JP2018105038A - 舗装補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、熟練工でなくても一定の目地幅で乱れの無い目地部となるよう舗装部材を容易に敷設でき、且つ耐沈下力を発揮可能な舗装補助具を提供する。【解決手段】乾式工法による舗装面の形成において敷設する舗装部材の底面に配置され、舗装面の一方向に形成された目地部の延在方向に延在する基板と、目地部に配置され、基板に着脱可能に設置された目地部材とを備え、目地部材は目地部の目地幅を規定するベースプレートを有し、舗装部材上を目地部の延在方向に移動可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、乾式工法による舗装部材の敷設を補助する舗装補助具に関する。
従来から、乾式施工による舗装では、サンドクッション層が形成された路盤層上に敷石、レンガ、コンクリートブロックなどの舗装部材を目地部を介して敷設し、敷設された舗装部材の目地部に目地砂を詰めて舗装面(本明細書では舗道ということがある)を形成している。
目地部に充填された目地砂が、雨水によって流出したり、度重なる荷重により、舗装部材の拘束力が低減したりして、目地幅が乱れたり舗装部材の配置に異状が生じたりする問題があった。
上記の問題に鑑み、例えば下記の特許文献1には、隣接する舗装部材の目地部に配置される舗装用強化板が開示されている。舗装用強化板は、舗装部材の幅寸よりも小さな幅寸を有するベース板と、ベース板の中央部に上方へ突出する目地板とを有している。ベース板の長さは舗装部材の長さ及び幅寸以下とされている。上記構成の舗装用強化板は、舗装部材の側面の略中央部の底面部位のサンドクッション層に位置決めされたベース板を、目地板が当該側面に当接するように配置される(例えば特許文献1参照)。
特許第2965243号公報
特許文献1に記載された舗装用強化板は、隣接する舗装部材の目地部に配置されて、当該目地部を補強することができる。しかし、下記に示す課題がある。
上記の舗装用強化板は、目地板とベース板とが固定されているため、目地部を合わせる(又は揃える)ための目地板の位置決め作業が非常に面倒である。また、ベース板の一部を既に敷設された舗装部材の底面部位に押し込んで配置する構成である。したがって、舗装部材が一定の目地幅で乱れの無い目地となるように敷設するには、一つ一つの舗装部材の目地位置を目視しながら、経験と勘を頼りに施工する必要があり、熟練した作業員による施工が必要である。つまり、従来の舗装用強化板は敷設作業の容易化には寄与しない構造である。
また、舗装用補強板のベース板の長さは舗装部材の長さ及び幅寸以下である。したがって、舗装部材に車両タイヤなどによる回転方向の捻じり力が加わった場合に、耐捻じり力を発揮することができず、舗装部材の配置がずれてしまう恐れがある。舗装部材の上には重量のある車などが連続して通過するため、舗装部材が沈下して不陸が生じないように重力方向に適切に撓んで耐沈下力を発揮する構成が必要であるが、上記の舗装用補強板は短いため耐沈下力を発揮できない。
本発明の目的は、上記課題点を鑑みてなされたものであり、熟練工でなくても一定の目地幅で乱れの無い目地部となるよう舗装部材を容易に敷設でき、且つ耐沈下力を発揮可能な舗装補助具を提供することにある。
本発明の舗装補助具は、
乾式工法による舗装面の形成において敷設する舗装部材の底面に配置され、前記舗装面の一方向に形成された目地部の延在方向に延在する基板と、前記目地部に配置され、前記基板に着脱可能に設置された目地部材とを備え、前記目地部材は前記目地部の目地幅を規定するベースプレートを有し、前記舗装部材上を前記目地部の延在方向に移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、熟練工でなくても一定の目地幅で乱れの無い目地部となるよう舗装部材を容易に敷設でき、且つ耐沈下力を発揮可能な舗装補助具を提供できる。
本発明の実施形態に係る舗装補助具の使用状態の一例を示す図であり、Aは平面図、BはAのI−I矢視断面図である。 Aは舗装補助具を構成する基板と目地部材の組立前の斜視図であり、Bは基板と目地部材とが組み合わされて舗装補助具に構成された状態を示す斜視図である。 I字型目地部材の構成を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図である。 十字型目地部材の構成を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図である。 T字型目地部材の構成を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図である。 L字型目地部材の構成を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図である。 異なる目地部材を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る舗装補助具の一例を示す斜視図である。Aは舗装補助具を構成する基板と目地部材の組立前の斜視図であり、Bは基板と目地部材とが組み合わされて舗装補助具に構成された状態を示す斜視図である。 図8の十字型目地部材の構成を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図である。 第3の実施形態に係る舗装補助具の使用状態の一例を示す図であり、Aは平面図、BはAのK−K矢視断面図、CはAのL−L矢視断面図である。 第3の実施形態に係る舗装補助具を構成する基板と目地部材の組み合わせ前の状態の一例を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る舗装補助具を説明する図であり、Aは基板の斜視図、BはI字型目地部材の側面図を示している。 隣接する基板を連結した状態を示す図であり、Aは正面図、Bは側面図である。 第5の実施形態に係る舗装補助具を説明する図であり、Aは基板の斜視図、Bは十字型目地部材の側面図を示している。 隣接する基板を連結した状態を示す図であり、Aは正面図、Bは側面図である。 基板の変形例を示す斜視図である。
次に、本発明に係る舗装補助具の実施形態を説明する。各図面中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜簡略化ないし省略する。図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。特に、説明の関係上、舗装部材と舗装補助具との寸法比は、舗装補助具を大きく図示している。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態に係る舗装補助具の使用状態の一例を示す図である。Aは平面図であり、BはAのI−I矢視断面図である。
本実施形態の舗装補助具1は、舗道(舗装面)Hを形成する際に敷石、レンガ、コンクリートブロックなどの舗装部材Jと共に使用されるものである。
舗装補助具1は、図1Bに示すように従来一般に行われている乾式工法による舗装工法により路盤層Gの上に形成されたサンドクッション層Sの上面に設置され、舗装部材Jをサンドクッション層Sの上面に敷設する際の補助具として使用される。
舗装部材Jは、予め決められた寸法(例えば直方体であれば決められた縦・横・厚さ)に形成されており、サンドクッション層S上に例えば舗道Hの左右方向・前後方向の目地位置と目地幅を揃えて複数敷設されるものである。
ここで、本実施形態において舗道Hの左右方向とは、図1における矢印X1−X2方向を指す。舗道Hの前後方向とは、矢印Y1−Y2方向を指す。また、目地部Mのうち、左右方向に延在する目地部をMX、前後方向に延在する目地部をMYと記載する。
本実施形態において例えば舗装部材Jは、舗道Hの左右方向に順に敷設され、この敷設作業を舗道Hの前後方向に繰り返し行うことで舗装作業が行われる。勿論、舗装の手順はこの限りではない。
舗装補助具1は、舗道Hの左右方向に敷設する舗装部材Jに沿ってその底面に配置される基板2と、舗装部材Jの目地部Mに配置され当該基板2上に設置される複数の目地部材3とを有している。目地部材3は、基板2と着脱可能に結合(例えば嵌合)されて一体化される構成である。
本実施形態の目地部材3の形状は多様であるが、舗装部材J間の目地幅Mと同じ厚みを有することで、目地幅Mを規定する。本実施形態では例えば平面視が十字形状の十字型目地部材4、平面視がT字形状のT字型目地部材5、平面視がL字形状のL字型目地部材6、平面視がI字形状のI字型目地部材7(図2参照)を目地部材3の一例として説明をする。以下、I字型目地部材7について、具体的に説明し、他の形状の目地部材についてはその相違点を中心に説明するものとする。また、図示した目地部材3の各形状や部材角度は、一例であり複数敷設される舗装部材J間の目地などによって適宜変形可能である。
本実施形態に係る舗装補助具1の構成を図1〜図7に基づいて具体的に説明する。図2は、舗装補助具1を構成する基板2と目地部材3(4〜7)の斜視図である。Aは舗装補助具を構成する基板と目地部材の組立前の斜視図であり、Bは基板と目地部材とが結合(例えば嵌合)されて舗装補助具に構成された状態を示す斜視図である。図3は、I字型目地部材7を説明する図であり、Aは平面図、Bは側面図である。図4は、十字型目地部材4を説明する図であり、Aは平面図、Bは側面図である。図5は、T字型目地部材5を説明する図であり、Aは平面図、Bは側面図である。図6は、L字型目地部材6を説明する図であり、Aは平面図、Bは側面図である。
舗装補助具1は、前述したように基板2と目地部材3とを有する構成とされ、基板2と目地部材3とが着脱可能に結合され、且つ目地部材3が基板2上を目地部MXに沿うようにスライド移動可能な構成とされている。
基板2は、サンドクッション層S上に載置されるベース部2aと、ベース部2a上面の前後方向(Y1−Y2方向)略中央位置から垂直方向(矢印Z1−Z2方向)に立ち上がる凸部2bとを有している。なお、凸部2bはベース部2aの中央にある必要はなく、ベース部2aの幅方向(図1、2におけるY1−Y2方向)のどの位置にあってもよい。
凸部2bは、舗道Hの左右方向(X1−X2方向)に敷設される舗装部材J間の(目地部MXに沿う方向)となるように延在している。
ベース部2aの上面には、図1に示すように舗装部材Jの底部が載置される。具体的に説明すると、ベース部2a上に凸部2bを境に後側(矢印Y1側)と前側(矢印Y2側)のそれぞれに舗装部材Jが載置され、凸部2bは前後方向(矢印Y1−Y2方向)の2個の舗装部材J間(目地部MX)に介在する。
基板2のベース部2aは、舗道Hの前後方向(矢印Y1−Y2方向)に敷設された少なくとも2個の舗装部材Jと、舗道Hの左右方向(矢印X1−X2方向)に敷設された少なくとも3個の舗装部材Jの底面に配置可能な形状を有していることが好ましい。そして基板2に複数の目地部材3を設置することにより、ねじれ荷重に強い舗道Hを形成できる。
上記構成の基板2をサンドクッション層S上の左右方向(X1−X2方向)に平行に載置すると、舗装部材Jは基板2の凸部2bの側面に沿って敷設することができるため、舗装部材Jの方向(矢印X1−X2方向)の目地部MXの方向及び幅を容易に合わせることができる。したがって、作業効率が向上し施工期間の短縮に寄与できる。
また、基板2は、舗装部材Jの幅寸N(図1A参照)より小さな幅寸K(図2A参照)を有していることが好ましい。すなわち、舗装部材Jの幅寸Nより小さくすることで、舗装部材Jの底面部が確実にサンドクッション層Sと当接可能(又は埋設可能)な構成にして、舗装部材Jの固定力を強化できる構成が好ましい。
本実施形態の基板2は、適度に撓みを許容する構造が好ましく、例えばプラスチック、金属、複合材料、又は再生プラスティック製としてもよい。基板2のベース部2a上に載置される舗装部材J上に、重量のある車両などが乗り入れた場合であっても、基板2は深さ方向(矢印Z1−Z2方向)に撓むので、重量負荷を分散して支えることができ、耐沈下力を発揮して舗装Hの安定性に寄与できる。また、基板2を再生プラスティックで形成することで材料コストの低減と施工品質の均一化が図れる。
次に、目地部材3について説明する。本実施形態の目地部材3の厚みは、目地部Mの目地幅を規定するものであり、実質的に目地部Mの目地幅と同じである点を特長としている。
先ず、I字型目地部材7について説明する。
I字型目地部材7は、基板2の凸部2bの延在方向と平行するベースプレート7aを有しており平面視がI字型となるように形成されている。当該ベースプレート7aの下面部には、基板2の凸部2bを着脱可能に嵌合できる溝部7cを有している。I字型目地部材7は、一方向に延びる目地部MXの目地幅のみを規定するものであるが、配置場所や配置環境に左右されない形状であるため、配置の自由度が高い。本実施形態の基板2は連結して使用することができ、連結により舗道の耐荷重が増すことがある。その際、I字型目地部材7は、隣接する2つの基板2を長手方向(X1−X2方向)に連結する際の連結部材として使用することも可能である。具体的には、2つの基板2の凸部2bの延在方向の位置を一致させて2つの基板2を突き合せ、隣接する基板2の突き合わせ箇所にI字型目地部材7を嵌合する。I字型目地部材7は、ベースプレート7aにより、一つの目地部(例えば目地部MX)の目地幅を規定する。
十字型目地部材4について説明する。
十字型目地部材4は、基板2の凸部2bの延在方向と平行するベースプレート4aと、ベースプレート4aの中央位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート4bとを有し、ベースプレート4aとブラケットプレート4bは平面視が十字型となるように形成されている。ベースプレート4aの下面部には、基板2の凸部2bと着脱可能に嵌合できる溝部4cを有している。
溝部4cは、ベースプレート4aの延在方向に沿って設けられたスリットであり、凸部2bとの結合(嵌合)状態において、凸部2bに沿って図1における左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能な形状に形成されている。溝部4cのスリット深さは、凸部2bの高さ以上であっても以下であってもよいが、凸部2bと同じ高さであることが好ましい。
十字型目地部材4のベースプレート4aは一方向の目地部(例えば目地部MX)の目地幅を規定し、ブラケットプレート4bは、一方の目地部と交わる他の目地部(例えば目地部MY)の目地幅を規定する。
次に、T字型目地部材5について説明する。基本的には十字型目地部材4と略同様である。
T字型目地部材5は、基板2の凸部2bの延在方向と平行するベースプレート5aと、ベースプレート5aの中央位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート5bとを有し、ベースプレート5aとブラケットプレート5bは平面視がT字型となるように形成されている。ベースプレート5aの下面部には、基板2の凸部2bと着脱可能に嵌合できる溝部5cを有している。
T字型目地部材5は、ベースプレート5aの延在方向に沿って設けられたスリットであり、凸部2bとの結合(嵌合)状態において、凸部2bに沿って左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能な形状である。
T字型目地部材5のベースプレート5aは一方向の目地部(例えば目地部MX)の目地幅を規定し、ブラケットプレート5bは、一方の目地部と交わる他の目地部(例えば目地部MY)の目地幅を規定する。
L字型目地部材6も、基本的には十字型目地部材4と略同様である。
L字型目地部材6は、基板2の凸部2bの延在方向と平行するベースプレート6aと、ベースプレート6aの一側端部位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート6bとを有し、ベースプレート6aとブラケットプレート6bは平面視がL字型となるように形成されている。ベースプレート6aの下面部には、基板2の凸部2bと着脱可能に嵌合できる溝部6cを有している。
溝部6cは、ベースプレート6aの延在方向に沿って設けられたスリットであり、凸部2bとの結合(嵌合)状態において、凸部2bに沿って左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能な形状である。
L字型目地部材6のベースプレート6aは一方向の目地部(例えば目地部MX)の目地幅を規定し、ブラケットプレート6bは、一方の目地部と交わる他の目地部(例えば目地部MY)の目地幅を規定する。
本実施形態の目地部材3である十字型目地部材4、T字型目地部材5、L字型目地部材6、I字型目地部材7は、図1A、図1Bの配置例に示すように、舗装部材Jの形状や、配置位置(中央、端部)などによって選択的に使用される。
本実施形態の目地部材3は、上記の限りではなく、図7に示す目地部材を使用してもよい。図7に、平面視がY字型のY字型目地部材8を示した。
Y字型目地部材8は、基板2の凸部2bの延在方向と平行するベースプレート8aと、
ベースプレート8aに対し平面視120°の角度で延在する2つのブラケットプレート8b、8b'とを有し、ベースプレート8aとブラケットプレート8b、8b'は平面視がY字型となるように形成されている。ベースプレート8aの下面部には、基板2の凸部2bを結合(嵌合)可能な溝部8cを有している。ブラケットプレート8b、8b'のベースプレート8aに対する角度は敷設しようとする舗装部材Jの形状に対応して決めればよい。また、ブラケットプレート8bのみでブラケットプレート8b'がない形状、さらに3枚以上のブラケットプレートを備える形状でもよい。
上記した基板2の凸部2bの形状と目地部材3の各溝部(4c、5c、6c、7c、8c)の形状は、矩形形状としたが、この限りではなく互いに着脱可能でスライド可能であればアーチ形状、V字形状等どのような形状であってもよい。
(舗装方法)
ここで本実施形態に係る舗装補助具1を使用した舗装面(舗道という)の舗装方法を簡潔に説明する。
図1に示すように、路盤層Gの上部に砂などを敷詰めて成るサンドクッション層Sが形成される。次に、サンドクッション層Sの上面に、当該サンドクッション層S(舗道H)の左右方向(矢印X1−X2方向)に沿って少なくとも2本の基板2を平行に位置決めして載置する。
このとき2本の基板2の前後方向(矢印Y1−Y2)方向の間隔は、舗道部材Jの幅寸Nに目地幅を加えた幅となるように配置する。2本の基板2は、ベース部2a上に舗道Hの前後方向(矢印Y1−Y2方向)に敷設された少なくとも2個の舗装部材Jの底面の一部(端縁部)と、舗道Hの左右方向(矢印X1−X2方向)に敷設された少なくとも3個の舗装部材Jの底面の一部(端縁部)とが載置可能な間隔と位置に配置されている。なお、基板2には、予め目地部材3が連結されていてもよい。
次に、舗道Hの前後方向に対向する2本の基板2の各ベース部2a上に舗装部材Jを敷設する。このとき舗装部材Jは基板2の凸部2bに沿って敷設される。
そして、基板2の凸部2bに結合した複数の目地部材3をスライドさせて、舗装部材Jの隅部(目地部M)に配置する。
例えば基板2の凸部2bにI字型目地部材7が嵌合されている場合、I字型目地部材7は基板2の長手方向にスライド移動可能であるので目地部MXの任意の位置に配置して、目地部MXの目地幅を規定する事ができる。また、十字型目地部材4の場合、十字型目地部材4は、図1に示すように4個の舗装部材Jの各隅部に当接され、左右方向(矢印X1−X2方向)の目地部MXの目地幅と、前後方向(矢印Y1−Y2方向)の目地部MYの目地幅の両方を規定することができる。
また、目地部材3は左右方向にスライド可能であるので、予め凸部2bに例えば十字型目地部材4を結合しておき、舗装部材Jを仮敷設したのち舗装部材Jを十字型目地部材4と共に左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動させて当該舗装部材Jの位置決めを行える。いずれの場合も敷設が簡単で作業効率が向上される。また、例えば異なる長さの舗装部材Jが混在していても、スライド移動により容易に対応できる。
T字型目地部材5、L字型目地部材6においても、左右方向(矢印X1−X2方向)の目地部MXの目地幅と、前後方向(矢印Y1−Y2方向)の目地部MYの目地幅の両方を規定することができる。また、舗装部材Jの敷設作業の効率を向上させ、異なる長さの舗装部材に対応できる点もI字型目地部材7、十字型目地部材4と同様である。舗装部材Jが敷設されたら、目地部Mには目地砂を挿入し転圧して舗装を完成させる。
本実施形態の舗装補助具1を使用すると、熟練工でなくても目地の方向や目地幅が乱れることなく意匠性の高い舗装作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の舗装補助具1は、基板2が適度に撓みを許容するので、一点に過重負担がかかっても、面で支えることができる。
本実施形態の舗装補助具1は、従来に比して左右方向に長い基板2に複数の目地部材3が結合される構成である。そのため、上下左右前後方向の力(車両の急発進・急ブレーキ・重量)のみならず回転方向の力(捻じり力)が加わっても、それぞれの荷重を分散できるため耐沈下力が保持されて舗装面が正常に保たれる。また、車両の乗り入れなどの荷重に対しても舗装部材Jの平行移動やねじれを防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図8に基づいて説明する。図8Aは、第2の実施形態に係る舗装補助具を構成する基板と目地部材の組み合わせ前の状態を示す斜視図である。図8Bは、基板と目地部材を結合(嵌合)して第2の実施形態に係る舗装補助具を構成した状態を示す斜視図である。
第2の実施形態は、第1の実施形態と略同様の技術的思想に基づいており、以下に、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。したがって、重複する部材や構成の説明などは省略する。また、舗装方法の基本的な思想も同じであるため説明を省略する。
本実施形態の舗装補助具10も、基板20と目地部材30とを有しており、目地部材30が、基板20と結合(嵌合)され、且つ基板20上をスライド移動可能である点は同様である。
基板20は、サンドクッション層S上に載置されるベース部20aと、ベース部20aの略中央位置に形成された長手方向(矢印X1−X2方向)に延在する凹部20bとを有している。
ベース部20aの上面には、舗装部材Jの底面の一部(端縁部)が載置される。具体的に云うと、ベース部20aの凹部20bを境に、後側(矢印Y1側)と前側(矢印Y2側)のそれぞれに舗装部材Jが載置され、凹部20bは前後方向(矢印Y1−Y2方向)の2個の舗装部材Jの目地部MXに位置する。
凹部20bは、基板20の長手方向に沿って延在する溝であり、目地部材30をスライド可能に連結可能な形状である。凹部20bは、舗道Hの前後方向に敷設される舗装部材J間の方向(目地部MXの方向)と平行となるように配置される。
次に、舗装補助具10を構成する目地部材30についてから説明する。ここでは目地部材30の一例として十字型目地部材40のみを示した。図9は、十字型目地部材40の構成を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図である。しかし、図1〜図7に示すT字型目地部材5、L字型目地部材6、I字型目地部材7、Y字型目地部材8においても同様の構成で実施できる。
十字型目地部材40は、基板20の凹部20bの延在方向と平行するベースプレート40aと、ベースプレート40aの中央位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート40bとを有し、ベースプレート40aとブラケットプレート40bは平面視が十字型となるように形成されている。ベースプレート40aの下面部には、基板20の凹部20bに嵌合(収納)可能な突部40cを有している。
突部40cは、ベースプレート40aの延在方向に沿って設けられた凸状部であり、凹部20bとの結合(嵌合)状態において、凹部20bに沿って左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能な形状である。
凹部20bの形状と十字型目地部材40の突部40cの断面形状は、矩形形状としたが、この限りではなくアーチ形状、V字形状などであってよい。
上記の構成とされた第2の実施形態に係る舗装補助具10は、第1の実施形態に係る舗装補助具1と同様の効果を奏することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について図10、図11に基づいて説明する。
第3の実施形態も、第1の実施形態と略同様の技術的思想に基づいており、以下に、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。したがって、重複する部材や構成の説明などは省略する。
本実施形態の舗装補助具100は、傾斜した舗装面や強い負荷の掛かる舗装面、特に複雑な傾斜面を含む強負荷舗装面、および鋭角な平面形状を有する舗装部材を含む舗装面に好適に用いられる。以下に舗装補助具100および、これを用いた舗装面について説明する。
図10Aは、第3の実施形態に係る舗装補助具の一例を示す平面図であり、図10Bは図10AのK−K矢視断面図、図10Cは図10AのL−L矢視断面図を示している。
一般的に舗装部材は、平面視が矩形状の舗装部材だけでなく、舗道Hの車の乗り入れ箇所などには乗り入れ勾配を形成するために、平面視が三角形状の舗装部材を使用することがある。図10を補足説明すると、舗装部材J101、J102、J104、J201,J301、J401は水平面上にある。舗装部材J203、J204、J205、J304、J305、J405は左側(X2側)から右側(X1側)へのみ傾斜している。舗装部材J302、J402、J403、J202、J303、J404は後側(Y1側)から前側(Y2側)へのみ傾斜している。
上記した舗装部材J202とJ203、舗装部材J303とJ304、舗装部材J404とJ405は平面視が三角形状とされており、それぞれを矩形状に組み合わせ、対角線上に延びる斜め方向の目地部MSを形成している。即ち、図10の舗道Hには、左右方向の目地部MX、前後方向の目地部MY、斜め方向の目地部MSが存在する。この目地部MSには、基板2と略同様の構成を有する補助基板87、88、89が配置される。
したがって、この舗装面は、補助基板87、88、89が谷筋になって目地部MSのX2側からX1側の方向に向かって谷が傾斜して下っている形状とされる。
ここで、図10において左右方向の目地部MX1には、基板21が配置され、目地部MX2には、基板22が配置され、目地部MX3には、基板23が配置されている。基板21、22、23は、図2で示した基板2と同様である。また、図10の前後方向の目地部MY2には、基板80〜83が配置され、目地部MY3には、基板84〜86が配置されている。図示例の目地部MY1には、基板を配していないが、MY2と同様の基板を配して実施可能である。
基板80〜86、及び上記した補助基板87〜89も図2で示した基板2と同様の構成である。したがって、上記した基板の各符号は配置場所を特定することを目的に付しており、構成は同じである。また、以下に説明する本実施形態の目地部材300も、目地部MX、MY、MSの目地幅を規定可能な構成である点は第1の実施形態と同じである。
本実施形態の目地部材300としては、オ字型目地部材400、十字型目地部材500、米字型目地部材600を実施可能である。
図11は、図10における舗装補助具100の、オ字型目地部材400、十字型目地部材500、米字型目地部材600の斜視図を示し、それぞれに対応して結合される基板21、22、基板80、81、82、補助基板87、88の配置形状を示す。
先ず、オ字型目地部材400について説明する。説明の関係上、図10Aの位置F1に配置されるオ字型目地部材400を例に取り説明する。勿論、他の位置にも配置可能である。
オ字型目地部材400は、基板21の凸部21bの延在方向と平行するベースプレート400aと、ベースプレート400aの中央位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート400bとを有し、ベースプレート400aとブラケットプレート400bは平面視が十字型となるように形成されている。更に、90°で交差するベースプレート400aとブラケットプレート400bの交差位置には、例えばベースプレート400aに対して約45°の角度で延在する斜向ブラケットプレート400c(ブラケットプレートの一例)を有している。ベースプレート400aの下面部には、基板21の凸部21bと着脱可能に結合(嵌合)される溝部400dを有している。また斜向ブラケットプレート400cの下面部には、目地部MSに配置される補助基板87の凸部87bと着脱可能に結合(嵌合)される溝部400eを有している。
溝部400dは、ベースプレート400aの延在方向に沿って設けられたスリットであり、オ字型目地部材400が基板21の凸部21bとのみ結合(嵌合)された状態においては、凸部21bに沿って左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能に形成されている。
溝部400eは、斜向ブラケットプレート400cの延在方向に沿って設けられたスリットであり、オ字型目地部材400が補助基板87の凸部87bとのみ結合(嵌合)された状態においては、凸部87bに沿って斜め方向(矢印S1−S2方向)にスライド移動可能に形成されている。
上記構成のオ字型目地部材400により、位置F1において基板21と補助基板87とを結合できる。基板21と基板87は、図11の下方左側に示すように、基板21のベース部21a上に基板87の底部端部が載置されて重なり部が形成されている。勿論、補助基板87の端部の重なり部を切り取っても良い。例えば切断線87cに沿ってベース部87aのみを切り取って、凸部21bと凸部87bの高さを略同じにして配置作業の容易化を図ってもよい。また基板21と補助基板87とが可撓性を有していれば切り取らなくてもよい。
オ字型目地部材400のベースプレート400aは、目地部MX1の目地幅を規定し、ブラケットプレート400bは、目地部MX1と交わる目地部MY1の目地幅を規定し、斜向ブラケットプレート400cは、目地部MX1と交わる目地部MSの目地幅を規定する。
次に、十字型目地部材500について説明する。説明の関係上、図10Aの位置F2に配置される十字型目地部材500を例に取り説明する。勿論、他の位置にも配置可能である。
十字型目地部材500は、基板21の凸部21bの延在方向と平行するベースプレート500aと、ベースプレート500aの中央位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート500bとを有し、ベースプレート500aとブラケットプレート500bは平面視が十字型となるように形成されている。ベースプレート500aの下面部には、基板21の凸部21bと着脱可能に結合(嵌合)される溝部500dを有している。またブラケットプレート500bの下面部には、目地部MY2に配置される基板80の凸部80bと、基板81の凸部81bと着脱可能に結合(嵌合)される溝部500eを有している。
目地部MY2に配置される基板80と基板81は、目地部MX1に配置される基板21に対して、当該基板21の延在方向と直交する後側位置(Y1側)と前側位置(Y2側)に配置される。なお基板81は、ブラケットプレート500bの前側ブラケットプレート500b'により結合されている。
溝部500dは、ベースプレート500aの延在方向に沿って設けられたスリットであり、十字型目地部材500が基板21の凸部21bとのみ結合(嵌合)された状態においては、凸部21bに沿って左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能に形成されている。
溝部500eは、ブラケットプレート500bの延在方向に沿って設けられたスリットであり、十字型目地部材500が基板80の凸部80b又は基板81の凸部81bとのみ結合(嵌合)された状態においては、凸部80b又は凸部81bに沿って前後方向(矢印Y1−Y2方向)にスライド移動可能に形成されている。
上記構成の十字型目地部材500により、位置F2において基板21と基板80、81とを結合できる。基板21と、基板80、81は、図11の中央に示すように、基板21のベース部21a上に基板80と基板81の底部端部がそれぞれ載置される。具体的には基板80は基板21の後側(Y1側)のベース部21a上に載置され、基板81は基板21の前側(Y2側)のベース部21a上に配置されてそれぞれに重なり部が形成されている。勿論、基板80、81の端部の重なり部を切り取っても良い。例えば基板81において切断線81cに沿ってベース部81aのみを切り取って、凸部21bと凸部81bの高さを略同じにして配置作業の容易化を図ってもよい。図示することは省略したが、基板80においても同様の構成で実施できる。また基板21と基板80、81とが可撓性を有していれば切り取らなくてもよい。
また、十字型目地部材500のベースプレート500aは目地部MX1の目地幅を規定し、ブラケットプレート500bは、目地部MX1と直交する目地部MY2の目地幅を規定する。
次に、米字型目地部材600について説明する。説明の関係上、図10Aの位置F3に配置される米字型目地部材600を例に取り説明する。勿論、他の位置にも配置可能である。
米字型目地部材600は、目地部MX2に配置される基板22の凸部22bの延在方向と平行するベースプレート600aと、ベースプレート600aの中央位置から直交する方向へ延在するブラケットプレート600bとを有し、ベースプレート600aとブラケットプレート600bは平面視が十字型となるように形成されている。更に、90°で交差するベースプレート600aとブラケットプレート600bの交差位置には、例えばベースプレート600aに対して約45°の角度で延在する斜向ブラケットプレート600cを有している。オ字型目地部材400との相違点は、斜向ブラケットプレート600cがベースプレート600aの前側(Y2側)方向と後側(Y2側)方向へ延在して、全体平面視が米字状に形成される点にある。
ベースプレート600aの下面部には、基板22の凸部22bと着脱可能に結合(嵌合)される溝部400dを有している。また、ブラケットプレート600bの下端部には、目地部MY2に配置される基板81の凸部81b及び基板82の凸部82bを着脱可能に結合(嵌合)する溝部600eを有している。更に斜向ブラケットプレート600cの下面部には、目地部MSに配置される補助基板87の凸部87b及び補助基板88の凸部88bを着脱可能に結合(嵌合)する溝部600fを有している。
目地部MY2に配置される基板81と基板82は、目地部MX2に配置される基板22に対して、当該基板22の延在方向と直交する後側位置(Y1側)と前側位置(Y2側)に配置される。なお基板82は、ブラケットプレート600bの前側ブラケット600b'により結合される。
また、目地部MS上に沿って配置される補助基板87と88は、目地部MX2に配置される基板22に対して、当該基板22の延在方向と約45度の角度で交差するように配置される。補助基板88は、斜向ブラケットプレート600cの前側ブラケット600c'(Y2側)により結合される。
溝部600dは、ベースプレート600aの延在方向に沿って設けられたスリットであり、米字型目地部材600が基板22の凸部21bとのみ結合(嵌合)された状態においては、凸部22bに沿って左右方向(矢印X1−X2方向)にスライド移動可能に形成されている。
溝部600eは、ブラケットプレート600bの延在方向に沿って設けられたスリットであり、米字型目地部材600が基板81の凸部81b又は基板82の凸部82bとのみ結合(嵌合)された状態においては、凸部81b又は凸部82bに沿って前後方向(矢印Y1−Y2方向)にスライド移動可能に形成されている。
溝部600eは、斜向ブラケットプレート600cの延在方向に沿って設けられたスリットであり、米字型目地部材600が補助基板87の凸部87b又は補助基板88の凸部88bとのみ結合(嵌合)された状態において、凸部87b又は88bに沿って斜め方向(矢印S1−S2方向)にスライド移動可能な形状に形成されている。
上記構成の米字型目地部材600により、位置F3において基板22、基板81、82、及び補助基板87、88とを結合できる。基板22と、基板80、81は、図11の下方右側に示すように、基板22のベース部22a上に基板81と基板82の底部端部がそれぞれ載置される。具体的には基板81は基板22の後側(Y1側)のベース部22a上に載置され、基板82は基板22の前側(Y2側)のベース部22a上に配置される。
また、基板22のベース部22aと基板81のベース部81aの上に補助基板87の底部端部が載置されて重なり部が形成される。更に、基板22のベース部22aと基板82のベース部82aの上に補助基板88の底部端部が載置されて重なり部が形成される。補助基板87と88の端部の重なり部は切り取っても良い。例えば補助基板88において切断線88cに沿ってベース部88aのみを切り取って、凸部22bと凸部88bの高さを略同じにして配置作業の容易化を図ってもよい。図示することは省略したが、補助基板87においても同様の構成で実施することが好ましい。また、基板81、82は、基板22のベース部22aと重なり合う重なり部を、F2で説明した基板81と同様に切り取って凸部81b、82bと凸部22bとを略同じ高さにして実施することが好ましい。また基板22、81、82と補助基板87、88とが可撓性を有していれば切り取らなくてもよい。なお上記した切断線は一例であり、適宜変更可能である。
また、米字型目地部材600のベースプレート600aは目地部MX2の目地幅を規定し、ブラケットプレート600bは、目地部MX2と交わる目地部MY2の目地幅を規定し、斜向ブラケットプレート600cは、目地部MX2と交わる目地部MSの目地幅を規定する。
図示例の例えば補助基板87は、位置F1に配置されるオ字型目地部材400と位置F3に配置される米字型目地部材600とを繋ぐ長さを有してよい。補助基板87の両端部は、オ字型目地部材400と米字型目地部材600がそれぞれ結合されることが好ましい。
したがって補助基板87は基板2(21〜23)の長さより短くてよい。補助基板87だけでなく補助基板88、89なども同様の長さと結合関係を有してよい。
上記したオ字型目地部材400、十字型目地部材500、米字型目地部材600の配置位置は、図示の限りではなく、適宜選択的に使い分けられてよい。
したがって、上記の構成とされた第3の実施形態に係る舗装補助具100は、第1の実施形態に係る舗装補助具1と同様の効果を奏することができる。さらに、平面視が三角形状の舗装部材を使用する舗装において、左右方向の目地部MX、前後方向の目地部MZ、斜め方向の目地部MSの3つの目地部の目地幅を一定に保って意匠性の高い舗装を容易に行うことができる。
また、舗道Hの車の乗り入れ箇所には特に捻じり力が作用する。したがって、乗り入れ箇所に、三角形状の舗装部材間に形成される斜め方向の目地部MSに、基板21〜23、補助基板87〜89、及び目地部材300を有する舗装補助具100を配置することで、乗り入れ箇所における耐捻じり力を飛躍的に向上できる。
上記構成の舗装補助具100は、目地部材300が基板21〜23、80〜86及び補助基板87〜89などに結合されると、当該目地部材300の移動が規制され、傾斜面において3角形等の舗装部材の敷設が容易になる。
更に、上記構成の目地部材300を実施することにより、舗装部材が傾斜に沿ってズレたり、車両の荷重等によって移動、ねじれ等が起こりにくい。特に、複雑な傾斜面に対して強固で耐沈下力があり、長期間舗装面を正常に保つことができる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係る舗装補助具を図12、図13に基づいて説明する。図12は、第4の実施形態に係る舗装補助具を説明する図であり、Aは基板の斜視図、Bは目地部材の側面図を示している。図13は、隣接する基板を連結した状態を示す図であり、Aは正面図、Bは側面図である。
本実施形態の舗装補助具1'は、図1、図2に示した基板2を左右方向(矢印X1−X2方向)に連結する連結手段9を有している点を特長としている。本実施形態は、第1の実施形態と基本構成が相似しているため同様の部材には同じ符号を付す。
図12は、2個の基板2が、長手方向に隣接して設置された状態を示している。以下、説明の関係上、目地部材3はI字型目地部材7を例に取り説明する。十字型目地部材4、T字型目地部材5、L字型目地部材6においても略同様の構成になるために説明は省略する。
連結手段9は、基板2の凸部2bの端部側の側面に設けられた貫通孔2cと、I字型目地部材7の溝部7c内の対向する側面のそれぞれに設けられた突出部7dとを有している。
突出部7dは、内方に向かって突出しており、基板2の貫通孔2cと嵌合可能な形状に形成されている。
図12に示す隣接する基板2(2R、2L)同士を連結する際には、図13に示すように、I字型目地部材7を隣接する基板2の間を跨いで配置し、I字型目地部材7の突出部7dが、基板2の貫通孔2cと嵌合されることで基板同士が連結される。なお、図示例では連結手段9は2箇所に設けられているが、一箇所のみであってもよい。即ち、片側(矢印X2側)の基板2の貫通孔2cと、I字型目地部材7の一側端部(矢印X2側端部)に設けられた突出部7dとが嵌合される構成であってよい。
また、突出部と貫通孔との関係はこの限りではなく、基板2の凸部2bの側面に外方に突き出る突出部が形成され、I字型目地部材7の溝部7c内の側面に窪み部が形成され、突出部と窪み部が嵌合される構成であってもよい。
本実施形態の舗装補助具1'は、隣接する2個の基板2を長手方向(左右方向(X1−X2方向))に連結する連結手段9を有しているので、多様な舗道Hの幅に柔軟に対応することができる。また、連結手段9を有しているが故に、基板2を予め短い長さにして効率的に運搬できる利点がある。また、連結手段9は、基板2と目地部材3に組み込まれる構成であるため、別途連結具を必要とせず経済的である。
細述することは省略するが、図12、図13で示した連結手段9を有する構成は、図10、図11に示した舗装補助具100においても同様に実施できる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態に係る舗装補助具を図14、図15に基づいて説明する。図14は、第5の実施形態に係る舗装補助具を説明する図であり、Aは基板の斜視図、Bは目地部材の側面図を示している。図15は、隣接する基板を連結した状態を示す図であり、Aは正面図、Bは側面図である。
本実施形態の舗装補助具10'は、図8に示した基板20を左右方向(矢印X1−X2方向)に複数連結する連結手段90を有している点を特長としている。本実施形態は、第2の実施形態と基本構成が相似しているため同様の部材には同じ符号を付す。
図14は、舗装補助具10'を構成する基板20が、左右方向(矢印X1−X2方向)に隣接して設置された状態を示している。以下、説明の関係上、目地部材30はI字型目地部材70を例に取り説明する。
連結手段90は、基板20の凹部20b内の端部側の対向する側面に設けられた窪み部20cと、I字型目地部材70の突部70cの側面に設けられた突出部70dとを有している。
突出部70dは、外方に向かって突出しており、基板20の各窪み部20cと嵌合可能な形状に形成されている。
図14に示す隣接する基板20(20R、20L)同士を連結する際には、図15に示すように、I字型目地部材70を隣接する基板20の間を跨いで配置し、I字型目地部材70の突出部70dが、基板20の窪み部20cと嵌合されることで基板同士が連結される。なお、図示例では連結手段90は2箇所に設けられているが、一箇所のみであってもよい。即ち、片側(矢印X2側)の基板20の窪み部20cと、I字型目地部材70の一側端部(矢印X2側端部)に設けられた突出部70dとが嵌合される構成であってよい。
また、窪み部と突出部との関係はこの限りではなく、基板20の凹部20bの側面に外方に突き出る突出部が形成され、I字型目地部材70の突部70cの側面に窪み部が形成され、突出部と窪み部が嵌合される構成であってもよい。
したがって、上記の構成とされた第5の実施形態に係る舗装補助具10'は、第4の実施形態に係る舗装補助具1'と同様の効果を奏することができる。
また、図14〜図15で示した連結手段90を有する構成は、図10、図11に示した連結補助部100においても同様に実施できる。
(変形例1)
図16A、図16Bは基板2の変形例を示す斜視図である。
図16Aは、第1の実施形態の基板2の変形例を示している。この基板2'は、ベース部2a'と、ベース部2a'の幅方向(矢印Y1−Y2方向)の略中央部から垂直方向(矢印Z1−Z2方向)に起立する凸部2b'を有している点は図2の基板2と同じである。相違点は、凸部2b'が基板2の、長手方向(矢印X1―X2方向)に一定の間隔を空けて複数設置されている点にある。凸部2b'は目地部材3が基板2の長手方向にスライド可能な長さを有し、隣接する凸部2b'の間隔は、舗装部材Jの長さより十分に短いことが好ましい。この基板2'は図2に示す長手方向に切れ目なく連続して設けられた基板2に比して、軽量化を図ることができる。
(変形例2)
図16Bは、第2の実施形態の基板20の変形例を示している。
この基板20'は、ベース部20a'と、ベース部20a'の幅方向(矢印Y1−Y2方向)の略中央部に長手方向に沿って延在する凹部20b'を有している点は図7の基板20と同じである。相違点は、凹部20b'が、長手方向(矢印X1―X2方向)に一定の間隔を空けて複数設置されている点にある。隣接する凹部20b'の間隔は、舗装部材Jの長さより十分に短いことが好ましい。
図16A,図16Bの凸部2b'と凹部20b'の長手方向の長さは、嵌合される目地部材3をスライド移動させて舗装部材Jの位置決めを良好に行える程度に長い。
(変形例3)
また、本実施形態の基板2(20、2'、20'、21〜23,80〜86、及び補助基板87〜89を含む)の下面には、アンカー部材が設けられていてよい。アンカー部材を設けることにより、舗装部材Jに上下左右前後方向の力(急発進・急ブレーキ・重量)のみならず回転方向の力(捻じり力)が加わっても、ズレなどが生じない高い安定力を発揮できる。
(変形例4)
また、本実施形態の基板2と目地部材3には、目地部材3の嵌合状態及びスライド移動を規制する係止手段が設けられていてよい。係止部材としては、一般的に使用されている係止手段が適用可能である。例えば、プッシュプッシュ型の把持手段や突出手段などを設けてもよい。また、目地部材の凹部又は基板の凹部の所定の箇所を幅狭にすることで目地部材の移動を規制する構成としてよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更等が可能である。
1、100 舗装補助具
2、80〜86基板
2a ベース部
2b 凸部
20b 凹部
3、300 目地部材
4 十字型目地部材
5 T字型目地部材
6 L字型目地部材
7 I字型目地部材
4a、5a、6a、7a、8a、400a,500a,600a ベースプレート
4b、5b、6b、8b、400b、500b、600b ブラケットプレート
400c、600c 斜向ブラケットプレート
4c、5c、6c、7c、8c、400d、400e、500d,500e、600d,600e,600f 溝部
40c 突部
87〜89 補助基板
9、90 連結手段
400 オ字型目地部材
500 十字型目地部材
600 米字型目地部材
G 路盤層
S サンドクッション層
H 舗道
J(J101〜J404)舗装部材
MX、MY、MS 目地部

Claims (8)

  1. 乾式工法による舗装面の形成において敷設する舗装部材の底面に配置され、前記舗装面の一方向に形成された目地部の延在方向に延在する基板と、前記目地部に配置され、前記基板に着脱可能に設置された目地部材とを備え、前記目地部材は前記目地部の目地幅を規定するベースプレートを有し、前記舗装部材上を前記目地部の延在方向に移動可能であることを特徴とする舗装補助具。
  2. 前記基板は、上部に凸部及び/又は凹部を備え、前記目地部材は、前記基板の凸部及び/又は凹部/と嵌合する溝部又は突部を有することを特徴とする請求項1に記載の舗装補助具。
  3. 前記基板は、前記目地部の延在方向に敷設された少なくとも3個の前記舗装部材の底面に配置可能な形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の舗装補助具。
  4. 前記目地部材は、前記目地部と交わる他の目地部の目地幅を規定するブラケットプレートを備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の舗装補助具。
  5. 前記ブラケットプレートは前記目地部と交わる前記他の目地部の延在方向に延在し、前記舗装部材の底面に配置される補助基板と着脱可能であることを特徴とする請求項4に記載の舗装補助具。
  6. 前記基板及び/又は前記目地部材には、前記目地部材の移動を規制する係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5何れかに一項に記載の舗装補助具。
  7. 前記基板の下面には、アンカー部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載した舗装補助具。
  8. 隣接する2個の前記基板は、前記目地部材により連結されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の舗装補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60148303U (ja) * 1984-03-08 1985-10-02 有限会社 名古屋ポリマ−研究所 伸縮性目地材
JP2001513155A (ja) * 1997-01-08 2001-08-28 ステファン ジョンズ 可変長部分を有するエッジ拘束装置
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