原性物質、有機塩素化合物等を取り除くことができる。しかし、逆浸透膜の使用においては、生物汚染による目詰まり、すなわち逆浸透膜の表面におけるバイオフィルムの形成によって逆浸透膜が閉塞してしまうバイオファウリングの問題が存在する。
この点、特許文献1は、バイオフィルムの抑制のため、逆浸透膜の洗浄あるいは殺菌時に、原水(海水)にpH調整剤、洗浄剤、殺菌剤を注入するろ過システムを開示している。
特開2013−240762号公報
しかしながら、特許文献1に係るろ過システムにおいては、通常運転時には、バイオフィルムの抑制のための処置を何らしていなかった。これにより、バイオフィルムの発生頻度が高くなるため、逆浸透膜の寿命をあまり延ばすことはできなかった。
また、バイオフィルムの抑制のため、殺菌剤を注入する場合、注入する殺菌剤によっては、逆浸透膜の透過性に与える影響が大きい。例えば、殺菌剤が逆浸透膜を破損することにより透過流束が増大し、処理水の純度が低下することがある。一方で、殺菌剤が逆浸透膜に詰まることにより透過流速が減少し、生成される処理水の量が減少することがある。
そこで、本発明は、逆浸透膜の破損のリスクを下げつつ、バイオフィルムの抑制のための処置を実行することにより、逆浸透膜の寿命を延ばすことが可能な、水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、供給水から処理水を製造する水処理システムであって、供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、供給水を前記逆浸透膜モジュールに向けて供給する供給水ラインと、前記供給水ラインに、殺菌力を有し、前記逆浸透膜モジュールの逆浸透膜への影響が所定値以下であるため、前記処理水の製造時に使用可能な第1薬剤を添加する第1薬剤添加装置と、前記供給水ラインに、前記逆浸透膜モジュールの洗浄時に用いる第2薬剤を添加する第2薬剤添加装置と、前記逆浸透膜モジュールに発生するバイオフィルムの量を推定するバイオフィルム量推定部と、前記バイオフィルム量推定部により推定されたバイオフィルム量に基づいて、前記第1薬剤添加装置による第1薬剤の添加量、及び、前記第2薬剤添加装置による第2薬剤の添加量を制御する薬剤添加制御部と、を備える、水処理システムに関する。
また、前記バイオフィルム量推定部は、前記逆浸透膜モジュールにおける膜圧力損失、膜透過流束、モジュール質量増加からなる群から選ばれた少なくとも1つに基づいて、前記バイオフィルム量を推定することが好ましい。
また、前記バイオフィルム量推定部は、更に、前記逆浸透膜モジュールにおける微生物増殖指標及び前記逆浸透膜モジュールへの付着スライム質量のうち少なくとも一方に基づいて、前記バイオフィルム量を推定することが好ましい。
また、前記逆浸透膜の劣化度を判定する膜劣化度判定部を更に備え、前記薬剤添加制御部は、前記膜劣化度判定部により判定される前記劣化度に基づいて、前記第2薬剤の添加を制御することが好ましい。
また、前記膜劣化度判定部は、EC除去率に基づいて前記劣化度を判定することが好ましい。
また、前記薬剤添加制御部は、前記劣化度が第1閾値以上であるか、前記バイオフィルム量が第2閾値未満の場合、前記第1薬剤の添加量を、前記バイオフィルム量に応じて増加させると同時に、前記第2薬剤の添加量を0とし、前記劣化度が第1閾値未満であり、かつ、前記バイオフィルム量が第2閾値以上、第3閾値未満の場合、前記第1薬剤の添加量を一定値に保ち、前記第2薬剤の添加量を、前記バイオフィルム量に応じて増加させ、前記劣化度が第1閾値未満であり、かつ、前記バイオフィルム量が第3閾値以上である場合、前記第1薬剤及び前記第2薬剤の添加量を一定値に保つよう、前記第1薬剤添加装置及び前記第2薬剤添加装置を制御することが好ましい。
また、前記薬剤添加制御部は、前記劣化度が第1閾値以上であるか、前記バイオフィルム量が第3閾値未満の場合、前記第1薬剤の濃縮水中の合計濃度が0.5〜50mg/Lになるように前記第1薬剤添加装置を制御し、前記劣化度が第1閾値未満であり、かつ、前記バイオフィルム量が第3閾値以上である場合、前記第2薬剤の供給水中の合計濃度が0.5〜3000mg/Lになるように前記第2薬剤添加装置を制御することが好ましい。
また、前記第1薬剤は、前記水処理システムの通常運転時に用いられることが好ましい。
また、前記第1薬剤は、イソチアゾリン、DBNPA(2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド)、ナリンギン、酢酸、ヒノキチオール、ナイシン、ポリリジン、プロタミンおよびその塩、クロラミン又はブロマミンをスルファミン酸による安定化剤からなる群から選ばれた少なくとも1つであることが好ましい。
また、前記第2薬剤は、次亜塩素酸、クロラミン、ホルムアルデヒド、オルトフタルアルデヒド、グルタルアルデヒド、ブロノポール、過酸化水素、過酢酸からなる群から選ばれた少なくとも1つであることが好ましい。
また、前記第2薬剤を添加した後、処理水の製造の前に、所定期間、前記第2薬剤の添加を行わずに、供給水を前記逆浸透膜モジュールに向けて供給するリンス工程を実行可能であることが好ましい。
本発明によれば、逆浸透膜の破損のリスクを下げつつ、バイオフィルムの抑制のための処置を実行することにより、逆浸透膜の寿命を延ばすことが可能な、水処理システムを提供することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る水処理システムの全体構成図である。 第1実施形態の制御部が薬剤添加制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る水処理システムにおける、バイオフィルム推定量と薬剤添加量の関係を示す図である。 第2実施形態の制御部が薬剤添加制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る水処理システムにおける、バイオフィルム推定量と薬剤添加回数の関係を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態である水処理システム1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の水処理システム1の全体構成図である。
図1に示すように、水処理システム1は、第1薬剤添加装置5と、第2薬剤添加装置7と、加圧ポンプ8と、インバータ9と、逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)10と、膜劣化度判定部11A及び11Bと、バイオフィルム量推定部12と、定流量弁14と、比例制御排水弁15と、流量センサFMと、制御部30と、を備える。なお、膜劣化度判定部11A及び11Bに共通する説明を行う場合には、「膜劣化度判定部11」と呼ぶことがある。また、制御部30と被制御対象機器との電気的接続線の図示については、省略している。
水処理システム1は、ラインとして、供給水ラインL1と、透過水ラインL2と、濃縮水ラインL3と、循環水ラインL4と、濃縮排水ラインL5と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、その由来(出所)やその水質によらず、供給水ラインL1、濃縮水ラインL3又は循環水ラインL4を流通する水を、「供給水」ともいい、濃縮水ラインL3、循環水ラインL4又は濃縮排水ラインL5を流通する水を、「濃縮水」ともいう。
供給水ラインL1は、供給水W11〜W14を逆浸透膜モジュール10に向けて供給するラインである。供給水ラインL1は、上流側から下流側に向けて、第1供給水ラインL11と、第2供給水ラインL12とを有する。
第1供給水ラインL11の上流側の端部は、原水W11の水源2に接続されている。第1供給水ラインL11の下流側の端部は、接続部J1において、第2供給水ラインL12及び循環水ラインL4に接続されている。
第2供給水ラインL12の上流側の端部は、接続部J1に接続されている。第2供給水ラインL12の下流側の端部は、逆浸透膜モジュール10の一次側入口ポートに接続されている。第2供給水ラインL12には、第1薬剤添加装置5、第2薬剤添加装置7、及び、加圧ポンプ8が、上流側から下流側に向けてこの順で設けられる。
第1薬剤添加装置5は、供給水ラインL1、濃縮水ラインL3及び循環水ラインL4のうちの1つ以上の供給水が流通するラインに第1薬剤を添加する装置である。本実施形態においては、第1薬剤添加装置5は、供給水ラインL1(第2供給水ラインL12)を流通する供給水W12に第1薬剤を添加することにより、供給水W13を得る装置である。第1薬剤添加装置5は、制御部30と電気的に接続されている。なお、供給水W12に対する第1薬剤の添加量や供給水W12の水質によらず、第1薬剤添加装置5の薬剤添加位置よりも下流側で、第2薬剤添加装置7の薬剤添加位置よりも上流側の供給水ラインL1(第2供給水ラインL12)を流通する水を「供給水W13」ともいう。
本実施形態においては、第1薬剤添加装置5は、逆浸透膜モジュール10におけるバイオフィルムの析出を抑制するために、第1薬剤を添加する。また、逆浸透膜モジュール10において、逆浸透膜の表面にバイオフィルムが付着することを効果的に抑制可能なことから、第1薬剤の例として、下記〔表1〕に示すように、イソチアゾリン、DBNPA(2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド)、ナリンギン(グレープフルーツ抽出物)、酢酸、ヒノキチオール、ナイシン、ポリリジン、プロタミン及びその塩(しらこたんぱく抽出物)、クロラミン又はブロマミンのスルファミン酸による安定化剤等を挙げることができる。これらの薬剤は、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜への影響が所定値以下であるため、水処理システム1における通常の処理水の製造時に使用可能な薬剤である。ここで、「逆浸透膜への影響が所定値以下」とは、例えば、これらの薬剤を用いても、逆浸透膜モジュール10での透過流速が、初期値の±15%以上変化することがない、ということであってもよい。あるいは、例えば、これらの薬剤を用いても、逆浸透膜モジュール10での塩除去率や電気伝導率の除去率が2%以上低下しない、ということであってもよい。
Figure 2018114473
また、第2薬剤添加装置7は、供給水ラインL1、濃縮水ラインL3及び循環水ラインL4のうちの1つ以上の供給水が流通するラインに第2薬剤を添加する装置である。本実施形態においては、第2薬剤添加装置7は、供給水ラインL1(第2供給水ラインL12)を流通する供給水(供給水W13)に第2薬剤を添加することにより、供給水W14を得る装置である。第2薬剤添加装置7は、制御部30と電気的に接続されている。なお、供給水W13に対する第2薬剤の添加量や供給水W13の水質によらず、第2薬剤添加装置7の薬剤添加位置よりも下流側の供給水ラインL1(第2供給水ラインL12)を流通する水を「供給水W14」ともいう。
本実施形態においては、第2薬剤添加装置7は、逆浸透膜モジュール10のフラッシング時に、第2薬剤を添加する。また、逆浸透膜モジュール10において、逆浸透膜の表面のバイオフィルムを効果的に殺菌可能なことから、第2薬剤の例として、下記〔表2〕に示すように、次亜塩素酸、クロラミン、ホルムアルデヒド、オルトフタルアルデヒド、グルタルアルデヒド、ブロノポール、過酸化水素、過酢酸を挙げることができる。これらの薬剤は、第1薬剤に比較すると殺菌力が高いため、逆浸透膜モジュール10のフラッシング時に好適な薬剤である。
Figure 2018114473
加圧ポンプ8は、供給水W14を吸入し、逆浸透膜モジュール10に向けて圧送(吐出)する装置である。加圧ポンプ8には、インバータ9から周波数が変換された駆動電力が供給される。加圧ポンプ8は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
インバータ9は、加圧ポンプ8に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。インバータ9は、制御部30と電気的に接続されている。インバータ9には、制御部30から指令信号が入力される。インバータ9は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を加圧ポンプ8に出力する。
供給水W14は、加圧ポンプ8を介して逆浸透膜モジュール10に供給される。また、供給水W14(及びW12、W13)は、供給水W11及び循環水W40(後述)からなる。
逆浸透膜モジュール10は、供給水W14を透過水W20と濃縮水W30とに分離する設備である。詳細には、逆浸透膜モジュール10は、加圧ポンプ8から吐出された供給水W14を、溶存塩類が除去された透過水W20と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W30とに膜分離処理する設備である。逆浸透膜モジュール10は、単一又は複数の逆浸透膜エレメント(図示せず)を備える。逆浸透膜モジュール10は、これら逆浸透膜エレメントにより供給水W14を膜分離処理し、透過水W20と濃縮水W30とを製造する。
透過水ラインL2は、逆浸透膜モジュール10で分離された透過水W20を送出するラインである。透過水ラインL2の上流側の端部は、逆浸透膜モジュール10の二次側ポートに接続されている。透過水ラインL2の下流側の端部は、貯留タンク(図示せず)に接続されている。透過水ラインL2には、膜劣化度判定部11Aと、流量センサFMとが設けられる。
膜劣化度判定部11Aは、後述の膜劣化度判定部11Bと共に、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜の劣化度を判定する。その具体的な方法については、後述する。
流量センサFMは、透過水ラインL2を流通する透過水W20の流量を検出する機器である。流量センサFMは、制御部30と電気的に接続されている。流量センサFMで検出された透過水W20の流量(以下、「検出流量値」ともいう)は、制御部30にパルス信号として送信される。
濃縮水ラインL3は、逆浸透膜モジュール10で分離された濃縮水W30が流通するラインである。濃縮水ラインL3の上流側の端部は、逆浸透膜モジュール10の一次側出口ポートに接続されている。また、濃縮水ラインL3の下流側は、接続部J2において、循環水ラインL4及び濃縮排水ラインL5に分岐している。また、濃縮水ラインL3には、膜劣化度判定部11Bと、バイオフィルム量推定部12とが設けられる。
膜劣化度判定部11Bは、膜劣化度判定部11Aと共に、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜の劣化度を判定する。
例えば、透過水ラインL2に設けられる膜劣化度判定部11Aは、透過水W20の電気伝導度を計測し、また、濃縮水ラインL3に設けられる膜劣化度判定部11Bは、濃縮水W30の電気伝導度を計測する。更に、膜劣化度判定部11A及び11Bは、それぞれにおいて計測された電気伝導度に基づき、逆浸透膜モジュール10におけるEC除去率(電気伝導度除去率)を算出する。そして、膜劣化度判定部11A及び11Bは、このEC除去率を所定の閾値と比較し、閾値を下回った場合には、逆浸透膜が劣化したと判定することが可能である。
あるいは、膜劣化度判定部11は、EC除去率に代えて、塩除去率を算出し、これを閾値と比較することにより、逆浸透膜の劣化度を判断することが可能である。
あるいは、これらの膜劣化度判定部11として圧力計を設けてよい。圧力計からなる膜劣化度判定部11は、これらの圧力計が示す値と、流量センサFMが検知する流量値とに基づき、逆浸透膜モジュール10の膜透過流速の増減を求め、この増減の幅に基づき、逆浸透膜の膜劣化度を判断することが可能である。
バイオフィルム量推定部12は、濃縮水ラインL3を流通する濃縮水W30に基づいて、後述の方法により、逆浸透膜モジュール10に発生したバイオフィルムの量を推定する。なお、図2においては、バイオフィルム量推定部12は、濃縮水ラインL3にのみ設けられているが、バイオフィルム推定方法によっては、濃縮水ラインL3のみならず、例えば、供給水ラインL1(とりわけ第2供給水ラインL12)にも、バイオフィルム量推定部12を設けることが可能である。
循環水ラインL4は、濃縮水ラインL3に接続され、供給水としての濃縮水(循環水W40)を供給水ラインL1に返送するラインである。本実施形態においては、循環水ラインL4は、濃縮水ラインL3を流通する濃縮水W30を循環水W40として、供給水ラインL1における加圧ポンプ8よりも上流側(詳細には、第1薬剤添加装置5よりも上流側)に返送(循環)させるラインである。循環水ラインL4の上流側の端部は、接続部J2において濃縮水ラインL3に接続されている。また、循環水ラインL4の下流側の端部は、接続部J1において、供給水ラインL1に接続されている。循環水ラインL4には、定流量弁14が設けられる。
定流量弁14は、循環水ラインL4を流通する循環水W40の流量を所定の一定流量値に保持するように調節する機器である。定流量弁14において保持される「一定流量値」とは、一定流量値に幅がある概念であり、定流量弁における目標流量値のみに限られない。例えば、定流量機構の特性(例えば、材質や構造に起因する温度特性等)を考慮して、定流量弁における目標流量値に対して、±10%程度の調節誤差を有するものを含む。定流量弁14は、補助動力や外部操作を必要とせずに一定流量値を保持するものであり、例えば、水ガバナの名称で呼ばれるものが挙げられる。なお、定流量弁14は、補助動力や外部操作により動作して、一定流量値を保持するものでもよい。
濃縮排水ラインL5は、濃縮水ラインL3に接続され、濃縮排水W50としての濃縮水を系外へ排出するラインである。本実施形態においては、濃縮排水ラインL5は、接続部J2において濃縮水ラインL3に接続され、逆浸透膜モジュール10で分離された濃縮水W30を、濃縮排水W50として装置外(系外)に排出するラインである。濃縮排水ラインL5には、比例制御排水弁15が設けられる。
比例制御排水弁15は、濃縮排水ラインL5から装置外に排出される濃縮排水W50の流量を調節する弁である。比例制御排水弁15は、制御部30と電気的に接続されている。比例制御排水弁15の弁開度は、制御部30から送信される駆動信号により制御される。制御部30から電流値信号(例えば、4〜20mA)を比例制御排水弁15に送信して、弁開度を制御することにより、濃縮排水W50の排水流量を調節することができる。
制御部30は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(図示せず)により構成される。制御部30において、マイクロプロセッサのCPUは、メモリから読み出した所定のプログラムに従って、水処理システム1に係る各種の制御を実行する。以下、制御部30の機能の一部について説明する。
制御部30は、透過水W20の流量が予め設定された目標流量値となるように、透過水W20の検出流量値(系内の物理量)をフィードバック値として、加圧ポンプ8を駆動するための駆動周波数を演算し、駆動周波数の演算値に対応する指令信号(電流値信号又は電圧値信号)をインバータ9に出力する(以下、「流量フィードバック水量制御」ともいう)流量制御部として機能する。なお、流量フィードバック水量制御における駆動周波数の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。
また、制御部30は、後述の方法により検出/推定されるバイオフィルム量推定値に基づいて、供給水が流通するライン(供給水ラインL1)に添加される薬剤の添加量を調整するように第1薬剤添加装置5及び第2薬剤添加装置7を制御する薬剤添加制御部として機能する。なお、制御部30が、後述の方法により検出/推定されるバイオフィルム量推定値に基づいて、供給水が流通するラインに添加される薬剤の添加量を調整するように第1薬剤添加装置5及び第2薬剤添加装置7を制御することを「薬剤添加制御」ともいう。
逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜に発生したバイオフィルム量は、バイオフィルム量推定部12により、下記〔表3〕に記載の方法を用いて推定される。
Figure 2018114473
例えば、バイオフィルム量推定部12として、逆浸透膜モジュール10の一次側入口、一次側出口、二次側に圧力計を設け、これらの圧力計が示す数値に基づき、バイオフィルム量を推定することが可能である。より具体的には、逆浸透膜モジュール10での膜圧力損失に基づいて、バイオフィルム量を推定することが可能である。膜圧力損失は、逆浸透膜モジュール10の一次側入口と一次側出口との間の第1差圧、及び、逆浸透膜モジュール10の一次側入口と二次側との間の第2差圧に基づいて算出される。
あるいは、これらの圧力計が示す値と、流量センサFMが検知する流量値とに基づき、逆浸透膜モジュール10の膜透過流束を求め、その変動に基づいて、バイオフィルム量を推定することが可能である。
あるいは、定期的に水処理システム1の運転を停止し、逆浸透膜モジュール10を脱着して、逆浸透膜モジュール10の質量の変化を測定することにより、バイオフィルム量を推定することが可能である。また、逆浸透膜モジュール10のハウジング、又は、ハウジングの集合体を質量計の上に置いて、水処理システム1を運転しながら、逆浸透膜モジュール10の質量の変化を測定することにより、バイオフィルム量を推定することも可能である。とりわけ、後者の場合、ハウジングの両端につながる配管として、ゴムホースやナイロンホース等、弾力のある管を用いるとともに、ハウジングの底部に質量計を設置すれば、逆浸透膜モジュール10の質量の絶対値は正しく測定できないものの、質量の変化を測定することが可能である。
あるいは、逆浸透膜モジュール10のハウジングの両端につながる配管にサンプル管を設け、逆浸透膜モジュール10を脱着してサンプル管に付着した付着スライムの質量を測定した後、この付着スライムの質量に基づいて、バイオフィルム量を推定することが可能である。なお、付着スライムの質量としては、循環水ラインL4にバイパス配管を設け、その途中に、脱着自在であり、材質や管内の流速が逆浸透膜モジュール10と同一のサンプル管を配置し、このサンプル管を定期的に脱着して付着スライムの質量を測定してもよい。ただし、サンプル管の内面に、スライムではなく、スケールが付着するケースもあるため、更に、例えば以下(1)〜(4)の方法を利用することにより、バイオフィルム量を推定することが可能である。
(1)サンプル管の内面に付着したバイオフィルムを綿棒で拭き取り、微生物量の多寡を反映するATP(アデノシン三リン酸)量を測定する方法;
(2)サンプル管の内面に付着したバイオフィルムを、FT−IR(フーリエ変換型赤外分光)等を用いるIR分光分析装置で分析して、バイオフィルムであることを確認する方法;
(3)サンプル管の内面に付着したバイオフィルムを、顕微鏡等の可視化検出手段やX線撮像装置を用いて観察することにより、バイオフィルムであることを確認する方法;
(4)サンプル管を取り外した後、清浄な無菌水中で超音波洗浄して細菌を分散させ、濁度やATPを測定することにより、菌数を測定する方法;
(5)透明なガラス管等でサンプル管を構成し、サンプル管に付着したバイオフィルムをメチレンブルー等の色素で染色し、過剰な色素を洗い流した後、その色の強さでバイオフィルム量を求める方法。
あるいは、NMR(核磁気共鳴)信号検出装置を用いて、逆浸透膜モジュール10に付着した有機物の構造解析をすることにより、バイオフィルム量を推定することが可能である。また、供給水や濃縮水を試料としてLC−OCD(液体クロマト有機炭素測定法)、PCR(Polymerase Chain Reaction)増殖遺伝子解析法を用いたり、バイオフィルム形成菌特定用培地を用いて細菌を培養したり、公知の方法により、AOC(同化性有機炭素量)、クオラムセンシング(Quorum Sensing)産生物質量、BPP(バイオマス生成能)、BFR(バイオフィルム生成速度)、NF(ナノろ過)分画TOC(全有機体炭素量)、3次元蛍光スペクトル、TEP(生体外分泌高分子粒子量)、BOD(生物化学的酸素要求量)を測定したりすることにより得られる微生物増殖指標に基づき、バイオフィルム量を推定することが可能である。
なお、BPPとしては、例えば、試験水を化学的に完全に洗浄した三角フラスコに採り、メンブランフィルターでろ過した供給水や循環水を接種し、暗所に静置した後、一定期間毎にATPを測定し、ATPの最大増加量をBPPとすることが可能である。
また、BFRとしては、例えば、上記のように、サンプル管を超音波洗浄した後にATPを測定し、このATPの時間変化率をBFRとすることが可能である。
また、TEPは、多糖類からなるゼリー状物質で、重量濃度は0.1ppmと小さいものの、海水中では膨潤して体積濃度は重量濃度の100倍以上となる。また、クオラムセンシングとは、一部の真正細菌に見られる、自分と同種の菌の生息密度を感知して、それに応じて物質の産生をコントロールする機能のことであり、クオラムセンシングを行う代表的な細菌には、発光バクテリアの一種であるVibrio Fischeriや、日和見感染の原因となる緑膿菌が挙げられる。
あるいは、バイオフィルム量推定部12は、バイオファウリングポテンシャル(BFP)として、吸光度E260を計測し、その値に基づきバイオフィルム量を推定することも可能である。
また、バイオフィルム量を推定する際、第一段階として、膜圧力損失、膜透過流束、モジュール質量増加量等の物理量を用いて、バイオフィルムの発生を推定し、バイオフィルムの発生が推定されたとき、第二段階として、付着スライム質量や微生物増殖指標を用いて、バイオフィルムの発生を特定する構成とした場合には、バイオフィルムをスケール等と区別することにより、バイオフィルムの発生を特定することが可能である。
図2は、水処理システム1による薬剤添加制御方法を示す。
ステップS11において、膜劣化度判定部11は、上記の方法を用いて、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜の劣化度を算出する。
ステップS12において、バイオフィルム量推定部12は、上記の方法を用いて、逆浸透膜モジュール10に発生したバイオフィルムの量を推定する。
ステップS13において、膜劣化度が第1閾値t1以上の場合(S13:YES)は、処理はステップS16に移行する。膜劣化度が第1閾値t1未満の場合(S13:NO)は、処理はステップS14に移行する。
ステップS14において、推定されたバイオフィルム量が第2閾値t2以上の場合(S14:YES)には、処理はステップS15に移行する。推定されたバイオフィルムの量が第2閾値t2未満の場合(S14:NO)には、処理はステップS16に移行する。
ステップS15において、推定されたバイオフィルム量が第3閾値t3(>t2)以上の場合には、処理はステップS18に移行する。推定されたバイオフィルム量が第3閾値t3(>t2)未満の場合には、処理はステップS17に移行する。
ステップS16において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、所定のタイミングで第1薬剤を添加する。その際、第1薬剤の添加量は、推定されたバイオフィルムの量に応じて増加させる。一方で、第2薬剤添加装置7は、第2供給水ラインL12に対し、第2薬剤を添加しない。その後、処理はステップS11に戻る(リターン)。
ステップS17において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、所定のタイミングで第1薬剤を所定量添加する。この所定量とは、ステップS16における第1薬剤の添加量の最大量と等しい。また、薬剤添加制御部としての制御部30は、第2薬剤添加装置7を制御することにより、供給水ラインL12に対し、所定のタイミングで第2薬剤を添加する。その際、第2薬剤の添加量は、推定されたバイオフィルムの量に応じて増加させる。その後、処理はステップS11に戻る(リターン)。
ステップS18において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、所定のタイミングで第1薬剤を所定量添加する。この所定量とは、ステップS16における第1薬剤の添加量の最大量と等しい。また、薬剤添加制御部としての制御部30は、第2薬剤添加装置7を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、所定のタイミングで第2薬剤を所定量添加する。この所定量とは、ステップS17における第2薬剤の添加量の最大量と等しい。その後、処理はステップS11に戻る(リターン)。
なお、上記のステップS17及びS18において、第2供給水ラインL12に対し第2薬剤を添加した後、水処理システム1は、処理水の製造の前に、所定期間、第2薬剤の添加を行わずに、供給水を逆浸透膜モジュール10に向けて供給するリンス工程を実行することが好ましい。
図3は、図2を用いて説明した動作フローにおける、バイオフィルム推定量と薬剤添加量の関係を示したグラフである。
表3に記載の方法により推定されるバイオフィルム推定量が0から増加するに連れて、第1薬剤の添加量は単調増加し、バイオフィルム推定量が第2閾値t2になった段階で、第1薬剤の添加量はa1となる。以降、バイオフィルム推定量が第3閾値t3(>t2)になるまでは、第1薬剤の添加量はa1のままであり、第2薬剤の添加量はバイオフィルム推定量に応じて単調増加する。バイオフィルム推定量が第3閾値t3になった段階で、第2薬剤の添加量はa2となる。以降、第1薬剤の添加量はa1のままであり、第2薬剤の添加量はa2のままである。
例えば、薬剤添加制御部としての制御部30は、バイオフィルム推定量が第2閾値t2に達するまでは、第1薬剤の濃縮水中の合計濃度が0.5〜50mg/Lになるように第1薬剤添加装置5を制御することが可能である。また、薬剤添加制御部としての制御部30は、バイオフィルム推定量が第2閾値t2を超えた後は、第2薬剤の供給水中の合計濃度が0.5〜3000mg/Lになるように第2薬剤添加装置7を制御することが可能である。
第1薬剤と第2薬剤とでは、殺菌機構が異なる。例えば、第1薬剤では殺菌されなかった菌が第2薬剤により殺菌されることがある一方で、第1薬剤では殺菌される菌が、第2薬剤では殺菌されないことがある。また、第2薬剤ではバイオフィルムを剥がすことが可能である一方で、第1薬剤ではバイオフィルムを剥がすことはできないものの、殺菌ができる、といった違いがある。このため、図3に示すように、基本的には、第2薬剤の添加を開始しても、第1薬剤の添加を継続する。
なお、図3のグラフでは、バイオフィルム推定量が0から第2閾値t2になるまでの第1薬剤の添加量は線形に変化し、バイオフィルム推定量が第2閾値t2から第3閾値t3になるまでの第2薬剤の添加量は線形に変化しているが、これには限られない。
上記のように、本発明の水処理システム1においては、第1ステージとして、第1薬剤添加装置5は、供給水ラインL1に第1薬剤を添加する。第2ステージにおいて、第1薬剤の添加に加え、第2薬剤添加装置7は、フラッシング時に、供給水ラインL1に第2薬剤を添加する。このフラッシングは、例えば、1時間に1回、1分間程度実行する。第2薬剤が危険性の高い薬剤であったとしても、比例制御排水弁15を開放することにより、ブロー水として濃縮排水ラインL5から装置外(系外)に排出することが可能である。これにより、逆浸透膜モジュール10の2次側に危険性の高い薬剤が持ち込まれることはない。
フラッシングの実行によってもバイオフィルム推定量が減少しない場合には、第3ステージにおいて、ユーザは、逆浸透膜モジュール10の薬品洗浄を実行する。この薬品洗浄には、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)等のキレート剤等、膜に対する負荷の強い薬剤を使用する。薬剤の膜への接触時間は、例えば40分〜1時間程度である。これにより、スケールもスライムもバイオフィルムも除去される。第3ステージの薬品洗浄によっても、逆浸透膜モジュール10に発生したスケール、スライム、バイオフィルムを洗い切れない場合には、第4ステージにおいて、ユーザは、逆浸透膜モジュール10自体を交換する。
〔第1実施形態の効果〕
上述した第1実施形態に係る水処理システム1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本発明の水処理システム1は、供給水W11から処理水を製造する水処理システムであって、供給水W11を透過水W20と濃縮水W30とに分離する逆浸透膜モジュール10と、供給水W11を逆浸透膜モジュール10に向けて供給する供給水ラインL1と、供給水ラインL1に、殺菌力を有し、逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜への影響が所定値以下であるため、処理水の製造時に使用可能な第1薬剤を添加する第1薬剤添加装置5と、供給水ラインL1に、逆浸透膜モジュール10の洗浄時に用いる第2薬剤を添加する第2薬剤添加装置7と、逆浸透膜モジュール10に発生するバイオフィルムの量を推定するバイオフィルム量推定部12と、バイオフィルム量推定部12により推定されたバイオフィルム量に基づいて、第1薬剤添加装置5による第1薬剤の添加量、及び、第2薬剤添加装置7による第2薬剤の添加量を制御する薬剤添加制御部30と、を備える。
そのため、2つの薬剤を使い分けることにより、逆浸透膜の破損を抑制しながら、同時に、逆浸透膜自体の交換のコストを抑えるのみならず、薬剤洗浄の頻度を減らすことにより、薬剤のコストをも抑えられる。また、バイオフィルム成長検出に応じて、2つの薬剤を組み合せて用いることで、バイオフィルム抑制の薬剤のコストを最適化できる。
また、バイオフィルム量推定部12は、逆浸透膜モジュール10における膜圧力損失、膜透過流束、モジュール質量増加からなる群から選ばれた少なくとも1つに基づいて、前記バイオフィルム量を推定する。
また、バイオフィルム量推定部12は、更に、逆浸透膜モジュール10における微生物増殖指標及び逆浸透膜モジュール10への付着スライム質量のうち少なくとも一方に基づいて、バイオフィルム量を推定する。
このような二段構えのバイオフィルム量推定方法を用いることにより、バイオフィルムによる汚染を、スケール等による汚染と区別することができる。
また、本発明の水処理システム1は、逆浸透膜の劣化度を判定する膜劣化度判定部11を更に備え、薬剤添加制御部30は、膜劣化度判定部11により判定される劣化度に基づいて、第2薬剤の添加を制御する。
また、膜劣化度判定部11は、EC除去率に基づいて劣化度を判定する。
そのため、逆浸透膜の劣化度に応じて、逆浸透膜に対する影響が強い第2薬剤の添加を制御する(抑える)ことにより、逆浸透膜の寿命を延ばすことができる。
また、薬剤添加制御部30は、劣化度が第1閾値以上であるか、バイオフィルム量が第2閾値未満の場合、第1薬剤の添加量を、バイオフィルム量に応じて増加させると同時に、第2薬剤の添加量を0とし、劣化度が第1閾値未満であり、かつ、バイオフィルム量が第2閾値以上、第3閾値未満の場合、第1薬剤の添加量を一定値に保ち、第2薬剤の添加量を、バイオフィルム量に応じて増加させ、劣化度が第1閾値未満であり、かつ、バイオフィルム量が第3閾値以上である場合、第1薬剤及び第2薬剤の添加量を一定値に保つよう、第1薬剤添加装置5及び第2薬剤添加装置7を制御する。
また、薬剤添加制御部30は、劣化度が第1閾値以上であるか、バイオフィルム量が第3閾値未満の場合、第1薬剤の濃縮水W30中の合計濃度が0.5〜50mg/Lになるように第1薬剤添加装置5を制御し、劣化度が第1閾値未満であり、かつ、バイオフィルム量が第3閾値以上である場合、第2薬剤の供給水W12中の合計濃度が0.5〜3000mg/Lになるように第2薬剤添加装置7を制御する。
そのため、第2薬剤を入れても、第1薬剤を入れ続けることにより、第1薬剤と第2薬剤とで異なる殺菌機構を、相補的に用いることが可能となる。
また、第1薬剤は、水処理システム1の通常運転時に用いられる。
また、第1薬剤は、イソチアゾリン、DBNPA(2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド)、ナリンギン、酢酸、ヒノキチオール、ナイシン、ポリリジン、プロタミンおよびその塩、クロラミン又はブロマミンをスルファミン酸による安定化剤からなる群から選ばれた少なくとも1つである。
このため、膜に対する影響力は少ないが、殺菌力がそれほど強くない薬剤を定常注入することで、バイオフィルムの成長が抑制されると共に、万が一の膜破損の場合の漏れによる安全上のリスクが軽減する。
また、第2薬剤は、次亜塩素酸、クロラミン、ホルムアルデヒド、オルトフタルアルデヒド、グルタルアルデヒド、ブロノポール、過酸化水素、過酢酸からなる群から選ばれた少なくとも1つである。
このため、フラッシング時の第2薬剤として、たとえ膜に対する影響力が大きくても、殺菌力が強い薬剤を用いることで、バイオフィルム成長検出値が大きくなった場合に、バイオフィルム成長を抑制することが可能となる。
また、第2薬剤を添加した後、処理水の製造の前に、所定期間、第2薬剤の添加を行わずに、供給水W11を前記逆浸透膜モジュールに向けて供給するリンス工程を実行可能である。
このため、フラッシング時の最後には第2薬剤の注入を止めるリンス工程を数秒入れることで、膜に対する影響のある第2薬剤を洗い流すことが可能となる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態である水処理システム1Aについて、図面を参照しながら説明する。なお、水処理システム1Aの全体構成は、水処理システム1と同一であるため、その図示を省略する。
水処理システム1において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5及び第2薬剤添加装置7を制御する際、薬剤添加のタイミングを所定のタイミングとし、所定のタイミングにおいて添加される薬剤の添加量を、推定されたバイオフィルムの量に応じて変更していた。
一方、水処理システム1Aにおいて、第1薬剤に関しては、水処理システム1と同様に、薬剤添加制御部としての制御部30は、推定されたバイオフィルムの量に応じて、所定のタイミングにおいて添加される添加量を変更する。一方で、第2薬剤に関しては、薬剤添加制御部としての制御部30は、第2薬剤添加装置7が添加する一回当たりの薬剤の添加量を変更しない一方で、単位時間当たりの薬剤の添加回数を変更する。
水処理システムで用いられる殺菌剤に関しては、微生物の種類と殺菌剤の種類ごとに、MIC(最小発育阻止濃度)とMBC(最小殺菌濃度)という値が測定されている。MICとは、ある殺菌剤を特定の微生物に対して使用した場合、それ以上殺菌剤の濃度を増やすと、当該微生物が増殖できなくなる限界値のことである。一方、MBCとは、それ以上殺菌剤の濃度を増やすと、微生物が完全に死滅する限界値のことである。
これらのMICやMBCを下回る濃度で殺菌剤を連続注入していると、この殺菌剤に対する耐性を持つ細菌が現れてくる。そこで、殺菌剤を連続注入する場合は、MBCをやや上回る濃度で連続注入する必要がある。しかし、上記の第1薬剤は、殺菌力の点では第2薬剤よりも劣り、MBCをやや上回る濃度で連続注入しても、やがて耐性菌が出現する可能性がある。
これを防止するため、第2薬剤に関しては、MBCの10〜100倍量、具体的には0.5〜5000mg/Lの高濃度で、供給水に短期間接触させる方法を用いる。より具体的には、第1薬剤に関しては、推定されたバイオフィルムの量に応じて比例的に増加させ、バイオフィルム量が第1の閾値以上となったら、高濃度での第2薬剤の添加を開始し、更に、推定されたバイオフィルムの量に応じて、第2薬剤の添加の頻度を増やす。
図4は、水処理システム1Aによる薬剤添加制御方法を示す。
ステップS21において、膜劣化度判定部11は、上記の方法を用いて逆浸透膜モジュール10の逆浸透膜の劣化度を算出する。
ステップS22において、バイオフィルム量推定部12は、上記の方法を用いて、逆浸透膜モジュール10に発生したバイオフィルムの量を推定する。
ステップS23において、膜劣化度が第1閾値t1以上の場合(S23:YES)は、処理はステップS26に移行する。膜劣化度が第1閾値t1未満の場合(S23:NO)は、処理はステップS24に移行する。
ステップS24において、推定されたバイオフィルム量が第2閾値t2以上の場合(S24:YES)には、処理はステップS25に移行する。推定されたバイオフィルムの量が第2閾値t2未満の場合(S24:NO)には、処理はステップS26に移行する。
ステップS25において、推定されたバイオフィルム量が第3閾値t3(>t2)以上の場合には、処理はステップS28に移行する。推定されたバイオフィルム量が第2閾値t3(>t2)未満の場合には、処理はステップS27に移行する。
ステップS26において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、第1薬剤を所定量添加する。その際、単位時間当たりの第1薬剤の添加量は、推定されたバイオフィルムの量に応じて増加させる。一方で、第2薬剤添加装置7は、第2供給水ラインL12に対し、第2薬剤を添加しない。その後、処理はステップS21に戻る(リターン)。
ステップS27において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、第1薬剤を所定量、単位時間当たり所定回数添加する。この所定量とは、ステップS26における第1薬剤の最大添加量と等しい。また、薬剤添加制御部としての制御部30は、第2薬剤添加装置7を制御することにより、供給水ラインL12に対し、第2薬剤を所定量添加する。その際、第2薬剤の単位時間当たりの添加回数は、推定されたバイオフィルムの量に応じて増加させる。その後、処理はステップS21に戻る(リターン)。
ステップS28において、薬剤添加制御部としての制御部30は、第1薬剤添加装置5を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、所定量の第1薬剤を添加する。この所定量とは、ステップS26における第1薬剤の最大添加量と等しい。また、薬剤添加制御部としての制御部30は、第2薬剤添加装置7を制御することにより、第2供給水ラインL12に対し、所定量の第2薬剤を、単位時間当たり所定回数添加する。この所定回数とは、ステップS27における第2薬剤の単位時間当たりの最大添加回数と等しい。その後、処理はステップS21に戻る(リターン)。
なお、上記のステップS27及びS28において、第2供給水ラインL12に対し第2薬剤を添加した後、水処理システム1は、処理水の製造の前に、所定期間、第2薬剤の添加を行わずに、供給水を逆浸透膜モジュール10に向けて供給するリンス工程を実行することが好ましい。
図5は、図4を用いて説明した動作フローにおける、バイオフィルム推定量と薬剤添加量及び単位時間当たりの薬剤添加回数の関係を示したグラフである。
表3に記載の方法により推定されるバイオフィルム推定量が0から増加するに連れて、第1薬剤の添加量は単調増加し、バイオフィルム推定量が第2閾値t2になった段階で、第1薬剤の添加量はb1となる。以降、バイオフィルム推定量が第3閾値t3(>t2)になるまでは、第1薬剤の添加量はb1のままであり、第2薬剤の添加回数はバイオフィルム推定量に応じて単調増加する。バイオフィルム推定量が第3閾値t3になった段階で、第2薬剤の添加回数はb2となる。以降、第1薬剤の添加量はb1のままであり、第2薬剤の添加回数はb2のままである。
その結果、第1実施形態と同様に、例えば、薬剤添加制御部としての制御部30は、バイオフィルム推定量が第2閾値t2に達するまでは、第1薬剤の濃縮水中の合計濃度が0.5〜50mg/Lになるように第1薬剤添加装置5を制御することが可能である。また、薬剤添加制御部としての制御部30は、バイオフィルム推定量が第2閾値t2を超えた後は、第2薬剤の供給水中の合計濃度が0.5〜3000mg/Lになるように第2薬剤添加装置7を制御することが可能である。
なお、図5のグラフでは、バイオフィルム推定量が0から第2閾値t2になるまでの第1薬剤の添加量は線形に変化し、バイオフィルム推定量が第2閾値t2から第3閾値t3になるまでの第2薬剤の単位時間当たりの添加回数は線形に変化しているが、これには限られない。
〔第2実施形態の効果〕
上述した第2実施形態に係る水処理システム1Aによれば、第1実施形態に係る水処理システム1と同様の効果が奏される。
〔変形例〕
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、通常運転時には、薬剤添加制御部としての制御部30が、第1薬剤添加装置5を制御することにより、供給水ラインL1に第1薬剤を添加し、フラッシング時には、第1薬剤の添加に加えて、薬剤添加制御部としての制御部30が、第2薬剤添加装置7を制御することにより、供給水ラインL1に第2薬剤を添加するとしたが、これには限定されない。具体的には、通常運転時には、供給水ラインL1に第1薬剤のみが添加され、フラッシング時には、供給水ラインL1に第2薬剤のみが添加されるようにしてもよい。
また、水処理システム1,1Aにおいては、第1薬剤を添加する第1薬剤添加装置5と、第2薬剤を添加する第2薬剤添加装置7とが存在するが、これには限定されない。具体的には、1台の薬剤添加装置が、動作を切り替えることにより、2種の薬剤の各々を添加する構成としてもよい。あるいは、第1薬剤が複数であったり、第2薬剤が複数であったりしてもよい。3台以上の薬剤添加装置が水処理システム1に備わってもよい。
〔第2実施形態の効果〕
上述した第2実施形態に係る水処理システム1Aによれば、第1実施形態に係る水処理システム1と同様の効果が奏される。
〔変形例〕
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、通常運転時には、薬剤添加制御部としての制御部30が、第1薬剤添加装置5を制御することにより、供給水ラインL1に第1薬剤を添加し、フラッシング時には、第1薬剤の添加に加えて、薬剤添加制御部としての制御部30が、第2薬剤添加装置7を制御することにより、供給水ラインL1に第2薬剤を添加するとしたが、これには限定されない。具体的には、通常運転時には、供給水ラインL1に第1薬剤のみが添加され、フラッシング時には、供給水ラインL1に第2薬剤のみが添加されるようにしてもよい。
また、水処理システム1及び1Aにおいて、第1薬剤を添加する第1薬剤添加装置5と、第2薬剤を添加する第2薬剤添加装置7とが存在するが、これには限定されない。具体的には、1台の薬剤添加装置が、動作を切り替えることにより、2種の薬剤の各々を添加する構成としてもよい。あるいは、第1薬剤が複数であったり、第2薬剤が複数であったりしてもよい。3台以上の薬剤添加装置が水処理システム1に備わってもよい。
また、第2実施形態である水処理システム1Aにおいて、膜劣化度判定部11A及び11Bを用いて、EC除去率を算出し、このEC除去率を閾値と比較することにより、逆浸透膜の劣化度を判断するとしたが、これには限定されない。
例えば、膜劣化度判定部11Bを設ける箇所を濃縮水ラインL3ではなく、供給水ラインL1としてもよい。
また、第2実施形態である水処理システム1Aにおいて、第1薬剤添加装置5は、所定量の第1薬剤を供給水ラインL1に添加し、第2薬剤添加装置7は、所定量の第2薬剤を供給水ラインL1に添加するとしたが、これに制限されない。推定されるバイオフィルム量に応じて、第1薬剤及び第2薬剤の添加量を変更してもよい。
1,1A 水処理システム、5 第1薬剤添加装置、7 第2薬剤添加装置、
10 逆浸透膜モジュール、11 膜劣化度判定部、
12 バイオフィルム量推定部、30 制御部、
L1 供給水ライン、L2 透過水ライン、L3 濃縮水ライン、
L4 循環水ライン、L5 濃縮排水ライン、
L11 第1供給水ライン、L12 第2供給水ライン

Claims (11)

  1. 供給水から処理水を製造する水処理システムであって、
    供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、
    供給水を前記逆浸透膜モジュールに向けて供給する供給水ラインと、
    前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水が流通する濃縮水ラインと 、
    前記供給水ラインに、殺菌力を有し、前記逆浸透膜モジュールの逆浸透膜への影響が所定値以下であるため、前記処理水の製造時に使用可能な第1薬剤を添加する第1薬剤添加装置と、
    前記供給水ラインに、前記逆浸透膜モジュールの洗浄時に用いる第2薬剤を添加する第2薬剤添加装置と、
    前記逆浸透膜モジュールに発生するバイオフィルムの量を推定するバイオフィルム量推定部と、
    前記バイオフィルム量推定部により推定されたバイオフィルム量に基づいて、前記第1薬剤添加装置による第1薬剤の添加量、及び、前記第2薬剤添加装置による第2薬剤の添加量を制御する薬剤添加制御部と、
    を備える、水処理システム。
  2. 前記バイオフィルム量推定部は、前記逆浸透膜モジュールにおける膜圧力損失、膜透過流束、モジュール質量増加からなる群から選ばれた少なくとも1つに基づいて、前記バイオフィルム量を推定する、請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記バイオフィルム量推定部は、更に、前記逆浸透膜モジュールにおける微生物増殖指標及び前記逆浸透膜モジュールへの付着スライム質量のうち少なくとも一方に基づいて、前記バイオフィルム量を推定する、請求項2に記載の水処理システム。
  4. 前記逆浸透膜の劣化度を判定する膜劣化度判定部を更に備え、
    前記薬剤添加制御部は、前記膜劣化度判定部により判定される前記劣化度に基づいて、前記第2薬剤の添加を制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水処理システム。
  5. 前記膜劣化度判定部は、EC除去率に基づいて前記劣化度を判定する、請求項4に記載の水処理システム。
  6. 前記薬剤添加制御部は、前記劣化度が第1閾値以上であるか、前記バイオフィルム量が第2閾値未満の場合、前記第1薬剤の添加量を、前記バイオフィルム量に応じて増加させると同時に、前記第2薬剤の添加量を0とし、前記劣化度が第1閾値未満であり、かつ、前記バイオフィルム量が第2閾値以上、第3閾値未満の場合、前記第1薬剤の添加量を一定値に保ち、前記第2薬剤の添加量を、前記バイオフィルム量に応じて増加させ、前記劣化度が第1閾値未満であり、かつ、前記バイオフィルム量が第3閾値以上である場合、前記第1薬剤及び前記第2薬剤の添加量を一定値に保つよう、前記第1薬剤添加装置及び前記第2薬剤添加装置を制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水処理システム。
  7. 前記薬剤添加制御部は、前記劣化度が第1閾値以上であるか、前記バイオフィルム量が第3閾値未満の場合、前記第1薬剤の濃縮水中の合計濃度が0.5〜50mg/Lになるように前記第1薬剤添加装置を制御し、前記劣化度が第1閾値未満であり、かつ、前記バイオフィルム量が第3閾値以上である場合、前記第2薬剤の供給水中の合計濃度が0.5〜3000mg/Lになるように前記第2薬剤添加装置を制御する、請求項6に記載の水処理システム。
  8. 前記第1薬剤は、前記水処理システムの通常運転時に用いられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水処理システム。
  9. 前記第1薬剤は、イソチアゾリン、DBNPA(2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド)、ナリンギン、酢酸、ヒノキチオール、ナイシン、ポリリジン、プロタミンおよびその塩、クロラミン又はブロマミンをスルファミン酸による安定化剤からなる群から選ばれた少なくとも1つである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の水処理システム。
  10. 前記第2薬剤は、次亜塩素酸、クロラミン、ホルムアルデヒド、オルトフタルアルデヒド、グルタルアルデヒド、ブロノポール、過酸化水素、過酢酸からなる群から選ばれた少なくとも1つである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の水処理システム。
  11. 前記第2薬剤を添加した後、前記処理水の製造の前に、所定期間、前記第2薬剤の添加を行わずに、前記供給水を前記逆浸透膜モジュールに向けて供給するリンス工程を実行可能である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の水処理システム。
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