JP2018109490A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Keishu Aritoshi
慶修 有年
渡邉 正人
Masato Watanabe
正人 渡邉
淳宏 大島
Junhiro Oshima
淳宏 大島
今田 寛訓
Hirokuni Imada
寛訓 今田
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【課題】野菜室に湿度センサを備えた冷蔵庫に関し、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷却室23から野菜室17に供給される冷気を制御する野菜室ダンパと、野菜室内の湿度を検出する野菜室湿度センサ78と、野菜室17を加温する野菜室ヒータ79と、を備え、野菜室内の検出温度に基づいて野菜室ダンパは開閉制御され、野菜室ヒータ79は野菜室湿度センサ78の検出湿度に基づいて通電制御されるものであり、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる。【選択図】図3

Description

本発明は野菜室に湿度センサを備えた冷蔵庫に関するものである。
近年、野菜室の保鮮性を高めるために、野菜室内に湿度センサを備え、その湿度センサの検出した湿度に基づいて外部から野菜室へ空気を供給し、野菜室内の湿度を高める冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−8326号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、外部から野菜室へ空気を供給するために、庫内と外部とを連結する連結ダクト等が必要であり、構造の複雑化や外気の取り込みによる吸熱量増加等の課題を有している。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室と冷凍室と野菜室と、前記冷凍室の後方に配置され、前記冷蔵室と前記冷凍室と前記野菜室に冷気を供給する冷却器と送風機とが収納された冷却室と、前記冷却室から前記冷蔵室に供給される冷気を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷却室から前記野菜室に供給される冷気を制御する野菜室ダンパと、前記野菜室内の湿度を検出する湿度センサと、前記野菜室を加温する野菜室ヒータと、を備え、前記野菜室内の検出温度に基づいて前記野菜室ダンパは開閉制御され、前記野菜室ヒータは前記湿度センサの検出湿度に基づいて通電制御されるものである。
これにより、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる。
本発明の冷蔵庫は、野菜室内の検出温度に基づいて野菜室ダンパは開閉制御され、野菜室ヒータは湿度センサの検出湿度に基づいて通電制御されることにより、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同冷蔵庫の内部を示す正面図 同冷蔵庫の断面図 同冷蔵庫の冷気流れを説明する説明図 同冷蔵庫の冷凍室を示す正面図 同冷蔵庫の冷却室を示す断面図 同冷蔵庫の野菜室ダクトと冷蔵室戻りダクトを示す断面図 同冷蔵庫の冷却室部分を示す分解斜視図 同冷蔵庫の冷却室部分を冷却室側から見た分解斜視図 同冷蔵庫の冷却室形成板を一部残して冷却室を冷却室側から見た斜視図 同冷蔵庫の冷却室形成板と野菜室ダクトとの関係を冷凍室側から見て示す正面図 同冷蔵庫の冷却室形成板と野菜室ダクトとの関係を冷凍室側から見て示す斜視図 同冷蔵庫の冷蔵室を示す斜視図 同冷蔵庫の冷蔵室を示す断面図 図14のA部と、B部と、C部の水平断面を模式的に示した図 同冷蔵庫の冷蔵室ダクトの水平断面図 同冷蔵庫の冷蔵室ダクトの吐出口を示す説明図 同冷蔵庫の冷蔵室を示す要部拡大断面図 同冷蔵庫の冷蔵室内部を示す正面図 同冷蔵庫の冷蔵室内部の要部を示す拡大正面図 同冷蔵庫の貯蔵室を示す分解斜視図 同冷蔵庫の貯蔵室内におけるパーシャル室の後方部を背部から見た斜視図 同冷蔵庫の貯蔵室内におけるパーシャル室の後方部を背部から見た拡大斜視図 同冷蔵庫の貯蔵室内におけるパーシャル室の後方部を正面寄り背部から見た拡大斜視図 同冷蔵庫の貯蔵室内におけるパーシャル室の後方部の脱臭ユニット装着部を示す拡大側面図 同冷蔵庫の貯蔵室内におけるパーシャル室の後方部の脱臭ユニット装着部を示す拡大斜視図 同冷蔵庫の冷却器を取り外して冷却室を背部から見た斜視図 同冷蔵庫の冷却器を取り外して冷却室を背部から見た正面図 同冷蔵庫の冷凍室の背面板を示す正面図 同冷蔵庫の冷却室構成部品の分解斜視図 同冷蔵庫の冷却室を前方ななめ情報から見た斜視図 同冷蔵庫の冷却室の要部を示す拡大断面図 同冷蔵庫の冷却室の要部を示す他の例の拡大断面図 (a)同冷蔵庫の冷凍室ダンパを示す斜視図、(b)同冷凍室ダンパの断面図 本実施の形態の冷蔵庫の制御ブロック図 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムの基本制御を示すフローチャート 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのダンパ開度制御のフローチャート 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのダンパ開度制御のフローチャート 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのオフサイクル制御を示すフローチャート 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのオフサイクル制御を示すタイミングチャート 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのデフロスト制御を示すフローチャート 本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのデフロスト制御を示すタイミングチャート 本実施の形態の冷蔵庫の野菜室の湿度センサによる野菜室ヒータの制御を示すフローチャート 本実施の形態の冷蔵庫の野菜室の湿度センサによる野菜室ヒータの外気温度と通電率の関係を示すグラフ 本実施の形態の冷蔵庫における冷蔵室内の収納量の検知結果に基づいて行なう冷却システム制御を示すフローチャート
請求項1に記載の発明は、冷蔵室と冷凍室と野菜室と、前記冷凍室の後方に配置され、前記冷蔵室と前記冷凍室と前記野菜室に冷気を供給する冷却器と送風機とが収納された冷却室と、前記冷却室から前記冷蔵室に供給される冷気を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷却室から前記野菜室に供給される冷気を制御する野菜室ダンパと、前記野菜室内の湿度を検出する湿度センサと、前記野菜室を加温する野菜室ヒータと、を備え、前記野菜室内の検出温度に基づいて前記野菜室ダンパは開閉制御され、前記野菜室ヒータは前記湿度センサの検出湿度に基づいて通電制御されるものであり、野菜室内の湿度に応じた野菜室ヒータの通電率の制御が可能となり、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる冷蔵庫を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記湿度センサは前記野菜室の天面部に配置されたものであり、野菜室内の湿度を精度良く検知することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記野菜室ヒータは前記野菜室の上方の貯蔵室との区画壁に配置されたものであり、野菜室内の特に結露し易い天面の結露を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図4は冷蔵庫の全体構成を説明する図、図5〜図12は冷却室から野菜室への冷気供給構成を説明する図、図13〜図26は冷蔵室構成を説明する図、図27〜図34は冷凍室から冷却室に跨る部分の構成を説明する図である。
<1−1.冷蔵庫の全体構成>
まず図1〜図4を用いて冷蔵庫の全体構成を説明する。
図1〜図4において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した冷蔵庫本体1を備え、この冷蔵庫本体1は金属製の外箱2と、硬質樹脂製の内箱3と、前記外箱2および内箱3の間に発泡充填された発泡断熱材4とで構成してあり、仕切板5、6等によって複数の貯蔵室が仕切形成してある。また、前記冷蔵庫本体1の各貯蔵室は冷蔵庫本体1と同様の断熱構成を採用した回動式の扉7或いは引出し式の扉8、9、10、11で開閉自在としてある。
冷蔵庫本体1内に形成した貯蔵室は、最上部の冷蔵室14と、冷蔵室14の下に設けた温度帯切り替え可能な切替室15と、切替室15の横に設けた製氷室16と、切替室15および製氷室16と最下部の野菜室17との間に設けた冷凍室18で構成している。そして、前記冷蔵室14には複数の棚板20が設けてあり、その下部には冷却温度帯の異なるパーシャル室21とチルド室22が上下二段に重ねて設けてある。
上記冷蔵室14は、冷蔵保存するための貯蔵室で、凍らない程度の低い温度、具体的には、通常1〜5℃に設定され冷却される。また、冷蔵室内に設けたパーシャル室21は微凍結保存に適した−2〜−3℃に設定され、チルド室22は冷蔵室14よりも低くパーシャル室21よりは高めの1℃前後の温度に設定され冷却される。
野菜室17は、冷蔵室14と同等もしくは若干高く温度設定される貯蔵室で、具体的には、2〜7℃に設定され冷却される。この野菜室17は野菜等の収納食品から発せられる水分により高湿度となるため、局所的に冷えすぎると結露することがある。そのため、比較的高い温度に設定することで冷却量を少なくし、局所的な冷えすぎによる結露発生を抑制している。
冷凍室18は、冷凍温度帯に設定される貯蔵室で、具体的には、通常−22〜−18℃に設定され冷却されるが、冷凍保存状態向上のため、例えば−30℃や−25℃などの低温に設定され冷却されることもある。
切替室15は、庫内の温度が変更可能な貯蔵室であり、用途に応じて冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで切り換えることができるようになっている。
一方、前記冷凍室18の背面には冷却室23が設けてあり、この冷却室23には冷気を生成する冷却器24と、冷気を前記各室に供給する冷却ファン25とが設置してある。そして更に冷却器24の下方にはガラス管ヒータ等で構成した除霜手段26(以下、ガラス管ヒータと称す)が設けてある。
冷却器24は、圧縮機27と、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ(図示せず)と、キャピラリーチューブ(図示せず)とを環状に接続して冷凍サイクルを構成しており、圧縮機27によって圧縮された冷媒の循環によって冷却を行う。
また、冷却ファン25は冷却器24の上方に設けてあり、その下流側に連なる冷蔵室ダクト28、冷凍室ダクト29、野菜室ダクト30を介して冷蔵室14、冷凍室18、野菜室17等に冷気を供給し、これら各室を冷却するようになっている。
以下、上記冷却室23、冷蔵室14、冷凍室18、野菜室17の各室及びその冷却の構成について説明していく。
<1−2.冷却室と冷気供給構成>
図3と図5〜図12を用いて冷却室と冷気供給構成について説明する。
冷却室23は冷凍室18の背面にあって図6に示すよう冷却室形成板31と内箱3とによって形成してあり、冷却室形成板31の上部に冷却ファン25を装着することにより冷却器24上方に冷却ファン25を位置させてある。また、冷却室形成板31の前面側には冷凍室背面板32を装着して冷却ファン25の下流側を覆い冷却室23との間に冷却ファン下流側と連通する冷凍室ダクト29を形成している。
そして、上記冷却ファン25の下流側には冷蔵室14の冷蔵室ダクト28と、野菜室17の野菜室ダクト30が、それぞれ異なる位置で別個に独立した形で接続してある。詳述すると、前記冷却ファン下流側の上部の上面は図4等に示すように冷蔵室14と冷凍室18を仕切る仕切板5に設けた第1冷気供給口33を介して冷蔵室ダクト28につながっており、冷却ファン下流側の上部の側方には図10、図11、図12にも示すように第2冷気供給口34を設けて野菜室ダクト30が接続してある。すなわち、上記冷蔵室ダクト28と野菜室ダクト30は冷却室23に対し、それぞれ異なる位置で別個に独立した形で接続してある。そして、冷却器24で生成した冷気を冷却ファン25によって前記第1冷気供給口33と第2冷気供給口34に別個に独立した形で供給し、冷蔵室ダクト28と野菜室ダクト30へと供給する。
なお、上記冷却器24の下方には図6に示すように冷却器24ガラス管ヒータ26を覆
う傘状断面のヒータカバー35が設置してあり、冷却室23の底面には除霜水を外部に排出する排水口36が設けてある。
<1−3.冷蔵室とその冷却構成>
次に図3と図13〜図26を用いて冷蔵室とその冷却構成を説明する。
冷蔵室14は、冷蔵庫本体1の最上部に位置していて図3、図14に示すように複数の棚板20を有しており、背面に前記した冷蔵室ダクト28が設けてある。
冷蔵室ダクト28は図21に示すように発泡スチロールからなるダクト部材28aの冷蔵室側表面を樹脂製のダクトカバー28bで覆って構成してあり、冷蔵室14と冷凍室18との間を仕切る仕切板5の第1冷気供給口33を覆う如く冷蔵室背面に装着して冷却室23と連通させてある。そして、上記第1冷気供給口33には冷蔵室ダンパ37を組み込み、この冷蔵室ダンパ37の開閉によって冷却室23から冷蔵室14への冷気供給量を制御するようになっている。なお、この冷蔵室ダンパ37はダンパ固定枠38によって第1冷気供給口33に固定してある。
上記冷蔵室ダンパ37は冷蔵室14への冷気供給量を制御する冷蔵室用ダンパ部39とパーシャル室21への冷気供給量を制御するパーシャル室用ダンパ部40とを有する二連式ダンパで構成してあり、冷蔵ダンパ駆動用モータユニット41内の冷蔵及びパーシャル用の1つのモータ(図示せず)によって駆動する構成となっている。
一方、上記冷蔵室14の下部に設けたパーシャル室21とチルド室22のうち、上方に位置するチルド室22は、図14、図18に示すように最下段の棚板となる天井板43とその下方に位置するパーシャル室21との間の冷蔵室横幅一杯に形成してあり、チルド室容器44が出し入れ自在に設けてある。そして、上記チルド室22の後方には冷蔵室ダクト28の冷蔵室用ダンパ部39下流側に連通する冷気入口22aが設けてあり、この冷気入口22aから冷気を取り込んで冷却するようになっている。
上記チルド室22は図18に示すように天井板43の後部にスリット状の冷気戻り口(チルド側)45を設けるとともに、チルド室容器44の後方部に前記冷気戻り口(チルド側)45を介して冷蔵室14とつながる冷気戻し通路部(チルド側)46が設けてある。更に、前記チルド室容器44の前端部には図14に示すようにチルド室扉兼把手部47の下方との間に冷蔵室14内とつながる開口部48を設けて、冷蔵室14内の冷気がチルド室容器44から溢れ出るチルド室冷却後の冷気とともにチルド室容器44外周の間隙(図示せず)を通って、前記冷気戻し通路部(チルド側)46へと流れるように構成してある。
また、チルド室22はそのチルド室容器44の下方であるパーシャル室21の天井板部材50に温度調節用ヒータ49を敷設し、下方に位置するパーシャル室21からの冷輻射によりチルド室温度が設定温度より低くなると温度調節用ヒータ49に通電して設定温度に維持するように構成してある。なお、上記温度調節用ヒータ49はチルド室22内の適所に設けたチルド室温度センサ(図示せず)によって制御する構成としてある。
一方、チルド室22の下方に位置するパーシャル室21は、冷蔵庫本体1の内箱内壁面と貯水タンク室形成板(図示せず)と前記チルド室22の底面ともなる天井板部材50とで貯水タンク室横に区画形成してあり、前面開口部分はパーシャル室扉51で開閉自在としてある。そして、パーシャル室21の内部にパーシャル室容器52が出し入れ自在に設けてある。
上記パーシャル室21を構成する天井板部材50には発泡スチロール等からなる断熱材53が組み込んであり、この断熱材53に前記した冷蔵室ダクト28のパーシャル室用ダンパ部40下流側に連通するパーシャル冷気通路54を形成してパーシャル室21内に冷気を供給し冷却する構成としてある。
また、上記パーシャル室21は、図18及び図22〜図24に示すように前記チルド室22と同様、その天井板部材50の後部にスリット状の冷気戻り口(パーシャル側)55を設けるとともに、パーシャル室容器52の後方に空間部を設けて冷気戻り通路部(パーシャル側)56が形成してあり、前記チルド室22後方の冷気戻り通路部(チルド側)46内の冷蔵室冷気とチルド室冷気が冷気戻り通路部(パーシャル側)56へと流れるようにしてある。
そして更に、上記パーシャル室21はその底面ともなる仕切板5の後部に冷気戻り通路部(パーシャル側)56と連通する冷気合流戻り口57を設け、この冷気合流戻り口57に冷蔵室戻りダクト58を接続して、前記冷蔵室14、チルド室22を冷却した冷気がパーシャル室容器52から溢れ出るパーシャル室冷却冷気と合流して冷却室23に戻るように構成してある。
すなわち、冷蔵室14、チルド室22、パーシャル室21の冷気を冷却室23に戻すためのダクト部を、前記チルド室22とパーシャル室21の後方空間を利用して形成した形としてある。
なお、上記冷気戻り口(チルド側)45と冷気戻り口(パーシャル側)55とは上下に対向する位置に設け、冷気戻り口(パーシャル側)55と冷気合流戻り口57は位置ずれした位置に設けてある。
また、上記冷気を冷却室23へと戻す冷蔵室戻りダクト58は図4や図27、図28等に示すように冷却室23の側部(横)に設置し、その下端側部を冷却室23の下部側面に開口させることにより冷却室23に戻すように構成してある。この冷蔵室戻りダクト58はその後面に設けた凹状溝58bを内箱3の背面内壁面に圧接させて当該背面壁内面との間でダクト通路部を形成している。
更にまた、前記パーシャル室21には上記冷気戻り通路部(パーシャル側)56の冷気戻り口(パーシャル側)55と冷気合流戻り口57との間の部分に、図19、図20に示すように冷蔵室14の温度を検出して冷蔵室用ダンパ部39を制御する冷蔵室温度センサ59が設けてある。そして、上記冷蔵室温度センサ59と冷蔵室ダクト28を挟んで反対側の対角部分にパーシャル室21の温度を検知してパーシャル室用ダンパ部40を制御するパーシャル室温度センサ60が設けてある。
更に、前記冷気戻り通路部(パーシャル側)56の冷気戻り口(パーシャル側)55と冷気合流戻り口57との間には図25、図26に示すように冷気の流れに沿う如く脱臭ユニット61が着脱自在に設けてある。
なお、上記脱臭ユニット61および冷蔵室温度センサ59およびパーシャル室温度センサ60は、何れも冷蔵室戻りダクト58を構成するダクトカバー28bの一部に設けた装着部28bb(冷蔵室温度センサ59およびパーシャル室温度センサ60用の装着部は図示せず)に取付けて一体化してある。
また、図15は、図14の冷蔵室ダクト28における、A部(冷蔵室ダンパ部)水平断面図と、B部(パーシャル室背面部)水平断面図と、C部(冷蔵室ダクト部)水平断面図
とを模式的に示したものである。
図15において、冷蔵室ダクト28におけるダクト部材28aの長辺Wと短辺Dの比で表されるW/D(以下、アスペクト比と言う)は、A部アスペクト比(=W1/D1)、B部アスペクト比(=W2/D2)、C部アスペクト比(=W3/D3)とすると、A部アスペクト比<B部アスペクト比<C部アスペクト比の関係を有している。
また、図16は、冷蔵室ダクト28の水平断面図、図17は、冷蔵室ダクト28の吐出口を示す説明図である。
図16、図17において、ダクト部材28aの冷蔵室側表面を覆うダクトカバー28bの左右両側部には左右に延出して一体形成された延出リブ28cを備えている。
延出リブ28cは奥面側に傾斜した傾斜面を備え、端部はさらに角度を大きくして奥側に延出している。延出リブ28cはユーザーが冷蔵室を前方から見た時に側面吐出口28dが直接見えない程度に延出している。
また、側面吐出口28dの下面は冷気の流れに対して上方となる傾斜面を有している。
また、冷蔵室14内の各棚板20の前方で内箱3の側壁には凹部を有し、凹部内に照明であるLED照明80と閉扉時にLED照明80からの光の照度を検出する冷蔵室光センサ81とを備えた基板を埋設し、凹部を覆う透過性の照明カバーを備えている。
そして、閉扉時にLEDからの光の照度を検出する冷蔵室光センサ81の検出結果に基づいて、冷蔵庫の冷却システムを制御している。詳細は後述する。
<1−4.冷凍室とその冷却構成>
次に図2、図3と図24〜図31を用いて冷凍室とその冷却構成を説明する。
冷凍室18は冷蔵室14の下方で、かつ冷却室23の前方にあって、内部に下段容器62aとその上方に載置した上段容器62bとからなる冷凍室容器62が扉11の引出し開閉によって出し入れ自在なるように設けてある。そして、既に述べた通り冷却室23との間に冷凍室背面板32を配置し、この冷凍室背面板32と冷却室形成板31との間に冷却室23の冷却ファン下流側と連通する冷凍室ダクト29を形成している。
冷凍室背面板32には図24等に示すように上下複数段に亘って冷気吹出し口63が設けてあり、最上部の冷気吹出し口63は製氷室16および切替室15に冷気を供給し、中段の冷気吹出し口63は上記冷凍室容器62の上段容器62bに冷気を供給し、最下段の冷気吹出し口63は下段容器62aに冷気を供給するようになっている。
また、上記冷凍室18は図24等に示すようにその冷凍室背面板32の下部に前記冷却室23の下部に連通する冷凍冷気戻り口64が設けてある。この冷凍冷気戻り口64は図29に示すように冷凍室側口枠部65と冷却室側口枠部66とからなっていて、これらの枠は垂線に対し上部にいくほど後方、すなわち冷却室23側に位置するように傾斜させてある。そして、上記冷凍冷気戻り口64にはその冷凍室側口枠部65にグリル67を装着し、冷却室側口枠部66には冷凍室ダンパ68が設けてある。
冷凍室側口枠部65に設けたグリル67は、冷凍室18から冷却室23へと流れる冷気を整流するもので、その各グリル片69は冷却室側端部が上方に位置するように傾斜させ、かつ、下方のグリル片69になるほど前後長が長くなるようにして冷凍室18内の冷凍
室容器62後面に沿う形としてある。
一方、冷却室側口枠部66に設けた冷凍室ダンパ68は、冷凍室18に供給される冷気を開閉制御するもので、図31に示すように耐熱性樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)で形成したダンパ枠体70に同様の耐熱性樹脂で形成した複数のフラップ71、この例では三つのフラップ71を設けて構成してある。そして、上記冷凍室ダンパ68は各複数のフラップ71の冷却室側端部を軸支して図29に示すように冷凍室18とは反対の冷却室23側に開くように構成してあり、ダンパ枠体70の一端部に固定した冷凍ダンパ駆動用モータユニット72によって駆動する構成としてある。なお、図31において複数のフラップ71は実線の図番付与線のものが閉じたとき、破線図番付与線のものが開いた時を示している。
また、上記冷凍室ダンパ68は図25に示すように冷却室側口枠部66に設けた爪片73に冷凍ダンパ駆動用モータユニット72を固定した状態のダンパ枠体70を弾着係合させることにより冷却室形成板31に装着しユニット化してあり、冷却室側口枠部66の傾斜に沿って冷蔵室ダンパ37の冷却室側が冷凍室側より下方に位置するように傾斜させて設けてある。
さらに、冷凍室ダンパ68は図29から理解できるように各複数のフラップ71に沿って冷却室23へと流れる冷気が冷却器24の下端縁に流れるように設けてある。この例では冷凍室ダンパ68はその上部(ダンパ枠体70の上片部分)が冷却器24の下端縁より上方に位置し、かつ、その下部(ダンパ枠体70の下辺部分)が冷却器24の下端より下方に位置する如く設けることによって冷気を冷却器24の下端縁より下方部分に流れるようにしてある。
さらに加えて、上記冷凍室ダンパ68はその下部(ダンパ枠体70の下辺部分)がガラス管ヒータ26より上方に位置するように設け、除霜時にガラス管ヒータ26で熱せられた暖冷気が確実に触れるように設定してある。
その一方で、冷凍室ダンパ68を支持している冷却室側口枠部66の下辺66aは二重壁とし、その下面を円弧状にして冷却室23に突き出す形(冷却室23の底面23aよりガラス管ヒータ26側に突き出す形)としてガラス管ヒータ26からの輻射熱が直接照射するのを防止する構成とし、かつ、更に二重壁部分の間隙部分66bは冷凍室18に面して開放させて冷凍室冷気で冷却し過度に昇温するのを抑制する構成としてある。
更にまた、前記冷凍室ダンパ68は図25に示すようにその冷凍ダンパ駆動用モータユニット72がガラス管ヒータ26の長手方向において、ガラス管ヒータ26のヒータ部26aと対向しないようヒータ部26aから外方にずれた場所に位置するように配置してある。そしてこの例では上記冷凍ダンパ駆動用モータユニット72を冷却室23横の冷蔵室戻りダクト58側に位置させることによって、冷凍ダンパ駆動用モータユニット72がヒータ部26aの外方に位置する形をとりつつ、冷凍室ダンパ68の複数のフラップ71部分が冷却器24の中心線寄り部分に位置するようにしてある。
なお、冷凍室ダンパ68は冷凍冷気戻り口64のみに設けられており、冷却室23から冷気吹出し口63に至る冷気吐出通路にはダンパを備えず、冷却室23と冷凍室18とは連通状態に保たれている。
<1−5.野菜室とその冷却構成>
次に図3、図4と図8〜図12を用いて野菜室とその冷却構成について説明する。
野菜室17は、図3に示すように冷凍室18下方の冷蔵庫本体1最下部に位置していて、冷凍室18と同様、野菜室容器17aが扉10の引出し開閉によって出し入れ自在なるように設けてある。この野菜室17に冷気を供給する野菜室ダクト30は、図8、図9に示すように冷却室23横の冷蔵室戻りダクト58前面に重合させて配置してあり、その上部は図4及び図10に示すように前記冷却室23に設けた第2冷気供給口34に接続してある。
この第2冷気供給口34は既述した通り冷蔵室14への冷気供給口となる第1冷気供給口33とは別個に独立した形で形成してある。すなわち、第2冷気供給口34は冷却室23の上方に位置する冷蔵室14と冷凍室18とを仕切る仕切板5より下方、即ち冷凍室18の背面投影面積内であって、前記冷却ファン25と略同じ高さ位置の冷却ファン下流側部分に設けてある。そして、この第2冷気供給口34に接続した野菜室ダクト30の下端は野菜室17の上部に開口していて、野菜室17に冷気を供給するようになっている。
上記野菜室ダクト30はその上端部の側部を開口74させて第2冷気供給口34に突き合わせ接続してあり、この接続部近傍、具体的には冷却ファン25と略同じ高さ位置範囲に野菜室ダンパ75を組み込んである。
またこの野菜室ダンパ75は図8に示すように冷蔵室戻りダクト58の前面に形成した野菜室ダクト通路部となる凹状溝58bに嵌め込み、この状態の冷蔵室戻りダクト58の凹状溝58b前面に野菜室ダクト30を嵌め込み装着することにより冷蔵室戻りダクト58と野菜室ダクト30との間で挟持固定してある。そして、上記野菜室ダクト30および冷蔵室戻りダクト58は発泡スチロール等の弾性力を有する材料で形成してあり、その弾性力によって両者間の気密性を確保すると同時に野菜室ダンパ75の気密性も確保する構成としてある。
なお、野菜室ダンパ75は野菜ダンパ駆動用モータユニット76によって駆動されるダンパ片75aが野菜室ダクト30を流れる冷気と逆の方向、この例では上向きに開くように構成してある。これは前記した冷蔵室ダクト28のダンパ開き方向とは反対の方向である。
また、野菜室17を冷却した後の冷気はその天井面に設けた野菜室戻りダクト(図示せず)を介して冷却室23に戻すようになっている。
また、野菜室17内には、野菜室の扉10に固定された扉フレームに支持されて前方に引き出される野菜ケースと野菜ケースの上面を覆うように野菜ケース側面上部フランジに支持される上部野菜ケースとを備え、野菜ケースと上部野菜ケースはそれぞれシール性を高めた構造となっている。これにより、内部に収納される野菜、果物等から発生する水分の蒸散を抑制して野菜、果物等の保鮮性を高めることができる。
また、野菜室17と冷凍室18とを断熱区画する仕切板6の野菜室17側には凹部を有し、前記凹部の内部にミスト発生装置を備えている。ミスト発生装置は、高電圧発生部と電極を有し、電極には庫内を結露させ収集した水分が供給されるものである。
また、高電圧発生部を収納する基板には野菜室17内の湿度を検知する野菜室湿度センサ78を備えている。
また、野菜室17と冷凍室18とを断熱区画する仕切板6の野菜室17側には野菜室ヒータ79を備え、野菜室17の天面に設けられた野菜室湿度センサ78の検出湿度に応じて野菜室ヒータ79の通電を制御している。詳細は後述する。
以上のように構成した冷蔵庫について、以下、ブロック図、フローチャートを用いて、その制御フロー、作用効果を説明する。
<2−1.基本冷却制御>
図35は本実施の形態の冷蔵庫の制御ブロック図、図36は本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムの基本制御を示すフローチャートである。
図35において、冷蔵庫の冷却システムを制御するマイコン90の入力情報は、外気温度センサ(ATC)91、冷凍室温度センサ(FCC)92、冷蔵室温度センサ(PCC)59、パーシャル室温度センサ(PFC)60、野菜室温度センサ(VCC)93、冷却器温度センサ(DFC)94、扉開閉検知手段95、外部照度センサ96、冷蔵室光センサ97であり、マイコン90の出力制御デバイスは、圧縮機(コンプ)27、冷却ファン(FCファン)25、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37、パーシャル室ダンパ(PFダンパ)98、野菜室ダンパ(VCダンパ)75、冷凍室ダンパ(FCダンパ)68、除霜手段(霜取りヒータ)26である。
図36において、冷蔵庫に電源投入されると(S−1)、外気温度センサ(ATC)91、冷凍室温度センサ(FCC)92、冷蔵室温度センサ(PCC)59、パーシャル室温度センサ(PFC)60、野菜室温度センサ(VCC)93の各温度情報に基づいて、圧縮機(コンプ)27、冷却ファン(FCファン)25、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37、パーシャル室ダンパ(PFダンパ)98、野菜室ダンパ(VCダンパ)75、冷凍室ダンパ(FCダンパ)68を制御する通常温調制御が開始される(S−2)。
そして、扉開閉検知手段95や、冷蔵庫周辺の明るさを検知する外部照度センサ96の情報、あるいは、冷蔵室光センサ97による収納量情報から、冷蔵庫の使用が少ない時間帯を予測して、省エネモードに移行するかどうかを判断する(S−3)。
省エネモードに移行しない場合、各ダンパのフラップは全開または全閉するダンパ開閉制御を行なう(S−7)。
省エネモードに移行する場合、外気温度センサ(ATC)91が所定温度より高いか(ATC≧T1)を判断する(S−4)。外気温度センサ(ATC)91が所定温度より高い場合、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37および冷凍室ダンパ(FCダンパ)68のフラップの開閉角度を制御するダンパ開度制御を行なう(S−5)。なお、ダンパ開度制御(S−5)での具体的な制御については後述する。
また、S−4で、外気温度センサ(ATC)91が所定温度(T1)より低い場合、圧縮機(コンプ)27が停止した状態の初期に冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を開とし、冷却ファン(FCファン)25を運転するオフサイクル制御を行なう(S−6)。なお、オフサイクル制御(S−6)での具体的な制御については後述する。
そして、上記各制御は、冷却器24の除霜手段(霜取りヒータ)26を開始するデフロスト信号が入るまで(S−8)繰り返し行なわれる。デフロスト信号が入るとデフロスト制御を行なう(S−9)。なお、デフロスト制御(S−9)での具体的な制御については後述する。
以上説明したように、本実施の形態の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室に冷気を供給する冷却器24と送風機(冷却ファン25)とが収納された冷却室23と、冷却室23から前記貯蔵室に供給される冷気をダクト内で制御するダンパと、を備え、前記ダンパはフラ
ップと駆動装置を有し、前記駆動装置による前記フラップの動作は、フラップ開閉制御(S−7)とフラップ開度制御(S−5)とを、省エネモードに移行するかどうかを判断し(S−3)、その結果に応じて場合分けして制御されるものであり、省エネモードで各室内の温度変動を小さくしたい場合のみ、各ダンパのフラップ開度制御(S−5)を行なうことができる。
すなわち、必要以上に各ダンパのフラップ開度制御を行なわない点を技術的特徴とするもので、駆動装置のステッピングモータ等によるフラップ開度制御に必要なフラップ原点位置確認制御等の複雑な制御を減らすことができ、簡素な仕様で省エネ性を高め、信頼性の高い冷却ができる冷蔵庫を提供することができる。
また、省エネ運転条件と通常運転条件とを有し、省エネ運転条件時はフラップ開度制御が行なわれ、通常運転条件時はフラップ開閉制御が行なわれるものであり、省エネ運転が必要な時のみ各ダンパのフラップ開度制御を行なうことができ、簡素な仕様で省エネ性および信頼性の高い冷却ができる冷蔵庫を提供することができる。
<2−2.ダンパフラップ開度制御>
図37、図38は本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのダンパ開度制御(図36のS−5)の詳細を示すフローチャートである。
まず、1分毎に冷蔵室温度センサ(PCC)59の温度をN分間(例えば10分間)計測する(S−9)。その後、N分間(例えば10分間)の計測結果を平均する(S−10)。そして、計測した平均温度と冷蔵室温度センサ(PCC)59の設定値とを比較し(S−11)、N分間の平均温度と冷蔵室温度センサ(PCC)59の設定値との温度差ΔTを算出する(S−12)。そして、温度差ΔTの値により、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37のフラップの開度(角度)を変更する(S−13)。
より具体的には、図38に示すように、冷蔵室温度センサ(PCC)59の設定値(目標温度)と上限値、下限値を確認する(S−14)。上限値、下限値とは、設定値(目標温度)に幅を持たせており、その幅の上限と下限の値である。次に、直近の数分間(例えば1分毎の10分間)の冷蔵室温度センサ(PCC)59の平均温度を確認する(S−15)。
次に、冷蔵室温度センサ(PCC)59の設定値(目標温度)と直近の直近の数分間(例えば1分毎の10分間)の平均温度を比較し、温度差(ΔT)を確認する(S−16)。そして、温度差(ΔT)が大きく、平均値が設定値(目標温度)の下限値より低い場合は、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37のフラップの開度(角度)を所定角度(駆動装置のステッピングモータ等のステップ数)小さくする(S−17)。
また、S−16で、平均値が設定値(目標温度)の上限値と下限値の間であれば、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37のフラップの開度(角度)は変更しない(S−18)。また、S−16で、温度差(ΔT)が大きく、平均値が設定値(目標温度)の上限値より高い場合は、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37のフラップの開度(角度)を所定角度(駆動装置のステッピングモータ等のステップ数)大きくする(S−19)。
その後、S−15に戻り、上記制御を所定時間毎(例えば10分毎)に繰り返す。すなわち、所定時間前(例えば1分毎の10分間)の冷蔵室温度センサ(PCC)59の平均温度と設定値(目標温度)とを比較し、その温度差ΔTの値(レベル)に応じてその後の冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37のフラップの開度(角度)を制御するものである。
以上説明したように、本実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵室14と、冷蔵室14に冷気を供給する冷却器24と送風機(冷却ファン25)とが収納された冷却室23と、冷却室23から冷蔵室14に供給される冷気をダクト内で制御する冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37と、冷蔵室14内の温度を検出する冷蔵室温度センサ(PCC)59と、を備え、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37はフラップと駆動装置を有し、駆動装置によるフラップ動作は、フラップの開度を制御するフラップ開度制御が行なわれるもので、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37は、フラップ動作前の所定時間中の冷蔵室温度センサ(PCC)59の平均温度と冷蔵室目標温度とに基づいて、駆動装置によるフラップの角度を変えてフラップ開度制御が行なわれることにより、冷蔵室14内の温度変動を小さくして貯蔵室目標温度に近づけることができ、省エネ性を高めた使い勝手のよい冷蔵庫を提供することができる。
また、省エネ運転条件を有し、省エネ運転条件時にフラップ開度制御が行なわれるものであり、省エネ運転が必要な時のみ各ダンパのフラップ開度制御を行なうことができ、簡素な仕様で省エネ性および信頼性の高い冷却ができる冷蔵庫を提供することができる。
なお、本実施の形態では、冷蔵室への冷気供給を制御する冷蔵室ダンパ(PCダンパ)について説明したが、同様に冷凍室への冷気供給を制御する冷凍室ダンパ(FCダンパ)に適用することができる。さらに、切替室への冷気供給を制御する切替室ダンパ(SCダンパ)や野菜室への冷気供給を制御する野菜室ダンパ(VCダンパ)にも適用することができる。
<2−3.オフサイクル制御>
図39は本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのオフサイクル制御を示すフローチャート、図40は本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのオフサイクル制御を示すタイミングチャートである。
図39において、圧縮機(コンプ)27にON信号が出力される(S−20)と、圧縮機(コンプ)27、および冷却ファン(FCファン)25が運転され、同時に冷凍室ダンパ(FCダンパ)68が開状態となり(S−26)、冷却器24で生成された冷気は、冷凍室18に供給され、冷凍室18が冷却されるとともに、冷蔵室14への冷気ダクトに配置された冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37に冷気が供給される。
そして、冷蔵室14では冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度以上かを判断し(S−21)、OFF温度以下であれば、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を閉とする(S−25)。S−21で、冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度以上であれば、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を開とし(S−22)、その後、冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度に達するかを判断する(S−23)。
冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度に達すれば、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を閉とする(S−25)が、冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度に達する前に、冷凍室温度センサ(FCC)92がOFF温度に達して、圧縮機(コンプ)27にOFF信号が出力される(S−24)と、圧縮機(コンプ)27が停止されるが、冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度に達する前に圧縮機(コンプ)27が停止された状態では、冷蔵室温度センサ(PCC)59が所定温度(Poff)以上かどうか判断する(S−27)。
S−27で、冷蔵室温度センサ(PCC)59が所定温度(Poff)より低い場合、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を閉とする(S−29)が、冷蔵室温度センサ(PCC)59が所定温度(Poff)以上の場合、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を開状態で、冷却ファン(FCファン)25は、圧縮機(コンプ)27ON時の回転数より低い回転
で運転するオフサイクル冷却制御を行なう(S−28)。オフサイクル冷却制御(S−28)は、圧縮機(コンプ)27がOFF信号を受けた直後の初期の所定時間(Tpc)もしくは、冷蔵室温度センサ(PCC)59がOFF温度になるまで行なわれ、その後、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を閉とする(S−29)。
図40のタイミングチャートで説明すると、圧縮機(コンプ)27がONすると、冷却ファン(FCファン)25はON、冷凍室ダンパ(FCダンパ)68、および冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37が開状態となり(e点)、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37は、圧縮機(コンプ)27がON中、冷蔵室温度センサ(PCC)59の温度により開閉制御を行なう。そして、圧縮機(コンプ)27がOFFすると、冷却ファン(FCファン)25もOFF、冷凍室ダンパ(FCダンパ)68が閉状態となる(f点)。この時点(f点)で、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37が開の状態であれば、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37を開状態で、冷却ファン(FCファン)25は、圧縮機(コンプ)27ON時の回転数より低い回転で所定時間運転する(f〜g点)オフサイクル冷却制御を行なう。その後、冷却ファン(FCファン)25は停止し、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37が閉状態となる(g点)。
その後も同様な制御が行なわれるが、圧縮機(コンプ)27がOFFする時点(i点)で冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37が閉の状態であれば、前述の制御(オフサイクル冷却制御)は行なわない。
以上説明したように、本実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵室14と冷凍室18と、冷凍室18の後方に配置され、冷蔵室14と冷凍室18とに冷気を供給する冷却器24と冷却ファン25とが収納された冷却室23と、冷却室23から冷蔵室14に供給される冷気を冷蔵室温度センサ59に基づいて制御する冷蔵室ダンパ37と、冷却室23から冷凍室18に供給される冷気を冷凍室温度センサ92に基づいて制御する冷凍室ダンパ68と、冷凍室温度センサ92に基づいて運転が制御される圧縮機27と、を備え、冷蔵室ダンパ37が開、かつ冷凍室ダンパ68が開状態で圧縮機27が停止した場合、圧縮機停止後の所定時間、冷凍室ダンパ68を閉で冷蔵室ダンパ37を開状態として冷却ファン25を運転するものであり、圧縮機停止中に冷却器24の冷熱を有効利用でき、冷凍室18への熱影響を抑えて冷蔵室14を効率的に冷却でき、省エネ性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、圧縮機27の停止後の所定時間は、冷蔵室温度センサ59が冷蔵室ダンパ37を閉動作させる温度に達するまでとしたものであり、圧縮機27の停止中の冷却器24の冷熱を適正に有効利用することができる。
また、圧縮機27の停止後の所定時間、冷凍室ダンパ68を閉で冷蔵室ダンパ37を開状態として運転する冷却ファン25の回転数は、圧縮機運転中の回転数より小さくしたものであり、圧縮機停止中に冷却器24の冷熱をさらに有効利用でき、冷凍室18への熱影響を抑えて冷蔵室14を効率的に冷却し、省エネ性の高い冷蔵庫を提供することができる。
なお、本実施の形態では、冷蔵室ダンパ(PCダンパ)37は開閉制御するもので説明したが、前述したフラップの開度(角度)制御するものでもよい。この場合、冷蔵室内の温度変動を小さくして貯蔵室目標温度に近づけることができ、省エネ性をさらに高めることができる。
<2−4.デフロスト制御>
図41は本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのデフロスト制御を示すフローチャート、図42は本実施の形態の冷蔵庫の冷却システムのデフロスト制御を示すタイミングチャートである。
図41において、デフロスト信号が入ると(S―31)、圧縮機27は連続運転(プリクール制御)を所定時間行なう。そして、冷却器温度センサ(DFC)がT2温度以下か判断し(S−32)、T2温度以下の場合、冷蔵室ダンパ37を開、冷凍室ダンパ68を閉として冷却ファン(FCファン)25をONする(S−33)。そして、冷却器温度センサ(DFC)がT2温度に上昇するまで行なう(S−34)。S−34で冷却器温度センサ(DFC)がT2温度に達すると、冷蔵室ダンパ37を閉、冷凍室ダンパ68を開として冷却ファン(FCファン)25をOFFし(S−35)、除霜手段(デフロストヒータ)26をONする(S−36)。なお、除霜手段(デフロストヒータ)26をON中は冷凍室ダンパ68は開状態としている。また、S−32で冷却器温度センサ(DFC)がT2温度以上の場合、S−33、S−34のステップを行なわず、S−35のステップに移行する。
冷却器温度センサ(DFC)がT4温度以上か判断し(S−37)、T4温度以上になると、除霜手段(デフロストヒータ)26をOFFするとともに、起動待ち制御を行なう(S−38)。起動待ち時間経過後、コンプON信号により圧縮機27が運転開始し(S−39)、冷却ファン(FCファン)25を所定時間OFFした後にONするFCファン遅延制御を行なうとともに、冷却器温度センサ(DFC)が冷凍室温度センサ(FCC)より低くなった時点で冷凍室ダンパ68は開状態となる(S−40)。その後、通常の冷却運転を行なう(S−41)。
図42のタイミングチャートで説明すると、通常冷却運転中(k〜l点)にデフロスト信号が入ると、圧縮機27と冷却ファン(FCファン)25が所定時間連続運転するプリクール制御を行なう(l〜m点)。プリクール制御中は冷蔵室ダンパ37を閉、冷凍室ダンパ68を開として冷凍室18を優先的に冷却する。プリクール制御終了後、圧縮機は停止するが、冷却器24の冷熱の有効利用と冷却器の予備除霜のために、冷却器温度センサ(DFC)がT2温度に上昇するまで、冷蔵室ダンパ37を開、冷凍室ダンパ68を閉として冷却ファン(FCファン)25を運転する冷蔵室プリ冷却&プリ除霜制御を行なう(m〜n)。そして、除霜手段26に通電しデフロストヒータの熱で冷却器24に積層した霜を溶かす(n〜o)。除霜中は冷蔵室ダンパ37を閉、冷凍室ダンパ68を開としている。
冷却器温度センサ(DFC)がT4温度以上になると除霜手段(デフロストヒータ)26をOFFするとともに、起動待ち制御を行なう(o〜p)。起動待ち制御中は、冷蔵室ダンパ37を開、冷凍室ダンパ68を開としている。その後、圧縮機27が起動するが、その時、冷却ファン(FCファン)25を所定時間OFFとするファン遅延制御を行なう(p〜q点)。ファン遅延制御中は、冷蔵室ダンパ37を開、冷凍室ダンパ68を閉としている。そして、ファン遅延制御後に冷却ファン(FCファン)25をONとするが、冷却器温度センサ(DFC)が冷凍室温度センサ(FCC)より低くなるまでは冷凍室ダンパ68は閉状態を維持するFCダンパ遅延制御を行なう(q〜r点)。その後、冷却器温度センサ(DFC)が冷凍室温度センサ(FCC)より低くなった時点で冷凍室ダンパ68は開状態となり、その後、通常の冷却運転を行なう(r〜点)。
以上説明したように、本実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵室14と冷凍室18と、冷凍室18の後方に配置され、冷蔵室14と冷凍室18とに冷気を供給する冷却器24冷却ファン25とが収納された冷却室23と、冷却室23から冷蔵室14に供給される冷気を冷蔵室温度センサ59に基づいて制御する冷蔵室ダンパ37と、冷却室23から冷凍室18に供給される冷気を冷凍室温度センサ92に基づいて制御する冷凍室ダンパ68と、冷凍室温度センサ92に基づいて運転が制御される圧縮機27と、冷却器24の霜を溶かす除霜手段(霜取りヒータ)26と、を備え、除霜手段26通電前に、冷蔵室ダンパ37を閉、冷
凍室ダンパ68を開、冷却ファン25と圧縮機27を所定時間連続運転するプリクールモードと、前記プリクールモード後に、圧縮機27を停止し、冷蔵室ダンパ37を開、冷凍室ダンパ68を閉、冷却ファン25を所定時間運転するプリ除霜モードとを有するものであり、除霜運転開始前に行なわれるプリクール運転終了後の冷却器24の冷熱を冷蔵室14の冷却に有効利用することができ、省エネ性の高い冷蔵庫を提供することができる。
また、冷却器24の霜を溶かす除霜手段26通電時は、冷蔵室ダンパ37を閉、冷凍室ダンパ68を開とするものであり、冷凍室18からの自然対流による冷気導入により、除霜手段(霜取りヒータ)26通電時の冷却器周辺の上昇気流を促進でき、冷却器24の除霜効率を高めることができる冷蔵庫を提供することができる。
また、冷凍室ダンパ68は、冷凍室18に供給された冷気が冷却室23に戻される冷凍室冷気戻り通路に設けられたものであり、冷却室23のスペースの有効活用を図りながら冷却器24の除霜効率を高めることができる。
また、ファン遅延制御後に冷却ファン(FCファン)25をONとするが、冷却器温度センサ(DFC)が冷凍室温度センサ(FCC)より低くなるまでは冷凍室ダンパ68は閉状態を維持するFCダンパ遅延制御を行なうので、冷却器24が十分に冷却されるまでは、冷凍室18へ冷気を供給せず、冷蔵室14側に供給することができ、冷凍室18の温度上昇防止と冷蔵室14の効率的な冷却ができる。
また、冷却器温度センサ(DFC)が冷凍室温度センサ(FCC)より低くなった時点で冷凍室ダンパ68は開状態となるので、冷却器24で十分に冷却された冷気を冷凍室18へ供給することができ、冷凍室18の温度上昇防止を確実に行なうことができる。
なお、冷却器温度センサ(DFC)がT2温度に上昇するまで、冷蔵室ダンパ37を開、冷凍室ダンパ68を閉として冷却ファン(FCファン)25を運転する冷蔵室プリ冷却&プリ除霜制御中の冷却ファン(FCファン)25の回転数は圧縮機27がON中の回転数より大きくしてもよい。この場合、冷蔵室プリ冷却&プリ除霜制御時間を短縮でき、冷却器24の冷熱の効率的な利用と、総合的な除霜時間を短縮することができ、冷凍室18の除霜による温度上昇を抑制することができる。
また、除霜終了後の起動待ち制御中、ファン遅延制御中、FCダンパ遅延制御中、のいずれかのモード開始時、または各モード開始時に、冷蔵室ダンパ37、および/または、冷凍室ダンパ68のフラップを強制的に全開、前閉を1往復する開閉制御を行なうことが望ましい。これにより除霜後に各ダンパのフラップ近傍に付着した水分を取り除くことができ、水分の氷結による各ダンパの不具合を抑制することができ、冷蔵庫の信頼性を高めることができる。
<2−5.野菜室の温湿度制御>
図43は本実施の形態の冷蔵庫の野菜室の湿度センサによる野菜室ヒータの制御を示すフローチャート、図44は本実施の形態の冷蔵庫の野菜室の湿度センサによる野菜室ヒータの外気温度と通電率の関係を示すグラフである。
図43において、野菜室湿度センサ78で野菜室内の湿度を測定する(S−51)。野菜室内の湿度がH1以下かを判断し(S−52)、H1以下であれば野菜室ヒータ79を通電率Kで通電制御する(S−53)。そして所定時間(T4)通電率Kで通電制御する(S−54)。また、S−52で野菜室内の湿度がH1以上であれば、さらにH2以上かを判断する(S−55)。H2以上であれば野菜室ヒータ79を通電率Lで通電制御する(S−56)。そして所定時間(T4)通電率Lで通電制御する(S−57)。また、S
−55で野菜室内の湿度がH2以下(すなわち野菜室内の湿度がH1〜H2の間)であれば、野菜室ヒータ79を通電率Mで通電制御する(S−58)。そして所定時間(T4)通電率Mで通電制御する(S−59)。
具体的には、図44に示すように、野菜室湿度センサ78による野菜室ヒータ79の通電率は外気温度毎に決められており、例えば高湿時(85%以上)は、中湿時(20〜85%)より野菜室ヒータ79の通電率を高くし、低湿時(20%以下)は、中湿時(20〜85%)より野菜室ヒータ79の通電率を低くする。
これにより、野菜室野菜室内の湿度に応じた野菜室ヒータの通電率の制御が可能となり、簡素な構造で、野菜室17内を高湿に保ちながら野菜室17内の結露を防止することができる。そして、野菜室湿度センサがない従来の冷蔵庫では、結露に対する信頼性と省エネ性のバランスから中湿条件を基に野菜室ヒータの通電率を決定するが、本実施の形態では、野菜室湿度センサ78の検出結果に応じて野菜室ヒータ79の適切な通電制御が可能となり、結露に対する信頼性と省エネ性を高次元でバランスさせることができ、省エネ性と野菜室の保鮮性を両立することができる。
以上説明したように、本実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵室14と冷凍室18と野菜室17と、冷凍室18の後方に配置され、冷蔵室14と冷凍室18と野菜室17に冷気を供給する冷却器24と冷却ファン25とが収納された冷却室23と、冷却室23から冷蔵室14に供給される冷気を制御する冷蔵室ダンパ37と、冷却室23から野菜室17に供給される冷気を制御する野菜室ダンパ75と、野菜室内の湿度を検出する野菜室湿度センサ78と、野菜室17を加温する野菜室ヒータ79と、を備え、野菜室内の検出温度に基づいて野菜室ダンパ75は開閉制御され、野菜室ヒータ79は野菜室湿度センサ78の検出湿度に基づいて通電制御されるものであり、野菜室内の湿度に応じた野菜室ヒータ79の通電率の制御が可能となり、簡素な構造で、野菜室内を高湿に保ちながら野菜室内の結露を防止することができる冷蔵庫を提供することができる。
また、野菜室湿度センサ78は野菜室17の天面部に配置されたものであり、野菜室内の湿度を精度良く検知することができる。
また、野菜室ヒータ79は野菜室17の上方の貯蔵室との区画壁に配置されたものであり、野菜室内の特に結露し易い天面の結露を確実に防止することができる。
<2−6.冷蔵室の収納量検知制御>
図45は本実施の形態の冷蔵庫における冷蔵室内の収納量の検知結果に基づいて行なう冷却システム制御を示すフローチャートである。
図において、冷蔵室14の扉7(PCドア)の閉扉をドアスイッチが検知すると(S−61)、冷蔵室14内の照明であるLEDが照射され、冷蔵室光センサ97で照度を検出し、メモリーに記憶された前回の照度(変換された電圧値)と今回の照度(変換された電圧値)との差分を判定する(S−62)。そして、前回の照度(変換された電圧値)と今回の照度(変換された電圧値)とを比較して、冷蔵室14内の収納量の変化量を算出する(S−62)。そして、収納量の増加量が所定閾値を超えた場合は、省エネ運転を解除する制御を行なう。一方、収納量の増加量が所定閾値を超えない場合は、省エネ運転を継続する。
そして、冷蔵室14の扉7(PCドア)の閉扉をドアスイッチが検知してから所定時間(例えば30分)以内に冷蔵室14の扉7が開放されたかを判定し(S−63)、扉7の開放があれば、S−61に戻る。S−63で所定時間(例えば30分)の間、扉7の開放
がなければ、冷蔵室14内の照明であるLEDを照射し、予め保有する冷蔵室光センサの照度(変換された電圧値)と冷蔵室内収納量との相関データから冷蔵室14内の絶対収納量を算出する(S―64)。
そして、絶対収納量がS2より多い場合、収納量が多い場合のモードPを選択し(S−67)、ファン電圧や各室の温調設定を変更し、圧縮機の回転数上昇制御を抑制する(S−70)。一方、S−65で絶対収納量がS2以下の場合、絶対収納量がS1からS2の間かを判定する(S−66)。そして、絶対収納量がS1からS2の間であれば、収納量が中位の場合のモードQを選択し(S−68)、圧縮機の回転数上昇制御を抑制する(S−71)。また、絶対収納量がS1より少ない場合、収納量が少ない場合のモードRを選択し(S−69)、圧縮機の回転数上昇制御を抑制する(S−72)。
なお、上記モードP、Q、Rでの制御の変更は、S−65,S−66の判定直後ではなく、圧縮機が一旦OFFとなり、次の圧縮機27のON時にそれぞれのードP、Q、Rの制御の変更を行なう。
以上説明したように、本実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵室内にLED照明80と冷蔵室光センサ81を備え、閉扉検知後にLED照明80と冷蔵室光センサ81とにより冷蔵室内の前回と今回との収納変化量を検出するとともに、閉扉検知して所定時間、開扉が行なわれない場合、LED照明80と冷蔵室光センサ81とにより冷蔵室内の絶対収納量を検出するものであり、貯蔵室内の収納量に応じた適切な冷却制御ができ、使い勝手のよい冷蔵庫を提供することができる。
また、LED照明80と冷蔵室光センサ81とにより検出された冷蔵室内の前回と今回との収納変化量に基づいて、省エネ運転の継続か解除かを判断し運転制御するものであり、使用者の使い方を加味した適切な冷却制御ができる。
また、LED照明80と冷蔵室光センサ81とにより検出された冷蔵室内の絶対収納量に基づいて、圧縮機の回転数シフトアップ運転を制御するものであり、冷蔵室内の絶対収納量に応じた圧縮機27の回転数を選択することができ、より貯蔵室内の収納量に応じた適切な冷却制御ができる。
また、本実施の形態では、冷蔵室14の扉7(PCドア)の閉扉をドアスイッチが検知してから所定時間(例えば30分)以内に冷蔵室14の扉7の開放がない場合に、冷蔵室14内の照明であるLEDを照射し、予め保有する冷蔵室光センサ81の照度(変換された電圧値)と冷蔵室内収納量との相関データから冷蔵室14内の絶対収納量を算出するので、冷蔵室14の扉7開閉による外気侵入で、一時的に冷蔵室14内の照明であるLED近傍や冷蔵室光センサ81近傍に結露や曇りが発生しても、所定時間(例えば30分)閉扉の状態を確保しているので、結露や曇り等の外乱を排除でき、冷蔵室14内の絶対収納量を精度よく算出することができる。
そして、上記モードP、Q、Rでの制御の変更は、S−65,S−66の判定直後ではなく、圧縮機が一旦OFFとなり、次の圧縮機27のON時にそれぞれのードP、Q、Rの制御の変更を行なうことにより、より安定した冷却制御を行なうことができる。
本発明は、野菜室に湿度センサを備えた冷蔵庫において、野菜室内の湿度を検出する湿度センサと、野菜室を加温する野菜室ヒータと、を備え、野菜室内の検出温度に基づいて野菜室ダンパは開閉制御され、野菜室ヒータは湿度センサの検出湿度に基づいて通電制御されるものであり、家庭用および業務用など様々な種類および大きさの間冷式の冷蔵庫に
適用することができる。
1 冷蔵庫本体
2 外箱
3 内箱
4 発泡断熱材
5、6 仕切板
7、8、9、10、11 扉
14 冷蔵室
15 切替室
16 製氷室
17 野菜室
17a 野菜室容器
18 冷凍室
20 棚板
21 パーシャル室(低温室)
22 チルド室(低温室)
22a 冷気入口
23 冷却室
23a 底面
24 冷却器
25 冷却ファン
26 除霜手段(ガラス管ヒータ、霜取りヒータ、デフロストヒータ)
26a ヒータ部
27 圧縮機
28 冷蔵室ダクト
28a ダクト部材
28b ダクトカバー
28bb 装着部
28c 延出リブ
28d 側面吐出口
29 冷凍室ダクト
30 野菜室ダクト
31 冷却室形成板
32 冷凍室背面板
33 第1冷気供給口
34 第2冷気供給口
35 ヒータカバー
36 排水口
37 冷蔵室ダンパ
38 ダンパ固定枠
39 冷蔵室用ダンパ部
40 パーシャル室用ダンパ部
41 冷蔵ダンパ駆動用モータユニット
43 天井板
44 チルド室容器
45 冷気戻り口(チルド側)
46 冷気戻り通路部(チルド側)
47 チルド室扉兼把手部
48 開口部
49 温度調節用ヒータ
50 天井板部材
51 パーシャル室扉
52 パーシャル室容器
53 断熱材
54 パーシャル冷気通路
55 冷気戻り口(パーシャル側)
56 冷気戻り通路部(パーシャル側)
57 冷気合流戻り口
58 冷蔵室戻りダクト
58a、58b 凹状溝
59 冷蔵室温度センサ
60 パーシャル室温度センサ
61 脱臭ユニット
62 冷凍室容器
62a 下段容器
62b 上段容器
63 冷気吹出し口
64 冷凍冷気戻り口
65 冷凍室側口枠部
66 冷却室側口枠部
66a 下辺
66b 間隙部分
67 グリル
68 冷凍室ダンパ
69 グリル片
70 ダンパ枠体
71 フラップ
72 冷凍ダンパ駆動用モータユニット
73 爪片
74 開口
75 野菜室ダンパ
75a ダンパ片
76 野菜ダンパ駆動用モータユニット
77 遮熱板
78 野菜室湿度センサ
79 野菜室ヒータ(VCヒータ)
80 LED照明
81 冷蔵室光センサ
90 マイコン
91 外気温度センサ(ATC)
92 冷凍室温度センサ(FCC)
93 野菜室温度センサ(VCC)
94 冷却器温度センサ(DFC)
95 扉開閉検知手段(ドアスイッチ)
96 外部照度センサ
97 冷蔵室光センサ
98 パーシャル室ダンパ(PFダンパ)

Claims (3)

  1. 冷蔵室と冷凍室と野菜室と、前記冷凍室の後方に配置され、前記冷蔵室と前記冷凍室と前記野菜室に冷気を供給する冷却器と送風機とが収納された冷却室と、前記冷却室から前記冷蔵室に供給される冷気を制御する冷蔵室ダンパと、前記冷却室から前記野菜室に供給される冷気を制御する野菜室ダンパと、前記野菜室内の湿度を検出する湿度センサと、前記野菜室を加温する野菜室ヒータと、を備え、前記野菜室内の検出温度に基づいて前記野菜室ダンパは開閉制御され、前記野菜室ヒータは前記湿度センサの検出湿度に基づいて通電制御される冷蔵庫。
  2. 前記湿度センサは前記野菜室の天面部に配置された請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記野菜室ヒータは前記野菜室の上方の貯蔵室との区画壁に配置された請求項1または2に記載の冷蔵庫。
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