JP2018114286A - 手荷物ケースのための調節可能な仕切り構成 - Google Patents

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Abstract

【課題】手荷物ケース(100)のための調節可能な仕切り構成を提供する。【解決手段】手荷物ケース(100)は、内部格納容積(102)を画定する複数の壁と、内部格納容積(102)を第1の格納容積(142)に分離すると共に、対向する壁(144)に対して相対的に移動可能に取り付けられた、内部仕切り(140)と、内部仕切り(140)に位置付けられ、対向する壁(144)において又はその付近でそれぞれが接続された、少なくとも2つのストラップ(180)と、内部仕切り(140)上に取り付けられたバックル(190)と、を含む。各バックル(190)は内部仕切り(140)をストラップ(180)に固定し、それにより内部仕切り(140)を対向する壁(144)からの様々な高さ(H)に位置付ける。【選択図】図2

Description

本開示は一般に手荷物用品に関し、特に、手荷物ケースのための調節可能な内部仕切り構成に関する。
手荷物ケース内の内容物を少なくとも部分的に固定すること、及び/又は手荷物ケースの内部容積を別個のコンパートメント(1又は複数)に仕切ることが望ましいことが多い。したがっていくつかの手荷物ケースは内部仕切りを含み、前記内部仕切りは、前記ケースの内部に、前記ケースの底壁から固定された高さの平坦な位置において備えられ、且つ一般に前記手荷物ケースの2つの対向するシェルの間の中央に備えられ、内部ケース容積を別個のコンパートメントに分離する。前記内部仕切りは、仕切られたコンパートメントへのアクセスを可能にするために移動可能な場合があり、ただし一般に固定された高さにおいて移動可能である。そのような手荷物ケースは多くの場合、内容物を所定の位置に保持するために、前記内部仕切りの下に別個のテンションシステムを含む。従来のテンションシステムは、内部仕切りなしで使用される場合もあり、前記内容物を押さえ付けるウェブ又は弾性部材を用いた交差ストラップシステムを含む。しかし前記交差ストラップは均一な圧力を生成せず、したがって衣類に折り目又はしわを発生させる。いくつかの手荷物ケースにおいて、前記内部仕切り(1又は複数)はまた、手荷物ケースに完全には固定されず、前記内部仕切りと前記ケースとの間に隙間を呈し、前記隙間を通して使用者の内容物の望ましくないずれが発生する場合がある。
したがって、上述の問題のうちの1つ又は全てに対処する、且つ/又はより一般的に既存の構成の改良又は代替を提供する、改良された手荷物ケースを提供すること、特に、内部仕切りを手荷物ケースに調節可能に結合するための改良された仕切り構成を提供することが望ましい。
本開示に関連する可能性がある文献としては、中国実用新案出願第205658510号明細書、欧州特許第0379438号明細書、欧州特許第2230959号明細書、欧州特許第2904926号明細書、仏国特許第2711044号明細書、仏国特許出願公開第2921237号明細書、米国特許第6435324号明細書、及び米国特許第8607947号明細書が含まれる。
本開示は、以下に記載され、添付の特許請求の範囲において規定される手荷物ケースのための調節可能な仕切り構成を提供する。本開示は有利には、移動可能な内部仕切りの改良された調節を前記手荷物ケースにもたらす仕切り構成を提供する。例えば、本開示による前記仕切り構成は、前記内部仕切りが前記手荷物ケース内に移動可能に取り付けられることを可能にしてもよい。前記内部仕切りは、前記内部仕切りの下に位置付けられた内容物に対抗して前記内部仕切りを押し付けるために、1又は複数のストラップ及びバックル構成を介して前記手荷物ケース内に調節可能に固定されてもよい。前記内部仕切りの広い平坦な領域により、前記内容物に対する均一な圧力が生成され、それにより、前記内部仕切りの下に固定された衣類のしわが制限され得る。さらに、前記内部仕切りにより、前記ケースの内容物がケース内で圧縮されることが可能になり、それにより、ケース内により多くの物品を荷詰めできるようになる。好ましくは、前記内部仕切りは、小さな物品が前記内部仕切りの下から出てケース開口内に捕捉され且つ/又は前記ケースの閉鎖を妨げることを回避するために、前記手荷物ケースの側壁に固定される。前記内部仕切りはまた、好ましくは、容易な荷詰めのために前記内部仕切りを前記手荷物ケースの対向する壁から離れるよう持ち上げるために、バネバイアス下で取り付けられる。
本開示の実施形態は、手荷物ケースのための調節可能な仕切り構成を含んでもよい。前記手荷物ケースは、内部格納容積を画定する複数の壁と、前記内部格納容積を第1の格納容積に分離する内部仕切りと、前記内部仕切りの対向する端又は側の近くに位置付けられた少なくとも2つのストラップであって、前記手荷物ケースの前記壁のうちの少なくとも1つにそれぞれが接続された、少なくとも2つのストラップと、前記内部仕切り上に取り付けられた少なくとも1つのバックルと、を含んでもよい。前記複数の壁は、対向する大面積面と複数の側壁とを含んでもよい。前記第1の格納容積は、前記内部仕切りと、対向する壁、好ましくは大面積面との間に画定されてもよい。前記仕切りは、前記対向する壁に対して相対的に移動可能に取り付けられてもよい。各ストラップは、前記手荷物ケースの前記壁のうちの少なくとも1つに、前記対向する壁において又はその付近で接続されてもよい。各バックルは対応するストラップを、前記ストラップの長さに沿った様々な位置において調節可能に把持して、前記ストラップの前記長さに沿った様々な位置において前記内部仕切りを前記ストラップに固定し、それにより前記内部仕切りを前記手荷物ケースの前記対向する壁からの様々な高さに位置付けてもよい。
いくつかの実施形態では、内部仕切りは、前記内部仕切りの周辺の少なくとも一部の周りで、及び好ましくは前記内部仕切りの周辺の実質的に全ての周りで、手荷物ケースに、及び好ましくは前記手荷物ケースの側壁に接合されてもよい。前記内部仕切りは、内部仕切りの周辺の少なくとも一部を前記手荷物ケースの周辺の少なくとも一部に結合するガセットを、及び好ましくは可撓性の布のガセットを含んでもよい。前記仕切りは、及び好ましくは前記仕切りと前記ガセットとは、前記第1の格納容積を完全に閉鎖してもよい。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのストラップは、前記内部仕切りの対向するコーナーに位置付けられた4つのストラップを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、内部仕切りは、手荷物ケースの分割線に少なくとも隣接して前記手荷物ケースに接合されてもよい。前記分割線は、第1のシェルと第2のシェルとを、各シェルが大面積面と前記大面積面から延在する複数の対向する側壁とを含むように画定してもよい。
いくつかの実施形態では、内部仕切りは、その中に画定された選択的な開口(selective opening)を、前記内部仕切りを通した前記第1の格納容積への選択的なアクセスを可能にするために含んでもよい。前記開口は、ジッパークロージャによって選択的に開かれてもよく且つ/又は閉じられてもよい。
いくつかの実施形態では、内部仕切りは周辺フレームを含んでもよく、前記周辺フレームは、好ましくは、複数の細長いロッドであってそれらのうちの少なくとも2つが互いに接続された、複数の細長いロッドを含む。前記内部仕切りは、前記周辺フレームに結合された平面状パネル、好ましくは可撓性の布のパネルを含んでもよい。前記平面状パネルは、前記内部格納容積の形状及びサイズに一致してもよい。前記少なくとも1つのバックルは、前記内部仕切りの前記周辺フレームに結合されてもよい。
いくつかの実施形態では、前記手荷物ケースは、前記対向する壁からの前記内部仕切りの距離に基づいて、前記内部仕切りを前記対向する壁に向けて、及び/又は前記対向する壁から離れるようにバイアスする複数のコーナー部材を含む。前記コーナー部材は、前記周辺フレームを所定の位置に配置し保持する半硬質のストリップ又は可撓性のストラップであってもよい。前記コーナー部材は前記周辺フレームのコーナーに配置されてもよく、前記手荷物ケース内で対角線状に延在してもよい。
いくつかの実施形態では、手荷物ケースは、少なくとも1つのシェルを含んでもよい。前記内部仕切りは、前記少なくとも1つのシェルにおいて備えられてもよい。
いくつかの実施形態では、前記対向する壁は、前記手荷物ケースの大面積面のリア表面又は内部表面であってもよい。
いくつかの実施形態では、各ストラップは、前記内部仕切りの下で前記手荷物ケースの前記壁のうちの前記少なくとも1つに接続されてもよい。
追加の実施形態及び特徴は、以下の説明において部分的に述べられ、本明細書を検討することにより当業者にとって明らかとなり、又は開示される主題の実施によって知ることができる。本開示の本質及び利点のさらなる理解は、本明細書の残りの部分と、この開示の一部を形成する図面とを参照することによって実現可能である。本開示の様々な態様及び特徴のそれぞれは、いくつかの場合には別個に、又は他の場合には本開示の他の態様及び特徴と組み合わせて、有利に使用されてもよいということを当業者は理解するであろう。
説明は、以下の図面を参照すればより十分に理解されるであろう。図面において、構成要素は一定の縮尺で描かれているわけではない。図面は本開示の様々な実施形態として提示されるものであり、本開示の範囲の完全な記述と解釈されるべきではない。
閉じた構成における手荷物ケースの上面斜視図である。 開いた構成における、且つ対向する壁の近くに位置付けられた内部仕切りを含む、図1の手荷物ケースの上面斜視図である。 前記内部仕切りが前記対向する壁から離れて位置付けられた、図2の手荷物ケースの上面斜視図である。 前記内部仕切りが選択的に開かれた、図3Aの手荷物ケースの上面斜視図である。 仕切り構成の概略図であり、前記手荷物ケースの前記対向する壁から離れて位置付けられた前記内部仕切りを示す。 前記仕切り構成の別の概略図であり、前記手荷物ケースの前記対向する壁の近くに位置付けられた前記内部仕切りを示す。 バックルの斜視図である。 前記バックルの非限定的な一例の断面図である。 前記バックルの非限定的な別の例の断面図である。 図8のバックルの別の断面図である。 図8のバックルの別の断面図である。 本発明の一実施形態による前記仕切り構成の内部フレーム構造の概略図である。
本開示によれば、手荷物ケースの内部格納容積内に内部仕切りを調節可能に取り付けるための調節可能な仕切り構成が提供される。前記仕切り構成は、前記内部仕切りの対向する端又は側の近くに位置付けられた少なくとも2つのストラップであって、前記手荷物ケースの壁のうちの少なくとも1つに、前記内部仕切りに対向する壁において又はその付近でそれぞれが接続された、少なくとも2つのストラップと、前記内部仕切り上に取り付けられた少なくとも1つのバックルとを含む。各バックルは対応するストラップを、前記ストラップの長さに沿った様々な位置において調節可能に把持して、前記ストラップの前記長さに沿った様々な位置において前記内部仕切りを前記ストラップに固定し、それにより前記内部仕切りを対向する壁からの様々な高さに位置付けてもよい。
図1〜図3Bに示す本開示の一実施形態によれば、手荷物ケース100は、内部格納容積102であってその中で使用者の所有物を運ぶための内部格納容積102を画定する複数の壁又はパネル(便宜上、以下では「壁」とするが、これに限定することは意図しない)から形成されたハウジングを含む。一実施形態では、手荷物ケース100は矩形の形状であってもよく、分割線108によって画定された第1のシェル104及び第2のシェル106などの、少なくとも1つのシェルを含む。手荷物ケース100は、閉じた構成(図1を参照)と開いた構成(図2を参照)との間を転換可能であってもよい。例えば、第1のシェル104と第2のシェル106とは(例えばヒンジ構造又は同様の機構を介して)互いに枢動可能に装着されてもよい。そのような実施形態において、第1のシェル104及び第2のシェル106は、手荷物ケース100を閉じるため又は開くために、それぞれ、互いに向けて又は互いから離れるように枢動されてもよい。前記ヒンジ構造は、とりわけ、布ストリップ、連続ヒンジ、一体ヒンジ、間隔の空いた離散ヒンジ、ジッパー構造、エラストマー材料で作られた関節継手などであってもよい。
好ましい実施形態では、手荷物ケース100は直立型のスピナーケース(図1を参照)であり、しかし任意のタイプの一般的な手荷物ケースであってもよい。一実施形態では、分割線108は、第1のシェル及び第2のシェル106を、各シェルが大面積面120と大面積面120から延在する複数の対向する側壁122とを含むように画定する。対向する側壁122は一緒になって、第1のシェル104及び第2のシェル106のそれぞれの周辺エッジ124を、第1のシェル104と第2のシェル106との間の分割線108において画定する。いくつかの実施形態では、第1のシェル104及び第2のシェル106のうちの少なくとも1つに、周辺エッジ124において、フレームが結合されてもよい。第1のシェル104及び第2のシェル106は、それぞれフロントシェル及びリアシェル、又は蓋及びベースであってもよく、これらは互いに同一のサイズにされてもよく、又は前記シェルのうちの一方(例えば前記リアシェル)がより大きな又はより小さな内部容積を含むサイズにされてもよい。分割線108は、手荷物ケース100に沿った長手方向に、第1のシェル104及び第2のシェル106の大面積面120に実質的に平行に延在してもよい。いくつかの実施形態では、分割線108は折れ曲がっていてもよく、又は手荷物ケース100の少なくとも1つの大面積面120に対して相対的に傾いて延在してもよい。いくつかの実施形態では、手荷物ケース100は、底端壁上に位置付けられた1又は複数の支持部材をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、前記支持部材は足である。いくつかの実施形態では、前記支持部材は、底端壁上に位置付けられたスピナーホイールなどの複数のホイールである。前記複数のホイールは、前記フロントシェル及び/又は前記リアシェルの底端壁上に位置付けられてもよい。いくつかの実施形態では、前記手荷物ケースは、側壁若しくは端壁上に位置付けられた1若しくは複数のキャリーハンドル、及び/又は、前記手荷物ケースの上面若しくは端壁から伸張可能な格納式の牽引ハンドルも含んでもよい。
特定の用途に応じて、手荷物ケース100は閉鎖機構126を含んでもよい。閉鎖機構126は、手荷物ケース100の開放及び閉鎖を使用者が選択的に作動させることを可能にするために、第1のシェル104及び第2のシェル106のそれぞれの周辺エッジ124に沿って固定されていてもよい。開いた構成において、閉鎖機構126は分割線108の実質的に全長に沿って係合解除されており、第1のシェル104及び第2のシェル106は、部分的な開放から完全な開放までの任意の量まで互いに相対的に枢動することが可能である。閉鎖機構126は、本明細書中では主としてジッパークロージャとして開示されるが、分割線108に沿って離散的に間隔をあけられた複数の閉鎖機構(例えば1又は複数のラッチ)をこれに限定されずに含むその他のタイプの閉鎖機構も企図される。
本明細書中に記載するように、且つ図2〜図3Bに示すように、手荷物ケース100は、内部格納容積102を複数の格納部分に分離する内部仕切り140を含む。一実施形態では、内部仕切り140は内部格納容積102を、内部仕切り140と手荷物ケース100の対向する壁144との間に画定される第1の格納容積又はコンパートメント142(便宜上、以下では「第1の格納容積」とするが、これに限定することは意図しない)に分離する(図3B〜図5を参照)。特定の用途に応じて、対向する壁144は、手荷物ケース100のハウジングを画定する壁のうちの任意のものであってもよい。しかし好ましい実施形態では、対向する壁144は、手荷物ケース100の大面積面120のうちの1つである。例えば一実施形態では、第1の格納容積142は、内部仕切り140と、手荷物ケース100のフロント面又はリア面のうちの1つとの間に画定されてもよい。
以下に記載するように、内部仕切り140は、手荷物ケース100の内部格納容積102内に移動可能に取り付けられる。例えば、内部仕切り140は矩形の形状であってもよく、少なくとも1つのシェルにおいて(例えば、第1のシェル104において、第2のシェル106において、又は第1のシェル104及び第2のシェル106のそれぞれにおいて)備えられてもよい。各実施形態において、内部仕切り140は、対向する壁144に対して相対的に移動可能に取り付けられる。そのような実施形態において、内部仕切り140は、いろいろな量又は容積の衣類などの、様々な量又は容積の使用者所有物を第1の格納容積142内に固定するために、対向する壁144に向けて又は対向する壁144から離れるように移動してもよい。例えば、内部仕切り140は、増加した量の及び/又は増加した容積のユーザ所有物を第1の格納容積142内に固定するために、対向する壁144から離れて位置付けられてもよい(図4を参照)。同様に、内部仕切り140は、減少した量の及び/又は減少した容積のユーザ所有物を第1の格納容積142内に固定するために、対向する壁144の近くに位置付けられてもよい(図5を参照)。
一実施形態では、内部仕切り140は、様々な容積の使用者所有物を第1の格納容積142内に収容するために、手荷物ケース100に調節可能に結合されてもよい。例えば、内部仕切り140は、対向する壁144に対して相対的に移動し、第1の格納容積142内の使用者所有物に対抗して締め付けられてもよい。例えば、減少した容積の使用者所有物を第1の格納容積142内に収容するために、内部仕切り140は、対向する壁144に向けて移動し、第1の位置において、使用者所有物に対抗して締め付けられてもよい(図5を参照)。増加した容積の使用者所有物を第1の格納容積142内に収容するために、またより一般的に、より容易な初期の荷詰めを可能にするために、内部仕切り140は、対向する壁144から離れるように移動し、次に第2の位置において又はその近くで使用者所有物に対抗して締め付けられてもよい(図4を参照)。またこれにより、使用者の所有物が手荷物ケース100内に固定されるだけでなく、使用者の所有物及び内容物が圧縮されて、より多くの空間が手荷物ケース100の内部容積の残りの中で他の所有物のために許容される。
内部仕切り140は、様々な手法で手荷物ケース100に結合されてもよい。一実施形態では、内部仕切り140は、内部仕切り140の周辺の少なくとも一部の周りで、及び好ましくは内部仕切り140の周辺の実質的に全ての周りで、手荷物ケース100に封止的に接合又は結合されてもよい。好ましい実施形態では、内部仕切り140は手荷物ケース100の側壁122に接合される。特定の用途に応じて、内部仕切り140は、大面積面120と周辺エッジ124との間の任意の位置において、例えばとりわけ、周辺エッジ124において、又は周辺エッジ124の下で、側壁122に接合されてもよい。例えば、内部仕切り140は、手荷物ケース100の分割線108に少なくとも隣接して側壁122に接合されてもよい。図2〜図5に示す一実施形態では、ガセット150によって、内部仕切り140の周辺の少なくとも一部が、例えば側壁122によって画定された手荷物ケース100の周辺の少なくとも一部に結合されてもよい。一実施形態では、内部仕切り140及び/又はガセット150は、第1のシェル104又は第2のシェル106の周辺エッジ124に隣接して延在するフレームに接合されてもよい。ガセットを有する実施形態において、ガセット150は、対向する壁144に対して相対的な内部仕切り140の移動を可能にするように構成されてもよい。例えば、ガセット150は、好ましくは可撓性であり、例えば可撓性の布材料から形成される。以下に記載するように、内部仕切り140は、及び好ましくは内部仕切り140とガセット150とは、第1の格納容積142を完全に閉鎖してもよい。例えば、ガセット150は、小さな物品の、第1の格納容積142からの望ましくない除去を、又は第1の格納容積142内への望ましくない挿入を制限するために、内部仕切り140を手荷物ケース100に対して封止してもよい。
好ましい実施形態では、内部仕切り140は周辺フレーム160を含む(図4及び図5を参照)。周辺フレーム160は、内部格納容積102内で内部仕切り140を支持する。例えば、内部仕切り140は平面状パネル162を含んでもよい。平面状パネル162は可撓性であってもよく、例えば可撓性の布材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、平面状パネル162は半剛性であってもよい。例えば、平面状パネル162は、スクリーンを画定するために半剛性材料を用いてオーバー射出された(over−injected)、パネル又は射出されたフレーム(injected frame)であってもよい。平面状パネル162は、平面状パネル162が少なくとも部分的にぴんと張った状態に維持されるように、周辺フレーム160に装着されてもよい。いくつかの実施形態では、平面状パネル162は、内部格納容積102の形状及びサイズに一致してもよい。
周辺フレーム160は、実質的に任意の手法で構成されてもよい。好ましい実施形態では、周辺フレーム160は、ブレンドされた鋼線(blended steel wire)から実質的に任意の断面形状(例えば正方形形状、円形、楕円形など)に形成された引き抜き成形体などの複数の細長いロッド164を含む。ロッド164のうちの少なくとも2つは互いに接続されてフレーム構造を画定してもよく、前記フレーム構造は、1又は複数の側壁122に隣接して延在してもよい。特定の実施形態に応じて、周辺フレーム160は、内部仕切り140の周辺の周りに、又は少なくとも部分的に内部仕切り140の周辺の周りに延在してもよい。本明細書中に記載する各実施形態において、周辺フレーム160は、内部仕切り140が対向する壁144に対して相対的に移動するにつれて、手荷物ケース100の側壁122に移動して隣接してもよい。特定の実施形態に応じて、周辺フレーム160は、所望の美的及び/又は機能的特性を提供するために、側壁122に密に隣接して位置付けられてもよく、又は側壁122から離間されてもよい。例えば、周辺フレーム160を側壁122から離間することによって、ガセット150は伸長されてもよく、それにより、内部仕切り140が対向する壁144に向けて、又は対向する壁144から離れるように、より大きな量だけ移動することが可能になる。
内部仕切り140は、利便性のためのその他の特徴を含んでもよい。図2〜図3Bに示す一実施形態では、内部仕切り140は、その中に(例えば平面状パネル162内に)画定された選択的開口170を、内部仕切り140を通した第1の格納容積142へのアクセスを可能にするために含んでもよい。
開口170は、第1の格納容積142への選択的なアクセスを可能にするために選択的に開かれてもよく(図3Bを参照)閉じられてもよい(図2及び図3Aを参照)。例えば、開口170は、ジッパークロージャ172によって選択的に開かれてもよく閉じられてもよい。ジッパークロージャ172は、前記フレーム構造の外周に、又は前記フレーム構造の外周内に位置付けられてもよい。以下により十分に記載するように、開口170は、対向する壁144に対して相対的に移動する内部仕切り140とは無関係に、選択的に開かれてもよく閉じられてもよい。例えば、限定されないが、内部仕切り140は、開口170が開かれているか閉じられているかに関係なく、対向する壁144に向けて又は対向する壁144から離れるように移動してもよい。同様に、開口170は、対向する壁144に対して相対的な内部仕切り140の位置に関係なく、開かれてもよく又は閉じられてもよい。
あるいは、内部仕切り140の下の第1の格納容積142へのアクセスを可能にするために、内部仕切り140がその周辺の少なくとも部分にわたって壁から解放されることが可能なように、内部仕切り140は手荷物ケース100の壁にジッパーを介して直接接合されてもよい。例えば、内部仕切り140は、手荷物ケース100の側壁122及び/又は大面積面120にジッパーテープを介して接合されてもよい。ジッパーテープの一方の半分は手荷物ケース100に、及びジッパーテープの他方の半分は内部仕切り140に、とりわけ、縫合、接着剤、及び/又はシーム溶接などによって装着されてもよい。
手荷物ケース100は、内部格納容積102内での内部仕切り140の移動を制御するように構成された、且つ/又は内部仕切り140の位置を調節するように構成された、少なくとも1つのストラップ180(例えば、少なくとも1つのストラップ、少なくとも2つのストラップ、4つのストラップなど)を含む(図2〜図5を参照)。例えば以下で説明するように、各ストラップ180は、対向する壁144に対して相対的な内部仕切り140の位置を画定するように、例えば内部仕切り140が対向する壁144から離れる移動の程度を制限するように、調節されてもよい。一実施形態では、1又は複数のストラップ180の実効長は、内部仕切り140を対向する壁144に向けて移動して第1の格納容積142の容積を減らすために短縮されてもよい(例えば締め付けられてもよい)。一実施形態では、第1の格納容積142の容積を減らすことによって、第1の格納容積142内に位置付けられた内容物に対抗して内部仕切り140は締め付けられてもよい。例えば以下に記載するように、1又は複数のストラップ180は、内部仕切り140を第1の格納容積142内に位置付けられた前記内容物に対抗して、前記内容物が所望の量だけ圧縮されるように押し付けるために、締め付けられてもよい。例えば各ストラップ180は、輸送中の第1の格納容積142内での前記内容物の移動を制限するために、内部仕切り140を前記内容物に対抗して押し付けるように調節されてもよい。内部仕切り140が平面状パネル162を含む実施形態において、平面状パネル162は、従来の弾性ストラップ圧縮システムに比較して増加した、第1の格納容積142内の前記内容物に係合するように構成された表面積を提供してもよい。平面状パネル162の増加した表面積により、前記内容物のより大きな面積にわたって均一な圧力が提供され得、これにより例えば、第1の格納容積142内に固定された衣類のしわが制限され得る。
同様に、1又は複数のストラップ180の前記実効長は、内部仕切り140が対向する壁144から離れるように移動することを可能にするために伸長されてもよい(例えば緩められてもよい)。例えば、ストラップ180(1又は複数)は、第1の格納容積142の容積を増加するために伸長されてもよい。一実施形態では、第1の格納容積142の容積を増加することによって、第1の格納容積142内に位置付けられた前記内容物に対して内部仕切り140は緩められてもよい。加えて又は代替として、第1の格納容積142の容積を増加することによって、使用者が第1の格納容積142内に所望の内容物を配置すること、例えば、第1の格納容積142を所望の量の衣類で充填することが可能になり得る。
図4及び図5に示す一実施形態において、各ストラップ180は、内部仕切り140の端又は側の近くに位置付けられてもよく、且つ、手荷物ケース100の壁のうちの少なくとも1つに、例えば対向する壁144において又はその付近で接続されてもよい。2つ以上のストラップ180を含む実施形態において、ストラップ180は、内部仕切り140の対向する端の移動及び/又は位置を制御するために、内部仕切り140の対向する端又は側に位置付けられてもよい。例えば、少なくとも2つのストラップ180は、内部仕切り140の各対向する端のそれぞれのコーナーに隣接して位置付けられてもよい。好ましい実施形態では、手荷物ケース100は、内部仕切り140の4つのコーナーに又はその近くに位置付けられた4つのストラップ180を含む。好ましくは、各ストラップ180は、内部仕切り140の下で手荷物ケース100に接続され、例えば、内部仕切り140に対向する大面積面120に又はそれに隣接して接続される(図4及び図5を参照)。一実施形態では、各ストラップ180は、手荷物ケース100の対向する壁144に接続されてもよい。各ストラップ180は可撓性であってもよく、例えば可撓性のウェブ材料から形成されてもよい。
手荷物ケース100は、内部仕切り140上に取り付けられた少なくとも1つのバックル190(例えば1つのバックル、2つのバックル、4つのバックルなど)を、例えば各ストラップ180と対応するように含む(図4及び図5を参照)。そのような実施形態において、各ストラップ180は、内部仕切り140を内部格納容積102内に固定するために、手荷物ケース100から対応するバックル190まで延在してもよい。各バックル190は、その対応するストラップ180を調節可能に把持して、内部仕切り140を対向する壁144から所望の距離又は高さ(H)だけ離して位置付けてもよい。例えば、各バックル190はその対応するストラップ180を、ストラップ180の長さに沿った様々な位置において調節可能に把持して、対応するストラップ180の前記長さに沿った様々な位置において内部仕切り140をストラップ180に固定してもよく、それにより内部仕切り140、例えば内部仕切り140の端は、手荷物ケース100の対向する壁144からの様々な高さHに位置付けられてもよい(図4及び図5を参照)。いくつかの実施形態では、各バックル190は、内部仕切り140を対向する壁144に向けて引くためにストラップ180が締め付けられる際に対応するストラップ180に自動的にロックされるようにバイアスされてもよい。加えて又は代替として、各バックル190は、以下により十分に記載するように、ストラップ180が反対方向に移動することを可能にし、内部仕切り140が対向する壁144から離れるように移動されることを可能にするために、選択的に解放可能であってもよい。
各バックル190は、様々な手法で内部仕切り140に取り付けられてもよい。例えば以下に記載するように、各バックル190の少なくとも一部は平面状パネル162に取り付けられてもよい。加えて又は代替として、各バックル190の少なくとも一部は、内部仕切り140の周辺フレーム160に取り付けられてもよい。各バックル190は内部仕切り140に解放可能に又は固定的に固定されてもよい。例えば、各バックル190の少なくとも一部は、周辺フレーム160の一部と一体に形成されてもよい。加えて又は代替として、各バックル190の部分は、内部仕切り140に(例えば平面状パネル162に)縫合、溶接、及び/又は接着取り付けされてもよい。
各バックル190は、対応するストラップ180を調節可能に把持するように機能する実質的に任意の構成を含んでもよい。一実施形態では、各バックル190は、対応するストラップ180が一方の方向ではバックル190に対して相対的に自由に移動し得るように、しかし反対の方向ではバックル190に対して相対的に移動することが制限され得るように構成されてもよい。例えば、内部仕切り140が第1の格納容積142内の内容物に対抗して締め付けられることを可能にするために、ストラップ180はバックル190に対して相対的に第1の方向において(例えば図4及び図5では上向きに)自由に移動してもよい。例えば各バックル190は、ストラップ180の実効長(すなわち内部仕切り140と手荷物ケース100との間のストラップ180の長さ)を減らすために、ストラップ180がバックル190に対して相対的に第1の方向において自由に移動できるように構成されてもよい。内部仕切り140の緩みを制限するために、ストラップ180はバックル190に対して相対的に第2の方向において(例えば図4及び図5では下向きに)移動することを制限されてもよい。例えば、ストラップ180の望ましくない伸長を制限するために、各バックル190は、ストラップ180のバックル190に対して相対的な第2の方向における移動により、バックル190とストラップ180との間の把持が増加するように構成されてもよい。
非限定的な一例において、各バックル190は、第1の部材192と第2の部材194とを含んでもよい(図6及び図7を参照)。以下により十分に記載するように、第1の部材192及び第2の部材194は、対応するストラップ180を調節可能に把持するために、第1の部材192に対して相対的な第2の部材194のある程度の移動を許可する手法で、互いにインターロックされてもよい。第1の部材192は、キャビティ198を間に画定する一対の対向する壁196を含んでもよく、ストラップ180はキャビティ198を通って延在するように構成される。図7に示すように、第1の部材192の底に近付くにつれてキャビティ198がより狭い幅を含むように、対向する壁196は互いに向けて収束してもよい。以下に記載するように、対向する壁196の収束する性質により、バックル190の調節可能な把持の性質が促進され得る。いくつかの実施形態では、第1の部材192は、対向する壁196のうちの少なくとも1つから離れるように延在するフランジ200を含んでもよい。そのような実施形態では、フランジ200は、バックル190を内部仕切り140に取り付けるために内部仕切り140に結合されてもよい。例えば、限定されないが、平面状パネル162がフランジ200に縫合されてもよい(図4及び図5を参照)。加えて又は代替として、周辺フレーム160が、周辺フレーム160の一部を囲む構造などを介してフランジに結合され、フランジ200に縫合されてもよい(図4及び図5に示す破線の構造を参照)。
第2の部材194は第1の部材192とインターロックするように構成されてもよい。例えば、図7〜図9に示す実施形態において、第2の部材194は、第1の部分210と、第1の部分210から延在する第2の部分212とを含んでもよい。第2の部分212は、第1の部材192において画定されたキャビティ198内に少なくとも部分的に挿入されるようなサイズ及び形状にされてもよい。そのような実施形態において、各バックル190は、ストラップ180を調節可能に把持するための、第2の部分212に結合された係合部材220を含んでもよい。係合部材220は、第2の部分212に回転可能に結合されたローラー222であってもよい。以下で説明するように、ストラップ180の長さに沿った様々な位置において内部仕切り140をストラップ180に固定するために、ローラー222は、バックル190を通したストラップ180の選択的な移動を許可してもよく、同時に、ストラップ180とバックル190との間の選択的な把持を提供してもよい。例えば、ローラー222は、ストラップ180が締め付けられる際にストラップ180に自動的にロックされるようにバイアスされてもよい。そのような実施形態において、ローラー222は、以下に記載するように、ストラップ180を係合解除するために選択的に解放可能であってもよい。
図7に示す非限定的な一例において、ローラー222は、第2の部分212内に画定された対向するスロット232内に受け入れられるように構成された対向するエンドピン230を含んでもよい。スロット232は細長くてもよく、それによりローラー222は、ストラップ180を調節可能に把持するためにスロット232の長さに沿って軸方向に移動することを許可される。例えば、ローラー222は、ローラー222と第1の部材192との間で(例えば、ローラー222と第1の部材192の対向する壁196のうちの1つとの間で)ストラップ180を把持するために、第1の位置に例えば自動的に移動してもよい(例えば、バックル190の底に向けて下向きに下げられる)。ローラー222と第1の部材192との間での把持を解放するために、ローラー222は第2の位置に移動されてもよい(例えば、バックル190の上部に向けて上向きに持ち上げられる)。そのような実施形態において、第1の部材192に対して相対的なローラー222の移動により、ローラー222と第1の部材192との間の距離は変化してもよい。例えば、第1の位置へのローラー222の移動により、ローラー222と第1の部材192との間の距離は減少してもよい。同様に、第2の位置へのローラー222の移動により、ローラー222と第1の部材192との間の距離は増加してもよい。この変化する距離は、様々なやり方で実現されてもよい。例えば、好ましい実施形態では、対向する壁196の収束する性質により、ローラー222がキャビティ198内を移動するにつれて、ローラー222と第1の部材192との間の距離は変化してもよい。加えて又は代替として、第2の部材194の構造によって、例えばとりわけ、対向する壁196のうちの1つに向けて傾けられたスロット232によって、ローラー222と第1の部材192との間の変化する距離が画定されてもよい。
ローラー222と第1の部材192との間の変化する距離は、ストラップ180をバックル190内に選択的に束縛するように構成されてもよい。例えば、ローラー222がその第1の位置に位置付けられると、ストラップ180はローラー222と第1の部材192との間で圧縮されて、バックル190とストラップ180との間の十分な程度の摩擦が提供されてもよい。そのような実施形態において、前記第2の方向におけるストラップ180の引き続きの移動により、ストラップ180はローラー222と第1の部材192との間でますます圧縮されてもよく、それにより、内部仕切り140が第1の格納容積142内の内容物に対抗して押し付けられる際にバックル190がストラップ180にロックされてもよい。ローラー222がその第2の位置に位置付けられると、ローラー222と第1の部材192との間のストラップ180の圧縮は減少し(例えば除去され)、したがってストラップ180はバックル190に対して相対的に自由に移動してもよい。
いくつかの実施形態では、ローラー222は、その第1の位置に自動的に収まってストラップ180に自動的にロックされるようにバイアスされてもよい。例えば、ローラー222は、重力によって、バイアス要素(例えばバネ)によって、及び/又は、上述のようにバックル190を通したストラップ180の移動そのものによって、その第1の位置に向けてバイアスされてもよい。ローラー222の(及びより一般的には係合部材220の)その第1の位置に自動的に収まる特性により、内部仕切り140を対向する壁144に向けて引くためにストラップが締め付けられる際にバックル190がストラップ180に自動的にロックされることが可能になってもよい。そのような実施形態において、ローラー222はストラップ180から選択的に解放可能であってもよい。例えば、ローラー222のその第2の位置への移動により、ストラップ180が解放されて、ストラップ180がバックル190内で反対方向に移動することが可能になってもよく、内部仕切り140が対向する壁144から離れるように移動されることが可能になってもよい。ローラー222は様々な手法で、例えば以下で説明するように、バックル190の第1の部材192に対して相対的な第2の部材194の移動によって、その第2の位置に移動されてもよい。
図8〜図10に示す非限定的な別の例では、ローラー222は中空管であってもよい。そのような実施形態では、対向するボス240が、第2の部分212から互いに向けて延在してもよい。ローラー222は、図7を参照して上述した実施形態と実質的に同じ機能を可能にするために、ボス240に回転可能に結合されてもよい。例えば、ローラー222が上述のようにその第1の位置及び第2の位置に移動されることを可能にするために、ボス240はローラー222の内部ボアより環状に小さなサイズにされてもよい。
いくつかの実施形態では、各バックル190の第2の部材194は、ローラー222をその第1の位置及び第2の位置に位置付けてストラップ180をバックル190内でそれぞれ選択的に束縛又は解放するために、第1の部材192に対して相対的に移動してもよい。例えば、第2の部材194は、ローラー222を第1の部材192のキャビティ198内でより低く(例えばその第1の位置に)位置付けるために、例えば上述のように自動的に又は使用者による手動操作を介して、下向きに移動されてもよい(図5を参照)。同様に、第2の部材194は、ローラー222を第1の部材192のキャビティ198内でより高く(例えばその第2の位置に)位置付けるために、上向きに移動されてもよい(図4を参照)。第1の部材と第2の部材194との分解を制限するために、第2の部材194は第1の部材192にスナップ嵌合されてもよい。例えば図6及び図8に示すように、第2の部材194は、弾性タブ250であってタブ250から外向きに延在するシェルフ252を含む、弾性タブ250を含んでもよく、シェルフ252は、第1の部材192から離れる第2の部材194の移動を制限するために、第1の部材192の底表面に係合するように構成される。
第2の部材194は、利便性のためのその他の特徴を含んでもよい。例えば、第2の部材194の第1の部分210は、キャビティ198への開口より大きなサイズの、第2の部材194内の実質的に平面状の要素であってもよい。そのような構成により、第1の部材192に向けた第2の部材194の移動が制限され得る。いくつかの実施形態では、第1の部分210内にスロット260が画定されてもよい(図6及び図7を参照)。スロット260は、第1の部材192のキャビティ198の上に画定されてもよい。そのような実施形態では、ストラップ180は、第1の部材192のキャビティ198を通り、且つ第2の部材194のスロット260を通って、例えば実質的に一直線に延在してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドル262が第1の部材210から(例えば第1の部材210の上部から)延在してもよい。そのような実施形態では、ストラップ180をバックル190から選択的に解放するため、例えば第2の部材194を第1の部材192から離れるように移動して上述のようにローラー222をその第2の位置に移動するために、使用者がハンドル262を(直接的に又は間接的に)つかんで第2の部材194を第1の部材192に対して相対的に移動してもよい。一実施形態では、バックル190を通したストラップ180の除去を制限するために、ストラップ180の端がハンドル262に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、解放ストラップ264がハンドル262に結合されてもよい(図4及び図5を参照)。そのような実施形態では、ストラップ180をバックル190から選択的に解放するため、例えば第2の部材194を第1の部材192から離れるように移動して上述のようにローラー222をその第2の位置に移動するために、解放ストラップ264が引かれてもよい。いくつかの実施形態では、ストラップ180及び解放ストラップ264は、内部仕切り140を締め付けるため又は緩めるためにどちらのストラップを引くべきかを使用者に示す表示を含んでもよい。
手荷物ケース100は、手荷物ケース100の内部格納容積102内の所定の位置に周辺フレーム160を保持するように構成された複数のコーナー部材270を含んでもよい。好ましい実施形態では、コーナー部材270は内部仕切り140を2つの方向のうちの一方に向けてバイアスする(図4及び図5を参照)。一実施形態では、コーナー部材270は、バネ又はその他のバイアス部品を含んでもよく、内部仕切り140を手荷物ケース100の対向する壁144に対して相対的にバイアスしてもよい。例えば、コーナー部材270は、内部仕切り140を対向する壁144に向けて又は対向する壁144から離れるようにバイアスしてもよい。いくつかの実施形態では、コーナー部材270は、対向する壁144からの内部仕切り140の距離に基づいて、内部仕切り140を対向する壁144に向けて及び/又は対向する壁144から離れるようにバイアスしてもよい。例えば、コーナー部材270が手荷物ケース100に接続されている点に又はそれより上に、内部仕切り140が位置付けられている場合、コーナー部材270は内部仕切り140を対向する壁144から離れるようにバイアスしてもよい。これは、第1の格納容積142の容易な荷詰めのために、内部仕切り140を対向する壁144から離れるように持ち上げるのに役立ち得る。同様に、コーナー部材270が手荷物ケース100に接続されている点に又はそれより下に、内部仕切り140が位置付けられている場合、コーナー部材270は内部仕切り140を対向する壁144に向けてバイアスしてもよい。これは、第1の格納容積142が利用されない又は所望されない場合に、内部仕切り140を対向する壁144に隣接して位置付けるために役立ち得る。そのようなバイアス構成により、内部仕切り140が、上方に突出した位置(図3Aを参照)から下方に反転した位置(図2を参照)まで又はその逆に「フリップ」することが可能になってもよい。
コーナー部材270は好ましくは内部仕切り140を対向する壁144に向けて及び/又は対向する壁144から離れるようにバイアスするが、いくつかの実施形態では前記部材270は無バイアスであってもよい。そのような実施形態において、コーナー部材270は周辺フレーム160を所定の位置に単に保持する。一実施形態では、コーナー部材270は、周辺フレーム160を所定の位置に配置し保持するための半硬質のストリップ又は可撓性のストラップであってもよい。本明細書中に記載する実施形態では、コーナー部材270は周辺フレーム160のコーナーに配置されてもよい。コーナー部材270は手荷物ケース100内で対角線状に延在してもよい。
コーナー部材270は内部仕切り140に多数の手法で結合されてもよい。例えば、限定されないが、コーナー部材270はバックル190に、例えばバックル190の第1の部材192に結合されてもよい。加えて又は代替として、コーナー部材270は、内部仕切り140の周辺フレーム160に(例えば周辺フレーム160のコーナーにおいて)結合されてもよい。好ましい実施形態では、手荷物ケース100は、内部仕切り140のコーナーの近くに且つ手荷物ケース100のコーナーの近くに位置付けられた4つのコーナー部材270を含むが、その他の構成も企図される。図示されているように、コーナー部材270はガセット150の下で視界から隠されてもよい。
内部仕切り140の動作についてここで詳細に説明する。第1の格納容積142に荷詰めするために、内部仕切り140が例えばコーナー部材270のバイアス下で対向する壁144から離れるように移動されて、第1の格納容積142の容積が増加される(図2を参照)。内部仕切り140の平面状パネル162内の選択的開口170が、第1の格納容積142へのアクセスのために開かれてもよい(図3Bを参照)。使用者は次に、第1の格納容積142に、所望の量の衣類などの持ち物を荷詰めする。開口170は次に、内部仕切り140の連続的なパネルを画定するために、選択的に閉じられる。ストラップ180をそれらの実効長を減らすことによって締め付けて、それにより内部仕切り140を第1の格納容積142内の内容物に対抗して押し付けるために、ストラップ180はバックル190に対して相対的に前記第1の方向に移動される。内部仕切り140によって内容物が所望の量だけ、例えば輸送中に前記内容物がずれるのを制限するための十分な量だけ圧縮されるまで、ストラップ180は締め付けられてもよい。圧縮された内容物は、内部仕切り140を対向する壁144から離れるようにバイアスする傾向のある反対力を内部仕切り140に対して提供してもよく、それにより各ストラップ180はバックル190に対して相対的に前記第2の方向に移動するようにバイアスされる。上述のように、バックル190に対して相対的な前記第2の方向におけるストラップ180のバイアスされた移動により、例えば各バックル190のローラー222がその第1の位置に位置付けられることによって、ストラップ180はバックル190内に効果的にロックされる。
(例えば第1の格納容積142を荷解きするために)前記内容物の圧縮の量を減らすことを使用者が所望する場合、使用者はストラップ180上のバックル190の把持係合を解放する。例えば、使用者はバックル190の第2の部材194を第1の部材192に対して相対的に持ち上げて、ローラー222をその第2の位置に位置付け、それによりストラップ180とバックル190との間の摩擦係合を解放する。第1の格納容積142内の内容物に対する圧縮の量を減らすために、各ストラップ180の実効長が次に増加される。内部仕切り140内の開口170が開かれ、第1の格納容積142内の内容物が除去されてもよい。
手荷物ケース100は様々な材料及び手段から形成されてよい。例えば手荷物ケース100は、とりわけ、熱可塑性材料(自己強化又は繊維強化)、ABS、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、PVC、ポリアミド、及び/又はPTFEから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、周辺フレーム160は、アルミニウム又はその他の類似した金属で押し出し成形されてもよい。加えて、周辺フレーム160は、繊維強化エポキシ、樹脂、又はその他の類似した材料から形成されてもよい。手荷物ケース100は、プラグ成形、ブロー成形、射出成形、押し出し成形、鋳造などの任意の好適な手法で形成又は成形されてもよい。手荷物ケース100は、軟質側面材料及び/又は硬質側面材料から形成されてもよい。軟質側面材料は、とりわけ、ナイロン、キャンバス、ポリエステル、皮、PVC、ポリプロピレン、ポリエチレン、及び/又はPTFEであってもよい。硬質側面材料は、とりわけ、熱可塑性材料(自己強化又は繊維強化)、ABS、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、PVC、ポリアミド、及び/又はPTFEであってもよい。
全ての相対性及び方向に関する言及(上方(upper)、下方(lower)、上向き(upward)、下向き(downward)、左(left)、右(right)、左向き(leftward)、右向き(rightward)、上(top)、底(bottom)、側(side)、上(above)、下(below)、フロント(front)、ミドル(middle)、バック(back)、垂直(vertical)、水平(horizontal)などを含む)は、本明細書中に記載した特定の実施形態を読者が理解するのを助けるための例として示されたものである。これらは特許請求の範囲において特に明記しない限り、特に位置、向き、又は使用に関する要件又は制限であると解釈されるべきではない。接続に関する言及(例えば、装着され(attached)、結合され(coupled)、接続され(connected)、接合され(joined)など)は広く解釈されるべきであり、要素の接続の間の中間部材、及び要素間の相対移動を含んでもよい。したがって、接続に関する言及は、特許請求の範囲において特に明記しない限り、2つの要素が直接接続され互いに固定された関係にあることを必ずしも意味しない。
当業者は、現在開示された実施形態が、限定によってではなく例として教示するものであることを理解するであろう。したがって、上記の説明に含まれている事項又は添付の図面に示されている事項は、限定的な意味においてではなく例示的なものとして解釈されるべきである。特許請求の範囲は、本明細書中に記載した全ての一般的な特徴及び特定の特徴、並びに言語の問題としてそれらの間に入ると言われ得る本方法及びシステムの範囲の全ての言明を包含することが意図される。

Claims (19)

  1. 内部格納容積を画定する複数の壁であって、前記複数の壁は、対向する大面積面と複数の側壁とを含む、複数の壁と、
    前記内部格納容積を、内部仕切りと対向する壁との間に画定された第1の格納容積に分離する前記内部仕切りであって、前記内部仕切りは前記対向する壁に対して相対的に移動可能に取り付けられ、前記内部仕切りは仕切りパネルである、内部仕切りと、
    前記内部仕切りの対向する端又は側の近くに位置付けられた少なくとも2つのストラップであって、手荷物ケースの前記複数の壁のうちの少なくとも1つであって、前記対向する壁において又はその付近でそれぞれが接続された、少なくとも2つのストラップと、
    前記内部仕切り上に取り付けられた少なくとも1つのバックルであって、前記バックルは対応するストラップを、前記ストラップの長さに沿った様々な位置において調節可能に把持して、前記ストラップの前記長さに沿った様々な位置において前記内部仕切りを前記ストラップに固定し、それにより前記内部仕切りを前記手荷物ケースの前記対向する壁からの様々な高さに位置付ける、少なくとも1つのバックルと、を備える、
    手荷物ケース。
  2. 前記内部仕切りは、前記内部仕切りの周辺の少なくとも一部の周りで、又は前記内部仕切りの周辺の実質的に全ての周りで、前記手荷物ケースの前記複数の側壁に接合された、請求項1に記載の手荷物ケース。
  3. 前記内部仕切りは、前記内部仕切りの前記周辺の少なくとも一部を前記手荷物ケースの周辺の少なくとも一部に結合するガセット、又は可撓性の布のガセットをさらに含む、請求項2に記載の手荷物ケース。
  4. 前記内部仕切りは、又は前記内部仕切りと前記ガセットとは、前記第1の格納容積を完全に閉鎖する、請求項2又は請求項3に記載の手荷物ケース。
  5. 前記少なくとも2つのストラップは、前記内部仕切りの対向するコーナーに位置付けられた4つのストラップを含む、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  6. 前記内部仕切りは、前記手荷物ケースの分割線に少なくとも隣接して前記手荷物ケースに接合された、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  7. 前記分割線は、第1のシェルと第2のシェルとを、前記第1のシェルと前記第2のシェルがそれぞれ、大面積面と前記大面積面から延在する複数の対向する側壁とを含むように画定する、請求項6に記載の手荷物ケース。
  8. 前記内部仕切りは、その中に画定された選択的な開口を、前記内部仕切りを通した前記第1の格納容積への選択的なアクセスを可能にするために含む、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  9. 前記開口は、ジッパークロージャによって選択的に開かれ又は閉じられる、請求項8に記載の手荷物ケース。
  10. 前記内部仕切りは周辺フレームを含み、前記周辺フレームは、複数の細長いロッドであってそれらのうちの少なくとも2つが互いに接続された、複数の細長いロッドを含む、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  11. 前記内部仕切りは、前記周辺フレームに結合された平面状パネル、又は可撓性の布のパネルを含む、請求項10に記載の手荷物ケース。
  12. 前記平面状パネルは、前記内部格納容積の形状及びサイズに対応する、請求項11に記載の手荷物ケース。
  13. 前記少なくとも1つのバックルは、前記内部仕切りの前記周辺フレームに結合される、請求項10〜請求項12のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  14. 前記対向する壁からの前記内部仕切りへの距離に基づいて、前記内部仕切りを前記対向する壁に向けて又は前記対向する壁から離れるようにバイアスする複数のコーナー部材を更に含む、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  15. 前記複数のコーナー部材は、前記周辺フレームを所定の位置に配置し保持する半硬質のストリップ、又は可撓性のストラップである、請求項13に従属する場合の請求項14に記載の手荷物ケース。
  16. 前記複数のコーナー部材は前記周辺フレームのコーナーに配置され、前記手荷物ケース内で対角線状に延在する、請求項13に従属する場合の請求項14又は請求項15に記載の手荷物ケース。
  17. 前記手荷物ケースは、少なくとも1つのシェルを含み、
    前記内部仕切りは、前記少なくとも1つのシェルにおいて備えられる、
    請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  18. 前記対向する壁は、前記手荷物ケースの大面積面の背面である、請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
  19. 前記少なくとも2つのストラップはそれぞれ、前記内部仕切りの下で前記手荷物ケースの前記複数の壁のうちの前記少なくとも1つに接続された、請求項1〜請求項18のいずれか一項に記載の手荷物ケース。
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