JP4894316B2 - 膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法 - Google Patents
膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4894316B2 JP4894316B2 JP2006075877A JP2006075877A JP4894316B2 JP 4894316 B2 JP4894316 B2 JP 4894316B2 JP 2006075877 A JP2006075877 A JP 2006075877A JP 2006075877 A JP2006075877 A JP 2006075877A JP 4894316 B2 JP4894316 B2 JP 4894316B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbidity
- membrane
- water
- filtered water
- damage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
16,圧力計11,12,流量計13の検出信号は、制御装置10にフィードバックされ、送水装置7に制御信号を送信するようになっている。ここで、ろ過水濁度計16には、高感度濁度計が用いられる。制御装置10は、フィードバックされた計測情報から、膜ユニット4での膜損傷有無を判定評価し、送水装置7の制御信号を送信する。
Q=k・(P−ΔP) (1)
(数2)
Q=k1・(P−ΔP)・M (2)
ここで、Q,Qaはろ過水量、k,k1は係数、Pはろ過圧力、ΔPはろ過開始圧力、Mはモジュール数である。
q=k2・P (3)
(数4)
Qn≦k1・(Pn−ΔP)・M (4)
ここで、Pnはろ過流量Qnとなるろ過圧力であり、数5に示すろ過特性補正式と漏出特性式、及び数6で示す予め設定したろ過水濁度の設定値Tmと現状の原水濁度Tuの比である濁度比αtを求める。
Pn≦αt・k1・ΔP/(αt・k1・M−k2) (5)
(数6)
αt=Tm/Tu (6)
比較判定回路150Cでは、必要なろ過水量Qnと現状のろ過水量Qaを比較して、
Qn≧QaであればQaを、Qn<QaであればQnを制御量設定回路150Dに出力する。制御量設定回路150Dでは、膜損傷が万一発生している場合でも、比較判定回路からの入力値を、現状の原水濁度Tuにおいて、ろ過水濁度Teを目標値Tm以上にさせるろ過水量として設定し、その設定値を演算処理工程150の出力値として運転調整工程
130に出力する。
14,調整槽2に濁質を注入するための注入装置8,注入装置8に接続された濁質貯槽6が設置されている。濁度計14の計測値は制御装置10にフィードバックされ、制御装置10からの制御信号が注入装置8に送信されるようになっている。濁度計14で原水濁度Tuを、濁度計15で供給水の濁度Tsを計測し、これらの計測値は制御装置10にフィードバックされてデータベース120に記憶される。
Tn≧Tm・Qa/qa (7)
(数8)
qa=k2・Pa (8)
ここで、qaは現状のろ過圧力Paにおける漏出水量である。
PL=ΔP+QL/k1・M (9)
(数10)
TL=Tm・QL/qL (10)
qL=k2・PL
ここで、qL はろ過圧力PL での漏出水量である。ろ過水量下限値QL は送水装置7の調節精度、或いは供給水がろ過されて、そのろ過水が濁度計16に到達する時間を考慮して設定される。
TL により濁質注入装置8を調節する。検出工程140は、ろ過水濁度設定値Tmと濁度計16の実測値Teを比較演算し、Te≧Tmであれば膜損傷発生、それ以外は膜損傷なしと判断する。運転調整工程130では、膜損傷が発生した場合、送水装置7などを停止するとともに、警報表示する。
6Aに膜ユニット4から逆洗排水を回収するための配管20,越流水を排出するための配管22,図示しない前処理プロセスから排出される濁質混合液を流入させるための配管
21,濁質を注入装置8Aに供給するための配管23が設けられている。
6Aは、重力で濃縮する貯槽であり、濁質分が重力沈降する。濁質貯槽6Aは、配管22により一定量を超える流入水を越流水として排水する越流水となっており、上澄液は越流水として前処理プロセスに還流され、沈降濁質は濃縮水として脱水・乾燥などの処理後、場外処分される。
Tn或いはTL に調整する。
(ろ過側)に供給され、膜モジュールの逆洗により一次側の膜に堆積している濁質が剥離し、一次側(供給)に透過され逆洗排水として排出される。逆洗排水は、配管20により濁質貯留6Aに流入し、回収される。ろ過処理及び逆洗処理の周期やタイミングは制御装置10の運転調整工程130で設定され、制御工程170で実行される。このように、逆洗排水を回収し、再利用しているので、濁質として使用でき、運転コスト低減となる。
(数11)
Qt=(Tn−Ts)・Qa/Tb (11)
ここで、Tsは供給水濁度、Tn(あるいはTL )は必要な原水濁度、Tbは濁質貯槽6の濁質源濁度、Qaはろ過水量であり、濁質源濁度Tbは濁質の物質と貯留濃度から予め設定できる。
Claims (7)
- 複数の膜モジュールを有する膜ユニットで原水を膜ろ過して清澄なろ過水を得る膜ろ過プロセスにおいて、膜が損傷していない正常膜モジュールと膜が損傷している損傷膜モジュールの、膜間差圧とろ過水量の関係を示すろ過特性を事前に求め、正常膜モジュールのろ過特性を現状のろ過特性に補正して、前記事前に求めた損傷膜モジュールのろ過特性と、予め設定したろ過水濁度の設定値と現状の原水濁度の比である濁度比とから、濁度計で検出された現状の原水濁度において前記ろ過水濁度の設定値以上の値でろ過水濁度計で検出可能なろ過水量を演算し、該演算されたろ過水量と流量計で計測されたろ過水量実測値のうちより低い値にろ過水量を送水装置により調整し、前記ろ過水濁度計でのろ過水の計測値と設定値を比較して現状の原水濁度が前記ろ過水濁度の設定値以上であれば膜損傷発生、それ以外は膜損傷はないとして損傷膜モジュールの有無を判定する膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
- 複数の膜モジュールを有する膜ユニットで原水を膜ろ過して清澄なろ過水を得る膜ろ過プロセスにおいて、膜が損傷していない正常膜モジュールと膜が損傷している損傷膜モジュールの、膜間差圧とろ過水量の関係を示すろ過特性を事前に求め、正常膜モジュールのろ過特性を現状のろ過特性に補正して、前記事前に求めた損傷膜モジュールのろ過特性と、予め設定したろ過水濁度の設定値と現状の原水濁度の比である濁度比とから、現状のろ過水量によりろ過水の濁度がろ過水濁度計で計測可能な値に維持するのに必要な原水濁度を演算し、該演算された必要な原水濁度が現状の原水濁度より高い場合には、ろ過水量を送水装置により調整し、濁質貯槽から注入装置により濁質源を原水に注入して必要な原水濁度を維持するように調節し、前記濁度計でのろ過水の計測値と設定値を比較して現状の原水濁度が前記ろ過水濁度の設定値以上であれば膜損傷発生、それ以外は膜損傷はないとして損傷膜モジュールの有無を判定する膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
- 複数の膜モジュールを有する膜ユニットで原水を膜ろ過して清澄なろ過水を得る膜ろ過プロセスにおいて、膜が損傷していない正常膜モジュールと膜が損傷している損傷膜モジュールの、膜間差圧とろ過水量の関係を示すろ過特性を事前に求め、正常膜モジュールのろ過特性を現状のろ過特性に補正して、前記事前に求めた損傷膜モジュールのろ過特性と、予め設定したろ過水濁度の設定値と現状の原水濁度の比である濁度比とから、現状のろ過水量によりろ過水の濁度がろ過水濁度計で計測可能な値に維持するのに必要な原水濁度を演算し、現状の原水濁度が必要な原水濁度以上の場合は現状のろ過水量を維持し、現状の原水濁度が必要な原水濁度より低く、必要なろ過水量がろ過水量下限値より高い場合はろ過水量を必要なろ過水量に送水装置により調節し、必要なろ過水量がろ過水量下限値より低い場合はろ過水量をろ過水量下限値に送水装置により調整し、濁質貯槽から注入装置により原水に濁質源を注入して原水濁度を必要な原水濁度に調節し、前記濁度計でのろ過水の計測値と設定値を比較して現状の原水濁度が前記ろ過水濁度の設定値以上であれば膜損傷発生、それ以外は膜損傷はないとして損傷膜モジュールの有無を判定する膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
- 前記濁質貯槽が膜ろ過プロセスを含めた浄水プロセスから排出される濁質含有水を一時貯留して濃縮し、一定量の濃縮濁質を保有するものであって、該濃縮濁質の一部を原水に注入するものである請求項1から3のいずれかに記載の膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
- 前記濁質貯槽が前記膜ろ過プロセスの洗浄排水を一時貯留して濃縮し、一定量の濃縮濁質を保有するものであって、該濃縮濁質の一部を原水に注入するものである請求項2に記載の膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
- 前記濁質貯槽の下流側に消毒剤貯槽に貯留された消毒剤を注入装置により混合器に注入して原水と混合し、原水に注入する濃縮濁質を消毒あるいは不活性化処理する請求項4又は5に記載の膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
- 前記膜ろ過プロセスがろ過水側から加圧空気を供給する加圧空気供給装置を具備するものであって、前記判定により損傷膜モジュールが有と判定された場合は、ろ過処理を停止して前記加圧空気供給装置により加圧空気を供給し、所定時間における加圧空気の圧力低下値と予め設定した値とにより膜損傷の発生を判定する請求項1から6のいずれかに記載の膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006075877A JP4894316B2 (ja) | 2006-03-20 | 2006-03-20 | 膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006075877A JP4894316B2 (ja) | 2006-03-20 | 2006-03-20 | 膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007245104A JP2007245104A (ja) | 2007-09-27 |
JP4894316B2 true JP4894316B2 (ja) | 2012-03-14 |
Family
ID=38589951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006075877A Expired - Fee Related JP4894316B2 (ja) | 2006-03-20 | 2006-03-20 | 膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4894316B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101006901B1 (ko) * | 2008-11-21 | 2011-01-13 | 고려대학교 산학협력단 | 막오염 지수 측정장치 |
JP5067380B2 (ja) * | 2009-02-19 | 2012-11-07 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料分離装置 |
CN113019131A (zh) * | 2021-04-19 | 2021-06-25 | 重庆电子工程职业学院 | 一种水净化膜性能检测系统及其检测方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3311139B2 (ja) * | 1994-04-20 | 2002-08-05 | 株式会社東芝 | 膜モジュールシステム |
JP3473309B2 (ja) * | 1997-02-04 | 2003-12-02 | 栗田工業株式会社 | 膜分離装置の運転制御装置 |
JP3616503B2 (ja) * | 1998-09-24 | 2005-02-02 | 株式会社東芝 | 膜濾過装置 |
JP2000279770A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Nkk Corp | 膜ろ過装置の膜損傷検知装置、その方法、および運転方法 |
JP2001062263A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-13 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | 膜モジュールの漏洩検知装置 |
JP2001170458A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-06-26 | Meidensha Corp | 膜浄水処理における膜破断とファウリングの検出方法 |
JP3862005B2 (ja) * | 2002-05-20 | 2006-12-27 | 栗田工業株式会社 | 膜ろ過装置及び膜ろ過方法 |
JP4016352B2 (ja) * | 2005-06-30 | 2007-12-05 | 株式会社日立製作所 | 膜ろ過処理装置 |
-
2006
- 2006-03-20 JP JP2006075877A patent/JP4894316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007245104A (ja) | 2007-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015042385A (ja) | 淡水化システム | |
JP2007245084A (ja) | 膜ろ過制御装置 | |
US20030150807A1 (en) | Methods for improving filtration performance of hollow fiber membranes | |
EP2572739A1 (de) | Vorrichtung zur Erzeugung von Reinstwasser | |
JP5961916B2 (ja) | 水処理装置 | |
JP5287908B2 (ja) | 水処理装置 | |
JPH11319516A (ja) | 水ろ過処理装置およびその運転方法 | |
JP5595956B2 (ja) | 分離膜のファウリングの評価方法及び膜分離設備の運転方法 | |
JP4894316B2 (ja) | 膜ろ過プロセスの膜損傷検出方法 | |
JP2008126223A (ja) | 膜処理システム | |
JP2006272256A (ja) | 膜分離装置及び膜分離方法 | |
KR20150077086A (ko) | 수질측정 수단을 구비한 수처리장치 | |
US10894725B1 (en) | Control process for wastewater treatment system | |
JP5103747B2 (ja) | 水処理装置及び水処理方法 | |
JP5796419B2 (ja) | 水処理方法及び水処理装置 | |
JPH11169851A (ja) | 水ろ過処理装置およびその運転方法 | |
KR20170075085A (ko) | 막여과 정수 시스템 및 이를 이용한 망간 저감방법 | |
CN112135682B (zh) | 逆渗透系统的诊断装置 | |
Zsirai et al. | Biological treatment and thickening with a hollow fibre membrane bioreactor | |
JPH11179173A (ja) | 膜分離装置の運転方法及び膜分離装置 | |
CN115297950A (zh) | 造水装置的洗涤故障判定方法和洗涤故障判定程序 | |
JP4016352B2 (ja) | 膜ろ過処理装置 | |
WO2000027510A1 (en) | Method for filtration with membrane | |
JP2000279769A (ja) | 膜破損検知方法、その装置、および膜分離装置 | |
JP4829045B2 (ja) | 水処理プラントの運転支援システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111129 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111212 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4894316 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |