JP2018112691A - 定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ニップ部に搬送される記録媒体の厚さや種類によって、定着回転体又は加圧回転体に対する記録媒体の分離性が低くなってしまったり、ブラシ状回転体に当接して記録媒体にキズがついてしまったりする不具合が生じにくい、定着装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】定着装置20には、ニップ部から送出される記録媒体Pの先端部に幅方向にわたって当接して定着ローラ21(定着回転体)から記録媒体Pを分離させるブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)が設けられている。そして、ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さや種類に応じて、ブラシ状部36A2、36B2の弾性力が互いに異なるように形成された複数のブラシ状ローラ36A、36Bのうちの1つを選択して、その選択したブラシ状ローラを記録媒体Pの先端部に当接可能な位置に移動させている。【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置における定着装置において、定着ローラなどの定着回転体を傷つけることなく、定着工程後の記録媒体が定着回転体に巻き付くことなく確実に分離されるように、定着回転体の表面にブラシ状回転体(ブラシ状剥離手段)を当接させる技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1における定着装置において、定着回転体(定着ロール)には、加圧回転体(加圧ロール)が圧接していて、記録媒体が搬送されるニップ部(定着ニップ)が形成されている。そして、ニップ部に搬送された記録媒体上のトナー像が、定着回転体から受ける熱と、ニップ部の圧力と、によって、記録媒体上に定着されることになる。そして、ニップ部から送出された記録媒体は、定着回転体に吸着した状態になっていても、ニップ部の出口側において定着回転体に当接するブラシ状回転体(ブラシ状剥離手段)によって、定着回転体から強制的に分離されて、排紙搬送経路に向けて搬送されることになる。
上述した従来の定着装置は、分離部材として軟らかなブラシ状回転体(ブラシ状剥離手段)を用いているため、分離部材として硬い分離爪を用いる場合に比べて、定着回転体の表面を傷つける不具合が軽減される効果が期待できる。
しかし、上述した従来の定着装置は、ニップ部に搬送される記録媒体の厚さや種類によって、定着回転体に対する記録媒体の分離性が低くなってしまったり、ブラシ状回転体に当接して記録媒体にキズがついてしまったりすることがあった。
そして、このような不具合は、定着工程後の記録媒体が加圧回転体に巻き付くことなく分離されるようにブラシ状回転体を設置した場合にも、同じように生じ得るものである。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ニップ部に搬送される記録媒体の厚さや種類によって、定着回転体又は加圧回転体に対する記録媒体の分離性が低くなってしまったり、ブラシ状回転体に当接して記録媒体にキズがついてしまったりする不具合が生じにくい、定着装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における定着装置は、トナー像を加熱して記録媒体の表面に定着する定着回転体と、前記定着回転体に圧接することで記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、前記ニップ部に対して記録媒体の搬送方向下流側の位置で前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面に当接又は対向して、前記ニップ部から送出される記録媒体の先端部に幅方向にわたって当接して前記定着回転体又は前記加圧回転体から当該記録媒体を分離させるブラシ状回転体と、を備え、前記ニップ部に搬送される記録媒体の厚さ又は種類に応じて、記録媒体の先端部に当接するブラシ状部の弾性力が互いに異なるように形成された複数の前記ブラシ状回転体のうちの1つを選択して、その選択したブラシ状回転体を当該記録媒体の先端部に当接可能な位置に移動させるものである。
本発明によれば、ニップ部に搬送される記録媒体の厚さや種類によって、定着回転体又は加圧回転体に対する記録媒体の分離性が低くなってしまったり、ブラシ状回転体に当接して記録媒体にキズがついてしまったりする不具合が生じにくい、定着装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 定着ローラとブラシ状ローラとを幅方向に示す概略図である。 (A)第1ブラシ状ローラが定着ローラに当接した状態を示す拡大図と、(B)第2ブラシ状ローラが定着ローラに当接した状態を示す拡大図と、である。 変形例1としての、定着装置の要部を示す拡大図である。 変形例2としての、定着装置の要部を示す拡大図である。 変形例3としての、定着装置を示す構成図である。
<実施の形態>
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、を示す。
また、7は用紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、を示す。
また、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成されたトナー像を記録媒体Pの表面に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に残留した未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面には、帯電電位が形成される。
その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する(露光工程である。)。詳しくは、書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Yの表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向、幅方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11Mの表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11Cの表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BKの表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成された潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図1の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送経路を通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとのニップ部(定着ニップ)にて、カラー画像(トナー像)が記録媒体Pの表面に定着される(定着工程である。)。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1の外部に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図4を用いて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2〜図4に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ローラ21、加熱手段としてのヒータ25、温度センサ40、加圧回転体としての加圧ローラ31、ブラシ状回転体としてのブラシ状ローラ36A、36B、第1アーム37、第2アーム38、引張スプリング39(付勢部材)、ガイド板35、等で構成されている。
ここで、定着回転体としての定着ローラ21(定着部材)は、ステンレス鋼などの金属材料からなる中空構造の芯金21a上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造のローラ部材であって、加圧回転体としての加圧ローラ31に圧接してニップ部(定着ニップ)を形成している。
定着ローラ21の弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ローラ21の離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等で形成されている。定着ローラ21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ローラ21は、駆動機構によって図2の時計方向に回転駆動される。
中空構造の定着ローラ21(芯金21a)の内部には加熱手段としてのヒータ25(熱源)が固設されている。
ヒータ25(加熱手段)は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板に固定されている。そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオンされた状態で、電源部からヒータ25に電力が供給される。そして、制御部により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって定着ローラ21が加熱されて、さらに加熱された定着ローラ21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。
ヒータ25の出力制御は、定着ローラ21表面に非接触で対向する温度センサ40によるローラ表面温度の検知結果に基いておこなわれる。詳しくは、温度センサ40(サーモパイル)の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ローラ21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、加圧回転体としての加圧ローラ31(加圧部材)は、主として、芯金32と、芯金32の外周面に接着層を介して形成された弾性層33と、からなる。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
そして、加圧ローラ31は、加圧機構によって定着ローラ21に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ローラ21との間に、所望のニップ部(図4にて破線で囲んだ部分である。)が形成される。
加圧ローラ31は、定着ローラ21の回転にともない、図2の反時計方向に従動回転する。
図2を参照して、定着ローラ21と加圧ローラ31との当接部(ニップ部である。)の入口側と出口側には、それぞれ、記録媒体Pの搬送を案内するガイド板35が配設されている。ガイド板35は、定着装置20の側板に固設されている。
また、定着ローラ21(定着回転体)の外周面に対向する位置であって、ニップ部(定着ニップ)の出口側近傍には、分離部材として機能するブラシ状回転体としてのブラシ状ローラ36A(36B)が配設されている。ブラシ状ローラ36A(36B)を設置することで、定着工程後の記録媒体Pが定着ローラ21の走行に沿って定着ローラ21に巻き付いてしまう不具合を軽減することができる。このブラシ状ローラ36A(36B)については、後でさらに詳しく説明する。
なお、定着装置20には、その他に、第1アーム37や、第2アーム38や、引張スプリング39(付勢部材)、が設置されているが、これらについても後で詳しく説明する。
上述のように構成された定着装置20は、次のように動作する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、ヒータ25に交流電圧が印加(給電)される。
そして、プリント指令(プリント要求)が入力されると、駆動機構によって定着ローラ21の時計方向の回転駆動が開始されて、加圧ローラ31の反時計方向の従動回転が開始される。その後、給紙部7から記録媒体Pが給送されて、2次転写バイアスローラ18の位置で、中間転写ベルト17上のトナー像が記録媒体P上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ31の押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録媒体Pは、ブラシ状ローラ36A(36B)によって分離されて、矢印Y11方向に搬送される。
以下、本実施の形態における定着装置20(画像形成装置1)において、特徴的な構成・動作について詳しく説明する。
図2〜図4を参照して、本実施の形態における定着装置20には、ニップ部(定着ニップ)に対して記録媒体Pの搬送方向下流側の位置で定着ローラ21(定着回転体)の表面に当接するように、ブラシ状回転体としてのブラシ状ローラ36A(36B)が設置されている。このブラシ状ローラ36A(36B)は、ニップ部から送出される記録媒体Pの先端部に幅方向(図2、図4の紙面垂直方向であって、図3の左右方向である。)にわたって当接して定着ローラ21から記録媒体Pを分離させる分離部材として機能するものである。
そして、ニップ部(定着ニップ)に搬送される記録媒体Pの厚さに応じて、記録媒体Pの先端部に当接するブラシ状部36A2、36B2の弾性力が互いに異なるように形成された複数のブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)のうちの1つを選択して、その選択したブラシ状ローラを記録媒体Pの先端部に当接可能な位置に移動させている。
詳しくは、定着装置20には、2つのブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)が、分離部材として切替え可能に設けられている。すなわち、第1ブラシ状ローラ36Aを定着ローラ21に当接させて分離部材として機能させる第1の状態(図2、図4(A)に示す状態である。)と、第2ブラシ状ローラ36Bを定着ローラ21に当接させて分離部材として機能させる第2の状態(図4(B)に示す状態である。)と、を制御部50によるモータ51(ステッピングモータ)の制御によって切替えられるように構成されている。
さらに具体的に、図4を参照して、第1アーム37には、一端側に第1ブラシ状ローラ36Aが回転可能に保持されていて、他端側に第2ブラシ状ローラ36Bが回転可能に保持されている。第1アーム37は、第2アーム38に対して回転軸37aを中心にして回動可能に保持されている。また、第1アーム37の回転軸37aは、モータ51(図2を参照できる。)のモータ軸に直接的に接続されている(又は、ギア列を介して間接続に接続されている)。このような構成により、制御部50によるモータ51の制御によって、第1アーム37が回転軸37aを中心にして回動されて、図4(A)に示す第1の状態と、図4(B)に示す第2の状態と、が適宜に切替えられることになる。
また、第2アーム38は、定着装置20の筐体に対して、支軸38aを中心に回動可能に保持されている。また、第2アーム38は、支軸38aを挟んで、一端側に第1アーム37が保持され、他端側に引張スプリング39の一端側が接続されている。引張スプリング39の他端側は、定着装置20の筐体に接続されている。このような構成により、ブラシ状ローラ36A(36B)は、引張スプリング39の付勢力によって第2アーム38を介して定着ローラ21に圧接する方向に付勢されて、定着ローラ21の表面に所望の圧接力で当接することになる。
ここで、ブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)は、軸部36A1、36B1の外周面に、可撓性を有する複数の毛状の部材からなるブラシ状部36A2、36B2が周設されたものである。詳しくは、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、ポリエステル、塩化ビニル等の樹脂繊維からなるブラシ毛が基布上に植毛されたものが、金属材料からなる軸部36A1、36B1上にスパイラル状に巻き付けられて、ブラシ状部36A2、36B2が形成されている。また、図3に示すように、本実施の形態におけるブラシ状ローラ36A、36Bは、ブラシ状部36A2、36B2の幅方向の長さが定着ローラ21の幅方向の長さとほぼ同等であって、定着ローラ21に対してブラシ状部36A2、36B2が幅方向にわたって当接するように構成されている。
また、本実施の形態では、第2ブラシ状ローラ36Bのブラシ状部36B2の弾性力が、第1ブラシ状ローラ36Aのブラシ状部36A2の弾性力に比べて、大きくなるように設定されている。
ここで、ブラシ状部36A2、36B2の「弾性力」とは、外力が加えられて変形しているブラシ状部36A2、36B2が、反作用として他に及ぼす力である。したがって、図4(B)に示すように第2ブラシ状ローラ36Bが定着ローラ21に当接している第2の状態では、図4(A)に示すように第1ブラシ状ローラ36Aが定着ローラ21に当接している第1の状態に比べて、定着ローラ21に対してブラシ状ローラが強い力で当接することになる。
なお、2つのブラシ状部36A2、36B2の弾性力の差異は、ブラシ状部36A2、36B2を構成するブラシ毛の材質、密度、長さなどに差異を設けることで形成することができる。
また、本実施の形態では、ブラシ状部36A2、36B2を、可撓性を有する複数の毛状の部材からなるものとした。これに対して、ブラシ状部36A2、36B2を、可撓性を有する複数の短冊状の部材(例えば、薄いPETなどの材料からなるフィルム状部材に複数の切込みを形成したものを周方向に複数並設してブラシ状にしたものである。)からなるものとすることもできる。
そして、本実施の形態では、ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さが薄いものである場合に、ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さが厚いものである場合に比べて、複数のブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)のうちブラシ状部の弾性力が大きなブラシ状ローラ36Bが選択される。
具体的に、本実施の形態では、通紙される記録媒体Pが薄紙(坪量が40g/m2以下の記録媒体Pである。)である場合には、第2ブラシ状ローラ36Bが分離部材として用いられるように選択されて、図4(B)に示す第2の状態になるように制御部50によってモータ51が制御される。これに対して、通紙される記録媒体Pが薄紙以外のもの(坪量が40g/m2を超える記録媒体Pである。)である場合には、第1ブラシ状ローラ36Aが分離部材として用いられるように選択されて、図4(A)に示す第1の状態になるように制御部50によってモータ51が制御される。
なお、通紙される記録媒体Pの厚さを検知する手段としては、記録媒体Pの厚さを直接的に検知する紙厚センサ53を用いることもできるし、記録媒体Pの厚さを間接的に検知する操作パネル52を用いることもできる。
紙厚センサ53は、公知のものを用いることができて、給紙部7から定着装置20に至る搬送経路中の所定位置に設置されて、その位置を通過する記録媒体Pの厚さを直接的に検知するものである。また、操作パネル52は、画像形成装置本体1の外装部に設置されていて、ユーザーによって入力された記録媒体Pの情報に基づいて記録媒体Pの厚さを間接的に検知するものである。
そして、検知された記録媒体Pの厚さに応じて、制御部50で分離部材として2つのブラシ状ローラ36A、36Bのうちどちらを用いるかを判断して、上述したようにモータ51を制御することになる。
このように、本実施の形態では、ニップ部から送出された記録媒体Pが定着ローラ21に巻き付くのを防止する分離部材として、可撓性を有しない分離爪を用いるのではなくて、可撓性を有するブラシ状ローラ36A、36Bを用いている。そのため、ブラシ状ローラ36A、36Bが記録媒体Pや定着ローラ21に接触しても、記録媒体Pや定着ローラ21にキズがついてしまう不具合が生じにくくなる。
また、ブラシ状ローラ36A、36Bは、可撓性を有するブラシ状部36A2、36B2のブラシ毛が、記録媒体Pと定着ローラ21との隙間に幅方向にわたって入り込むように、記録媒体Pの先端部に当接して、定着ローラ21から記録媒体Pを分離するものである。ここで、記録媒体Pの先端部は、余白になっていてトナー像が担持されない領域であるため、他の部分に比べて、定着ローラ21との密着性が弱く、定着ローラ21との間に比較的広い隙間が形成されることになる。そのため、上述したブラシ状部36A2、36B2のブラシ毛の隙間への入り込みが可能になり、分離部材としての機能(分離性)が担保されることになる。すなわち、定着工程後の記録媒体Pが定着ローラ21に巻き付いて、ジャム(紙詰まり)となる不具合が軽減されることになる。
このようにブラシ状ローラ36A、36Bは、概ね、記録媒体Pや定着ローラ21を傷つけることなく、分離部材として機能するものである。しかし、そのブラシ状部の弾性力が強すぎると、通紙される記録媒体Pの厚さ(又は、種類)によっては、ブラシ状ローラによって記録媒体Pの先端部にキズがつきやすくなる。また、そのブラシ状部の弾性力が弱すぎると、通紙される記録媒体Pの厚さ(又は、種類)によっては、分離部材として機能しにくくなる。
厚さが薄い記録媒体P(薄紙)は、剛性が低くて、定着ローラ21に巻き付きやすい。そのため、本実施の形態では、厚さが薄い記録媒体P(薄紙)が通紙されるときに、弾性力が比較的大きな第2ブラシ状ローラ36Bを分離部材として用いて、その分離性を高めている。これにより、薄紙が通紙される場合であっても、定着ローラ21への巻き付きを防止することができる。また、そのような場合、第2ブラシ状ローラ36Bの弾性力によって、記録媒体Pの先端部にキズが生じやすくなるものの、その弾性力は強すぎるほどには設定されていないため、記録媒体P(薄紙)の剛性の低さによって、ブラシ状部36B2に接触したときに逃げるように撓みが生じて大きなキズは形成されないことになる。
また、薄紙以外の記録媒体Pは、剛性がある程度高くて、定着ローラ21に巻き付きにくい。そのため、本実施の形態では、薄紙以外の記録媒体P(普通紙や厚紙である。)が通紙されるときに、弾性力が比較的小さな第1ブラシ状ローラ36Aを分離部材として用いて、その分離性を維持している。これにより、薄紙以外の記録媒体Pが通紙される場合であっても、定着ローラ21への巻き付きを防止することができる。また、そのような場合、第1ブラシ状ローラ36Aの小さな弾性力によって、記録媒体Pの先端部にキズが生じにくくなるとともに、定着ローラ21の表面にもキズが生じにくくなる。
このように、本実施の形態では、記録媒体Pや定着ローラ21へのダメージを最小限にしつつ、厚さの異なる記録媒体Pに対して効率的かつ確実に分離性を高めることができる。
なお、本実施の形態において、記録媒体Pの種類に応じて、2つのブラシ状ローラ36A、36Bのうちの一方を選択するように制御することもできる。
詳しくは、ニップ部に搬送される記録媒体Pの種類が定着ローラ21に対する分離性の低いものである場合に、ニップ部Pに搬送される記録媒体Pの種類が定着ローラ21に対する分離性の高いものである場合に比べて、複数のブラシ状ローラ36A、36Bのうちブラシ状部の弾性力が大きなブラシ状ローラ36Bが選択されることになる。さらに具体的に、分離性の低い記録媒体Pの種類(紙種)は予め制御部50の記憶部に記憶されていて、操作パネル52への記録媒体Pに関する入力情報に基づいて、分離性の低い種類の記録媒体Pが通紙されるものと判断された場合に、第1の状態ではなく第2の状態(図4(B)の状態である。)が選択されるように、モータ51が制御されることになる。
そして、そのように制御した場合にも、記録媒体Pや定着ローラ21へのダメージを最小限にしつつ、種類の異なる記録媒体Pに対して効率的かつ確実に分離性を高めることができる。
ここで、図4を参照して、本実施の形態において、ブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)は、当接する定着ローラ21の回転方向に対して同方向に回転するように構成されている。
詳しくは、駆動モータ55は、2つのブラシ状ローラ36A、36Bのうちいずれのブラシ状ローラが定着ローラ21に当接しても、そのブラシ状ローラに駆動伝達できるように接続される。そして、ブラシ状ローラを図4の時計方向に回転駆動する。すなわち、ブラシ状ローラ36A、36Bは、時計方向に回転する定着ローラ21に対して、当接位置でカウンタ方向に回転することになる。
このようにブラシ状ローラ36A、36Bがカウンタ方向に回転することで、ブラシ状ローラ36A、36Bの回転に沿うように、定着ローラ21に巻き付いた記録媒体Pが分離されることになる。すなわち、分離部材としての機能(分離性)が高められることになる。
また、本実施の形態において、ブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)は、当接する定着ローラ21の周速度に対して同等以上の周速度で回転するように構成されている。
詳しくは、駆動モータ55は、定着ローラ21との当接位置における線速比が1以上になるように、ブラシ状ローラ36A、36Bを回転駆動している。
このようにブラシ状ローラ36A、36Bの回転数を高く設定することで、定着ローラ21に巻き込まれるスピードよりも速く、ブラシ状ローラ36A、36Bの回転に沿うように、定着ローラ21に巻き付いた記録媒体Pが分離されることになる。すなわち、分離部材としての機能(分離性)が高められることになる。
また、本実施の形態において、ブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)は、ニップ部から送出された記録媒体Pが搬送方向に搬送されるように案内する。
詳しくは、ブラシ状ローラ36A、36Bは、定着装置20の下流側の搬送経路に沿うように配置されるとともに、搬送方向に沿うように回転している。
これにより、ブラシ状ローラ36A、36Bによって定着ローラ21から分離された後の記録媒体Pは、ブラシ状ローラ36A、36Bの回転に沿うように案内されながら、定着装置20の下流側の搬送経路に導かれて、定着工程後の記録媒体Pの搬送性が向上することになる。
<変形例1>
図5は、変形例1としての定着装置20の要部を示す拡大図であって、本実施の形態における図4(A)に対応する図である。
図5に示すように、変形例1では、ブラシ状ローラ36A(ブラシ状回転体)のブラシ状部36A2に付着した異物を除去するクリーニング部材としてのクリーニングブレード60が設置されている。
詳しくは、クリーニングブレード60(クリーニング部材)は、ゴム材料又は金属材料からなる略板状部材であって、ブラシ状部36A2のブラシ毛に入り込むように配置されている。これにより、ブラシ状ローラ36Aが回転駆動されると、ブラシ状ローラ36Aのブラシ状部36A2にクリーニングブレード60が摺接して、ブラシ状部36A2に付着したトナーや紙粉などの異物がクリーニングブレード60によって機械的に除去される。除去された異物は、下方に落下して、クリーニングブレード60が保持されたケース内に回収される。これにより、ブラシ状ローラ36Aに異物が付着してしまい、分離部材としての機能が低下してしまったり、記録媒体Pを傷つけてしまったりする不具合を未然に防止することができる。
なお、図5では、第1ブラシ状ローラ36Aが定着ローラ21に当接した第1の状態を図示しているが、第2ブラシ状ローラ36Bが定着ローラ21に当接した第2の状態であっても、第2ブラシ状ローラ36Bにクリーニングブレード60が当接するように構成されている。
<変形例2>
図6は、変形例2としての定着装置20の要部を示す拡大図である。
図6に示すように、変形例2では、ブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)が、定着回転体としての定着ローラ21の表面に当接して定着ローラ21から記録媒体Pを分離させる分離部材として機能するのではなくて、加圧回転体としての加圧ローラ31の表面に当接して加圧ローラ31から記録媒体Pを分離させる分離部材として機能するように構成されている。そして、変形例2でも、本実施の形態のものと同様に、通紙される記録媒体Pの厚さや種類に応じて、弾性力の異なる2つのブラシ状ローラ36A、36Bのうちの一方が選択されることになる。
このように構成した場合には、記録媒体Pや加圧ローラ31へのダメージを最小限にしつつ、厚さや種類の異なる記録媒体Pに対して効率的かつ確実に加圧ローラ31からの分離性を高めることができる。
<変形例3>
図7は、変形例3としての定着装置20を示す構成図である。
本実施の形態では、熱ヒータ方式のローラ式定着装置20に対して本発明を適用したが、本発明が適用される定着装置20はこのような方式のものに限定されることなく、種々の方式の定着装置に設置することができる。
例えば、図7(A)に示すように、熱ヒータ方式のベルト式定着装置20(定着回転体として定着ベルト22が用いられた定着装置である。)に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ベルト22は、定着補助ローラ23、加熱ローラ24、テンションローラなどの複数のローラ部材によって張架・支持されたものとなる。また、定着補助ローラ23は、定着ベルト22を介して加圧ローラ31に圧接してニップ部を形成することになる。さらに、中空構造の加熱ローラ24の内部に、ヒータ25が固設されることになる。
また、図7(B)に示すように、電磁誘導方式(IH方式)のローラ式定着装置20に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ローラ21は、芯金部上に、弾性層、励磁コイルが巻装された誘導加熱部70によって電磁誘導加熱される発熱層、離型層などが積層されたものとなる。
また、図示は省略するが、抵抗発熱方式のローラ式定着装置に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ローラは、芯金部における中空部に抵抗発熱体が当接するように設置され、芯金部上に弾性層や離型層などが積層されたものとなる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態における定着装置20は、ニップ部から送出される記録媒体Pの先端部に幅方向にわたって当接して定着ローラ21(定着回転体)から記録媒体Pを分離させるブラシ状ローラ36A、36B(ブラシ状回転体)が設けられている。そして、ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さや種類に応じて、ブラシ状部36A2、36B2の弾性力が互いに異なるように形成された複数のブラシ状ローラ36A、36Bのうちの1つを選択して、その選択したブラシ状ローラを記録媒体Pの先端部に当接可能な位置に移動させている。
これにより、ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さや種類によって、定着ローラ21に対する記録媒体Pの分離性が低くなってしまったり、ブラシ状ローラ36A、36Bに当接して記録媒体Pにキズがついてしまったりする不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、加圧回転体として加圧ローラ31を用いたが、加圧回転体として加圧ベルトを用いることもできる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、定着ローラ21に対してブラシ状ローラ36A、36Bを当接させて分離部材として機能させるように構成したが、定着ローラ21に対してブラシ状ローラ36A、36Bを微小なギャップをあけて対向させて分離部材として機能させることもできる。先に説明したように、記録媒体Pの先端部は余白で定着ローラ21に完全に密着しないため、定着ローラ21に対してブラシ状ローラ36A、36Bが微小なギャップをあけて非接触で対向していても、記録媒体Pの先端部の隙間にブラシ状ローラ36A、36Bのブラシ毛を入り込ませることができるため、このような構成が可能になる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。特に、定着ローラ21に対してブラシ状ローラ36A、36Bが非接触になるため、定着ローラ21の表面をさらに傷つけなくてすむ。
また、本実施の形態では、弾性力の異なる2つのブラシ状ローラ36A、36Bを用いたが、弾性力の異なる3つ以上のブラシ状ローラ36A、36Bを用いることもできる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。特に、3つ以上のブラシ状ローラ36A、36Bを用いることによって、通紙される記録媒体Pの厚さや種類に応じて、さらにキメの細かい制御をおこなうことができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願において、「幅方向」とは、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向であるものと定義する。
また、本願において、「記録媒体」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ローラ(定着回転体)、
25 ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
36A 第1ブラシ状ローラ(ブラシ状回転体)、
36A1 軸部、 36A2 ブラシ状部、
36B 第2ブラシ状ローラ(ブラシ状回転体)、
36B1 軸部、 36B2 ブラシ状部、
37 第1アーム、
38 第2アーム、
39 引張スプリング(付勢部材)、
60 クリーニングブレード(クリーニング部材)、
P 記録媒体。
特開昭60−76779号公報

Claims (9)

  1. トナー像を加熱して記録媒体の表面に定着する定着回転体と、
    前記定着回転体に圧接することで記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記ニップ部に対して記録媒体の搬送方向下流側の位置で前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面に当接又は対向して、前記ニップ部から送出される記録媒体の先端部に幅方向にわたって当接して前記定着回転体又は前記加圧回転体から当該記録媒体を分離させるブラシ状回転体と、
    を備え、
    前記ニップ部に搬送される記録媒体の厚さ又は種類に応じて、記録媒体の先端部に当接するブラシ状部の弾性力が互いに異なるように形成された複数の前記ブラシ状回転体のうちの1つを選択して、その選択したブラシ状回転体を当該記録媒体の先端部に当接可能な位置に移動させることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ニップ部に搬送される記録媒体の厚さが薄いものである場合に、前記ニップ部に搬送される記録媒体の厚さが厚いものである場合に比べて、前記複数のブラシ状回転体のうち前記ブラシ状部の弾性力が大きなブラシ状回転体が選択されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ部に搬送される記録媒体の種類が前記定着回転体又は前記加圧回転体に対する分離性の低いものである場合に、前記ニップ部に搬送される記録媒体の種類が前記定着回転体又は前記加圧回転体に対する分離性の高いものである場合に比べて、前記複数のブラシ状回転体のうち前記ブラシ状部の弾性力が大きなブラシ状回転体が選択されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ブラシ状回転体は、当接又は対向する前記定着回転体又は前記加圧回転体の回転方向に対して同方向に回転することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記ブラシ状回転体は、当接又は対向する前記定着回転体又は前記加圧回転体の周速度に対して同等以上の周速度で回転することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記ブラシ状回転体は、前記ニップ部から送出された記録媒体が搬送方向に搬送されるように案内することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記ブラシ状回転体の前記ブラシ状部に付着した異物を除去するクリーニング部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記ブラシ状回転体は、軸部の外周面に、複数の毛状又は短冊状の部材からなる前記ブラシ状部が周設されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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