JP2018105203A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気のEGR率を増大させる過渡期において、EGRガスが実際に気筒に流入するタイミングを的確に検知する。【解決手段】排気通路の所定箇所と吸気通路の所定箇所とを連通させるEGR通路及びこのEGR通路を開閉し得るEGRバルブを備えたEGR装置が付帯する内燃機関を制御するものであって、吸気通路に対するEGR通路の接続箇所の近傍、または吸気通路におけるEGR通路の接続箇所よりも下流側に設置されたセンサを介して当該設置箇所における吸気の温度を検出することを通じ、EGRバルブの開度の拡大後吸気に混交されるEGRガスの吸気に占める割合が増大するタイミングを知得する内燃機関の制御装置を構成した。【選択図】図1
Description
本発明は、排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置が付帯した内燃機関を制御する制御装置に関する。
外部EGR装置は、排気通路の所定箇所と吸気通路の所定箇所とをEGR通路により接続し、排気の一部をEGR通路を介して吸気通路に還流させて吸気に混交するものである(例えば、下記特許文献を参照)。EGRにより、気筒の燃焼室内における混合気の燃焼温度を低下させ、NOxの排出量を削減しつつ、ポンピングロスの低減を図ることができる。加えて、燃焼温度の低下により、ノッキングのような異常燃焼が惹起されるリスクが低下するので、点火タイミングをより進角してMBT(Minimum advance for Best Torque)に近づけ、熱機械変換効率を向上させることが可能となる。
気筒に充填される吸気に占めるEGRガスの割合であるEGR率の制御には、どうしても遅れやばらつきが発生する。即ち、EGR通路を開閉するEGRバルブの開度を拡大する操作を行っても、即時に気筒に流入するEGRガスの量が増大するとは限らない。吸気のEGR率を増大させる過渡期において、気筒に充填される吸気の実際のEGR率は不明である。
そのような過渡期に点火タイミングを大きく進角すると、EGR率が想定よりも低かった場合にノッキングのような異常燃焼を招いてしまう。そこで、従来は、過渡期において、EGRバルブを目標開度までゆっくりと開きつつ、点火タイミングの進角量を安全余裕を持たせて抑制している。
しかしながら、点火タイミングの進角量が小さくなる分、熱機械変換効率ひいては燃費性能が低下することは否めない。
本発明は、吸気のEGR率を増大させる過渡期において、EGRガスが実際に気筒に流入するタイミングを的確に検知することを所期の目的とする。
本発明では、排気通路の所定箇所と吸気通路の所定箇所とを連通させるEGR通路及びこのEGR通路を開閉し得るEGRバルブを備えたEGR装置が付帯する内燃機関を制御するものであって、吸気通路に対するEGR通路の接続箇所の近傍、または吸気通路におけるEGR通路の接続箇所よりも下流側に設置されたセンサを介して当該設置箇所における吸気の温度を検出することを通じ、EGRバルブの開度の拡大後吸気に混交されるEGRガスの吸気に占める割合が増大するタイミングを知得する内燃機関の制御装置を構成した。
本発明によれば、吸気のEGR率を増大させる過渡期において、EGRガスが実際に気筒に流入するタイミングを的確に検知することができる。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。なお、図1は模式図であるためそのように表されてはいないが、サージタンク33と吸気マニホルド34とは一体化していることがあり、また、吸気マニホルド34の管路長が顕著に短くサージタンク33が各気筒1の吸気ポートにほぼ直結していることもあり得る。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
外部EGR装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の下流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。本実施形態において、吸気通路3に対するEGR通路21の接続箇所、即ちEGR通路21の出口は、サージタンク33または吸気マニホルド34に接続している。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量をアクセル開度(いわば、内燃機関に要求されるエンジン負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号d、サージタンク33内の吸気温及び吸気圧を検出する吸気温・吸気圧一体型センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、EGR通路21の出口の近傍に設置され当該設置箇所における吸気の温度を検出する温度センサ35から出力される吸気温信号f、吸気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、大気圧を検出する大気圧センサから出力される大気圧信号h等が入力される。
ECU0の出力インタフェースからは、イグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、要求EGR率等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、lを出力インタフェースを介して印加する。
本実施形態のECU0は、内燃機関の運転領域[エンジン回転数,エンジン負荷率(充填効率、または、アクセル開度、サージタンク33内吸気圧、気筒1に充填される吸気(新気)量若しくは燃料噴射量)]、吸気温及び大気圧等に応じて、所望のEGR率を実現できるようなEGRバルブ23の開度を求め、EGRバルブ23をその開度に操作する。ECU0のメモリには予め、内燃機関の運転領域、吸気温及び大気圧等と、EGRバルブ23の目標開度との関係を規定したマップデータが格納されている。ECU0は、現在の内燃機関の運転領域、吸気温及び大気圧等をキーとして当該マップを検索して、具現するべきEGRバルブ23の目標開度を知得する。そして、EGRバルブ23をその目標開度に追従させるように操作する。
さらに、ECU0は、気筒1に充填される吸気のEGR率に応じて、点火タイミングを調整する。基本的には、吸気のEGR率が高いほど、気筒1の燃焼室内における燃焼温度が低下して異常燃焼の発生リスクが低下することから、点火タイミングを進角する。尤も、点火タイミングをMBTを超えて進角することはない。
しかして、本実施形態のECU0は、EGRバルブ23の開度を拡大する(閉止していたEGRバルブ23を開弁することを含む)操作を行った後に、点火タイミングを進角させるタイミングを、EGRバルブ23よりも下流側に位置する温度センサ35を介して検出される吸気の温度上昇に基づいて決定する。
気筒1に充填される吸気のEGR率の制御には遅れが発生する。排気通路4と吸気通路3とを繋ぐEGR通路21は長く、EGRバルブ23から気筒1に至るまでの管路にEGRガスが満ちているか否かはその時々で異なる。そして、EGRバルブ23を開いてから気筒1に必要量のEGRガスが流入するようになるまでに要する時間も、機会毎にばらつく。実際に気筒1に充填される吸気のEGR率が想定よりも低いにもかかわらず、点火タイミングを大きく進角してしまうと、気筒1において異常燃焼を惹起するおそれがある。
一方で、排気通路4から吸気通路3に向けて還流するEGRガスの温度は、EGRクーラ22によって冷却された後も依然として高温である。それ故、EGRバルブ23を開いた後、EGRガスが気筒1に流入する状態となる前と後とでは、EGR通路21の出口の近傍に設置された温度センサを介して検出される吸気の温度が大きく変化(上昇)するはずである。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、現在の内燃機関の運転領域等に見合った要求EGR率を達成するべくEGRバルブ23の開度を拡大させ始めた時点t0後、即座に点火タイミングの進角量を増加させるのではなく、温度センサ35を介して検出される吸気の温度が上昇を始めた時点t1から、点火タイミングの進角量を増加させ始めるようにしている。温度センサ35を介して検出される吸気の温度が上昇を始めた時点t1は、気筒1に充填される吸気のEGR率が実際に増大し始めるタイミングであると考えることができる。時点t0から時点t1までの間の期間は、EGRバルブ23を開いたものの未だ気筒1に充填される吸気のEGR率が増大しない遅れ期間であるので、この期間中はEGRバルブ23の開度の拡大に合わせて点火タイミングを進角させることをしない。
本実施形態では、排気通路4の所定箇所と吸気通路3の所定箇所とを連通させるEGR通路21及びこのEGR通路21を開閉し得るEGRバルブ23を備えたEGR装置2が付帯する内燃機関を制御するものであって、吸気通路3に対するEGR通路21の接続箇所の近傍に設置されたセンサ35を介して当該設置箇所における吸気の温度を検出することを通じ、EGRバルブ23の開度の拡大後吸気に混交されるEGRガスの吸気に占める割合であるEGR率が増大するタイミング(時点t1以降)を知得する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、吸気のEGR率を増大させる過渡期において、EGRガスが実際に気筒1に流入するタイミングを的確に検知することが可能となる。そして、そのタイミングに合わせて点火タイミングを進角することができるので、実際の吸気のEGR率が低いにもかかわらず点火タイミングを過剰に進角して異常燃焼を惹起してしまう問題を有効に回避できる。異常燃焼を予防する目的でEGRバルブ23をゆっくりと開く必要がなくなり、EGRバルブ23の開度をより速く目標開度まで拡大することが許容され、吸気のEGR率を速やかに増大させることができるようになる。並びに、点火タイミングの進角量についての安全余裕を縮小して、点火タイミングをより大きく進角させることが可能となり、内燃機関の熱機械変換効率ひいては燃費性能の向上に寄与し得る。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、図3に示すように、吸気の温度を検出するための温度センサ35を、吸気通路3におけるEGR通路21の接続箇所よりも下流側の所定箇所、例えば吸気マニホルド34に設置することも考えられる。この場合にも、温度センサ35を介して当該設置箇所における吸気の温度を検出することで、EGRバルブ23の開度の拡大後に吸気のEGR率が増大するタイミングを知得することに変わりはない。
また、従前よりサージタンク33に設置されている温度センサ(吸気温・吸気圧一体型センサ)を援用して、EGRバルブ23の開度の拡大後に吸気のEGR率が増大するタイミングを知得しても構わない。この場合には、図4に示すように、EGR通路21におけるEGRバルブ23よりも下流側の所定箇所と、サージタンク33における当該温度センサ35の設置箇所の近傍とを連通させるバイパス通路36を吸気系に敷設して、EGRバルブ23の開度の拡大後に気筒1にEGRガスが流入し始める(または、流入量が増加し始める)タイミングと、温度センサ35が検出する吸気の温度が上昇を始めるタイミングとが概ね合致するようにすることが好ましい。
吸気通路3に対するEGR通路21の接続箇所の近傍、または吸気通路3におけるEGR通路21の接続箇所よりも下流側の所定箇所における吸気の温度上昇を検出するためのセンサ35として、吸気温度を直接計測する温度センサに代えて、吸気圧力を計測することで間接的に吸気温度を検出する圧力センサを設置し、これを用いて吸気のEGR率が増大するタイミングを知得することも考えられる。
その他、各部の具体的構成や処理の内容等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に用いることができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
2…排気ガス再循環(EGR)装置
23…EGRバルブ
3…吸気通路
32…スロットルバルブ
35…温度センサ
1…気筒
2…排気ガス再循環(EGR)装置
23…EGRバルブ
3…吸気通路
32…スロットルバルブ
35…温度センサ
Claims (1)
- 排気通路の所定箇所と吸気通路の所定箇所とを連通させるEGR通路及びこのEGR通路を開閉し得るEGRバルブを備えたEGR装置が付帯する内燃機関を制御するものであって、
吸気通路に対するEGR通路の接続箇所の近傍、または吸気通路におけるEGR通路の接続箇所よりも下流側に設置されたセンサを介して当該設置箇所における吸気の温度を検出することを通じ、EGRバルブの開度の拡大後吸気に混交されるEGRガスの吸気に占める割合が増大するタイミングを知得する内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016251498A JP2018105203A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016251498A JP2018105203A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018105203A true JP2018105203A (ja) | 2018-07-05 |
Family
ID=62786746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016251498A Pending JP2018105203A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018105203A (ja) |
-
2016
- 2016-12-26 JP JP2016251498A patent/JP2018105203A/ja active Pending
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