JP2018114189A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】周期抽せんにより指示機能の上乗せをする仕様を工夫し、実質的に、設定により指示機能の性能に差異を付ける。
【解決手段】有利区間中の役物の当せんに基づく役物作動終了後、有利区間を継続可能な仕様にし、前回の利益獲得機会から役物による役物作動中の遊技数を含めて数える経過遊技数が所定値になったとき生起させる実行契機に基づいて、有利区間にあるとき又は実行契機が有利区間中の役物の当せんから役物作動終了までに生起したときは役物作動終了後に有利区間にあるとき、指示機能に係る処理を実行して遊技者に利益獲得機会を付与する。
【選択図】図6
【解決手段】有利区間中の役物の当せんに基づく役物作動終了後、有利区間を継続可能な仕様にし、前回の利益獲得機会から役物による役物作動中の遊技数を含めて数える経過遊技数が所定値になったとき生起させる実行契機に基づいて、有利区間にあるとき又は実行契機が有利区間中の役物の当せんから役物作動終了までに生起したときは役物作動終了後に有利区間にあるとき、指示機能に係る処理を実行して遊技者に利益獲得機会を付与する。
【選択図】図6
Description
本発明は、回胴式遊技機、その他のスロットマシン、アーケードゲーム機等の遊技機に関する。
特許文献1に、第一種特別役物に係る役物連続作動装置RBBが作動していない一般遊技におけるRBBの当せん確率や、RBB作動中の一般遊技における第一種特別役物RBの当せん確率等、遊技状態に応じた籤の当せん確率を、設定1〜6の複数段階について変化させ、当せん確率に設定差のあるRBB等により、設定に応じた出玉が得られるようにしている(図22、図27等)。
ここに、「設定」とは、規定数(遊技の結果を1回得るために投入をする必要がある遊技メダル等の数として遊技の種類ごとに定められたもの)に応じた入賞、再遊技、役物又は役物連続作動装置の作動に係るそれぞれの条件装置が作動する確率の組合せをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ヘ)。要するに、定義した籤の当せん確率の組合せを意味する。当せん確率の組合せの違いにより、最低出玉となる設定1から最高出玉となる設定6まで、6段階に変更できるのが一般的である。遊技店側は設置遊技機の設定を適宜変更することにより、遊技者に程度に楽しむ遊びを提供できながら店舗全体の出玉を適正に管理可能となる。
ところで、高配当が得られる正解押し順が左第1停止、中第1停止、右第1停止の3択や、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の6択となり、その正解押し順等を報知する有利区間での所謂アシストタイムATによる指示機能は、基本的に全ての条件装置及び全ての遊技状態で作動可能なため、入賞、再遊技、役物又は役物連続作動装置の上位の性能として位置付けられる。よって、指示機能に係る性能は、設定の違いによらず一定の当せん確率で当せんさせる籤、例えば設定差のないチャンス役等の当せんを契機に変動させるのが適切と考えられる。しかし、このように設定差のない籤の当せんに紐付けて指示機能の作動等を決定するのみでは、有利区間でのアシストタイムATに関して設定差による優劣はなくなるため、メリハリのない面白味に欠ける遊技性に陥る恐れがある。
本発明の課題は、所謂周期抽せん等、遊技数の経過により指示機能の上乗せ等をする際の仕様を工夫し、実質的に、設定により指示機能の性能に差異を付け、メリハリのある出玉特性を打ち出し得る遊技機を提供する点にある。
図面の符号を括弧内に付記して例示する。
複数コマの図柄を可変表示させる複数の可変表示要素(左リール1L,中リール1C,右リール1R)を有し、
遊技媒体の投入下における可変表示開始操作を契機に内部抽せん用の乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて予め定義した複数の籤の中から当せんを決定する内部抽せん手段(K)と、
前記可変表示要素の可変表示を、対応する停止操作に基づいて、前記内部抽せん手段で当せんと決定した籤に含まれる役に対応した図柄の組合せの表示を許容させる可変表示制御手段(リール制御手段V)とを含み、
前記籤の当せん確率の組合せである設定の違いによらない当せん確率にて当せんさせる籤の当せんを契機に、停止操作についての指示機能を作動可能とする有利区間に移行可能にした遊技機を前提とする。
複数コマの図柄を可変表示させる複数の可変表示要素(左リール1L,中リール1C,右リール1R)を有し、
遊技媒体の投入下における可変表示開始操作を契機に内部抽せん用の乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて予め定義した複数の籤の中から当せんを決定する内部抽せん手段(K)と、
前記可変表示要素の可変表示を、対応する停止操作に基づいて、前記内部抽せん手段で当せんと決定した籤に含まれる役に対応した図柄の組合せの表示を許容させる可変表示制御手段(リール制御手段V)とを含み、
前記籤の当せん確率の組合せである設定の違いによらない当せん確率にて当せんさせる籤の当せんを契機に、停止操作についての指示機能を作動可能とする有利区間に移行可能にした遊技機を前提とする。
「可変表示要素」は、リール(回胴)、ベルト、画像を含む。
「遊技媒体」は、遊技メダル、遊技球、貯留装置の電磁的記録を含む。
「籤(くじ)」は、当せんエリアともいう。また、籤自体を条件装置あるいは条件装置グループということもできる。
「指示機能」とは、遊技媒体の獲得を補助する目的として行う可変表示要素に対する停止操作位置(押下位置)や停止順序(押し順)を指示する機能をいう。主制御装置(主基板)で管理するメインモニタに、指示情報信号を識別する番号等を表示すると共に、周辺制御装置(周辺基板)で管理する液晶表示装置等に、ストップボタンの配置に対応させて、例えば指示情報信号が「左中右」の停止順序を指示するものなら、「123」等と該当するナビ情報を表示するのが一般的である。
「遊技媒体」は、遊技メダル、遊技球、貯留装置の電磁的記録を含む。
「籤(くじ)」は、当せんエリアともいう。また、籤自体を条件装置あるいは条件装置グループということもできる。
「指示機能」とは、遊技媒体の獲得を補助する目的として行う可変表示要素に対する停止操作位置(押下位置)や停止順序(押し順)を指示する機能をいう。主制御装置(主基板)で管理するメインモニタに、指示情報信号を識別する番号等を表示すると共に、周辺制御装置(周辺基板)で管理する液晶表示装置等に、ストップボタンの配置に対応させて、例えば指示情報信号が「左中右」の停止順序を指示するものなら、「123」等と該当するナビ情報を表示するのが一般的である。
「有利区間」とは、最大獲得数が得られる当せんに係る入賞役についての押下位置や停止順序の指示を原則1回以上行う、指示機能に係る性能を有する遊技区間をいう。原則としているのは、有利区間の遊技数が所定上限遊技数(1500回)を超えるまでに、あるいは、有利区間中に作動した第一種特別役物又は役物連続作動装置の作動終了後の任意に定める有利区間の終了時までに、最大獲得数が得られる当せんに係る入賞役についての押下位置や停止順序を指示する機会がなかった場合は、その指示を行わないことがあり得るからである。この有利区間中は、「指示機能に係る処理」を行うことができる。
「指示機能に係る処理」とは、指示機能の上乗せ、継続等の指示権利に係る直接的な処理、抽せん状態やその状態移行の遷移等(遊技数減算等)の間接的な処理及び有利区間を終了させる処理をいう。指示機能に係る処理は、遊技履歴等の抽せんに係らないものも含め、すべての設定において同一である限り自由に定めることができる。指示機能に係る処理には、指示機能の上乗せ等、遊技者に有利なものと、有利区間の終了等、遊技者に不利なものとを含む。
「指示機能に係る処理」とは、指示機能の上乗せ、継続等の指示権利に係る直接的な処理、抽せん状態やその状態移行の遷移等(遊技数減算等)の間接的な処理及び有利区間を終了させる処理をいう。指示機能に係る処理は、遊技履歴等の抽せんに係らないものも含め、すべての設定において同一である限り自由に定めることができる。指示機能に係る処理には、指示機能の上乗せ等、遊技者に有利なものと、有利区間の終了等、遊技者に不利なものとを含む。
なお、有利区間でない非有利区間は、原則として、「通常区間」となる。
「通常区間」とは、指示機能により獲得性能に差異が生じる条件装置作動状態に係る信号(指示情報信号)を周辺基板に送信してはならない区間であり、かつ指示機能に係る性能(但し、有利区間へ移行する抽せんを除く)に一切影響を及ぼさない、指示機能に係る性能を有さない遊技区間をいう。原則としているのは、役物連続作動装置又は第一種特別役物に係る条件装置に紐付いて有利区間移行抽せんに当せんした際、当該条件装置の内部中(所定のシミュレーション試験による出玉率が1以上の場合を除く)、当該役物連続作動装置又は第一種特別役物の作動時まで有利区間の開始を待機することができる「待機区間」を除く趣旨である。
「通常区間」とは、指示機能により獲得性能に差異が生じる条件装置作動状態に係る信号(指示情報信号)を周辺基板に送信してはならない区間であり、かつ指示機能に係る性能(但し、有利区間へ移行する抽せんを除く)に一切影響を及ぼさない、指示機能に係る性能を有さない遊技区間をいう。原則としているのは、役物連続作動装置又は第一種特別役物に係る条件装置に紐付いて有利区間移行抽せんに当せんした際、当該条件装置の内部中(所定のシミュレーション試験による出玉率が1以上の場合を除く)、当該役物連続作動装置又は第一種特別役物の作動時まで有利区間の開始を待機することができる「待機区間」を除く趣旨である。
以上のものにおいて、
前記内部抽せん手段(K)は、入賞を容易にするための特別の装置である役物(RBB1等)に係る抽せん仕様を含み、
前記有利区間中の前記役物の当せんに基づく役物作動終了後、前記有利区間を継続可能な仕様にしていると共に、
前回の利益獲得機会から前記役物による役物作動中の遊技数を含めて数える経過遊技数が所定値(100G(ゲーム))になったとき生起させる実行契機に基づいて、前記有利区間にあるとき又は前記実行契機が前記有利区間中の前記役物の当せんから役物作動終了までに生起したときは役物作動終了後に前記有利区間にあるとき、前記指示機能に係る処理を実行して遊技者に利益獲得機会を付与する仕様にしている。
前記内部抽せん手段(K)は、入賞を容易にするための特別の装置である役物(RBB1等)に係る抽せん仕様を含み、
前記有利区間中の前記役物の当せんに基づく役物作動終了後、前記有利区間を継続可能な仕様にしていると共に、
前回の利益獲得機会から前記役物による役物作動中の遊技数を含めて数える経過遊技数が所定値(100G(ゲーム))になったとき生起させる実行契機に基づいて、前記有利区間にあるとき又は前記実行契機が前記有利区間中の前記役物の当せんから役物作動終了までに生起したときは役物作動終了後に前記有利区間にあるとき、前記指示機能に係る処理を実行して遊技者に利益獲得機会を付与する仕様にしている。
「役物」とは、入賞を容易にするための特別の装置をいい(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則第9条)、本発明でいう役物には、「役物連続作動装置」を含む。
「役物連続作動装置」とは、「第一種特別役物」又は「第二種特別役物」を連続して作動させることができる装置で、特定の図柄の組合せが表示された場合に作動しあらかじめ定められた場合に作動を終了するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)チ)。
「第一種特別役物」とは、規定数ごとの入賞に係る図柄の組合せの数を増加させ、又は規定数ごとの入賞に係る「条件装置」が作動する確率を上昇させる役物で、あらかじめ定められた場合に作動し12回を超えない回数の遊技の結果が得られるまで作動を継続することができるものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ト)。
「第二種特別役物」とは、内部抽せんの結果にかかわらず入賞に係る条件装置を作動させることとなる役物で、あらかじめ定められた場合に作動し1回の遊技の結果が得られた場合に作動を終了するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ヌ)。
「役物連続作動装置」とは、「第一種特別役物」又は「第二種特別役物」を連続して作動させることができる装置で、特定の図柄の組合せが表示された場合に作動しあらかじめ定められた場合に作動を終了するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)チ)。
「第一種特別役物」とは、規定数ごとの入賞に係る図柄の組合せの数を増加させ、又は規定数ごとの入賞に係る「条件装置」が作動する確率を上昇させる役物で、あらかじめ定められた場合に作動し12回を超えない回数の遊技の結果が得られるまで作動を継続することができるものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ト)。
「第二種特別役物」とは、内部抽せんの結果にかかわらず入賞に係る条件装置を作動させることとなる役物で、あらかじめ定められた場合に作動し1回の遊技の結果が得られた場合に作動を終了するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ヌ)。
「条件装置」とは、その作動が「入賞」、「再遊技」、役物又は役物連続作動装置の作動に係る図柄の組合せが表示されるために必要な条件とされている装置で、内部抽せん(遊技機内で行われる電子計算機によるくじ)に当せんした場合に作動するものをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ホ)。要するに、当せんフラグを意味する。
「入賞」とは、図柄について遊技メダル等(遊技メダル又は遊技球(遊技機規則第6条別表第二(1)ハ)を獲得するため必要な組合せとしてあらかじめ定められたものが表示されることをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ニ)。
「再遊技」とは、遊技メダル等の投入をすることによらずに行うことができる遊技をいう(遊技機規則第6条別表第二(3)イ)。
なお、再遊技、役物及び役物連続作動装置の作動は、入賞でない(平成16年(2004年)5月26日警察庁丁生環発155「技術上の規格解釈基準」の二.各論の(四)の(1)ロ(ハ))。
「入賞」とは、図柄について遊技メダル等(遊技メダル又は遊技球(遊技機規則第6条別表第二(1)ハ)を獲得するため必要な組合せとしてあらかじめ定められたものが表示されることをいう(遊技機規則第6条別表第二(3)ニ)。
「再遊技」とは、遊技メダル等の投入をすることによらずに行うことができる遊技をいう(遊技機規則第6条別表第二(3)イ)。
なお、再遊技、役物及び役物連続作動装置の作動は、入賞でない(平成16年(2004年)5月26日警察庁丁生環発155「技術上の規格解釈基準」の二.各論の(四)の(1)ロ(ハ))。
以上により、役物作動終了後を含む有利区間中、及び、有利区間中の役物の当せんから有利区間が継続される役物作動終了までの期間中に、遊技数の経過により、指示機能に係る処理の実行契機が到来すると、その実行契機は有効に活かされる。すなわち、実行契機が役物作動終了後を含む有利区間中に到来した場合も、実行契機が有利区間中の役物の当せんから有利区間が継続される役物作動終了までの期間中に到来した場合も、何れも、指示機能に係る処理を実行して遊技者に利益獲得機会が付与される。このため、役物に当せんし易い、或は、役物作動中の遊技が長期になる等、役物の当せんから作動終了までの遊技数が多いほど、指示機能に係る処理の実行頻度が高まり、遊技者に有利となる。指示機能に係る処理は、設定を参照することなく、設定によらない遊技数の経過という一律処理によりされるため、公正さも担保できる。役物の抽せん仕様は設定に応じて変動可能なため、役物の当せん頻度や一作動中の遊技数に設定差を設けることができ、設定に応じて指示機能に係る処理の実行頻度に差を付けることができる。こうして、実質的に、設定差により指示機能の性能に差を付けることができ、メリハリのある出玉特性を打ち出し得て、面白味を増すことができる。
以上のもので、
前記実行契機を生起させる遊技数経過カウンタ(CT1)は、前記有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数(1500G)の監視カウンタ(CT2)とは別のカウンタで構成しており、前記役物の当せんから役物作動開始までの間の前記役物の内部当せん中、前記遊技数経過カウンタのカウントを停止させる仕様にしている。
これにより、有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数を、監視カウンタにより途中休止なく適正にカウントできる。一方、指示機能に係る処理の実行契機を生起させる遊技数経過カウンタは、役物の内部当せん中にカウントを停止させるため、役物の内部当せん中を意図的に引き伸ばして、役物の当せんから役物作動終了までの遊技中に指示機能に係る実行契機が到来する頻度を高める意図しない攻略方法を排除でき、公正さを一層保てる。
前記実行契機を生起させる遊技数経過カウンタ(CT1)は、前記有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数(1500G)の監視カウンタ(CT2)とは別のカウンタで構成しており、前記役物の当せんから役物作動開始までの間の前記役物の内部当せん中、前記遊技数経過カウンタのカウントを停止させる仕様にしている。
これにより、有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数を、監視カウンタにより途中休止なく適正にカウントできる。一方、指示機能に係る処理の実行契機を生起させる遊技数経過カウンタは、役物の内部当せん中にカウントを停止させるため、役物の内部当せん中を意図的に引き伸ばして、役物の当せんから役物作動終了までの遊技中に指示機能に係る実行契機が到来する頻度を高める意図しない攻略方法を排除でき、公正さを一層保てる。
あるいは、前記実行契機を生起させる遊技数経過カウンタ(CT1)は、前記有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数(1500G)の監視カウンタ(CT2)と共通のカウンタで構成しており、前記役物の作動図柄の組合せを表示確率1にしている。
これにより、カウンタの共用により構成を簡易にできながら、役物の作動図柄の組合せを表示確率1にしているため、役物の内部当せん中という状態をなくすことができ、役物の当せんから役物作動終了までの遊技を意図的に引き伸ばして指示機能に係る実行契機の到来頻度を高める意図しない攻略方法を排除でき、公正さを一層保てる。
これにより、カウンタの共用により構成を簡易にできながら、役物の作動図柄の組合せを表示確率1にしているため、役物の内部当せん中という状態をなくすことができ、役物の当せんから役物作動終了までの遊技を意図的に引き伸ばして指示機能に係る実行契機の到来頻度を高める意図しない攻略方法を排除でき、公正さを一層保てる。
さらに、以上のそれぞれにおいて、前記役物の作動中、前記設定の違いに応じた当せん確率にて当せんさせる設定差有りの籤により、前記設定が高いほど、終了までの役物作動中の遊技数が多くなる仕様にしている。
これにより、設定が高いほど、役物の一作動の終了までの遊技数が多くなるため、指示機能に係る処理の実行機会を効果的に増やすことができ、所期の目的を良好に達成できる。
これにより、設定が高いほど、役物の一作動の終了までの遊技数が多くなるため、指示機能に係る処理の実行機会を効果的に増やすことができ、所期の目的を良好に達成できる。
図1に、本発明を適用する回胴式遊技機を示す。回胴式遊技機は、一般にパチスロと呼ばれ、遊技機規則、すなわち平成16年(2004年)1月30日の国家公安委員会規則第1での改正を経た昭和60年(1985年)2月12日の国家公安委員会規則第4「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に適合するスロットマシンである。なお、用語及びその技術内容は現行の遊技機規則に準じている。
遊技機筐体8Bは、ハニカムリアキャビネット8R及びキャビネット枠8W、扉状の上下フロントキャビネット8E,8Fを備える。上フロントキャビネット8Eには、演出動画や、有利区間中のアシストタイムATによる指示情報信号に対応したナビ等をフルカラーで映し出す上部液晶表示装置71、サーチライトを模したドットマトリクス表示装置73、リールパネル8、展開及び収納可能な組ランプe1〜3をもつ左上可動ランプE1,同組ランプe4〜6をもつ右上可動ランプE2,同組ランプe7〜9をもつ左下可動ランプE3,同組ランプe10〜12をもつ右下可動ランプE4、左上ランプE5,右上ランプE6、リールパネル8を囲む門型ランプE7〜E11を備える。なお、左右は、遊技機に対面した遊技者目線における左右を意味する。
下フロントキャビネット8Fには、操作部8S、演出用の下部液晶ボタンABを兼用し且つ上部液晶表示装置71と協働した演出動画等を表示させる可動式ビジョンATVから成る下部液晶表示装置72、その両脇のサイドランプE12,E13を備える。91〜94はBGMや各種効果音等を出音するスピーカ、8Mはメダル払出口、8Gはメダル受皿である。筐体8Bの内部には、「ド、ド、ド、ドォー」等の重低音の再生により振動を発生させるウーハー90を内蔵している。
リールパネル8の透明な表示窓80の内部には、複数の回胴すなわち可変表示要素となる左リール1L、中リール1C、右リール1Rを備え、それぞれのリール帯10L,10C,10Rの外周に全部で20コマ配列した図柄のうち連続する3コマを窓越しに臨ませている。定常回転時を含む通常の正転時、各図柄は上から下にスクロールする。表示窓80の窓越しに表示される複数列及び複数段の図柄表示位置、すなわち、左・中・右リール1L,1C,1Rの3列とそれぞれの上・中・下の3段との、列と段で特定される3×3=9個の図柄表示位置において、例えば中段ライン(左中−中中−右中)のみを有効ラインとしている。なお、他のラインを含めて2本以上のラインを有効ラインとしてもよい。
操作部8Sには、遊技媒体たる遊技メダルを投入するメダル投入口2i、開始ボタンbi・上下左右の移動ボタンb1〜4・終了ボタンboをもち、音量、光量、BGM、キャラクター等を選択変更できる実機カスタマイズ用の十字キーユニットBT、貯留装置の電磁的記録すなわちクレジットから一回の遊技に必要な規定数例えば3枚(3BET)の掛けメダルを引き落とすベットボタン3、クレジット等に残る数のメダルをメダル受皿8Gに落す精算ボタン4、各リール1L,1C,1Rの可変表示(回転)を開始させるスタートスイッチとなるスタートレバー5、各リール1L,1C,1Rに対応して設け、対応するリールの可変表示(回転)を個別に停止させるストップスイッチとなる左ストップボタン6L、中ストップボタン6C、右ストップボタン6R、メダル投入口2i下流のメダル詰り時に押すリジェクトボタン2R、ドアキーの操作穴8Kを備える。
また、現時のクレジット数を表示させるクレジット表示器DL1、入賞による払出メダル枚数を表示させると共に有利区間中のアシストタイムATによる指示機能の作動時に指示情報信号のコード(番号等)を表示させるメインモニタMAを兼ねるペイアウト表示器DL2、そのドットを利用し、有利区間への移行が決定された次遊技から有利区間中にあるとき点灯させ、有利区間が終了した次遊技からの通常区間中に消灯させる区間表示器Ek、充当掛けメダルが1枚、2枚、3枚になる毎に点灯させる1〜3枚ランプEL1〜3、掛けメダルが受付可能なとき点灯させるベットランプELb、スタートレバー5による始動操作が可能なとき点灯させるスタートランプELs、再遊技に係る図柄の組合せが表示されて再遊技が作動したとき点灯させるリプレイランプELrを含む遊技基本ランプ類30を備える。
ベットランプELbの点灯時、掛けメダルが0の状態でメダル投入口2iからメダル1枚を入れると1枚ランプEL1が点灯し、さらに1枚入れると2枚ランプEL2が点灯し、さらに1枚入れると3枚ランプEL3が点灯し、規定数に達する。規定数の掛けメダルになると、スタートランプELsが点灯し、スタートレバー5による始動操作が可能になる。規定数に達した状態からスタートレバー5を操作しないでメダル投入口2iにさらにメダルを入れると、クレジット表示器DL1のカウンタを進め、所定上限数である50枚まで貯留可能となる。入賞により払出されたメダルも50枚まではクレジットに加算され、50枚を超えて払出されたメダルは、メダル払出口8Mからメダル受皿8Gに受止められる。
図2に示すように、各リール帯10L,10C,10Rの外周面には、赤7、黒バー、白バー、チェリー、スイカ、ブドウ、ベル1、ベル2、リプレイ、ブランクの全10種類の図柄を、図柄番号0,1〜19に対応させ且つ独特の縦の並びに従って印刷等により描いている。各リール帯10L,10C,10Rの上端と下端は結ばれて輪状になり、エンドレスに図柄をスクロールさせる。なお、各リール1L,1C,1Rのブドウ図柄は、スイカ図柄に似せたスイカ2図柄としてもよい。
各リール1L,1C,1Rは20コマの図柄を配する20コマリールである。各リール1L,1C,1Rの駆動には、21コマリール駆動用の1ステップ角が約1.43度、1−2相励磁により504ステップで一回転する仕様のステッピングモータSMを用いている。21コマリールの場合、一図柄あたり504/21=24ステップの均等ステップ数を割付けることができるが、20コマリールでは、504/20=25.2で整数解にならないため、不均等ステップ数を割付けている。ステップ数の多い方を26、ステップ数の少ない方を24とし、図柄番号0〜19を5で割った整数解の余りが奇数となる図柄番号1,3,6,8,11,13,16,18の図柄に少ない方の24ステップを割付け、その他の図柄番号0,2,4,5,7,9,10,12,14,15,17,19の図柄に多い方の26ステップを割付けている。
なお、ステッピングモータSMは、鉄芯外周に多数のロータ小歯をもつ永久磁石内蔵式のロータRmと、磁極内周に複数のステータ小歯をもつ複数組の磁極にA相、B相、C相(Aバー相(Aの反転相))、D相(Bバー相(Bの反転相))の巻線を巻回したステータSwとを有し、定常回転時、一の巻線をオンにする1相励磁と、一の巻線及び隣接する他の巻線をオンにする2相励磁とを、一割込み時間例えばt=1.49ms毎に交互に繰返す1−2相励磁により、励磁パルスの1ステップ更新により半ステップ角(2ステップ更新により1ステップ角)ずつ変位させ、504のステップ更新で一回転させる。また、励磁パルスのステップ更新方向を変更することにより正転と逆転とを可能にしている。
定常回転時、各リール1L,1C,1Rは、504ステップと1割込時間1.49msを乗じた750.96msで一回転する。1分間に約80回転となる。図柄が一コマ移動するのに要する時間は、平均約37.55msとなる。遊技機規則において通常時のリール停止操作から停止までの規定時間「190ms以内」というのは、((190÷37.55)−1)の整数解=4コマが許容される最大滑りコマ数となる。よって、各リール帯10L,10C,10Rにおいて、4コマ以下の図柄を間に挟んで表示対象の図柄が上下に変位する場合、その表示対象の図柄は必ず有効ラインに表示でき、表示確率は1となる。なお、ステッピングモータSMには、1−2相励磁により20の倍数である400等のステップ更新により一回転させる仕様のものを用い、1割込時間を1.875ms等としてもよい。
図3に、内部抽せんで引く籤(当せんエリア)の構成役となる個々の条件装置(当せんフラグ)に対応する有効ライン上の図柄の組合せ等を示す。役物には、第一種特別役物に係る役物連続作動装置による第1特別役RBB1及び第2特別役2を定義している。
第1特別役RBB1は、設定の違いに応じた当せん確率にて当せんさせる設定差有りで、その当せん確率は、例えば、
設定1では、当せん値数が218で、218/65536≒1/300.6、
設定2では、当せん値数が242で、242/65536≒1/270.8、
設定3では、当せん値数が273で、273/65536≒1/240.1、
設定4では、当せん値数が312で、312/65536≒1/210.1、
設定5では、当せん値数が364で、364/65536≒1/180.0、
設定6では、当せん値数が437で、437/65536≒1/150.0
としている。対応する作動図柄の組合せ「赤7」−「赤7」−「赤7」を表示した後、役物作動中の遊技状態(RBB1作動中)となり、RBB1作動中は常に第一種特別役物の作動中となる。RBB1の作動は、RBB1の作動開始からの総獲得メダル枚数が所定上限例えば160枚を超過する予め定めた作動終了条件を満たすと終了し、常時作動の第一種特別役物も終了する。RBB1の当せんゲームで作動図柄の組合せを表示できなかった場合、RBB1の当せんフラグが持ち越されたRBB1内部中の遊技状態となる。
設定1では、当せん値数が218で、218/65536≒1/300.6、
設定2では、当せん値数が242で、242/65536≒1/270.8、
設定3では、当せん値数が273で、273/65536≒1/240.1、
設定4では、当せん値数が312で、312/65536≒1/210.1、
設定5では、当せん値数が364で、364/65536≒1/180.0、
設定6では、当せん値数が437で、437/65536≒1/150.0
としている。対応する作動図柄の組合せ「赤7」−「赤7」−「赤7」を表示した後、役物作動中の遊技状態(RBB1作動中)となり、RBB1作動中は常に第一種特別役物の作動中となる。RBB1の作動は、RBB1の作動開始からの総獲得メダル枚数が所定上限例えば160枚を超過する予め定めた作動終了条件を満たすと終了し、常時作動の第一種特別役物も終了する。RBB1の当せんゲームで作動図柄の組合せを表示できなかった場合、RBB1の当せんフラグが持ち越されたRBB1内部中の遊技状態となる。
第2特別役RBB2は、設定の違いによらない当せん確率にて当せんさせる設定差無しで、その当せん確率は、例えば、設定1〜6共通で、当せん値数が218で、218/65536≒1/300.6としている。対応する作動図柄の組合せ「赤7」−「赤7」−「黒バー」を表示した後、役物作動中の遊技状態(RBB2作動中)となり、RBB2作動中は常に第一種特別役物の作動中となる。RBB2の作動は、RBB2の作動開始からの総獲得メダル枚数が所定上限例えば160枚を超過する予め定めた作動終了条件を満たすと終了し、常時作動の第一種特別役物も終了する。RBB2の当せんゲームで作動図柄の組合せを表示できなかった場合、RBB2の当せんフラグが持ち越されたRBB2内部中の遊技状態となる。
役物でない非役物には、再遊技に係る役(再遊技役)REP1〜9と、入賞に係る役(入賞役(小役))NML1〜11を定義している。NML1〜3は8枚、NML10,11は3枚、その他のNML4〜9は1枚のメダルを払出す。ブランクBLK1〜6は、次記左ベル、中ベル、右ベルの何れかの択役の籤の当せん時に払出し0となる取りこぼし時に表示可能となる。一欄に複数の図柄を列挙しているものが多いが、例えばREP2については、左リール図柄はベル1又はベル2という意味である。配当欄の二重丸は役物の作動、同一重丸は再遊技の作動を意味する。備考欄に各役の表示出目を示す。REP3,4は、表示することを意図していない制御変更役である。
図4に、内部抽せんで引く籤、すなわち同時当せん(重複当せん)させる条件装置の内訳が異なるように定義した当せんエリアを示す。例えば、移行リプ1がREP2+3+5というのは、移行リプ1の籤が、REP2とREP3とREP5とを同時当せんさせることを意味する。内部抽せんでは、スタートレバー5の操作時、主制御装置MCのRWM上で所定範囲例えば0〜65535の2バイトの数値範囲内で高速更新するカウンタから一つの乱数値を抽出し、この抽出した乱数値が、乱数範囲内0〜65535において籤に対応した当せん値数の数値幅により区分したどのエリアに属するかにより、当せんに係る籤、従ってその籤に含まれる条件装置の当せん即ち当せんフラグを決定する。
籤の仕様は遊技状態により異なる。遊技状態は、第1特別役RBB1又は第2特別役RBB2の作動終了後の移行先となり再遊技確率が例えば1/7.3と相対的に低い低確遊技状態の非RT(非リプレイタイム)、非RTからブランクBLK1〜6の表示により移行しREP2の表示により非RTに移行する再遊技確率が同じく1/7.3と相対的に低い低確遊技状態の第1リプレイタイムRT1、RT1からREP5の表示により昇格しブランクBLK1〜6の表示によりRT1に転落する再遊技確率が例えば1/1.6と相対的に高い高確遊技状態の第2リプレイタイムRT2、RBB1内部中、RBB2内部中、RBB1作動中、RBB2作動中の7種類ある。なお、低確遊技状態及び/又は高確遊技状態は、少なくとも一つの状態があればよく、また、再遊技に係る籤の内訳及び当せん値数がそれぞれ異なるもっと複数の状態があってもよい。
籤番号0の不当せんは、RBB2作動中を除く遊技状態で抽せんする。非RT、RT1、RT2では、設定1〜6の違いにより当せん確率(当せん値数)が異なる設定差有りとしている。籤番号0の不当せんに当せんすること、すなわち不当せんを引くことは、当該ゲームで条件装置の当せんがなかったことを意味する。非RT、RT1、RT2、RBB1作動中に不当せんを引くと、役に対応した何れの図柄の組合せも表示させずに、ブランクBLK1〜6以外の外れ図柄の組合せを有効ラインに表示させる。RBB1内部中に不当せんを引くと、持ち越しに係るRBB1の作動図柄の組合せを表示でき、RBB2内部中に不当せんを引くと、持ち越しに係るRBB2の作動図柄の組合せを表示できる。
籤番号1の通常リプ1(REP1の単独当せん)は、非RT、RT2、RBB1作動中で抽せんし、設定差はない。非RT、RT2の遊技状態における当せん確率は、例えば4462/65536≒1/14.7である。通常リプ1に当せんすると、次遊技は再遊技となる。
籤番号2の通常リプ2(REP1と制御変更役REP3,4との重複当せん)は、非RT、RT2、RBB1内部中、RBB2内部中、RBB1作動中で抽せんし、遊技状態により当せん確率が異なる。また、RBB1作動中、通常リプ2は、設定の違いに応じた当せん確率にて当せんさせる設定差有りの籤となる。通常リプ2に当せんすると、次遊技は再遊技となる。
籤番号3〜8の移行リプ1〜6は、RT1のみで抽せんする。移行リプ1〜6の当せん確率は、非RTの通常リプ1と通常リプ2を合わせた当せん確率すなわち8926/65536≒1/7.34としており、設定差もない。6択による押し順正解時にREP5を表示してRT2に昇格できるが、押し順不正解時にREP2を表示して非RTに転落する。表示結果に関係なく、次遊技は再遊技となる。
有利区間でのアシストタイムAT中、RT1で移行リプ1〜6に当せんすると、上部液晶表示装置71に、ストップボタン6L,6C,6Rの配置に対応させて、
正解押し順が「左中右」の移行リプ1なら、青色の丸中に「123」と付したナビを、
正解押し順が「左右中」の移行リプ2なら、青色の丸中に「132」と付したナビを、
正解押し順が「中左右」の移行リプ3なら、青色の丸中に「213」と付したナビを、
正解押し順が「中右左」の移行リプ4なら、青色の丸中に「312」と付したナビを、
正解押し順が「右左中」の移行リプ5なら、青色の丸中に「231」と付したナビを、
正解押し順が「右中左」の移行リプ6なら、青色の丸中に「321」と付したナビを
それぞれ表示し、REP2の表示による非RTへの移行を回避しつつ、REP5の表示によりRT2に容易に昇格できる。青色の丸は、リプレイ図柄の一般的な色である青色に対応させたものである。
正解押し順が「左中右」の移行リプ1なら、青色の丸中に「123」と付したナビを、
正解押し順が「左右中」の移行リプ2なら、青色の丸中に「132」と付したナビを、
正解押し順が「中左右」の移行リプ3なら、青色の丸中に「213」と付したナビを、
正解押し順が「中右左」の移行リプ4なら、青色の丸中に「312」と付したナビを、
正解押し順が「右左中」の移行リプ5なら、青色の丸中に「231」と付したナビを、
正解押し順が「右中左」の移行リプ6なら、青色の丸中に「321」と付したナビを
それぞれ表示し、REP2の表示による非RTへの移行を回避しつつ、REP5の表示によりRT2に容易に昇格できる。青色の丸は、リプレイ図柄の一般的な色である青色に対応させたものである。
RT2への昇格後、再遊技確率の高いリプレイタイムRT中における有利区間中のアシストタイムATが、所謂アシストリプレイタイムARTとなる。RT2に昇格以後のARTの開始時からATの継続ゲーム数の減算を始める。有利区間は、RT2に昇格後のARTから減算する継続ゲーム数が残0となったとき、又は、有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数1500回に到達したことを主制御装置MCの内部カウンタで構成する監視カウンタで検出したとき、終了させる。1500回に到達すると、ARTの継続ゲーム数が残っていても、有利区間を強制終了させる。
継続ゲーム数の消化又は1500回の到達により有利区間を終了させるとき、指示機能に係る性能に影響を及ぼす全ての変数、すなわち有利区間の発生及び消滅に係る主制御装置MCのRWMの記憶情報を全て初期化し、通常区間に移行させる。通常区間では、RT1からRT2への昇格は困難で非RTに落ち易く、RT1で移行リプ1〜6の押し順にたまたま正解できてRT2に移行しても、ブランクBLK1〜6の表示によりRT1に転落し易い。
籤番号9〜11のチャンリプ1〜3は、非RT、RT1、RT2で、設定差無しで、同一当せん確率で抽せんする。各当せん確率は、数百分の一〜数千分の一程度、例えば16/65536=1/4096と低くしている。合計で48/65536≒1/1365となる。何れかのチャンリプ1〜3に当せんできると、引き続いてする内部振分抽せん(2段階抽せん)により、所定確率例えば4/5(80%)の確率で、有利区間でない通常区間では、1セット分の40GについてARTを継続可能とする有利区間に移行させ、有利区間では、1セット分の継続ゲーム数40Gを上乗せする。振分抽せんに外れると、有利区間への移行や上乗せはなく、次遊技は再遊技となるだけである。
籤番号12のフリーズリプは、非RT、RT1、RT2で、設定差無しで、同一当せん確率で抽せんする。その当せん確率は、数千分の一〜1/17500、例えば4/65536=1/16384と極めて低くしている。フリーズリプに当せんできると、遊技進行を一時中断させる所謂フリーズ下で回胴演出を伴わせ、有利区間でない通常区間では、優遇的な10セット分の400GについてARTを継続可能とする有利区間の移行を確定させ、有利区間では、優遇的な10セット分の継続ゲーム数400Gの上乗せを確定させる。勿論、次遊技は再遊技となる。
籤番号13の左ベルは、NML1の入賞により8枚のメダルを獲得できる正解押し順が第1番目に左ストップボタン6Lを押す左第1停止となり、籤番号14の中ベルは、NML2の入賞により8枚のメダルを獲得できる正解押し順が第1番目に中ストップボタン6Cを押す中第1停止となり、籤番号15の右ベルは、NML3の入賞により8枚のメダルを獲得できる正解押し順が第1番目に右ストップボタン6Rを押す右第1停止となる。押し順不正解時は、各当せんエリアで重複当せんさせる1枚役NML4〜9の何れかを表示確率1/2で入賞させるか、表示確率1/2でブランクBLK1〜6の何れかを表示させる。
左ベル、中ベル、右ベルの各択役は、非RT、RT1、RT2、RBB1内部中、RBB2内部中に抽せんし、設定差無しで、均等に按分した当せん確率で当せんさせる。設定差無しで且つ遊技状態の移行も伴わないが、有利区間への移行抽せん役としても指示機能に係る処理抽せん役としても機能させていない。有利区間におけるアシストタイムAT中は、上部液晶表示装置71に、ストップボタン6L,6C,6Rの配置に対応させて、
正解押し順が左第1停止の左ベルなら、黄色の丸中に「1××」と付したナビを、
正解押し順が中第1停止の中ベルなら、黄色の丸中に「×1×」と付したナビを、
正解押し順が右第1停止の右ベルなら、黄色の丸中に「××1」と付したナビを
それぞれ表示し、これらのベルナビにより容易に8枚払出しを受け得る。黄色の丸は、ベル図柄の一般的な色である黄色に対応させたものである。ただし、有利区間中でも、非RTの遊技状態にあるときは、ベルナビを表示させず、ブランクBLK1〜6の表示によるRT1への移行を促す。
正解押し順が左第1停止の左ベルなら、黄色の丸中に「1××」と付したナビを、
正解押し順が中第1停止の中ベルなら、黄色の丸中に「×1×」と付したナビを、
正解押し順が右第1停止の右ベルなら、黄色の丸中に「××1」と付したナビを
それぞれ表示し、これらのベルナビにより容易に8枚払出しを受け得る。黄色の丸は、ベル図柄の一般的な色である黄色に対応させたものである。ただし、有利区間中でも、非RTの遊技状態にあるときは、ベルナビを表示させず、ブランクBLK1〜6の表示によるRT1への移行を促す。
籤番号16のスイカ及び籤番号17のチェリーは、非RT、RT1、RT2、RBB1内部中、RBB2内部中に、設定差無しで抽せんする。スイカは、数十分の一の当せん確率例えば2048/65536=1/32で当せんさせ、表示確率1のNML10を入賞させて3枚のメダルを払出す。チェリーは、同じく数十分の一の当せん確率例えば1024/65536=1/64で当せんさせ、表示確率1のNML11を入賞させて3枚のメダルを払出す。
非RT、RT1、RT2でスイカに当せんできると、引き続いてする内部振分抽せんにより、所定確率例えば1/20(5%)の確率で、通常区間中は、1セット分の40GについてARTを継続可能とする有利区間に移行させ、有利区間では、1セット分の継続ゲーム数40Gを上乗せする。非RT、RT1、RT2でチェリーに当せんできると、引き続いてする内部振分抽せんにより、所定確率例えば1/10(10%)の確率で、通常区間中は、1セット分の40GについてARTを継続可能とする有利区間に移行させ、有利区間では、1セット分の継続ゲーム数40Gを上乗せする。なお、RBB1内部中及びRBB2内部中にスイカ又はチェリーに当せんしても、有利区間への移行も上乗せもしない。
籤番号13〜17の入賞に係る籤は、非RT、RT1、RT2、RBB1内部中、RBB2内部中において同一の当せん確率としている。役物が作動している場合を除き、入賞役についての確率変動は禁止されているからである(遊技機規則第6条別表第五(1)ロ(カ))。
籤番号18の設定差有りのRBB1、籤番号19の設定差無しのRBB2は、非RT、RT1、RT2で抽せんする。籤番号20の小役ALL(NML1〜11の重複当せん)は、RBB1作動中、RBB2作動中で抽せんし、毎ゲーム8枚のメダルを払出す。RBB1作動中の小役ALLは設定差有りの籤としている。
設定差有りのRBB1作動中、設定差無しの所定確率例えば6555/65536≒1/100で通常リプ1を抽せんし、設定差有りで通常リプ2及び小役ALLを抽せんし、設定差無しの所定確率例えば3536/65536≒1/18.5の確率で不当せんを抽せんし、設定差有りの籤である通常リプ2及び小役ALLにより、160枚超過すなわち168枚獲得により作動終了となるまでのRBB1作動中の遊技数を設定が高いほど多くなる仕様にしている。
設定差無しのRBB2作動中、毎ゲーム、小役ALLのみを抽せんし、作動開始から21回のゲーム後に160枚を超過して168枚のメダルを速攻的に得られる。
アシストリプレイタイムART中を含む有利区間中、RBB1又はRBB2に当せんすると、ART中にある場合は次ゲームからARTの継続ゲーム数の減算を中断し、ART前の準備段階(REP5によるRT2昇格前等)にある場合はARTの権利を保証する。RBB1作動中又はRBB2作動中の遊技状態が獲得メダル160枚超過で作動終了となったとき、ARTの継続ゲーム数に残りがある場合、作動終了後の次ゲームからARTの継続ゲーム数の減算を再開し、残存継続ゲーム数についてARTを継続させる。ARTの権利が保証された場合、ARTに突入させる。要するに、有利区間中のRBB1又はRBB2による役物の当せんに基づく役物作動終了後、有利区間を継続可能な仕様にしている。
ARTの残り継続ゲーム数が0になると、有利区間を終了させて次ゲームから通常区間とする。左ベル、中ベル、右ベルの正解押し順の報知がなくなることにより、数ゲームのうちにブランクBLK1〜6が表示され、再遊技確率の低いRT1に転落する。なお、RT2からRT1への転落時(ブランクBLK1〜6が表示されたとき)に有利区間を終了させる仕様に変えてもよい。通常区間中は、非RT,RT1,RT2何れかにおいて、チャンリプ1〜3、フリーズリプ、スイカ、チェリーの当せんを得て、有利区間への移行に期待することになる。
図5に、設定差有りの籤を含む、非RT、RT1、RT2、RBB1作動中の設定毎の当せん値数の例を一覧で示す。
非RT、RT1、RT2では、設定差有りのRBB1の当せん値数と設定差有りの不当せんの当せん値数の和を一定にしている。RBB1作動中は、設定差有りの通常リプ2の当せん値数と設定差有りの小役ALLの当せん値数の和を一定にしている。
非RT、RT1、RT2では、設定差有りのRBB1の当せん値数と設定差有りの不当せんの当せん値数の和を一定にしている。RBB1作動中は、設定差有りの通常リプ2の当せん値数と設定差有りの小役ALLの当せん値数の和を一定にしている。
RBB1作動中の平均ゲーム数Gは、160枚超過による終了までに168枚のメダルを獲得できる再遊技以外による3枚掛け期待値Eoから求める再遊技以外のゲーム数G1と、通常リプ1と通常リプ2とによる再遊技のゲーム数G2の和で概算できる。設定1〜6のそれぞれは以下のとおり求められる。
1]設定1
Eo=29232×8/(65536−(6555+26213))≒7.14
G1=168/7.14≒23.5
G2=23.5×(6555+26213)/(29232+3536)≒23.5
G=G1+G2=47.0(回)
Eo=29232×8/(65536−(6555+26213))≒7.14
G1=168/7.14≒23.5
G2=23.5×(6555+26213)/(29232+3536)≒23.5
G=G1+G2=47.0(回)
2]設定2
Eo=28586×8/(65536−(6555+26859))≒7.12
G1=168/7.12≒23.6
G2=23.6×(6555+26859)/(28586+3536)≒24.5
G=G1+G2=48.1(回)
Eo=28586×8/(65536−(6555+26859))≒7.12
G1=168/7.12≒23.6
G2=23.6×(6555+26859)/(28586+3536)≒24.5
G=G1+G2=48.1(回)
3]設定3
Eo=27909×8/(65536−(6555+27536))≒7.10
G1=168/7.10≒23.7
G2=23.7×(6555+27536)/(27909+3536)≒25.7
G=G1+G2=49.4(回)
Eo=27909×8/(65536−(6555+27536))≒7.10
G1=168/7.10≒23.7
G2=23.7×(6555+27536)/(27909+3536)≒25.7
G=G1+G2=49.4(回)
4]設定4
Eo=27075×8/(65536−(6555+28370))≒7.08
G1=168/7.08≒23.7
G2=23.7×(6555+28370)/(27075+3536)≒27.0
G=G1+G2=50.7(回)
Eo=27075×8/(65536−(6555+28370))≒7.08
G1=168/7.08≒23.7
G2=23.7×(6555+28370)/(27075+3536)≒27.0
G=G1+G2=50.7(回)
5]設定5
Eo=26318×8/(65536−(6555+29127))≒7.05
G1=168/7.05≒23.8
G2=23.8×(6555+29127)/(26318+3536)≒28.4
G=G1+G2=52.2(回)
Eo=26318×8/(65536−(6555+29127))≒7.05
G1=168/7.05≒23.8
G2=23.8×(6555+29127)/(26318+3536)≒28.4
G=G1+G2=52.2(回)
6]設定6
Eo=25453×8/(65536−(6555+29992))≒7.02
G1=168/7.02≒23.9
G2=23.9×(6555+29992)/(25453+3536)≒30.1
G=G1+G2=54.0(回)
Eo=25453×8/(65536−(6555+29992))≒7.02
G1=168/7.02≒23.9
G2=23.9×(6555+29992)/(25453+3536)≒30.1
G=G1+G2=54.0(回)
なお、期待値Eoの分母は、内部抽せん用乱数の範囲の大きさM=65536から再遊技役の当せん値数を引いたものとなる。これは、規定数3枚のメダルを投入して再遊技になっても、遊技者は3枚のメダルを手にすることはできず、再遊技の結果を得た時点では、「もう一回」という次回遊技が可能となる権利を得るだけであり、次回遊技以降に、入賞役である小役ALLを引いた場合は8枚のメダルを獲得でき、不当せんを引いた場合はメダルを獲得できず、この時点でメダルの獲得枚数が確定するものであって、結局、M個の玉の入った抽せん箱の中から再遊技の玉(再遊技の当り籤)を取り除いて籤を引くことと等価になるからである。一方、RBB1作動中の平均ゲーム数Gは、「もう1回」となる再遊技のゲーム数G2を加える必要があるため、このG2を再遊技の当り籤を取り除いて籤を引いた回数G1に加えたものである。
RBB1作動中の平均ゲーム数Gは、設定が高くなるほど、47.0回、48.1回、49.4回、50.7回、52.2回、54.0回と順次多くなる。ただし、平均ゲーム数であるため、低い設定1〜3でも50回を超える場合もあるし、高い設定4〜6でも、50回を下回ることもある。
図6に示すように、通常区間から有利区間に移行した初回の利益獲得機会を始点0とし、この始点0から、有利区間の上限遊技数1500回を監視する監視カウンタCT2とは別個独立に設ける、主制御装置MCの内部カウンタで構成する遊技数経過カウンタCT1にて遊技数の経過を数える。通常区間から有利区間への移行は、設定差のない籤であるチャンリプ1〜3、フリーズリプ、スイカ、チェリーの当せんを契機として上述のとおりされる。
遊技数経過カウンタCT1で数える経過遊技数は、RBB1作動中又はRBB2作動中の遊技数を含める。ただし、RBB1内部中又はRBB2内部中は、遊技数経過カウンタCT1のカウントを停止させる。遊技数経過カウンタCT1にて数える経過遊技数が、所定値例えば100ゲームになったとき、指示機能に係る処理としての「ARTの継続ゲーム数の上乗せ抽せん」の実行契機を生起させる。
ARTの継続ゲーム数の上乗せ抽せんは、100ゲーム毎の実行契機の生起時に有利区間にあるとき、又は、100ゲーム毎の実行契機が有利区間中のRBB1又はRBB2の当せんからRBB1作動終了又はRBB2作動終了までに生起したときはこれらの作動終了後に有利区間にあるときに実行する。この上乗せ抽せんでは、内部抽せんでの当せん籤に関係なく、遊技数の経過により、内部振分抽せんを実行し、所定の上乗せゲーム数、例えば0〜100ゲームの範囲で5ゲーム刻みで可変とした上乗せゲーム数を決定し、残継続ゲーム数に加算する。上乗せゲーム数0の場合は上乗せはされない。
有利区間が継続する限り、上乗せ抽せんの実行契機(前回の利益獲得機会)を始点としてさらに100ゲーム経過後も、同条件で上乗せ抽せんをする利益獲得機会が付与される。こうして、有利区間が継続する限り、100ゲーム毎に周期的に上乗せ抽せんの実行契機が生起され、この実行契機に基づいて遊技者に利益獲得機会が与えられる。
例えば、有利区間の移行始点0から高確遊技状態RT2に移行するまでのART準備中のゲーム数を10ゲーム、1セット40ゲームのART中の30ゲーム目で設定差有りのRBB1に当せんしたと仮定する。設定1〜3では、比較的短いRBB1の平均ゲーム数経過後、残り10ゲームの有利区間を消化すると、有利区間が終了して通常区間に移行する。よって、始点0からRBB1内部中を除く100ゲーム経過時は、通常区間となっているため、上乗せ抽せんはされない。なお、有利区間が終了して通常区間になった時点で、遊技数経過カウンタCT1の以後のカウントは停止し初期値0をセットするものとしている。
しかし、設定4〜6では、比較的長いRBB1の平均ゲーム数経過後、残り10ゲームの有利区間中に100ゲームの実行契機が到来し、上乗せ抽せんがされる。仮に、45ゲームの上乗せに当せんしたとし、1ゲーム以上例えば1ゲームを残して上乗せ分の44ゲーム目で再びRBB1に当選したとする。設定4,5では、RBB1の平均ゲーム数及び残り1ゲームの有利区間を消化すると、通常区間に移行し、前回から100ゲーム経過時(始点0から200ゲーム経過時)は既に通常区間となっているため、遊技数の経過による2回目の上乗せ抽せんはされない。
一方、設定6では、最も長いRBB1の平均ゲーム数を消化中に、前回から100ゲーム経過(始点0から200ゲーム経過)による実行契機が到来し、RBB1作動終了後にあと1ゲームの有利区間が残っているため、RBB1作動終了の次ゲームのスタートレバー5の操作による遊技時に、遊技数経過による2回目の上乗せ抽せんがされ、ARTのさらなる継続が可能になる。
有利区間中にRBB2に当せんした場合も、RBB2内部中は遊技数経過カウンタCT1によるカウントを停止させ、RBB2当せんからRBB2作動中に上乗せ抽せんの実行契機が到来したときは、RBB2作動終了後に有利区間にあるときに上乗せ抽せんがされる。もっとも、RBB2は設定差なしの籤に係り、その作動中の籤の仕様にも設定差はないことから、RBB2当せんからRBB2内部中に実行契機が到来したときはRBB2作動中となったとき、RBB2作動中に実行契機が到来したときは直ちに、上乗せ抽せんをする仕様に変更してもよい。なお、有利区間中、RBB1又はRBB2以外に、チャンリプ1〜3、フリーズリプ、スイカ、チェリーの当せんを契機とした上乗せも期待できるのは言うまでもない。
以上の例のように、設定が高いほど、ARTの長期継続が可能になる。ただし、遊技数経過カウンタCT1とは別個独立に構成する監視カウンタCT2で有利区間の始点0からRBB1内部中を含めてカウントする遊技数が1500回に達すると、ARTの継続ゲーム数が残っていても、有利区間を強制終了させることになる。
以上の実施形態では、第一種特別役物に係る役物連続作動装置から成る設定差有りRBB1と設定差無しRBB2との搭載機に適用したが、設定差有りRBB1のみを有し、RBB2は搭載無しの機種に適用してもよい。また、RBB1の当せん確率自体は設定差無しとし、RBB1作動中に設定差有りの籤を抽せんする仕様の機種に適用してもよい。
また、第二種特別役物に係る役物連続作動装置で構成し、上記RBB1と同様な確率で当せんさせる設定差有りCBB1、及び/又は、上記RBB2と同様な確率で当せんさせる設定差無しCBB2を搭載する機種に適用してもよい。例えば、作動図柄の組合せとして、CBB1は「リプレイ」−「ベル1」−「ベル1」、CBB2は「リプレイ」−「ベル1」−「スイカ又はブドウ」の何れも表示確率1とした内部中のない仕様にし、CBB1又はCBB2作動中の第二種特別役物CB作動中に停止操作から「75ms以内」の最大1コマ滑りで停止させるべきリールを右リール1Rとし、CB作動中のフォロー小役として「リプレイ」−「黒バー又は白バー」−「リプレイ又はベル1又はスイカ又はブドウ又は黒バー又は白バー」の図柄の組合せによる8枚役NML12を追加し、獲得メダル208枚超過の216枚獲得(27ゲーム)で終了するものとする。
この場合、設定が高いほど、設定差有りのCBB1に当せんし易いため、有利区間中のCBB1の出現率が高く、遊技数の経過による上乗せ抽せんの実行契機が、CBB1又はCBB2の作動終了後の有利区間中、或は、CBB1又はCBB2作動中に到来する頻度がそれぞれ高まり、ARTの長期継続に期待できるものとなる。図6[2]の例では、遊技数経過カウンタCT1を、1500Gの監視カウンタCT2により構成しており、主制御装置MCのソフト処理も簡易に行える。なお、図6[2]では、設定6のみについてARTの上乗せが可能である例を示したが、設定1〜5でも上乗せされる可能性は勿論あるのは言うまでもない。有利区間が終了して通常区間になった時点で、監視カウンタCT2の以後のカウントを停止し、初期値0をセットする。
なお、図6[2]の例において、CBB1又はCBB2作動中に設定差ありの籤の仕様により、全小役の当せんと設定差有り再遊技役の当せんとが重複当せん状態となるとき、配当の少ない1枚役を当せんさせることにより、208枚超過までの遊技数に長短を付ける仕様にするのが好ましい。あるいは、CBをシフト仕様にし、CBB1又はCBB2中の一般遊技時に設定差ありの小役及び又は再遊技役を抽せんすることにより、208枚超過までの遊技数に長短を付ける仕様にするのも好ましい。
図7に示すように、遊技機筐体8Bの内部に組込む制御装置CNは、遊技の進行を管理し、内部抽せん、入賞によるメダルの払出し、再遊技の作動、役物の作動、有利区間たるアシストタイムATの移行、上乗せ等の遊技者利益に関係する主遊技制御を実行させる所謂メイン側と呼ばれる遊技機規則でいう主基板に対応する主制御装置MCと、この主制御装置MCから一方向性通信仕様に従って送信する情報を受信して主制御装置MCでの決定事項に基づいて演出制御を実行させる所謂サブ側と呼ばれる遊技機規則でいう周辺基板に対応する周辺制御装置SCとを含む。一方向性通信仕様とは、主基板に関して遊技機規則で規定する「周辺基板が送信する信号を受信することができるものでないこと」を満たす通信仕様をいう。
主制御装置MCは、ROM及びRWMを内蔵したメインCPUを備える。メインCPUは、Z80互換チップから成り、基本的なZ80仕様に所定の遊技機用拡張仕様を適用しており、例えば12MHzのシステムクロック動作環境下で使用している。入力ポートI1には、各リールのインデックスセンサIDs、各ストップボタン6L,6C,6R、ベットボタン3、精算ボタン4、スタートレバー5、投入口2i下流のメダルセレクター2に設ける投入センサーSEN0及び通過センサーSEN1,2、メダルセレクター2からメダルを引き継ぐRシュートに設けるRシュートセンサーSEN3、メダル払出装置HPの出口に設ける払出センサーSEN4、メダル払出装置HPのバケット容量を超えて余剰に投入されたメダルを貯める補助収納庫に設けるオーバーフローセンサーSEN5、フロントキャビネット8E,8Fの開放を検出するドア開閉スイッチSi1、遊技場係員による操作により設定1(低)〜設定6(高)の6段階何れかに定める設定変更スイッチSi2等の各信号を入力している。
出力ポートO1から、LEDドライバDr0を介して各ストップボタンに内蔵する停止表示器61,62,63すなわち停止不可表示時に点灯させる赤LED61R,62R,63R及び停止可能表示時に点灯させる青LED61B,62B,63Bを、モータドライバDr1を介して各リールに駆動軸SHを直結させるステッピングモータ12L,12C,12R(SM)を、LEDドライバDr2を介して遊技基本ランプ類30を、ソレノイドドライバDr3を介してメダルセレクター2からメダルを離脱させるブロッカー爪部28を突出させるブロッカーソレノイド28sを、モータドライバDr4を介してメダル払出装置HPのメダル払出モータHPmを各制御している。
各インデックスセンサIDsは、各リールの内側に取付ける半円帯状のインデックスID(1Li,1Ci,1Ri)のオンエッジとオフエッジとを半周毎に検出し、最先のオンエッジ又はオフエッジの検出が定常回転状態下にある各リールについてされた後、停止表示器61,62,63の赤LED61R,62R,63Rの点灯を青LED61B,62B,63Bの点灯に変え、ストップボタン6L,6C,6Rの操作を受付可能にする。
メインCPUのROM上には、規定数のメダルを投入するメダル投入手段T、スタートレバー5の操作を契機として図4の仕様に従う内部抽せんを実行する内部抽せん手段K、スタートレバー5の操作後で且つ前遊技の開始から4.1秒経過後に全リールを正転側に加速して定常回転に到達させる回胴回転装置制御手段V1と、回転中の各リールを停止表示器61,62,63の青LED61B,62B,63Bの点灯下でする対応するストップボタン6L,6C,6Rの操作に基づいて個別に停止させる回転停止装置制御手段V2とを含む可変表示制御手段を構成するリール制御手段Vを設けている。
さらに、遊技結果が入賞なら所定配当数のメダルを払出すメダル払出手段M、遊技結果が再遊技の作動なら掛けメダルを自動投入するメダル自動投入手段N、遊技結果が図4の仕様に従う遊技状態の移行を伴うのなら遊技状態を移行させる遊技状態移行手段J、当せんした籤に応じた0以上1以下の確率で遊技の進行を一時的に中断して各リールを逆回転や振動等により変則動作させる所定の回胴演出の当否を決定するフリーズ抽せん手段W、その当せんに係る回胴演出を実行させる回胴演出実行手段Qを設けている。
さらにまた、有利区間への移行を上記のとおり設定差のない当せん役と関連付けた所定移行条件下で決定する有利区間移行決定手段H1、有利区間中のARTの継続ゲーム数の上乗せを上記のとおり周期抽せんを含む所定上乗せ条件下で決定する上乗せ決定手段H2、有利区間の開始から終了までを管理する有利区間継続管理手段H3、左ベル、中ベル、右ベルによる択役や移行リプ1〜6についての正解押し順等の指示情報信号を主制御装置MCで管理するメインモニタMAに出力させると共に周辺制御装置SCで管理する上部液晶表示装置71に出力させる指示情報出力手段H4を設けている。
周辺制御装置SCは、ROM及びRWMをもつサブCPUを備える。サブCPUは、32ビットRISC(Reduced Instruction Set Computer)チップマイコンから成り、例えば200MHzを超えるシステムクロック動作環境下で使用している。サブCPUは、リアルタイムオペレーティングシステムRTOS(Real−Time Operating System)の管理下、画像演出や音声演出等に関するタスクに割当てるCPU時間、優先順位を制御することにより、適切且つ効率的なタスクの並行処理を可能にしている。
サブCPUは、汎用ポート制御機能Po、調歩同期式シリアルUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)及びクロック同期式シリアルによるシリアル通信機能Sr、I2C(Inter−Integrated Circuit)コントロール機能Ii等の、入出力ポートI2/O2を介した通信制御機能と共に、演出制御の対象デバイス毎の専用制御機能を統合した統合チップSOC(System On a Chip)から成るマイクロプロセッサである。
専用制御機能として、上下の液晶表示装置71,72に動画等を表示させる液晶表示機能Sy1、スピーカ91〜94及び/又はウーハー90から効果音等を出力させる音声出力機能Sy2、各種ランプE1〜E13及び表示窓80に臨む9つの図柄をリール帯の背面から照明するリールバックランプBL1〜9を点灯等させる電飾制御機能Sy3、可動ランプE1〜E4の展開及び収納用のモータm1〜m4を駆動させるモータ制御機能Sy4等の各種機能を内蔵する。RTCは、二次電池Btでバックアップするリアルタイムクロックであり、遊技待機中、同一機種間で、下部液晶表示装置72から上部液晶表示装置71に一斉に蝶が舞い上がる等の同期演出が行えるようにしている。
入力ポートI2には、主制御装置MCからの送信情報、十字キーユニットBT、下部液晶ボタンABの信号を入力している。主制御装置MCからの送信情報には、メイン側初期化完了情報、ベットボタン3の操作情報を含むメダル投入情報、スタートレバー5の操作情報を含むリール始動情報、内部抽せんによる当せんフラグ情報、ストップボタン6L,6C,6Rの操作情報、遊技結果情報、遊技状態情報、フリーズ及び回胴演出情報、有利区間移行情報、指示情報、上乗せ情報、有利区間終了情報、エラー情報等、主制御装置MCで検出し又は決定若しくは実行する各種制御情報が含まれる。
サブCPUによる演出制御の対象デバイスには、上下の液晶表示装置71,72の背後に配置する面光源ユニットであって、パルス幅変調PWMによるデューティ比の変更により輝度を調整可能としたLEDバックライトによるディスプレイ用バックライト71B,72Bも含む。各液晶表示装置71,72は、各LCDドライバDr5,6を介して制御し、各バックライト71B,72Bは、各LEDドライバDr7,8を介して制御している。
ドットマトリクス表示装置73は専用のLEDドライバDr9を介して制御している。各種ランプE1〜13及びリールバックランプBL1〜9は、I2C仕様のLEDドライバDr10〜13を介して制御している。モータm1〜m4は、モータドライバDr14を介して制御している。スピーカ91〜94及びウーハー90は、デジタル/アナログ変換機能付きアンプDr15,16を介して制御している。下部液晶ボタンABをロックしてその押圧を禁止する下部液晶ボタンロッカーARは、ソレノイドドライバDr17を介して制御している。
サブCPUのROM上には、主制御装置MCから受信する主遊技制御の情報、及び/又は、周辺制御装置SCの現在の演出制御の情報に基づいて、サブ側の演出状態を管理する演出状態管理手段Zを設けている。この演出状態管理手段Zは、主遊技制御の情報及び/又は演出制御の情報に基づいて、演出対象とする複数のデバイスで協働した演出、或は、特定のデバイスによる単独の演出を実行させる演出メッセージを決定する演出メッセージ決定手段Yを含む。
演出状態管理手段Zの統括下、演出メッセージ決定手段Yでの決定等に基づいて作動する次の各手段を設けている。すなわち、上部液晶表示装置71に指示情報出力手段H4から出力する指示情報信号に従ったナビ例えば正解押し順が「左第1停止」ならストップボタン位置に対応させて「1××」等を表示させる表示ナビ手段X1、この表示ナビに連動してスピーカ91〜94から操作すべきストップボタンが左か中か右かを音声で知らせる音声ナビ手段X2を設けている。
また、遊技状態、回胴演出、ART中等に応じて液晶表示装置71,72及びドットマトリクス表示装置73に映し出す動画等を変更表示させる画像演出手段X3、これに連動して各種ランプE1〜13の点灯及び発光色を制御するランプ演出手段X4、スピーカ91〜94から効果音やBGMを出音させる音声演出手段X5、モータm1〜4により可動ランプE1〜E4の展開及び収納を制御するメカ演出手段X6、下部液晶ボタンABの押圧タイミング等に合わせてウーハー90を作動させる振動演出手段X7等を設けている。
以上のものにおいて、遊技数経過カウンタCT1や、1500回の上限遊技数の監視カウンタCT2は、カウントを加算するタイプのものを用いる他、所定値の100Gや上限遊技数の1500回から0に向けてカウントダウンするタイプのものを用いてもよい。また、設定差なしの全設定共通のRBB2は、役物作動時に指示機能に係る処理を実行可能であることから、RBB2作動中、遊技数経過カウンタCT1に加算するゲーム数を1より大の例えば10等とすることにより、遊技数経過カウンタCT1の遊技数加算に関する特化ゾーンとしてもよい。さらに、本発明は、第一種特別役物に係る役物連続作動装置又は第二種特別役物に係る役物連続作動装置若しくは第一種特別役物のみならず、設定差のある第二種特別役物や普通役物の搭載機にも適用可能である。
以上の説明中、確率等の具体的数字や図柄等は一例示に過ぎない。特に具体的数字は発明の特徴を明確化するためのものであり、遊技機規則に則った出玉試験にパスすることを必ずしも保証するものではない。
1L;左リール,1C;中リール,1R;右リール
2i;メダル投入口、2;メダルセレクター
3;ベットボタン、4;精算ボタン
5;スタートレバー、6L,6C,6R;各ストップスイッチ
71;上部液晶表示装置、72;下部液晶表示装置
8;リールパネル、80;表示窓
CN;制御装置、MC;主制御装置、SC;周辺制御装置
T;メダル投入手段、K;内部抽せん手段、V;リール制御手段
V1;回胴回転装置制御手段、V2;回転停止装置制御手段
M;メダル払出手段、N;メダル自動投入手段、J;遊技状態移行手段
W;フリーズ抽せん手段、Q;回胴演出実行手段
H1;有利区間移行決定手段、H2;上乗せ決定手段
H3;有利区間継続管理手段、H4;指示情報出力手段
2i;メダル投入口、2;メダルセレクター
3;ベットボタン、4;精算ボタン
5;スタートレバー、6L,6C,6R;各ストップスイッチ
71;上部液晶表示装置、72;下部液晶表示装置
8;リールパネル、80;表示窓
CN;制御装置、MC;主制御装置、SC;周辺制御装置
T;メダル投入手段、K;内部抽せん手段、V;リール制御手段
V1;回胴回転装置制御手段、V2;回転停止装置制御手段
M;メダル払出手段、N;メダル自動投入手段、J;遊技状態移行手段
W;フリーズ抽せん手段、Q;回胴演出実行手段
H1;有利区間移行決定手段、H2;上乗せ決定手段
H3;有利区間継続管理手段、H4;指示情報出力手段
Claims (4)
- 複数コマの図柄を可変表示させる複数の可変表示要素を有し、
遊技媒体の投入下における可変表示開始操作を契機に内部抽せん用の乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて予め定義した複数の籤の中から当せんを決定する内部抽せん手段と、
前記可変表示要素の可変表示を、対応する停止操作に基づいて、前記内部抽せん手段で当せんと決定した籤に含まれる役に対応した図柄の組合せの表示を許容させる可変表示制御手段とを含み、
前記籤の当せん確率の組合せである設定の違いによらない当せん確率にて当せんさせる籤の当せんを契機に、停止操作についての指示機能を作動可能とする有利区間に移行可能にした遊技機において、
前記内部抽せん手段は、入賞を容易にするための特別の装置である役物に係る抽せん仕様を含み、
前記有利区間中の前記役物の当せんに基づく役物作動終了後、前記有利区間を継続可能な仕様にしていると共に、
前回の利益獲得機会から前記役物による役物作動中の遊技数を含めて数える経過遊技数が所定値になったとき生起させる実行契機に基づいて、前記有利区間にあるとき又は前記実行契機が前記有利区間中の前記役物の当せんから役物作動終了までに生起したときは役物作動終了後に前記有利区間にあるとき、前記指示機能に係る処理を実行して遊技者に利益獲得機会を付与する仕様にしていることを特徴とする遊技機。 - 前記実行契機を生起させる遊技数経過カウンタは、前記有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数の監視カウンタとは別のカウンタで構成しており、前記役物の当せんから役物作動開始までの間の前記役物の内部当せん中、前記遊技数経過カウンタのカウントを停止させる仕様にしている請求項1記載の遊技機。
- 前記実行契機を生起させる遊技数経過カウンタは、前記有利区間が最大限継続可能な所定上限遊技数の監視カウンタと共通のカウンタで構成しており、前記役物の作動図柄の組合せを表示確率1にしている請求項1記載の遊技機。
- 前記役物の作動中、前記設定の違いに応じた当せん確率にて当せんさせる設定差有りの籤により、前記設定が高いほど、終了までの役物作動中の遊技数が多くなる仕様にしている請求項1〜3何れか一項に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020018646A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
-
2017
- 2017-01-19 JP JP2017007999A patent/JP2018114189A/ja active Pending
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