JP2009127610A - 燃料フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽油等の燃料に含有する水分を分離、除去するとともに固形物を捕捉除去する、十分にコンパクトな燃料フィルタを提供する。
【解決手段】燃料フィルタ1は、燃料の流入路21及び流出路22を備えて、内部にエレメント配設空間10を有したエレメントケース2と、凝集材42に囲まれた流入空間10aを有し、燃料が凝集材42を通過することで燃料中の水分を凝集させる分離エレメント40と、濾材52に囲まれた流出空間10cを有し、燃料が濾材52を通過することで燃料中の固形物を捕捉する捕捉エレメント50とを有し、分離エレメント40及び捕捉エレメント50が、エレメント配設空間10に分離エレメント40が下方となるように上下方向に延びて配設される。導入された燃料を凝集材42を通過させて、分離空間10bに流出させ、分離空間10bに導入された燃料を濾材52を通過させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軽油等の燃料に含まれる固形物を捕捉除去するとともに水分を分離除去する燃料フィルタに関する。
軽油、灯油、ガソリン等を燃料(液体)として作動する動力機械の一部のエンジンには、燃料を霧状にしてシリンダ内もしくは吸気ポート中に供給する燃料噴射システムが備えられている。この燃料噴射システムは、燃料タンク、燃料ポンプ及びノズルを備えており、燃料タンクと燃料ポンプとの間の流路中には、燃料タンク内の燃料中に含まれるごみや埃等の固形物を捕捉除去するための燃料フィルタが設けられている。この燃料フィルタ内には、濾紙等により構成された濾材を有してなるフィルタエレメントが交換自在に取り付けられており、目詰まりしたときには容易に交換することができるようになっている。また、軽油等の燃料には水分が含まれており、この水分を含んだ燃料がシリンダに供給されると燃焼不良が発生して出力の低下等が起こるため、フィルタエレメントは、上記のように異物を捕捉除去する機能の他に、燃料中に含まれた水分を除去する機能を有している。
上記のような水分離機能を持つフィルタエレメントを有する燃料フィルタによれば、フィルタケースの上部に形成された流入路からフィルタケース内部に導入された燃料は、フィルタエレメントの外周面から内周面に向かって濾材を通過し、燃料に含まれるゴミや埃等の固形物を捕捉除去するとともに含有する水分が分離され、フィルタエレメントの内周空間を上方へ移動してフィルタケースの上部に形成された流出路を通り、フィルタケースの外部(例えば、該燃料フィルタと燃料ポンプとを結ぶ燃料流路)に流出される構成となっている。なお、濾材によって燃料中から分離された水分は、燃料と比べて比重が重いため、濾材を通過した後に、フィルタエレメントの内周空間の下方へ移動し、フィルタケースの底部に分離水として貯留するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004‐136203号公報
しかしながら、近年、燃料用添加剤が混入された軽油等の燃料の使用が増えており、この燃料用添加剤が混入された燃料は水に対する分散性が強くなっている。そのため、燃料に含まれる水分が細かく分散されているため、従来の燃料フィルタではこの含有する水分を分離することが難しいという課題があった。これは、燃料に含まれる水分がフィルタエレメントで凝集されて水滴となるが、燃料に含まれる水分の径が小さいため凝集された水滴の径も小さく、そのため、凝集された水滴の一部は下方に沈降することができず流出路から外部に流出する燃料とともに流れ出てしまうためであり、燃料からの水分離効率が悪くなっている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、燃料用添加材が混入された軽油等の燃料のように含有する水分が細かく分散されている場合でも、この含有する水分を分離して除去するとともに固形物を捕捉除去することが可能であり、車両に搭載する際にも十分にコンパクトな燃料フィルタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の燃料フィルタは、燃料の流入路及び流出路を備えて、内部にエレメント配設空間を有したエレメントケースと、凝集材に囲まれた内部空間を有し、前記燃料が前記凝集材を通過することで前記燃料中の水分を凝集させるコアレッサーエレメントと、濾材に囲まれた内部空間を有し、前記燃料が前記濾材を通過することで前記燃料中の固形物を捕捉するフィルタエレメントとを有し、前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントが、前記エレメント配設空間に前記コアレッサーエレメントが下方となるように上下方向に延びて配設され、前記流入路が前記コアレッサーエレメントの内部空間に連通し、前記流出路が前記フィルタエレメントの内部空間に連通し、前記流入路から前記コアレッサーエレメントの内部空間に導入された燃料を前記凝集材を通過させて、前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントの外周面と前記エレメントケースの内面とで囲まれた外部空間に流出させ、前記外部空間に導入された燃料を前記濾材を通過させて、前記フィルタエレメントの内部空間に流出させ、前記フィルタエレメントの内部空間に連通した前記流出路から前記外部に流出させるように構成されている。
上記燃料フィルタにおいて、前記コアレッサーエレメントは、上下に貫通した前記内部空間を有する筒状の凝集材と、前記凝集材の上下端部に取り付けられる上下エンドプレートとを有して構成され、前記フィルタエレメントは、上下に貫通した内部空間を有する筒状の濾材と、前記濾材の上下端部に取り付けられる上下エンドプレートとを有して構成され、前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントは、前記コアレッサーエレメントの前記上エンドプレートと前記フィルタエレメントの前記下エンドプレートとを当接させて、前記エレメント配設空間に前記コアレッサーエレメントが下方となるように上下方向に延びて配設されることが好ましい。
上記燃料フィルタにおいて、前記エレメントケースには、上部に前記流入路および前記流出路がそれぞれ形成され、前記流入路と繋がる流入管および前記流出路と繋がる流出管が下方に延びてそれぞれ設けられており、前記流入管は、前記フィルタエレメントの前記上下エンドプレートにそれぞれ形成された開口と前記コアレッサーエレメントの前記上エンドプレートに形成された開口とに上方から挿通されて前記コアレッサーエレメントの内部空間まで延びて設けられ、前記流出管は、前記フィルタエレメントの前記上エンドプレートに形成された開口に上方から挿通されて前記フィルタエレメントの内部空間まで延びて設けられていることが好ましい。
なお、前記流入管は、前記流出管の管内部を通って下方に延びて設けられていることが好ましい。
さらに、前記エレメントケースには、下部に前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントの外周面と前記エレメントケースの内面とで囲まれた前記外部空間と外部とを連通させる排出路が形成され、前記排出路を前記エレメントケースの外方から塞ぐドレンプラグが設けられていることが好ましい。
また、上記燃料フィルタにおいて、前記エレメントケースには、下部に前記流入路および前記流出路がそれぞれ形成され、前記流入路と繋がる流入管および前記流出路と繋がる流出管が上方に延びてそれぞれ設けられており、前記流入管は、前記コアレッサーエレメントの前記下エンドプレートに形成された開口に下方から挿通されて前記コアレッサーエレメントの内部空間まで延びて設けられ、前記流出管は、前記コアレッサーエレメントの前記上下エンドプレートにそれぞれ形成された開口と前記フィルタエレメントの前記下エンドプレートに形成された開口とに下方から挿通されて前記フィルタエレメントの前記上部エンドプレート近傍の位置まで延びて設けられていることが好ましい。
なお、前記流出管は、前記流入管の管内部を通って上方に延びて設けられていることが好ましい。
さらに、前記エレメントケースには、上部に前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントの外周面と前記エレメントケースの内面とで囲まれた前記外部空間と外部とを連通させる排出路が形成され、前記排出路を前記エレメントケースの外方から塞ぐドレンプラグが設けられていることが好ましい。
本発明の燃料フィルタは、燃料の流入路及び流出路を備えたエレメントケース内に、燃料中の水分を凝集させるコアレッサーエレメントと、燃料中の固形物を捕捉するフィルタエレメントとを備え、流入路から導入された燃料がコアレッサーエレメントの凝集材を通過し、この凝集材を通過した燃料をフィルタエレメントの濾材を通過させて流出路から外部に流出させるように構成されている。この構成により、燃料に含まれる水分をコアレッサーエレメントの凝集材で凝集させてより大きな径の水滴にすることができるため、この水滴は燃料との比重の相違によりエレメントケースの下方に沈降して溜まり、燃料に含まれる水分を分離させて除去することができる。さらに、水分を分離除去された燃料がフィルタエレメントの濾材を通過するため、燃料に含まれるゴミ等の固形物を捕捉除去することができる。このため、固形物及び水分が燃料とともに流出路から流出することがなくなり、燃料からの水分離効率を向上させることができる。
なお、コアレッサーエレメントは、上下に貫通した内部空間を有する筒状の凝集材と、凝集材の上下端部に取り付けられる上下エンドプレートとを有し、フィルタエレメントは、上下に貫通した内部空間を有する筒状の濾材と、濾材の上下端部に取り付けられる上下エンドプレートとを有し、コアレッサーエレメント及びフィルタエレメントは、コアレッサーエレメントの上エンドプレートとフィルタエレメントの下エンドプレートとを当接させてエレメント配設空間にコアレッサーエレメントが下方となるように上下方向に延びて配設されて構成される。この構成により、燃料フィルタをコンパクト化することができる。
また、エレメントケースには、上部に流入路および流出路がそれぞれ形成され、流入路と繋がる流入管は、フィルタエレメントの上下エンドプレートにそれぞれ形成された開口とコアレッサーエレメントの上エンドプレートに形成された開口とに上方から挿通されてコアレッサーエレメントの内部空間まで延びて設けられ、流出路と繋がる流出管は、フィルタエレメントの上エンドプレートに形成された開口に上方から挿通されてフィルタエレメントの内部空間まで延びて設けられて構成される。さらに、流入管は、流出管の管内部を通って下方に延びて設けられて構成される。この構成により、流入路から導入された燃料をコアレッサーエレメントの凝集材を通過させ、この凝集材を通過した燃料をフィルタエレメントの濾材を通過させて流出路から外部に流出させることができるので、固形物とともに水分が燃料とともに流出路から流出することがなくなり、燃料からの水分離効率を向上させることができるとともに、コンパクトな燃料フィルタを実現することができる。
さらに、エレメントケースには、下部にコアレッサーエレメント及びフィルタエレメントの外周面とエレメントケースの内面とで囲まれた外部空間と外部とを連通させる排出路が形成され、排出路をエレメントケースの外方から塞ぐドレンプラグが設けられて構成される。この構成により、コアレッサーエレメントの凝集材で凝集させてエレメントケースの下方に沈降して溜まった分離水を容易に外部に排出することができる。
また、エレメントケースには、下部に流入路および流出路がそれぞれ形成され、流入路と繋がる流入管は、コアレッサーエレメントの下エンドプレートに形成された開口に下方から挿通されてコアレッサーエレメントの内部空間まで延びて設けられ、流出路と繋がる流出管は、コアレッサーエレメントの上下エンドプレートにそれぞれ形成された開口とフィルタエレメントの下エンドプレートに形成された開口とに下方から挿通されてフィルタエレメントの上部エンドプレート近傍の位置まで延びて設けられて構成される。さらに、流出管は、流入管の管内部を通って上方に延びて設けられて構成される。この構成により、流入路から導入された燃料をコアレッサーエレメントの凝集材を通過させ、この凝集材を通過した燃料をフィルタエレメントの濾材を通過させて流出路から外部に流出させることができるので、固形物とともに水分が燃料とともに流出路から流出することがなくなり、燃料からの水分離効率を向上させることができるとともに、コンパクトな燃料フィルタを実現することができる。さらに、流出管がフィルタエレメントの上部エンドプレート近傍の位置まで延びて設けられているので、フィルタエレメントの内部空間に空気が滞留することを防ぐことができる。
さらに、エレメントケースには、上部にコアレッサーエレメント及びフィルタエレメントの外周面とエレメントケースの内面とで囲まれた外部空間と外部とを連通させる排出路が形成され、排出路をエレメントケースの外方から塞ぐドレンプラグが設けられて構成される。この構成により、コアレッサーエレメントの凝集材で凝集させてエレメントケースの下方に沈降して溜まった分離水を容易に外部に排出することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る燃料フィルタ1は、図1に示すように、内部にエレメント配設空間10を有し、エレメント配設空間10と外部を連通させる流入路21、流出路22、及び排出路31を備えたエレメントケース2と、エレメント配設空間10内に上下方向に延びて配設されるエレメントアッセンブリ3とから構成される。
エレメントケース2は、下方に開口して有底円筒状である上部ケース半体20と、上方に開口して有底円筒状である下部ケース半体30とから構成される。これらケース半体20,30は、上部ケース半体20の側壁部の内周面に形成された雌ねじ23と、下部ケース半体30の側壁部の外周面に形成された雄ねじ33とを螺合させて着脱自在に結合されている。なお、上部ケース半体20と下部ケース半体30とが結合する部分にはリング状のシールリング11が装着されており、エレメント配設空間10から燃料が外部に漏れ出すことがないように構成されている。
上部ケース半体20には、上端部の中央に形成された流入孔21aと、流入孔21aから上下方向に延びて設けられた流入管21bとからなる流入路21が形成されており、燃料タンク(図示せず)からの燃料は流入路21を通って後述する流入空間10aに流入するようになっている。また、上部ケース半体20には、上部の右側に形成された流出孔22aと、流出孔22aから水平方向に延びる水平流路22bと、水平流路22bと繋がって上部ケース半体20の内側底部から下方に突出して延びる流出管22cとからなる流出路22が形成されており、後述する流出空間10cからの燃料は流出路22を通って燃料ポンプ(図示せず)に向けて流出するようになっている。なお、図2に示すように、流出管22cの径は流入管21bの径よりも大きく形成されており、流入孔21aから延びる流入管21bは、流出管22cの管内部および流出空間10cの略中心部を通って流入空間10aまで延びて設けられている。また、上部ケース半体20の内側底部には、下方に突出する流出管22cの外周側にリング状のシールリング15が取り付けられている。
下部ケース半体30の内側底部には、図3(A),(B)に示すように、上下軸を中心に放射状に配設され側壁に沿って上下に延びた複数(本実施形態では、4つ)のリブ32が設けられている。複数のリブ32は、それぞれ上面が水平に形成されてエレメントケース2にエレメントアッセンブリ3を取り付ける際にエレメントアッセンブリ3を載置する載置部32aと、載置部32aから側壁に沿って上方に広がるテーパ状に形成されてエレメントアッセンブリ3の水平方向への移動を規制する係止部32bと、載置部32aから側壁に沿って下方に狭まるテーパ状に形成されて後述するフロート12の上下方向への移動をガイドするガイド部32cとから構成される。
また、下部ケース半体30の底部の中央には、燃料から分離して沈降した分離水を排出するための排出路31が形成されており、この排出路31に排出孔13aを有するドレンプラグ13が螺挿されている。なお、この排出路31とドレンプラグ13との間にはガスケット14が装着されており、燃料から分離した分離水を排出するとき以外にエレメント配設空間10から分離水および燃料が外部に漏れ出すことがないように構成されている。
エレメントアッセンブリ3は、燃料中に含まれる水分を燃料から分離させる分離エレメント40と、燃料中に含まれるゴミや埃等の固形物を捕捉除去する捕捉エレメント50とを組み合わせて構成される。エレメントアッセンブリ3は、上述したように上部ケース半体20と下部ケース半体30とを螺合させて形成されるエレメント配設空間10に配設される。
分離エレメント40は、全体として上下に延びた薄肉円筒状であり、格子状の枠で形成されて円周面に多数の小孔41aを有する円筒状のインナーチューブ41と、インナーチューブ41の外周面に密接して円筒状に巻き付けられた不織布等で形成される凝集材42と、分離エレメント40の円筒軸方向の両端に配設される円盤状の上部エンドプレート43及び下部エンドプレート44とから構成される。インナーチューブ41及び凝集材42はこの両エンドプレート43,44によって挟持され、インナーチューブ41の内周面と両エンドプレート43,44で囲まれた内部空間が形成される。
上部エンドプレート43の中心部には、上下に貫通してインナーチューブ41の内部空間に連通する開口43aが形成されており、この開口43aに流入孔21aから延びる流入管21bの下端が挿入され、燃料タンクからの燃料が流入管21bを介して流入空間10aに流入するようになっている。また、開口43aの内周面にはリング状のシールリング16が設けられている。
捕捉エレメント50は、全体として上下に延びた薄肉円筒状であり、格子状の枠で形成されて円周面に多数の小孔51aを有する円筒状のインナーチューブ51と、インナーチューブ51の外周面に濾紙を蛇腹状に折り畳み円筒状に巻き付けられた断面菊花状の濾材52と、捕捉エレメント50の円筒軸方向の両端に配設される円盤状の上部エンドプレート53及び下部エンドプレート54とから構成される。インナーチューブ51及び濾材52はこの両エンドプレート53,54によって挟持され、インナーチューブ51の内周面と両エンドプレート53,54で囲まれた内部空間が形成される。
上部エンドプレート53の中心部には、上下に貫通してインナーチューブ51の内部空間に連通する開口53aが形成されており、この開口53aに上部ケース半体20の内側底部に突出して延びる流出管22cの下端が挿入され、流出空間10c内の燃料が流出管22cを介して燃料ポンプに向けて流出するようになっている。また、下部エンドプレート54の中心部には、上下に貫通する開口54aが形成されており、インナーチューブ51の内部空間の略中心を上下方向に延びる流入管21bは、この開口54aを通って、上述したように分離エレメント40の内部に形成される内部空間まで達するようになっている。
ここで、エレメントケース2内へのエレメントアッセンブリ3の組み付けの手順について説明する。まず、分離エレメント40の下部エンドプレート44の下面が、下部ケース半体30に形成されたリブ32の載置部32aに当接するように、分離エレメント40を下部ケース半体30内(図3中の一点鎖線の位置)に設置する。このとき、下部エンドプレート44の側面がリブ32の係止部32と当接して分離エレメント40の水平方向の移動が規制される。続いて、捕捉エレメント50の下部エンドプレート54の下面が、分離エレメント40の上部エンドプレート43の上面と当接するように、捕捉エレメント50を分離エレメント40の上に設置する。このとき、下部エンドプレート54の開口54aと上部エンドプレート43の開口43aとが上下方向に重なる位置となる。
そして、上部ケース半体20の内側底部が、捕捉エレメント50の上部エンドプレート53の上面とシールリング15を介して当接するように、上部ケース半体20を下部ケース半体30に結合すれば、エレメントケース2内へのエレメントアッセンブリ3の組み付けが完了する。このとき、上部ケース半体20の内側底部から下方に突出する流出管22cの下端開口が、捕捉エレメント50の上部エンドプレート53の開口53aを通って捕捉エレメント50の内部空間に突出する状態となる。また、流入孔21aから下方に延びる流入管21bの下端開口が、捕捉エレメント50の下部エンドプレート54の開口54a及び分離エレメント40の上部エンドプレート43の開口43a(シールリング16)を通って分離エレメント40の内部空間に突出する状態となる。なお、上部ケース半体20と下部ケース半体30との結合を外すことにより、エレメントアッセンブリ3をエレメントケース2から取り外して、分離エレメント40と捕捉エレメント50をそれぞれ交換することができる。
この結果、エレメントアッセンブリ3は、上部ケース半体20と下部ケース半体30とに挟持されてエレメントケース2内に固定される。そして、エレメントケース2内のエレメント配設空間10は、エレメントアッセンブリ3(分離エレメント40及び捕捉エレメント50)により、分離エレメント40の内部空間(これを流入空間10aと称する)と、エレメントアッセンブリ3より外側の空間(これを分離空間10bと称する)と、捕捉エレメント50の内部空間(これを流出空間10cと称する)とに分割される。そして、流入空間10aは上部ケース半体20に形成された流入路21(流入孔21a及び流入管21b)を介して燃料タンク等の外部に連通する。また、分離空間10bは下部ケース半体30に形成された排出路31を介して外部に連通し、流出空間10cは上部ケース半体20に形成された流出路22(流出孔22a、水平流路22b、及び流出管22c)を介して燃料ポンプ等の外部に連通する。
なお、このようにエレメントケース2内にエレメントアッセンブリ3が取り付けられた状態で、分離エレメント40の上部エンドプレート43の開口43aに設けられたシールリング16が、流入管21bの外周面および捕捉エレメント50の下部エンドプレート54の下面に当接してこの部分をシールし、燃料が開口43a及び下部エンドプレート54の開口54aを介して流入空間10aと流出空間10cとを行き来することがないように構成されている。また、シールリング15が、上部ケース半体20の内側底部と捕捉エレメント50の上部エンドプレート53の上面とに当接してこの部分をシールし、燃料が上部エンドプレート53の開口53aを介して分離空間10bと流出空間10cとを行き来することがないように構成される。
また、下部ケース半体30の内側底部(排出路31の上方)と分離エレメント40との間の分離空間10bにはフロート12が配置されている。フロート12は、水の比重よりも軽く、且つ燃料の比重よりも重い材料(例えば、ポリエチレン等の樹脂材料)によって環状に形成されおり、この分離空間10bに溜まった水の液面高さに対応して、下部ケース半体30の内側面に形成されたリブ32のガイド部32cに沿って上下動するように構成されている。
以上のようにしてエレメントケース2内にエレメントアッセンブリ3が取り付けられて図1のように組み立てられた状態の燃料フィルタ1において、燃料タンクからの水分を含む燃料が上部ケース半体20の流入孔21aから流入管21bを介して分離エレメント40内の流入空間10aに流入すると、燃料が分離エレメント40を構成する凝集材42を通過する際に、凝集材42によって水分が凝集されるため、水滴となって凝集材42の外周面(分離空間10b)に押し出される。このとき、大きな径に成長した水滴は、燃料と比べて比重が重いため、分離空間10b内を沈降して下部ケース半体30の内側底部に分離水として溜まる。その結果、分離空間10bでは、比重の相違により下部ケース半体30の内側底部に分離水が貯留し、その分離水の上方に燃料が分離する状態となる。
凝集材42を通過して水分を取り除かれて分離空間10bの上方に分離した燃料は、捕捉エレメント50を構成する濾材52を通過し、流出空間10cから流出管22c、水平流路22b、及び流出孔22aを通って、外部すなわち燃料ポンプ等へ流出する。このとき、濾材52により燃料に含まれるゴミ等が捕捉除去されて清浄化される。
下部ケース半体30の内側底部に分離水が貯留し始めると、下部ケース半体30の内側底部の上に配置されたフロート12は、水の比重よりも軽く、且つ燃料の比重よりも重い材料で形成されているため、分離水の液面の上昇とともに上方へ移動する。このため、下部ケース半体30の内側底部に溜まった分離水の貯水量を、下部ケース半体30を半透明の材料で形成した場合には目視により、もしくはフロート12に位置センサを設けることにより確実に認識することができる。そして、フロート12が所定の高さ位置まで移動した場合、すなわち下部ケース半体30の内側底部に貯留する分離水が最大許容貯水量に達した場合には、下部ケース半体30の底部に形成された排出路31に螺挿されたドレンプラグ13を緩めて、排出路31及びドレンプラグ13の排出孔13aを介して分離水をエレメントケース2内(分離空間10b)から外部に排出する。
このようにして燃料フィルタ1では、燃料に含まれる水分を分離エレメント40の凝集材42で凝集させてより大きな径の水滴にすることができるため、この水滴は燃料との比重の相違により分離空間10b内を沈降して下部ケース半体30の内側底部に分離水として溜まり、燃料に含まれる水分を分離させて除去することができる。さらに、凝集材42を通過して水分を除去された燃料を、捕捉エレメント50の濾材52を通過させて燃料に含まれるゴミ等の固形物を捕捉除去して清浄化することができる。このため、ゴミ等の固形物及び水分を含んだ燃料が流出路22から燃料ポンプ等へ流出することがなくなり、燃料からの水分離効率を向上させることができる。また、下部ケース半体30の内側底部に貯留する分離水は、下部ケース半体30の底部に形成された排出路31に螺挿されたドレンプラグ13を緩めて、排出路31及びドレンプラグ13の排出孔13aを介して分離水をエレメントケース2内(分離空間10b)から容易に外部に排出することができる。
次に、本発明における他の好ましい実施形態について、図4を参照して説明する。燃料フィルタ101は、内部にエレメント配設空間110を有し、エレメント配設空間110と外部を連通させる流入路121、流出路122、及び排出路131を備えたエレメントケース102と、エレメント配設空間110内に上下方向に延びて配設されるエレメントアッセンブリ103とから構成される。
エレメントケース102は、上方に開口して有底円筒状である下部ケース半体120と、下方に開口して有底円筒状である上部ケース半体130とから構成される。これらケース半体120,130は、下部ケース半体120の側壁部の外周面に形成された雌ねじ123と、上部ケース半体130の側壁部の内周面に形成された雄ねじ133とを螺合させて着脱自在に結合されている。なお、下部ケース半体120と上部ケース半体130とが結合する部分にはリング状のシールリング111が装着されており、エレメント配設空間110から燃料が外部に漏れ出すことがないように構成されている。
下部ケース半体120には、下部の左側に形成されて燃料タンクに繋がる流入パイプ121dが取り付けられる流入孔121aと、流入孔121aから右方に延びる水平流路121bと、水平流路121bと繋がって下部ケース半体120の内側底部から上方に突出して延びる流入管121cとからなる流入路121が形成されており、燃料タンクからの燃料は流入路121を通って後述する流入空間110aに流入するようになっている。また、外側底部の中央に形成されて燃料ポンプに繋がる流出パイプ122cが取り付けられる流出孔122aと、流出孔122aから上方に延びて設けられた流出管122bとからなる流出路122が形成されており、後述する流出空間110cからの燃料は流出路122を通って燃料ポンプに向けて流出するようになっている。なお、流入管121cの径は流出管122bの径よりも大きく形成されており、流出孔122aから延びる流出管122bは、流入管121cの管内部および流入空間110aの略中心部を通って流出空間110cまで延びて設けられている。また、下部ケース半体120の内側底部には、上方に突出する流入管121cの外周側にリング状のシールリング115が取り付けられている。
上部ケース半体130の内側底部には、上下軸を中心に放射状に配設され側壁に沿って上下に延びた複数(本実施形態では、4つ)のリブ132が設けられている。複数のリブ132は、それぞれ下面が水平に形成されてエレメントケース102にエレメントアッセンブリ103を取り付ける際にエレメントアッセンブリ103を係止する係止部132aが形成されている。また、上部ケース半体130の底部には、燃料から分離して沈降した分離水を排出するための排出路131が形成されており、この排出路131に排出孔113aを有するドレンプラグ113が螺挿されている。
エレメントアッセンブリ103は、燃料中に含まれる水分を燃料から分離させる分離エレメント140と、燃料中に含まれるゴミや埃等の固形物を捕捉除去する捕捉エレメント150とを組み合わせて構成される。エレメントアッセンブリ103は、上述したように下部ケース半体120と上部ケース半体130とを螺合させて形成されるエレメント配設空間110に配設される。
分離エレメント140は、全体として上下に延びた薄肉円筒状であり、格子状の枠で形成されて円周面に多数の小孔141aを有する円筒状のインナーチューブ141と、インナーチューブ141の外周面に密接して円筒状に巻き付けられた不織布等で形成される凝集材142と、分離エレメント140の円筒軸方向の両端に配設される円盤状の上部エンドプレート143及び下部エンドプレート144とから構成される。インナーチューブ141及び凝集材142はこの両エンドプレート143,144によって挟持され、インナーチューブ141の内周面と両エンドプレート143,144で囲まれた内部空間が形成される。
下部エンドプレート144の中心部には、上下に貫通してインナーチューブ141の内部空間に連通する開口144aが形成されており、この開口144aに下部ケース半体120の内側底部に突出して延びる流入管121cの上端が挿入され、燃料タンクからの燃料が流入管121cを介して流入空間110aに流入するようになっている。また、上部エンドプレート143の中心部には、上下に貫通する開口143aが形成されている。
捕捉エレメント150は、全体として上下に延びた薄肉円筒状であり、格子状の枠で形成されて円周面に多数の小孔151aを有する円筒状のインナーチューブ151と、インナーチューブ151の外周面に濾紙を蛇腹状に折り畳み円筒状に巻き付けられた断面菊花状の濾材152と、捕捉エレメント150の円筒軸方向の両端に配設される円盤状の上部エンドプレート153及び下部エンドプレート154とから構成される。インナーチューブ151及び濾材152はこの両エンドプレート153,154によって挟持され、インナーチューブ151の内周面と両エンドプレート153,154で囲まれた内部空間が形成される。
下部エンドプレート154の中心部には、上下に貫通してインナーチューブ151の内部空間に連通する開口154aが形成されており、この開口154aに流出孔122aから流入管121cの管内部、インナーチューブ141の内部空間、及び上部エンドプレート143の開口143aを通って上方に延びる流出管122bが挿入され、流出空間110c内の燃料が流出管122bを介して燃料ポンプに向けて流出するようになっている。なお、流出管122bは、上端部が上部エンドプレート153の近傍に位置するように流出空間110c内を上方に延びて設けられている。また、開口154aの内周面にはリング状のシールリング116が設けられている。
ここで、エレメントケース102内へのエレメントアッセンブリ103の組み付けの手順について説明する。まず、分離エレメント140の下部エンドプレート144の下面が、
下部ケース半体120の内側底部に設けられたシールリング115と当接するように、分離エレメント140を下部ケース半体120内に設置する。このとき、下部ケース半体120の内側底部から上方に突出する流入管121cの上端開口が、分離エレメント140の下部エンドプレート144の開口144aを通って分離エレメント140の内部空間に突出する状態となる。続いて、捕捉エレメント150の下部エンドプレート154の下面が、分離エレメント140の上部エンドプレート143の上面と当接するように、捕捉エレメント150を分離エレメント140の上に設置する。このとき、下部エンドプレート154の開口154aと上部エンドプレート143の開口143aとが上下方向に重なる位置となり、流出孔122aから上方に延びる流出管122bの上端開口が、上部エンドプレート143の開口143a及び下部エンドプレート154の開口154a(シールリング116)を通って捕捉エレメント150の内部空間に突出する(上部エンドプレート153の近傍に位置する)状態となる。なお、流出管122bの上端が上部エンドプレート153近傍の位置まで延びて設けられることで、捕捉エレメント150の内部空間に空気が滞留することを防ぐことができる。
そして、捕捉エレメント150の上部エンドプレート154の上面が、上部ケース半体130に形成されたリブ132の係止部132aに当接するように、上部ケース半体130を下部ケース半体120に結合すれば、エレメントケース102内へのエレメントアッセンブリ103の組み付けが完了する。なお、下部ケース半体120と上部ケース半体130との結合を外すことにより、エレメントアッセンブリ103をエレメントケース102から取り外して、分離エレメント140と捕捉エレメント150をそれぞれ交換することができる。
この結果、エレメントアッセンブリ103は、下部ケース半体120と上部ケース半体130とに挟持されてエレメントケース102内に固定される。そして、エレメントケース102内のエレメント配設空間110は、エレメントアッセンブリ103(分離エレメント140及び捕捉エレメント150)により、分離エレメント140の内部空間(これを流入空間110aと称する)と、エレメントアッセンブリ103より外側の空間(これを分離空間110bと称する)と、捕捉エレメント150の内部空間(これを流出空間110cと称する)とに分割される。そして、流入空間110aは下部ケース半体120に形成された流入路121(流入孔121a、水平流露121b、及び流入管121c)を介して燃料タンク等の外部に連通する。また、分離空間110bは上部ケース半体130に形成された排出路131を介して外部に連通し、流出空間110cは下部ケース半体120に形成された流出路122(流出孔122a及び流出管122b)を介して燃料ポンプ等の外部に連通する。
なお、このようにエレメントケース102内にエレメントアッセンブリ103が取り付けられた状態で、捕捉エレメント150の下部エンドプレート154の開口154aに設けられたシールリング116が、流出管122bの外周面および分離エレメント140の上部エンドプレート143の上面に当接してこの部分をシールし、燃料が開口154a及び上部エンドプレート143の開口143aを介して流入空間110aと流出空間110cとを行き来することがないように構成されている。また、シールリング115が、下部ケース半体120の内側底部と分離エレメント140の下部エンドプレート144の下面とに当接してこの部分をシールし、燃料が下部エンドプレート144の開口144aを介して流入空間110aと分離空間110bとを行き来することがないように構成される。
以上のようにしてエレメントケース102内にエレメントアッセンブリ103が取り付けられて図4のように組み立てられた状態の燃料フィルタ101において、燃料タンクからの水分を含む燃料が下部ケース半体120の流入孔121aから流入孔121a、水平流路121b、及び流入管121cを通って分離エレメント140内の流入空間110aに流入すると、燃料が分離エレメント140を構成する凝集材142を通過する際に、凝集材142によって水分が凝集されるため、水滴となって凝集材142の外周面(分離空間110b)に押し出される。このとき、大きな径に成長した水滴は、燃料と比べて比重が重いため、分離空間110b内を沈降して下部ケース半体120の内側底部に分離水として溜まる。その結果、分離空間110bでは、比重の相違により下部ケース半体120の内側底部に分離水が貯留し、その分離水の上方に燃料が分離する状態となる。
凝集材142を通過して水分を取り除かれて分離空間110bの上方に分離した燃料は、捕捉エレメント150を構成する濾材152を通過し、流出空間110cから流出管122bを介して流出孔122aから外部、すなわち燃料ポンプ等へ流出する。このとき、濾材152により燃料に含まれるゴミ等が捕捉除去されて清浄化される。
下部ケース半体120の内側底部に貯留した分離水が、最大許容貯水量に達した場合には、燃料フィルタ101をエンジンルーム等から取り外し、上部ケース半体130の底部に形成された排出路131に螺挿されたドレンプラグ113を緩めて、排出路131及びドレンプラグ113の排出孔113aを介して分離水をエレメントケース102内(分離空間110b)から外部に排出する。
このようにして燃料フィルタ101では、燃料に含まれる水分を分離エレメント140の凝集材142で凝集させてより大きな径の水滴にすることができるため、この水滴は燃料との比重の相違により分離空間110b内を沈降して下部ケース半体120の内側底部に分離水として溜まり、燃料に含まれる水分を分離させて除去することができる。さらに、凝集材142を通過して水分を除去された燃料を、捕捉エレメント150の濾材152を通過させて燃料に含まれるゴミ等の固形物を捕捉除去して清浄化することができる。このため、ゴミ等の固形物及び水分を含んだ燃料が流出路122から燃料ポンプ等へ流出することがなく、燃料からの水分離効率を向上させることができる。また、下部ケース半体120の内側底部に貯留する分離水は、上部ケース半体130の底部に形成された排出路131に螺挿されたドレンプラグ113を緩めて、排出路131及びドレンプラグ113の排出孔113aを介して分離水をエレメントケース102内(分離空間110b)から容易に外部に排出することができる。
なお、本実施形態では、インナーチューブ41,141の外周面に密接して円筒状に巻き付けられた不織布として例えば、ポリプロピレン(PP)メッシュが用いられるが、凝集材はこれに限られない。例えば、他の不織布やコットン等も利用可能であり、さらにこれらの素材を組み合わせたものでもよく、凝集材における水分の分離効率は、素材の孔径や巻き数でも調整することができる。また、インナーチューブ51,151の外周面に濾紙を蛇腹状に折り畳み円筒状に巻き付けられているが、濾材はこれに限られない。例えば、所定の厚さを有したグラスファイバー、不織布等によって円筒状に形成されたものや、これらの素材を組み合わせたものでもよく、濾過する液体や捕捉除去する固形物等に合わせて最適な素材及び形状を選択することができる。
本発明は、以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲であれば適宜改良可能である。
本発明に係る燃料フィルタの構成図である。 図1における矢視II‐IIより見た上記燃料フィルタの断面図である。 上記フィルタを構成する下部ケース半体に形成されたリブの作用を説明する図であり、(A)は下部ケース半体の平面図、(B)はリブの模式図である。 本発明に係る他の燃料フィルタの構成図である。
符号の説明
1,101 燃料フィルタ 2,102 エレメントケース
10,110 エレメント配設空間 10a,110a 流入空間
10b,110b 分離空間 10c,110c 流出空間
13,113 ドレンプラグ 21,121 流入路
21b,121c 流入管 22,122 流出路
22c,122b 流出管 31,131 排出路
40,140 分離エレメント(コアレッサーエレメント)
42,142 凝集材 43,143 上部エンドプレート
44,144 下部エンドプレート
50,150 捕捉エレメント(フィルタエレメント)
52,152 濾材 53,153 上部エンドプレート
54,154 下部エンドプレート

Claims (8)

  1. 燃料の流入路及び流出路を備えて、内部にエレメント配設空間を有したエレメントケースと、
    凝集材に囲まれた内部空間を有し、前記燃料が前記凝集材を通過することで前記燃料中の水分を凝集させるコアレッサーエレメントと、
    濾材に囲まれた内部空間を有し、前記燃料が前記濾材を通過することで前記燃料中の固形物を捕捉するフィルタエレメントとを有し、
    前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントが、前記エレメント配設空間に前記コアレッサーエレメントが下方となるように上下方向に延びて配設され、
    前記流入路が前記コアレッサーエレメントの内部空間に連通し、前記流出路が前記フィルタエレメントの内部空間に連通し、
    前記流入路から前記コアレッサーエレメントの内部空間に導入された燃料を前記凝集材を通過させて、前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントの外周面と前記エレメントケースの内面とで囲まれた外部空間に流出させ、前記外部空間に導入された燃料を前記濾材を通過させて、前記フィルタエレメントの内部空間に流出させ、前記フィルタエレメントの内部空間に連通した前記流出路から前記外部に流出させるように構成したことを特徴とする燃料フィルタ。
  2. 前記コアレッサーエレメントは、上下に貫通した前記内部空間を有する筒状の凝集材と、前記凝集材の上下端部に取り付けられる上下エンドプレートとを有して構成され、
    前記フィルタエレメントは、上下に貫通した内部空間を有する筒状の濾材と、前記濾材の上下端部に取り付けられる上下エンドプレートとを有して構成され、
    前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントは、前記コアレッサーエレメントの前記上エンドプレートと前記フィルタエレメントの前記下エンドプレートとを当接させて、前記エレメント配設空間に前記コアレッサーエレメントが下方となるように上下方向に延びて配設されることを特徴とする請求項1に記載の燃料フィルタ。
  3. 前記エレメントケースには、上部に前記流入路および前記流出路がそれぞれ形成され、前記流入路と繋がる流入管および前記流出路と繋がる流出管が下方に延びてそれぞれ設けられており、
    前記流入管は、前記フィルタエレメントの前記上下エンドプレートにそれぞれ形成された開口と前記コアレッサーエレメントの前記上エンドプレートに形成された開口とに上方から挿通されて前記コアレッサーエレメントの内部空間まで延びて設けられ、
    前記流出管は、前記フィルタエレメントの前記上エンドプレートに形成された開口に上方から挿通されて前記フィルタエレメントの内部空間まで延びて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の燃料フィルタ。
  4. 前記流入管は、前記流出管の管内部を通って下方に延びて設けられていることを特徴とする請求項3に記載の燃料フィルタ。
  5. 前記エレメントケースには、下部に前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントの外周面と前記エレメントケースの内面とで囲まれた前記外部空間と外部とを連通させる排出路が形成され、前記排出路を前記エレメントケースの外方から塞ぐドレンプラグが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の燃料フィルタ。
  6. 前記エレメントケースには、下部に前記流入路および前記流出路がそれぞれ形成され、前記流入路と繋がる流入管および前記流出路と繋がる流出管が上方に延びてそれぞれ設けられており、
    前記流入管は、前記コアレッサーエレメントの前記下エンドプレートに形成された開口に下方から挿通されて前記コアレッサーエレメントの内部空間まで延びて設けられ、
    前記流出管は、前記コアレッサーエレメントの前記上下エンドプレートにそれぞれ形成された開口と前記フィルタエレメントの前記下エンドプレートに形成された開口とに下方から挿通されて前記フィルタエレメントの前記上部エンドプレート近傍の位置まで延びて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の燃料フィルタ。
  7. 前記流出管は、前記流入管の管内部を通って上方に延びて設けられていることを特徴とする請求項6に記載の燃料フィルタ。
  8. 前記エレメントケースには、上部に前記コアレッサーエレメント及び前記フィルタエレメントの外周面と前記エレメントケースの内面とで囲まれた前記外部空間と外部とを連通させる排出路が形成され、前記排出路を前記エレメントケースの外方から塞ぐドレンプラグが設けられていることを特徴とする請求項6もしくは請求項7に記載の燃料フィルタ。
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