JP2018111076A - フィルタアセンブリおよびフィルタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基本性能が高いフィルタ装置を提供することである。【解決手段】フィルタ装置5は、ケース11を有する。ケース11は、フィルタアセンブリ30を収容している。フィルタアセンブリ30は、フレーム部材31を有する。フレーム部材31は、フィルタ室12の中を内室と、外室とに仕切る。フィルタアセンブリ30は、メインフィルタ36と、サブフィルタ38とを有する。メインフィルタ36は、固形の異物を除去する。サブフィルタ38は、水を捕捉し、水滴を成長させる。内室には、メインフィルタ36が配置されている。外室には、サブフィルタ38が配置されている。外室における遅い流速は、水の捕捉を促進する。外室における遅い流速は、水滴の成長を促進する。【選択図】図2
Description
この明細書における開示は、フィルタアセンブリおよびフィルタ装置に関する。
特許文献1は、水を捕捉する機能を有するフィルタ装置を開示する。燃料に混入した水は、水捕捉層によって捕捉される。捕捉された水は、凝集して大きい水滴となり、分離室の中で沈降する。特許文献2も、水を捕捉する機能を有するフィルタ装置を開示する。特許文献3は、フィルタ材料の径方向外側に、凝集層を備えるフィルタ装置を開示する。
従来技術の構成では、凝集層から出た大きい水滴が、径方向内側のフィルタ材料へ付着することがある。径方向外側から内側へ向かう径方向の流れは、水を分離する性能を低下させることがある。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、フィルタ装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、基本性能が高いフィルタアセンブリおよびフィルタ装置を提供することである。
開示される他のひとつの目的は、水分離性能が高いフィルタアセンブリおよびフィルタ装置を提供することである。
ここに開示されたフィルタアセンブリは、固形の異物を除去するメインフィルタ(36)と、メインフィルタの外側の少なくとも一部を占めるように、メインフィルタに並んで配置され、水を凝集させるサブフィルタ(38)と、メインフィルタとサブフィルタとの間に配置され、サブフィルタより重力方向の下において、重力方向に沿って延びる縦壁部(33、433)とを備える。
開示されるフィルタアセンブリによると、サブフィルタは、液体燃料から、水を捕捉し、水滴に成長させる。すなわち、サブフィルタが水を凝集させる。サブフィルタから、液体燃料の中に再び放たれた水滴は、縦壁部に沿って沈降する。縦壁部は、メインフィルタとサブフィルタとの間において、サブフィルタより下に配置されているから、水滴のメインフィルタへの到達を抑制する。
ここに開示されたフィルタ装置は、フィルタアセンブリ(30)と、フィルタアセンブリを収容するケース(11)とを備える。
開示されるフィルタ装置によると、ケースの中において、サブフィルタから放たれた水滴の沈降による分離が促進される。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1において、燃料供給装置1は、液体燃料を溜めるタンク2から、液体燃料を消費する装置であるエンジン3へ液体燃料を供給する。エンジン3は、例えば、ディーゼルエンジンである。
図1において、燃料供給装置1は、液体燃料を溜めるタンク2から、液体燃料を消費する装置であるエンジン3へ液体燃料を供給する。エンジン3は、例えば、ディーゼルエンジンである。
燃料供給装置1は、燃料ポンプおよび燃料噴射弁を含む燃料噴射装置4を備える。燃料供給装置1は、フィルタ装置5を備える。フィルタ装置5は、タンク2と、燃料噴射装置4との間に設けられている。タンク2とフィルタ装置5との間のフィルタ前系統6、および/またはフィルタ装置5と燃料噴射装置4との間のフィルタ後系統7には、燃料ポンプが設けられている。タンク2内の燃料は、燃料ポンプによって、フィルタ装置5および燃料噴射装置4に供給される。燃料は、フィルタ装置5を通過し、燃料噴射装置4に供給され、さらにエンジン3へ供給される。
燃料は、フィルタ装置5によって濾過され、異物が除去される。フィルタ装置5は、液体の異物および固体の異物を除去する。液体の異物には、水が含まれている。
図2において、フィルタ装置5は、ケース11を有する。ケース11は、後述のフィルタアセンブリを収容するためのフィルタ室12を区画する。ケース11は、濾過前の液体燃料を受け入れる入口接続部13を有する。フィルタ室12には、入口開口14が開口している。ケース11は、濾過後の液体燃料を出す出口接続部15を有する。フィルタ室12には、出口開口16が開口している。ケース11は、液体燃料の通路の中に配置されている。ケース11は、入口開口14から、フィルタ室12を通り、出口開口16へ到達する燃料通路を区画している。タンク2から、入口接続部13へ到達した燃料は、入口接続部13からフィルタ装置5へ受け入れられる。入口接続部13から受け入れられた燃料は、入口開口14から、フィルタ室12の中に流入する。出口開口16に到達した燃料は、出口接続部15から燃料噴射装置4へ供給される。
フィルタ装置5は、フィルタ装置5を固定するためのブラケット17を有する。この実施形態では、燃料供給装置1は、車両に搭載されている。燃料供給装置1は、車両の動力源としてのエンジン3に燃料を供給する、ブラケット17は、車体にフィルタ装置5を装着するために適した形状を有する。
ケース11は、第1ケース18と第2ケース19とを有する。第1ケース18は、キャップ状である。第1ケース18は、入口接続部13を有する。第1ケース18は、出口接続部15を有する。第1ケース18は、ブラケット17を有する。第1ケース18は、金属製または樹脂製とすることができる。この実施形態では、第1ケース18は、アルミニウムを主成分とする金属製である。第2ケース19は、カップ状である。第2ケース19は、入口接続部13および/または出口接続部15を有していてもよい。第2ケース19は、金属製または樹脂製とすることができる。この実施形態では、第2ケース19は、樹脂製である。
ケース11は、連結機構20を有する。第1ケース18と第2ケース19とは、連結機構20によって、連結状態と分離状態とに切替可能である。第2ケース19は、第1ケース18から分離可能である。これにより、ケース11内に収容された後述のフィルタアセンブリを交換可能である。よって、ケース11は、フィルタアセンブリを交換可能なフィルタ容器を提供している。連結機構20は、ねじ機構によって提供されている。連結機構20は、第1ケース18に設けられた雌ねじ21と、第2ケース19に設けられた雄ねじ22とを有する。第1ケース18の開口端に、第2ケース19の開口端が挿入されている。雌ねじ21と雄ねじ22とは、互いに噛み合っている。第2ケース19を回転方向へ操作することで、雌ねじ21と雄ねじ22とは、締め付け方向、または緩み方向へ操作される。
第1ケース18と第2ケース19との間には、シール部材23が配置されている。シール部材23は、Oリングである。第2ケース19は、フランジ部24を有する。フランジ部24は、第1ケース18の開口端縁に接触することによって、第1ケース18と第2ケース19との最大締め込み量を制限する。
第2ケース19は、フィルタ室12を提供するとともに、液体燃料から水を分離し、沈降させる水分離室を提供する。また、第2ケース19は、分離された水を溜める貯水室を提供する。第2ケース19は、排水のためのドレンポート25と、ドレンポート25を開閉するためのドレンプラグ26とを有する。
ケース11は、フィルタアセンブリ30を収容している。フィルタアセンブリ30は、エレメントアセンブリとも呼ばれる。フィルタアセンブリ30は、ケース11に固定されることによって、フィルタ室12内の規定の位置に固定されている。フィルタアセンブリ30は、第1ケース18と第2ケース19との間に支持されている。
フィルタアセンブリ30は、フィルタ室12の中を、ダーティサイド室41とクリンサイド室42とに区画している。ダーティサイド室41は、直接的に入口開口14に連通している。クリンサイド室42は、直接的に出口開口16に連通している。
フィルタアセンブリ30は、ダーティサイド室41を、水分離に関して前の前室43と、水分離に関して後の後室44とに区画している。前室43は、直接的に入口開口14に連通している。後室44は、液体燃料の中で水滴を沈降させるための水分離室でもある。後室44は、水を溜める貯水室でもある。前室43は、真のダーティサイド室でもある。後室44は、前室43とクリンサイド室42との間の中間室でもある。後室44は、水を凝集させる処理の後であって、固形の異物を除去するためのフィルタ処理の前である中間室でもある。
フィルタアセンブリ30は、フレーム部材31を有する。フレーム部材31は、液体燃料を通過させない。フレーム部材31は、樹脂製または金属製である。フレーム部材31は、ひとつの部材によって、または複数の部材の組合せによって提供されている。
フレーム部材31は、ダーティサイド室41とクリンサイド室42とを仕切るための隔壁部32を有する。隔壁部32は、中央が開口したドーム状である。フレーム部材31は、重力方向である上下方向に沿って延びる縦壁部33を有する。縦壁部33は、隔壁部32から延びている。縦壁部33は、隔壁部32から下方向へ向かって延び出している。縦壁部33は、筒状であって、筒状縦壁部とも呼ばれる。
フレーム部材31は、縦壁部33の径方向外側にフランジ部34を有する。フランジ部34は、径方向外側に向けて延び出している。フランジ部34は、複数の燃料通路を区画している。フランジ部34は、液体燃料の通過を許容する複数の開口を区画している。燃料通路は、切欠によって提供されてもよい。フランジ部34は、ケース11の内壁面に接触している。フランジ部34は、第2ケース19の開口端に接している。フランジ部34は、第1ケース18と第2ケース19との間に支持されている。
フレーム部材31は、シール部材35を有する。シール部材35は、フィルタアセンブリ30と、ケース11との間をシールする。シール部材35は、リップシールである。シール部材35は、ゴム、エラストマ等の軟質シール材料製である。シール部材35は、ケース11の内面に接触している。シール部材35の出口開口16を囲むように配置されている。シール部材35は、フレーム部材31と共同して、ダーティサイド室41とクリンサイド室42との間をシールする。
フレーム部材31は、ケース11内において、液体燃料が通過する経路を規定している。フレーム部材31は、フィルタ室12の中に、径方向外側の円筒状空間を占める外隙間と、径方向内側の円柱状空間を占める内隙間とを区画する。外隙間と、内隙間との両方が液体燃料の経路を提供する。外隙間は、液体燃料が、重力方向の上から下へ向かう経路を提供する。外隙間と内隙間とは、フィルタ室12の下部で連通している。言い換えると、フレーム部材31は、外隙間と内隙間とをフレーム部材31の下端で連通させている。内隙間は、液体燃料が、重力方向の下から上へ向かう経路を提供する。同時に、内隙間は、液体燃料が、径方向外側から内側へ向かう経路も提供する。
縦壁部33は、外隙間と内隙間との間に配置されている。フランジ部34は、外隙間を横切るように円環状に拡がっている。フレーム部材31は、前室43から、後室44を経由して、クリンサイド室42に到達する経路を規定している。
フィルタアセンブリ30は、メインフィルタ36を有する。メインフィルタ36は、固形の異物を除去するためのフィルタである。メインフィルタ36は、ダーティサイド室41とクリンサイド室42との間に配置されている。メインフィルタ36は、後室44とクリンサイド室42との間に配置されている。メインフィルタ36は、縦壁部33の径方向内側に位置付けられている。メインフィルタ36は、内隙間に配置されている。メインフィルタ36は、ハニカムフィルタ37によって提供されている。メインフィルタ36は、ハニカム型、または軸流型と呼ばれるフィルタである。
ハニカムフィルタ37は、段ボール状に成形され、接着された濾材を有する。ハニカムフィルタ37は、濾材の両側に、ダーティサイド室41に連通する通路管と、クリンサイド室42に連通する通路管とを隣接させている。ハニカムフィルタ37は、軸流型のフィルタを提供する。ハニカムフィルタ37は、縦壁部33の内側に接着されている。ハニカムフィルタ37は、内隙間を満たすように配置されている。
フィルタアセンブリ30は、サブフィルタ38を有する。サブフィルタ38は、液体燃料の中に混入している水を除去するためのフィルタである。サブフィルタ38は、水分を捕捉し、水分を水滴に凝集させる。サブフィルタ38は、凝集によって大きくなった水滴を、再び、液体燃料の流れの中に放つ。水滴は、液体燃料の中を沈降し、貯水室に溜まる。サブフィルタ38は、水凝縮フィルタ、または水捕捉フィルタと呼ばれる。サブフィルタ38は、前室43と後室44との間に配置されている。
サブフィルタ38は、メインフィルタ36の外側の少なくとも一部を占めている。サブフィルタ38は、メインフィルタ36に並んで配置されている。サブフィルタ38は、筒状である。サブフィルタ38は、軸方向に関して所定の高さをもち、かつ、径方向に関して所定の厚さをもつ。サブフィルタ38は、円形の筒状である。
サブフィルタ38は、縦壁部33の径方向外側に位置付けられている。サブフィルタ38は、フランジ部34の上側に配置されている。サブフィルタ38は、フランジ部34より上流側に配置されている。縦壁部33は、サブフィルタ38より重力方向の下において、重力方向に沿って延びている。サブフィルタ38は、外隙間に配置されている。
サブフィルタ38は、縦壁部33と、ケース11との間に配置されている。サブフィルタ38の内面は、縦壁部33に接している。サブフィルタ38の外面は、ケース11の内面に接している。サブフィルタ38は、第1ケース18の内面と縦壁部33との間に配置されている。サブフィルタ38は、フレーム部材31と第1ケース18との間にやや圧縮された状態で保持される。この結果、サブフィルタ38は、径方向内側面と径方向外側面とでシールされる。これにより、サブフィルタ38は、前室43と後室44との間を区画する部材となる。
サブフィルタ38は、ふかふかの綿状の濾材39によって製造されている。濾材39は、不織布とも呼ばれる。濾材39は、帯状である。濾材39は、サブフィルタ38の高さに対応する幅を有する。濾材39は、多重に積層されている。濾材39は、重力方向と交差する方向、すなわち径方向に積層されている。濾材39が厚く、変形可能であるため、濾材39が多重に配置されても、それらの間の隙間は閉塞される。サブフィルタ38は、長い濾材39が巻かれているロール体である。濾材39は、溶着、または接着によって固定されている。帯状の濾材39は、正方形または長方形の素材から効率的に得ることができる。
メインフィルタ36は、フィルタアセンブリ30の径方向内側を占め、サブフィルタ38は、フィルタアセンブリ30の径方向外側を占めている。サブフィルタ38の高さは、メインフィルタ36の高さより低い。高さ方向に関して、サブフィルタ38は、フィルタアセンブリ30の一部範囲のみを占めている。サブフィルタ38は、フィルタアセンブリ30の上に偏って位置付けられている。このような配置は、水の沈降のための空間を大きく確保することを可能とする。
フィルタアセンブリ30は、第1ケース18から第2ケース19にわたって配置されている。メインフィルタ36は、第1ケース18から第2ケース19にわたって配置されている。サブフィルタ38は、第1ケース18とメインフィルタ36との間に配置されている。サブフィルタ38は、ケース11に、すなわち第1ケース18に接している。
最初の製造、または交換作業において、新しいフィルタアセンブリ30が装着される。この場合、作業者は、第2ケース19の開口端に、フィルタアセンブリ30を置く。次に、作業者は、フィルタアセンブリ30と第2ケース19とを、第1ケース18の開口端から挿入し、締め込む。このとき、サブフィルタ38は、第1ケース18の内面に接触し、やや圧縮される。よって、縦壁部33と第1ケース18との間の隙間は、サブフィルタ38の密度を適切に規定する。
フィルタ装置5が使用されるとき、液体燃料は、入口開口14から前室43に流入する。液体燃料は、前室43から、サブフィルタ38に流入する。液体燃料は、サブフィルタ38を通過し、後室44に到達する。サブフィルタ38は、フィルタ装置5に求められるような微小な固形の異物を除去する能力は持たない。サブフィルタ38は、水を捕捉し、凝集させて比較的大きい水滴へと成長させる。水滴は、後室44へと放たれる。
液体燃料がサブフィルタ38を通過するとき、広い断面積が提供される。このため、液体燃料の流速は、遅い。ゆっくりとした流れは、サブフィルタ38による水の捕捉を促進する。また、ゆっくりとした流れは、サブフィルタ38における水滴の成長を促進する。
後室44は、縦壁部33とケース11との間に形成された外隙間の一部である。液体燃料は、外隙間の中を重力方向の上から下へ流れる。よって、水滴の沈降方向と同じ方向へ液体燃料が流れる。このとき、縦壁部33は、水滴がメインフィルタ36へ到達することを妨げる。このため、水滴の沈降による分離が促進される。また、水滴がメインフィルタ36に浸透して、通過することが抑制される。
液体燃料は、メインフィルタ36によって濾過される。液体燃料は、クリンサイド室42に到達し、出口開口16から流出する。
以上に述べた実施形態によると、液体燃料の流速が比較的遅い径方向外側にサブフィルタ38が配置される。このため、水の捕捉、水滴の成長を促進することができる。また、サブフィルタ38は、メインフィルタ36の上部に位置付けることができる。このため、水の沈降のための空洞が、サブフィルタ38より下に大きく提供される。また、縦壁部33は、メインフィルタ36への水の到達を抑制する。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、帯状の濾材39を積層することによりサブフィルタ38が製造されている。これに代えて、この実施形態では、環状の濾材239を積層することによりサブフィルタ38が製造されている。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、帯状の濾材39を積層することによりサブフィルタ38が製造されている。これに代えて、この実施形態では、環状の濾材239を積層することによりサブフィルタ38が製造されている。
図3に図示されるように、サブフィルタ38は、複数の濾材239を軸方向に積層することによって製造されている。複数の濾材239は、重力方向に積層されている。複数の濾材239の積層方向は、重力方向である。濾材239は、環状である。複数の濾材239は、高さ方向に積層されている。この実施形態でも、先行する実施形態と同様に、水の捕捉と、水滴の成長とが促進される。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、濾材39、239を積層することによりサブフィルタ38が製造されている。これに代えて、この実施形態では、環状に成形された濾材339によりサブフィルタ38が製造されている。また、この実施形態では、プリーツフィルタ337が用いられている。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、濾材39、239を積層することによりサブフィルタ38が製造されている。これに代えて、この実施形態では、環状に成形された濾材339によりサブフィルタ38が製造されている。また、この実施形態では、プリーツフィルタ337が用いられている。
図4に図示されるように、メインフィルタ36は、プリーツフィルタ337によって提供されている。プリーツフィルタ337は、濾材を折り曲げて製造されている。プリーツフィルタ337は、星型フィルタまたは菊花型フィルタと呼ばれる。プリーツフィルタ337は、径方向に沿って外から内へ向かって流れる液体燃料を濾過する。プリーツフィルタ337は、径方向に液体燃料が流れるから、径方向型フィルタとも呼ばれる。
フレーム部材31は、複数の部材を組合せて提供されている。フレーム部材31は、プリーツフィルタ337のためのセンタパイプ部材およびエンドプレート部材を提供する。隔壁部332は、エンドプレート部材でもある。シール部材335は、隔壁部332とケース11との間に配置されたOリングによって提供されている。液体燃料は、プリーツフィルタ337を通過し、センタパイプ空間を経由して出口開口16から流出する。
濾材339は、サブフィルタ38を提供する。濾材339は、筒状の成形体である。濾材339は、繊維を環状に成形して製造されている。濾材339は、単体である。この実施形態では、メインフィルタ36と、縦壁部33、フランジ部34、およびサブフィルタ38とは、分離可能である。このため、メインフィルタ36のみの交換が可能である。また、縦壁部33、フランジ部34、およびサブフィルタ38のみを交換してもよい。
プリーツフィルタ337は、先行する実施形態でも利用可能である。濾材339は、先行する実施形態でも利用可能である。
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、縦壁部33は、上下方向に沿って延びている。これに加えて、この実施形態では、縦壁部433は、長く延びている。
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、縦壁部33は、上下方向に沿って延びている。これに加えて、この実施形態では、縦壁部433は、長く延びている。
図5に図示されるように、フィルタアセンブリ30は、縦壁部433を有する。縦壁部433は、メインフィルタ36と、サブフィルタ38との間に位置している。縦壁部433は、筒状である。縦壁部433は、隔壁部332から、メインフィルタ36の下端より下にまで延びている。縦壁部433は、メインフィルタ36の下端より下に下端を有する。縦壁部433の下端は、ダーティサイド室41に向けて開口する開口部を提供している。開口部は、メインフィルタ36への入口でもある。縦壁部433は、メインフィルタ36の径方向外側の表面を完全に囲っている。縦壁部433は、縦壁部433と、メインフィルタ36の径方向外側に仮想される円柱状の表面との間に隙間が形成されるように位置付けられている。
燃料は、サブフィルタ38を通過した後に、縦壁部433に沿って下に向けて流れる。縦壁部433の径方向外側のダーティサイド室41は、水滴の沈降を促進する沈降分離室として機能する。燃料は、縦壁部433の下端において流れ方向を反転する。これにより、水滴と燃料との分離が促進される。よって、縦壁部433の下端は、流れ方向を反転させるための反転部とも呼ばれる。縦壁部433は、水滴のメインフィルタ36への到達を抑制する。縦壁部433は、障壁部とも呼ばれる。
縦壁部433のような長い縦壁部は、先行する実施形態でも利用可能である。例えば、第1実施形態の縦壁部33は、ハニカムフィルタ37の下端、またはハニカムフィルタ37の下端より下にまで延びていてもよい。かかる構成でも、水滴の分離を促進し、水滴のメインフィルタ36への到達を抑制することができる。
他の実施形態
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記実施形態では、第2ケース19にドレンポート25のみを設けている。これに代えて、沈降分離された水を検出する水位センサを設けてもよい。例えば、貯水量が所定の閾値を超えると、利用者に対して排水を促すことができる。
上記実施形態では、濾材39、239は、溶着、または接着によって固定されている。この場合、濾材39、239を固定するための溶着部は、濾材39、239自身を溶融させ、再び硬化させて製造される。また、溶着部は、フレーム部材31の一部を溶融させ、再び硬化させて製造されてもよい。例えば、フレーム部材31に溶着部としての溶融用突起を設けることができる。また、フレーム部材31と、サブフィルタ38とを分離可能としてもよい。この場合、サブフィルタ38とそれに関連する部材を再利用することができる。
上記実施形態では、メインフィルタ36の上流側にサブフィルタ38を配置している。これに代えて、メインフィルタ36の下流側にサブフィルタ38を配置してもよい。この場合も、サブフィルタ38における液体燃料の流れ方向は、重力方向に沿って上から下へ流れることが望ましい。
上記実施形態では、円柱状の内隙間と、円筒状の外隙間とが形成されている。これに代えて、多角形状の内隙間と、多角筒状の外隙間とが形成されていてもよい。また、上記実施形態では、メインフィルタ36の外側をぐるりと囲むようにサブフィルタ38が配置されている。これに代えて、メインフィルタ36の外側の一部だけを占めるように、メインフィルタ36に並んでサブフィルタ38を配置してもよい。例えば、円弧状のサブフィルタ38を採用することができる。
1 燃料供給装置、2 タンク、3 エンジン、4 燃料噴射装置、
5 フィルタ装置、6 フィルタ前系統、7 フィルタ後系統、
11 ケース、12 フィルタ室、
13 入口接続部、14 入口開口、15 出口接続部、16 出口開口、
17 ブラケット、18 第1ケース、19 第2ケース、
20 連結機構、21 雌ねじ、22 雄ねじ、23 シール部材、
24 フランジ部、25 ドレンポート、26 ドレンプラグ、
30 フィルタアセンブリ、31 フレーム部材、
32 隔壁部、33 縦壁部、34 フランジ部、35 シール部材、
36 メインフィルタ、37 ハニカムフィルタ、
38 サブフィルタ、39 濾材、
41 ダーティサイド室、42 クリンサイド室、43 前室、44 後室、
239 濾材、 332隔壁部、 335 シール部材、
337 プリーツフィルタ、339 濾材、 433 縦壁部。
5 フィルタ装置、6 フィルタ前系統、7 フィルタ後系統、
11 ケース、12 フィルタ室、
13 入口接続部、14 入口開口、15 出口接続部、16 出口開口、
17 ブラケット、18 第1ケース、19 第2ケース、
20 連結機構、21 雌ねじ、22 雄ねじ、23 シール部材、
24 フランジ部、25 ドレンポート、26 ドレンプラグ、
30 フィルタアセンブリ、31 フレーム部材、
32 隔壁部、33 縦壁部、34 フランジ部、35 シール部材、
36 メインフィルタ、37 ハニカムフィルタ、
38 サブフィルタ、39 濾材、
41 ダーティサイド室、42 クリンサイド室、43 前室、44 後室、
239 濾材、 332隔壁部、 335 シール部材、
337 プリーツフィルタ、339 濾材、 433 縦壁部。
Claims (10)
- 固形の異物を除去するメインフィルタ(36)と、
前記メインフィルタの外側の少なくとも一部を占めるように、前記メインフィルタに並んで配置され、水を凝集させるサブフィルタ(38)と、
前記メインフィルタと前記サブフィルタとの間に配置され、前記サブフィルタより重力方向の下において、前記重力方向に沿って延びる縦壁部(33、433)とを備えるフィルタアセンブリ。 - さらに、前記メインフィルタと前記サブフィルタとを支持するフレーム部材(31)を備え、前記縦壁部は、前記フレーム部材の一部である請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
- 前記縦壁部は、筒状の筒状縦壁部であって、径方向内側に前記メインフィルタを位置付け、径方向外側に前記サブフィルタを位置付けている請求項1または請求項2に記載のフィルタアセンブリ。
- 前記筒状縦壁部は、径方向外側に向けて延び出し、複数の燃料通路を区画するフランジ部(34)を有し、
前記サブフィルタは、前記筒状縦壁部の径方向外側であって、前記フランジ部の上側に配置されている請求項3に記載のフィルタアセンブリ。 - 前記サブフィルタは、積層された濾材(39)を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルタアセンブリ。
- 前記サブフィルタは、前記重力方向に積層された濾材(239)を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載のフィルタアセンブリ。
- 前記サブフィルタは、筒状の成形体である濾材(339)を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルタアセンブリ。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載のフィルタアセンブリ(30)と、
前記フィルタアセンブリを収容するケース(11)とを備えるフィルタ装置。 - 前記ケースは、キャップ状の第1ケースと、前記第1ケースから分離可能なカップ状の第2ケースとを備え、前記第1ケースと前記第2ケースとは、連結機構(20)によって連結されており、
前記フィルタアセンブリは、前記第1ケースから前記第2ケースにわたって配置されており、
前記サブフィルタは、前記第1ケースと前記メインフィルタとの間に配置されている請求項8に記載のフィルタ装置。 - 前記サブフィルタは、前記ケースに接している請求項8または請求項9に記載のフィルタ装置。
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