JP2018112023A - 吊下げ方法及び吊下げ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋籠の撓みを抑制する吊下げ方法及び吊下げ構造を提供する。
【解決手段】吊下げ方法及び吊下げ構造は、張出架設工法に係る箱桁ブロック用の鉄筋籠150の吊下げに関し、当該鉄筋籠150は、底版鉄筋部11と、一対の側壁鉄筋部13と、を有する。底版鉄筋部11の底版下筋17の下方で橋軸方向に延在する第1吊受梁材21と、底版下筋17の上方において橋軸直角方向に延在し底版下筋17等を挟んで第1吊受梁材21に連結された第2吊受梁材23と、側壁鉄筋部13の中央部を通過して略鉛直に延在し第2吊受梁材23を両持ちで吊下げ支持する吊受張力材35と、一対の側壁鉄筋部13の各々の上方に配置され、各々に複数の吊受張力材35の上端部が連結される一対の吊込装置37と、が設置され、一対の吊込装置37が所定の吊下手段によって吊下げられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、鉄筋籠の吊下げ方法及び吊下げ構造に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の張出架設工法が知られている。この工法では、橋梁の既設の橋桁の先端部から移動作業車を張出させ、鉄筋コンクリート製の橋桁ブロックを既設の橋桁の先端部から張出すように形成する。このような張出施工を繰り返すことによって橋桁を段階的に伸長させていく。上記の橋桁ブロックに埋設される鉄筋は、予め鉄筋籠として組立てられ、この鉄筋籠がホイスト等を用いて吊下げて移動され、橋桁ブロックのコンクリートの打設位置に設置される。
特開平11-021820号公報
上記の特許文献1の例のように、一般的に、予め組立てられた鉄筋籠を吊下げる場合においては、鉄筋籠が自重に起因して撓むことになる。この種の鉄筋籠では、縦横に延在する鉄筋同士の交差部が結束線によって結束されている。そして、鉄筋籠の撓みが大きい場合には、特に上記の結束部分等に不可逆的な変形が生じやすく、その結果、鉄筋籠全体としての変形が残留してしまう虞もある。また、上記の結束部分が破損し、結束作業のやり直しが必要になる場合もある。
このような問題に鑑み、本発明は、鉄筋籠の撓みを抑制する吊下げ方法及び吊下げ構造を提供することを目的とする。
本発明の吊下げ方法は、鉄筋コンクリート構造物の底版に埋設される底版鉄筋部と、底版鉄筋部の両端縁から立ち上がるように設けられ各々が鉄筋コンクリート構造物の側壁に埋設される一対の対向する側壁鉄筋部と、を有する鉄筋籠の吊下げ方法であって、底版鉄筋部の下面に沿って側壁鉄筋部の対向方向に延在する底版下筋の下方に設置され底版下筋に略直交する方向に延在すると共に、底版下筋よりも高い曲げ剛性を有する第1吊受梁材と、底版下筋の上方において底版下筋の延在方向に略平行に延在すると共に、底版下筋よりも高い曲げ剛性を有し、底版下筋を挟んで第1吊受梁材に連結される第2吊受梁材と、側壁鉄筋部の各々において、側壁鉄筋部のうち側壁の厚み方向の中央部を通過して側壁鉄筋部の上端部まで延在し、第2吊受梁材を両持ちで吊下げ支持する一対の吊受張力材と、側壁鉄筋部の各々の上方に配置され、吊受張力材の上端部が連結される一対の吊込装置と、が設置され、一対の吊込装置が所定の吊下手段によって吊下げられる。
また、本発明の吊下げ構造は、鉄筋コンクリート構造物の底版に埋設される底版鉄筋部と、底版鉄筋部の両端縁から立ち上がるように設けられ各々が鉄筋コンクリート構造物の側壁に埋設される一対の対向する側壁鉄筋部と、を有する鉄筋籠の吊下げ構造であって、底版鉄筋部の下面に沿って側壁鉄筋部の対向方向に延在する底版下筋の下方に設置され底版下筋に略直交する方向に延在すると共に、底版下筋よりも高い曲げ剛性を有する第1吊受梁材と、底版下筋の上方において底版下筋の延在方向に略平行に延在すると共に、底版下筋よりも高い曲げ剛性を有し、底版下筋を挟んで第1吊受梁材に連結される第2吊受梁材と、側壁鉄筋部の各々において、側壁鉄筋部のうち側壁の厚み方向の中央部を通過して側壁鉄筋部の上端部まで延在し、第2吊受梁材を両持ちで吊下げ支持する一対の吊受張力材と、側壁鉄筋部の各々の上方に配置され、吊受張力材の上端部が連結され、所定の吊下手段によって吊下げられる一対の吊込装置と、を備える。
上述の吊下げ方法及び吊下げ構造によれば、底版下筋よりも高い曲げ剛性を有する第1吊受梁材と第2吊受梁材とが、底版鉄筋部の下面に沿って縦横に設置され、第1吊受梁材と第2吊受梁材とで底版下筋が上下に挟み込まれる。そして、第2吊受梁材が両持ちで吊下げ支持され、その吊下げ支持位置は、側壁鉄筋部の壁厚方向の中央部である。このような構造により、底版鉄筋部が高い曲げ剛性の第1吊受梁材と第2吊受梁材とで支持されながら吊下げられるので、底版鉄筋部の撓みが抑制される。また、底版鉄筋部の撓みが抑制されることから、側壁鉄筋部の鉛直姿勢が維持され、側壁鉄筋部の撓みも抑制することができる。
また、第2吊受梁材は、互いのウェブ外面を対面させて対称に配置される2本のチャネル材で構成され、第1吊受梁材は、底版下筋同士の間隙に上下に挿通されると共に両端が2本のチャネル材の間隙を通過するU字ボルトによって第2吊受梁材に締結されることとしてもよい。このように、チャネル材やU字ボルトといった汎用の要素によって第1吊受梁材等を構成することができる。
また、吊込装置は、第1吊受梁材に略平行な方向に延在する複数の縦梁材と、当該縦梁材に略直交する方向に延在する横梁材と、を有する井桁構造をなすこととしてもよい。この構成によれば、吊込装置の変形が抑制され吊下げ時における鉄筋籠の姿勢が安定する。
本発明によれば、鉄筋籠の撓みを抑制する吊下げ方法及び吊下げ構造を提供することができる。
(a)は、本実施形態の吊下げ方法及び吊下げ構造が適用される橋梁の側面図であり、(b)は、その平面図である。 移動作業車を示す側面図である。 移動作業車の要部を示す正面図である。 移動作業車の要部を示す平面図である。 (a)〜(d)は、移動作業車による張出施工の手順を順に示す側面図である。 (a)は鉄筋籠を示す断面図であり、(b)は鉄筋籠に吊下げ用の治具を装着した状態を示す断面図である。 (a),(b)は鉄筋籠の底版鉄筋部の近傍を拡大して示す断面図である。 鉄筋籠の底版鉄筋部と側壁鉄筋部との交差部を拡大して示す断面図である。 鉄筋籠の側壁鉄筋部の上方近傍を拡大して示す断面図である。 (a)は単管パイプと屈曲部とを示す斜視図であり、(b)は単管パイプと挟持された屈曲部とを示す側面図である。 トロリーによって鉄筋籠が吊下げられた状態を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る鉄筋籠の吊下げ方法及び吊下げ構造の実施形態について詳細に説明する。
まず、本実施形態の吊下げ方法及び吊下げ構造が適用される橋梁100の張出架設工法について説明する。図1に示される橋梁100は、コンクリート製の構造物であり、例えば連続ラーメン箱桁橋である。橋梁100は、地盤から鉛直方向に立ち上がる複数の橋脚101と、各橋脚101の上部に設けられた柱頭部103と、柱頭部103,103間に架け渡される橋桁104を備える。橋桁104は、橋軸方向に略平行に延びる2本の箱桁105と、箱桁105上に設けられる張出床版107とを有する。以下の説明においては、各図に示されるように、鉛直方向をZ方向、橋軸方向をY方向、橋軸直角方向をX方向としてX,Y,Zを用いる場合がある。
図3に示されるように、1つの箱桁105は、略水平に延在する底版105aと当該底版105aの両端から略鉛直上方に立ち上がる2つのウェブ105bと、ウェブ105bの上端において略水平に延在する上版105cと、を有し、箱桁105の橋軸方向に直交する断面形状は、中空の長方形をなしている。完成後の箱桁105は、水平方向に延びる場合もあるが、水平方向に対して傾斜する方向に延びる場合もある。また、完成後の箱桁105は、平面視において真っ直ぐに延びる場合もあるが、湾曲して延びる場合もある。本実施形態においては、図1(a),(b)に示されるように、完成後の箱桁105が水平方向に真っ直ぐに延びる場合を例として説明する。また、図1(b)に示されるように、箱桁105は、本実施形態において張出架設工法を開始する柱頭部103(図中の左側の柱頭部103)から離れるに従って橋軸直角方向に拡幅しているものとする。
箱桁105は、柱頭部103から張出架設工法により1ブロックずつ施工され、隣接する他の柱頭部103に向けて1ブロック分ずつ段階的に橋軸方向に伸長していく。実際には1つの柱頭部103から互いに反対方向へ二方向の張出架設を実行するが、本実施形態では、一方向の張出架設の施工についてのみ説明する。以下では、張出架設工法により箱桁105が伸長していく方向を「前方」として、前方・後方といったような文言を用いるものとする。
また、箱桁105の施工単位である1ブロック分の部分を「箱桁ブロックP」と呼ぶものとする。また、各々の箱桁ブロックPを区別する場合には、柱頭部103から数えて1ブロック目、2ブロック目、…、nブロック目 の箱桁ブロックPを、それぞれ箱桁ブロックP1、箱桁ブロックP2、…、箱桁ブロックPn といったように呼ぶものとする。
図2に示されるように、橋桁104の既設部分(以下「橋桁既設部分104a」と呼ぶ)の上面には複数のレール123が敷設され、レール123は橋桁既設部分104aの前端部まで延びている。レール123上には、張出架設工法に用いられる移動作業車121が設置され、移動作業車121は、レール123上を橋軸方向に移動可能に構成されている。
移動作業車121は、レール123上の前端部に固定されて、橋桁既設部分104aの前端部から箱桁ブロックPnの張出施工を行う。その後、完成した箱桁ブロックPn上にレール123が延長される。そして、レール123の先端部に移動作業車121を前進させ、箱桁ブロックP(n+1)の張出施工が行われる。以上を繰り返すことにより、橋桁既設部分104aが段階的に伸びていく。
(移動作業車)
続いて、図2〜図4を参照しながら移動作業車121について説明する。
図2に示されるように移動作業車121は、レール123上を橋軸方向に移動可能なワーゲンフレーム130と、ワーゲンフレーム130上に配置された上梁137とを備える。ワーゲンフレーム130および上梁137は、たとえば、複数のH形鋼が接合されることで形成される。本明細書において、ワーゲンフレーム130は、「トラベラー」と呼ばれるものを含む概念である。
図2及び図3に示されるように、ワーゲンフレーム130は、橋軸直角方向に略平行に配列された4つのメインフレーム131を備えている。各メインフレーム131は、平行四辺形状のトラス構面からなり、そのトラス構面が鉛直面に沿うように配置されている。本明細書において、メインフレーム131は、「メイントラス」と呼ばれるものを含む概念である。メインフレーム131の後端底部はアンカージャッキ133によってレール123に固定され、メインフレーム131の前端底部はメインジャッキ135によってレール123上で支持される。
上梁137は、これらの4つのメインフレーム131上に架設されている。上梁137は、橋軸直角方向に延在する2本の横架材137a,137bと、橋軸方向に延在し横架材137aと横架材137bとを連結する3本の連結梁137cと、とを有し、井桁状に形成されている。横架材137aはメインジャッキ135の略鉛直上方に配置される。横架材137bは橋桁既設部分104aの前端よりも前方に配置される。メインフレーム131の上部の前端部には、更に前方に張出す延長梁132が設けられている。橋軸直角方向に並ぶ4つの延長梁132のうちの中央の2つの間には、橋軸直角方向に延在する横架材134が架け渡されている。
張出施工時においては、メインフレーム131のうちメインジャッキ135よりも前方の部分が、橋桁既設部分104aの前端よりも前方に張出すように配置される。また、橋桁既設部分104aによる支持強度に鑑み、各メインフレーム131は、箱桁105の各ウェブ105bの鉛直上方の位置に配置される。
移動作業車121は、ワーゲンフレーム130によって吊り下げられる型枠支持部139と、上梁137及び横架材134によって吊り下げられる鉄筋先組装置141と、を備える。型枠支持部139は、橋桁既設部分104aの前端よりも前方に張出して配置され、鉄筋先組装置141は、型枠支持部139よりも更に前方に配置される。
(型枠支持部)
型枠支持部139は、上梁137から複数の吊材142を介して吊り下げられた型枠受梁143を有している。型枠受梁143は、橋桁既設部分104aの前方で組立てられるコンクリート型枠(図示せず)を支持する。このコンクリート型枠にコンクリートが打設されることで、橋桁既設部分104aの前方に1ブロック分の箱桁ブロックPnが構築される。図4に示されるように、施工される2本の箱桁105のそれぞれに対応して、型枠支持部139は、橋軸直角方向に配列され設けられる箱桁ブロックPn用の2つの型枠を支持する。
(鉄筋先組装置)
鉄筋先組装置141は、上梁137及び横架材134から複数の吊材145を介して吊り下げられた前方作業床147を有している。本実施形態では、前方作業床147は、上梁137の3本の連結梁137cの各前端部と、横架材134の橋軸直角方向における両端部及び中央部と、の合計6カ所で吊材145を介して吊下げ支持されている。前方作業床147上では、次回の箱桁ブロックP(n+1)に使用するための鉄筋籠150が組立てられる。前方作業床147には、例えば、鉄筋を配列するためのガイドとして鉄筋定規が設置されている。図4に示されるように、施工される2本の箱桁105のそれぞれに対応して、鉄筋先組装置141では、橋軸直角方向に配列される2つの鉄筋籠150が組立てられる。
(トロリー装置)
図2に示されるように、鉄筋先組装置141はトロリー装置151を有している。トロリー装置151は、前方作業床147上で組立てられた鉄筋籠150を吊下げて移動する装置である。トロリー装置151は、延長梁132の下方に配置されている。また、トロリー装置151と前方作業床147との間には鉄筋籠150の組立て及び吊下げ用のスペースが十分に確保される。トロリー装置151は、橋軸方向に延びるトロリーレール153と、トロリーレール153に案内されて移動すると共に鉄筋籠150を吊下げ可能なトロリー155とを有している。このような鉄筋先組装置141を備えることで、箱桁ブロックPnの型枠組立、コンクリート打設及び養生の作業に並行して、箱桁ブロックP(n+1)用の鉄筋籠150の組立て作業を行うといった運用が可能になる。
(拡幅追従機構)
前述の通り、4つのメインフレーム131は、それぞれが常に箱桁105のウェブ上に配置される必要がある。本実施形態の箱桁105は張出架設工法が進行するに従って徐々に拡幅して行くので、箱桁105のウェブ同士の間隔も徐々に広がっていくことになる。そこで、4つのメインフレーム131のうち少なくとも両端の2つのメインフレーム131は、橋軸直角方向に平行移動可能とされている。具体的には、これらの可動のメインフレーム131と横架材137a,137bはスライド機構157(図3)を介して接合されている。そして、当該スライド機構157によって、横架材137a,137bをメインフレーム131に対して橋軸直角方向に相対的にスライドさせることができる。このような機構によれば、張出架設の進行に従って箱桁105が拡幅していく場合にも、メインフレーム131の橋軸直角方向の位置を追従させることができる。なお、ここでは、箱桁105の拡幅に関わらず、2つの箱桁105,105同士の間隔は変化しないものとする。
(張出架設工法)
上述の移動作業車121によって実行される張出架設工法の手順は次の通りである。図5(a)に示されるように、橋桁既設部分104aの既設の箱桁ブロックP(n−1)の上方に移動作業車121が設置され、型枠支持部139では箱桁ブロックPn用の型枠が組立てられ、当該型枠に箱桁ブロックPnのコンクリートが打設され養生される。上記型枠内には箱桁ブロックPn用の鉄筋籠が設置されている。この作業に並行して、鉄筋先組装置141では、前方作業床147上で箱桁ブロックP(n+1)用の鉄筋籠150が組立てられる。
その後、図5(b)に示されるように、箱桁ブロックPnが完成し、箱桁ブロックPn上にレール123が延長される。その後、移動作業車121が前進され箱桁ブロックPnの上方に設置される。次に、図5(c)に示されるように、トロリー装置151で前方作業床147上の鉄筋籠150が吊上げられ、トロリー装置151により吊下げられた状態で鉄筋籠150が後方に移動され、当該鉄筋籠150が型枠支持部139に設置される。
その後、図5(d)に示されるように、上記鉄筋籠を囲むように型枠が組立てられ、更に型枠内に上版105c(図3)用の鉄筋が設置され、当該型枠に箱桁ブロックP(n+1)のコンクリートが打設され養生される。この作業に並行して、鉄筋先組装置141では、前方作業床147上で箱桁ブロックP(n+2)用の鉄筋籠150が組立てられる。以上の手順を繰り返すことで、箱桁ブロックPを段階的に形成していく。
続いて、前方作業床147上で先組された鉄筋籠150をトロリー装置151で吊下げるための吊下げ方法及び吊下げ構造の詳細について説明する。
(鉄筋籠)
図3に示されるとおり、鉄筋籠150が埋設される箱桁ブロックPは、略水平面に沿って広がる底版105aと、底版105aの両端縁から略鉛直上方に立ち上がり橋軸直角方向に対向する一対の略平行なウェブ105b(側壁)と、を有する鉄筋コンクリート構造物であり、箱桁ブロックPの断面形状は中空の長方形をなす。
図6(a)は橋軸方向に直交する断面を取った鉄筋籠150の断面図である。図6(a)に示されるように、上記のような箱桁ブロックPの形状に対応して、鉄筋籠150は略U字状の断面形状をもつ。すなわち、鉄筋籠150は、箱桁ブロックPの底版105a(図3)に埋設される底版鉄筋部11と、箱桁ブロックPの一対のウェブ105b(図3)にそれぞれ埋設される一対の側壁鉄筋部13と、を有する。なお、箱桁ブロックPのうち底版105aとウェブ105bには、事前に組立てられた当該鉄筋籠150の鉄筋が使用されるが、箱桁ブロックPの上版105c(図3)にはコンクリート打設の直前に鉄筋が設置される。
底版鉄筋部11は略水平面に沿って延在しており、一対の側壁鉄筋部13は底版鉄筋部11の橋軸直角方向の両端縁から略鉛直上方に立ち上がり橋軸直角方向に対向するように設けられている。鉄筋籠150は、次に説明するような縦横に延在する鉄筋同士が、交差点において結束線で結束されることにより、籠状に形成される。
底版鉄筋部11は、当該底版鉄筋部11の上面に沿って橋軸直角方向に延在する底版上筋15と、底版鉄筋部11の下面に沿って橋軸直角方向に延在する底版下筋17と、を有している。底版上筋15及び底版下筋17は、図6の紙面に直交する方向(橋軸方向)に平行に多数配列されている。更に、底版鉄筋部11は、底版上筋15の直下で橋軸方向に延在し、各底版上筋15と各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋16を有している。また、底版鉄筋部11は、底版下筋17の直上で橋軸方向に延在し、各底版下筋17と各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋18を有している。底版下筋17の両端部は、後述するウェブ鉄筋19の下端部の形状に沿って上方に屈曲されている。
側壁鉄筋部13は、ウェブ105b(図3)の内側面と外側面に沿うように略鉛直面内でU字状に形成されたウェブ鉄筋19を備えている。ウェブ鉄筋19は、図6の紙面に直交する方向(橋軸方向)に平行に多数配列されている。ウェブ鉄筋19は、ウェブ105b(図3)の外側の壁面に沿って埋設され略鉛直方向に延在する外側部位19aと、ウェブ105b(図3)の内側の壁面に沿って埋設され略鉛直方向に延在する内側部位19bと、が下端で連結され略U字状を呈する。なお、ウェブ鉄筋19の上端部は、それぞれウェブ105bの外側に向けて橋軸直角方向に屈曲されている。このウェブ鉄筋19の屈曲された部分を屈曲部19cと呼ぶ。更に、側壁鉄筋部13は、ウェブ鉄筋19の外側部位19aの直ぐ内側で橋軸方向に延在し、外側部位19aと各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋20を有している。更に、側壁鉄筋部13は、ウェブ鉄筋19の内側部位19bの直ぐ内側で橋軸方向に延在し、内側部位19bと各交差点で結束される複数の橋軸方向鉄筋22を有している。
(鉄筋籠の吊下げ方法及び吊下げ構造)
鉄筋先組装置141(図2)において、上記のように組立てられた鉄筋籠150をトロリー装置151で吊下げる場合においては、鉄筋籠150が自重に起因して撓むことになる。鉄筋籠150の撓みが大きい場合には、特に鉄筋同士の結束部分等に不可逆的な変形が生じやすく、その結果、鉄筋籠150全体としての変形が残留してしまう虞もある。また、上記の結束部分が破損し、結束作業のやり直しが必要になる場合もある。この問題の対策として、本実施形態における鉄筋籠150の吊下げ方法及び吊下げ構造について説明する。
図6(b)は、図6(a)の鉄筋籠150に対して、吊下げのための各治具を装着した状態を示す断面図である。図7は、底版鉄筋部11の一部を拡大して示す図であり、図7(a)は橋軸直角方向に平行な断面を取った断面図であり、図7(b)は橋軸方向に平行な断面を取った断面図である。また、図8は、図6(b)における底版鉄筋部11と側壁鉄筋部13とが交差する部分を拡大して示す断面図である。図8は、底版鉄筋部11と側壁鉄筋部13とが交差する部分のうちの一方のみを図示しているが、当該部分の他方も同様の構成を有しているので、重複する図示を省略する。また、図9は、図6(b)における側壁鉄筋部13の上端近傍を拡大して示す断面図である。
(第1吊受梁材)
まず、図6(b)及び図7に示されるように、鉄筋籠150の底版下筋17の下方に、橋軸方向に延在する複数の第1吊受梁材21が設置される。第1吊受梁材21は、底版下筋17及び橋軸方向鉄筋18よりも高い曲げ剛性を有するものであり、例えば、丸鋼材である。図6(b)に示される例では、7本の第1吊受梁材21が底版鉄筋部11の下に配置されている。第1吊受梁材21の長さは特に限定されないが、複数本の底版下筋17の下を横切る長さであることが好ましい。更には、第1吊受梁材21がすべての底版下筋17の下を横切ることが好ましく、このため、第1吊受梁材21の長さは鉄筋籠150の橋軸方向のほぼ全長に亘る長さであることが好ましい。
(第2吊受梁材)
続いて、底版下筋17及び橋軸方向鉄筋18の上方において橋軸直角方向に延在する第2吊受梁材23が設置される。第2吊受梁材23は、橋軸方向鉄筋18と橋軸方向鉄筋16との間の間隙に挿入される。1本の第2吊受梁材23は、互いのウェブ外面を対面させて対称に配置される2本のチャネル材23aで構成されており、全体として底版下筋17及び橋軸方向鉄筋18よりも高い曲げ剛性を有するものである。第2吊受梁材23は、底版下筋17及び橋軸方向鉄筋18を挟んで、第1吊受梁材21に連結される。具体的には、第1吊受梁材21に引っ掛けられたU字ボルト27の両端が、底版下筋17及び橋軸方向鉄筋18の籠目に挿通される。そして、籠目から上方に突出した当該U字ボルト27の両端が、2本のチャネル材23aの間隙を通過し、ナット29及び掛止プレート31によって第2吊受梁材23の上面に掛止されるようにして、第1吊受梁材21が第2吊受梁材23に締結される。上記のような締結部が、第1吊受梁材21と第2吊受梁材23との交差部ごとに形成される。
本実施形態の底版鉄筋部11においては、上記構成の3本の第2吊受梁材23が、図6(b)の紙面に直交する方向(橋軸方向)に所定の間隔をあけて配置される。第2吊受梁材23は、鉄筋籠150の橋軸直角方向のほぼ全長に亘って存在しており、図8にも示されているように、第2吊受梁材23の両端は、底版鉄筋部11と側壁鉄筋部13とが交差する部分に位置している。
(吊受張力材)
続いて、図6(b)及び図8に示されるように、各第2吊受梁材23の各々の両端に1本ずつ吊受張力材35が接続される。吊受張力材35は、側壁鉄筋部13のうちウェブ105bの厚み方向の中央部において橋軸方向鉄筋20と橋軸方向鉄筋22との間を略鉛直方向に延在する。吊受張力材35の下端は第2吊受梁材23の橋軸直角方向の端部において、2本のチャネル材23aの間隙に挿通され、ナット29及び掛止プレート31によって第2吊受梁材23の下面に掛止される。吊受張力材35の上端は、後述する吊込装置37に接続される。1本の第2吊受梁材23の両端に接続された一対の吊受張力材35によって、当該1本の第2吊受梁材23が両持ちで吊下げ支持される。鉄筋籠150では合計6本の吊受張力材35が設置され、3本の第2吊受梁材23がそれぞれ両持ちで吊下げ支持される。
(単管パイプ)
また、図6(b)及び図9に示されるように、橋軸方向に延在し屈曲部19cを上下に挟み込む上下一対の単管パイプ39が、それぞれの屈曲部19cに対して設置される。図10にも示されるように、単管パイプ39の管壁にはウェブ鉄筋19と同じ配列ピッチで孔39aが形成されている。この孔39aが各ウェブ鉄筋19の屈曲部19cの側周面に浅く嵌まり込むことで、屈曲部19cの橋軸方向への不規則な移動が抑制され、ウェブ鉄筋19の上端における配列ピッチの乱れが抑制される。また、各ウェブ鉄筋19が上端において安定して挟持される。上下一対の単管パイプ39は、U字状の薄鉄板41及び当該薄鉄板41の両端に設けられた寸切りボルト42を介して、後述する吊込装置37に接続される。
(吊込装置)
続いて、図6(b)及び図9に示されるように、各側壁鉄筋部13の上方に配置された吊込装置37に対して、吊受張力材35の上端と、単管パイプ39と、が固定される。吊込装置37は、橋軸直角方向に延在する複数の横梁材43と、当該横梁材43の上面に接合され橋軸方向に延在する複数の縦梁材45と、によって井桁構造をなすように形成されている。1本の横梁材43は、平行に配列された2本の角パイプ43aにより構成されている(図11参照)。1本の縦梁材45は、互いのウェブ外面を対面させて対称に配置される2本のチャネル材45aにより構成されている。本実施形態では、吊込装置37は2本の横梁材43と3本の縦梁材45とで構成されている。
横梁材43の角パイプ43a同士の隙間と、縦梁材45のチャネル材45a同士の隙間と、に略鉛直にボルト47が挿通され、その上下端にそれぞれナット29と掛止プレート31とが装着され締め付けられることにより、横梁材43と縦梁材45とが強固に締結される。前述の吊受張力材35の上端は、ナット29及び掛止プレート31により横梁材43の上面に掛止されるようにして、吊込装置37に接続される。また、上下一対の単管パイプ39は、U字状の薄鉄板41及び当該薄鉄板41の両端に設けられた寸切りボルト42を介して、ナット29及び掛止プレート31により横梁材43の上面に掛止されるようにして、吊込装置37に接続される。
(玉掛部のスライド機構)
また、複数の縦梁材45のうち吊受張力材35の直上に位置する縦梁材45には、所定の間隔をあけて橋軸方向に配列された2つの装置吊受部材51が設けられている。装置吊受部材51は、例えば、チャネル材45aよりも短いH鋼を有し、当該H鋼のウェブがチャネル材45a同士の間に挟まれて位置している。また、このH鋼の上下のフランジがそれぞれ縦梁材45の上面及び下面に掛止されることで、装置吊受部材51の縦梁材45に対する上下移動は規制されている。また、上記H鋼のフランジ及びウェブがチャネル材45aに対して摺動することで、装置吊受部材51は縦梁材45に対して橋軸方向に所定のストロークでスライド可能とされている。更に、装置吊受部材51は、上記のH鋼のフランジ上面に設けられた玉掛部51aを有している。
図11は、トロリー155(吊下手段)によって鉄筋籠150が吊下げられた状態を橋軸直角方向の視線で見た図である。なお、図11においては、鉄筋籠150を構成する多数の鉄筋の図示を省略し、鉄筋籠150の輪郭のみが単なる四角形で示されている。図11に示されるように、各玉掛部51aには、スイベルフック55が引っ掛けられ、スイベルフック55は電動チェーンブロック57を介してトロリー155に接続されている。前方作業床147(図2)上で組立てられた鉄筋籠150は、上記の4カ所の玉掛部51aにおいて電動チェーンブロック57により上方に吊上げられ、当該電動チェーンブロック57を介してトロリー155によって吊下げられる。そして、トロリー155がトロリーレール153に案内され橋軸方向に移動することで、鉄筋籠150が橋軸方向に移動する。
以上説明した鉄筋籠150の吊下げ方法及び吊下げ構造による作用効果について説明する。上述の吊下げ方法及び吊下げ構造では、底版下筋17等よりも高い曲げ剛性を有する第1吊受梁材21と第2吊受梁材23とが、底版鉄筋部11の下面に沿って縦横に設置され、第1吊受梁材21と第2吊受梁材23とで底版下筋17及び橋軸方向鉄筋18が上下に挟み込まれる。そして、各第2吊受梁材23が両持ちで吊下げ支持され、その吊下げ支持位置は、側壁鉄筋部13の壁厚方向の中央部である。このような構造により、底版鉄筋部11が高い曲げ剛性の第1吊受梁材21と第2吊受梁材23とで支持されながら吊下げられるので、底版鉄筋部11の撓みが抑制される。また、底版鉄筋部11の撓みが抑制されることから、側壁鉄筋部13の鉛直姿勢が維持され、側壁鉄筋部13の撓みも抑制することができる。
また、第2吊受梁材23は、互いのウェブ外面を対面させて対称に配置される2本のチャネル材23aで構成され、第1吊受梁材21は、底版下筋17同士の間隙に上下に挿通されると共に両端が2本のチャネル材23aの間隙を通過するU字ボルト27によって第2吊受梁材23に締結される。このように、チャネル材23aやU字ボルト27といった汎用の要素によって第1吊受梁材21、第2吊受梁材23等を構成することができる。
また、吊込装置37は、橋軸方向に延在する複数の縦梁材45と、当該縦梁材45に直交する方向に延在する横梁材43と、を有する井桁構造をなしている。この構成によれば、吊込装置37自体の変形(特に水平面内における変形)が抑制され吊下げ時における鉄筋籠150の姿勢が安定する。
また、鉄筋籠150の撓みを抑制するための他の手法としては、鉄筋籠150に多数の玉掛部を平面視で均等に配置して設けることも考えられる。しかしながら、この種の移動作業車121においては、鉄筋籠150の上方の空間に種々の構造物や機器が配置されている場合が多く、多数の吊材を鉄筋籠150の上方の空間で自由に移動することが困難である場合が多い。これに対し、この種の移動作業車121では、箱桁105のウェブ105bの鉛直上方の空間に配置される構造物や機器は比較的少ない。従って、本実施形態の吊下げ方法及び吊下げ構造のように、鉄筋籠150の玉掛部51aが側壁鉄筋部13の位置に集中して設けられる構成が好ましい。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、実施例の変形例を構成することも可能である。各実施形態の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
例えば、実施形態では、張出架設工法における先組の鉄筋籠150の吊下げに本発明を適用した例を説明しているが、これに限られず、底版鉄筋部と当該底版鉄筋部の両縁部から立ち上がる側壁鉄筋部とを有する鉄筋籠であれば、本発明が適用可能である。また、実施形態では、箱桁ブロックPの底版105a及び鉄筋籠150の底版鉄筋部11が略水平である例について説明したが、本発明はこれに限定されず、鉄筋籠の底版鉄筋部は傾斜していてもよい。すなわち、建造すべき橋桁104の形状によっては、底版105a及び底版鉄筋部11が水平面に対して傾斜する場合もある。この場合には、底版鉄筋部11の傾斜に合わせて第1吊受梁材21も傾斜させ、第1吊受梁材21を底版鉄筋部11の下面に沿わせるなど、実施形態に倣って吊下げ方法及び吊下げ構造を適宜変形すればよい。
また、実施形態では、1つの鉄筋籠150に対して、7本の第1吊受梁材21と3本の第2吊受梁材23とが使用されるが、これらの本数は鉄筋籠150の仕様に応じて適宜変更可能である。第1吊受梁材21及び第2吊受梁材23の本数は何れも、単数であってもよいが鉄筋籠150の撓みを低減する観点からは複数であることが好ましい。
11…底版鉄筋部、13…側壁鉄筋部、17…底版下筋、21…第1吊受梁材、23…第2吊受梁材、23a…チャネル材、27…U字ボルト、35…吊受張力材、37…吊込装置、43…横梁材、45…縦梁材、100…橋梁、105a…底版、105b…ウェブ(側壁)、150…鉄筋籠、155…トロリー(吊下手段)、P…箱桁ブロック(鉄筋コンクリート構造物)。

Claims (4)

  1. 鉄筋コンクリート構造物の底版に埋設される底版鉄筋部と、前記底版鉄筋部の両端縁から立ち上がるように設けられ各々が前記鉄筋コンクリート構造物の側壁に埋設される一対の対向する側壁鉄筋部と、を有する鉄筋籠の吊下げ方法であって、
    前記底版鉄筋部の下面に沿って前記側壁鉄筋部の対向方向に延在する底版下筋の下方に設置され前記底版下筋に略直交する方向に延在すると共に、前記底版下筋よりも高い曲げ剛性を有する第1吊受梁材と、
    前記底版下筋の上方において前記底版下筋の延在方向に略平行に延在すると共に、前記底版下筋よりも高い曲げ剛性を有し、前記底版下筋を挟んで前記第1吊受梁材に連結される第2吊受梁材と、
    前記側壁鉄筋部の各々において、前記側壁鉄筋部のうち前記側壁の厚み方向の中央部を通過して前記側壁鉄筋部の上端部まで延在し、前記第2吊受梁材を両持ちで吊下げ支持する一対の吊受張力材と、
    前記側壁鉄筋部の各々の上方に配置され、前記吊受張力材の上端部が連結される一対の吊込装置と、が設置され、
    一対の前記吊込装置が所定の吊下手段によって吊下げられる、吊下げ方法。
  2. 前記第2吊受梁材は、互いのウェブ外面を対面させて対称に配置される2本のチャネル材で構成され、
    前記第1吊受梁材は、前記底版下筋同士の間隙に上下に挿通されると共に両端が前記2本のチャネル材の間隙を通過するU字ボルトによって前記第2吊受梁材に締結される、請求項1に記載の吊下げ方法。
  3. 前記吊込装置は、
    前記第1吊受梁材に略平行な方向に延在する複数の縦梁材と、当該縦梁材に略直交する方向に延在する横梁材と、を有する井桁構造をなす、請求項1又は2に記載の吊下げ方法。
  4. 鉄筋コンクリート構造物の底版に埋設される底版鉄筋部と、前記底版鉄筋部の両端縁から立ち上がるように設けられ各々が前記鉄筋コンクリート構造物の側壁に埋設される一対の対向する側壁鉄筋部と、を有する鉄筋籠の吊下げ構造であって、
    前記底版鉄筋部の下面に沿って前記側壁鉄筋部の対向方向に延在する底版下筋の下方に設置され前記底版下筋に略直交する方向に延在すると共に、前記底版下筋よりも高い曲げ剛性を有する第1吊受梁材と、
    前記底版下筋の上方において前記底版下筋の延在方向に略平行に延在すると共に、前記底版下筋よりも高い曲げ剛性を有し、前記底版下筋を挟んで前記第1吊受梁材に連結される第2吊受梁材と、
    前記側壁鉄筋部の各々において、前記側壁鉄筋部のうち前記側壁の厚み方向の中央部を通過して前記側壁鉄筋部の上端部まで延在し、前記第2吊受梁材を両持ちで吊下げ支持する一対の吊受張力材と、
    前記側壁鉄筋部の各々の上方に配置され、前記吊受張力材の上端部が連結され、所定の吊下手段によって吊下げられる一対の吊込装置と、を備える吊下げ構造。
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