JP2018107284A - 電気的接続構造及び電気的接続方法 - Google Patents

電気的接続構造及び電気的接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、電気的な接続が比較的確実な電気的接続構造を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の電気的接続構造は、板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続構造であって、上記配線板が、平面視内部領域に形成され、導電パターンが露出するランドと、平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に至るスリットとを有し、上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに連続して配設される半田又は導電性ペーストを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電気的接続構造及び電気的接続方法に関する。
板状導体と、この板状導体に重ね合わされるプリント配線板の導電パターンとを電気的に接続する場合がある。具体例としては、蓄電池に設けられる複数のセルの電極間を接続する導電性の接続部材(バスバー)に、電流を制御するための配線基板(プリント配線板)を配設する電池配線モジュールが提案されている(特開2013−109927号公報参照)。
上記公報に記載の電池配線モジュールでは、導電層(導電パターン)の表裏に絶縁層を備える配線基板の表裏両面の同じ位置に導電層を露出するランド部を設け、ランド部内の導電層を貫通するランド孔を形成して、ランド部内における接続部材とランド部の導電層との隙間、ランド孔の内部及びランド部の導電層の表面に半田を流し込むことで、接続部材と導電層とを電気的に接続している。また、上記公報に記載の電池配線モジュールでは、接続部材のランド孔直下に接続貫通孔を形成し、この接続貫通孔の内周面まで半田で濡れていることを視認することで、接続部材と導体層の接続がなされていることを確認できるようにしている。
特開2013−109927号公報
上記公報に開示される電池配線モジュールの接続構造では、接続部材と導体層との間の隙間に半田を充填する前に接続貫通孔が半田でふさがれると、接続部材と導体層との間の隙間から空気を逃がすことができない。このため、上記公報の電池配線モジュールでは、接続部材と導体層との間の隙間に半田が流れ込んでいるか否かを確認することはできない。このため半田による濡れ面積が一定とならないおそれがある。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、電気的な接続が比較的確実な電気的接続構造及び電気的接続方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る電気的接続構造は、板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続構造であって、上記配線板が、平面視内部領域に形成され、導電パターンが露出するランドと、平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に至るスリットとを有し、上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに連続して配設される半田又は導電性ペーストを備える。
また、上記課題を解決するためになされた本発明の別の態様に係る電気的接続構造は、板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続方法であって、上記配線板の平面視内部領域に導電パターンが露出するランドを形成する工程と、上記配線板に平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に達するスリットを形成する工程と、上記板状導体に配線板を重ね合わせる工程と、上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに半田又は導電性ペーストを連続して配設する工程とを備える。
本発明の一態様に係る電気的接続構造及び電気的接続方法は、電気的な接続が比較的確実である。
図1は、本発明の一実施形態の電気的接続構造を示す模式的平面図である。 図2は、図1の電気的接続構造の模式的A−A線断面図である。 図3は、図1の電気的接続構造を備える蓄電池の模式的斜視図である。 図4は、本発明の図1とは異なる実施形態の電気的接続構造を示す模式的平面図である。 図5は、図4の電気的接続構造の模式的B−B線断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係る電気的接続構造は、板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続構造であって、上記配線板が、平面視内部領域に形成され、導電パターンが露出するランドと、平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に至るスリットとを有し、上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに連続して配設される半田又は導電性ペーストを備える。
当該電気的接続構造は、上記配線板が、上記ランドと、平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に至るスリットとを有し、上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに連続して配設される半田又は導電性ペーストを備えることによって、上記半田又は導電性ペーストの配設時に上記スリットから空気を容易に逃がすことができるので、上記半田又は導電性ペーストを比較的確実に板状導体に接続できる。また、上記スリットが上記ランドの内側から延出して配線板の外縁に至ることによって、上記半田又は導電性ペーストと板状導体との接続状態を容易に確認することができる。このため、当該電気的接続構造は、板状導体と配線板の導電パターンとの電気的な接続が比較的確実である。なお、「内部領域」とは、外縁に接しない領域を意味する。
上記スリットがランドの重心位置を含む領域に形成されているとよい。このように、上記スリットがランドの重心位置を含む領域に形成されていることによって、平面視で上記ランドとスリットとの境界における上記半田又は導電性ペーストの厚さを表面張力によって比較的大きくすることができる。
上記ランドの面積の上記スリットのランドの内側部分の面積に対する比としては、0.5以上10以下が好ましい。このように、上記ランドの面積の上記スリットのランドの内側部分の面積に対する比が上記範囲内であることによって、上記ランドの表面及び上記スリットの表面に対する上記半田又は導電性ペーストの接着面積を共に大きくして、板状導体と配線板の導電パターン(ランド)との電気的な接続をより確実にすることができる。
上記ランドの配線板の外縁からの離間距離としては、ランドの平均径の0.2倍以上2.0倍以下が好ましい。このように、上記ランドの配線板の外縁からの離間距離が上記範囲内であることによって、上記半田又は導電性ペーストの板状導体への接続をより確実にしつつ、スリットから露出する板状導体に沿ってランドから流れ出る半田又は導電性ペーストの量を小さくして板状導体とランドとの半田又は導電性ペーストによる電気的接続をより確実にできる。
上記配線板がカバーレイを有し、上記ランドがカバーレイの開口により画定されるとよい。このように、上記配線板がカバーレイを有し、上記ランドがカバーレイの開口により画定されることによって、導電パターンのランドから延びる配線部分に半田又は導電性ペーストが流出しないため、板状導体とランドとの電気的な接続をより確実にすることができる。
また、本発明の別の態様に係る電気的接続方法は、板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続方法であって、上記配線板の平面視内部領域に導電パターンが露出するランドを形成する工程と、上記配線板に平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に達するスリットを形成する工程と、上記板状導体に配線板を重ね合わせる工程と、上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに半田又は導電性ペーストを連続して配設する工程とを備える。
当該電気的接続方法は、上記スリット形成工程を備えることによって、上記半田又は導電性ペースト配設工程でスリットから空気を逃がすことができるので、半田又は導電性ペーストを容易に板状導体に接続できる。また、上記スリットが配線板の外縁に至ることによって、上記半田又は導電性ペーストと板状導体との接続状態を容易に確認することができる。また、上記スリットが上記ランドの内側から延出することによって、上記ランドの表面の半田又は導電性ペーストと、上記スリット内の板状導体の表面の半田又は導電性ペーストとが分断され難い。このため当該電気的接続方法は、板状導体と配線板の導電パターンとの電気的な接続が比較的確実である。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
[第一実施形態]
図1及び図2に、本発明の一実施形態に係る電気的接続構造を示す。当該電気的接続構造は、板状導体1と、この板状導体1に重ね合わされる配線板2の導電パターン3とを半田4を用いて電気的に接続する構造である。
当該電気的接続構造は、配線板2が、平面視内部領域に形成され、導電パターン3が露出するランド5と、平面視でランド5の内側から配線板2の外縁に至るスリット6とを有する。上記半田4は、ランド5の表面と、ランド5の内側でスリット6から露出する板状導体1の表面とに連続して配設される。
<板状導体>
板状導体1は、ランド5に比して面積が十分に大きい板状の導体である。このような板状導体1としては、例えば蓄電池の電極間を接続するバスバー、リジッドプリント配線板のランド部等が挙げられる。
板状導体1の材質としては、特に限定されないが、金属を用いることができ、中でも、比較的安価で導電性に優れる鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、ニッケル等が特に好適に用いられる。
また、板状導体1は、例えば錆の防止、半田4に対する濡れ性や密着性向上等の目的で、例えばめっき、プライマー塗布等の表面処理がなされていてもよい。特に板状導体1としてアルミニウムを用いる場合、表面にニッケルめっきを施すことが好ましい。
このような表面処理は、半田4を接着したい領域、つまりスリット6に対応する領域に選択的に行ってもよい。これにより、半田4がスリット6から流出することを抑制して、ランド5と板状導体1との電気的接続をより確実にすることができる。
板状導体1として、アルミニウムにニッケルめっきを施したものを用いる場合、ニッケルめっきの平均厚さの下限としては、1μmが好ましく、2μmがより好ましく、4μmがさらに好ましい。一方、上記ニッケルめっきの平均厚さの上限としては、20μmが好ましく、10μmがより好ましく、6μmがさらに好ましい。ニッケルめっきの平均厚さを上記下限に満たない場合、半田4の濡れ性が不十分となるおそれや、均一なめっき層の形成が困難となるおそれがある。逆に、ニッケルめっきの平均厚さが上記上限を超える場合、濡れ性の向上効果が飽和してコストだけが不必要に増大するおそれがある。
<配線板>
配線板2は、絶縁性を有する基材層7を有し、この基材層7の表面(板状導体1に当接する面と反対側の面)に導電パターン3が形成されたものとされる。この配線板2は、典型的には可撓性を有するフレキシブルプリント配線板とされる。また、配線板2は、導電パターン3の表面側に積層されるカバーレイ8をさらに有する。
配線板2は、板状導体1の表面に例えば接着剤等を用いて積層される。
(基材層)
基材層7は、十分な絶縁性及び強度を有するものであればよいが、典型的には樹脂フィルムが用いられる。この基材層7を形成する樹脂フィルムの主成分としては、例えばポリイミド、液晶ポリマー、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等を挙げることができる。また、基材層7の材質としては、樹脂フィルム以外に、紙フェノール、紙エポキシ、ガラスコンポジット、ガラスエポキシ、テフロン(登録商標)、ガラス基材等のリジッド材、硬質材料と軟質材料とを複合したリジッドフレキシブル材を用いることが可能である。これらの中でも、絶縁性及び強度に優れるポリイミドが特に好ましい。
上記基材層7の平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、12μmがより好ましい。一方、上記基材層7の平均厚さの上限としては、1.0mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。上記基材層7の平均厚さが上記下限に満たない場合、基材層7の強度が不十分となるおそれがある。逆に、基材層7の平均厚さが上記上限を超える場合、板状導体1と導電パターン3との電気的接続が不確実となるおそれがある。
(導電パターン)
導電パターン3は、ランド5を含む電気回路の少なくとも一部分を形成する。導電パターン3が形成する電気回路は、ランド5において板状導体1に電気的に接続され、例えば板状導体1を流れる電流を監視又は制御するために用いられる回路を構成することができる。
この導電パターン3は、基材層7に積層される層状の導体をパターニングして形成することができる。
導電パターン3を形成する材料としては、導電性する材料であれば特に限定されないが、例えば銅、アルミニウム、ニッケル等の金属が挙げられ、一般的には安価で導電率が大きい銅が用いられる。また、導電パターン3は、表面にめっき処理が施されてもよい。
基材層7に導体層を積層する方法としては、特に限定されず、例えば金属箔等の導体シートを接着剤で貼り合わせる接着法、導体シートの上に基材層7の材料である樹脂組成物を塗布するキャスト法、スパッタリングや蒸着法で基材層7上に形成した厚さ数nmの薄い導電層(シード層)の上にめっきにより金属層を形成するスパッタ/メッキ法、導体シートを熱プレスで貼り付けるラミネート法等を用いることができる。
導電パターン3の平均厚さの下限としては、2μmが好ましく、5μmがより好ましい。一方、導電パターン3の平均厚さの上限としては、500μmが好ましく、100μmがより好ましい。導電パターン3の平均厚さが上記下限に満たない場合、導電性が不十分となるおそれがある。一方、導電パターン3の平均厚さが上記上限を超える場合、配線板2の可撓性が不足するおそれや、配線板2のコストが不必要に増大するおそれがある。
〔ランド〕
ランド5は、カバーレイ8の開口によって画定されている。つまり、ランド5のスリット6以外の外縁は、カバーレイ8によって画定されることが好ましい。これにより、半田4がランド5のスリット6を除く外縁の外側(ランド5の外周面やランド5から延びる配線部の表面)に流れ出ることが防止され、ランド5と板状導体1とを接続するのに寄与する半田4の量が減少することを抑制できる。
ランド5は、スリット6の一端を取り囲むよう形成される。また、ランド5の平面視での外形形状(スリット6以外の外縁の形状)としては、特に限定されないが、円形状であることが好ましい。ランド5を円形状とすることにより、半田4の表面張力によって、平面視でランド5とスリット6との境界における半田4の厚さを比較的大きくし、ランド5と板状導体1とをより確実に接続できる。
より具体的には、ランド5は、その重心位置にスリット6が形成されていることが好ましい。これにより、ランド5内でのスリット6の外縁の長さが比較的大きくなり、ランド5とスリット6内に露出する板状導体1との電気的接続がさらに確実となる。
平面視でのスリット6を含まないランド5の面積の下限としては、1mmが好ましく、3mmがより好ましく、5mmがさらに好ましい。上記ランド5の面積の上限としては、30mmが好ましく、20mmがより好ましく、10mmがさらに好ましい。上記ランド5の面積が上記下限に満たない場合、ランド5と半田4との接続が不十分となるおそれがある。逆に、上記ランド5の面積が上記上限を超える場合、必要とされる半田4の量が多くなり、半田4をスリット6の中に確実に充填することが容易でなくなるおそれがある。
また、平面視におけるランド5の面積のスリット6のランド5の内側部分の面積(ランド5の外縁とスリット6の両側縁との交点を結ぶ直線の内側の面積)に対する比の下限としては、0.5が好ましく、1.0がより好ましく、1.5がさらに好ましい。一方、上記ランド5の面積のスリット6のランド5の内側部分の面積に対する比の上限としては、10が好ましく、5がより好ましく、3がさらに好ましい。上記ランド5の面積のスリット6のランド5の内側部分の面積に対する比が上記下限に満たない場合、スリット6に沿ってランド5から半田4が流れ出しやすくなることでランド5と板状導体1との電気的接続が不確実となるおそれがある。逆に、上記ランド5の面積のスリット6のランド5の内側部分の面積に対する比が上記上限を超える場合、半田4の板状導体1に対する接続が不確実となるおそれがある。
導電パターン3のランド5は、平面視で配線板2の外縁近傍に配設されることが好ましい。このランド5の配線板2の外縁からの離間距離(最短間隔)の下限としては、ランドの平均径(外縁に囲まれる領域の円相当径)の0.2倍が好ましく、0.4倍がより好ましく、0.6倍がさらに好ましい。一方、ランド5の配線板2の外縁からの離間距離の上限としては、ランドの平均径の2.0倍が好ましく、1.5倍がより好ましく、1.0倍がさらに好ましい。ランド5の配線板2の外縁からの離間距離が上記下限に満たない場合、半田4の板状導体1に対する接続が不十分となるおそれがある。逆に、ランド5の配線板2の外縁からの離間距離が上記上限を超える場合、ランド5から半田4が流出してランド5上の半田4とスリット6内の半田4とが分断されるおそれがある。
〔スリット〕
スリット6は、一端がランド5の内側に配置され、他端が配線板2の外縁に開放される。このスリット6は、直線的に形成されていることが好ましい。また、スリット6は、少なくともランド5の外側において略一定の幅で形成されることが好ましい。これにより、半田4がスリット6内の板状導体1の表面に対する接着が容易となる。一方、スリット6のランド5内の端部の外縁の形状としては、ランド5の外縁からの間隔が略一定となる形状であることが好ましい。これにより、ランド5の表面に接着される半田4の表面張力が偏って作用することによるランド5上の半田4とスリット6内の半田4との分断を抑制することができる。なお、「略一定」とは、最大値と平均値との差及び最小値と平均値との差が平均値の10%以下、好ましくは5%以下であることを意味する。
スリット6のランド5の外側における平均幅との下限としては、ランド5の平均径の0.2倍が好ましく、0.4倍がより好ましい。一方、スリット6のランド5の外側における平均幅との上限としては、ランド5の平均径の0.7倍が好ましく、0.6倍がより好ましい。スリット6のランド5の外側における平均幅が上記下限に満たない場合、スリット6内の板状導体1への半田4の密着が不十分となるおそれがある。逆に、スリット6のランド5の外側における平均幅が上記上限を超える場合、ランド5の表面から半田4が流出してランド5上の半田4とスリット6内の半田4とが分断されるおそれがある。
<半田>
半田4は、ランド5の表面及びスリット6内に露出する板状導体1の表面の上に表面張力によって上に凸状になるよう盛り付けられる。従って、半田4の容積としては、スリット6及びカバーレイ8の開口の容積の合計以上とすることが好ましい。
半田4としては、特に限定されないが、例えばSn−Ag−Cu系半田等を用いることができる。
<利点>
当該電気的接続構造は、ランド5の表面と、ランド5の内側でスリット6から露出する板状導体1の表面とに連続して配設される半田4を備えることによって、半田4の配設時にスリット6から板状導体1の表面に沿って側方に空気を逃がすことができるので、半田4を比較的容易に板状導体1に密着させられる。また、当該電気的接続構造は、スリット6が上記ランドの内側から延出して配線板2の外縁に至ることによって、半田4と板状導体1との接続状態を比較的容易に確認することができる。このため当該電気的接続構造は、板状導体と配線板の導電パターンとの電気的な接続が比較的確実である。
[蓄電池]
図3に、図1の電気的接続構造を備える蓄電池を示す。この蓄電池は、複数のバッテリーセル9と、バッテリーセル9の電極を直列に接続するよう並んで配設されるバスバーである複数の板状導体1と、この複数の板状導体1に積層され、板状導体1を流れる電流を制御する制御回路の少なくとも一部分を構成する配線板2とを備える。
この蓄電池は、当該電気的接続構造を備えるため、板状導体1を流れる電流の制御を適切に行うことができ、信頼性が高い。
[第二実施形態]
図4及び図5に、本発明の別の実施形態に係る電気的接続構造を示す。当該電気的接続構造は、板状導体1と、この板状導体1に重ね合わされる配線板2aの導電パターン3aとを導電性ペースト10を用いて電気的に接続する構造である。
当該電気的接続構造は、配線板2aが、平面視内部領域に形成され、導電パターン3aが露出するランド5aと、平面視でランド5aの内側から配線板2aの外縁に至るスリット6aとを有する。上記導電性ペースト10は、ランド5aの表面と、ランド5aの内側でスリット6aから露出する板状導体1の表面とに連続して配設される。
当該電気的接続構造は、少なくとも導電性ペースト10の表面を覆うコンフォーマルコート層11をさらに備える。
図4の電気的接続構造における板状導体1の構成は、図1の電気的接続構造における板状導体1の構成と同様とすることができる。また、図4の電気的接続構造における配線板2aの構成は、平面形状を除いて、図1の電気的接続構造における配線板2の構成と同様とすることができる。このため、図4の電気的接続構造の説明において、図1の電気的接続構造と同じ構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
<配線板>
配線板2aは、絶縁性を有する基材層7を有し、この基材層7の表面(板状導体1に当接する面と反対側の面)に導電パターン3aが形成されたものとされる。なお、本実施形態の配線板2aは、カバーレイを有していない。
(導電パターン)
導電パターン3aは、ランド5aを含む電気回路の少なくとも一部分を形成する。図4の電気的接続構造における導電パターン3aは、その外縁形状によってランド5aの外縁を画定する。
〔ランド〕
図4の電気的接続構造におけるランド5aは、図1の電気的接続構造におけるランド5とは、スリット6aの形状が異なることにより内縁の形状が異なっている。
〔スリット〕
スリット6aは、一端がランド5aの内側に配置され、他端が配線板2aの外縁に開放される。図4の電気的接続構造におけるスリット6aは、ランド5a内の端部が平面視で大きくなっており、その端部外縁が、平面視でランド5aの外形から略一定の間隔となるよう形成されている。
<導電性ペースト>
導電性ペースト10は、導電性粒子及びそのバインダーを含むものとされる。また、導電性ペースト10は、バインダーを硬化させる硬化剤を含有してもよく、さらに例えば増粘剤、レベリング剤等の助剤を含有してもよい。
上記導電性粒子としては、例えば銀、白金、金、銅、ニッケル、パラジウム、半田等の金属粒子、カーボン粒子などが挙げられ、これらを単体で又は2種以上混合して使用することができる。中でも優れた導電性を示す銀粉末、銀コート銅粉末、半田粉末等が好ましく、鱗片状銀粉末が特に好ましい。
上記バインダーとしては、熱硬化型のものであってもよく、乾燥硬化型のものであってもよく、二液硬化型のものであってもよい。このバインダーの主成分としては、例えばポリエステル、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
<コンフォーマルコート層>
コンフォーマルコート層11は、導電性ペースト10及び導電パターン3aを保護する層であり、防湿性及び絶縁性を備える材料から形成することができる。
このコンフォーマルコート層11は、公知のコンフォーマルコーティング剤を例えば噴霧等により塗布することによって形成することができる。
<利点>
当該電気的接続構造は、導電性ペースト10の配設時にスリット6aから板状導体1の表面に沿って側方に空気を逃がすことができるので、導電性ペースト10を比較的容易に板状導体1に密着させられる。また、当該電気的接続構造は、スリット6aが上記ランドの内側から延出して配線板2aの外縁に至ることによって、導電性ペースト10と板状導体1との接続状態を比較的容易に確認することができる。このため当該電気的接続構造は、板状導体と配線板の導電パターンとの電気的な接続が比較的確実である。
[電気的接続方法]
本発明のさらに別の実施形態に係る電気的接続方法は、板状導体1と、板状導体1に重ね合わされる配線板2の導電パターン3との電気的な接続方法であって、図1及び図4のような電気的接続構造を形成する方法である。当該電気的接続方法の説明では、図1の電気的接続構造の構成要素を用いて説明するが、当該電気的接続方法において各構成の具体的形状等を図1の電気的接続構造における形状等に限定するものではない。
当該電気的接続方法は、配線板2の平面視内部領域に導電パターン3が露出するランド5を形成する工程<ランド形成工程>と、配線板2に平面視でランド5の内側から配線板2の外縁に達するスリット6を形成する工程<スリット形成工程>と、板状導体1に配線板2を重ね合わせる工程<重ね合わせ工程>と、ランド5の表面と、ランド5の内側でスリット6から露出する板状導体1の表面とに半田4又は導電性ペーストを連続して配設する工程<半田又は導電性ペースト配設工程>とを備える。
<ランド形成工程>
ランド形成工程では、導電パターン3を形成し、必要に応じてカバーレイ8を積層することによって、ランド5の外縁を画定する。このようなランド5の形成方法としては、従来のプリント配線板の製造方法を適用することができる。
<スリット形成工程>
スリット形成工程では、配線板2に、例えばレーザー加工、パンチ加工等によって、スリット6を形成する。
<重ね合わせ工程>
重ね合わせ工程では、板状導体1の表面に配線板2を重ね合わせ、好ましくは板状導体1に配線板2を固定する。この板状導体1と配線板2との固定方法としては、接着剤を用いる方法、熱圧着する方法等が適用できる。
<半田又は導電性ペースト配設工程>
半田又は導電性ペースト配設工程では、ランド5の表面及びスリット6の内部に半田4又は導電性ペーストを充填し、ランド5と板状導体1とを電気的に接続する。
この半田4又は導電性ペーストによるランド5と板状導体1との接続は、例えば手半田、半田ペーストのリフロー、導電性ペーストの印刷等、公知の電気的接続方法によって行うことができる。
<利点>
当該電気的接続方法は、スリット形成工程を備えることによって、半田又は導電性ペースト配設工程でスリット6から空気を逃がすことができるので、半田4又は導電性ペーストを容易に板状導体1に接続でき、かつ半田4又は導電性ペーストと板状導体1との接続状態を容易に確認することができる。スリット形成工程でランド5の内側から延出するようスリット6を形成することによって、ランド5の表面の半田4又は導電性ペーストと、スリット内の板状導体1の表面の半田4又は導電性ペーストとが分断され難い。このため当該電気的接続方法は、板状導体1と配線板2の導電パターン3との電気的な接続が比較的確実である。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
当該電気的接続構造において、スリットがランドの重心位置を外れていてもよい。
当該電気的接続構造において、カバーレイ及びコンフォーマルコート層は任意の構成である。また、当該電気的接続構造は、例えばソルダレジスト層等のさらに別の構成を備えてもよい。
本発明の実施形態に係る電気的接続構造及び電気的接続方法は、各種板状導体への配線板の接続に広く利用することができるが、中でも蓄電池のバスバーへの制御回路の接続に特に好適に利用することができる。
1 板状導体
2,2a 配線板
3,3a 導電パターン
4 半田
5,5a ランド
6,6a スリット
7 基材層
8 カバーレイ
9 バッテリーセル
10 導電性ペースト
11 コンフォーマルコート層

Claims (6)

  1. 板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続構造であって、
    上記配線板が、
    平面視内部領域に形成され、導電パターンが露出するランドと、
    平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に至るスリットとを有し、
    上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに連続して配設される半田又は導電性ペーストを備える電気的接続構造。
  2. 上記スリットがランドの重心位置を含む領域に形成されている請求項1に記載の電気的接続構造。
  3. 上記ランドの面積の上記スリットのランドの内側部分の面積に対する比が0.5以上10以下である請求項1又は請求項2に記載の電気的接続構造。
  4. 上記ランドの配線板の外縁からの離間距離がランドの平均径の0.2倍以上2.0倍以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の電気的接続構造。
  5. 上記配線板がカバーレイを有し、上記ランドがカバーレイの開口により画定される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気的接続構造。
  6. 板状導体と、この板状導体に重ね合わされる配線板の導電パターンとの電気的な接続方法であって、
    上記配線板の平面視内部領域に導電パターンが露出するランドを形成する工程と、
    上記配線板に平面視で上記ランドの内側から配線板の外縁に達するスリットを形成する工程と、
    上記板状導体に配線板を重ね合わせる工程と、
    上記ランドの表面と、ランドの内側でスリットから露出する板状導体の表面とに半田又は導電性ペーストを連続して配設する工程と
    を備える電気的接続方法。
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