JP2020186704A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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貴敏 飯塚
威生 三宅
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威生 三宅
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真士 菅谷
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Abstract

【課題】安定的に燃料を噴射可能な燃料噴射装置を提供する。【解決手段】アンカー110は、磁気コア101の磁気によって吸引される。段付き部128(第1つば状部)に、アンカー110が当接する。弁体113は、段付き部128の下流側に設けられる。突起部129は、段付き部128の上流側に設けられる。ロッドヘッド127は、突起部129の上流側に設けられる。中間部材125は、閉弁状態において段付き部128とアンカー110との間に隙間(間隙G2)を形成する。第二スプリング126(巻ばね)は、ロッドヘッド127と中間部材125の間に配置される。中間部材125の上流側に、第二スプリング126(巻ばね)の下流側の座巻をガイドする凸部125f(第1凸部)が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料噴射装置に関する。
本技術分野の背景技術としては、特願2016−548605号(特許文献1)等に記載された燃料噴射弁が知られている。特許文献1の燃料噴射弁は、弁部材と、弁部材に対して相対変位可能なアンカーと、貫通孔が形成された磁気コアとを備え、アンカーと弁部材との双方にアンカーが弁部材に対して開弁方向に変位した場合に係合してアンカーの開弁方向への変位を規制する係合部を設けた燃料噴射弁において、弁部材側の係合部とアンカー側の係合部との間に間隙を形成する間隙形成部材と、間隙形成部材を閉弁方向に付勢する付勢ばねとを備え、間隙形成部材の外径と付勢ばねの外径と弁部材の最大外径とを貫通孔の内径よりも小さくしている(要約参照)。
弁部材(プランジャロッド)の一端部には弁体が設けられ、他端部には、プランジャロッドの直径よりも大きな外径を有する段付き部(鍔部)と、段付き部よりもさらに他端側に形成され段付き部よりも小径の突起部と、突起部に圧入固定されたキャップと、が設けられている(段落0016参照)。キャップはプランジャロッドの段付き部側とは反対側の端部(上端部)に鍔部が形成され、この鍔部はプランジャロッドの段付き部側の端面(下端面)から段付き部側に向かって形成された筒状部を有し、この筒状部にプランジャロッドの突起部が圧入されている(段落0023参照)。第3ばねの下流側には、プランジャロッドの鍔部と当接する面を有するスペーサが設けられ、スペーサの上端面は第3ばねの下端と当接し、スペーサの下端面はアンカーの上端面と当接する。
このような構成により、キャップの筒状部の径方向外側、かつスペーサの軸方向上流側には第3ばねが配置され、キャップの筒状部の外周面のみ第3ばねの内周と対向している(図2参照)。
特許第6232144号公報
特許文献1の燃料噴射弁(燃料噴射装置)では、キャップの筒状部の外周面が巻ばね(第3ばね)の内周と対向して巻ばねのガイド面を構成する。しかし、巻ばねの下流側内周には対向したガイド面が構成されていない。
すなわち、巻ばねの下流側は他部品とのクリアランス分、径方向にずれてしまう。この場合、巻ばねが伸縮変化を行う際に、ガイド面に接触しやすくなる。もしくは、巻ばねが発生させる径方向の力が大きくなり、本来発生させるべき軸方向の力のばらつきが大きくなる。以上のことは、弁部材の安定的な動作を阻害することになる。
本発明の目的は、安定的に燃料を噴射可能な燃料噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料噴射装置は、磁気コアと、前記磁気コアの磁気によって吸引されるアンカーと、前記アンカーが当接する第1つば状部と、前記第1つば状部の下流側に設けられる弁体と、前記第1つば状部の上流側に設けられる突起部と、前記突起部の上流側に設けられるロッドヘッドと、閉弁状態において前記第1つば状部と前記アンカーとの間に隙間を形成する中間部材と、前記ロッドヘッドと前記中間部材の間に配置される巻ばねと、を備え、前記中間部材の上流側に、前記巻ばねの下流側の座巻をガイドする第1凸部が形成される。
本発明によれば、安定的に燃料を噴射することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る燃料噴射装置の全体構成を概略的に示す断面図である。 図1の部分拡大図で、燃料噴射装置の電磁コイルへの駆動電圧(電流)を印加していない状態(閉弁状態)を示す図である。 本発明の一実施例に係る弁部材を概略的に示した図である。 図1の部分拡大図で、燃料噴射装置の電磁コイルに駆動電圧(電流)を印加して、アンカーが弁体に当接した状態(開弁直前状態)を示す図である。 図1の部分拡大図で、燃料噴射装置の電磁コイルに駆動電圧(電流)を印加して、弁体が開弁途中にある状態(中間リフト状態)を示した図である。 図1の部分拡大図で、燃料噴射装置の電磁コイルに駆動電圧(電流)を印加して、弁体が開弁を完了した状態(フルリフト状態)を示した図である。 本発明の一実施例に係る弁部材の挙動(フルリフト)とアンカーの挙動を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る弁部材の挙動(中間リフト)とアンカーの挙動を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施例について、図1〜図8を参照しつつ説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施例に係る燃料噴射装置100の全体構成を概略的に示す断面図である。
燃料噴射装置100は、例えば筒内直接噴射式のガソリンエンジン向けの燃料噴射装置である。本実施例では弁体を電磁的に駆動する電磁駆動式の燃料噴射装置を例に挙げて説明するが、以下で説明する弁体、ロッドヘッド、中間部材及び巻ばねを備えた構造を有する燃料噴射装置であれば、他の駆動方式の燃料噴射装置にも本発明は適用可能である。またポート噴射エンジン用の燃料噴射装置や、ディーゼルエンジン用の燃料噴射装置にも本発明は適用可能である。
燃料噴射装置100の中心軸線100aに沿う方向において、燃料噴射孔112に近い側(図1では下側)を下流側、燃料供給口111に近い側(図1では上側)を上流側と定義して説明する。これは、燃料噴射装置100の内部に構成される燃料通路の構造に基づいており、燃料は燃料供給口111から燃料噴射孔112に向かって燃料噴射装置100の内部をほぼ中心軸線100aに沿って流れる。
本実施例では、弁部材104(弁部材アセンブリ)、アンカー110、第一スプリング118、調整子119、第三スプリング124、磁気コア101、弁体113、中間部材125、第二スプリング126、及びロッドヘッド127の各中心軸線は、中心軸線100aに一致するように配置されている。従って、弁体113の移動方向である開閉弁方向は、中心軸線100aに沿う。
なお、燃料供給口111に近い側(上流側)を基端側、燃料噴射孔112に近い側(図1では下側)を先端側と呼ぶ場合もある。また以下の説明において、上下方向を指定して説明する場合があるが、この上下方向は図1の上下方向に基づいており、燃料噴射装置100が実装された状態における上下方向を指定するものではない。
燃料噴射装置100は、燃料が供給される燃料供給口111を有する磁気コア(固定コア)101と、磁気コア101の下流側に設けられたノズルホルダ102と、ノズルホルダ102の下流側端部(先端部)に位置して燃料噴射孔112を形成する噴孔部材103と、を有している。噴孔部材103はノズルホルダ102の内側に挿入され、先端面の外周部に沿ってノズルホルダ102の先端部に溶接固定される。
噴孔部材103には、弁部材104を構成する弁体113が離接する弁座103aが形成される。噴孔部材103は、弁体113が着座することで燃料を封止する。弁体113は弁座103aに当接することで燃料をシールし、弁座103aから離れることで燃料の流通を許す。すなわち、弁体113及び弁座103aは協働して燃料通路を開閉する。
また、噴孔部材103の内部には、弁部材104を構成する弁体113の下流側先端部117の外周面をガイドするガイド部材105が圧入または塑性結合により固定されている。尚、ガイド部材105は噴孔部材103と一体で形成されてもよい。
磁気コア101の上流側内周部(径方向内側)には燃料フィルタ(図示せず)が設けられる。また磁気コア101の上流側外周面(径方向外側)114には、Oリングに代表されるシール部材106が、その下流側にはシール部材106を保護する保護部材107が組付けられている。シール部材106は燃料配管(図示せず)の内周面と磁気コア外周面114との間の隙間をシールし、燃料配管を流れる燃料の漏洩を防止する。
ノズルホルダ102の上流側外周部(径方向外側)には電磁コイル108が設けられ、その外周側には電磁コイル108を内包する形でハウジング109が設けられている。ハウジング109、磁気コア101及びアンカー(可動コア)110により磁気回路が形成される。これにより、アンカー110は、磁気コア101の磁気によって吸引される。
ノズルホルダ102の下流側外周部(径方向外側)には溝115が形成されており、樹脂材製のチップシールに代表されるシール部材116が溝115に嵌め込まれている。
磁気コア101及びノズルホルダ102の内部には、弁部材104、アンカー110、第一スプリング118、調整子119、及び第三スプリング124が配置される。弁部材104は、軸方向(中心軸線100aに沿う方向)に移動することによって燃料噴射装置100による燃料の噴射量を調整する。アンカー110は、磁気コア101の吸引力を受けて弁部材104を開弁方向に引き上げる。すなわちアンカー110は、弁体113に対して軸方向(開閉弁方向)に相対変位可能に構成されている。
第一スプリング118は、弁部材104及びアンカー110を下流方向(閉弁方向)に付勢する。調整子119は、第一スプリング118を支持し、第一スプリング118の圧縮量(すなわち付勢力)を調整する。第三スプリング124は、ノズルホルダ102に保持されアンカー110及び弁部材104を上流方向(開弁方向)に付勢する。
弁部材104(弁部材アセンブリ)は、主として、弁体113、中間部材125、第二スプリング126、及びロッドヘッド127により構成されている。弁体113は、閉弁状態で噴孔部材103と当接して燃料の流れを遮断する。中間部材125は、弁体113の上流側に位置して、中間部材125の上面125a(図2)は第二スプリングの着座面として形成され、アンカー110と弁体113との間に間隙G2(図2参照)を形成する。
すなわち、スペーサとしての中間部材125は、閉弁状態において段付き部128(第1つば状部)とアンカー110との間に隙間(間隙G2)を形成する。
第二スプリング126は、中間部材125を介してアンカー110を下流側に付勢する。ロッドヘッド127は、第一スプリング118及び第二スプリング126の着座面を形成する。さらにロッドヘッド127は、磁気コア101の径方向中央部に軸方向に貫通する貫通孔101aと対向して摺動する摺動面127d(図2参照)を形成する。本実施例では、第二スプリング126(巻ばね)の下流側は、中間部材125に支持される。
換言すれば、第二スプリング126(巻ばね)は、ロッドヘッド127と中間部材125の間に配置される。
ここで、弁部材104及びアンカー110の構成について、図2を用いて説明する。図2は、図1の部分拡大図で、燃料噴射装置100の電磁コイル108への駆動電圧(電流)を印加していない状態(閉弁状態)を示す図である。すなわち、電磁駆動部への通電がオフされ、弁部材104が弁座103aに着座した状態で、なお且つアンカー110が静止した状態を示している。
アンカー110は、貫通孔110cを有し、弁部材104の弁体113が貫通孔110cの内径に挿通するように構成される。これにより、アンカー110と弁部材104とは軸方向に相対変位可能に構成されている。
弁体113は、上流側端部にアンカー110を貫通する部分113a(アンカーの内径:貫通孔110c)の直径よりも大きい外径を有する段付き部128を有する。段付き部128は弁体113の外周面から鍔状に張り出す構成とする。アンカーの上流側端面110aが弁体段付き部128の下端面(下流側端面)128bと対向し、相対変位時にアンカーの上流側端面110aが段付き部128の下端面128bに当接することで、弁体113に対する上流側(開弁方向)への相対変位が規制される。
換言すれば、段付き部128(第1つば状部)に、アンカー110が当接する。弁体113は、段付き部128(第1つば状部)の下流側に設けられる。
段付き部128の上端面(上流側端面)128aから上部は段付き部128よりも小径の突起部129が設けられており、突起部129の上端面129aには下流方向(段付き部128側)に穴部130が形成されている。すなわち、突起部129は、段付き部128(第1つば状部)の上流側に設けられる。
弁体113の段付き部128の上流側には、中間部材125が設けられている。中間部材125の下端面(下流側端面)125bには上流側(上面125a側)に向けて凹部125cが形成されており、凹部125cは段付き部128が収まる直径(内径)と深さを有している。すなわち、凹部125cの直径(内径)は段付き部128の直径(外径)よりも大きく、中間部材の凹部底面125eから中間部材の下端面125bまでの深さ寸法は段付き部128の上面128aと下端面128bとの間の寸法(高さ寸法又は厚み寸法)よりも大きい。
(特徴的な構成)
中間部材の上面125aから上部は、上流側に向けて凸部125fが形成されており、凸部125fを経て、上端面125gに至る。すなわち、中間部材125の上流側に、第二スプリング126(巻ばね)の下流側の座巻をガイドする凸部125f(第1凸部)が形成される。これにより、第二スプリング126(巻ばね)が伸縮する部分(座巻以外の部分)において第二スプリング126が凸部125f(第1凸部)に接触することが低減されるため、第二スプリング126の付勢力の低減を抑制することができる。その結果、燃料噴射装置100が安定的に駆動され、燃料噴射が安定する。
なお、凸部125f(第1凸部)の外周面と上端面125gとの稜線に相当する部分には、R(フィレット)が形成される。これにより、第二スプリング126(巻ばね)の凸部125fへの組み付けを容易とし、組み立て性が向上する。また、中間部材125は、例えば、非磁性体のステンレスから構成され、切削、プレス、鋳造、粉末冶金等の種々の方法により成形される。
中間部材の凹部底面125eから中間部材125の上端面125gにかけては軸方向の貫通孔125dが形成されている。貫通孔125dには、弁体の突起部129が挿通される。中間部材125の上流側には第二スプリング126が設けられる。中間部材の上面125aは第二スプリング126の下流側端部が当接するばね座を構成する。そして中間部材125の凸部125fの外周面は、第二スプリングの内径側(内周側)と対向する。
換言すれば、凸部125f(第1凸部)は、円筒状であり、凸部125fの外周面は、第二スプリング126(巻ばね)の内周側と経方向において対向する。これにより、巻ばねが傾くことを抑制することができる。その結果、燃料噴射装置が安定的に駆動され、燃料噴射が安定する。
弁部材104の上流側端部にはロッドヘッド127が設けられている。すなわち、ロッドヘッド127は、突起部129の上流側に設けられる。ロッドヘッド127の上端部には径方向に張り出した鍔部127cが形成されており、鍔部127cの下端面127bに第二スプリング126の上流側端部が当接するばね座が構成され、鍔部127cの上端面127aに第一スプリング118の一端部(下端部)が当接するばね座が構成されている。そして、ロッドヘッド127には第一スプリング118の内径よりも小さい径となるように構成された上流側突起部131が設けられている。上流側突起部131は鍔部127cの上端面127aから上流側に突出している。
ここで、図3を用いて、弁部材104の構成をさらに詳細に説明する。図3は、本発明の一実施例に係る弁部材104を概略的に示した図である。
なお以下の説明では、磁気コア101の貫通孔とその内周面の両者に対して符号101aを付して説明する。
はじめに、ロッドヘッド127について説明する。
ロッドヘッド127の鍔部摺動面127dと磁気コア101の貫通孔101aの内周面とが相互に摺動する摺動面となり、弁部材104の開閉弁方向の移動を案内する。ロッドヘッド127の鍔部127cには、切欠き面127eが設けられており、磁気コア101の内周面101aに対向する鍔部摺動面127dは周方向に間隔を置いて配置されている。切欠き面127eは鍔部127cの上方と下方の燃料通路を連通する燃料通路部を構成する。本実施例では、摺動面127d及び切欠き面127eが鍔部127cの周方向にそれぞれ4個ずつ設けられているが、摺動面127d及び切欠き面127eの数は4個に限られたものではなく、4個よりも多くてもよいし、少なくてもよい。
鍔部127cの下流側には、第二スプリング126の上流側端部が当接するばね座(下端面127b)と、第二スプリング126の内径側(内周側)に対向する第二スプリング126のガイド面132が形成される。ガイド面132はたとえば、第二スプリング126の座巻部分のみをガイドすることが望ましく、本実施例においては第二スプリング126の上流側1巻目のみをガイドする構成としている。
換言すれば、ロッドヘッド127は、鍔部127c(第2つば状部)と、鍔部127cの下流側に形成され、第二スプリング126(巻ばね)の上流側の座巻をガイドする第2凸部(第2凸部の外周面:ガイド面132)と、を有する。これにより、第二スプリング126(巻ばね)が伸縮する部分(座巻以外の部分)において第二スプリング126が第2凸部に接触することが低減されるため、第二スプリング126の付勢力の低減を抑制することができる。その結果、燃料噴射装置100が安定的に駆動され、燃料噴射が安定する。
ガイド面132より下流には、ガイド面132の外径よりも小径の突起部133が設けられており、突起部133は弁体113の上流側端部に設けられた穴部130に圧入固定される。
燃料噴射装置100の電磁コイル108へ駆動電圧(電流)を印加していない状態(図2を参照)では、ロッドヘッド127は上方(上流側)から第一スプリング118の付勢力(第一スプリング力)を受け、下方(下流側)から第二スプリング126の付勢力(第二スプリング力)を受ける。後述するように第一スプリング力は第二スプリング力よりも大きく、結果的に、ロッドヘッド127には第一スプリング力と第二スプリング力との差分の付勢力が弁体113の突起部129の上端面に向かって作用する。ロッドヘッド127には弁体113の穴部130から抜ける方向の力が加わらないので、ロッドヘッド127は穴部130に圧入固定するだけで十分であり、溶接する必要はない。
次に、中間部材125について説明する。中間部材125の上流部には前述したとおり、凸部125fが設けられており、凸部125fの外周面は第二スプリング126の内周面と対向し、第二スプリング126のガイド面としての機能を持たせる構成とする。
すなわち本実施例では、先端部に弁体113を有する弁部材104と、前記弁体113が着座することで燃料を封止する噴孔部材103と、前記弁体113と共に駆動され、前記弁体113に対して開閉弁方向に相対変位可能に構成されたアンカー110と、径方向中央部に軸方向に貫通する貫通孔101aが形成された磁気コア101と、前記弁部材104に対して前記噴孔部材103の側を下流側としたときに、前記弁体113の上流側端部に設けられ、前記磁気コア101の前記貫通孔101aと対向する摺動面(鍔部摺動面127d)を有するロッドヘッド127と、前記ロッドヘッド127に支持される巻ばね(第二スプリング126)と、前記巻ばね(第二スプリング126)よりも下流に位置し、前記弁体113と当接した状態で前記アンカー110と前記弁体113に隙間(間隙G2)を形成する中間部材125と、を備えた燃料噴射装置100において、前記中間部材125には、前記巻ばね(第二スプリング126)の内周側に対向する面(凸部125fの外周面)が設けられており、対向する面(凸部125fの外周面)が前記巻ばね(第二スプリング126)のガイド面となるように形成される。
(課題/効果)
弁部材104に備えられた第二スプリング126は所望の付勢力(セット荷重)を発生させるために、組立状態で任意のセット長に圧縮する必要がある。スプリングを圧縮する場合、理論上は偏りなく圧縮できるものの、現実的には偏りなく圧縮することは大変困難である。結果的にはスプリングの内周面と対向する面とのクリアランス分、スプリングの偏り、もしくはどちらかに傾きが発生してしまう。第二スプリングの下流側にガイド面がない状態で偏りもしくは傾きが発生した場合、第二スプリング126の内径部が弁体の突起部129と接触してしまう可能性がある。
仮に第二スプリング126の上流側ガイド面132を下流側まで延長した場合、ガイド面132に対して第二スプリングは相対運動を行うこととなる。ガイド面132のクリアランス分、偏りもしくは傾きが発生した状態、つまりは第二スプリング126の座巻部分以外の圧縮変化が発生する部分に、他部品との接触がある状態で第二スプリング126とガイド面132が相対運動を行うと、第二スプリング126には接触による抵抗が発生し、適正な付勢力が得られない、もしくは、燃料噴射装置100の駆動毎に接触状態が変化し、付勢力が変化してしまう。
そこで本実施例の構成とすることで、第二スプリング126のガイド面を、当接面を有する中間部材125に設ける構成となる。これにより、第二スプリング126と相対運動を行わない部位にガイド面を設けることが可能であり、第二スプリング126が圧縮変化する際の接触による抵抗を低減しつつ、第二スプリング126の偏り、もしくは傾きを低減することが可能となる。その結果、第二スプリング126の付勢力を駆動毎に適正に発生させることが可能となる。
ここで、中間部材の凸部125fの高さ、すなわち中間部材の上端面125gの位置は、弁部材104として組み付けられた状態で、第二スプリング126の圧縮変化が発生しない部分、すなわち座巻部分に限定されることが望ましい。本実施例においては第二スプリング126の1巻分のみガイドをする構成となる。
すなわち、前記中間部材125に設けられた巻ばね(第二スプリング126)のガイド面は、前記巻ばねの座巻高さの範囲となるように構成される。換言すれば、凸部125f(第1凸部)の軸方向の長さは、第二スプリング126(巻ばね)の下流側の座巻の軸方向の長さ以下である。これにより、巻ばねが伸縮する部分において巻ばねが第1凸部に接触しないため、巻ばねの付勢力の低減を防止することができる。本実施例では、座巻は1巻である。これにより、中間部材125と第二スプリング126(巻ばね)の組み合わせの軸方向長さを抑えることができる。また、中間部材125をコンパクトにすることができる。
このように、第二スプリング126の座巻部分以外の圧縮変化が発生する部分に、中間部材の凸部125fが接触することを抑制し、第二スプリング126の付勢力を、駆動毎に適正に発生させることが可能となる。
また、中間部材の軸方向の貫通孔125dと、挿通された弁体の突起部129とのクリアランス(g1)よりも、弁体の段付き部外周面128cと中間部材の凹部125cとのクリアランス(g2)を小さく構成し、中間部材の凹部125cと弁体段付き部の外周面128cが相互に摺動するように構成する。
換言すれば、中間部材125は、上流側に向かって凹む凹部125cを有し、段付き部128(第1つば状部)は、凹部125cの内周面上を軸方向に摺動する。図3に示すように、凹部125cの内周面と段付き部128(第1つば状部)の間の空隙g2は、円筒状の凸部125f(第1凸部)の内周面と突起部129の外周面の間の空隙g1よりも狭い。これにより、段付き部128(第1つば状部)と凹部125cが協働することで第二スプリング126(巻ばね)が傾くことを抑制することができる。
すなわち、前記中間部材125は、前記弁体113(段付き部外周面128c)と対向する摺動面(凹部125cの内周面)を有し、前記摺動面は前記ばね(第二スプリング126)のガイド面(凸部125fの外周面)よりも軸方向で下流側に位置するように構成される。
本実施形態では、図3に示すように、段付き部128(第1つば状部)の軸方向の長さL2は、凹部125cの底面(凹部底面125e)から凸部125f(第1凸部)の上流側の端部までの長さL1より長い。これにより、摺動長さの確保が容易となり、第二スプリング126(巻ばね)が傾くことを抑制することができる。
第二スプリングのガイド面高さは第二スプリング126の座巻分のみが望ましいため、弁部材104の構造を考慮した場合に、中間部材の軸方向の貫通孔125dと挿通された弁体の突起部129とで摺動を行う場合よりも、弁体の段付き部外周面128cと中間部材の凹部125cとで摺動を行う方が、より摺動長さの確保が容易となる。
摺動長さを長く確保可能であることは、中間部材125の傾き量をおさえることにつながるため、第二スプリング126が発生させる径方向の付勢力の低減につながり、適正な付勢力を発生させることが可能である。
中間部材125は第二スプリング126の付勢力を受けて、凹部底面125eが弁体113の段付き部128の上端面128aに当接している。すなわち、凹部底面125eと段付き部128の上端面128aとの間隙G3の大きさ(寸法)はゼロである。中間部材の凹部底面125eと段付き部の上端面128aとは中間部材125と段付き部128とが当接する当接面を構成する。
(その他)
燃料噴射装置100の電磁コイル108へ駆動電圧(電流)を印加していない状態(図2を参照)では、アンカー110は第三スプリング124の付勢力(第三スプリング力)を受けて磁気コア101側に向けて付勢される。このため、アンカー110の上面(上流側端面)110aが中間部材の下端面125bに当接する。
第三スプリング124の付勢力は第二スプリング126の付勢力よりも弱い(小さい)ため、アンカー110は第二スプリング126により付勢された中間部材125を押し返すことはできず、中間部材125と第二スプリング126とにより上方(開弁方向)への動きを止められる。アンカー110の上面110aと中間部材の下端面125bとはそれぞれアンカー110と中間部材125とが当接する当接面を構成する。
中間部材125は、弁体113の段付き部上端面(基準位置)128aに位置づけられた状態で下端面125bがアンカー110と当接することにより、弁体113の係合部(段付き部下端面)128bとアンカー110の当接部(上面110a)との間に間隙G2(G2>0)が形成される(図2)。第二スプリング126は中間部材125を段付き部上端面(基準位置)128aに位置づけるように閉弁方向に付勢している。
中間部材125は、凹部底面125eが段付き部上端面(基準位置)128aと当接することにより、段付き部上端面(基準位置)128aに位置づけられる。ここで、以上説明した3つのスプリング118,126,124の付勢力について改めて説明しておく。第一スプリング118と第三スプリング124と第二スプリング126とのうち、第一スプリング118の付勢力が最も大きく、次に第二スプリング126の付勢力が大きく、第三スプリング124の付勢力が最も小さい。
本実施例では、アンカー110の上流側端面110aと磁気コア101の下端面101bとが当接するものとして説明しているが、アンカー110の上流側端面110a又は磁気コア101の下端面101bのいずれか一方、或いはアンカー110の上流側端面110a及び磁気コア101の下端面101bの両方に突起部が設けられ、突起部と端面とが、或いは突起部同士が当接するように構成される場合もある。この場合、隙間G1+G2は、アンカー110側の当接部と磁気コア101側の当接部との間の間隙になる。
次に、図2,4〜8を用いて、弁部材104及びアンカー110の動作について説明する。
電磁コイル108に通電中は、上記磁気回路を通る磁束によって磁気吸引ギャップG1+G2においてアンカー110と磁気コア101との間に磁気吸引力が発生し、アンカー110が第二スプリング126の付勢力を超える力で吸引されることで磁気コア101側へ動き始める。
(閉弁状態)
最初に、図2の状態について説明する。図2の状態は、前述の通り電磁コイル108に駆動電圧(電流)が印加されていない状態(閉弁状態)である。
この状態では、アンカー110側の衝突面(上流側面110a)と磁気コア101側の衝突面(下端面101b)との間に間隙G1+G2が存在し、弁体113の段付き部下端面128bとアンカー110の上面110aとの間に間隙G2が存在する。中間部材の凹部底面125eと段付き部上端面128aとは接触しており(G3=0)、また中間部材下端面125bとアンカー上面110aとは接触している。弁部材104は第一スプリング118による付勢力で閉弁方向に付勢され、弁体113の下流側先端部117は弁座103aに当接している。
(開弁直前状態)
次に図4の状態について、図7を参照しながら説明する。図4は、図1の部分拡大図で、燃料噴射装置100の電磁コイル108に駆動電圧(電流)を印加して、アンカー110が弁体113に当接した状態(開弁直前状態)を示す図である。図7は、本発明の一実施例に係る弁部材104の挙動(フルリフト)とアンカー110の挙動を模式的に示す図である。
図4の状態は、図7の時刻IIにおける状態に相当する。電磁コイル108に通電が開始され、アンカー110と磁気コア101との間に磁気吸引力が作用し、この磁気吸引力が第二スプリング126の付勢力よりも大きくなるとアンカー110が上方(開弁方向)へ動き始める。区間I〜IIでは、アンカー110は単独で上方に移動し、この間、弁体113の下流側先端部117が噴孔部材103に当接している。図4は、アンカー110が上方へ移動し、アンカー110の上面110aが弁体113の段付き部下端面128bに係合した状態を示している。すなわち、間隙G2=0である。
アンカー110が上方へ変位した分だけ、アンカー110と磁気コア101との間隙の大きさが減少し、G1(G1>0)となる。また、弁体113の段付き部上端面128aと中間部材の凹部底面125eとの間隙(寸法)はG3(G3>0)である。G3は中間部材の上面125aの深さ寸法から段付き部128の上面128aと下端面128bとの間隔寸法を差し引いた寸法を有する。すなわち、中間部材の下端面125bがアンカー110の上流側端面110aに接触している状態で、アンカー110と弁体113とが相対変位可能な寸法に相当する。
区間I〜IIにおいて、アンカー110は加速し、ある程度の速度を有した状態で弁体113の段付き部下端面128bに当接する。このためアンカー110は、段付き部下端面128bに当接した時点から弁部材104を速やかに持ち上げることができ、弁体113の下流側先端部117は開弁動作を速やかに開始することができる。
(中間リフト状態)
図5は、図1の部分拡大図で、燃料噴射装置100の電磁コイル108に駆動電圧(電流)を印加して、弁体113が開弁途中にある状態(中間リフト状態)を示した図である。
図5に示す状態は、図7の時刻IIIにおける状態に相当する。区間IIIの動作中、アンカー110、弁体113及び中間部材125は図5に示す状態を維持して、上方に移動する。図7の区間II〜VIでは、弁部材104とアンカー110との変位を表す曲線が重なっており、弁部材104とアンカー110とが一体となって変位している。そして、弁体113の下流側先端部117は噴孔部材103から離間する。
図5では、アンカー110の上流側端面110aが磁気コア101の下端面101bに向かって変位をしている瞬間を示している。この場合、アンカー上流側端面110aと磁気コア下端面101bとの間隙G1’(G1’>0)はG1よりも変位分だけ小さくなる。また、中間部材125の下端面125bはアンカー上流側端面110aに当接しており、また、弁体113の段付き部下端面128bとアンカー上流側端面110aとが当接しているため(G2=0)、弁体113の段付き部上端面128aと中間部材の凹部底面125eとの間隙はG3(G3>0)である。
(フルリフト状態)
図6は、図1の部分拡大図で、燃料噴射装置100の電磁コイル108に駆動電圧(電流)を印加して、弁体113が開弁を完了した状態(フルリフト状態)を示した図である。
図6に示す状態は、図7の区間II〜VIにおいて、弁部材104の変位がピークとなる状態を示している。このときのアンカー110、弁体113及び中間部材125の位置関係は、アンカー110の磁気コア101からのバウンス状態や、弁体113の慣性力による単独での上方への移動量等によって異なる時間を経て、図6に示す状態となる。
図6では、アンカー上流側端面110aと磁気コア下端面101bとの間隙G1の大きさはゼロである(G1=0)。また、弁体113の段付き部下端面128bとアンカー上流側端面110aとの間隙G2はゼロであり(G2=0)、弁体113の段付き部上端面128aと中間部材の凹部底面125eとの間隙はG3(G3>0)である。
図6に示すように、アンカー110の上流側端面110aが磁気コア101の下端面101bに衝突すると、アンカー110は上方への移動を妨げられる。このとき、弁体113はアンカー110に対して相対的に変位し始める。すなわち、磁気コア101の下端面101bに衝突して上方への移動を停止したアンカー110に対して、弁体113は慣性力で上方への移動を継続することにより、弁体113はアンカー110に対して相対的に変位する。このとき、弁体113の段付き部下端面128bとアンカー110の上面110aとの当接は解除されるため、一時的にG2は弁体113のアンカー110に対する相対変位分だけ増加する。
弁体113が慣性力により単独でさらに上方へ移動する場合には、G3がゼロとなり、中間部材125が弁体113と一体で上方へ移動することにより、中間部材125の下端面125bがアンカー110の上面110aから離れてしまう場合もある。弁体113が慣性力により単独で上方へ移動する場合には、所定のストローク量を超えて移動することになり、弁体113の下流側先端部117と噴孔部材103との隙間は一時的に開弁静止状態で維持される所定の大きさを超えることになる。
やがて上方へ移動した弁体113は第一スプリング118により押し戻され、段付き部下端面128bがアンカー110の上面110aに当接した状態(図6の状態)で静止する。これにより、弁体113が所定のストローク量(G1)だけ持ち上げられた開弁静止状態となる。この状態では、アンカー110が磁気吸引力により磁気コア101に吸引され、弁部材104が第一スプリング118の付勢力により閉弁方向に付勢されるため、アンカー110と弁体113とは当接し一体となっている。
すなわち、弁体113の段付き部下端面128bとアンカー上流側端面110aとが当接して、間隙G2の大きさはゼロとなる。また、第二スプリング126は磁気吸引力に対抗してアンカー110を押し戻すことはできないため、中間部材125の下端面125bはアンカー上流側端面110aに当接している。このため、弁体113の段付き部上端面128aと中間部材の凹部底面125eとの間隙はG3である。また、アンカー110と磁気コア101とは当接しており、アンカー110の上流側端面110aと磁気コア101の下端面101bとの間隙大きさはゼロとなっている(G1=0)。
図6に示した状態(フルリフト状態)において駆動パルスをOFFにすると、電磁コイル108への通電が遮断され、アンカー110と磁気コア101との間に働く磁気吸引力が消失する。そして磁気吸引力が第一スプリング118の付勢力よりも小さくなると、弁部材104は閉弁方向への移動を開始する(図6の時刻V)。
電磁コイル108への通電遮断から磁気吸引力が第一スプリング118の付勢力よりも小さくなるまでには時間がかかるため、閉弁開始時刻は電磁コイル108への通電遮断のタイミングVよりも遅れる。閉弁方向へ移動を開始した弁部材104はアンカー110と一体になって変位し、G1だけ変位したのちに弁体113が弁座103aに着座して閉弁状態に至る。
(中間リフト)
図8は、本発明の一実施例に係る弁部材の挙動(中間リフト)とアンカーの挙動を模式的に示す図である。図8では駆動パルスを短く制御した場合の弁部材104の挙動(中間リフト)及びアンカー110の挙動を示している。
図6の状態に至るフルリフトでの駆動に対して、図6の状態となる前(時刻V’)に噴射パルスをOFFにする。このような駆動の場合は、アンカー110と当接して一体となった弁体113が、図5に示した中間リフトの状態からフルリフト状態に達する前に閉弁方向へ変位を開始し、弁体113の下流側先端部117が噴孔部材103に着座した時点(時刻VI’)で閉弁状態に至る。
前述したフルリフト状態でも、区間IV〜Vが短い状態、もしくは中間リフト状態に代表される噴射パルス幅の短い領域での燃料噴射装置100の駆動は、第二スプリング126の付勢力(第二スプリング力)の影響を特に強く受ける。第二スプリング126の付勢力によって弁体の開弁挙動が変化するため、第二スプリング力を安定してアンカー110に作用させることは、特にパルス幅の短い領域における燃料噴射装置100の駆動の安定化につながる。
燃料噴射装置100の駆動の安定化は、燃料噴射装置が噴射する燃料の流量の安定化につながる。よって本実施例では、特にパルス幅の短い領域における燃料噴射装置100の噴射毎の流量ばらつきを低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、燃料噴射装置100が弁部材104の動作を安定的に行えるようにすることで、安定的に燃料を噴射することができる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や他の構成を組み合わせることができる。また本発明は、上記の実施例で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
なお、本発明の実施例は、以下の態様であってもよい。
(1).先端部に弁体を有する弁部材と、前記弁体が着座することで燃料を封止する噴孔部材と、前記弁体と共に駆動され、前記弁体に対して開閉弁方向に相対変位可能に構成されたアンカーと、径方向中央部に軸方向に貫通する貫通孔が形成された磁気コアと、前記弁部材に対して前記噴孔部材の側を下流側としたときに、前記弁体の上流側端部に設けられ、前記磁気コアの前記貫通孔と対向する摺動面を有するロッドヘッドと、前記ロッドヘッドに支持される巻ばねと、前記巻ばねよりも下流に位置し、前記弁体と当接した状態で前記アンカーと前記弁体に隙間を形成する中間部材と、を備えた燃料噴射装置において、前記中間部材には、前記巻ばねの内周側に対向する面が設けられており、対向する面が前記巻ばねのガイド面となるように形成された燃料噴射装置。
(2).(1)に記載の燃料噴射装置において、前記中間部材に設けられた巻ばねのガイド面は、前記巻ばねの座巻高さの範囲となるように構成された燃料噴射装置。
(3).(2)に記載の燃料噴射装置において、前記中間部材には前記弁体と対向する摺動面を有し、前記摺動面は前記ばねのガイド面よりも軸方向で下流側に位置するように構成された燃料噴射装置。
100…燃料噴射装置
100a…燃料噴射装置の中心軸線
101…磁気コア
101a…磁気コア101の貫通孔
101b…磁気コア101の下端面
102…ノズルホルダ
103…噴孔部材
103a…弁座
104…弁部材
105…ガイド部材
106…シール部材
107…保護部材
108…電磁コイル
109…ハウジング
110…アンカー
110a…アンカー110の上流側端面
110c…アンカー110の貫通孔
111…燃料供給口
112…燃料噴射孔
113…弁体
113a…アンカー110の内径(貫通孔)を貫通する部分
114…磁気コア外周面
115…溝
116…シール部材
117…弁体113の下流側先端部
118…第一スプリング(巻ばね)
119…調整子
124…第三スプリング
125…中間部材
125a…中間部材の上面
125b…中間部材の下端面
125c…中間部材の凹部
125d…中間部材の貫通孔
125e…中間部材の凹部底面
125f…中間部材の凸部(第1凸部)
125g…中間部材の上端面
126…第二スプリング(巻ばね)
127…ロッドヘッド
127a…ロッドヘッドの上流側端面
127b…ロッドヘッドの下流側端面
127c…ロッドヘッドの鍔部
127d…ロッドヘッドの摺動面
127e…ロッドヘッドの切欠き部
128…弁体の段付き部(第1つば状部)
128a…段付き部の上流側端面
128b…段付き部128の下流側端面
128c…段付き部外周面
129…弁体の突起部
129a…突起部の上端面
130…弁体の穴部
131…ロッドヘッドの上流側突起部
132…ガイド面
133…ロッドヘッドの突起部

Claims (7)

  1. 磁気コアと、
    前記磁気コアの磁気によって吸引されるアンカーと、
    前記アンカーが当接する第1つば状部と、
    前記第1つば状部の下流側に設けられる弁体と、
    前記第1つば状部の上流側に設けられる突起部と、
    前記突起部の上流側に設けられるロッドヘッドと、
    閉弁状態において前記第1つば状部と前記アンカーとの間に隙間を形成する中間部材と、
    前記ロッドヘッドと前記中間部材の間に配置される巻ばねと、を備え、
    前記中間部材の上流側に、
    前記巻ばねの下流側の座巻をガイドする第1凸部が形成される
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置であって、
    前記第1凸部の軸方向の長さは、
    前記巻ばねの下流側の座巻の軸方向の長さ以下である
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射装置であって、
    前記座巻は、
    1巻である
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項2に記載の燃料噴射装置であって、
    前記第1凸部は、
    円筒状であり、
    前記第1凸部の外周面は、
    前記巻ばねの内周側と経方向において対向する
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項4に記載の燃料噴射装置であって、
    前記中間部材は、
    上流側に向かって凹む凹部を有し、
    前記第1つば状部は、
    前記凹部の内周面上を軸方向に摺動し、
    前記凹部の内周面と前記第1つば状部の間の空隙g2は、
    円筒状の前記第1凸部の内周面と前記突起部の外周面の間の空隙g1よりも狭い
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項5に記載の燃料噴射装置であって、
    前記第1つば状部の軸方向の長さL2は、
    前記凹部の底面から前記第1凸部の上流側の端部までの長さL1より長い
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 請求項6に記載の燃料噴射装置であって、
    前記ロッドヘッドは、
    第2つば状部と、
    前記第2つば状部の下流側に形成され、前記巻ばねの上流側の座巻をガイドする第2凸部と、を有する
    ことを特徴とする燃料噴射装置。
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