JP2018102582A - 容量可変バッグ - Google Patents

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憲二郎 北
Kenjiro Kita
憲二郎 北
純二 中西
Junji Nakanishi
純二 中西
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Abstract

【課題】容量を大きく変更可能な容量可変バッグを提供する。
【解決手段】本発明の容量可変バッグは、第1側壁31cと第1底壁を有し、前記第1側壁31cの上縁が第1開口部31aとされた第1収納部31と、第2側壁32cを有し、前記第2側壁32cの上縁が第2開口部32aとされた第2収納部32とを備え、前記第2収納部32は、前記第1収納部31と前記第2収納部32とが重ね合された状態となる第1位置と、前記第2収納部32が前記第1収納部31の上方へ突出した状態となる第2位置との間で移動可能であり、前記第2収納部32は、前記第2位置とされたときに前記第1収納部31に係合可能に構成されている.
【選択図】図4

Description

本発明は、容量可変バッグに関する。
荷物を入れるためのバッグは、使用目的や使用者の嗜好等に合うように様々な形態のものが提案されている。例えば旅行用バッグでは、旅行の目的、行き先、日数等に合わせて、大きさや形状の異なる種々のものが存在し、使用者は、必要となる大きさや形状のものを適宜選定することになる。しかし、旅行の目的等に合わせてその都度、必要な形態のバッグを選定して準備するのは、面倒である上にコストもかかり、また、多種類のバッグを保持するための保管スペースも必要となって不便でもある。
そこで、従来から、容量を可変とするバッグが提案されている。特許文献1には、持ち手を兼ねた支柱と、上部バッグ体、中間バッグ体、及び下部バッグ体の3つのバッグ体を備えたキャリーバッグが記載されている。上部バッグ体と下部バッグ体との間に配置された中間バッグ体は、蛇腹状に構成され、通常時は、上部バッグ体と下部バッグ体とをファスナーで閉じて両者を係止部材で係止することにより、縮んだ状態に保持されている。一方、収納量が多くしたい場合には、係止部材をはずしてファスナーを開き、支柱を伸ばす。こうすることにより中間バッグ体を引き伸ばして、収納量の変化に対応できるようにしている。
また、特許文献2には、容量を可変とするスーツケースが記載されている。ここでは、スーツケースを構成する左右の本体部分に蝶番型の伸縮機構を設け、伸縮機構の部分をファスナーで開閉可能として、収納量の変化に対応できるようにしている。
実用新案登録第3145621号 特開2015−54128号公報
しかし、これら従来から知られているキャリーバッグやスーツケース等のバッグ体では、蛇腹状の部分や折り畳まれた部分を引き伸ばすだけであるため、容量の可変レベルがそれほど大きくないものであった。
本発明は、従来のこうした問題を解決するためになされたものであり、その目的は、容量を大きく変更可能な容量可変バッグを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の容量可変バッグは、第1側壁と第1底壁を有し、前記第1側壁の上縁が第1開口部とされた第1収納部と、第2側壁を有し、前記第2側壁の上縁が第2開口部とされた第2収納部とを備え、前記第2収納部は、前記第1収納部と前記第2収納部とが重ね合された状態となる第1位置と、前記第2収納部が前記第1収納部の上方へ突出した状態となる第2位置との間で移動可能であり、前記第2収納部は、前記第2位置とされたときに前記第1収納部に係合可能に構成されている。
上記の構成によれば、容量可変バッグは、第1収納部と第2収納部を備え、第2収納部は、第1収納部に重ね合された第1位置と、第1収納部から外部へ突出した状態の第2位置とに移動可能とされている。このため、第1位置と第2位置との間で、容量可変バッグの収納容量を大きく変更できる。
上記発明において、前記第2収納部は、第2底壁を有し、前記第1収納部の内部で該第1収納部に重ね合された状態となる前記第1位置と、前記第1収納部の前記第1開口部から該第1収納部の外部へ突出した状態となる前記第2位置との間で移動可能であることが好ましい。
上記発明において、前記第2収納部の第2底壁には、第2収納部の内外を連通する連通部が設けられていることが好ましい。
上記発明において、前記第1収納部の第1側壁の外側には、第3収納部が接合されており、前記第1側壁と前記第3収納部との接合状態を解除することにより、前記第1側壁に第3開口部が形成されることが好ましい。
上記発明において、前記第1収納部の外側には、着脱自在な第4収納部が設けられていることが好ましい。
上記発明において、前記第1収納部及び前記第2収納部のうちの少なくともいずれか一方の内部には、分割壁が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、容量を大きく変更可能な容量可変バッグを得ることができる。
(a)、(b)は上記実施形態のキャリーバッグを示す斜視図、(a)は、上下方向寸法が小さい状態を示し、(b)は、上下寸法が大きい状態を示す。 (a)、(b)は上記実施形態のフレーム体を示す斜視図、(a)は、上下方向寸法が小さい状態を示し、(b)は、上下寸法が大きい状態を示す。 (a)、(b)、(c)はフレーム体の構造について説明する図。 (a)、(b)は上記実施形態のバッグ体を示す斜視図、(a)は、上下方向寸法が小さい状態を示し、(b)は、上下寸法が大きい状態を示す。 (a)、(b)はバッグ体の構造について説明する図。(a)は、上下方向寸法が小さい状態を示し、(b)は、上下寸法が大きい状態を示す。 (a)〜(d)は、バッグ体の係止構造を説明する図。 (a)、(b)はバッグ体の第3収納部について説明する図。 (a)、(b)はフレーム体の変更例を示す斜視図。 (a)、(b)はフレーム体の分割シャフトの変更例について説明する図。 (a)、(b)、(c)はフレーム体の分割シャフトの変更例について説明する図。 (a)、(b)はフレーム体の変更例について説明する図。(a)は、上下方向寸法が小さい状態を示し、(b)は、上下寸法が大きい状態を示す。 (a)、(b)は衝撃吸収機構の変更例を示す斜視図。 (a)、(b)はキャリーバッグの変更例を示す斜視図、(a)は正面側から見た図、(b)は背面側から見た図。 (a)、(b)はキャリーバッグの変更例を示す斜視図、(a)は、上下方向寸法が小さい状態を示し、(b)は、上下寸法が大きい状態を示す。
以下、本発明を具体化したバッグ用の立体フレーム構造体について、立体フレーム構造体に容量可変バッグが取り付けられたキャリーバッグを例に挙げて説明する。
図1に示すように、キャリーバッグは、全体が略直方体形状に形成されており、立体フレーム構造体としてのフレーム体1と、容量可変バッグとしてのバッグ体2とからなる。ここで、キャリーバッグ、フレーム体1、及びバッグ体2の上下方向、前後方向、左右方向を図1に示すように定義して、以下説明する。
まず、フレーム体1について説明する。
図2に示すように、フレーム体1は、略直方体形状のフレーム部10と、フレーム部10の後下方の2箇所に取り付けられたホイール部21と、フレーム部10の後方で上下方向に延びる持ち手部22と、フレーム部10前下方の2箇所に設けられた支持部23と、フレーム部10の上下方向中間部でフレーム部10の周囲を囲むように取り付けられた補強部24と、フレーム部10下方に取り付けられた底壁部25とを備えている。フレーム部10は、内部にバッグ体2を保持可能とするための部材である。ホイール部21は、キャリーバッグを着地させた状態で移動可能とするための部材であり、持ち手部22はその際に使用者が手で支持するための部材である。支持部23は、ホイール部21とともに、キャリーバッグを起立状態で支持するための部材である。補強部24は、フレーム部10の側面を補強して、キャリーバッグ全体の強度を高めるための部材である。底壁部25は、フレーム部10の内部のバッグ体2を支持するための部材である。
フレーム体1の材質は、特に限定されず、強度、重量等、要求される性質に合わせて適宜選択することができる。例えば、鉄、アルミニウム等の金属、CFRP、GFRP等の繊維強化樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルーブタジエンースチレン(ABS)樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
図2及び図3に示すように、フレーム体1を構成するフレーム部10は、上下方向に延びる4本の第1シャフト11と、前後方向に延びる4本の第2シャフト12と、左右方向に延びる4本の第3シャフト13を備えて略直方体形状に形成されている。いずれのシャフト11、12、13も円筒形状に形成されている。
図3(a)に示すように、上記実施形態の第1シャフト11は、一対の分割シャフト11a、11bに分割され、上方の分割シャフト11aの下端部が、下方の分割シャフト11bの上端部内に挿入されて構成されている。また、図3(c)に示すように、下方の分割シャフト11bの下端部は閉塞されているとともに、上方の分割シャフト11aの下縁部は閉塞されている。そして、分割シャフト11bの下端部と、分割シャフト11aの下縁部との間には、分割シャフト11a、11bを離間する方向へ付勢する付勢部材としてのバネ部材11dが配設されている。図3(c)では、バネ部材11dの配設状態がわかるように、下方の分割シャフト11bを二点鎖線で示している。
さらに、分割シャフト11bの上端部には、公知の締め付け部材11cが設けられており、上方の分割シャフト11aの下端部が下方の分割シャフト11bの上端部内に挿入された状態で、分割シャフト11a、11bの位置を固定することができる。このため、締め付け部材11cを緩めると、分割シャフト11a、11bは離間する方向へ付勢され、締め付け部材11cを締めると、分割シャフト11a、11bを所定位置で固定することができる。分割シャフト11a、11bが請求項で言う伸縮機構である。
上記実施形態では、前後方向に延びる第2シャフト12、左右方向に延びる第3シャフト13については、分割シャフトを有しておらず、いずれも単体のシャフト12、13として構成されている。
フレーム体1には、衝撃を吸収するための衝撃吸収機構が設けられている。図3(b)に示すように、第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13の両端部は、それぞれ、弾性部材としての連結部バネ部材14を介して、シャフト連結部15に連結されている。シャフト連結部15は、上下、前後、左右の3方向に分岐する形状となっており、連結部バネ部材14は、シャフト連結部15の3方向に分岐する各端部と各シャフト11、12、13の端部との間に取付けられている、また、図3(a)に示すように、各シャフト11、12、13の端部から、各連結部バネ部材14、及びシャフト連結部15にかけての領域は、連結部16によって被覆されている。連結部16は、上下、前後、左右の3方向に延びる筒形状とされている。こうした構造により、フレーム体1に衝撃が加わった場合には、連結部バネ部材14が伸縮して衝撃を吸収することができる。連結部バネ部材14が、請求項で言う衝撃吸収機構である。
持ち手部22は、後下方の第3シャフト13の中央を挟んで左右対称の位置から、後上方の第3シャフト13に向かって延びる一対の円筒筒状の支柱22aと、後上方の第3シャフト13のさらに上方に突出する持ち手22bとを備えている。一対の支柱22aと持ち手22bとの間には、公知のラチェット機構が設けられ、持ち手22bを引き出して所望の高さ位置で固定可能に構成されている。
ホイール部21は、フレーム部10の後下方の連結部16に回動可能に取り付けられている。ホイール部21は、後方の第1シャフト11から後方へ突出するとともに、下方の第2シャフト12から下方へ突出している。
支持部23は、フレーム部10の前下方の連結部16から下方に延出する形状で、連結部16と一体に形成されている。ホイール部21におけるフレーム部10の下端からの突出量と、支持部23におけるフレーム部10の下端からの突出量は同一となっており、ホイール部21と支持部23により、フレーム体1を起立状態で支持することができる。
フレーム部10の側面には、補強部24が全周にわたって取り付けられており、下方の第2シャフト12の間(フレーム部10の底面)には、底壁部25が取り付けられている。補強部24は、板状の部材であり、フレーム部10の上下方向の中間位置に取り付けられている。また、底壁部25も同様に、板状の部材であり、底面の前後方向の中間位置に取り付けられている。
次に、バッグ体2について説明する。
図4、図5に示すように、上記実施形態のバッグ体2は、上端に第1開口部31aが形成された箱状の第1収納部31の内部に、上端に第2開口部32aが形成された箱状の第2収納部32が収納された、いわゆる入れ子構造となっている。上記実施形態のバッグ体2では、第1収納部31と第2収納部32の収納容量はほぼ同じとされている。ここで、図5は、バッグ体2の内部構造を理解しやすいように、バッグ体2の骨格構造を示す説明図である。図5(a)は、図4(a)でのバッグ体2を左右方向中間位置で前後方向に切断した状態を説明する斜視図であり、図5(b)は、図4(b)でのバッグ体2を左右方向中間位置で前後方向に切断した状態を説明する斜視図である。
図5(a)、(b)に示すように、第1収納部31は、矩形状の第1底壁31bの4辺のそれぞれから4つの第1側壁31cが立設される略直方体形状の箱状に形成されて、4つの第1側壁31cの上縁が第1開口部31aとされている。第2収納部32は、矩形状の第2底壁32bから4つの第2側壁32cが立設される略直方体形状の箱状に形成されて、4つの第2側壁32cの上縁が第2開口部32aとされている点で第1収納部31と共通している。一方、第2収納部32の内部には、第2分割壁32dが形成されており、第2底壁32bが底部全体に形成されていない点で、第1収納部31とは異なっている。
この点について説明すると、第2収納部32は、4つの第2側壁32cのうち、前後方向に向かい合う一対の第2側壁32cの間に、さらに第2分割壁32dが形成されている。そして、前方の第2側壁32cと第2分割壁32dとの間には、第2底壁32bが形成されているのに対し、後方の第2側壁32cと第2分割壁32dとの間には、第2底壁32bが形成されていない。したがって、図5(b)に示すように、第2収納部32を第1収納部31の外部へ突出させると、バッグ体2の前方では、上方の第2収納部32と下方の第1収納部31との間に、第2収納部32の第2底壁32bが存在する2階建て構造となるのに対し、バッグ体2の後方では、上方の第2収納部32と下方の第1収納部が連通状態となり、上下方向に長い空間が形成されることになる。ここで、第2収納部32の後方の第2側壁32cと第2分割壁32dとの間、つまり、第2底壁32bが形成されていない部分を連通部32eと言う。また、第1収納部31と第2収納部32の関係において、第1収納部31の内部に第2収納部が収納された状態を、第1位置と言い、第1収納部31の第1開口部から第2収納部が外部へ突出した状態と第2位置と言う。
図6(a)〜(d)に示すように、第1収納部31の第1側壁31cの外周面上端部には、被係止部31dが設けられ、第2収納部32の第2側壁32cの外周面下暗部には、係止部32gが設けられている。係止部32gが被係止部31dと係止することにより、第2収納部32が第1収納部31から外部に突出された第2位置で、位置関係が固定される。より具体的には、図6(a)に示すように、第1収納部31の被係止部31dは、第1側壁31cの外周面上端部で上縁に沿って延びるような形状の面ファスナーである。また、第2収納部32の係止部32gは、第2側壁32cの外周面下端部で下縁に沿って延びて、上縁が第2側壁32cに接合された舌片形状に形成されている。係止部32gにおける一方の面(図6(c)での右側の面)には、被係止部31dの面ファスナーと接合する面ファスナーが設けられている。図6(a)、(c)に示すように、第1位置では、係止部32gは第1収納部31の第1側壁31cと第2収納部32の第2側壁32cとの間に挟まれた状態となっている。一方、図6(b)、(d)に示すように、第2位置では、係止部32gの一方の面の面ファスナーを、被係止部31dの面ファスナーに係止することで、第2収納部32を第1収納部31に対して位置固定する。上記実施形態では、こうした係止構造により、第2収納部32を第1収納部31の上端部近傍で係止することができる。なお、図6は、係止構造が理解しやすいように、係止部32g、被係止部31d以外の構成を省略した図としている。
図4(a)、図5(a)に示すように、第2収納部32の第2側壁32cの高さ寸法は、第1収納部31の第1側壁31cの高さ寸法よりやや大きく形成されている。このため、第1収納部31と第2収納部32が第1位置にあるときには、第2側壁32cの上端部が、第1側壁31cの上端縁から外部にやや露出した状態となっている。
また、第1収納部31の第1開口部31a、第2収納部32の第2開口部32aは、ともに矩形状に形成されており、第1開口部31aの開口形状は、第2収納部32の外周面形状と同一形状で、ほぼ同一の大きさとなっている。このため、図4(b)、図5(b)に示すように、第2位置では、第1収納部31の第1側壁31cの内周面と、第2収納部32の第2側壁32cの外周面との間に隙間が生じないように構成されている。
図5に示すように、各第1側壁31cの上端部と、各第2側壁32cの下端部との間には、連結インナー37が設けられている。連結インナー37は布帛で構成され、第1位置では、第1側壁31cの外面と第2側壁32cの内面との間で延ばされた状態で挟まれている。一方、第2位置では、中央部分で折り畳まれて第1側壁31cの上端部及び第2側壁32cの下端部から垂れ下がった状態となっている。
図1、図4、図7に示すように、第1収納部31の第1側壁31cの外面には、それぞれ内容量の小さいバッグとして使用できる第3収納部34a及び第4収納部34bが設けられている。図7(a)に示すように、第1収納部31の前方側の第1側壁31cに設けられた第3収納部34aの側方及び上方の3方には、ファスナー34cが設けられている。そのため、図7(a)に示すように、ファスナー34cが閉じられた状態では、前方側の第1側壁31cに第3収納部34aが接合されている。また、図7(b)に示すように、ファスナー34cを開けた状態では、第1側壁31cと第3収納部34aとの接合状態が解除されて、前方側の第1側壁31cに第3開口部39が形成される。そのため、バッグ体2が第2位置にあるとき、第3開口部39を介してバッグ体内部の物を出し入れすることができる。なお、図7では、第3開口部39の構成をわかりやすく説明するため、第1収納部31及び第3収納部34a以外の部材を省略した図としている。
また、前方側以外の第1側壁31cに設けられた第4収納部34bは、例えば、ファスナー、面ファスナー、スナップボタン等により着脱可能とすることもできる。着脱可能とすることで、バッグ体2とは別体として持ち運びをすることができる。
上記実施形態では、第3開口部39を形成可能に設けられた収納部を第3収納部34aと言い。着脱可能に設けられた収納部を第4収納部34bと言うものとする。
バッグ体2には、バッグ体2をフレーム体1内に保持して固定するための固定部35が複数箇所に設けられている。図4に示すように、第1収納部31の外周面であって、隣り合う第1側壁31cの境界部分となる4つの角部には、上下方向に延びる円筒形状の第1固定部35aが設けられている。第1収納部31の左右の第1側壁31cの下端縁には、前後方向に延びる円筒形状の第2固定部35bが2箇所ずつ設けられており、第1収納部31の前後の第1側壁31cの下端縁には、左右方向に延びる円筒形状の第3固定部35cが設けられている。
また、第2収納部32の第2開口部32aにおいて左右方向で対向する一対の開口縁には、前後方向に延びる円筒形状の第2固定部35bが設けられている。第2収納部32の前後方向で対向する一対の第2側壁32cの上部には、左右方向に延びる第3固定部35cが設けられている。
第1固定部35aは、バッグ体2をフレーム体1に保持する際に、フレーム体1の第1シャフト11に巻き付けるようにして、バッグ体2をフレーム体1に固定するためのものである。また、第2固定部35bは、フレーム体1の第2シャフト12に巻き付けるようにして、バッグ体2をフレーム体1に固定するためのものである。さらに、第3固定部35cは、フレーム体1の第3シャフト13に巻き付けるようにして、バッグ体2をフレーム体1に固定するためのものである。そのため、第1固定部35aは、第1シャフト11の軸線方向に沿うように上下方向に切り欠かれた円筒形状とされており、内周面が、第1シャフト11の外周面形状に沿うような形状とされている。第2固定部35bは、第2シャフト12の軸線方向に沿うように前後方向に切り欠かれた円筒形状とされており、内周面が、第2シャフト12の外周面形状に沿うような形状とされている。第3固定部35cも同様の形状となっている。なお、第1固定部35aは、第1シャフト11に設けられた締め付け部材11cとは異なる位置となるように設けられている。
図4に示すように、第2収納部32の第2開口部32aにおける後方側の開口縁には、第2開口部32aを閉塞可能な蓋部33が一体に形成されている。蓋部33の前方端部には、係合部33aが設けられ、第2収納部32の前方側の第2側壁32cの上方端部、具体的には、前上方の第3固定部35cに設けられた被係合部32fと係合されることで、蓋部33が第2開口部32aを閉塞する。
さらに、蓋部33の裏面には、アルミニウム等の金属、或いは、CFRP、GFRP等の繊維強化樹脂等からなる略長方形状の補強プレート36が取付けられている。補強プレート36の左右方向両端部は、下方に向かうように湾曲され、蓋部33を閉塞した状態では、補強プレート36の左右方向両端部が第2収納部32の第2固定部35bの外側に位置するように構成されている。補強プレート36の左右方向中央部の後方寄りには、ハンガーフック38が設けられている。ハンガーフック38の材質としては、金属製、繊維強化樹脂製、合成樹脂製を例示することができる。
なお、バッグ体2の材質は、特に限定されず、強度、重量等、要求される性質に合わせて適宜選択することができる。例えば、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の合成繊維からなる布帛、綿、麻、毛等の天然繊維からなる布帛、皮革、カーボン布帛等が挙げられる。
次に、立体フレーム構造体としてのフレーム体1、容量可変バッグとしてのバッグ体2、及び、フレーム体1とバッグ体2を備えたキャリーバッグの作用について述べる。
上記実施形態のキャリーバッグは、フレーム体1の第1シャフト11のみが分割シャフト11a、11bに分割されて、それぞれが締め付け部材11cで固定される。また、バッグ体2が第1収納部31と、第1収納部31から上方へ突出した状態で係止される第2収納部32とで構成されている。したがって、上方の分割シャフト11aと下方の分割シャフト11bとの位置関係と、第1収納部31と第2収納部32との位置関係により、キャリーバッグの収納容量を調整することができる。
図1(a)、図2(a)、図4(a)に示すように、キャリーバッグの収納容量を最も少なくしたい場合には、フレーム体1の上下方向の高さが最も低くなるように位置調整する。この状態では、第1シャフト11の上方の分割シャフト11aの下端部が、下方の分割シャフト11bの上端部内へ挿入され、その挿入量が最も多い状態となっている。また、バッグ体2の第2収納部32が第1収納部31の中に収納され、第2収納部32の第2底壁32bが、第1収納部31の第1底壁31bと当接した状態となっている。この状態で、締め付け部材11cにより分割シャフト11a、11bを締め付け固定することで、分割シャフト11a、11bの長さが固定される。バッグ体2の収納容量としては、第2収納部32の収納容量のみとなり、最も少なくなる。
一方、図1(b)、図2(b)、図4(b)に示すように、収納容量を最も多くしたい場合には、フレーム体1の4本の第1シャフト11の各締め付け部材11cを緩めて、上方の分割シャフト11aが下方の分割シャフト11bに対して移動可能な状態とする。そして、バッグ体2の第2収納部32に形成された左右の第2固定部35bの位置で、第2固定部35bを第2シャフト12とともに掴んで上方へ引き上げる。これにより、下方の分割シャフト11b内での上方の分割シャフト11aの下端部の挿入量が少なくなって、第1シャフト11の全長が長くなり、フレーム体1が上下方向に伸長した形状となる。なお、このとき、第1シャフト11内に配設されたバネ部材11dが、分割シャフト11a、11bを離間する方向に付勢する。このため、バネ部材11dの付勢機能により、第2収納部32の引き上げをスムーズに行うことができる。
また、第1シャフト11の伸長に追従して、バッグ体2の第2収納部32は、第1収納部31から上方へ突出するように移動し、第1収納部31の第1側壁31cの外周面上端部に設けられた被係止部31dと、第2収納部32の第2側壁32cの外周面下端部に設けられた係止部32gとの係止により、第2収納部32の位置が最も高い位置で固定される。このとき、バッグ体2の前方では、バッグ体2の上下方向中間位置に第2収納部32の第2底壁32bが位置して2階建て構造となる一方、バッグ体2の後方では、上下方向に長い収納空間が形成される。バッグ体2の収納容量としては、第1収納部31の収納容量と第2収納部32の収納容量とを併せたものとなり、最も少ない場合に比べて約2倍の収納容量となる。
なお、このとき、上方へ移動した第2収納部32の下側に形成された収納空間、つまり、第1収納部31内の収納空間に対しては、第3収納部34aのファスナー34cを開放して、第3開口部39を介しての物の出し入れが可能となっている。
また、フレーム体1には、衝撃吸収機構として、弾性部材としての連結部バネ部材14が設けられている。略直方体形状に形成されたフレーム体1の角部には、シャフト連結部15が取付けられ、第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13は、それぞれ連結部バネ部材14を介してシャフト連結部15と連結されている。フレーム体1の上下、前後、左右の3方向に配置された連結部バネ部材14により、フレーム体1に外方から衝撃が加わったような場合にその衝撃が吸収される。
次に、上記実施形態のキャリーバッグ、フレーム体1、及びバッグ体2の効果について述べる。
(1)フレーム体1のフレーム部10は、第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13で囲まれた略直方体形状に形成されている。このため、フレーム体1の剛性が高くなり、強度の高いキャリーバッグとすることができる。
(2)フレーム部10で上下方向に延びる第1シャフト11は、分割シャフト11a、11bに分割されて、上方の分割シャフト11aの下端部が、下方の分割シャフト11bの上端部内に挿入される構成となっている。このため、上方の分割シャフト11aの挿入量を変えることで、第1シャフト11の上下方向の寸法を変えることができる。分割シャフト11a、11bを同程度の長さに形成すれば、上方の分割シャフト11aの挿入量が最も大きい場合には、最も小さい場合に比べて、第1シャフト11の長さは約2倍となり、フレーム体1の大きさを約2倍にすることができる。
(3)分割シャフト11a、11bには、分割シャフト11a、11bを離間する方向へ付勢する付勢部材としてのバネ部材11dが配設されている。このため、締め付け部材11cを緩めると、分割シャフト11a、11bは離間する方向へ付勢されて、第1シャフト11が長さを容易に伸ばすことができる。
(4)分割シャフト11a、11bは、締め付け部材11cで固定される。したがって、所定の長さに設定した第1シャフト11を安定して保持することができる。容量を変えた状態でのキャリーバッグの形状安定性が向上する。
(5)第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13の端部には、衝撃吸収機構としての連結部バネ部材14が設けられ、連結部バネ部材14を介してシャフト連結部15と連結されている。このため、キャリーバッグに衝撃が加わった場合に、連結部バネ部材14で衝撃を吸収することができる。連結部バネ部材14が衝撃吸収機能を有することにより、フレーム体1の破損を抑制することができるとともに、バッグ体2の破損を抑制することができる。さらに、バッグ体2内部に収納された物品を保護することができる。
(6)フレーム体1には、ホイール部21が設けられているため、バッグ体2内の重量物を入れた場合であっても、容易に運搬することができる。
(7)ホイール部21は、後方の第1シャフト11から後方へ突出している。このため、段差を乗り越えやすく、また、階段状の場所では段差の側面に沿ってフレーム体1を上方へ引き上げやすい。
(8)フレーム部10の前下方では、連結部16の下方に延出する形状で、支持部23が一体形成されている。また、ホイール部21におけるフレーム部10の下端からの突出量と、支持部23におけるフレーム部10の下端からの突出量は同一となっている。このため、ホイール部21と支持部23により、フレーム体1を起立状態で支持することができる。
(9)フレーム部10の側面には、補強部24が全周にわたって取り付けられている。このため、フレーム体1の剛性が高くなり、強度の高いキャリーバッグとすることができる。
(10)フレーム部10の下方の第2シャフト12の間には、底壁部25が取り付けられている。このため、フレーム体1に収納されたバッグ体2を安定して保持することができる。
(11)バッグ体2の蓋部33の裏面には、略長方形状の補強プレート36が取付けられている。補強プレート36の左右方向両端部は、蓋部33を閉じた状態で第2収納部32の第2固定部35bの外側に位置するように構成されている。このため、補強プレート36は、フレーム体1上方の第2シャフト12に支持されている。第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13で囲まれた略直方体形状のフレーム体1の剛性が高いことに加え、フレーム体1に支持される補強プレート36が取付けられていることから、バッグ体2の蓋部33を閉じた状態で、蓋部33の上に人が座ることも可能である。
(12)バッグ体2は、いわゆる入れ子構造となっており、第2収納部32が第1収納部31内に収納された状態と、第2収納部32を第1収納部31の上方へ突出した状態とに変化させることができる。上記実施形態のバッグ体2では、第1収納部31と第2収納部32の収納容量はほぼ同じであり、第2収納部32を第1収納部31の上端部近傍で係止している。このため、第2収納部32を第1収納部31の上方へ突出した状態(第2位置)では、第2収納部32が第1収納部31内に収納された状態(第1位置)と比べて、バッグ体の収納容量を約2倍にすることができる。
(13)バッグ体2の第2収納部32が第1収納部31の上方へ突出した状態(第2位置)では、バッグ体2の前方では、第2収納部32の第2底壁32bがバッグ体2の中間に位置する2階建て構造となるのに対し、バッグ体2の後方では、第2収納部32と第1収納部31が連通状態となり、上下方向に長い空間が形成される。このため、コート、上着といった丈の長い衣類を収納したり、大きな物品を収納したりすることができる。また、蓋部33の補強プレート36にはハンガーフック38が設けられているため、丈の長い衣類を収納するのに便利である。
(14)バッグ体2の第1収納部31の前方側の第1側壁31cには、第3収納部34aのファスナー34cによって開放される第3開口部39が形成されている。このため、上方へ移動した第2収納部32の下側に形成された空間、つまり、第1収納部31内の空間に対しては、第3開口部39を介して物の出し入れをすることができる。
(15)バッグ体2の第2収納部32に形成された左右の第2固定部35bはフレーム部10の第2シャフト12を被覆している。このため、第2固定部35bを第2シャフト12とともに掴んで上方へ引き上げると、フレーム部10が上下方向に伸長するとともに、これに追従して、バッグ体2の第2収納部32は、第1収納部31から上部へ突出する状態の第2位置に移動する。バッグ体2とフレーム体1とを同時に伸縮することができる。
(16)バッグ体2の第1収納部31の第1側壁31cには、着脱可能な第4収納部34bが設けられている。そのため、小容量のバッグとして、バッグ体2とは別体に持ち運びすることができる。
上記実施形態は以下のように変更してもよく、また、これらの変更例を適宜組み合わせて適用してもよい。
・ 上記実施形態では、フレーム体1は、第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13からなる略直方体形状としたが、形状はこれに限定されない。図8(a)、(b)に示すように、後方の第3シャフト13が3本で構成され、中間位置の第3シャフト13に第2シャフト12が連結される形状として、フレーム体1の後方が上方或いは下方に突出するような形状としてもよい。
・ 上記実施形態では、フレーム体1は、いずれも各4本の第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13が連結される構成としたが、各シャフト11、12、13の本数はこれに限定されない。図8に示すように、各シャフト11、12、13は5本以上であってもよい。シャフト11、12、13の本数が増加することでフレーム体1の剛性が増す。
・ 上記実施形態では、フレーム体1を、上下方向に延びる第1シャフト11、前後方向に延びる第2シャフト12、左右方向に延びる第3シャフト13をそれぞれ別体で形成し、バネ部材14を介してシャフト連結部15に連結する構成としたが、シャフトの形状はこれに限定されない。例えば、第1シャフト11と第2シャフト12を一体に形成してもよく、第2シャフト12と第3シャフト13を一体に形成してもよい。この場合、各シャフト11、12、13は、バネ部材14を介して連結された構成となっていなくてもよい。フレーム体1の一部をこうした構成として、残りの一部を、シャフトの端部がバネ部材14を介してシャフト連結部15に連結する構成としてもよい。
・ 上記実施形態では、第1シャフト11のみを分割シャフト11a、11bからなる伸縮機構を有する構成としたが、第2シャフト12、或いは第3シャフト13を同様の構成としてもよい。また、第1シャフト11、第2シャフト12、第3シャフト13のうちの少なくともいずれかに、伸縮機構が設けられる構成としてもよい。第2シャフト12に伸縮機構を設けることで、前後方向に伸縮可変となり、第3シャフト13に伸縮機構を設けることで、左右方向に伸縮可変となる。すべてのシャフト11、12、13に伸縮機構を設けることで、3次元への伸縮可能となり、容量を大きく変えることができる。
・ 上記実施形態では、各シャフト11、12、13を断面円形の円筒形状としたが、これに限定されない。断面が楕円形であってもよく、断面が三角形、四角形等の多角筒形状としてもよい。
・ 上記実施形態では、伸縮機構は、一対の分割シャフト11a、11bで構成し、上方の分割シャフト11aの下端部が下方の分割シャフト11bの上端部に挿入されるようにしたが、これに限定されない。図9(a)に示すように、一対の分割シャフト11a、11bを同径に形成し、上方の分割シャフト11aの下端部と、下方の分割シャフト11bの上端部にそれぞれ挿入される小径の分割シャフト11eを備える構成としてもよい。この場合、分割シャフト11a、11bの端部を閉塞するとともに、中間の分割シャフト11eの両端部を閉塞し、それぞれの間に第1シャフト11が伸長する方向に付勢する付勢部材としてのバネ部材11dを設けることができる。
また、図9(b)に示すように、一対の分割シャフト11a、11bを同径に形成し、上方の分割シャフト11aの下端部と、下方の分割シャフト11bの上端部が挿入される大径の分割シャフト11eを備える構成としてもよい。この場合、分割シャフト11a、11bの端部を閉塞し、分割シャフト11aの下端部と分割シャフト11bの上端部の間で、かつ分割シャフト11eの外周にバネ部材11dを設ければよい。
なお、図9では、分割シャフト11a、11b、11eを模式的に示しており、締め付け部材11cは省略している。
・ 上記実施形態では、第1シャフト11の内部にバネ部材11dを配設したが、外部に配設することもできる。例えば、図10(a)に示すように、上記実施形態に対応する分割シャフト11a、11bで構成された第1シャフト11において、分割シャフト11aの下端部と、分割シャフト11bの下端部との間で、かつ分割シャフト11bの外周にバネ部材11dを設けてもよい。また、図10(b)に示すように、図9(a)の変更例に対応する分割シャフト11a、11b,11eで構成された第1シャフト11において、分割シャフト11aの下端部と、分割シャフト11bの上端部との間で、かつ分割シャフト11eの外周にバネ部材11dを設けてもよい。さらに、図10(c)に示すように、図9(b)の変更例に対応する分割シャフト11a、11b,11eで構成された第1シャフト11において、分割シャフト11aの上端部と分割シャフト11eの上端部との間の外周、分割シャフト11bの下端部と分割シャフト11eの下端部との間の外周にバネ部材11dを設けてもよい。なお、図10では、分割シャフト11a、11b、11eを模式的に示しており、締め付け部材11cは省略している。
・ バネ部材11dを省略してもよい。
・ 上記実施形態では、伸縮状態固定機構として、公知の締め付け部材11cを設けた。しかし、伸縮状態固定機構はこれに限定されない。分割シャフト11a、11bを回転させて固定する公知のネジ機構や、公知のラチェット機構のようなロック機構であってもよい。また、伸縮状態固定機構ごとに、互いに異なるロック機構を適用することも可能である。
・ 第1シャフト11の伸縮機構を、分割シャフト11a、11bで構成しなくてもよい。図11(a)、(b)に示すように、第1シャフト11に公知の回転ジョイント11fを取り付け、第1シャフト11を折り畳むような構成としてもよい。
・ 上記実施形態では、伸縮機構として、第1シャフト11を分割シャフト11a、11bに分割し、伸縮状態固定機構として、締め付け部材11cにより分割シャフト11a、11bを所定位置で固定するようにした。しかし、伸縮状態固定機構としての締め付け部材11cを省略してもよい。この場合、例えば、バッグ体2に設けられた係止部32gと被係止部31dとを係止させることにより、分割シャフト11a、11bを所定位置に固定させることができる。また、他の異なる方法によって分割シャフト11a、11bを所定位置に固定してもよい。
・ 上記実施形態では、衝撃吸収機構として、各シャフト11、12、13の両端部に、それぞれ弾性部材としての連結部バネ部材14を取り付け、連結部バネ部材14を介してシャフト連結部15に連結する構成とした。しかし、衝撃吸収機構は、これに限定されるものではない。例えば、図12(a)に示すように、シャフト連結部15をなくしてもよい。この場合、連結部16を3方向に分岐した中実状に形成するとともに、その3方向端部に筒状部分を一体に形成し、筒状部分に連結部バネ部材14を介して各シャフト11、12、13を挿入する構成としてもよい。また、図12(b)に示すように、各シャフト11、12、13の両端部を直接弾性部材に連結する構成としてもよい。例えば、各シャフト11、12、13の両端部を、ゴム状の弾性部材からなる連結部18内に挿入するようにしてもよい。さらに、連結部バネ部材14に代えて、弾性部材として樹脂、ゴム等を取り付けてもよい。なお、衝撃吸収機構を省略することもできる。
・ ホイール部21は、フレーム部10の後下方の連結部16に取り付けられて、後方の第1シャフト11から後方へ突出するとともに、下方の第2シャフト12から下方へ突出している。しかし、ホイール部21の取付け位置、取付け形状はこれに限らない。フレーム体1の下方にいわゆるキャスターを取り付けるようにしてもよい。
・ ホイール部21は省略してもよい。
・ 支持部23は、フレーム部10の前下方の連結部16から下方に延出する形状で連結部16と一体に形成したが、これに限定されない。また、支持部23を省略してもよい。
・ 補強部24は、フレーム部10の上下方向の中間位置で、フレーム部10の側面の全周にわたって板状の部材として取り付けられているが、補強部24の取付け位置、形状、大きさは特に限定されない。フレーム部10の左右側面のみに取り付けてもよく、前面のみに取り付けてもよく、側面全面を覆うように取り付けてもよい。また、その形状も適宜設定することができる。板状の部材ではなく、断面円形の円筒形状であってもよく、或いは、断面三角形、四角形等の多角筒形状であってもよい。さらに、補強部24は省略してもよい。
・ 底壁部25は、フレーム部10の内部のバッグ体2を支持するための部材であるが、底壁部25の形状、大きさはこれに限定されない。フレーム部10の底面前面に形成されていてもよい。また、底壁部25を省略してもよい。
・ 持ち手部22は、後下方の第3シャフト13の中央を挟んで左右対称の位置から、後上方の第3シャフト13に向かって延びる一対の円筒筒状の支柱22aに、持ち手22bが取り付けられた形状となっている。しかし、その形状は、これに限定されるものではない。後上方の第3シャフト13から上方に延びる部分だけで形成されていてもよい。或いは、持ち手部を設けず、図8(a)に示すような形状のフレーム体1として、後上方の第3シャフト13を持ち手部としてもよい。また、持ち手部22の高さを調整する機構としては、ラチェット機構としなくてもよい。例えば、第1シャフト11に設けられる締め付け部材を用いてもよい。なお、持ち手部22は省略してもよい。
・ 図13(b)に示すように、フレーム部10の後上方に位置する第2シャフト12と、後下方に位置する第2シャフト12との間に、着脱可能なストラップベルト11gを設けてもよい。このようにすると、フレーム体1とバッグ体2を背負って運ぶことができる。この場合、後方側の第1側壁31cに設けられた第4収納部34bがクッション材となり、背中でのフィット性を良好なものとすることができる。
・ 上記実施形態のバッグ体2は、第2収納部32と第1収納部31とで構成し、第2収納部32を第1収納部31から引き上げることで容量を大きくする構造としたが、これに限定されない。第1収納部31の上端部と第2収納部32の上端部とをファスナー等で開閉可能とし、ファスナーを開放して、内部で撓んだ状態の第1収納部31を引き伸ばすようにしてもよい。また、第1収納部31を蛇腹状に折り畳み、第1収納部31を上方に引き伸ばすようにしてもよい。
・ 上記実施形態のバッグ体2の第2収納部32は、4つの第2側壁32cの上縁が第2開口部32aとされているが、第2開口部32aの形状はこれに限定されない。4つの第2側壁32cの上端から内方に延びる上壁が形成され、上壁に第2開口部32aが開口している形状でもよい。
・ 上記実施形態の第2収納部32には、1つの第2分割壁32dが形成されているが、その個数は特に限定されない。内部が複数の第2分割壁32dで分割されていてもよい。また、上下方向に延びる分割壁だけでなく、水平方向に延びる分割壁を形成してもよい。或いは、第2収納部32の内部に、さらに収納部を収納する構成としてもよい。
・ 上記実施形態の第2収納部32には、1つの第2分割壁32dが形成されて、第2分割壁32dと後方の第2側壁32cとの間に連通部32eが形成されているが、連通部32eが形成されない構成としてもよい。つまり、第1収納部31と第2収納部32を第2位置としたときに、バッグ体2全体が2階建て構造となっていてもよい。
・ 上記実施形態では、第1収納部31の第1側壁31cの外周面上端部に被係止部31dを設けて、第2収納部32が第1収納部31の上端部まで移動する状態、つまり、第2収納部32の第2底壁32bが、第1収納部31の第1開口部31a近傍まで移動する状態を第2位置とした。しかし、第2位置はこれに限定されない。第2収納部32の第2底壁32bが、第1収納部31の第1側壁31cに上下方向中間に位置している状態を第2位置としてもよい。この場合、係止部32gの取付け位置を、第1収納部31の第1側壁31cの外周面中間位置とすればよい。
・ 上記実施形態では、第2位置を、第2収納部32が第1収納部31の上端部まで移動する状態の一つとしたが、第2位置を複数としてもよい。この場合、例えば、図6(b)に二点鎖線で示すように、係止部32gを、第1収納部31の第1側壁31cの外周面において、上下方向の複数箇所に設ければよい。
・ 上記実施形態では、第1収納部31と第2収納部32とを第2位置で係止する係止構造として、係止部32gと被係止部31dを面ファスナーで構成したが、係止構造は、これに限定されない。第1収納部31の第1側壁31cの外周面上端部と、第2収納部32の第2側壁32cの外周面下端部とのそれぞれにベルトを取り付け、公知のバックルで位置固定するようにしてもよい。ベルトの長さを調整することにより、第1収納部31に対する第2収納部32の位置を調整することができる。
・ 上記実施形態では、第2収納部32の第2側壁32cが、第1収納部31の第1側壁31cよりやや高く形成されているが、これに限定されない。例えば、第2側壁32cが第1側壁31cの2倍程度の高さであってもよい。
・ 上記実施形態では、第1収納部31と第2収納部32には、各側壁31c、32cを連結する連結インナー37が設けられているが、連結インナー37は一部の側壁31c、32c間のみに設けられる構成としてもよい。また、各側壁31c、32cの全面を連結する構成でなくてもよい。例えば、連結インナー37をベルト状としてもよい。さらに、連結インナー37を省略することもできる。
・ 上記実施形態では、連結インナー37が布帛で構成され、第1収納部31の上端部と第2収納部32の下端部に接合されているが、これに限定されない。第1収納部31の下端部と第2収納部32の下端部に接合されていてもよい。この場合、前方側に配設された連結インナー37については、第3開口部39を介しての物の出し入れが容易に行えるように連結されていることが好ましい。例えば、第2収納部32の下端部のみに接合されて、第1収納部31の下端部には接合されていなくてもよい。また、連結インナー37に開口部が設けられていてもよい。また、連結インナー37をベルト状として、第1収納部31と第2収納部32との間に配設してもよい。
・ 上記実施形態では、連結インナー37を布帛で構成したが、その材質は特に限定されない。例えば、伸縮性のある素材で構成してもよい。この場合、例えば、連結インナー37を第1収納部31の上端部と第2収納部32の下端部に接合すると、第1位置では、伸ばされた状態となり、第2位置では、伸縮した状態で第1収納部31の第1側壁31c内面と第2収納部32の第2側壁32cの外面との間に挟まれた状態となる。
・ 上記実施形態のバッグ体2では、第1収納部31の前方側の第1側壁31cの外面に、第3開口部39を閉塞するように第3収納部34aを設け、前方側以外の第1側壁31cの外面に、着脱可能な第4収納部34bを設けている。しかし、第3収納部34a、第4収納部34bの配設箇所はこれに限定されない。すべての第1側壁31cの外面に第3開口部39を形成して第3収納部34aで閉塞するようにしてもよく、すべての第1側壁31cに着脱可能な第4収納部34bを設けてもよい。また、前方側の第1側壁31c以外に第3収納部34aを設けてもよい。第3収納部34aは1箇所に限らず、複数箇所であってもよい。第4収納部34bについても同様である。さらに、第3収納部34a、第4収納部34bを省略してもよい。
・ 第1収納部31の前方側の第1側壁31cには、第3開口部39が形成されている構成としたが、これを省略してもよい。この場合、前方の側壁31c、32cに設けられた連結インナー37は、他の側壁31c、32cに設けられた連結インナー37と同様に接合することができる。
・ 着脱可能な第4収納部34bの位置に、第3開口部39と同様の開口部を設けてもよい。
・ 上記実施形態では、第3収納部34aのファスナー34cを開けることにより、前方側の第1側壁31cに第3開口部39が形成されるようにしたが、第3開口部39の構成はこれに限定されない。第3収納部34aが接合されていない第1側壁31cに第3開口部39のみを形成してもよい。
・ バッグ体2には、フレーム体1内に保持して固定するための固定部35が複数箇所に設ける構成としている。上記実施形態では、第1収納部31の外周面で隣り合う第1側壁31cの境界部分となる4つの角部に設けられた第1固定部35a、第1収納部31の左右の第1側壁31cの下端縁に設けられた第2固定部35b、第1収納部31の前後の第1側壁31cの下端縁に設けられた第3固定部35cで構成されている。これらのうちいずれかを省略してもよい。また、第1固定部35aの一部、第2固定部35bの一部、第3固定部35cの一部を省略してもよい。さらに、各固定部35a、35b、35cの形状は、各シャフト11、12、13の外周面形状に沿うような円筒形状に形成されていなくてもよい。平面状の部材を折り曲げて各シャフト11、12、13を包み込むようにしてもよい。また、紐状のものをバッグ体2に取り付け、フレーム部10の結び付けてもよい。
・ 上記実施形態のバッグ体2では、第2開口部32aを閉塞する蓋部33の前方端部に係合部33aを1箇所設け、第2収納部32の前方側の第2側壁32cの上方端部に設けられた被係合部32fに係合する構成とした。しかし、係合部33aと被係合部32fの構成はこれに限定されない。図13(a)に示すように、2箇所で係合する構成としてもよい。
・ 図13(a)に示すように、蓋部33にファスナーによって開口する開口部33bを設けてもよい。こうすることで、係合部33aと被係合部32fとの係合状態を解除することなく、バッグ体2内部から物を出し入れすることができる。
・ 図13(a)に示すように、係合部33aを蓋部33だけでなく、第2収納部32の上部にも設け、被係合部32fを第2収納部32の下部だけでなく、第2収納部32の上部にも設ける構成としてもよい。この場合、第1位置では、蓋部33の係合部33aと第2収納部32の下部に被係合部32fを係合する。また、バッグ体2が伸長した第2位置では、蓋部33の係合部33aと第2収納部32の上部の被係合部32fを係合するとともに、第2収納部32の上部の係合部33aと第2収納部32の下部の被係合部32fを係合すればよい。
・ 上記実施形態では、蓋部33の裏面に補強プレート36を取り付けたが、その形状は特に限定されない。平板状として、人が座れるような形状とすればよい。また、これを省略することもできる。
・ 上記実施形態のキャリーバッグでは、フレーム体1の内部にバッグ体2を取り付け、バッグ体2に設けられた各固定部35a、35b、35cでフレーム体1に取り付ける、いわゆるインナーバッグタイプのキャリーバッグとしたが、これに限定されない。図14(a)、(b)に示すように、フレーム体1をバッグ体2で覆う、いわゆるオーバーバッグタイプのキャリーバッグとして具体化することもできる。この場合、第1収納部31が第2収納部32の内部に収納される構成として、外側の第2収納部32を上方へ引き上げる構成とすることが好ましい。第2収納部32は、第1収納部31の第1側壁31cの外側と取り囲む第2側壁32cのみで構成され、第2底壁32bを有しない構成とされる。この場合であっても、第2収納部32を上方へ引き上げて第2位置とすることにより、バッグ体2の容量を約2倍とすることができる。
1…フレーム体、2…バッグ体、11…第1シャフト、11a…分割シャフト(伸縮機構)、11b…分割シャフト(伸縮機構)、11c…締め付け部材(伸縮状態固定機構)、11d…バネ部材(付勢部材)、12…第2シャフト、13…第3シャフト、14…連結部バネ部材(衝撃吸収機構、弾性部材)、18…連結部(衝撃吸収機構、弾性部材)、21…ホイール部、22…持ち手部、23…支持部、24…補強部、25……底壁部、31…第1収納部、31a…第1開口部、31b…第1底壁、31c…第1側壁、32…第2収納部、32a…第2開口部、32b…第2底壁、32c…第2側壁、32d…第2分割壁(分割壁)、32e…連通部、33…蓋部、34a…第3収納部、34b…第4収納部、39…第3開口部。

Claims (6)

  1. 第1側壁と第1底壁を有し、前記第1側壁の上縁が第1開口部とされた第1収納部と、第2側壁を有し、前記第2側壁の上縁が第2開口部とされた第2収納部とを備え、
    前記第2収納部は、前記第1収納部と前記第2収納部とが重ね合された状態となる第1位置と、前記第2収納部が前記第1収納部の上方へ突出した状態となる第2位置との間で移動可能であり、
    前記第2収納部は、前記第2位置とされたときに前記第1収納部に係合可能に構成されていることを特徴とする容量可変バッグ。
  2. 前記第2収納部は、第2底壁を有し、前記第1収納部の内部で該第1収納部に重ね合された状態となる前記第1位置と、前記第1収納部の前記第1開口部から該第1収納部の外部へ突出した状態となる前記第2位置との間で移動可能である請求項1に記載の容量可変バッグ。
  3. 前記第2収納部の第2底壁には、第2収納部の内外を連通する連通部が設けられている請求項2に記載の容量可変バッグ。
  4. 前記第1収納部の第1側壁の外側には、第3収納部が接合されており、
    前記第1側壁と前記第3収納部との接合状態を解除することにより、前記第1側壁に第3開口部が形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の容量可変バッグ。
  5. 前記第1収納部の外側には、着脱自在な第4収納部が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の容量可変バッグ。
  6. 前記第1収納部及び前記第2収納部のうちの少なくともいずれか一方の内部には、分割壁が形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の容量可変バッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200495391Y1 (ko) * 2021-01-25 2022-05-13 김홍철 크기 가변형 가방

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