JP2018105271A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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真士 菅谷
Shinji Sugaya
真士 菅谷
明靖 宮本
Akiyasu Miyamoto
明靖 宮本
清隆 小倉
Kiyotaka Ogura
清隆 小倉
威生 三宅
Takeo Miyake
威生 三宅
悠登 石塚
Yuto Ishizuka
悠登 石塚
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Abstract

【課題】本発明が解決すべき課題は、高燃料圧力条件下でも駆動できるようにしかつ、燃料噴射弁のストロークを可変にする。【解決手段】摺動可能に設けられた弁体と、前記弁体と協働する第一の可動子と、前記可動子と対向する位置に設けられた磁気コアと、環状の弁座が形成された弁座部材と、前記可動子を変位させ前記弁体を前記弁座に離着座させるコイルとを備える燃料噴射弁において、前記第一の可動子および前記弁体と当接する第二の可動子と、下流側に弁体を付勢する第一のばねと、第二の可動子と弁体の間に付勢される第二のばねと、第一の可動子を上流側に付勢する第三のばねとを備え、前記第二の可動子の弁体との間に空隙を上流側に設ける。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関に用いられる燃料噴射弁であって、コイルに電流を流すことにより可動子と磁気コアとを含む磁気回路に磁束を発生させ、可動子を磁気コア側に引き付ける磁気吸引力を作用させることにより、弁体の開閉を行う電磁式燃料噴射弁に関する。
従来技術では、コイルへの通電によって発生する磁気吸引力を用いて噴孔からの燃料を噴射する燃料噴射弁が公知である。このような燃料噴射弁では、コイルに通電すると、磁気コアと可動子との間に磁気吸引力が発生する。可動磁気コアと一体となった弁体は、可動子と磁気コアの間に発生した磁気吸引力によって可動子が磁気コア側に引き寄せられ、弁体に力を伝達し、弁体を弁座とは離間する方向に運動させる。一体となった可動子および弁体は、磁気コアと衝突することにより移動が規制され、停止位置が決定し、コイルへの通電を中止すると、磁気コアと可動子の間に形成された磁束が消失し、磁気吸引力が弁体を下流側生ずる力よりも小さくなると、閉弁を開始しやがて閉弁する。この際に、噴射された燃料が噴射量として、内燃機関に供給され燃焼に利用される。
この内燃機関に供給される燃料を正確に計量するために特許文献1に開示されているように、可動子を分割することでストロークを可変にする構成が提案されている。
特開2014−141924 公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、燃料噴射弁に供給される燃料圧力が高くなると、動作しにくくなり、設定可能な燃料圧力の自由度が小さくなるという問題があった。
従って本発明が解決すべき課題は、高燃料圧力条件下でも駆動可能かつ、ストロークを可変にすることである。
上記目的を達成するために、本発明では磁気コアと、前記磁気コアに対向する第一対向面を有し当該第一対向面が前記磁気コアに吸引される第一可動コア(アウターアンカー)と、前記第一可動コアと別体で構成され、前記磁気コアに対向する第二対向面を有し当該第二対向面が前記磁気コアに吸引される第二可動コア(インナーアンカー)と、
前記第二可動コア(インナーアンカー)の前記第二対向面に対して前記第一可動コア(アウターアンカー)の前記第一対向面が外周側に配置され、前記第一可動コア(アウターアンカー)の上流側端面と対向する前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面には前記第一可動コア(アウターアンカー)の上流側端面に向かって凸となる凸部が形成された。
また前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面は、前記凸部と平面部とで構成され、前記凸部に対して前記平面部の面積の方が大きくなるように構成されたことが望ましい。また前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面は、弁体軸方向に直交する直交方向において、前記凸部が前記下流側端面の中心よりも外周側に形成されたことが望ましい。
また前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面は、前記凸部と平面部とで構成され、弁体軸方向において前記凸部が前記第一可動コア(アウターアンカー)の内周部と重なるように配置されたことが望ましい。
本発明の燃料噴射弁によれば、複数のストロークを構成することで、燃料噴射量の制御範囲が広くなることに加えて、閉弁状態において弁体もしくは、弁体に係合されている部品と可動子の間に設けられた空隙によって、可動子の運動エネルギを開弁動作に利用でき、内燃機関の広い運転領域で最適な燃料噴射を実現する事が出来る。
本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の実施形態を示す断面図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の弁体の断面図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の第二可動子の断面図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の第一可動子の断面図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の可動子近傍の拡大図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の可動子近傍の拡大図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の可動子近傍の拡大図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の可動子近傍の拡大図である。 本発明の第一実施例に係る燃料噴射弁の弁体、内径側可動子、および外径側可動子の挙動を示した図である。 本発明の第一実施例に係る噴射量特性を示した図である。
以下に、本発明の構造が多く用いられる燃料噴射弁の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[燃料噴射弁の基本構成]
図1は、本発明にかかる燃料噴射弁の例として、電磁式燃料噴射弁の例を示す断面図である。図1に示した電磁式燃料噴射弁は、筒内直接噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁の例であるが、本発明の効果は、ポート噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁や、ピエゾ素子や磁歪素子で駆動される燃料噴射弁においても有効である。なお本発明の説明において、燃料噴射弁100の軸方向に対して燃料噴射孔側を上流側、弁座側を下流側として説明する。
本発明の第一の実施形態に係る燃料噴射弁について、図1〜図4を用いて、以下に説明する。図1は本発明の実施形態に係る燃料噴射弁の構造を示す断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る弁体部の断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る第二可動子の断面図である。図4は、本発明の実施形態に係る第一可動子の断面図である。図5〜8は本発明の実施形態に係る磁気コア部の拡大断面図である。図9は、本発明の実施形態に係る、ストローク:大およびストローク:小をするときの可動部の弁体の変位と駆動電流波形を示した図である。図10は、本発明の実施形態に係る、ストローク:大およびストローク:小をするときの噴射量特性を示した図である。
図1は本発明の実施形態における燃料噴射装置の縦断面図とその燃料噴射装置を駆動するための、EDU(駆動回路)121、ECU(エンジンコントロールユニット)120の構成の一例を示す図である。なお、ECU120とEDU121は一体の部品として構成されてもよい。少なくとも燃料噴射装置(電磁式燃料噴射弁)の駆動装置は、燃料噴射装置の駆動電圧を発生する装置であって、ECUとEDUとが一体となったものであってもよいし、EDU単体であってもよい。
ECU120では、エンジンの状態を示す信号を各種センサーから取り込み、内燃機関の運転条件に応じて適切な駆動パルスの幅や噴射タイミングの演算を行う。ECU120より出力された駆動パルスは、信号線123を通して燃料噴射装置のEDU121に入力される。EDU121は、コイル108に印加する電圧を制御し、電流を供給する。ECU120は、通信ライン122を通して、EDU121と通信を行っており、燃料噴射装置に供給する燃料の圧力や運転条件によってEDU121によって生成する駆動電流を切替えることが可能である。EDU121は、ECU120との通信によって制御定数を変化できるようになっており、制御定数に応じて電流波形が変化する。
まず、燃料噴射弁100における全体構成と燃料の流れについて説明する。燃料噴射弁100に供給される燃料は燃料供給口112から供給され、燃料噴射弁100の内部に供給される。燃料噴射弁100は、内部に流路の開閉を行う弁体101を有し、弁体101の対向する位置には、弁座102が設けられている。弁座102には、燃料噴射孔116を有している。また弁体101は、スリーブ113が係合されている。弁体101に係合されるスリーブ113に接するように第一スプリング110が設けられ、スリーブ113を介して、弁体101は下流方向(弁座102方向)に付勢されている。
弁体101は、弁座102と接触してシール座を形成するシート部115を有しており、コイル108に通電がないときには、弁体101は第一スプリング110によって弁座102に押し付けられ、燃料をシールする構造となっている。
燃料噴射弁100は、磁気回路を形成し、磁気的な吸引力により弁体101を駆動するための、可動子群200、磁気コア107、磁気コアの外周側の位置するコイル108を有している。可動子群200は、第一可動子201と第二可動子202に分割されている。第一可動子201は、磁気コア107に対向する第一対向面201aを有し当該第一対向面201aが磁気コア107に吸引される。第二可動子202は、第一可動子201と別体で構成され、前記磁気コアに対向する第二対向面202aを有し第二対向面202aが前記磁気コア107に吸引されるように構成されている。また、弁体101および可動子群200は、ノズルホルダ111に内包されている。上記で説明した構成により、第一可動子201と第二可動子202は磁気的な吸引力により、磁気コア107側に引き上げることが可能となる。
駆動回路121よりコイル108に電流が印可され、磁気コア107と第二可動子202の間に生ずる磁気的な吸引力によって、第二可動子202が前記磁気コア107に向かって移動した場合、第二可動子202は、弁体101を上流側に移動させると伴に、第一可動子201が前記磁気コア107に向かって移動した場合、弁体101を上流側に移動させるように構成されている。
また第一可動子201の第一対向面201aに対して第二可動子202の第二対向面202aを内周側に配置されている。
第一可動子201の外周部201bは、弁体軸方向101aと直交する方向において、第二可動子202の内周部202bと対向するように構成され、弁体軸101a方向において、第一可動子201の下流側端面が第二可動子202の上流側端面202aと対向するように構成されている。
第一可動子201は内周側に下流側へ向かって凹む凹み部201cが形成されており、凹み部201cの内部に第二可動子202が内包されていている。
その際、第一可動子201と第二可動子202の弁体軸101a方向の長さ関係は、第一可動子201の軸方向最大長さL1が、第二可動子202の軸方向最大長さL2に対して長くなるように構成する。
第一可動子201は第二可動子202の第二対向面202aに対して、第一可動子201の第一対向面201aが外周側に配置され、第一可動子の上流側端面と対向する前記第二可動子202の下流側端面には第一可動子の上流側端面に向かって凸となる凸部が形成されている。
つまり、第二可動子202の下流側端面は、凸部202cと平面部202eで構成されている。この時、第二可動子202の下流側端面は、下流側凸部202cに対し下流側平面部202eの面積の方が大きくなるように構成される。さらに、弁体軸101aにおいて第二可動子202の下流側凸部202cが第一可動子の内周部と重なるように配置されている。
また、第二可動子202の下流側端面は、弁体軸101aに直交する直交方向において、第二可動子202の下流側凸部202cが下流側端面の中心よりも外周側に形成されている。
弁体101は、上流側において外周側に凸となる段付き部131を有しており、第二可動子202の下流側端面202cが段付き部131の上流側端面131aと対向して支持されている。
弁体101は、第二可動子202よりも上流側に、第二対向面202aと係合して弁体101を駆動する弁体係合部113aを有しており、第二可動子202が上流側に移動した場合にスリーブ113と係合して弁体101を上流側(開弁方向)に移動させる。
第一可動子201は、第二可動子202と係合する第一係合部221を有し、第二可動子202が上流側に移動した場合、弁体係合部113aを介して、弁体101を上流側に移動させる。
これらの構成により、 第二可動子202の磁気的な吸引力は、第一可動子201を介して、第一可動子201の磁気的な吸引力は弁体係合部113aを介して、弁体101を駆動するように構成されている。
第一可動子201および第二可動子202は、移動した際に生ずる流体力を低減するため、燃料通路孔201d、燃料通路孔202dを有している。燃料通路孔201d、燃料通路孔202dの孔部の弁体軸101aの垂直方向における面積は、外径側可動子201および内径側可動子202が動作する際の排除体積による流体力を緩和するのに十分な面積を有している。
第一可動子201と弁体101との間には、第二スプリング203が設けられ、第一可動子201と弁体101とを引き離す方向に第二スプリング203の付勢力が作用している。
第二可動子202とスプリング保持部材111の間には、第三スプリング204が設けられ、第二可動子202とスプリング保持部材111とを引き離す方向に第三スプリング204の付勢力が作用している。この時、第三スプリングによる付勢力Fzと第二スプリングの付勢力Fmの絶対値は、第二スプリングの方が大きくなるように設定されている。また磁気コア107の下流側端面107aにおける内周部の内径Dcは、第一可動子201の上流側端面における外周部の外径Diの方が小さくなるように構成されている。そのため、コイル108へ通電されると、外径側可動子と磁気コアおよび内径側可動子と磁気コアの空隙に磁束が発生し、磁気吸引力が生ずる構成となっている。
次に図5〜図8を参考にして、弁体101、第一可動子201、第二可動子202間に設けられた空隙の関係と、コイル108に電流が印可された際の部材の動作について説明する。
図5に示すように、コイル108に通電がなく、弁体101と弁座102が接触している閉弁状態において、第一可動子201は、第二スプリング203によって下流側に付勢され、段付き部131の上流側に設けられた接触面131aを介して、静止している。
また第二側可動子202は、第三スプリング204によって、上流側に付勢されており、第一可動子201と第二可動子202との間に設けられた第一係合部221を介して、外径側可動子202も静止状態を維持している。その際、第二可動子202とスリーブ113の間には、空隙g1が設けられている。
図5の状態より、コイル108に通電されると、電磁弁の磁気回路を構成する磁気コア107、ヨーク109、第一可動子201と第二可動子202に磁束が生じ、磁気コア107と第一可動子201およびの磁気コア107と第二可動子202との間に磁気吸引力が発生する。
式(1)に示すように、第一可動子201と磁気コア107の間に作用する磁気吸引力Fiと第二可動子202と磁気コア107の間に作用する磁気吸引力Foの和が、中間スプリング203の付勢力Fmとゼロスプリング204の付勢力Fzの差よりも大きくなると、第一可動子201と第二可動子202は、磁気コア107側に吸引され、運動を開始する。
Fo+Fi>Fm-Fz 式(1)
スリーブ113と内径側可動子201との間に予め設けられた空隙g1分だけ、内径側可動子201が変位すると、図6に示すように、磁気コア107と第一可動子201との間に設けられた空隙g2’にまで減少し、内径側可動子201は、スリーブ113の衝突面113aと第二の対抗面202aが衝突する。
この時、第一可動子201ならびに第二可動子202に蓄えられた運動エネルギが、弁体101の開弁動作に使用されるため、運動エネルギを利用した分、開弁動作の応答性を向上し、ひいては高い燃料圧力下でも開弁することが可能となる。
コイル108への通電を継続し、外径側可動子201と磁気コア117の間に予め設けられた空隙g2だけ外径側可動子201が変位すると、図7に示すように外径側可動子201の運動は、磁気コア117により規制される。
この時、図10(a)に示すように、コイル108への通電する電流403がある予め設定した閾値よりも小さくすると、式(2)および式(3)の力の関係、すなわち第一側可動子201の磁気吸引力Foと第二可動子202の磁気吸引力Fiの和の方が、弁体101に作用する流体による差圧力Fpと第一スプリング110による付勢力Fsとの和よりも大きくなる条件と、第二側可動子202の磁気吸引力Fiが、弁体101に作用する流体による差圧力Fpとスプリング110による付勢力Fsとの和よりも小さくなる条件を満たし、図7に示すように、第一可動子201と磁気コア107の空隙がなくなり、第二可動子202と磁気コア107間の空隙g3のみが残留する。
Fs + Fp < Fi + Fo 式(2)
Fs + Fp > Fi 式(3)
この状態(ショートストローク状態)より、コイル108への電流が遮断され、内径側可動子201と外径側可動子202の間に生じている磁束が消失し、磁気吸引力がスプリングの付勢力と弁体101に作用する流体力よりも小さくなると、内径側可動子201ならびに外径側可動子201は下流側への変位を開始し、それに伴って弁体101は閉弁動作を開始し、やがて弁座と衝突し、閉弁する。結果として、図10(a)に示すように、弁体101は、第一可動子201と磁気コア107間に設けられた空隙g2分だけ変位する(弁体変位402)となる。第一可動子201の変位は、磁気コア107あるいは第一可動子の運動を規制する部材に衝突することによって変位が規定される。これにより、弁体101の変位は安定し、安定した噴射量を供給することができる。
一方、図10(b)に示すように、コイル108への通電する電流値401を予め設定した閾値よりも大きくすると、式(4)に示すように内径側可動子202の磁気吸引力Fiが、弁体101に作用する流体による差圧力Fpとスプリング110による付勢力Fsとの和よりも大きくなるようにすることで、図8に示すように、第一可動子201は磁気コア107と第一可動子201との間に設けられた空隙g3分だけ、第一可動子201は変位する。結果、第一可動子201は、弁体101を引き上げ、弁体101は、空隙g2と空隙g3の和だけ変位する(ロングストローク状態)。第2可動子202の変位は、磁気コア107あるいは第二可動子202の運動を規制する部材に衝突することによって変位が規定される。そのため、弁体101の挙動は安定し、安定した噴射量を供給することができる。
Fs + Fp > Fi 式(4)
ロングストローク状態より、コイル108への電流が遮断され、内径側可動子201に生じている磁束が消失し、磁気吸引力がスプリングの付勢力と弁体101に作用する流体力よりも小さくなると、内径側可動子201は下流側へ変位する。
磁束は内径側より消失を開始するのに加え、流体力と第一スプリング110による付勢力により、第一可動子201の方が第二可動子202に比べて早く閉弁動作に移行する。その結果、内径側可動子202は、外径側可動子201との空隙g3だけ、下流側へ運動すると、外径側可動子201と衝突し、外径側可動子201を叩き落としながら、下流側に変位する。
上記運動に伴って、弁体101は閉弁動作を開始し、やがて弁座102と衝突し、閉弁する。結果として、図10(b)に示すように、弁体101はロングストローク状態の弁変位403となる。
燃料噴射弁100に供給する電流により、弁体101の変位をロングストローク状態とショートストローク状態と切り替え可能にするためには、閉弁状態での第一可動子201と弁体の空隙g1、第二可動子202と磁気コア107の空隙g2、第一可動子201と磁気コア107の第一可動子g3の寸法関係は、大きい順にg2、g3、g1となるように設定する。
このように可動子群200を第一可動子201と、第二可動子202に分割し、コイル108への印可電流を変えることで、弁体101の変位を可変にすることが可能である。図10にロングストローク状態における噴射量特性(噴射指令期間と噴射量の関係)を示す。図10のように、電流波形を変えることで、ショートストローク状態での噴射量特性405とロングストローク状態での噴射量特性406が得られる。これにより、内燃機関の燃焼に必要となる最適な燃料噴射量を安定して供給することが可能となる。
本実施例においては、吸入空気量、内燃機関回転数、燃料噴射圧力、アクセル開度をセンシングし、その閾値によって、燃料噴射弁に通電する電流波形を切り替えることとしたが、他の情報を用いても、同様の効果が得られる場合には、切替えをすることが可能である。
弁体・・・101
弁座・・・102
磁気コア・・・107
コイル・・・108
ヨーク・・・109
第一スプリング・・・110
第二スプリング・・・203
第三スプリング・・・204
燃料供給口・・・112
スリーブ・・・113
第一可動子・・・201
第二可動子・・・202

Claims (4)

  1. 磁気コアと、
    前記磁気コアに対向する第一対向面を有し当該第一対向面が前記磁気コアに吸引される第一可動コア(アウターアンカー)と、
    前記第一可動コアと別体で構成され、前記磁気コアに対向する第二対向面を有し当該第二対向面が前記磁気コアに吸引される第二可動コア(インナーアンカー)と、
    前記第二可動コア(インナーアンカー)の前記第二対向面に対して前記第一可動コア(アウターアンカー)の前記第一対向面が外周側に配置され、
    前記第一可動コア(アウターアンカー)の上流側端面と対向する前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面には前記第一可動コア(アウターアンカー)の上流側端面に向かって凸となる凸部が形成された燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃慮噴射弁において、
    前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面は、前記凸部と平面部とで構成され、前記凸部に対して前記平面部の面積の方が大きくなるように構成された燃料噴射弁。
  3. 請求項1に記載の燃慮噴射弁において、
    前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面は、弁体軸方向に直交する直交方向において、前記凸部が前記下流側端面の中心よりも外周側に形成された燃料噴射弁。
  4. 請求項1に記載の燃慮噴射弁において、
    前記第二可動コア(インナーアンカー)の下流側端面は、前記凸部と平面部とで構成され、弁体軸方向において前記凸部が前記第一可動コア(アウターアンカー)の内周部と重なるように配置された燃料噴射弁。
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