JP2015140671A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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雄樹 椿山
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

【課題】混合気の空燃比を理論空燃比近傍に保ちながら触媒の損傷を防ぎ、かつ高要求負荷領域でより大きなエンジン出力を得る。【解決手段】アクセルペダルの踏込量が少ない低位要求負荷領域、アクセルペダルの踏込量が低位要求負荷領域より多い中位要求負荷領域、及びアクセルペダルの踏込量が多い高位要求負荷領域の各々についてスロットルバルブの開度及び吸気バルブの開弁タイミングを制御する制御装置により、低位要求負荷領域及び中位要求負荷領域ではアクセルペダルの踏込量が増すにつれスロットルバルブの開度を大きくしているのに対し、高位要求負荷領域ではアクセルペダルの踏込量が増してもそれ以上スロットルバルブの開度が大きくならないようにし、同一機関回転数の条件下で、中位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限を、高位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限よりも小さくする制御を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関を制御する制御装置に関する。
吸気バルブの開弁タイミングを変更させることが可能な内燃機関では、より多くの吸気を気筒内に取り込むようにすべく、吸気の流速の上昇に対応して吸気バルブの開弁タイミングを進角させる制御が行われている。
高負荷領域では、気筒内に取り込まれる吸気の量が顕著に増加する。これに伴い燃料噴射量が増量され、大きなエンジン出力が得られる一方、高温の排気ガスが発生する。この排気ガスが排気通路に装着された排気浄化用の触媒に達し、触媒が過熱されて損傷する懸念が生じる。
触媒の損傷を防ぐための方策として、触媒の損傷のおそれがある運転領域にて、混合気の空燃比を、最大の出力が得られる出力空燃比(理論空燃比よりもリッチ側)よりもさらにリッチ化する制御が行われている。これは、燃料の気化熱により気筒の燃焼室内の温度が低下することを利用したものである(例えば、特許文献1を参照)。
特開平05−39738号公報
ところが、近時では、排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素及び窒素酸化物といった有害物質の一層の削減を図るために、広範な運転領域において空燃比を理論空燃比近傍に維持することが要求されている。当該要求に対応するならば、上述した空燃比のリッチ化を行うことは不可能になる。従って、触媒の溶損を防止する新たな手立てが必要となる。
図7に示すように、吸気バルブの開弁タイミングの進角量(以下、VVT進角量と称する)を横軸にとり、エンジン出力を縦軸にとると、同図のハッチングを付した領域(以下、NG領域と称する)で、触媒が過熱されて損傷するおそれがある。このNG領域に達することは、VVT進角量が大きくなり空気量が増加することにより起こり得る。しかし、空燃比を運転領域の全域において理論空燃比近傍に維持する必要から、NG領域は回避しなければならない。
そのために、図7の矢印aに示すように、VVT進角量を常時上限値Amax以下に制御することが考えられる。このような制御を行った場合、同図の点xが得られるエンジン出力の最大値となる。
だが、NG領域外でエンジン出力が最大となるのは、前記点xよりも高出力側の点bである。つまり、より大きなエンジン出力を得る余地が存在する。
本発明は、以上の問題に初めて着目してなされたものであり、混合気の空燃比を理論空燃比近傍に保ちながら触媒の損傷を防ぎ、かつ高要求負荷領域でより大きなエンジン出力を得ることを目的とする。
以上の課題を解決すべく、本発明に係る内燃機関の制御装置は、以下に述べるような構成を有する。すなわち本発明に係る内燃機関の制御装置は、アクセルペダルの踏込量が比較的少ない低位要求負荷領域、アクセルペダルの踏込量が低位要求負荷領域より多い中位要求負荷領域、及びアクセルペダルの踏込量が中位要求負荷領域より多い高位要求負荷領域の各々についてスロットルバルブの開度及び吸気バルブの開弁タイミングを制御する制御装置であって、低位要求負荷領域及び中位要求負荷領域ではアクセルペダルの踏込量が増すにつれスロットルバルブの開度を大きくしているのに対し、高位要求負荷領域ではアクセルペダルの踏込量が増してもそれ以上スロットルバルブの開度が大きくならないようにし、同一機関回転数の条件下で、中位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限を、高位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限よりも小さくする制御を行う。
このようなものであれば、中位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限を高位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限よりも小さくしていることにより、中位要求負荷領域において前記NG領域を回避すること、換言すれば排気ガス温度が高くなることによる触媒の損傷を防ぐことができる。その一方で、高位要求負荷領域においては、アクセルペダルの踏込量が増してもそれ以上スロットルバルブの開度が大きくならないようにしているにも関わらず、吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限が中位要求負荷領域におけるものより大きいので、エンジン出力をさらに増大させるべく吸気バルブの開弁タイミングを進角させることができる。そして、空燃比をリッチ化する制御を行うことなく空燃比を理論空燃比近傍に保ちつつ、アクセルペダルの踏込量を最大としたときに、触媒の損傷を防ぎつつ得ることができる最大のエンジン出力を得ることができる。
なお、本発明において、「吸気バルブの開弁タイミングの進角量」とは、吸気バルブの開弁タイミングを最も遅角させた状態からの進角量である。
本発明によれば、混合気の空燃比を理論空燃比近傍に保ちながら触媒の損傷を防ぎ、かつ高要求負荷領域でより大きなエンジン出力を得ることができる。
本発明の一実施形態における内燃機関の概略構成図。 同実施形態の制御装置が制御する可変バルブタイミング機構の概略構成図。 同実施形態の吸気バルブの開弁タイミングの進角量とエンジン出力の関係を示す図。 同実施形態のアクセルペダル踏み込み量とスロットルバルブの開度との関係を示す図。 同実施形態のスロットルバルブの開度及び吸気バルブの開弁タイミングの進角量のエンジン回転数上昇に伴う変化を示す図。 同実施形態の制御装置による制御の手順を示すフローチャート。 従来考えられる吸気バルブの開弁タイミングの進角量とエンジン出力の関係を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。
本実施形態における内燃機関は、火花点火式ガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。また、吸気ポート中には、吸気バルブ35を配している。この吸気バルブ35は、バルブスプリングにより閉弁側に付勢されている。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。また、排気ポート中には、排気バルブ40を配している。この排気バルブ40は、バルブスプリングにより閉弁側に付勢されている。
本実施形態の内燃機関には、外部EGR装置2が付帯している。外部EGR装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通するEGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
図2に示すように、本実施形態における内燃機関では、クランクスプロケット71、吸気側スプロケット72及び排気側スプロケット73にタイミングチェーン74を巻き掛け、このタイミングチェーン74により、クランクシャフトからもたらされる回転駆動力を吸気側スプロケット72を介して吸気カムシャフトに、排気側スプロケット73を介して排気カムシャフトに、それぞれ伝達している。
その上で、吸気側スプロケット72と吸気カムシャフトとの間に、可変バルブタイミング機構6を介設している。本実施形態における可変バルブタイミング機構6は、クランクシャフトに対する吸気カムシャフトの回転位相を変化させることにより吸気バルブ35の開閉タイミングを変化させるものである。
可変バルブタイミング機構6のハウジング61は、吸気側スプロケット72に固着しており、吸気側スプロケット72とハウジング61とは一体となってクランクシャフトに同期して回転する。これに対し、吸気カムシャフトの一端部に固着したロータ62は、ハウジング61内に収納され、吸気側スプロケット72及びハウジング61に対して相対的に回動することが可能である。ハウジング61の内部には、作動液が流出入する複数の流体室が形成され、各流体室は、ロータ62の外周部に成形されたベーン621によって進角室612と遅角室611とに区画されている。
可変バルブタイミング機構6の液圧(特に、油圧)回路には、オイルパン81内に蓄えられた作動液が液圧ポンプ82より供給される。液圧ポンプ82は、内燃機関からの動力で駆動される。液圧ポンプ82と可変バルブタイミング機構6との間には、切換制御弁であるOCV(Oil Control Valve)9を設けている。作動液の流量及び方向をこのOCV9を介して操作することで、オイルパン81から汲み上げた作動液を進角室612または遅角室611に選択的に供給することができる。さすれば、ハウジング61がロータ62に対して相対回動し、吸気バルブ35の開閉タイミングを進角または遅角させることができる。
OCV9は、いわゆる電磁式の四方向スプール弁である。図2に示すように、OCV9は、液圧ポンプ82の吐出口と接続する供給ポート91、ハウジング61の進角室612と接続するAポート92、ハウジング61の遅角室611と接続するBポート93、並びにオイルパン81と接続するドレインポート94、95を有している。OCV9のスプールは、進退動作により内部粒体経路を切り換えて、Aポート92及びBポート93をそれぞれ供給ポート91、ドレインポート94、95の何れかに連通させる。また、スプール96が中立位置をとるときには内部流体経路が断絶し、Aポート92及びBポート93を供給ポート91にもドレインポート94、95にも連通させない。図2では、スプール96が中立位置にある状態を示している。
スプール96はソレノイド97によって駆動する。即ち、制御信号mとしてソレノイド97に入力するパルス電流(または、電圧)のデューティ比に応じて、スプール96の進退の距離が変化する。
制御信号mのデューティ比が比較的大きい場合には、液圧ポンプ82から吐出される作動液圧がAポート92を通じて進角室612に供給される一方、既に遅角室611に貯留していた作動液がBポート93を通じてオイルパン81に向けて流下することとなり、進角室612の容積が拡大、遅角室611の容積が縮小するようにベーン621及びロータ62が回動する。結果、吸気カムシャフトの回転位相、換言すれば吸気カムシャフトのクランクシャフトに対する変位角が進角して、吸気バルブ35のバルブタイミングが進角化する。
逆に、制御信号mのデューティ比が比較的小さい場合には、液圧ポンプ82から吐出される作動液圧がBポート93を通じて遅角室611に供給される一方、既に進角室612に貯留していた作動液がAポート92を通じてオイルパン81に向けて流下することとなり、遅角室611の容積が拡大、進角室612の容積が縮小するようにベーン621及びロータ62が回動する。結果、吸気カムシャフトのクランクシャフトに対する変位角が遅角して、吸気バルブ35のバルブタイミングが遅角化する。
総じて言えば、制御信号mのデューティ比が中立より大きいほど吸気バルブ35のバルブタイミングが速く進角し、デューティ比が中立より小さいほど吸気バルブ35のバルブタイミングが速く遅角する。
内燃機関の運転制御を司るECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号(N信号)b、アクセルペダルの踏込量をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、ブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号(G信号)g等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、OCV9に対して制御信号m等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、gを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミングといった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。しかして、ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、mを出力インタフェースを介して印加する。
本実施形態のECU0は、内燃機関の始動完了後は、空燃比が常時理論空燃比近傍となるように空燃比フィードバック制御を行っている。この空燃比フィードバック制御の手法自体は周知のものなので、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のECU0は、アクセルペダルの踏込量Pをパラメータとして、以下に示すようなスロットルバルブ32の開度Tの制御を行っている。すなわち、図4及び図5に示すように、低位要求負荷領域L及び中位要求負荷領域Mではアクセルペダルの踏込量Pが増すにつれスロットルバルブ32の開度Tを大きくしている。それに対し、高位要求負荷領域Hではスロットルバルブ32を全開とする、すなわちアクセルペダルの踏込量Pが増してもそれ以上スロットルバルブ32の開度Tが大きくならないようにする制御を行っている。
さらに、本実施形態のECU0は、吸気バルブ35の開弁タイミングの進角量(以下、VVT進角量Aと称する)について、以下に示すような制御を行っている。すなわち、低位要求負荷領域Lでは、外部EGR装置2を備えた内燃機関における通常の吸気バルブ35の開弁タイミング制御を行っている。すなわち、図5に示すように、アクセルペダルの踏込量Pが0又はその近傍である領域(主に始動時及びアイドル運転時)では、VVT進角量Aが0である状態、換言すれば吸気バルブ35の開弁タイミングが最も遅角側である状態とする。アクセルペダルの踏込量Pが大きくなると、アクセルペダルの踏込量Pの増加につれVVT進角量Aを増加させ、次いでVVT進角量Aを最進角状態近傍の大きな値に保つ。この状態では、気筒1内にEGRガスを含む空気が多く取り込まれる。そして、中位要求負荷領域Mに近づくと、VVT進角量Aを後述する上限値Amaxに向けて漸次減少させる。
中位要求負荷領域Mでは、吸気バルブ35の開弁タイミングを大きく進角させた際に、吸気バルブの開弁タイミングの進角量(以下、VVT進角量Aと称する)を横軸にとり、エンジン出力を縦軸にとると、図3のハッチングを付した領域(以下、NG領域と称する)に達し、触媒が過熱されて損傷するおそれがある。そこで、前記NG領域を避けるようにすべく、VVT進角量Aを、運転状態により決定される上限値Amaxに固定する。
なお、図3のNG領域が、NG領域以外でエンジン出力が最大となる点bとVVT進角量Aが同一又は近傍であるにも関わらずエンジン出力が小さい部分を含むのは、以下に述べる理由からである。すなわち、点bからエンジン出力を小さくすべくスロットルバルブ32の開度を減少させると、吸気通路3のスロットルバルブ32よりも下流の部分の負圧は大きくなり、吸気バルブ35と排気バルブ40とが同時に開弁するバルブオーバーラップ期間中により多量の排気ガスが吸気通路3側に導かれる。すると、吸気行程で高温の排気ガスがより多く気筒1内に導かれ、ノッキングが発生しやすくなる。ノッキングが発生した際には、ノックコントロールシステムが作動し、点火時期が遅角される。そして、点火時期の遅角に伴い排気通路4に導かれる排気ガスの温度が上昇し、高温のまま三元触媒41に達する。
そして、高位要求負荷領域Hでは、図4に示すようにスロットル開度Tを全開に保ちつつ、アクセルペダルの踏込量Pが増すにつれ、VVT進角量Aを大きくしていき、アクセルペダルの踏込量Pが最大となる時に図3の点bに対応するVVT進角量Aとなるように制御する。ここで、図3の点bに対応するVVT進角量Aが、高位要求負荷領域HにおけるVVT進角量Aの上限値である。
また、同一機関回転数の条件下では、中位要求負荷領域MにおけるVVT進角量Aの上限Amaxは、高位要求負荷領域HにおけるVVT進角量Aの上限すなわち図3の点bに対応する進角量Aよりも小さい。
ここで、ECU0のメモリの所定領域には、エンジン回転数と、エンジン回転数ごとに定まる低位要求負荷領域Lと中位要求負荷領域Mとの境界である第一の閾値PLとの対応を示すテーブルを記憶している。第一の閾値PLは、エンジン回転数及びNG領域のエンジン出力の下限から定まる要求負荷に対応するアクセルペダルの踏込量Pよりもある程度小さな値に設定している。
ECU0のメモリの所定領域には、エンジン回転数と、エンジン回転数ごとに定まるVVT進角量Aの上限値Amaxとの対応を示すテーブルも記憶している。前記上限値Amaxは、エンジン回転数をパラメータとして決定しており、NG領域のVVT進角量Aの下限よりもある程度小さな値に設定している。
ECU0のメモリの所定領域には、エンジン回転数と、エンジン回転数ごとに定まる中位要求負荷領域Mと高位要求負荷領域Hとの境界である第二の閾値PHとの対応を示すテーブルも記憶している。第二の閾値PHは、エンジン回転数ごとにVVT進角量Aを上限値Amaxとした場合の最大のエンジン出力を得ることができる要求負荷を求めた上で、この要求負荷に対応するアクセルペダルの踏込量Pとして設定している。
ECU0が行う制御の流れを、フローチャートである図6を参照しつつ説明する。
まず、アクセルペダルの踏込量Pを検出し、第一の閾値PLを下回るか否か(低位要求負荷領域Lに属するか否か)を判定する(ステップS1)。低位要求負荷領域Lに属するときは、アクセルペダルの踏込量Pをパラメータとしてスロットルバルブ32の開度Tを決定し(ステップS2)、通常のVVT進角量制御を行う(ステップS3)。アクセルペダルの踏込量Pが低位要求負荷領域Lに属していないときは、続いて第二の閾値PHを下回るか否か(中位要求負荷領域Mに属するか否か)を判定する(ステップS4)。中位要求負荷領域Mに属するときは、アクセルペダルの踏込量Pをパラメータとしてスロットルバルブ32の開度Tを決定し(ステップS5)、VVT進角量Aを上限値Amaxに設定する(ステップS6)。一方、中位要求負荷領域Mに属していない、換言すれば高位要求負荷領域Hに属しているときは、スロットルバルブ32を全開に保ち(ステップS7)、アクセルペダルの踏込量Pが大きくなるにつれVVT進角量Aが大きくなるように設定する(ステップS8)。
すなわち、アクセル踏み込み量を0から最大まで変化させると、低位要求負荷領域Lにおいては、VVT進角量Aとエンジン出力との関係は図3の矢印a0に示すように推移する。次いで、中位要求負荷領域Mに達すると、三元触媒41の損傷を避けるべく(図3のNG領域を避けるべく)、図3の矢印a1及び同図の矢印aに示すように、VVT進角量Aが上限値Amaxに固定される。また、図5に示すように、アクセル踏み込み量の増加につれスロットルバルブ32の開度も大きくなる。そして、高位要求負荷領域Hに達すると、アクセル踏み込み量の増加につれ、図3の矢印a2に示すように、VVT進角量Aは前記上限値Amaxから図3のスロットルバルブ32全開状態を示す線Wに沿って増加する。その間、図4及び図5に示すように、スロットルバルブ32は全開状態に保たれる。
一方、アクセル踏み込み量を最大から0まで変化させた場合は、VVT進角量A及びスロットルバルブ32の開度Tは、前段に示したものと全く逆方向に変化する。すなわち、高位要求負荷領域HではVVT進角量Aは図3のスロットルバルブ32全開状態を示す線Wに沿って図3の矢印a2の逆方向に推移し、前記上限値Amaxまで減少する。その間、図4及び図5に示すように、スロットルバルブ32は全開状態に保たれる。中位要求負荷領域Mに達すると、VVT進角量Aは前記上限値Amaxに維持される一方、図5に示すようにスロットルバルブ32の開度Tが減少する。そのため、VVT進角量Aとエンジン出力との関係は図3の矢印aの逆方向に推移する。そして、下位要求負荷領域Lに達すると、通常の吸気バルブ35の開弁タイミング制御に復帰するので、VVT進角量Aとエンジン出力との関係は図3の矢印a1の逆方向に推移する。そして、さらにアクセル踏み込み量を減少させると、VVT進角量Aとエンジン出力との関係は図3の矢印a0の逆方向に推移する。
以上に述べたように、本実施形態の制御を行えば、アクセルペダルの踏込量Pを漸次大きくしていく際に、中位要求負荷領域Mにおいては、図3のNG領域を避けるべくVVT進角量Aを前記上限値Amaxに維持しつつ、スロットルバルブ32の開度Tを最大に向けて漸次大きくすることによりエンジン出力が増大する。その後、高位要求負荷領域Hにおいては、スロットルバルブ32を全開状態に保ちつつアクセルペダルの踏込量Pの増加につれてVVT進角量Aを漸次増大させることにより、図3のNG領域を避けつつさらなるエンジン出力の増大を実現することができる。すなわち、気筒1内の温度を下げるための空燃比のリッチ化を行うことによる燃料の空費を防ぎ、空燃比を理論空燃比近傍に維持すると同時に、三元触媒41の損傷を防ぎつつ、高負荷領域でより大きなエンジン出力を得ることができる。
また、本実施形態の制御では、従来のスロットルバルブ32の開度制御、すなわち、アクセルペダルの踏込量Pを0から最大まで増加させるにつれのスロットルバルブ32の開度Tを漸次増加させ、踏込量Pが最大となったときにスロットルバルブ32を全開とする制御を行う場合と比較して、より少ない踏込量Pの領域でもスロットルバルブ32を全開としている。従って、ポンピングロスの低減を図ることもできる。
なお、本発明は、以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した実施形態では、中位要求負荷領域の全域においてVVT進角量を上限値に固定しているが、中位要求負荷領域であっても高位要求負荷領域に近い側では、触媒の損傷の懸念が発生しない範囲で、アクセルペダルの踏込量が増すにつれVVT進角量を進角させるようにしてもよい。
低位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の制御は、前記図5に示したものに限らず、任意のものを採用してよい。
吸気バルブの開弁タイミング及び閉弁タイミングを同時に進角又は遅角させる可変バルブタイミング機構に代えて、吸気バルブの開弁タイミングのみを進角又は遅角させることが可能な可変バルブタイミング機構、あるいは吸気バルブの開弁タイミング及び閉弁タイミングをそれぞれ独立して進角又は遅角させることが可能な可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に本発明を適用してもよい。加えて、吸気バルブの開弁タイミングに加えて排気バルブの開弁タイミング又は閉弁タイミングの少なくとも一方をも進角又は遅角させることが可能な可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に本発明を適用してもよい。
そして、外部EGR装置を備えていない内燃機関に本発明を適用してももちろんよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
0…制御装置(ECU)
32…スロットルバルブ
35…吸気バルブ
6…可変バルブタイミング機構

Claims (1)

  1. アクセルペダルの踏込量が比較的少ない低位要求負荷領域、アクセルペダルの踏込量が低位要求負荷領域より多い中位要求負荷領域、及びアクセルペダルの踏込量が中位要求負荷領域より多い高位要求負荷領域の各々についてスロットルバルブの開度及び吸気バルブの開弁タイミングを制御する制御装置であって、
    低位要求負荷領域及び中位要求負荷領域ではアクセルペダルの踏込量が増すにつれスロットルバルブの開度を大きくしているのに対し、高位要求負荷領域ではアクセルペダルの踏込量が増してもそれ以上スロットルバルブの開度が大きくならないようにし、
    同一機関回転数の条件下で、中位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限を、高位要求負荷領域における吸気バルブの開弁タイミングの進角量の上限よりも小さくしている
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
JP2014012356A 2014-01-27 2014-01-27 内燃機関の制御装置 Pending JP2015140671A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108625994A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 通用汽车环球科技运作有限责任公司 基于汽缸壁温进行凸轮相位控制的方法
JP2020019329A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 マツダ株式会社 車両駆動装置

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