JP2018103276A - 端面切削加工装置及び端面切削加工方法 - Google Patents

端面切削加工装置及び端面切削加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 クラックやデラミを抑制することができ、切削刃の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能な端面切削加工装置等を提供する
【解決手段】 回転体部と、前記回転体部に固定される固定部及び該固定部から前記端面に向けて突出している切削刃部を有する切削部とを備え、前記切削刃部は、その前記回転体部の回転方向下流側の端部に前記端面を切削する刃先を有し、前記刃先は、前記切削刃部の側面部と直交する方向に対して傾斜し、且つ、前記回転軸と前記刃先の前記回転軸側の端部とを通る仮想直線に対して前記回転方向下流側に傾斜しているように構成された、端面切削加工装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、端面切削加工装置及び端面切削加工方法に関する。
従来、偏光板などのシートは、帯状のシート体から、外周縁に刃部を有する回転刃等によって、1枚ずつ所定の形状及び寸法に切断されて形成され、各種用途に用いられている。
かかる切断によって形成されたシートの端面は、ササクレが発生したり、粘着剤が食み出していたりして粗い状態となっている場合が多いため、これらを除くべく、シートの端面を切削加工する端面切削加工装置が提案されている。
例えば、回転軸を有し、該回転軸を中心として回転する回転体部と、該回転体部の一方の面に固定されて、積層されたシートの端面を切削加工する切削部とを備え、切削部が、回転体部に固定される固定部と、該固定部からシートの端面に向けて突出している切削刃部とを有し、切削刃部が、その回転体部の回転方向下流側の端部に上記端面を切削する刃先を有する端面切削加工装置が提案されている(特許文献1参照)。この端面切削加工装置では、刃先が、切削刃部の側面部と直交する方向に沿って形成されており、且つ、切削部(すなわち切削刃部)の回転方向下流側が回転軸側に位置するように切削部全体が傾斜していることによって、回転軸と刃先の回転軸側の端部とを通る仮想直線に対して刃先が回転方向下流側に傾斜しているように構成されている。
かかる切削加工装置によれば、上記仮想直線に対して刃先が回転法方向下流側に傾斜していることによって、シートのクラック(裂け)やデラミ(剥離)を抑制しつつ、積層されたシートの端面を端面切削加工することが可能となる。
特開2011−93086号公報
しかし、特許文献1に記載されたような端面切削加工装置では、回転体部の回転に伴って切削刃部が回転する際、該切削刃部の回転方向上流側(後端側)が、シートの端面の未切削領域と接触し、その結果、端面切削加工処理を十分に行うことができないおそれがある。
ここで、切削刃部の未切削領域との接触を回避すべく、切削刃部に、刃先から該刃先とは反対側の端部に向かって、上記端面から離れる方向に傾斜した傾斜部を設けることが考えられる。
しかし、かかる傾斜部の角度(すくい角、ラジアルレーキ角)を大きくすると、その分、切削刃部の強度が低下するおそれがある。
上記事情に鑑み、本発明は、クラックやデラミを抑制することができ、切削部の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能な端面切削加工装置及び端面切削加工方法を提供することを課題とする。
本発明に係る端面切削加工装置は、
積層されたシートの端面を切削加工する端面切削加工装置であって、
回転軸を有し、該回転軸を中心として回転する回転体部と、
前記回転体部の一方の面に固定されて前記端面を切削加工する切削部とを備え、
前記切削部は、前記回転体部に固定される固定部と、該固定部から前記端面に向けて突出している切削刃部とを有し、
前記切削刃部は、その前記回転体部の回転方向下流側の端部に前記端面を切削する刃先を有し、
前記刃先は、前記切削刃部の側面部と直交する方向に対して傾斜し、且つ、前記回転軸と前記刃先の前記回転軸側の端部とを通る仮想直線に対して前記回転方向下流側に傾斜しているように構成されている。
かかる構成によれば、刃先が、上記仮想直線に対して回転方向下流側に傾斜していることによって、上記仮想直線に沿って延在している場合よりも、端面切削加工の際にシートにクラックやデラミが発生することを抑制し得る。
ここで、前述の通り、切削刃部の側面部に直交する方向に沿って刃先が形成されてなる切削刃部を用いる場合、上記仮想直線に対して回転方向下流側に刃先を傾斜させるためには、切削刃部全体を傾斜させる必要がある(図7参照)。しかし、この場合には、回転体部の回転に伴って切削刃部が回動する際、切削刃部における上記回転軸側の端部に対して対角に相当する部分(切削刃部の回転方向上流側の部分であって、上記回転軸側の端部から最も離れた部分)が描く回動軌跡の半径が、刃先の回転軸と反対の側の端部が描く回動軌跡の半径よりも大きくなる。このため、刃先の回動軌跡よりも外側に食み出した切削刃部の上記上流側の部分がシートの端面の未切削領域に接触することになり、その結果、端面切削加工に不具合を生じさせるおそれがある。
これに対し、上記のように、刃先が、切削刃部の側面部と直交する方向に対して傾斜しており、且つ、上記仮想直線に対して回転方向下流側に傾斜していることによって、切削部全体を傾斜させなくても、また、傾斜させる場合であっても比較的小さく傾斜させることによって、刃先を上記回転方向下流側に比較的大きく傾斜させることが可能となる。これにより、その分、切削刃部が未切削領域と接触することが抑制される。また、このように、切削刃部に前述の傾斜部を設けることが不要となるか、または、傾斜部を設ける場合であってもその傾斜角度を比較的小さいものとすることができるため、切削刃部の強度が比較的大きなものとなる。
従って、クラックやデラミを抑制することができ、切削部の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能となる。
上記構成の端面切削加工装置においては、
前記切削刃部が、前記仮想直線に垂直な方向に沿って、または、該垂直な方向に対して前記回転方向上流側の端部の方が下流側の端部よりも前記回転軸側に近いように傾斜されて配されていることが、好ましい。
かかる構成によれば、切削刃部における上記回転軸側の端部に対して対角に相当する部分の回動軌跡を、より小さくできるため、切削刃部がシートの端面の未切削領域と接触することをより抑制し得る。よて、端面切削加工をより十分に行うことが可能となる。
本発明に係る端面切削加工方法は、
積層されたシートの端面を切削加工する端面切削加工方法であって、
請求項1または2に記載の端面切削加工装置を用い、前記回転軸を中心として前記回転体部を回転させることによって前記切削部を回動させながら、該回動する前記切削部の前記刃先によって、前記シートの端面を切削加工する方法である。
かかる構成によれば、上記端面切削加工装置を用いて端面切削加工を行うことによって、上記の通り、クラックやデラミを抑制することができ、切削部の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能となる。
以上の通り、本発明によれば、クラックやデラミを抑制することができ、切削部の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能な端面切削加工装置及び端面切削加工方法が提供される。
本発明の実施形態に係る端面切削加工装置を示す概略側面図 図1の端面切削加工装置の回転体部及び切削刃部周辺を図1の右側から見た概略平面図 図2の端面切削加工装置に備えられた切削刃部を示す概略正面図 図3の切削刃部がシートの端面を切削している状態を図3の右側から示す概略側面図 本実施形態の切削刃部の回動軌跡を示す概略平面図 本実施形態の切削刃部の回動軌跡を示す概略平面図 切削刃部の側面部に直交する方向に沿って刃先が延在している切削刃部であって、仮想直線に対して刃先が回転方向下流側に傾斜しているように回転体部に配された切削刃部の回動軌跡を示す概略平面図
以下、本発明の実施形態に係る端面切削加工装置について、図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の端面切削加工装置1は、
積層されたシート50の端面50aを切削加工する端面切削加工装置1であって、
回転軸Rを有し、該回転軸Rを中心として回転する回転体部11と、
前記回転体部11の一方の面11aに固定されて前記端面50aを切削加工する切削部21とを備え、
前記切削部21は、前記回転体部11に固定される固定部23と、該固定部23から前記端面50aに向けて突出している切削刃部25とを有し、
前記切削刃部25は、その前記回転体部11の回転方向Mの下流側の端部に前記端面50aを切削する刃先27を有し、
前記刃先27は、前記切削刃部25の側面部25aと直交する方向Nに対して傾斜し、且つ、前記回転軸Rと前記刃先27の前記回転軸R側の端部27aとを通る仮想直線L1に対して前記回転方向Mの下流側に傾斜しているように構成されている。
端面切削加工装置1は、回転体部11を回転させることが可能であり、且つ、支持する切削部21が端面50a全体を切削するように移動可能な支持部31と、回転体部11を回転駆動させる駆動部33と、積層されたシート50を最下面側及び最上面側から挟んで保持する保持部35とを、さらに備えている。
シート50は、特に限定されるものではないが、例えば、偏光板が挙げられる。該偏光板としては、偏光子が粘着剤を介して保護フィルムと積層されたものが挙げられる。
シート50の形状は、例えば、矩形状である。
積層されるシート50の数量は、特に限定されない。
回転体部11は、回転することによって、切削部21の切削刃部25の刃先27に切削力を付与するものである。
回転体部11の形状、材質、大きさ等は、特に限定されるものではない。
例えば、回転体部11の形状は、円盤状であり、回転体部11は、ステンレス等の金属材料によって形成される。
回転体部11の大きさは、積層されるシート50の数量等に応じて適宜設定され得る。
回転体部11は、支持部31の移動に伴って、回転軸R方向及び回転軸Rに垂直な方向に移動可能に構成されている。
回転体部11は、支持部31に配された支軸32に回転可能に支持されている。
図1及び図2に示す態様では、回転体部11は、切削部21がぴったりと嵌め込まれるように、回転体部11の外周縁から内側に凹んで形成された凹部12を有している。
回転体部11の数量は、特に限定されない。積層されたシート50の1つの端面50aを切削加工できるように回転体部11が1つ備えられていても、互いに対向する2つの端面50aを一度に切削加工できるように2つ備えられていてもよい。
回転体部11の回転速度は、特に限定されないが、例えば、1000〜6000rpmとされ得る。
切削部21は、回転体部11の一方の面11aに固定されて、端面50aを切削加工するものである。
図1及び図2には、6つの切削部21が回転体部11に配されている態様を示すが、回転体部11に配される切削部21の数量は特に限定されるものではない。
切削部21は、回転体部11に固定される固定部23と、該固定部23から端面50aに向けて回転体部11よりも突出している切削刃部25とを有している。
固定部23は、回転軸Rと刃先27の回転軸R側の端部27aとを通る仮想直線L1に垂直な方向Pに沿って延在している。
固定部23は、回転軸Rの延在方向に沿って見たとき、矩形状に形成されている。
固定部23は、例えば、回転体部11に形成された凹部12に嵌め込まれて固定されるようになっている。図1及び図2の態様では、回転体部11の凹部12に嵌め込まれて、ビス等の固定部材23aによって固定されるように構成されている。
かかる固定部23の回転体部11上での配置が、切削刃部25の配置を決定するようになっている。
切削刃部25は、積層されたシート50の端面50aを切削するものである。
切削刃部25は、固定部23から回転体部11とは反対の側に突出しており、回転方向Mの下流側の端部に刃先27を有している。
切削刃部25は、回転軸Rの延在方向に沿って見たとき、矩形状に形成されており、回転軸R側の側面部25a及び回転軸Rから離れた側の側面部25bを有している。
刃先27は、積層されたシート50の端面50aを切削するように形成されている。
刃先27は、切削刃部25の側面部25aに直交する方向Nに対して傾斜している。
刃先27は、固定部23が回転体部11に固定された状態で、上記仮想直線L1に対して回転方向Mの下流側に傾斜している(回転軸R側の端部27aよりも、回転軸Rと反対の側の端部27bの方が回転方向Mの下流側に位置するように傾斜している)ように配される。
本実施形態では、切削刃部25は、固定部23と一体に形成されているが、固定部23とは別体に形成されていてもよい。
刃先27が仮想直線L1に対してなす角度θ1は、特に限定されるものではないが、
0°を超えて20°以下(0°<θ1≦20°)が好ましい。
また、刃先27が上記直交する方向Nに対してなす角度(回転方向Mを含む仮想平面上での角度)θ2も、特に限定されるものではないが、0°を超えて15°以下(0°<θ2≦15°)が好ましい。
切削刃部25の材質は、特に限定されるものではない。その材質としては、例えば、炭素鋼(S45C)等が挙げられる。
刃先27の材質は、端面50aを切削可能であれば、特に限定されるものではない。例えば、刃先27は、炭素鋼(S45C)の表面にダイヤモンド結晶の層を、最表面に有していてもよい。かかるダイヤモンド粒子の粒径としては、例えば、5〜50μmが挙げられる。
刃先27の形状は、特に限定されるものではない。例えば、刃先27は、回転軸Rの延在方向に沿って見たとき、直線状であっても、回転方向Mの下流側に向けて突出しているように湾曲していてもよい。
湾曲している場合、その曲率半径は、回転軸Rと刃先27の回転軸R側の端部27aとを最短で結ぶ距離に対して1〜50%であることが好ましい。
本実施形態では、切削刃部25は、刃先27から該刃先27とは反対側の端部に向かって、端面50aから離れる方向に傾斜した傾斜部26a、26bを有している。
切削刃部25が傾斜部26a、26bを有することによって、切削刃部25が端面50aの未切削領域と接触することを、より抑制し得る。
傾斜部26a、26bのうち、刃先27に最も近い傾斜部26aの傾斜角度(第1の前逃角であって、回転方向Mを含む仮想平面に対してなす角度)θ3は、例えば、0°を超えて15°以下(0°<θ3≦15°)とされ得る。
傾斜部26bの傾斜角度(第2の前逃角であって、回転方向Mを含む仮想平面に対してなす角度)は、適宜設定され得る。
また、回転方向Mを含む仮想平面に対する刃先27の傾斜角度(すくい角)は、0°を超えて20°以下(0°<すくい角≦20°)とされ得る。
なお、本発明においては、切削刃部25が傾斜部26a、26bを有さない態様を採用してもよい。
回転体部11での切削部21の配置は、固定部23が回転体部11に固定された状態で上記仮想直線L1に対して刃先27が回転方向下流側に傾斜しているような配置であればよく、特に限定されない。
例えば、図2に示す態様では、切削刃部25(すなわち、切削部21)が、回転体部11の一方の面11a上において仮想直線L1に垂直な方向Pに沿って配されている。
この場合には、回転体部11が回転すると、図5に示すように、切削刃部25の刃先27は、その通過する領域、すなわち、最も回転軸R側(回転軸Rに近い側の)の端部27aの回動軌跡D1と、最も回転軸Rとは反対の側(回転軸Rから離れた側)の端部27bの回動軌跡D2との間の領域で、端面50aを切削する。
このとき、切削刃部25における端部27aに対して対角に相当する部分(すなわち、切削刃部25の回転方向Mの上流側の部分であって、端部27aから最も離れた部分)の回動軌跡D3は、上記した刃先27の回転軸Rとは反対の側の端部27bの回動軌跡D2と略一致する。すなわち、回動軌跡D3は、端部27bの回動軌跡D2よりも外側に食み出していない。
よって、未切削領域(図5では回動軌跡D2よりも右側の領域)との接触が抑制されることになる。
例えば、図6に示すように、切削部21が、仮想直線L1に垂直な方向Pに対し、切削刃部25(すなわち、切削部21)の回転方向Mの上流側の端部が下流側の端部よりも回転軸Rに近く位置するように傾斜されて配されてもよい。
この場合においても、回転体部11が回転すると、図6に示すように、切削刃部25の刃先27は、その通過する領域、すなわち、最も回転軸R側(回転軸Rに近い側の)の端部27aの回動軌跡D1と、最も回転軸Rとは反対の側(回転軸Rから離れた側)の端部27bの回動軌跡D2との間の領域で、端面50aを切削する。
このとき、切削刃部25における端部27aに対して対角に相当する部分の回動軌跡D3は、上記した刃先27の回転軸Rとは反対の側の端部27bの回動軌跡D2よりも、小さくなる。具体的には、切削刃部25における端部27aに対して対角に相当する部分の回動軌跡D3は、上記した刃先27の回転軸Rとは反対の側の端部27bの回動軌跡D2よりも小さく、刃先27の回転軸R側の端部27aの回動軌跡D1よりも大きくなる。すなわち、回動軌跡D3は、端部27bの回動軌跡D2よりも外側に食み出していない。
よって、未切削領域(図6では回動軌跡D2よりも右側の領域)との接触が抑制されることになる。
これに対し、図7に示すように、刃先27が切削刃部25の側面部25aに直交する方向Nに沿って形成されている場合、刃先27を上記仮想直線L1に対して回転方向Mの下流側に傾斜させるためには、切削刃部25(すなわち、切削部21)全体が、該切削刃部25の回転方向Mの下流側の端部が上流側の端部よりも回転軸Rに近く位置するように傾斜される必要がある。
この場合には、切削刃部25における端部27aに対して対角に相当する部分の回動軌跡D3は、上記した刃先27の回転軸Rとは反対の側の端部27bの回動軌跡D2よりも大きくなる。すなわち、回動軌跡D3は、端部27bの回動軌跡D2よりも外側に食み出している。
よって、刃先27の回転軸Rとは反対の側の端部27bの回動軌跡D2よりも食み出した切削刃部25の部分が、未切削領域(図7では回動軌跡D2よりも右側)と接触してしまうことになり、その結果、端面切削加工によって端面50aに不具合が発生し易くなってしまう。
しかし、上記のように、図5及び図6の態様では、回動軌跡D3の半径が回動軌跡D2の半径と同じか、それよりも小さくなる。よって、図5及び図6の態様の方が、図7の態様よりも、切削刃部25が端面50aの未切削領域と接触することを抑制し得る。
支持部31は、回転体部11の回転方向Mを含む平面と平行な方向、及び、該平面に垂直な方向に沿って移動可能に構成されている。支持部31は、例えば、従来公知の移動装置によって、移動されるようになっている。
支持部31が上記平行な方向に移動することによって、端面50aの一端から他端まで全体を切削することができ、上記垂直な方向に移動することによって、刃先27の端面50aに対する切削深さが調整されるように構成されている。
駆動部33は、回転体部11を回転させるものである。駆動部33としては、例えば、モータが挙げられる。
保持部35は、積層されたシート50を最下面側及び最上面側から挟んで保持するものである。保持部35は、積層されたシート50の最上面と接触する第1の部分35aと、最下面と接触する第2の部分35bとを有し、これら第1及び第2の部分35a、35bで挟まれることによって、積層されたシート50が保持されるようになっている。保持部35は、シート50の最下面の中心と最上面の中心とを結ぶ仮想直線L2を中心として回転するようになっており(図1参照)、これにより、積層されたシート50における端面加工される端面50aを変更できるようになっている。
次いで、本実施形態の端面切削加工装置1の動作について説明する。
支持部31が移動されながら、回転体部11が駆動部33によって回転されると、積層されたシート50(積層体60)の回転体部11と対向する端面50a(積層体60の端面60a)が、その一端から他端に至るまで、切削部21の切削刃部25の刃先27によって切削される。
上記の通り、本実施形態の端面切削加工装置1は、
積層されたシート50の端面50aを切削加工する端面切削加工装置1であって、
回転軸Rを有し、該回転軸Rを中心として回転する回転体部11と、
前記回転体部11の一方の面11aに固定されて前記端面50aを切削加工する切削部21とを備え、
前記切削部21は、前記回転体部11に固定される固定部23と、該固定部23から前記端面50aに向けて突出している切削刃部25とを有し、
前記切削刃部25は、その前記回転体部11の回転方向Mの下流側の端部に前記端面50aを切削する刃先27を有し、
前記刃先27は、前記切削刃部25の側面部25aと直交する方向Nに対して傾斜し、且つ、前記回転軸Rと前記刃先27の前記回転軸R側の端部27aとを通る仮想直線L1に対して前記回転方向Mの下流側に傾斜しているように構成されている。
本実施形態の端面切削加工装置1によれば、刃先27が、上記仮想直線L1に対して回転方向Mの下流側に傾斜していることによって、上記仮想直線L1に沿って延在している場合よりも、端面切削加工の際にシート50にクラックやデラミが発生することを抑制し得る。
ここで、図7に示すように、切削刃部25の側面部25aに直交する方向Nに沿って刃先27が形成されてなる切削刃部25を用いる場合、上記仮想直線L1に対して回転方向Mの下流側に刃先27を傾斜させるためには、切削部21全体を傾斜させる必要がある。しかし、この場合には、回転体部11の回転に伴って切削刃部25が回動する際、切削刃部25における上記回転軸R側の端部27aに対して対角に相当する部分(切削刃部25の回転方向Mの上流側の部分であって、上記回転軸R側の端部27aから最も離れた部分)が描く回動軌跡D3の半径が、刃先27の回転軸Rとは反対の側の端部27bが描く回動軌跡D2の半径よりも大きくなる。このため、刃先27の回動軌跡D2よりも外側に食み出した切削刃部25の上記上流側の部分がシート50の端面50aの未切削領域に接触することになり、その結果、端面切削加工に不具合を生じさせるおそれがある。
これに対し、本実施形態のように、刃先27が、切削刃部25の側面部25aと直交する方向Nに対して傾斜しており、且つ、上記仮想直線L1に対して回転方向Mの下流側に傾斜していることによって、切削部21全体を傾斜させなくても、また、傾斜させる場合であっても比較的小さく傾斜させることによって、刃先27を上記回転方向Mの下流側に傾斜させることが可能となる。これにより、その分、切削刃部が未切削領域と接触することが抑制される。また、このように、切削刃部25に傾斜部26a、26bを設けることが不要となるか、または、傾斜部26a、26bを設ける場合であってもその傾斜角度θ3を比較的小さいものとすることができるため、切削刃部25の強度が比較的大きなものとなる。
従って、クラックやデラミを抑制することができ、切削部21の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能となる。
本実施形態の端面切削加工装置1においては、
切削刃部25が、仮想直線L1に垂直な方向Pに沿って、または、該垂直な方向Pに対して前記回転方向Mの上流側の端部の方が下流側の端部よりも回転軸R側に近いように傾斜されて配されるように構成されていることが、好ましい。
かかる構成によれば、切削刃部25における上記回転軸R側の端部27aに対して対角に相当する部分の回動軌跡D3を比較的小さくできるため、切削刃部25がシート50の端面50aの未切削領域と接触することをより抑制し得る。よって、端面加工をより十分に行うことが可能となる。
本実施形態の端面切削加工方法は、
積層されたシート50の端面50aを切削加工する端面切削加工方法であって、
上記端面切削加工装置1を用い、前記回転軸Rを中心として前記回転体部11を回転させることによって前記切削部21を回動させながら、該回動する前記切削部21の前記刃先27によって、前記シート50の端面50aを切削加工する方法である。
かかる構成によれば、上記端面切削加工装置1を用いて端面切削加工を行うことによって、上記の通り、クラックやデラミを抑制することができ、切削部の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能となる。
以上の通り、本実施形態によれば、クラックやデラミを抑制することができ、切削部21の強度が比較的高く、しかも、端面切削加工を十分に行うことが可能な端面切削加工装置1及び端面切削加工方法が提供される。
以上のように本発明の実施の形態及び実施例について説明を行なったが、各実施の形態及び実施例の特徴を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態及び実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:端面切削加工装置、11:回転体部、11a:一方の面、21:切削部、23:固定部、25:切削刃部、27:刃先、27a、27b:端部、31:支持部、33:駆動部、35:保持部、50:シート、50a:端面

Claims (3)

  1. 積層されたシートの端面を切削加工する端面切削加工装置であって、
    回転軸を有し、該回転軸を中心として回転する回転体部と、
    前記回転体部の一方の面に固定されて前記端面を切削加工する切削部とを備え、
    前記切削部は、前記回転体部に固定される固定部と、該固定部から前記端面に向けて突出している切削刃部とを有し、
    前記切削刃部は、その前記回転体部の回転方向下流側の端部に前記端面を切削する刃先を有し、
    前記刃先は、前記切削刃部の側面部と直交する方向に対して傾斜し、且つ、前記回転軸と前記刃先の前記回転軸側の端部とを通る仮想直線に対して前記回転方向下流側に傾斜しているように構成された、端面切削加工装置。
  2. 前記切削刃部が、前記仮想直線に垂直な方向に沿って、または、該垂直な方向に対して前記回転方向上流側の端部の方が下流側の端部よりも前記回転軸側に近いように傾斜されて配された、請求項1に記載の端面切削加工装置。
  3. 積層されたシートの端面を切削加工する端面切削加工方法であって、
    請求項1または2に記載の端面切削加工装置を用い、前記回転軸を中心として前記回転体部を回転させることによって前記切削部を回動させながら、該回動する前記切削部の前記刃先によって、前記シートの端面を切削加工する、端面切削加工方法。
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