JP2022143529A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022143529000001
【課題】燃料の噴射量のばらつきを抑制することができる燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置は、噴射孔形成部材が設けられたノズルホルダ102と、ノズルホルダに配置された固定コア101と、アンカー110と、弁部材104と、を備えている。弁部材104は、アンカー110に形成された挿通孔110cを挿通する軸部113a及び開弁動作時にアンカー110と係合する係合部128が設けられたプランジャロッド113と、スペーサー125を有している。そして、軸部113aと挿通孔110cとの間に形成された隙間Gcは、アンカー110と収容凹部102bとの間に形成された隙間Gbよりも大きく、流体が通過可能に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料噴射装置に関する。
従来、内燃機関として、燃料噴射装置によりシリンダ内に燃料を直接噴射する筒内噴射型の内燃機関が用いられている。また、近年では、低排気化の観点から高い圧力で燃料を多段噴射でき、低パルス時の燃料の噴射量のばらつきを抑制することが求められている。
従来の燃料噴射装置に関する技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
特許文献1には、弁部材と、弁部材に対して相対変位可能なアンカーと、貫通孔が形成された固定コアとを備えた技術が記載されている。そして、アンカーと弁部材との双方にアンカーが弁部材に対して開弁方向に変位した場合に係合してアンカーの開弁方向への変位を規制する係合部を設けている。また、弁部材側の係合部とアンカー側の係合部との間に間隙を形成する間隙形成部材と、間隙形成部材を閉弁方向に付勢する付勢ばねとを備え、間隙形成部材の外径と付勢ばねの外径と弁部材の最大外径とを貫通孔の内径よりも小さくしている。
国際公開第2016/042896号
また、特許文献1に記載された技術において、アンカーが弁体に摺動可能に支持されているため、弁体の段付き部とスペーサーを示す間隙形成部材との間に形成される隙間は、閉弁状態では、閉空間となっていた。そして、閉弁状態から開弁状態に移行する際には、この隙間の圧力が大きく変動し、開弁動作に影響を与えていた。
さらに、燃料噴射装置の個体ごとの寸法誤差により、段付き部とスペーサーとの間に形成される隙間の大きさは、個体ごとに異なっていた。隙間の大きさの違いにより、開動作時における圧力変動の大きさも個体ごとにばらつきが発生していた。そして、隙間の圧力が低い個体は、開弁動作が速くなり、圧力が高い個体は、開弁動作が遅くなる。その結果、特許文献1に記載された技術では、燃料の噴射量にばらつきが発生していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、燃料の噴射量のばらつきを抑制することができる燃料噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、噴射孔形成部材が設けられたノズルホルダと、ノズルホルダに配置された固定コアと、アンカーと、弁部材と、を備えている。アンカーは、固定コアと対向し、ノズルホルダに設けた収容凹部に配置される。弁部材は、噴射孔形成部材に設けた噴射孔を開閉する弁体を有する。そして、弁部材は、アンカーに形成された挿通孔を挿通する軸部及び開弁動作時にアンカーと係合する係合部が設けられたプランジャロッドを有している。また、弁部材は、係合部が収容される収容部を有し、閉弁時に係合部とアンカーとの間に所定の間隙を形成するスペーサーを有している。
そして、軸部と挿通孔との間に形成された隙間は、アンカーと収容凹部との間に形成された隙間よりも大きく、流体が通過可能に形成されている。
上記構成の燃料噴射装置によれば、燃料の噴射量のばらつきを抑制することができる。
実施の形態例にかかる燃料噴射装置を示す断面図である。 実施の形態例にかかる燃料噴射装置におけるスペーサー及びアンカー周りを拡大して示す断面図である。 実施の形態例にかかる燃料噴射装置における開弁動作が開始した際のスペーサー及びアンカー周りを拡大して示す断面図である。 実施の形態例にかかる燃料噴射装置における開弁動作の途中状態のスペーサー及びアンカー周りを拡大して示す断面図である。 実施の形態例にかかる燃料噴射装置における開弁動作が完了した際のスペーサー及びアンカー周りを拡大して示す断面図である。 実施の形態例にかかる燃料噴射装置における開弁動作時の電圧、電流の時間変化と、弁部材及びアンカーの挙動を示す図である。図6Aは電圧の時間変化を示す図、図6Bは電流の時間変化を示す図、図6Cは弁部材及びアンカーの挙動を示す図である。
以下、燃料噴射装置の実施の形態例について、図1~図6を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例
1-1.燃料噴射装置の構成
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる燃料噴射装置の構成について図1を参照して説明する。
図1は、燃料噴射装置を示す断面図である。
図1に示す燃料噴射装置は、内燃機関として、吸気行程、圧縮行程、燃焼(膨張)行程、排気行程の4行程を繰り返す4サイクルエンジンに用いられるものである。また、燃料噴射装置は、各気筒のシリンダの中に燃料を噴射する筒内噴射型の内燃機関に適用されるものである。
図1に示すように、燃料噴射装置100は、固定コア(磁気コア)101と、ノズルホルダ102と、噴射孔形成部材103と、弁部材104と、電磁コイル108と、ハウジング109と、アンカー(可動コア)110と、接続部135と、を備えている。また、燃料噴射装置100は、第1スプリング118と、第2スプリング124と、第3スプリング126とを備えている。
[ノズルホルダ]
ノズルホルダ102は、筒状に形成されている。ノズルホルダ102の中心軸線100aに沿う軸線方向Da「以下、単に「軸線方向Da」という」の一端部である先端部には、噴射孔形成部材103が挿入又は圧入により取り付けられている。この噴射孔形成部材103には、燃料を噴射する噴射孔112が形成されている。
また、噴射孔形成部材103には、後述する弁部材104の弁体117の先端部が離接する弁座103aが形成されている、噴射孔形成部材103は、弁体117が弁座103aに着座することで燃料を封止する。また、弁体117は、弁座103aに当接することで燃料をシールし、弁座103aから離反することで燃料の通過を許可する。
ノズルホルダ102の先端部には、ガイド部材105が圧入または塑性結合により固定されている。ガイド部材105は、弁部材104における弁体117の外周面を支持し、弁体117の移動をガイドする。
ノズルホルダ102の軸線方向Daの他端部である後端部には、先端部よりも外径が大きい大径部102aが形成されている。この大径部102aには、収容凹部102bが形成されている。この収容凹部102bは、ノズルホルダ102の軸線方向Daに沿って形成された連通孔102cによって先端部に連通している。
収容凹部102bは、大径部102aの後端側が開口し、軸線方向Daの先端側に向けて凹んだ有底の凹部である。収容凹部102bには、後述するアンカー110と、固定コア101の一部が配置される。収容凹部102bにおける底部の中央部には、第2スプリング124の一端部が収容される。そして、収容凹部102bは、その内壁面において後述するアンカー110を軸線方向Daに沿って摺動可能に支持する。
また、ノズルホルダ102の下流側外周部(径方向外側)には溝115が形成されており、樹脂材製のチップシールに代表されるシール部材116が溝115に嵌め込まれている。
[弁部材]
このノズルホルダ102の内部には、弁部材104が軸線方向Daに沿って移動可能に配置されている。弁部材104は、プランジャロッド113と、スペーサー125と、第3スプリング126と、ロッドヘッド127とを備えている。なお、弁部材104の詳細な構成については、後述する。
[アンカー]
次に、アンカー110について説明する。アンカー110は、ノズルホルダ102の収容凹部102bにおいて、弁部材104のスペーサー125と収容凹部102bの底部との間に配置されている。また、アンカー110の外周面と収容凹部102bの内周面との間には、微小な間隙が形成されている。そのため、アンカー110は、収容凹部102b内において軸線方向Daに沿って移動可能に配置される。
アンカー110は、円筒状に形成されている。アンカー110には、挿通孔110c(図2参照)と、偏心貫通孔110dが形成されている。挿通孔110c及び偏心貫通孔110dは、アンカー110における軸線方向Daの先端部から後端部にかけて貫通するガイド孔である。挿通孔110cは、アンカー110の中心軸上に形成されている。そして、挿通孔110cには、弁部材104のプランジャロッド113が挿通している。
偏心貫通孔110dは、アンカー110の中心軸から偏心した位置に形成されている。偏心貫通孔110dは、固定コア101の貫通孔101aによって形成された流路に連通している。そして、偏心貫通孔110dは、燃料が通過する流路を形成する。
アンカー110における軸線方向Daの先端側の端面には、第2スプリング124の後端部が当接している。そのため、第2スプリング124は、アンカー110とノズルホルダ102の収容凹部102bの間に介在される。また、アンカー110における軸線方向Daの後端側には、固定コア101が配置されている。
なお、アンカー110の詳細な構成については、後述する。
[固定コア]
固定コア101は、アンカー110を磁気吸引力によって吸引する部材である。固定コア101は、外周面に凹凸を有する略円筒状に形成されている。固定コア101における軸線方向Daの先端部は、ノズルホルダ102の大径部102aの内側、すなわち収容凹部102b内に圧入されている。そして、ノズルホルダ102と固定コア101は、溶接により接合される。れにより、ノズルホルダ102と固定コア101との間の間隙が密閉され、ノズルホルダ102の内部の空間が密閉される。
また、固定コア101の先端部101bは、収容凹部102bに配置されたアンカー110における軸線方向Daの他端側の端面(上端面110a)と対向する。なお、固定コア101における軸線方向Daの後端部側は、ノズルホルダ102の収容凹部102bから軸線方向Daの後端に向けて突出している。
固定コア101には、貫通孔101aが形成されている。貫通孔101aは、中心軸線100aと同軸上に形成されている。そして、貫通孔101aは、燃料が通過する流路を形成する。また、固定コア101における軸線方向Daの後端部には、貫通孔101aに連通する燃料供給口111が形成されている。この燃料供給口111から貫通孔101aに向けて燃料が導入される。
さらに、貫通孔101aにおける軸線方向Daの先端部側には、第1スプリング118及び調整部材119が配置されている。第1スプリング118は、調整部材119よりも貫通孔101aの先端部側に配置されている。調整部材119は、貫通孔101aに圧入されて、固定コア101の内部に固定されている。また、貫通孔101aには、弁部材104のロッドヘッド127、第3スプリング126及びスペーサー125が挿入される。そして、貫通孔101aは、後述する弁部材104のロッドヘッド127を軸線方向Daに沿って摺動可能に支持する。
第1スプリング118は、調整部材119と弁部材104のロッドヘッド127の間に介在される。そして、第1スプリング118は、弁部材104をノズルホルダ102の先端部に向けて軸線方向Daに付勢している。
また、調整部材119における固定コア101に対する固定位置を調整することで、第1スプリング118における弁部材104の付勢力を調整することができる。これにより、弁部材104におけるプランジャロッド113の先端部である弁体117がノズルホルダ102の噴射孔形成部材103に設けた弁座103aに押し付ける初期荷重を調整することができる。
ここで、第1スプリング118が弁部材104をノズルホルダ102の先端部に向けて付勢する付勢力は、第2スプリング124がアンカー110を固定コア101に向けて付勢する付勢力よりも大きく設定されている。
固定コア101の上流側内周部(径方向内側)には燃料フィルタ(図示せず)が設けられている。また固定コア101の上流側外周部(径方向外側)114には、Oリングに代表されるシール部材106が、その下流側にはシール部材106を保護する保護部材107が組付けられている。シール部材106は燃料配管(図示せず)の内周面と固定コア101の上流側外周部114との間の隙間をシールし、燃料配管を流れる燃料の漏洩を防止する。
[コイル]
次に、電磁コイル108について説明する。電磁コイル108は、円筒状のコイルボビンに巻回されている。そして、電磁コイル108は、コイルボビンに巻回されて、ノズルホルダ102における大径部102aの外周面の一部及び固定コア101の先端部の外周面の一部を覆うようにして配置される。電磁コイル108の巻き始めと巻き終わりの端部は、不図示の配線を介して後述する接続部135のコネクタ136の電力供給用の端子に接続されている。電磁コイル108の外周には、ハウジング109が固定されている。
[ハウジング]
ハウジング109は、有底の円筒状に形成されている。ハウジング109における軸線方向Daの先端部である底部には、嵌合孔109aが形成されている。嵌合孔109aは、底部の中央部に形成されている。この嵌合孔109aには、ノズルホルダ102が挿入される。そして、嵌合孔109aの開口縁とノズルホルダ102の外周面との間は、例えば、全周にわたって溶接されている。これにより、ノズルホルダ102は、ハウジング109に固定される。
また、ハウジング109は、固定コア101の先端部側、コイルボビン及び電磁コイル108の外周を囲むようにして配置される。そして、ハウジング109の内周面は、ノズルホルダ102及び電磁コイル108と対向し、外周ヨーク部を形成する。このように、電磁コイル108の周りには、固定コア101、アンカー110、ノズルホルダ102及びハウジング109を含む磁気回路が形成されている。
[接続部]
接続部135は、樹脂により形成されている。そして、接続部135は、固定コア101及びハウジング109との間に充填される。また、接続部135は、ハウジング109よりも軸線方向Daの後端側において、固定コア101の後端部を除く外周面を覆う。そして、接続部135は、電力供給用の端子を有するコネクタ136を形成するようにモールド成形されている。端子は、不図示のプラグの接続端子に接続される。これにより、燃料噴射装置100は、高電圧電源又はバッテリ電源に接続される。
また、燃料噴射装置100には、燃料噴射装置100を駆動するための駆動装置であるEDU(駆動回路)121及びEDU121の制御を行うECU(エンジンコントロールユニット)120が接続されている。
ECU120は、燃料噴射装置100による燃料噴射の対象となるエンジン(内燃機関:図示せず)の状態を示す信号を各種センサーから取り込み、エンジンの運転条件に応じて適切な駆動パルスの幅や噴射タイミングの演算を行う。ECU120より出力された駆動パルスは、信号線123を通して燃料噴射装置100のEDU121に入力される。
EDU121は、燃料噴射装置100の電磁コイル108に印加する電圧を制御して電磁コイル108に電流を供給する。また、ECU120は、通信ライン122を通してEDU121と通信を行っており、燃料噴射装置100に供給する燃料の圧力や運転条件によって駆動パルスを制御する。そして、EDU121によって生成する駆動電圧(電流)を切替えることが可能である。なお、EDU121は、ECU120との通信によって制御定数を変化できるようになっており、制御定数に応じて電流波形が変化する。
ECU120及びEDU121は一体の部品として構成されてもよい。すなわち、燃料噴射装置100を駆動するための駆動装置は、燃料噴射装置100の駆動電圧を発生する装置であればよく、例えば、ECU120とEDU121とが一体となって駆動装置を構成してもよいし、本実施の形態で例示するようにEDU121単体で駆動装置を構成してもよい。
1-2.弁部材及びアンカーの詳細な構成
次に、弁部材104及びアンカー110の詳細な構成について図1及び図2を参照して説明する。
図2は、燃料噴射装置100におけるスペーサー125及びアンカー110周りを拡大して示す断面図である。なお、図2では、閉弁状態を示す。
図1に示すように、プランジャロッド113は、円柱状をなす棒状の部材により構成されている。図2に示すように、プランジャロッド113は、アンカー110の挿通孔110cを挿通し、ノズルホルダ102の連通孔102c(図1参照)内に配置されている。そして、図1に示すように、プランジャロッド113の軸線方向Daの先端部には、弁体117が設けられている。弁体117は、ノズルホルダ102に設けたガイド部材105に軸線方向Dabに沿って移動可能に支持されている。そして、弁体117は、噴射孔形成部材103の弁座103aに離反可能に当接し、噴射孔形成部材103に設けた噴射孔112を開閉する。
また、図2に示すように、プランジャロッド113は、先端部に弁体117が形成された軸部113aと、アンカー110に係合する係合部128と、接続軸部129と、を有している。軸部113aは、円柱状に形成されている。そして、軸部113aは、アンカー110に設けた挿通孔110cを挿通する。軸部113aの外周面と挿通孔110cの内壁面との間には、隙間Gcが形成されている。この隙間Gcの長さは、燃料噴射装置100を通過する燃料が十分に通過可能な長さに設定されている。
軸部113aよりも軸線方向Daの後端部側には、係合部128が形成されている。係合部128の直径は、軸部113aの直径及び挿通孔110cの内径よりも大きく形成されている。そして、係合部128は、軸部113aの外周面から半径方向の外側に向けて張り出している。
係合部128は、アンカー110の上端面110aと対向している。プランジャロッド113が閉弁状態では、係合部128の軸線方向Daの一端部側の端面である下端面128bと固定コア101の先端部101bとの間には、間隙G1が空いている。さらに、係合部128の下端面128bは、後述するスペーサー125によって上端面110aと間隙G2を空けて対向する。そして、間隙G2と間隙G1を足した長さ(G1+G2)が、固定コア101の先端部101bとアンカー110の上端面110aとの間隙、いわゆる磁気吸引ギャップとなる。
また、開弁動作時に、すなわちアンカー110とプランジャロッド113の位置が相対的に変位する際に、アンカー110の上端面110aは係合部128の下端面128bに当接し、アンカー110と係合部128が係合する(図3から図5参照)。これにより、プランジャロッド113は、アンカー110とともに軸線方向Daの後端部側、すなわち開弁方向へ移動する。
係合部128よりも軸線方向Daの後端部側には、接続軸部129が形成されている。接続軸部129は、係合部128の軸線方向Daの他端部側の端面である上端面128aから軸線方向Daの後端に向けて突出している。また、接続軸部129の直径は、係合部128の直径よりも小さく形成されている。接続軸部129における軸線方向Daの後端面には、接続凹部129aが形成されている。この接続凹部129aには、ロッドヘッド127の接続凸部130が嵌入される。
ロッドヘッド127は、略円板状に形成されている。ロッドヘッド127は、半径方向の外側に張り出すフランジ部127cと、接続凸部130と、突起部131とを有している。接続凸部130は、フランジ部127cにおける軸線方向の一端部側の端面である下端面127bから軸線方向Daの先端に向けて突出している。突起部131は、フランジ部127cにおける軸線方向Daの他端部側の端面である上端面127aから軸線方向Daの後端に向けて突出している。
また、フランジ部127cの上端面127aには、第1スプリング118が当接している。そして、フランジ部127cの下端面127bには、第3スプリング126が当接している。第3スプリング126は、ロッドヘッド127とスペーサー125の間に介在され、スペーサー125をアンカー110に向けて付勢している。
さらに、フランジ部127cの外周面には、固定コア101の貫通孔101aの内壁面を摺動する摺動面127dが形成されている。摺動面127dと貫通孔101aの間に形成される隙間Gaの長さは、軸部113aの外周面と挿通孔110cの内壁面との間に形成された隙間Gcの長さよりも短く設定されている。そして、プランジャロッド113の軸線方向Daの先端部は、弁体117によってガイド部材105に支持され、プランジャロッド113の軸線方向Daの後端部は、ロッドヘッド127によって固定コア101の貫通孔101aに支持される。
プランジャロッド113の係合部128及び接続軸部129の周囲を囲むようにして、スペーサー125が配置されている。スペーサー125は、略円筒状に形成されている。スペーサー125における軸線方向Daの他端部側の端面である上端部125aには、第3スプリング126が当接する。また、スペーサー125における軸線方向Daの一端部側の下端部125bは、アンカー110の上端面110aに当接する。
また、スペーサー125には、係合部128を収容する収容部125cが形成されている。収容部125cは、下端部125bから上端部125aに向けて凹んだ凹部である。収容部125cの内径は、プランジャロッド113の係合部128の直径よりも大きき設定されている。そのため、係合部128の半径方向の外側の外周面と収容部125cの内壁面の間には、間隙が形成される。
また、収容部125cにおける軸線方向Daの長さ、すなわち下端部125bから収容部125cの上面部125eまでの長さは、係合部128の軸線方向Daの長さよりも長く設定されている。また、スペーサー125が第3スプリング126によってアンカー110に向けて付勢されることで、閉弁状態において、係合部128の上端面128aは、収容部125cの上面部125eに当接する。
また、スペーサー125の上端部125aには、収容部125cに連通する貫通孔125dが形成されている。貫通孔125dは、スペーサー125の軸線方向Daの後端部側の端面である上端部125aから収容部125cにかけて貫通している。この貫通孔125dには、プランジャロッド113の接続軸部129が挿入される。そして、貫通孔125dの内径は、接続軸部129の直径よりも大きく設定されている。
ここで、アンカー110は、第2スプリング124の付勢力により固定コア101側に向けて付勢されている。そのため、アンカー110の上端面110aは、スペーサー125の下端部125bに当接する。なお、第2スプリング124の付勢力は、第3スプリング126の付勢力よりも小さく設定されている。そのため、アンカー110は、スペーサー125を介して第3スプリング126により軸線方向Daの先端側に向けて付勢される。これにより、アンカー110における軸線方向Daの後端側への移動、すなわち開弁方向への移動は、スペーサー125と第3スプリング126により規制される。
また、閉弁状態において、収容部125cの上面部125eがプランジャロッド113の係合部128の上端面128aに当接することで、スペーサー125は、所定の位置(基準位置)に配置される。スペーサー125が基準位置に配置された状態で、スペーサー125の下端部125bがアンカー110の上端面110aに当接する。これにより、プランジャロッド113の下端面128bとアンカー110の上端面110aとの間に、間隙G2、いわゆる予備ストロークを設けることができる。すなわち、スペーサー125は、アンカー110とプランジャロッド113の係合部128との間に、予備ストロークとなる所定の間隙G2を形成する。
また、上述したように、プランジャロッド113が閉弁状態では、係合部128の下端面128bと固定コア101の先端部101bとの間には、間隙G1が空いている。そして、間隙G2と間隙G1を足した長さ(G1+G2)が、固定コア101の先端部101bとアンカー110の上端面110aとの間隙、いわゆる磁気吸引ギャップとなる。
なお、本例では、第3スプリング126を設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、第3スプリング126を設けなくてもよい。
次に、アンカー110について説明する。
アンカー110の半径方向の外側の外周面には、アンカー摺動面110bが形成されている。アンカー摺動面110bは、ノズルホルダ102の収容凹部102bの内壁面と対向している。そして、アンカー摺動面110bは、収容凹部102bの内壁面を摺動する。
アンカー摺動面110bと収容凹部102bの内壁面との間に形成される隙間Gbの長さは、プランジャロッド113の軸部113aの外周面と挿通孔110cの内壁面との間に形成された隙間Gcの長さよりも短く設定されている(Gb<Gc)。すなわち、本例の燃料噴射装置100のアンカー110は、プランジャロッド113ではなく、ノズルホルダ102の収容凹部102bに摺動可能に支持されている。
また、隙間Gcの長さを隙間Gbの長さよりも長く設定することで、プランジャロッド113における軸線方向Daと交差する方向の力がアンカー110に伝わることを防ぐことができる。これにより、アンカー110をスムーズに移動させることができ、アンカー110の耐摩耗性を向上させることができる。
また、アンカー摺動面110bには、収容凹部102bとの隙間の長さの違いによって、第1摺動面110b1と、第2摺動面110b2と、第3摺動面110b3が形成されている。第1摺動面110b1は、第2摺動面110b2及び第3摺動面110b3に比べて、収容凹部102bとの隙間の長さが最も短く、この第1摺動面110b1と収容凹部102bとの隙間が上述した隙間Gbに相当する。
第2摺動面110b2は、第1摺動面110b1よりも軸線方向Daの他端部側(後端部)に形成されており、第1摺動面110b1よりも小さい外径を有している。そして、第2摺動面110b2は、アンカー110における上端面110aとの角部に形成される。ここで、アンカー110の上端面110aは、固定コア101の先端部101bと衝突するため、衝突耐久性を高めるために、表面の硬さを高めるコーティングが施される。第2摺動面110b2は、アンカー110の角部に形成されているため、上端面110aに施したコーティング材が付着する。このように、コーティング材が付着することを考慮して、第2摺動面110b2の外径を小さくすることが好ましい。
第3摺動面110b3は、第1摺動面110b1よりも軸線方向Daの一端部側(先端部)に形成されており、第1摺動面110b1よりも小さい外径を有している。そして、第3摺動面110b3は、第1摺動面110b1からアンカー摺動面110bの軸線方向Daの先端部まで連続して形成されている。そのため、アンカー摺動面110bは、第1摺動面110b1が形成された箇所が半径方向の外側に向けて張り出している。
ここで、アンカー摺動面110bの外径を一様に形成した場合、アンカー110が偏心した際に、アンカー110と収容凹部102bとの隙間の長さが不均一となる。その結果、アンカー110には径方向に磁気力が不均一に作用し、アンカー110の軸線方向Daと交差する方向の力が大きくなる。これに対して、本例では、第1摺動面110b1よりも磁気ギャップの大きい第3摺動面110b3を設けている。これにより、アンカー110が偏心した際に生じる磁気力を小さくすることができ、アンカー110の軸線方向Daと交差する方向の力を小さくすることができる。その結果、アンカー110のアンカー摺動面110bと収容凹部102bの摺動耐久性を向上させることができる。
また、アンカー110の第1摺動面110b1は、ノズルホルダ102とハウジング109の嵌合孔109aが嵌合する箇所よりも軸線方向Daの後端部側に設けている。これにより、ノズルホルダ102を嵌合孔109aに圧入した際に、ノズルホルダ102の収容凹部102bが縮径しても、第1摺動面110b1と収容凹部102bの隙間Gcの長さを確保することができる。
さらに、本例では、収容凹部102bの内径を一様にし、アンカー110のアンカー摺動面110bの外径の長さを変化させる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、アンカー摺動面110bの外径を一様にし、収容凹部102bの内壁面の一部に半径方向の内側に張り出す突条部を設けて、収容凹部102bの内径の長さを変化させてもよい。
2.燃料噴射装置の動作例
次に、上述した構成を有する燃料噴射装置100の動作例について図3から図6を参照して説明する。
図3は、開弁動作が開始した際のスペーサー125及びアンカー110周りを示す断面図、図4は、開弁動作の途中状態のスペーサー125及びアンカー110周りを拡大して示す断面図である。また、図5は、開弁動作が完了した際のスペーサー125及びアンカー110周りを拡大して示す断面図である。そして、図6Aは電圧の時間変化を示す図、図6Bは電流の時間変化を示す図、図6Cは弁部材及びアンカーの挙動を示す図である。
図6Aに示すように、ECUによって電磁コイル108に通電されると、固定コア101、アンカー110、ノズルホルダ102及びハウジング109によって形成される磁気回路に磁束が流れる。そして、固定コア101には、アンカー110を吸引する磁気吸引力が発生する。固定コア101の磁気吸引力が、第3スプリング126の付勢力を超えると、アンカー110は、スペーサー125を押圧し、固定コア101に向けて移動する。そのため、図6Cに示すように、区間Iから区間IIでは、アンカー110は、軸線方向Daの後端側に向けて移動する。この間、プランジャロッド113の先端部は、噴射孔形成部材103の弁座103aに当接している。
図3に示すように、アンカー110が軸線方向Daの後端側に移動することで、アンカー110の上端面110aは、プランジャロッド113の係合部128の下端面128bに接近する。そのため、アンカー110の上端面110aと係合部128の下端面128bとの間隙G2は、ゼロとなる。
さらに、アンカー110が軸線方向Daの後端側に移動した分だけ、アンカー110と固定コア101との間隙(磁気吸引ギャップ)の大きさが減少し、磁気吸引ギャップは、長さG1となる。さらに、スペーサー125も軸線方向Daの後端側に移動するため、収容部125cの上面部125eと係合部128の上端面128aには、間隙G3が発生する。この間隙G3は、スペーサー125の収容部125cの深さ寸法から係合部128における下端面128bから上端面128aまでの長さを引いた寸法となる。
また、開弁動作を開始する直前では、アンカー110と係合部128との間には、間隙G2が空いている。そのため、アンカー110は、間隙G2を移動した後に、係合部128に当接する。これにより、アンカー110は、係合部128に当接するまでの間、すなわち間隙G2を移動する間に、加速する。その結果、アンカー110が加速した状態で、アンカー110を係合部128に当接させることができる。
このように、アンカー110から係合部128を介してプランジャロッド113に加える力を上昇させることができ、プランジャロッド113を軸線方向Daの後端側に向かう移動を速やかに開始させることができる。その結果、プランジャロッド113における開弁動作を速やかに開始することができる。
また、アンカー110の上端面110aが係合部128の下端面128bに接近することで、係合部128の下端面128bと、アンカー110の上端面110aと、スペーサー125の収容部125cで形成される領域G21(図2参照)の体積が急激に減少する。従来の燃料噴射装置では、領域G21が閉空間であるため、領域G21の体積の変化により、領域G21の圧力が大きく変動していた。また、領域G21の寸法は、燃料噴射装置の製造時のばらつきにより個体ごと、すなわち燃料噴射装置ごとに異なっていた。そのため、領域G21の圧力の変化量は、個体ごとにばらつきが発生し、プランジャロッド113の開弁タイミングや開弁速度にもばらつきが発生していた。その結果、従来の燃料噴射装置では、燃料噴射装置ごとの噴射量にばらつきが生じていた。
開弁状態(フルリフト状態)となると、アンカー110がプランジャロッド113の係合部128に当接し、係合部128の上端面128aとスペーサー125における収容部125cの上面部125eとの間に間隙G3が形成される。開弁状態から閉弁状態に変位する際は、領域G21の体積が減少するため、領域G21の圧力が上昇する。その結果、プランジャロッド113に作用する圧力が変化し、プランジャロッド113の閉弁動作にも影響を与えていた。
これに対して、本例の燃料噴射装置100で、プランジャロッド113の軸部113aとアンカー110の挿通孔110cとの間に燃料(流体)が通過可能な隙間Gcを設けている。これにより、領域G21の燃料(流体)は、プランジャロッド113の軸部113aとアンカー110の挿通孔110cとの間に形成された隙間Gcに流れ込む。これにより、領域G21の体積が変動することによって生じる圧力の変動を抑制することができる。その結果、係合部128とアンカー110が接近する際に領域G21の圧力変動による影響を受けることがなく、アンカー110を係合部128にスムーズに接触させることができる。
さらに、領域G21の体積が個体ごとにばらつきが発生した場合でも、プランジャロッド113や開弁タイミングや開弁速度のばらつきを抑制することができる。その結果、燃料噴射装置100ごとの噴射量のばらつきを抑制することができる。
また、アンカー110が軸線方向Daの後端側に移動すると、図4に示すように、アンカー110と係合部128が係合する。このとき、下端面128bと固定コア101の先端部101bとの間の間隙の長さは、長さG1’に減少する。そして、図6Cにおける区間IIからIVに示すように、アンカー110と弁部材104の変位を表す曲線が重なっており、弁部材104は、アンカー110と共に軸線方向Daの後端側に移動する。
図4に示すように、アンカー110、スペーサー125及びプランジャロッド113がさらに軸線方向Daの後端側に移動すると、弁体117の先端部は、噴射孔形成部材103の弁座103aから離反し、噴射孔112が開放される開弁状態となる。これにより、噴射孔112から燃料の噴射が開始される。
また、アンカー110の上端面110aが固定コア101の先端部101bに当接することで、アンカー110における軸線方向Daの後端側に向かう移動が規制される。なお、プランジャロッド113は、慣性力で軸線方向Daの後端側へ移動するが、第1スプリング118の付勢力により押し戻される。そのため、プランジャロッド113は、図5に示すように、係合部128の下端面128bがアンカー110の上端面110aに当接した状態で静止する。これにより、プランジャロッド113が所定のストローク量(図2に示す間隙G1)だけ移動した開弁静止状態となる。
開弁静止状態では、アンカー110が磁気吸引力により固定コア101に吸引され、弁部材104が第1スプリング118の付勢力により閉弁方向に付勢されている。そのため、アンカー110とプランジャロッド113は、互いに当接し、一体となっている。すなわち、プランジャロッド113の係合部128の下端面128bがアンカー110の上端面110aに当接し、間隙G2の大きさはゼロとなる。
さらに、第3スプリング126の付勢力は、磁気吸引力よりも小さいため、第3スプリング126は、スペーサー125を介してアンカー110を軸線方向Daの先端側に押し戻すことはできない。そのため、スペーサー125の下端部125bは、アンカー110の上端面110aに当接し、係合部128の上端面128aとスペーサー125の収容部125cの上面部125eとの間隙G3は、維持される。さらに、アンカー110は、固定コア101と当接しているため、アンカー110の上端面110aと固定コア101の先端部101bとの間隙G1の大きさはゼロとなる。
図5に示す開弁した状態(フルリフト状態)において駆動パルスをOFF(図6における区間V)にすると、電磁コイル108への通電が遮断される。そのため、アンカー110と固定コア101との間に生じる磁気吸引力が消失する。そして、磁気吸引力が第1スプリング118の付勢力よりも小さくなると、弁部材104は、軸線方向Daの先端側、すなわち閉弁方向への移動を開始する。閉弁方向へ移動を開始した弁部材104は、アンカー110と一体になって変位し、長さG1だけ変位した後、弁体117の先端部が弁座103aに着座する。これにより、図2に示す閉弁状態に戻り、燃料噴射装置100による燃料の噴射が停止される。
さらに、閉弁動作時では、係合部128の下端面128bがアンカー110の上端面110aから離反するため、領域G21の体積が急激に増加する。このとき、領域G21には、プランジャロッド113の軸部113aとアンカー110の挿通孔110cとの間に形成された隙間Gcから燃料(流体)が流れ込む。これにより、閉弁動作時においても、領域G21の圧力変動を抑制することができる。その結果、安定した閉弁動作を実現することができ、噴射量のばらつきを抑制することができる。
さらに、本例の燃料噴射装置100では、隙間Ga、隙間Gb及び隙間Gcの大きさの関係をGa<Gb<Gcに設定している。そして、プランジャロッド113は、固定コア101の貫通孔101aとガイド部材105に摺動可能に支持されており、アンカー110は、ノズルホルダ102の収容凹部102bに支持されている。このように、アンカー110とプランジャロッド113は、それぞれ独立して摺動可能に支持されるため、アンカー110に作用する軸線方向Daと交差する方向の力がプランジャロッド113に伝わることを防できる。これにより、プランジャロッド113をスムーズに動作させることができる。
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
100…燃料噴射装置、 101…固定コア、 101a…貫通孔、 101b…先端部、 102…ノズルホルダ、 102a…大径部、 102b…収容凹部、 102c…連通孔、 103…噴射孔形成部材、 103a…弁座、 104…弁部材、 105…ガイド部材、 108…電磁コイル、 109…ハウジング、 109a…嵌合孔、 110…アンカー、 110a…上端面、 110b…アンカー摺動面、 110b1…第1摺動面、 110b2…第2摺動面、 110b3…第3摺動面、 110c…挿通孔、 110d…偏心貫通孔、 111…燃料供給口、 112…噴射孔、 113…プランジャロッド、 113a…軸部、 117…弁体、 118…第1スプリング、 124…第2スプリング、 125…スペーサー、 125a…上端部、 125b…下端部、 125c…収容部、 125d…貫通孔、 125e…上面部、 126…第3スプリング、 127…ロッドヘッド、 127a…上端面、 127b…下端面、 127c…フランジ部、 127d…摺動面、 128…係合部、 128a…上端面、 128b…下端面、 129…接続軸部、 129a…接続凹部、 130…接続凸部、 131…突起部、 136…コネクタ、 G1、G2、G3…間隙、 G21…領域、 Ga、Gb、Gc…隙間

Claims (6)

  1. 噴射孔形成部材が設けられたノズルホルダと、
    前記ノズルホルダに配置された固定コアと、
    前記固定コアと対向し、前記ノズルホルダに設けた収容凹部に配置されるアンカーと、
    前記噴射孔形成部材に設けた噴射孔を開閉する弁体を有する弁部材と、を備え、
    前記弁部材は、
    前記アンカーに形成された挿通孔を挿通する軸部及び開弁動作時に前記アンカーと係合する係合部が設けられたプランジャロッドと、
    前記係合部が収容される収容部を有し、閉弁時に前記係合部と前記アンカーとの間に所定の間隙を形成するスペーサーと、を有し、
    前記軸部と前記挿通孔との間に形成された隙間は、前記アンカーと前記収容凹部との間に形成された隙間よりも大きく、流体が通過可能に形成されている
    燃料噴射装置。
  2. 前記プランジャロッドは、軸線方向の先端部が前記ノズルホルダに設けられたガイド部材に摺動可能に支持され、軸線方向の後端部が前記固定コアに設けた貫通孔に摺動可能に支持され、
    前記アンカーは、前記収容凹部に摺動可能に支持される
    請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記アンカーの外周面又は前記収容凹部の内壁面には、摺動面が設けられ、
    前記摺動面は、前記アンカー又は前記収容凹部との隙間の長さの違いによって、第1摺動面と、第2摺動面と、第3摺動面が形成されており、
    前記第1摺動面は、第2摺動面及び第3摺動面よりも最も前記アンカー又は前記収容凹部との隙間の長さが短く、
    前記第2摺動面は、前記第1摺動面よりも軸線方向の後端部側に形成され、
    前記第3摺動面は、前記第1摺動面よりも軸線方向の先端部側に形成される
    請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記ノズルホルダが嵌合する嵌合孔が設けられたハウジングを備え、
    前記第1摺動面は、前記ノズルホルダと前記ハウジングの前記嵌合孔が嵌合する箇所よりも軸線方向の後端部側に設けられる
    請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記プランジャロッドは、前記係合部から軸線方向の後端部に向けて突出し、前記スペーサーに設けた貫通孔を貫通する接続軸部を有し、
    前記接続軸部には、前記固定コアに設けた貫通孔に摺動可能に支持されるロッドヘッドが接続される
    請求項2に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記ロッドヘッドと前記固定コアに設けた貫通孔との間に形成された隙間は、前記軸部と前記挿通孔との間に形成された隙間よりも短く設定さる
    請求項5に記載の燃料噴射装置。
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