JP2018106818A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018106818A
JP2018106818A JP2016249070A JP2016249070A JP2018106818A JP 2018106818 A JP2018106818 A JP 2018106818A JP 2016249070 A JP2016249070 A JP 2016249070A JP 2016249070 A JP2016249070 A JP 2016249070A JP 2018106818 A JP2018106818 A JP 2018106818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel gas
fuel
sub
stacks
stack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016249070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6702173B2 (ja
Inventor
洋介 新美
Yosuke Niimi
洋介 新美
美保 畑▲崎▼
Miho Hatasaki
美保 畑▲崎▼
角川 優
Masaru Kadokawa
優 角川
政則 田林
Masanori Tabayashi
政則 田林
山本 隆士
Takashi Yamamoto
隆士 山本
茂樹 長谷川
Shigeki Hasegawa
茂樹 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp, Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016249070A priority Critical patent/JP6702173B2/ja
Publication of JP2018106818A publication Critical patent/JP2018106818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6702173B2 publication Critical patent/JP6702173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池スタック内の不純物の排出性を向上するとともに燃料ガスを供給してから速やかに発電できるようにする。【解決手段】第1〜第3分割スタック121〜123への燃料ガスの供給を制御する燃料供給部111〜113と、第1〜第3分割スタックから排出された燃料ガスを集合させて燃料ガスを排出する排出遮断弁104へと導く燃料排出路105と、燃料排出路により集合させられた燃料ガスを第1〜第3分割スタックの各燃料ガス導入口へと導く循環路170a〜170cと、を備え、第1〜第3分割スタックのうちの1つの燃料電池スタックに燃料ガスを供給させ、第1〜第3分割スタックのうちの残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるよう燃料供給部111〜113を制御する(S104)。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関するものである。
従来、特許文献1、2に記載された燃料電池システムがある。特許文献1に記載されたシステムは、複数のガス通路が入口マニホールドと出口マニホールドとの間で並列に接続された燃料電池スタックと、入口マニホールドに燃料ガスを供給するガス供給部と、アノードガス通路から出口マニホールドを介して排出された燃料ガスが流入する貯留部と、を備えている。
このシステムは、さらに、貯留部と入口マニホールドとを接続する循環路と、燃料電池スタック、貯留部および循環路を燃料ガスが循環するよう入口マニホールドに供給する燃料ガスの供給および遮断を制御する循環制御部と、を備えている。そして、燃料ガス供給部の制御状態を燃料ガス供給量の少ない第1制御状態に設定して貯留部内を減圧させる第1の処理と、燃料ガス供給部の制御状態を燃料ガス供給量の多い第2制御状態に設定する第2処理と、を繰り返し実行する。これにより、燃料を循環させるポンプを備えることなく、燃料電池スタック、貯留部および循環路を経由して燃料電池スタックへ戻る流路内に燃料ガスを循環させることができるようになっている。
また、特許文献2に記載されたシステムは、燃料電池が水素ガスの流通経路を直列ループ状にするように3つサブスタックを接続するとともに各サブスタックの燃料ガス受入口に水素ガスボンベを接続するよう構成されている。このシステムは、さらに、サブスタック同士の間の燃料ガスの流通経路にドレントラップを配設し、水素ガスボンベと各サブスタック同士の間の燃料ガスの流通経路にそれぞれバルブを設けている。このシステムは、さらに、水素ガスの流通方向最上流側および最下流側に位置するサブスタックを切り替えるようにバルブを制御する制御装置を備えている。
特開2008−108536号公報 特開2008−147178号公報
上記特許文献1に記載されたシステムでは、燃料電池スタックに流入する燃料ガスの流入量はシステムの負荷や貯留部の容量で決まる。このため、燃料電池スタックに流入する燃料ガスの流入量が少ないと、電気化学反応に伴って生じた生成水等の不純物が燃料電池スタック内の燃料ガスが流れる流路に貯まってしまうといった現象が生じる。このように不純物が燃料電池スタック内の燃料ガスが流れる流路に貯まってしまうと、発電効率が低下してしまうという問題がある。
また、上記特許文献2に記載されたシステムは、燃料ガスの流通方向上流側に位置するサブスタックに、このサブスタックに供給すべき燃料ガスに加えて、そのサブスタックより燃料ガスの流通方向下流側に位置するサブスタックに供給される燃料ガスも流れることになる。このため、燃料ガスの流通方向上流側に位置するサブスタックの不純物の排出性を向上することが可能となる。
しかし、このように燃料ガスの流通経路を直列ループ状にするように3つサブスタックを接続した構成の場合、各サブスタックを流れる燃料ガスの流動抵抗が大きくなるので、燃料ガスの供給速度が遅くなる。このため、燃料ガスを供給してから速やかに発電することができなくなってしまうとう問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、燃料電池スタック内の不純物の排出性を向上するとともに、燃料ガスを供給してから速やかに発電できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、燃料電池システムであって、酸化ガスと燃料ガスとを電気化学反応させて発電する第1〜第3の燃料電池スタック(121〜123)と、燃料タンク(101)から第1〜第3の燃料電池スタックに対して各燃料ガスを導入する燃料供給路(103)と、第1〜第3の燃料電池スタックへの燃料ガスの供給を制御する燃料供給部(111〜113)と、第1〜第3の燃料電池スタックから排出された燃料ガスを集合させて燃料ガスを排出する排出遮断弁(104)へと導く燃料排出路(105)と、燃料排出路を通じて燃料ガスが第1の燃料電池スタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第1の逆流防止機構(161)と、燃料排出路を通じて燃料ガスが第2の燃料電池スタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第2の逆流防止機構(162)と、燃料排出路を通じて燃料ガスが第3の燃料電池スタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第3の逆流防止機構(163)と、燃料排出路により集合させられた燃料ガスを第1〜第3の燃料電池スタックの各燃料ガス導入口へと導く循環路(170a〜170c)と、排出遮断弁を閉口させるとともに、第1〜第3の燃料電池スタックのうちの1つの燃料電池スタックに燃料ガスを供給させ、第1〜第3の燃料電池スタックのうちの残りの燃料電池スタックへの燃料ガスの供給を停止させるよう燃料供給部を制御する制御部(200)と、を備えている。
このような構成によれば、第1〜第3の燃料電池スタックのうちの1つの燃料電池スタックに燃料ガスが供給されると、この分割スタックから排出された燃料ガスは循環路を通って残りの燃料電池スタックに並列的に導入される。したがって、燃料ガス供給部から最初に燃料ガスが供給された燃料電池スタックには、この燃料電池スタックに供給されるべき燃料ガスに加えて、残りの燃料電池スタックの供給される燃料ガスも流れることになり、大量の燃料ガスが流れる。したがって、燃料電池スタック内の不純物の排出性を向上することができる、また、第1〜第3の燃料電池スタックのうちの1つの燃料電池スタックに燃料ガスが供給されると、この燃料電池スタックから排出された燃料ガスは、循環路を通って残りの燃料電池スタックに並列的に導入される、このため、残りの燃料電池スタックに直列的に導入される場合と比較して、各燃料電池スタック速やかに燃料ガスを供給することができ、燃料ガスを供給してから速やかに発電することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 燃料ガス供給部の制御状態を燃料ガス供給量の多い第1制御状態に設定したときの燃料ガスの流れを示した図である。 燃料ガス供給部の制御状態を燃料ガス供給量の少ない第2制御状態に設定したときの燃料ガスの流れを示した図である。 燃料ガス供給部の制御状態を第1制御状態に設定したときの制御部のフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を図1に示す。この燃料電池システムは、燃料タンク101、供給遮断弁102、アノードガス供給路103、第1〜第3インジェクタ111〜113、燃料電池スタック12、第1〜第3インピーダンス測定部131〜133、第1〜第3貯留タンク151〜153、アノードガス排出路105、圧力センサ109、排出遮断弁104および循環路170を備えている。さらに、燃料電池システムは、第1〜第3貯留逆止弁141〜143、排出逆止弁161〜163、第1〜第3循環逆止弁181〜183、第1〜第3合流部191〜193および制御部200を備えている。第1〜第3インジェクタ111〜113は、燃料供給部に相当し、第1〜第3の排出逆止弁161〜163は、第1の逆流防止機構に相当し、第1〜第3循環逆止弁181〜183は、第2逆流防止機構に相当する。
本実施形態の燃料電池スタック12は、第1仕切り板12aおよび第2仕切り板12bにより第1〜第3分割スタック121〜123の3つのサブスタックに分割されている。第1〜第3分割スタック121〜123は、それぞれ複数のセル(図示せず)を積層したスタック構造を有している。セルは、水素と酸素とを電気化学反応させて発電する。
第1〜第3分割スタック121〜123は、水素を含む燃料ガスが流れるアノードガス流路121a〜123aを有している。各アノードガス流路121a〜123aには、それぞれ第1〜第3インジェクタ111〜113が接続されている。
また、第1〜第3インジェクタ111〜113は、アノードガス供給路103を介して燃料タンク101に接続されている。アノードガス供給路103は、燃料供給路に相当する。第1〜第3インジェクタ111〜113は、第1〜第3分割スタック121〜123に対して個別に配置されている。
なお、第1〜第3分割スタック121〜123は、酸素を含む酸化ガス(本実施形態では、空気)が流れる不図示のカソードガス流路を有している。カソードガス流路には、図示しないエアポンプが接続されており、このエアポンプにより酸化ガスとしての空気が供給される。なお、本実施形態では、酸化ガスが流れる流路については図示を省略してある。
第1〜第3分割スタック121〜123は、不図示の電解質膜と、電解質膜の両面に電極が形成された膜電極接合体を有している。膜電極接合体は、アノード電極と、カソード電極と、そのアノード電極と、カソード電極との間に挟持された電解質膜と、を備えている。そして、膜電極接合体は、アノード電極に供給される燃料ガスとしての水素ガスと、カソード電極に供給される酸化ガスとしての空気中の酸素との電気化学反応により、起電力を発生する。
燃料タンク101には、水素を含む燃料ガス(本実施形態では、水素ガス)が充填されている。この燃料タンク101には、アノードガス供給路103が接続されている。供給遮断弁102は、アノードガス供給路103に設けられ、後述する制御部200より入力される信号に応じて燃料タンク101からアノードガス供給路103に至る流路を開閉する。
アノードガス供給路103は、燃料タンク101から第1〜第3分割スタック121〜123に対して燃料ガスを導入する。アノードガス供給路103の一端側は、燃料タンク101と接続され、アノードガス供給路103の他端側は、第1〜第3分岐路103a〜103cに分岐して第1〜第3分割スタック121〜123と接続されている。
第1分岐路103aには、第1インジェクタ111と第1合流部191が設けられている。第1合流部191は、第1インジェクタ111より燃料ガス流れ下流側に配置されている。第1合流部191は、第1インジェクタ111より第1分割スタック121に供給される燃料ガスに後述する第1循環路170aからの燃料ガスを合流させる。
第2分岐路103bには、第2インジェクタ112と第2合流部192が設けられている。第2合流部192は、第2インジェクタ112より燃料ガス流れ下流側に配置されている。第2合流部192は、第2インジェクタ112より第2分割スタック122に供給される燃料ガスに後述する第2循環路170bからの燃料ガスを合流させる。
第3分岐路103cには、第3インジェクタ113と第3合流部193が設けられている。第3合流部193は、第3インジェクタ113より燃料ガス流れ下流側に配置されている。第3合流部193は、第3インジェクタ113より第3分割スタック123に供給される燃料ガスに後述する第3循環路170cからの燃料ガスを合流させる。
第1〜第3インジェクタ111〜113は、それぞれ制御部200より入力される信号に応じて第1〜第3分割スタック121〜123へ供給する燃料ガスを制御する。
。なお、制御部200は、第1〜第3インジェクタ111〜113を独立して制御することが可能となっている。
第1〜第3分割スタック121〜123には、各セルのインピーダンスを測定するためのインピーダンス測定部131〜133が設けられている。各インピーダンス測定部131〜133は、交流インピーダンス法を用いて燃料電池の各セルのインピーダンスを算出する。具体的には、各インピーダンス測定部131〜133は、第1〜第3分割スタック121〜123の各セルに低周波数の交流電圧を印加したときの応答電流を測定し、交流電圧と応答電流から各セルのインピーダンスを算出する。各インピーダンス測定部131〜133は、算出したインピーダンスを示す信号を制御部200へ出力する。
第1〜第3分割スタック121〜123における燃料ガス流れ下流側には、アノードガス排出路105が設けられている。アノードガス排出路105は、第1〜第3分割スタック121〜123から排出された燃料ガスを集合させて燃料ガスを排出する排出遮断弁104へと導く。
アノードガス排出路105の一端は、排出遮断弁104に接続され、アノードガス排出路105の他端は第1〜第3分岐路105a〜105cに分岐している。第1分岐路105aは、第1分割スタック121に接続され、第2分岐路105bは、第2分割スタック122に接続され、第3分岐路105cは、第3分割スタック123に接続されている。
第1分岐路105aには、第1貯留逆止弁141、第1貯留タンク151および排出逆止弁161が設けられている。第1貯留タンク151には第1貯留タンク151内に貯留した液体を外部へ排出する排水バルブ171が設けられている。
第1貯留逆止弁141は、第1貯留タンク151より燃料ガス流れ上流側に配置され、排水バルブ171が開口したときに排水バルブ171から第1分割スタック121の燃料ガス導出側へ逆流することを防止する。排出逆止弁161は、第1貯留タンク151より燃料ガス流れ下流側に配置され、燃料排出路105を通じて燃料ガスが第1分割スタック121の燃料ガス導出側へ逆流することを防止する。
第2分岐路105bには、第2貯留逆止弁142、第2貯留タンク152および排出逆止弁162が設けられている。第2貯留タンク152には第2貯留タンク152内に貯留した液体を外部へ排出する排水バルブ172が設けられている。
第2貯留逆止弁142は、第2貯留タンク152より燃料ガス流れ上流側に配置され、排水バルブ172が開口したときに排水バルブ172から第2分割スタック122の燃料ガス導出側へ逆流することを防止する。排出逆止弁162は、第2貯留タンク152より燃料ガス流れ下流側に配置され、燃料排出路105を通じて燃料ガスが第2分割スタック122の燃料ガス導出側へ逆流することを防止する。
第3分岐路105cには、第3貯留逆止弁143、第3貯留タンク153および排出逆止弁163が設けられている。第3貯留タンク153には第3貯留タンク153内に貯留された液体を外部へ排出する排水バルブ171が設けられている。
第3貯留逆止弁143は、第3貯留タンク153より燃料ガス流れ上流側に配置され、排水バルブ173が開口したときに排水バルブ173から第3分割スタック123の燃料ガス導出側へ逆流することを防止する。排出逆止弁163は、第3貯留タンク153より燃料ガス流れ下流側に配置され、燃料排出路105を通じて燃料ガスが第3分割スタック123の燃料ガス導出側へ逆流することを防止する。
第1〜第3貯留タンク151〜153は、燃料ガスに含まれるガスと液体を分離する気液分離器に相当する。第1〜第3貯留タンク151〜153の底部には、分離された液体が貯まり、第1〜第3貯留タンク151〜153の上部には、分離されたガスが貯まる。第1〜第3貯留タンク151〜153の底部に貯まった液体は、第1〜第3貯留タンク151〜153に設けられた排水バルブ171〜173を介して外部に排出される。なお、第1〜第3分割スタック121〜123内の不純物は、第1〜第3貯留タンク151〜153に貯まった後、排水バルブ171〜173を介して外部に排出される。第1〜第3貯留タンク151〜153の上部に貯まったガスは、それぞれ第1〜第3排出逆止弁161〜163へ導入される。
アノードガス排出路105は、第1〜第3分割スタック121〜123から排出された燃料ガスを集合させて燃料ガスを排出する排出遮断弁104へと導く。アノードガス排出路105は、燃料排出路に相当する。アノードガス排出路105には、アノードガス排出路105の内部を流れる燃料ガスの圧力を検出する圧力センサ109が設けられている。圧力センサ109は、圧力検出部に相当する。圧力センサ109は、第1〜第3排出逆止弁161〜163より燃料ガス流れ下流側に配置されている。圧力センサ109は、燃料排出路105で集合した燃料ガスの圧力、すなわち、第1〜第3分割スタック121〜123から排出された燃料ガスの圧力を検出する圧力検出部である。圧力センサ109は、燃料ガスの圧力に応じた信号を制御部200へ出力する。
排出遮断弁104は、制御部200より入力される信号に応じて開弁または閉弁する。制御部200より入力される信号に応じて排出遮断弁104が開状態になると、この排出遮断弁104を通って循環路170内の燃料ガスや不純物が燃料電池システムの外部に排出される。
循環路170は、燃料排出路105により集合させられた燃料ガスを第1〜第3分割スタック121〜123の各燃料ガス導入口へと導く。循環路170は、第1〜第3循環路170a〜170cを有している。
循環路170aは、アノードガス排出路105と第1合流部191とを接続するものであり、アノードガス排出路105からの燃料ガスを第1合流部191を介して第1分割スタック121〜123に循環させる。
第2循環路170bは、アノードガス排出路105と第2合流部192とを接続するものであり、アノードガス排出路105からの燃料ガスを第2合流部192を介して第2分割スタック122に循環させる。
第3循環路170cは、アノードガス排出路105と第3合流部193とを接続するものであり、アノードガス排出路105からの燃料ガスを第3合流部193を介して第3分割スタック123に循環させる。
第1循環路170aには、逆止弁181が設けられている。逆止弁181は、第1インジェクタ111から噴射された燃料ガスが第1循環路170aを通ってアノードガス排出路105側へ流れるのを防止する。
第2循環路170bには、逆止弁182が設けられている。逆止弁182は、第2インジェクタ112から噴射された燃料ガスが第2循環路170bを通ってアノードガス排出路105側へ流れるのを防止する。
第3循環路170cには、逆止弁183が設けられている。逆止弁183は、第3インジェクタ113から噴射された燃料ガスが第3循環路170cを通ってアノードガス排出路105側へ流れるのを防止する。
制御部200は、CPU201およびメモリ202を有するコンピュータとして構成されている。制御部200は、メモリ202に記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
制御部200は、第1〜第3分割スタック121〜123の各セルのインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタック121〜123内の含水量を推定し、この推定した含水量に基づいて各分割スタック121〜123が排水不良であるか否かを判定する。具体的には、高周波数の交流信号を印加した際のインピーダンスが所定値よりも大きい場合に、燃料電池内部の含水量が適正量よりも多いフラッディング状態と判定する。
また、制御部200は、第1〜第3分割スタック121〜123の各セルのインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタックにおける各燃料ガス中の分圧値(本実施形態では、水素分圧値)を推定する。なお、第1〜第3分割スタック121〜123の各セルのインピーダンスと燃料ガス中の水素分圧値は相関関係を有する。第1〜第3分割スタック121〜123の各セルのインピーダンスが高いほど燃料ガス中の水素分圧値は低くなる。
本燃料電池システムの制御部200は、通信線を介して接続された不図示の車両ECUからの要求に応じて第1の処理と第2の処理と、を繰り返し実行する。第1の処理は、第1〜第3インジェクタ111〜113の制御状態を燃料ガスの供給量の多い第1制御状態に設定する処理であり、第2の処理は、第1〜第3インジェクタ111〜113の制御状態を燃料ガスの供給量を行うことなく第1〜第3貯留タンク151〜153に貯留された燃料ガスを循環路170を通過させて第1〜第3分割スタック121〜123に循環させる処理である。制御部200は、さらに、定期的に排出遮断弁104を開状態にしてアノードガス排出路105内を流れる排ガスを大気中に放出する。
第1制御状態では、第1〜第3インジェクタ111〜113のいずれか1つから燃料ガスが供給される。例えば、供給遮断弁102を開弁して第1インジェクタ111から第1分割スタック121に燃料ガスが供給される。ここで、排出遮断弁104は閉状態となっているものとする。
このとき、図2中の矢印に示すように、燃料タンク101から供給遮断弁102、アノードガス供給路103、第1インジェクタ111を介して第1分割スタック121に燃料ガスが供給される。第1分割スタック121に供給された燃料ガスは、第1貯留逆止弁141を通って第1貯留タンク151に流入する。この第1貯留タンク151に流入した燃料ガスは、タンク内にて液体とガスに分離され、燃料ガスに含まれる液体は第1貯留タンク151の底部に貯まり、燃料ガスに含まれるガスはアノードガス排出路105の第1分岐路105aに流入する。
ここで、排出遮断弁104は閉状態となっている。このため、アノードガス排出路105の第1分岐路105aに流入した燃料ガスは、第2循環路170bおよび第2合流部192を通って第2分割スタック122に導入されるとともに第3循環路170cおよび第3合流部193を通って第3分割スタック123に導入される。
なお、アノードガス排出路105の第1分岐路105aに流入した燃料ガスは、第1循環路170aおよび第1合流部192を通って第1分割スタック121に導入されることはない。これは、第1循環路170aを流れる燃料ガスは、インジェクタ111から第1合流部192を通って第1分割スタック121に導入される燃料ガスの圧力よりも低いためである。
ここで、第1分割スタック121には、この第1分割スタック121に流れる燃料ガスだけでなく、第2分割スタック122に流れる燃料ガスと第3分割スタック123に流れる燃料ガスが流れる。すなわち、第1分割スタック121には、自身に流れる燃料ガスの3倍の流量の燃料ガスが流れるため、排水性を向上することができる。
また、第2制御状態では、第1〜第3インジェクタ111〜113からの燃料ガスの供給は行われず、第1〜第3分割スタック121〜123内部の燃料ガスは発電により消費される。このため、第1〜第3分割スタック121〜123内部の燃料ガスの圧力は低下する。
このとき、図3中の矢印に示すように、第1〜第3貯留タンク151〜153から排出された燃料ガスは、アノードガス排出路105、循環路170a〜170cを通り、第1〜第3分割スタック121〜123へ流入する。
ここで、制御部200による第1〜第3インジェクタ111〜113の制御状態を第1制御状態に設定する際の処理について説明する。図4は、この処理のフローチャートである。制御部200は、第1〜第3インジェクタ111〜113の制御状態を第1制御状態に設定する際に、図4に示す処理を実施する。なお、各図面のフローチャートにおける各制御ステップは、制御部200が有する各種の機能実現手段を構成している。
まず、循環路170内の燃料ガスの圧力が予め設定された下限圧力(所定圧力)より大きいか否かを判定する(S100)。循環路170内の燃料ガスの圧力は、圧力センサ109により検出された圧力を用いることができる。
ここで、循環路170内の燃料ガスの圧力が予め設定された下限圧力(所定圧力)以下の場合、S100の判定はNOとなり、次に、第1〜第3分割スタック121〜123のうち1つでも排水不良があるか否かを判定する(S102)。具体的には、第1〜第3分割スタック121〜123の各セルのインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタック121〜123内の含水量を推定し、この推定した含水量に基づいて各分割スタック121〜123のうち1つでも排水不良が生じているものがあるか否かを判定する。なお、高周波数の交流信号を印加した際のインピーダンスと各分割スタック121〜123内の含水量は相関関係を有する。具体的には、高周波数の交流信号を印加した際のインピーダンスが大きいほど、各分割スタック121〜123内の含水量は多くなる。ここでは、第1〜第3分割スタック121〜123のうち、高周波数の交流信号を印加した際のインピーダンスが所定値よりも大きいものがある場合、排水不良が生じているものがあると判定する。
ここで、各分割スタック121〜123のうち少なくとも1つに排水不良が生じているものがあると判定された場合、S102の判定はYESとなり、次に、含水量の最も多い分割スタックにインジェクタから燃料ガスを供給するようインジェクタを制御する(S104)。具体的には、排出遮断弁104を閉口させるとともに、第1〜第3分割スタック121〜123のうちの含水量の最も多い分割スタックに燃料ガスを供給させ、第1〜第3分割スタックのうちの残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるようインジェクタを制御する。例えば、第1分割スタック121内の含水量が最も多い場合、第1インジェクタ111から第1分割スタック121に燃料ガスを供給するようインジェクタ111を制御する。
なお、このように第1インジェクタ111から第1分割スタック121に燃料ガスが供給されると、図2中の矢印に示したように、第1分割スタック121に供給された燃料ガスは、第1分割スタック121からアノードガス排出路105へ流出する。そして、循環路170bおよび第2合流部192を通って第2分割スタック122に流入するとともに、循環路170cおよび第3合流部193を通って第3分割スタック123に流入する。
なお、第2分割スタック122に供給された燃料ガスは、第2貯留逆止弁142を通って第2貯留タンク152に流入する。そして、この第2貯留タンク152にて液体とガスに分離される。
また、第3分割スタック123に供給された燃料ガスは、第3貯留逆止弁143を通って第3貯留タンク153に流入する。そして、この第3貯留タンク153にて液体とガスに分離される。
ここで、第1分割スタック121には、自身の分割スタック121に流れる燃料ガスだけでなく、後に第2分割スタック122に流れる燃料ガスと第3分割スタック123に流れる燃料ガスが流れる。すなわち、第1分割スタック121には、自身に流れる燃料ガスの3倍の流量の燃料ガスが流れる。そして第1分割スタック121に流れた燃料ガスに含まれる電気化学反応に伴って生じた水蒸気等の不純物が第1貯留タンク151の底部に貯まる。この第1貯留タンク151の底部に貯まった液体は制御部200より入力される信号に応じて排水バルブ171が開状態になると排水バルブ171を通って第1貯留タンク151の外部に排出される。なお、第2貯留タンク152の底部に貯まった液体および第3貯留タンク153の底部に貯まった液体についても同様に、制御部200より入力される信号に応じて排水バルブ172、173を開状態にすることで第2、第3貯留タンク152、153の外部に排出することができる。
また、第1〜第3分割スタック121〜123のうち1つも排水不良が生じている分割スタックがない場合、S102の判定はNOとなり、インピーダンス測定部131〜133により測定されたインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタック121〜123のうち最も燃料ガス中の水素分圧値の低い分割スタックに燃料ガスを供給し、残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるよう第1〜第3インジェクタ111〜113を制御し、S100へ戻る。
上記したように本燃料電池システムは、酸化ガスと燃料ガスとを電気化学反応させて発電する第1〜第3分割スタック(121〜123)と、燃料タンク(101)から第1〜第3分割スタックに対して各燃料ガスを導入する燃料供給路(103)を備えている。また、第1〜第3分割スタックへの燃料ガスの供給を制御する燃料供給部(111〜113)と、第1〜第3分割スタックから排出された燃料ガスを集合させて燃料ガスを排出する排出遮断弁(104)へと導く燃料排出路(105)を備えている。また、燃料排出路を通じて燃料ガスが第1分割スタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第1の逆流防止機構(161)と、燃料排出路を通じて燃料ガスが第2分割スタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第2の逆流防止機構(162)と、燃料排出路を通じて燃料ガスが第3分割スタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第3の逆流防止機構(163)と、を備えている。また、燃料排出路により集合させられた燃料ガスを第1〜第3分割スタックの各燃料ガス導入口へと導く循環路(170a〜170c)を備えている。さらに、排出遮断弁を閉口させるとともに、第1〜第3分割スタックのうちの1つ分割スタックに燃料ガスを供給させ、第1〜第3分割スタックのうちの残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるよう燃料供給部を制御する制御部(200)を備えている。
このような構成によれば、第1〜第3分割スタックのうちの1つの分割スタックに燃料ガスが供給されると、この分割スタックから排出された燃料ガスは循環路を通って残りの分割スタックに並列的に導入される。したがって、燃料ガス供給部から最初に燃料ガスが供給された分割スタックには、この分割スタックに供給されるべき燃料ガスに加えて、残りの分割スタックの供給される燃料ガスも流れることになり、分割スタック内の不純物の排出性を向上することができる、また、第1〜第3分割スタックのうちの1つの分割スタックに燃料ガスが供給されると、この分割スタックから排出された燃料ガスは、循環路を通って残りの分割スタックに並列的に導入される、このため、残りの分割スタックに直列的に導入される場合と比較して、各分割スタック速やかに燃料ガスを供給することができ、燃料ガスを供給してから速やかに発電することができる。
また、逆流防止機構は、第1逆流防止機構であり、第1〜第3分割スタックに対して個別に配置され、第1〜第3の燃料ガス供給部から第1〜第3分割スタックに燃料ガスを供給する流路に循環路からの燃料ガスを合流させる第1〜第3合流部191〜193と、循環路に配置され、第1〜第3合流部から循環路側への燃料ガスの流入を防止する第2逆流防止機構181〜183と、を備えている。
このような構成によれば、循環路に、第1〜第3合流部から循環路側への燃料ガスの流入を防止する第2逆流防止機構181〜183が備えられているので、第1〜第3合流部から循環路側へ燃料ガスが逆流するのを防止することができる。
また、第1分割スタック121と第1の逆流防止機構161との間に配置され、第1分割スタック121から排出された燃料ガスに含まれる気体と液体を分離する第1の気液分離器151を備えている。また、第2分割スタック122と第2の逆流防止機構162との間に配置され、第2分割スタックから排出された燃料ガスに含まれる気体と液体を分離する第2の気液分離器152を備えている。さらに、第3分割スタック123と第3の逆流防止機構163との間に配置され、第3分割スタックから排出された燃料ガスに含まれる気体と液体を分離する第3の気液分離器153と、を備えている。
このような構成によれば、第1〜第3分割スタック121〜123から排出された燃料ガスに含まれる生成水等の不純物を第1の気液分離器151〜153に貯留させて回収することができる。
また、第1〜第3分割スタックのインピーダンスを測定するインピーダンス測定部131〜133を備えている。制御部200は、インピーダンス測定部により測定されたインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタックのうち1つでも排水不良が生じている分割スタックがあるか否かを判定する排水性不良判定部S102を備えている。制御部200は、さらに、排水性不良判定部により第1〜第3分割スタックのうち1つでも排水不良が生じている分割スタックがあると判定された場合、最も排水不良となっている分割スタックに燃料ガスを供給するよう燃料ガス供給部を制御する燃料供給制御部S104を備えている。
これによれば、第1〜第3分割スタックのうち1つでも排水不良が生じている分割スタックがあると判定された場合、最も排水不良となっている分割スタックに燃料ガスを供給するよう燃料ガス供給部が制御されるので、最も排水不良となっている分割スタックの排水性を向上することができる。
また、制御部200は、排水性不良判定部S102により第1〜第3分割スタックのうち1つも排水不良が生じている分割スタックがないと判定された場合、インピーダンス測定部S102により測定されたインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタックのうち最も燃料ガス中の水素分圧値の低い分割スタックに燃料ガスを供給し、残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるようインジェクタ111〜113を制御する第2燃料供給制御部S106を備えている。
これによれば、第1〜第3分割スタックのうち最も燃料ガス中の水素分圧値の低い分割スタックの排水性を向上することができる。
また、燃料排出路105で集合した燃料ガスの圧力を検出する圧力検出部109を備え、制御部200は、圧力検出部109により検出された燃料ガスの圧力が所定値より大きいか否かを判定する圧力判定部S100を備え、燃料供給制御部S104は、圧力判定部により圧力検出部により検出された燃料ガスの圧力が所定値未満であると判定され、かつ、排水性不良判定部により第1〜第3分割スタックのうち1つでも排水不良が生じているサブスタックがあると判定された場合、最も排水不良となっているサブスタックに燃料ガスを供給し、残り分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるよう燃料ガス供給部を制御する。
このように、燃料ガスの圧力が所定値未満であると判定され、かつ、排水性不良判定部により第1〜第3分割スタックのうち1つでも排水不良が生じているサブスタックがあると判定された場合に、最も排水不良となっているサブスタックに燃料ガスを供給することもできる。
ところで、本実施形態では、1つの分割スタックに1つの燃料ガス供給部から燃料ガスを供給すると、この分割スタックから排出された燃料ガスは循環路を通って残りの分割スタックに分配される。例えば、第1分割スタック121に1つの燃料ガス供給部から燃料ガスを供給すると、この第1分割スタック121から排出された燃料ガスは循環路170を通って第2〜第3分割スタック122〜123に流入する。
これに対し、第1分割スタック121、第2分割スタック122、第3分割スタック123の順に直列的に燃料ガスが流れるように構成することも考えられる。しかし、このように第1〜第3分割スタックに直列的に燃料ガスが流れるように構成した場合、各分割スタックを流れる燃料ガスの流動抵抗が大きくなるので、燃料ガスの供給速度が遅くなり、速やかに発電することができなくなってしまう。
本実施形態では、1つの分割スタックに1つの燃料ガス供給部から燃料ガスを供給すると、この分割スタックから排出された燃料ガスは循環路170を通って残りの分割スタックに分配されるよう構成されているので、燃料ガスの供給速度が速く、より速やかに発電することができる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、第1〜第3分割スタック121〜123を備えた構成を示したが、4つ以上の分割スタックを備えた構成としてもよい。この場合、例えば、4つの分割スタックのうち最も排水不良が生じている1つの分割スタックに燃料ガスを供給させ、残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるようインジェクタ111〜113を制御するよう構成すればよい。また、3つ以上の燃料電池スタックを備えた構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、第1〜第3インジェクタ111〜113を用いて第1〜第3分割スタック121〜123に燃料ガスを供給しているが、第1〜第3インジェクタ111〜113以外の部材を用いて第1〜第3分割スタック121〜123に燃料ガスを供給することもできる。
(3)上記実施形態では、逆止弁141〜143、161〜163、191〜193を用いて逆流防止機構を構成したが、逆止弁以外の部材を用いて逆流防止機構を構成してもよい。
(4)上記実施形態では、複数の分割スタックのうち1つでも排水不良が生じている分割スタックがあると判定された場合、最も排水不良となっている分割スタックに燃料ガスを供給するよう燃料ガス供給部を制御するようにした。
これに対し、燃料排出路105で集合された燃料ガスの圧力が所定値未満で、かつ、燃料ガスの圧力が所定値未満の場合に、最も排水不良となっている分割スタックに燃料ガスを供給するよう燃料ガス供給部を制御するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、燃料ガスの圧力が所定値未満で、かつ、第1〜第3分割スタックのうち1つも排水不良が生じている分割スタックがないと判定された場合、S106にて、第1〜第3分割スタックのうち最も燃料ガスの濃度の低い分割スタックに燃料ガスを供給するよう燃料ガス供給部を制御するようにした。これに対し、燃料ガスの圧力が所定値未満の場合に、第1〜第3分割スタックのうち最も燃料ガスの濃度の低い分割スタックに燃料ガスを供給するよう燃料ガス供給部を制御するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、第1〜第3分割スタック121〜123のうち1つも排水不良が生じている分割スタックがないと判定された場合、インピーダンス測定部131〜133により測定されたインピーダンスに基づいて第1〜第3分割スタックのうち最も燃料ガス中の水素分圧値の低い分割スタックに燃料ガスを供給し、残りの分割スタックへの燃料ガスの供給を停止させるようインジェクタ111〜113を制御した。
これに対し、第1〜第3分割スタック121〜123のうち1つも排水不良が生じている分割スタックがないと判定された場合、第1〜第3分割スタック121〜123に同量の燃料ガスを供給するようインジェクタ111〜113を制御してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
101 燃料タンク
102 供給遮断弁
104 排出遮断弁
109 圧力センサ
111〜113 第1〜第3インジェクタ
121a〜123a 第1〜第3アノードガス流路
121〜123 第1〜第3分割スタック
131〜133 第1〜第3インピーダンス測定部
141〜143 第1〜第3貯留逆止弁
151〜153 第1〜第3貯留タンク
161〜163 第1〜第3排出逆止弁
170 循環路
181〜183 第1〜第3循環逆止弁
191〜193 第1〜第3合流部
200 制御部

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    酸化ガスと燃料ガスとを電気化学反応させて発電する第1〜第3サブスタック(121〜123)と、
    燃料タンク(101)から前記第1〜第3サブスタックに対して各燃料ガスを導入する燃料供給路(103)と、
    前記第1〜第3サブスタックへの前記燃料ガスの供給を制御する燃料供給部(111〜113)と、
    前記第1〜第3サブスタックから排出された前記燃料ガスを集合させて前記燃料ガスを排出する排出遮断弁(104)へと導く燃料排出路(105)と、
    前記燃料排出路を通じて前記燃料ガスが前記第1サブスタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第1の逆流防止機構(161)と、
    前記燃料排出路を通じて前記燃料ガスが前記第2サブスタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第2の逆流防止機構(162)と、
    前記燃料排出路を通じて前記燃料ガスが前記第3サブスタックの燃料ガス導出側へ逆流することを防止する第3の逆流防止機構(163)と、
    前記燃料排出路により集合させられた前記燃料ガスを前記第1〜第3サブスタックの各燃料ガス導入口へと導く循環路(170a〜170c)と、
    前記排出遮断弁を閉口させるとともに、前記第1〜第3サブスタックのうちの1つのサブスタックに前記燃料ガスを供給させ、前記第1〜第3サブスタックのうちの残りのサブスタックへの前記燃料ガスの供給を停止させるよう燃料供給部を制御する制御部(200)と、を備えた燃料電池システム。
  2. 前記第1〜第3の逆流防止機構は、第1逆流防止機構であり、
    前記第1〜第3サブスタックに対して個別に配置され、前記第1〜第3の燃料ガス供給部から前記第1〜第3サブスタックに前記燃料ガスを供給する流路に前記循環路からの前記燃料ガスを合流させる第1〜第3合流部(191〜193)と、
    前記循環路に配置され、前記第1〜第3合流部から前記循環路側への前記燃料ガスの流入を防止する第2逆流防止機構(181〜183)と、を備えた請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記第1サブスタックと第1の逆流防止機構との間に配置され、前記第1サブスタックから排出された前記燃料ガスに含まれる気体と液体を分離する第1の気液分離器(151)と、
    前記第2サブスタックと第2の逆流防止機構との間に配置され、前記第2サブスタックから排出された前記燃料ガスに含まれる気体と液体を分離する第2の気液分離器(152)と、
    前記第3サブスタックと第3の逆流防止機構との間に配置され、前記第3サブスタックから排出された前記燃料ガスに含まれる気体と液体を分離する第3の気液分離器(153)と、を備えた請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記第1〜第3サブスタックの各インピーダンスを測定するインピーダンス測定部(131〜133)を備え、
    前記制御部は、
    前記インピーダンス測定部により測定された前記インピーダンスに基づいて前記第1〜第3サブスタックのうち1つでも排水不良が生じている前記サブスタックがあるか否かを判定する排水性不良判定部(S102)と、
    前記排水性不良判定部により前記第1〜第3サブスタックのうち1つでも排水不良が生じている前記サブスタックがあると判定された場合、最も排水不良となっている前記サブスタックに前記燃料ガスを供給し、残りの前記サブスタックへの前記燃料ガスの供給を停止させるよう前記燃料ガス供給部を制御する燃料供給制御部(S104)と、を備えた請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料供給制御部は、第1燃料供給制御部であり、
    前記制御部は、前記排水性不良判定部により前記第1〜第3サブスタックのうち1つも排水不良が生じている前記サブスタックがないと判定された場合、前記インピーダンス測定部により測定された前記インピーダンスに基づいて前記第1〜第3サブスタックのうち最も前記燃料ガス中の水素分圧値の低い前記サブスタックに前記燃料ガスを供給し、残りの前記サブスタックへの前記燃料ガスの供給を停止させるよう前記燃料ガス供給部を制御する第2燃料供給制御部(S106)を備えた請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料排出路で集合した前記燃料ガスの圧力を検出する圧力検出部(109)を備え、
    前記制御部は、前記圧力検出部により検出された前記燃料ガスの圧力が所定値より大きいか否かを判定する圧力判定部(S100)を備え、
    前記燃料供給制御部は、前記圧力判定部により前記圧力検出部により検出された前記燃料ガスの圧力が所定値未満であると判定され、かつ、前記排水性不良判定部により前記第1〜第3サブスタックのうち1つでも排水不良が生じている前記サブスタックがあると判定された場合、最も排水不良となっている前記サブスタックに前記燃料ガスを供給し、残りの前記サブスタックへの前記燃料ガスの供給を停止させるよう前記燃料ガス供給部を制御する請求項4に記載の燃料電池システム。
JP2016249070A 2016-12-22 2016-12-22 燃料電池システム Active JP6702173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249070A JP6702173B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249070A JP6702173B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018106818A true JP2018106818A (ja) 2018-07-05
JP6702173B2 JP6702173B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=62787051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016249070A Active JP6702173B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6702173B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7452515B2 (ja) 2021-10-27 2024-03-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の燃料ガス供給システムおよびその制御方法
JP7492936B2 (ja) 2021-03-26 2024-05-30 本田技研工業株式会社 気液分離器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071539A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Toyota Motor Corp 燃料電池システム及び燃料電池スタックの流体配分方法
JP2008108536A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Toyota Motor Corp 燃料電池システム、および、その制御方法
US20080160353A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Savage David R Anode recirculation for a parallel dual stack fuel cell system
JP2011165588A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子形燃料電池発電システム
JP2013080575A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071539A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Toyota Motor Corp 燃料電池システム及び燃料電池スタックの流体配分方法
JP2008108536A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Toyota Motor Corp 燃料電池システム、および、その制御方法
US20080160353A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Savage David R Anode recirculation for a parallel dual stack fuel cell system
JP2008181873A (ja) * 2006-12-27 2008-08-07 Gm Global Technology Operations Inc 並列デュアルスタック燃料電池システム用のアノードの再循環
JP2011165588A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子形燃料電池発電システム
JP2013080575A (ja) * 2011-10-03 2013-05-02 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7492936B2 (ja) 2021-03-26 2024-05-30 本田技研工業株式会社 気液分離器
JP7452515B2 (ja) 2021-10-27 2024-03-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の燃料ガス供給システムおよびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6702173B2 (ja) 2020-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5327557B2 (ja) 燃料電池のセル水分量の状態を判定する方法、その装置、燃料電池のセル水分量の状態を制御する方法、その装置及び燃料電池システム
JP5481991B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法
JP5351651B2 (ja) 燃料電池システム
JP6187682B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
EP2645460B1 (en) Fuel cell system
WO2012036143A1 (ja) 燃料電池システム
JP5704228B2 (ja) 燃料電池システム
JP5737395B2 (ja) 燃料電池システム
JP5804181B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP6702173B2 (ja) 燃料電池システム
JP2014035822A (ja) 燃料電池システム
JP5915730B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
WO2013180080A1 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP5773084B2 (ja) 燃料電池システム
JP5384140B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法
JP2016110835A (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP7016025B2 (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
JP5509728B2 (ja) 燃料電池システム
WO2013051398A1 (ja) 燃料電池システム
JP5871014B2 (ja) 燃料電池システム
JP5168707B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010056071A (ja) 燃料電池および燃料電池システム
JP5810992B2 (ja) 燃料電池システム
JP2019145380A (ja) 水素流量計測装置、燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6702173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250