JP2018104664A - 化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物及びこれを用いた化粧板 - Google Patents
化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物及びこれを用いた化粧板 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 活性エネルギー線重合性2官能モノマー、光重合開始剤、及び艶消し剤を含有することを特徴とする化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物であって、前記艶消し剤が融点70℃以上である有機ワックスで表面処理されたシリカである化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
【選択図】 なし
Description
更に、該塗料組成物を内装建材等に使用した場合、施工時に発生する傷などを補修する必要があり、そのためには補修塗料のリコート性が要求され、前記の低光沢、耐汚染性及び補修適性の全てを保持するのは従来技術では困難とされている。
使用する光重合開始剤の含有量の総計は、塗料組成物全量の0.1〜10質量%であることが好ましい。含有量が0.1質量%未満であると硬化性向上の効果が殆ど無く、10質量%を上回ると添加量に見合った硬化性の更なる向上が望めない上、塗料組成物中に溶解させることが困難であり、塗料の流動性の低下及び開始剤の析出に起因する保存安定性の悪化を招くことから好ましくない。
艶消し剤の融点は、示差走査熱量計X−DSC−7000(日立ハイテクサイエンス社製)を使用して以下の条件にて測定を行う。
昇温速度:10℃/min
測定開始温度:20℃
測定終了温度:200℃
装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
具体的には、艶消し剤より分離抽出したワックス約1mgを精秤し、アルミ製のパンの中に入れ、リファレンスとして空のアルミ製のパンを用い、示差走査熱量測定を行う。測定は、一度200℃まで昇温させ、続いて30℃まで降温し、その後に再度昇温を行う。この2度目の昇温過程で、温度30℃から200℃の範囲におけるDSC曲線の最大吸熱ピークのピーク温度をワックスの融点とする。上記最大吸熱ピークとは、最も吸熱量の大きいピークのことである。
表1〜4の組成に従って、化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物を配合し、分散攪拌機にて各々調製した。
2官能モノマーであるトリシクロデカンジジメタノールジアクリレート(新中村化学工業(株)社製 A−DCP)67部、融点74℃の酸化マイクロクリスタリンにより表面処理されたシリカ 合成アモルファス二酸化シリコン6.7部、光重合開始剤IRGACURE754(BASF社製、オキシフェニル酢酸と2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸と2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物)4.2部、ポリプロピレンワックス 5部、アクリルビーズ 17部、分散剤 0.4部にて塗料Aを調製した。
比較例1については、融点74℃の酸化マイクロクリスタリンにより表面処理されたシリカ 合成アモルファス二酸化シリコンの代わりに、融点が58℃の有機ワックスで表面処理されたワックス処理シリカを使用した。
比較例2については、これらの代わりに未処理シリカを使用した。
比較例3については、シリカを未添加とした。
比較例4については、融点が58℃の有機ワックスで表面処理されたワックス処理シリカに、更にダイセル・オルネクス(株)社製EBECRY1290(6官能脂肪族ウレタンアクリレート)を添加した。
比較例5については、融点が58℃の有機ワックスで表面処理されたワックス処理シリカに、更に第一工業(株)社製ニューフロンティアR−1901(9官能脂肪族アクリレート)を添加した。
比較例6については、表面処理なしの未処理シリカに、更にダイセル・オルネクス(株)社製EBECRY1290(6官能脂肪族ウレタンアクリレート)を添加した。
比較例7についは、表面処理なしの未処理シリカに、更に第一工業(株)社製ニューフロンティアR−1901(9官能アクリレート)を添加した。
フロアを基材に、各塗料を40℃に加温した状態でナチュラルロールコーターにて15m/minの塗布スピードにて塗布量が5g/m2になる様調整し塗布した後、高圧水銀灯にて450mJ/cm2の強度の紫外線照射を行い、硬化させた。得られた化粧板の硬化塗膜それぞれに対し、下記に記載の方法に従って試験を行った。硬化性の評価のみ段階的に照度を変化させタックフリーとなる照度を判定した。タックフリーとは、紫外線照射塗膜に指を50gの加重で押しつけ、離した後に指に塗料が付いたり、塗膜に指紋の跡が残らない状態をいう。照度測定はGSユアサ製 UV−NR1を使用した。
(1)光沢測定
VG2000(日本電色製)で光沢の測定を行い、その結果を0〜100グロスで示した。光沢の測定条件は入射角60°反射角60°とした。
測定したグロス値(低い程、光沢がなく、高い程、光沢がある)に応じて、次の4段階に区分して評価した。
◎:グロス値が15.0より低い
○:グロス値が15.0以上25.0未満である
△:グロス値が25.0以上30.0未満である
×:グロス値が30.0より高い
黒インキ(パイロット社製)を塗膜に塗布し、4時間放置後、水と溶剤で拭き取った後、汚染跡を次の4段階に目視判定した。
◎:汚染跡が完全に拭き取れる
○:汚染跡がほぼ拭き取れる
△:汚染跡全体に残色が確認できる
×:汚染跡全体に著しい残色が確認できる
水性ワックスであるリンレイオールを、化粧板の活性エネルギー線硬化型塗料組成物の硬化皮膜の上からアプリケーターを使用してワックス引きし乾燥した後、セロファンテープを使用しワックス表面を引剥がした際のワックスの残存率を、次の4段階に目視判定した。
◎:ワックスは全く剥がれる事なく10割が残っている
○:ワックス全体の9割は残っているが、1割は剥がれる
△:ワックス全体の半分は残っているが、1割超以上〜半分が剥がれている
×:ワックス全体の半分超以上〜大半が剥がれている
◎:100mJ/cm2以上 250mJ/cm2未満にてタックフリーとなる
○:250mJ/cm2以上 400mJ/cm2未満にてタックフリーとなる
△:400mJ/cm2以上 450mJ/cm2未満にてタックフリーとなる
×:450mJ/cm2以上 600mJ/cm2未満にてタックフリーとなる
Claims (5)
- 活性エネルギー線重合性2官能モノマー、光重合開始剤、及び艶消し剤を含有する化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物であって、前記艶消し剤が融点70℃以上である有機ワックスで表面処理されたシリカであることを特徴とする化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記活性エネルギー線重合性2官能モノマーの含有量が、前記塗料組成物全量の30〜80質量%である請求項1に記載の化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記活性エネルギー線重合性2官能モノマーが、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる1つ以上である請求項1又は2に記載の化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 前記で有機ワックス表面処理されたシリカの含有量が、塗料組成物全量の1〜10質量%である請求項1〜3の何れか1つに記載の化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物。
- 請求項1〜4に記載の化粧板用活性エネルギー線硬化型塗料組成物を表面に被覆し硬化した化粧板。
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