JP2018111133A - 無段変速機に用いられる駆動ベルト用の横方向部材の製造方法およびこれにより製造される横断部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の側面を有し、側面の間で傾動縁部が横断部材の前側本体面に延在する、駆動ベルトに用いられる横断部材の製造方法を提供する。【解決手段】2つの工程ステップで、基材50から横断部材10を切断し、第1の工程ステップにおいて、少なくとも1つの孔91の周囲を穿孔ポンチ90を用いて基材に穿孔し、第2の工程ステップにおいて、横断部材の一部または全体の輪郭を、打抜きポンチ30を用いて切断する。基材から横断部材を切り抜く前に、複数の孔が、基材に穿孔され、横断部材の傾動縁部と整合して横断部材の側面と交差している。【選択図】図7
Description
本開示は、2つのプーリと駆動ベルトとを備える無段変速機に用いられる駆動ベルトの部分になるように定められている横断部材の製造方法に関する。そのような駆動ベルトは、一般に知られていて、主に2つのトランスミッションプーリの周囲とその間を走行するように用いられており、これらのプーリの各々は、可変幅を有するV溝を形成し、V溝の中に、駆動ベルトのそれぞれの周部分が保持されている。
公知のタイプの駆動ベルトは、実質的に連続的な横断部材の列を有し、横断部材は、無端キャリアの周に接してその周囲に取り付けられている。各々のそのような横断部材は、無端キャリアのそれぞれの周部分を収容しかつ制限するための開口を形成する一方、無端キャリアの周に沿って動くことが許容されている。無端キャリアは、半径方向で相互に重ね合わされている複数の平らで薄いリングにより形成される。当該分野においてプッシュベルトとも称されるこの典型的なタイプの駆動ベルトは、たとえば国際特許出願である国際公開第2015/063132号および国際公開第2015/177372号において公知である。
前述および後述の記載において、軸方向、半径方向および周方向は、円形姿勢に配置されたときの駆動ベルトに対して規定されている。さらに、横断部材の厚さ寸法は、駆動ベルトの周方向に規定されており、横断部材の高さ寸法は、前記半径方向に規定されており、横断部材の幅方向は、前記軸方向に規定されている。
駆動ベルトの横断部材の列において、横断部材の前側本体面の少なくとも一部は、前記列におけるそれぞれ先行の横断部材の後側本体面の少なくとも一部に当接するのに対して、横断部材の後側本体の少なくとも一部は、それぞれ後続の横断部材の前側本体面の少なくとも一部に当接する。横断部材のこれらの前面および後面の少なくとも一方、たとえば前面は、軸方向に延在する凸状に湾曲した表面部分を含む。この湾曲した表面部分は、前面を、互いに対して所定の角度に配向された半径方向外側表面部分と半径方向内側表面部分とに分けている。駆動ベルトにおいて当接している横断部材は、相互に傾動することができる一方、そのような湾曲した表面部分でこれを介して相互の接触が維持され、ゆえに、そのような湾曲した表面部分は、以下、傾動縁部と称される。傾動縁部は、駆動ベルトの横断部材の列が、トランスミッションプーリによりもたらされるリングスタックの局所的な湾曲に追従することを可能にする。
通常は、横断部材は、打抜き装置による公知の打抜き工程で、基材のストリップから製造される、つまり切断される。公知の打抜き装置は、ダイスとガイドプレートと打抜きポンチとを有し、そのうちの打抜きポンチは、成形されるべき横断部材の外側輪郭に実質的に対応する輪郭を有する一方、ダイスおよびガイドプレートは、打抜きポンチが収容される対応する輪郭を有する内側のキャビティを有する。公知の打抜き工程では、基材は、ガイドプレートとダイスとによりこれらの間に挟み付けられ、打抜きポンチは、ガイドプレートの側からダイスの側へ基材を貫通して押し付けられ、したがって、横断部材を基材から切り抜く。通常は、公知の打抜き装置および工程においても、対応ポンチまたはエジェクタが、打抜きポンチに対して基材の反対側に用いられる。エジェクタは、基材に対して押し付けられ、打抜きポンチの方向へ反力を及ぼす。打抜き装置のこの後者のアッセンブリは、打抜きポンチの端面とエジェクタの端面とによりよりこれらの間で及ぼされる圧縮力により、横断部材の前記本体面が塑性変形されることを可能にする。特に、前記傾動縁部は、エジェクタの端面により、横断部材の前面に形成される。
少なくとも打抜き工程の上述の準備段階において、いわゆるダレが、横断部材の切断縁に沿って横断部材の前面に、つまりエジェクタ側に生じることが公知の打抜き工程のよく知られた特徴である。実際には、横断部材の前面と新たに切断された周面とは、鋭い縁を成して接触するのではなく、むしろこれらの間の凸状に湾曲した移行面を介して接する。当技術分野において、そのようなダレは、収縮または「Einzug」として知られている。前記当接している横断部材は、ダレの領域では、横断部材の両方の軸方向側で、相互に接触することができない。したがって実際には、傾動縁部は、横断部材の局所的な幅全体にわたって延在せず、横断部材の周面からいくらかの距離を置いて両側で終端している。その距離は、ダレの幅に相当する。当接している横断部材の間のそのような接触幅の減少により、接触応力および関連する摩擦が不都合に増加する。少なくともこの後者の理由で、ダレは、好適には最小限に抑えられている。
本開示によれば、少なくとも2つのステップで基材から横断部材を切断することにより、ダレを好適な形で低減し、傾動縁部が横断部材の周面へ向けてさらに延在することができる:
−まず、横断部材の周面を、傾動縁部と整合して後で成形されるべき横断部材の側方で基材に孔を穿孔することにより部分的に成形し、
−その後で、横断部材の輪郭の残部を、打ち抜く、つまり基材から切断し、同時に、特に他の点では従来慣用の方法で、傾動縁部を成形する。
−まず、横断部材の周面を、傾動縁部と整合して後で成形されるべき横断部材の側方で基材に孔を穿孔することにより部分的に成形し、
−その後で、横断部材の輪郭の残部を、打ち抜く、つまり基材から切断し、同時に、特に他の点では従来慣用の方法で、傾動縁部を成形する。
実際には、前記第1のステップで、小さな外径を有する穿孔ポンチを使用することにより、穿孔工程中に基材に高い圧力が実現されるという事象が利用される。この高い圧力の結果、特に公知の打抜き工程のダレと比べて限られたダレが生じる。したがって、傾動縁部と整合して孔を穿孔することにより、局所的に、第2のステップで横断部材の輪郭の残部を切断するときに形成されるダレと比べて小さなダレしか形成されない。好適には、2つの穿孔ポンチが、第1のステップで使用され、これにより、孔が、傾動縁部と整合して後で成形されるべき横断部材の両側で基材に穿孔される。
結果として生じる(減少した)ダレに関する限り、どの側から穿孔ポンチが基材を貫通するかは重要ではない。しかし、穿孔ポンチを、前記第1のステップで、第2のステップにおいて横断部材を成形する打抜きポンチと同じ側から基材に係合させることにより、第2のステップにおいて幾分か好適には少ないかつ/またはより少ないバリが横断部材の輪郭に形成されることが分かった。
次に、前述の横断部材の製造方法を、図面を参照した以下の記載に基づいて例を用いて詳しく説明する。
図1は、たとえば自動車に利用するための無段変速機を概略的に示す。無段変速機は、概して参照符号1を用いて示されている。
無段変速機1は、別々のプーリ軸2,3に配置された2つのプーリ4,5を有する。駆動ベルト6は、プーリ4,5の周囲に閉ループで設けられていて、プーリ軸2,3の間でトルクを伝達するために機能する。プーリ4,5の各々には、2つのプーリシーブが設けられており、駆動ベルト6は、前記2つのプーリシーブの間に位置決めされていてこれらの間で締め付けられているので、摩擦を用いて、力がプーリ4,5と駆動ベルト6との間で伝達されてもよい。
駆動ベルト6は、2つの無端キャリア7を有し、無端キャリア7は、互いに重ね合わされた連続的な複数のバンドまたはリングの束から成る。横断部材10は、キャリア7に配置されていて、キャリア7の全周に沿ってほぼ連続的な列を形成している。横断部材10は、少なくとも無端キャリア7の周方向において、無端キャリア7に対して可動に設けられている。簡略化のために、これらの横断部材10のいくつかだけが図1に示されている。
図2および図3は、公知の駆動ベルト6の横断部材10をより詳細に示している。横断部材10の前面は、概して参照符号11によって示されているのに対して、横断部材10の背面は、概して参照符号12によって示されている。
横断部材10は、鉛直方向で順に、ほぼ台形のベース部分13と、比較的狭い中央部分14と、ほぼ三角形の上側部分15とを有する。駆動ベルト6において、ベース部分13は、キャリア7の半径方向内側に配置されているのに対して、上側部分15は、キャリア7の半径方向外側に配置されている。さらに、駆動ベルト6において、横断部材10の前面11の少なくとも一部は、後続の横断部材10の後面12の少なくとも一部と当接するのに対して、横断部材10の後面12の少なくとも一部は、先行の横断部材10の前面11の少なくとも一部と当接する。
横断部材10の中央部分14の左側および右側の両方で、横断部材10は、それぞれ1つの、無端キャリア7を収容するために用いられる開口23を形成する。これらの開口23は、半径方向内側でそれぞれ支持面16により画定されており、支持面16は、半径方向外方へ無端キャリア7を支持する。さらに、ベース部分13は、2つのプーリシーブ接触面17を有する。横断部材10がプーリ4,5上を動くとき、横断部材10とプーリシーブの接触面との接触が、前記プーリシーブ接触面17により成される。
横断部材10の前面11に、突出部21が設けられている。図示の例では、突出部21は、上側部分15に配置されていて、所定の位置で背面12に設けられた僅かに大きい穴に対応している。図3では、その穴が破線で示されていて、参照符号22が付されている。駆動ベルト6において、横断部材10の突出部21は、少なくとも部分的に、隣接する横断部材10の穴22の内側に配置されている。突出部21および対応する穴22は、駆動ベルト6の周方向に対して垂直な平面内で、隣接する横断部材10の相互の変位を阻止するかまたは少なくとも制限するように機能する。
また、横断部材10のベース部分13における前面11に、傾動縁部18が形成されている。傾動縁部18は、前面11の凸状に湾曲した領域により成されていて、この領域は、高さ方向で、前記前面11を、互いに対して所定の角度に配向された2つの部分に分けている。傾動縁部18は、支持面16の近くに配置されているが、支持面16の下側に、つまり半径方向内側に依然としていくらかの距離を置いて配置されている。傾動縁部18の重要な機能は、プーリ4,5において、前記横断部材10が相互に僅かに回転させられたかまたは傾動された位置にあるとき、隣接する横断部材10間に相互のプッシュ接触を提供することである。前記横断部材10間の前記プッシュ接触における最小限の接触応力を好適な形で実現するために、ならびにそのような接触の安定のために、傾動縁部18は、好適には、一方のプーリシーブ接触面17から他方のプーリシーブ接触面17へ、つまり横断部材10の局所的な全幅に沿って延在している。
横断部材10は、通常は、打抜き装置60による打抜き工程でプレート状のまたはストリップ状の基材50から切り抜かれる。図4および図5において、打抜き装置60および基材50が、断面図で概略的に示されている。打抜き装置60には、打抜きポンチ30、エジェクタ40、ガイドプレート70およびダイス80が用いられる。ガイドプレート70およびダイス80の両方は、基材50をこれらの間に挟み込んで、打抜きポンチ30とエジェクタ40とを、ガイドプレート70およびダイス80のそれぞれのガイドスペース71,81に収容するように用いられる。
基材50の、打抜きポンチ30とエジェクタ40との間に位置する部分51は、横断部材10となるように定められている。打抜き中に、打抜きポンチ30の下面または作業面31と、エジェクタ40の上面または作業面41とは、基材50の互いに反対側で、基材50に対して押し付けられ、打抜きポンチ30とエジェクタ40とは、打抜きポンチ30からエジェクタ40への通常の方向で基材50が完全に貫通されるように同時に動かされる。その結果、横断部材10は、図5に示されているように、ダイス80の縁部に沿って基材50から切り抜かれる。したがって、前記作業面31,41は、実質的に横断部材1の外側輪郭に対応する輪郭を有する。
切断を容易にするために、ダイス80の前記縁部は、面取りされている。しかし実際には、面取り量は、分かり易くするために図5に示しているよりもずっと少ない。たとえば通常は、面取りの深さは、基材50の厚さのほぼ1/10である。
打抜き中に、横断部材10の、傾動縁部18を含む前面11は、エジェクタ40の作業面41により形付けられ、横断部材10の後面12は、打抜きポンチ30の作業面31により形付けられる。しかし、原則的に、打抜きポンチ30とエジェクタ40との特殊な配置は、その逆であってもよい。
少なくとも打抜き工程の上述の準備段階において、凸状に湾曲した移行面20を、横断部材10の前面11と切断周面との間に形成することは、上述した打抜き工程のよく知られた特徴である。打抜き工程のこの特徴は、当該技術においてダレまたは「Einzug」としても知られている。したがって図6に概略的に示されたように、横断部材10において、移行面20は、前面11とプーリシーブ接触面17との間にも存在する。図6は、横断部材10の傾動縁部18と交差する、図2に描画された横断部材10のベース部分13の部分断面図A−Aである。傾動縁部18が横断部材10の軸方向側で完全に延在するのではなく、その代わりにダレ20aの存在により、プーリシーブ接触面17から離れていくらかの距離Dを置いて終端していることが、図6から明らかである。
本開示によれば、横断部材10の輪郭全体の打抜き前にプレカットステップを導入することにより、ダレを好適には部分的に低減させ、傾動縁部18をプーリシーブ接触面17へ向けてさらに延在させることができる。この新規な製造方法は、両方が基材50およびその断面B−Bを見下ろした図7に概略的に示されている。
本開示によれば、横断部材10は、少なくとも2つのステップI,IIで基材50から切断される。第1のステップIで、孔91が、穿孔ポンチ90を用いて基材50に穿孔される。これらの孔91は、後で成形されるべき横断部材10(図7において破線で示されている)の両側で横断部材10の傾動縁部18と整合して配置される。これに対して、穿孔ポンチ90は、好適には成形されるべき横断部材10の後面12に対応する、基材50の第1の主面53から、その反対側の主面52へ、基材50を貫通して移動する。前記孔91がプレカットされた後で、つまり第2のステップIIにおいて、横断部材10は、打抜きポンチ30を用いて基材50の残りの輪郭を切断することにより、基材50から完全に分離される。
図8には、上記の新規の製造方法から生じる横断部材10の形状が、図2に示された横断部材10のベース部分13の部分断面A−Aで概略的に示されている。図8において、プーリシーブ接触面17と特に前記第1のプレカットステップIで形成された後面12との間のダレ20bが好適には小さいことが明らかである。その結果、傾動縁部18は、横断部材10の大部分の軸方向側で延在しており、少なくとも従来慣用の製造方法(図6)により実現されたよりもさらに長くその方向で延在している。
図9には、上記の新規な製造方法の第1のステップがより詳細に示されていて、穿孔ポンチ90の実現可能な輪郭および相対的な配置が示されている。穿孔ポンチ90は、後で第2のステップIIで成形されるべき横断部材10のプーリシーブ接触面17と僅かに重畳Oするように、つまり横断部材10の所期の位置に対して配置されている。この特徴は、第2のステップIIにおける打抜きポンチ30の位置に対する、第1のステップIにおいて基材50に成形される孔91の位置決めの不精度などの工程変動を考慮している。本開示によれば、そのような重畳Oは、好ましくは0.025mm〜0.1mmであり、特にプーリシーブ接触面17の波形の成形部の深さを少なくとも2倍上回る。最終製品の横断部材10では、そのような重畳Oの結果、傾動縁部18と整合して各々のプーリシーブ接触面17が中断され、それぞれのプーリシーブ接触面17により形成される平面に対してベース部分13への凹部が形成される。
さらに、図9にも示されているように、後で成形されるべき横断部材10と重畳する、穿孔ポンチ90の部分は、好適には凹状に湾曲している。穿孔ポンチ90のこの部分の半径または曲率半径Rは、望ましくは傾動縁部18の延伸長さを最大にするために小さいことが好ましいが、同時に、実質的な傾動縁部18の高さ部分を覆うために、穿孔ポンチ90、つまり穿孔された孔91にとって十分な大きさでなければならない。本開示によれば、そのような1つまたは複数の半径は、好適には0.1mm〜0.5mmである。
本開示は、上述の説明の全体および添付図面の全ての詳細に加えて、添付の特許請求の範囲の全ての特徴にも関し、これらの特徴を含む。請求項における括弧書きの符号は、請求項の範囲を限定するのではなく、単に、それぞれの特徴の拘束力のない例として提供されている。請求項に記載された特徴は、場合によって、任意の製品または任意の方法において別々に適用することができるが、同時にこれらの特徴の2つ以上のあらゆる組合せを適用することもできる。
本開示によって表された発明は、明細書に明示的に言及された実施の形態および/または例に限定されるのではなく、その補正、変更、変形および実用的な適用、特に当業者が至る範囲にあるものも含んでいる。
Claims (7)
- 特に無段変速機(1)に用いられる駆動ベルト(6)に使用することを目的とする横断部材(10)の製造方法であって、
前記横断部材(10)は、該横断部材(10)の前面(11)の凸状に湾曲した領域の形態の傾動縁部(18)を有し、該傾動縁部(18)は、前記横断部材(10)の幅方向で前記横断部材(10)の周面(16;17)にまで延在し、ほぼ一定の厚さを有する前記横断部材(10)の上部(14;15)と、傾斜付けられた下部(13)との間の移行縁部を形成し、前記横断部材(10)を、基材(50)から切断する、製造方法において、
2つの工程ステップで、前記基材(50)から前記横断部材(10)を切断し、
第1の工程ステップにおいて、少なくとも1つの孔(91)を、穿孔ポンチ(90)を用いて前記基材(50)に穿孔し、前記孔(91)の周の部分は、前記傾動縁部(18)と整合して配置された前記横断部材(10)の前記周面(16;17)の部分を成し、
第2の工程ステップにおいて、前記横断部材(10)の一部または全体の輪郭を、打抜きポンチ(30)を用いて、前記基材(50)から切断する
ことを特徴とする、横断部材(10)の製造方法。 - 第1の工程ステップにおいて、2つの孔(91)を、複数の穿孔ポンチ(90)を用いて前記基材(50)に穿孔し、前記孔(91)の周の部分は、前記傾動縁部(18)の両側で前記傾動縁部(18)に整合して配置された、前記横断部材(10)の前記周面(16;17)の部分を成すことを特徴とする、請求項1記載の横断部材(10)の製造方法。
- 第1の工程ステップにおいて1つまたは複数の前記穿孔ポンチ(90)が前記基材(50)に対して相対的に前記基材(50)を貫通して移動させられる方向は、第2の工程ステップにおいて前記打抜きポンチ(30)が前記基材(50)に対して相対的に前記基材(50)を貫通して移動させられる方向と同一であることを特徴とする、請求項1または2記載の横断部材(10)の製造方法。
- 1つまたは複数の前記穿孔ポンチ(90)を、前記傾動縁部(18)を有する前記横断部材(10)の前側主面(11)を成す、前記基材(50)の面とは反対側に位置する、前記基材(50)の後面(53)から前記基材(50)を貫通して移動させることを特徴とする、請求項1または2記載の横断部材(10)の製造方法。
- 請求項1から4までのいずれか1項記載の方法により製造される、無段変速機(1)に用いられる駆動ベルト(6)用のまたは駆動ベルト(6)における横断部材(10)であって、
前記横断部材(10)は、前記横断部材の両側で、前記変速機(1)のプーリシーブと摩擦接触するように定められた接触面(17)を有し、該接触面(17)は、前記傾動縁部(18)と整合して、それぞれの接触面(17)から見て0.025mm〜0.1mmにわたって前記横断部材内へ延在するそれぞれの凹部により中断されている
ことを特徴とする、横断部材(10)。 - 請求項1から4までのいずれか1項記載の方法により製造される、無段変速機(1)に用いられる駆動ベルト(6)用のまたは駆動ベルト(6)における横断部材(10)であって、
前記横断部材(10)は、前記横断部材の両側で、前記変速機(1)のプーリシーブと摩擦接触するように定められた接触面(17)を有し、前記横断部材(10)には、所定の成形深さを有する波形の成形部が設けられており、前記接触面(17)は、前記傾動縁部(18)と整合して、前記波形の成形部の前記成形深さ、つまり山から谷への幅の少なくとも2倍の距離にわたって延在するそれぞれの凹部により中断されている
ことを特徴とする、横断部材(10)。 - 請求項1から4までのいずれか1項記載の方法により製造される、無段変速機(1)に用いられる駆動ベルト(6)用のまたは駆動ベルト(6)における横断部材(10)であって、
前記横断部材(10)は、前記横断部材の両側で、前記変速機(1)のプーリシーブと摩擦接触するように定められた接触面(17)を有し、該接触面(17)は、前記傾動縁部(18)と整合して、それぞれ0.1mm〜0.5mmの曲率半径を有する、それぞれ凹状に成形された凹部により中断されている
ことを特徴とする、横断部材(10)。
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