JP2018100934A - センサ装置 - Google Patents

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啓介 戸田
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啓介 戸田
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Abstract

【課題】被計測物に含まれる検出対象物の量を高精度に計測できる小型のセンサ装置を提供する。【解決手段】センサ装置は、第1面20bに凹部20aが設けられている矩形板状の基部20、および第1面20bの対向する2辺に沿って配設された一対の立壁部21を有する基体と、一対の立壁部21間に基体を覆うように配設される第1蓋体であって、基体に対向する第1対向面が光反射性を有し、第1対向面は、第1面20b、および一対の立壁部21の相対向する面21aとともに、被計測物が通過する通路6を規定している第1蓋体と、凹部20aに収容され、通路6に向かって光を照射する発光素子3と、凹部20aに収容され、通路6を通過する被計測物に含まれる検出対象物からの散乱光および第1蓋体からの反射光を受光する受光素子4と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ装置、特に被計測物に含まれる検出対象物の量を計測するセンサ装置に関する。
被計測物に含まれる検出対象物の量、例えば室内に浮遊するほこりの量を高精度に計測できるセンサ装置が求められている。
空気中に浮遊するほこりの有無を検出するほこりセンサは、例えば、特許文献1に光電式ほこりセンサとして記載されており、筐体内に、ほこり通過経路、ほこり通過経路に光を照射するための、スリットを備えた発光部、ほこりからの散乱光を受光するための、スリットを備えた受光部、および散乱光以外の不要な光が受光部に入射することを防止する遮光板が設けられている。
特開2004−294082号公報
従来の光電式ほこりセンサは、受光部がほこりからの散乱光を受光した受光量に基づき、ほこりの有無を検出するものであり、ほこりからの散乱光以外の光が受光部に入射すると、検出精度が低下してしまう。そのため、筐体内にスリットや遮光板等を配設し、ほこりからの散乱光以外の光が受光部に入射することを防止する必要があり、それによって、ほこりセンサが大型化するとともに、筐体内にほこりが堆積し易く、メンテナンス性が悪化するという問題がある。
本発明の一つの態様のセンサ装置は、複数の誘電体層が積層されてなる基体であって、第1面に凹部が設けられている矩形板状の基部と、前記第1面の4辺のうち対向する2辺に沿って配設された一対の立壁部とを有する基体と、
前記一対の立壁部間に前記基体を覆うように配設される矩形板状の第1蓋体であって、前記基体に対向する第1対向面が光反射性を有し、前記第1対向面は、前記基部の前記第1面および前記一対の立壁部の相対向する面とともに、被計測物が通過する通路を規定している第1蓋体と、
前記凹部に収容され、前記通路に向かって光を照射する発光素子と、
前記凹部に収容され、前記通路を通過する前記被計測物に含まれる検出対象物からの散乱光、および前記第1蓋体からの反射光を受光する受光素子と、
を含むことを特徴とする。
本発明の一つの態様のセンサ装置によれば、センサ装置の大型化を抑制するとともに、被計測物に含まれる検出対象物の量を高精度に計測することができる。
第1実施形態に係るセンサ装置を示す平面図である。 図1の切断面線A−Aで切断した断面図である。 図1の切断面線B−Bで切断した断面図である。 図3に示した断面図に対応する、第2実施形態に係るセンサ装置の断面図である。 図3に示した断面図に対応する、他の実施形態に係るセンサ装置の断面図である。 第3実施形態に係るセンサ装置を示す平面図である。 図6の切断面線C−Cで切断した断面図である。 第3実施形態に係るセンサ装置の第2絞り孔の変形例を示す平面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るセンサ装置1を示す平面図である。図2は、図1の切断面線A−Aで切断した断面図であり、図3は、図1のB−B線で切断した断面図である。なお、図1の平面図では、第1蓋体5を省略して図示している。
本実施形態のセンサ装置1は、レーザドップラー流量測定(Laser Doppler Flowmetry)を利用して、被計測物に含まれる検出対象物の量、例えば空気中のほこりの量を計測するセンサ装置である。センサ装置1は、基体2と、発光素子3と、受光素子4と、第1蓋体5とを含む。
基体2は、発光素子3および受光素子4を収容するとともに、第1蓋体5とともに、被計測物が通過する通路6を規定するものである。基体2は、複数の誘電体層が積層されて形成され、基部20と、一対の立壁部21とを含む。
基部20は、矩形板状であり、発光素子3および受光素子を収容する凹部20aが、第1面(一方主面)20bに開口するように設けられている。凹部20aの大きさは、発光素子3および受光素子4の大きさに応じて適宜設定すればよい。例えば、発光素子3として、垂直共振器面発光レーザ素子(VCSEL)を使用し、受光素子4として、面入射フォトダイオードを使用する場合、凹部20aの開口は、その形状が、例えば矩形であっても正方形であってもよく、その大きさは、例えば、縦方向長さが0.3mm〜8.0mm、横方向長さが0.5mm〜10.0mmであり、深さは、0.2mm〜5.0mmである。
本実施形態では、図1に示すように、平面視したときに、凹部20aは、矩形形状であり、基部20の長手方向と凹部20aの長手方向とが平行である。このような構成によれば、発光素子3および受光素子4を矩形板状の基部20に効率的に配置することができ、センサ装置の大型化を抑制できる。
また、凹部20aは、基部20の第1面20bに平行な断面の断面形状が深さ方向に一様な形状であってもよいが、図3の断面図に示すように、所定の深さまでは、断面形状が開口形状と同じで一様であり、所定の深さ以降は、断面形状が小さくなって底部まで一様であるような、段差部が設けられた凹部であってもよい。本実施形態では、2つの段差部20dが凹部20aに設けられており、各段差部20dの表面に、発光素子3または受光素子4と電気的に接続するための接続パッド23aが配設される。図1に示すように、接続パッド23aが配設される2つの段差部20dは、凹部20aの内部において、互いに最も離間した位置に設けられていてもよい。このような構成によれば、発光素子3を駆動する駆動信号から発生する電磁波が、受光素子4の受光信号に混入することを抑制し、高精度の計測を行うことができる。
基部20の第1面20bには、第1面20bの4辺のうちの対向する2辺20eに沿って、一対の立壁部21が設けられている。一対の立壁部21は、一方側面同士が対向するように基部20の第1面20b上に設けられている。また、本実施形態では、図1〜図3に示すように、立壁部21は、矩形板状であり、第1面20bの長手方向に延びる対向する2辺20eに沿って配設されている。
本実施形態では、基体2は、複数のセラミック絶縁材料からなる誘電体層が積層されて構成されている。セラミック絶縁材料としては、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックス焼結体等が挙げられる。
基体2は、樹脂絶縁材料、例えば有機材料からなる複数の誘電体層が積層されて構成されていてもよい。有機材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂またはフッ素系樹脂等が挙げられる。
第1蓋体5は、矩形板状であり、基体2の一対の立壁部21間に配設される。第1蓋体5の、基体2に対向する第1対向面5aは、発光素子3から発せられた光を反射する光反射性を有している。第1対向面5aは、基部20の第1面20b、および一対の立壁部21の相対向する面21aとともに、被計測物が通過する通路6を規定している。
本実施形態では、第1蓋体5は、金属材料から構成される。金属材料としては、例えば、Cr、Ti、Al、Cu、Co、Ag、Au、Pd、Pt、Ru、Sn、Ta、Fe、In、Ni、Wなどの金属及びこれらの合金等が挙げられる。第1蓋体5を構成する金属材料は、被計測物および検出対象物の種類、特性等に応じて選択されてもよく、発光素子3から出射される光の波長に対する反射率を考慮して選択されてもよい。
基部20、立壁部21、および第1蓋体5は、被計測物が通過する通路6を形成するため、所定の強度を有する。基部20は、凹部20aに発光素子3および受光素子4が収容可能な厚みを有しており、例えば被計測物が室内空気である場合には、十分な強度を有している。立壁部21の強度は、立壁部21を構成する材料の強度、および板厚みによる。例えば被計測物が室内空気であり、基体2の構成材料としてセラミック絶縁材料を用いる場合は、例えば厚み(図1の上下方向における厚み)を0.03mm〜3.0mmとすればよい。
第1蓋体5の強度は、第1蓋体5を構成する材料の強度、および板厚みによる。例えば被計測物が室内空気であり、第1蓋体5の構成材料として金属材料を用いる場合は、例えば厚みを0.1mm〜3.0mmとすればよい。
発光素子3は、凹部20aの底部に配設されており、通路6に向かって光を照射する。本実施形態では、発光素子3として、VCSELを使用する。発光素子3が発する光の波長は、被計測物および被計測物に含まれる検出対象物と光との相互作用を考慮して選択されてもよい。検出対象物が空気中のほこりである場合には、例えば850nmの波長の光を発する発光素子3を使用してもよい。
受光素子4は、凹部20aの底部に配設されている。受光素子4は、発光素子3から発せられ、通路6を通過する被計測物に含まれる検出対象物によって散乱された散乱光、および発光素子3から発せられ、第1蓋体5の第1対向面5aで反射された反射光を受光する。検出対象物からの散乱光は、検出対象物の移動速度に応じたドップラーシフトを受けて、発光素子3から出射される光から波長が変化した光である。第1蓋体5からの反射光は、ドップラーシフトを受けないので、発光素子3から出射される光から波長が変化していない光である。本実施形態では、受光素子4として、面入射フォトダイオードを使用する。受光素子4は、被計測物からの散乱光、および第1蓋体5からの反射光を受光できるものであればよい。
前述のように、センサ装置1は、レーザドップラー流量測定を利用して、被計測物に含まれる検出対象物の量、例えば空気中のほこり等の量を計測するセンサ装置として好適に用いられる。発光素子3から通路6に向かって照射された光の一部は、通路6を通過する被計測物に含まれる検出対象物によって散乱され、検出対象物の移動速度に応じたドップラーシフトを受けて波長が変化した散乱光となる。検出対象物によって散乱されず、第1蓋体5の第1対向面5aに到達した光は、第1対向面5aで反射され、波長が変化しない反射光となる。受光素子4は、検出対象物からの散乱光、および第1蓋体5からの反射光の両方を受光し、散乱光と反射光との干渉による光ビート信号を検出する。この光ビート信号を、例えば外部実装基板に実装される演算素子で周波数解析することによって、検出対象物の速度分布、検出対象物の量等を算出することができる。
本実施形態のセンサ装置1では、第1蓋体5からの反射光は、検出対象物からの散乱光と干渉して、光ビート信号を生成するものであり、不要な光ではない。したがって、第1蓋体5からの反射光が受光素子4に入射することを防止するための遮光板等の光学部材を設ける必要がなく、センサ装置1の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態のセンサ装置1は、第1蓋体5からの反射光および検出対象物からの散乱光の両方を利用することによって、高精度の計測を行うことができる。
本実施形態では、図1の平面図に示すように、立壁部21は、基部20の第1面20bの対向する2辺20eに沿って設けられており、発光素子3および受光素子4は、当該対向する2辺20eに平行に並んでいる。したがって、発光素子3と受光素子4とが並設された方向は、通路6が延びる方向と平行である。換言すると、発光素子3および受光素子4は、被計測物が通路6を通過する方向に沿って並ぶように配設されている。このような構成によれば、発光素子3と受光素子4とが並ぶ方向と、被計測物が通路6を通過する方向とが平行になり、それによって、受光素子4が受光する検出対象物からの散乱光は波長の変化が大きい光となり、光ビート信号が検出し易くなるので、計測精度を向上することができる。
センサ装置1では、図1,図3に示すように、通路6の幅Wおよび通路6の高さHが一定とされており、通路6の断面積が一定であるが、被計測物が通過する方向、例えば発光素子3から受光素子4に向かう方向において、通路6の断面積が徐々に大きくなっていてもよい。このような構成によれば、通路6における圧力損失を低減し、被計測物および被計測物に含まれる検出対象物の通過速度を増加させることができる。それによって、検出対象物からの散乱光における波長の変化が大きくなり、光ビート信号が検出し易くなるので、計測精度を向上することが可能になる。
本実施形態のセンサ装置1では、基体2が、第1接地ビア導体22、信号配線導体23、および外部接続端子24をさらに有している。
第1接地ビア導体22は、基部20および立壁部21を構成する各誘電体層を厚み方向に貫通する貫通導体が、基体2の厚み方向に複数連なって構成される。本実施形態では、例えば図2に示すように、第1接地ビア導体22は、基体2全体を厚み方向に貫通しており、平面視したときに、各誘電体層に設けられる貫通導体の位置が同一である。すなわち、第1接地ビア導体22は、立壁部21の、基部20に接する面とは反対側の面から、基部20の、第1面20bとは反対側の第2面20c面まで一直線状に貫通しており、第1接地ビア導体22の一方端面22aが、立壁部21の、基部20に接する面とは反対側の面に露出し、他方端面22bが、基部20の第2面20c面に露出している。
第1接地ビア導体22の一方端面22aは、第1蓋体5の第1対向面5aに電気的に接続される。第1接地ビア導体22の他方端面22bは、基部20の第2面20cに配設される外部接続端子24に接続される。このような第1接地ビア導体22によって、第1蓋体5に接地電位が与えられる。
被計測物に含まれる検出対象物、例えば空気中のほこりは、帯電していることがある。帯電している検出対象物が、第1蓋体5の第1対向面5aに付着すると、第1蓋体5の反射効率が低下してしまい、計測精度が低下することがある。
上記の第1接地ビア導体22を設けることによって、帯電している検出対象物が第1蓋体5の第1対向面5aに接触したときに、帯電している検出対象物が有する電荷は、第1蓋体5から第1接地ビア導体22を流れ、基部20の第2面20cに到達し、外部へと放出される。したがって、本実施形態のセンサ装置1によれば、検出対象物が帯電している場合であっても、該被計測物が第1蓋体5の第1対向面5aに付着することを抑制し、計測精度を維持することができる。
センサ装置1では、図1に示したように、第1接地ビア導体22は、基体2の外形である矩形の4つの隅部のうちの1つの隅部に配設されており、残り3つの隅部には、配設されていないが、第1接地ビア導体22は、4つの隅部のうちの2つ以上の隅部に配設されてもよく、4つの隅部の全てに配設されてもよい。第1接地ビア導体22は、第1蓋体5の第1対向面5aに接地電位を与えるものであればよく、4つの隅部以外の場所に配設されていてもよい。第1接地ビア導体22を複数配設することによって、第1蓋体5の接地電位を安定化することができ、帯電している検出対象物が第1蓋体5の第1対向面5aに付着することを一層効果的に抑制することができる。
第1接地ビア導体22の配設位置は、発光素子3との距離および受光素子4との距離に基づいて決定されてもよい。第1接地ビア導体22には、発光素子3または受光素子4と外部実装基板とを電気的に接続する信号配線導体23に進入してしまうとノイズの原因となる不要な電荷が流れるので、第1接地ビア導体22と、センサ装置1に形成される信号配線導体23(接続パッド23a、信号ビア導体23b、およびボンディングワイヤ7を含む)との距離を予め定める距離以上に大きくすることによって、第1接地ビア導体22から信号配線導体23に不要な電荷が進入してしまうことを低減できる。したがって、基体2のうち、信号配線導体23との距離が予め定める距離よりも小さくなる位置には第1接地ビア導体22を設けないのがよい。
また、第1接地ビア導体22は、上記のように不要な電荷を誘導してセンサ装置1の外部に放出させるために、電気抵抗を低くすることが好ましく、電気抵抗を低くするためには、直径をより大きくすることが好ましい。しかしながら、直径を大きくし過ぎると、信号配線導体23との距離が小さくなり、第1接地ビア導体22から信号配線導体23に不要な電荷が進入するおそれがある。したがって、これらを考慮して、第1接地ビア導体22の直径は、例えば10μm〜500μmとすればよい。
信号配線導体23は、発光素子3または受光素子4と電気的に接続され、発光素子3に入力される電気信号が伝送され、受光素子4から出力される電気信号が伝送される。本実施形態における信号配線導体23は、発光素子3または受光素子4と接続する接続部材であるボンディングワイヤ7と、ボンディングワイヤ7が接続される接続パッド23aと、接続パッド23aに電気的に接続して接続パッドの直下から基部20の他方主面にまで一直線状に延びる信号ビア導体23bと、外部接続端子24とから成る。外部接続端子24は、センサ装置1が実装される外部実装基板の接続端子とはんだ等の接合材料によって電気的に接続される。
外部接続端子24は、はんだ等の接合材との濡れ性を向上させ、耐食性を向上させるために、例えば、ニッケル層と金層とをめっき法によって順次被着させてもよい。
図4は、本発明の第2実施形態のセンサ装置1Aを示す断面図であり、図3に示した断面図に対応する。第2実施形態のセンサ装置1Aは、第1実施形態のセンサ装置1と比較して、第1蓋体5が、非金属材料からなる矩形板状部材5bと第1金属薄層5cとを含む点で異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成同様の構成にはセンサ装置1と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
矩形板状部材5bは、ガラス材料からなり、一対の立壁部21間に基体2を覆うように配設される。
矩形板状部材5bを構成するガラス材料は、例えば、ホウケイ酸ガラス、結晶化ガラス、石英、ソーダガラス等を用いることができる。矩形板状部材5bは、被計測物が直接接触する第1蓋体5の主要部分を構成するため、所定の強度を要する。矩形板状部材5bの厚みを、例えば0.1mm〜3.0mmとすれば、第1蓋体5の十分な強度が得られる。
第1金属薄層5cは、光反射性を有し、第1蓋体5の光反射面を構成する。すなわち、第1金属薄層5cは、発光素子3から通路6に向かって照射され、第1蓋体5の第1金属薄層5cに到達した光を、当該光の波長を変化させることなく反射する。
第1金属薄層5cは、例えば、Cr、Ti、Al、Cu、Co、Ag、Au、Pd、Pt、Ru、Sn、Ta、Fe、In、Ni、Wなどの金属及びこれらの合金等の金属材料を蒸着、スパッタ、焼付け等による金属薄膜として形成することができる。第1金属薄層5cの層厚みは、例えば、500Å〜30,000Åである。
また、第1金属薄層5cは、第1接地ビア導体22を介して、接地電位に接続されている。これにより、検出対象物が帯電している場合であっても、帯電している検出対象物が第1金属薄層5cに付着することを抑制できるので、計測精度を維持することができる。
本実施形態のセンサ装置1Aは、基体2が、セラミック絶縁材料、例えば約7ppm/Kの熱膨張係数を有している。上記構成の第1蓋体5の熱膨張係数は、実質的に、矩形板状部材5bの熱膨張係数に一致する。本実施形態では、矩形板状部材5bを構成する材料がガラス材料であるので、ガラス材料を適宜選択することによって、第1蓋体5の熱膨張係数と基体2を構成するセラミック絶縁材料の熱膨張係数とを実質的に一致させることができる。これにより、基体2と第1蓋体5との熱膨張差を低減し、基体2と第1蓋体5との間の熱応力の発生を抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、センサ装置1Aの変形を低減し、信頼性を向上することができる。
また、図4に示すように、矩形板状部材5bの、第2対向面5baとは反対側の面5bb、すなわち矩形板状部材5bの外部に臨む面5bbには、遮光性、光吸収性、または光反射性を有する光学部材5dが配設されていてもよい。
光学部材5dは、外部から到来する光が凹部20aに進入することを抑制する。外部から到来する光が凹部20aに進入すると、受光素子4が進入した光を受光してしまい、計測精度を低下させる原因となる。矩形板状部材5bの外部に臨む面5bbに、光学部材5dを設けることで、不要な光の進入を抑制し、計測精度の低下を抑制することができる。
図5は、他の実施形態のセンサ装置1Bを示す断面図であり、図3に示した断面図に対応する。他の実施形態のセンサ装置は、第2実施形態のセンサ装置1Aと比較して、第1金属薄層5cが形成される場所が相違し、第1接地ビア導体22が設けられていない点で異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成にはセンサ装置1Aと同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
センサ装置1Bでは、第1金属薄層5cが、矩形板状部材5bの、第2対向面5baとは反対側の面5bbに形成されている。センサ装置1Bは、センサ装置1Aと同様に、基体2と第1蓋体5との熱膨張差を低減し、基体2と第1蓋体5との間の熱応力の発生を抑制することができる。これにより、センサ装置1Bの変形を低減し、信頼性を向上することができる。
さらに、センサ装置1Bでは、第1金属薄層5cの、矩形板状部材5bに接している面が、発光素子3から通路6に向かって照射され、第1蓋体5の第1金属薄層5cに到達した光を、当該光の波長を変化させることなく反射する反射面として機能する。センサ装置1Bでは、反射面が露出していないので、被計測物、外気等による反射面の酸化、腐食等を抑制することができる。これにより、長期間にわたり第1蓋体5の光反射率を維持することができ、計測精度の低下を抑制することができる。
図6は、本発明の第3実施形態に係るセンサ装置1Cを示す平面図であり、図7は、図6のC−C線で切断した断面図である。なお、図6の平面図では、第1蓋体5を省略して図示している。
第3実施形態のセンサ装置1Cは、第2実施形態のセンサ装置1Aと比較して、第2蓋体8、第2金属薄層9、第2接地ビア導体25、導電性接合部材26、および遮光壁27を含む点で異なっており、その他については、同様の構成であるので、同様の構成にはセンサ装置1Aと同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第2蓋体8は、絶縁材料からなる板状部材であり、凹部20aの開口部に設けられ、凹部20aの開口部を封止している。
第2蓋体8は、通路6に向かって照射される照射光、被計測物からの散乱光、および第1蓋体5からの反射光を透過する必要がある。照射光、散乱光、および反射光の特性は、搭載する発光素子によって決まるので、少なくとも搭載する発光素子が出射する光が透過するように構成されていればよい。第2蓋体8を構成する絶縁材料は、搭載する発光素子から出射される光の波長に対して、当該波長の光の透過率が、70%以上であってもよく、90%以上であってもよい。
第2蓋体8を構成する絶縁材料としては、例えばガラス材料、サファイア等の透明セラミック材料、または樹脂材料等を用いることができる。ガラス材料としては、ホウケイ酸ガラス、結晶化ガラス、石英、ソーダガラス等を用いることができる。樹脂材料としては、ポリカーボネート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。
第2蓋体8は、被計測物が直接接触するため、所定の強度を要する。第2蓋体8の強度は、構成する材料の強度、板厚みによる。上記のようにガラス材料や透明セラミック材料であれば、所定の厚み以上とすることで十分な強度が得られる。第2蓋体8の構成材料としてガラス材料を用いる場合は、例えば厚みを0.1mm〜1.0mmとすればよい。
第2蓋体8が導電性を有する材料で構成されていると、被計測物または被計測物に含まれる検出対象物から不要な電荷が放出され、第2蓋体8を通して凹部20aに電荷が流れ込みノイズが発生する。第2蓋体8をガラス材料で構成することにより、第2蓋体8を通して不要な電荷が流れ込むことを抑制することができる。
また、第2蓋体8を設けることにより、検出対象物が、発光素子3または受光素子4に付着して、発光素子3の発光効率または受光素子4の受光効率を低下させることを抑制できる。さらに、検出対象物が帯電している場合であっても、帯電している検出対象物が信号配線導体23(ボンディングワイヤ7を含む)に接触し、ノイズを発生させることを抑制することができる。
第2蓋体8は、凹部20aを気密封止していてもよい。このような構成によれば、被計測物が凹部20aに進入しないので、発光素子3および受光素子4が破損することを防止できる。さらに、被計測物が、例えば液体であったとしても、当該被計測物に含まれる検出対象物の量を計測できる。本実施形態のセンサ装置1Cによれば、例えば血液中の赤血球の量を計測することができる。
第2金属薄層9は、第2蓋体8の、第1蓋体5に対向する第3対向面8aに形成される。第2金属薄層9は、第2蓋体8の表面に、例えば、Cr、Ti、Al、Cu、Co、Ag、Au、Pd、Pt、Ru、Sn、Ta、Fe、In、Ni、Wなどの金属及びこれらの合金等の金属材料を蒸着、スパッタ、焼付け等による金属薄膜として形成することができる。第2金属薄層9の層厚みは、例えば、500Å〜30,000Åである。
第2金属薄層9には、発光素子3から発光された光を規制する第1絞り孔9a、および受光素子4によって受光される光を規制する第2絞り孔9bが形成されている。
第1絞り孔9aは、発光素子3の上方に位置している。図6に示すように、平面視で、第1絞り孔9aは、円形状であるとともに、第1絞り孔9aの中心が、発光素子3の中心に一致している。第1絞り孔9aは、平面視で、発光素子3の発光部と同じ大きさ、または発光素子3の発光部よりも大きい大きさに形成されていてもよい。このような構成によれば、発光素子3から発せられた光を通路6に向かって効率的に照射することができる。
第2絞り孔9bは、受光素子4の上方に位置している。図6に示すように、第2絞り孔9bは、平面視で、楕円形状を有している。また、平面視したときに、第2絞り孔9bの中心が、受光素子4の中心と発光素子3の中心とを結ぶ方向において、受光素子4の中心よりも発光素子3側に位置しているとともに、第2絞り孔9bの長軸が、受光素子4の中心と発光素子3の中心とを結ぶ方向に平行になっている。第2絞り孔9bは、平面視で、受光素子4の受光部の中心が第2絞り孔9bを規定する領域に露出するように構成されていてもよい。また、受光素子4の中心と発光素子3の中心とを結ぶ方向と垂直な方向において、第2絞り孔9bの大きさが、受光素子4の受光部の大きさよりも大きくてもよい。
上記構成によれば、受光素子4の受光部に入射する検出対象物からの散乱光の光量、および第1蓋体からの反射光の光量を増加させることが可能になり、計測精度を向上することができる。
第2金属薄層9は、不要な光が凹部20aから外部に出射しないよう、また不要な光が外部から凹部20aに進入しないように、第1絞り孔9aおよび第2絞り孔9bが設けられたマスク部材としても機能する。
さらに、第2金属薄層9は、外部から到来する電磁波が凹部20aに進入することを抑制するための電磁シールドとしても機能する。電磁波が凹部20aに進入すると、信号配線導体23、特にボンディングワイヤ7がアンテナとなって進入した電磁波を受信してしまいノイズ発生の原因となる。第2蓋体8の第3対向面8aに、光を通過させるための第1絞り孔9aおよび第2絞り孔9bを除いて第2金属薄層9を設けることで、電磁波の進入を抑制し、ノイズの発生を低減することができる。
第2金属薄層9は、第2接地ビア導体25を介して、接地電位に接続されている。第2接地ビア導体25は、基部20を構成する各誘電体層を厚み方向に貫通する貫通導体が、基部20の厚み方向に複数連なって構成される。
第2金属薄層9を接地電位に接続することにより、帯電している検出対象物が第2金属薄層9に接触し、不要な電荷が放出された場合であっても、当該電荷が凹部20aに流れ込みノイズを発生させることを抑制できる。
第2接地ビア導体25は、例えば図6に示すように、平面視で、基部20の凹部20aよりも外方に配設され、基部20全体を厚み方向に貫通しており、基部20を構成する各誘電体層に設けられる貫通導体の位置が同一である。すなわち、第2接地ビア導体は、基部20の第1面20bから第2面20cまで一直線状に貫通している。第2接地ビア導体25の一方端面25aが、基部20の第1面20bに露出し、例えばはんだである導電性接合部材26を介して、第2金属薄層に電気的に接続されている。第2接地ビア導体の他方端面25bは、基部20の第2面20cに露出し、外部接続端子24に接続されている。
遮光壁27は、凹部20aの底面に配設され、光を遮断し、図6の平面図に示すように、発光素子3の中心と受光素子4の中心とを結ぶ方向と垂直な方向に延びている。また、図7の断面図に示すように、遮光壁27は、凹部20aの底面から、凹部20aの底面から基体2の高さ方向に沿って延び、第2蓋体8の、第3対向面8aとは反対側の面に接触している。すなわち、遮光壁27は、凹部20a内の空間を、発光素子3が収容される第1収容空間20fと、受光素子4が収容される第2収容空間20gとに分割している。
発光素子3と受光素子4とを近接して配置すれば、センサ装置の大型化を抑制することが可能になるが、発光素子3から発せられた光が直接に受光素子4に入射し易くなり、ノイズ発生の原因となる。上記構成の遮光壁27を設けることにより、発光素子3と受光素子4とを近接して配設することが可能になり、センサ装置の大型化を抑制できる。本実施形態では、十分な遮光効果を得るために、遮光壁27の厚み(図7の左右方向における厚み)は、例えば0.03mm〜3.0mmである。
さらに、センサ装置1Cのような自発光型のセンサ装置では、発光素子3から出射される光が、被計測物によって散乱されて、あるいは第1蓋体5によって反射されて、受光素子4に至るまでの光路長が短くなれば、受光素子4が受光する光量が増加して、計測精度が向上する。センサ装置1Cによれば、遮光壁27を設けることにより、発光素子3と受光素子4とを近接して配置することが可能になるので、発光素子3と受光素子4との間の光路長を短くして、計測精度を向上することができる。
図8(a),(b),(c)は、センサ装置1Cにおける第2絞り孔9bの変形例を示す平面図である。センサ装置1Cでは、第2絞り孔9bは、楕円形状であるが、第2絞り孔9bの形状は、楕円形状に限定されるものではない。第2絞り孔9bは、例えば、図8(a),(b),(c)に示す形状であってもよい。なお、図8(a),(b),(c)では、発光素子3、受光素子4、第2蓋体8、第2金属薄層9、遮光壁27以外の構成を省略して図示している。
第2絞り孔9bは、例えば図8(a)に示すように、平面視で、円形状の孔であり、第2絞り孔の中心が、受光素子の中心よりも発光素子側に位置していてもよい。さらに、第2絞り孔9bは、受光素子4の受光部の大きさと同程度の大きさを有していてもよい。このような構成によっても、受光素子4の受光部に入射する検出対象物からの散乱光の光量、および第1蓋体からの反射光の光量を増加させることができ、計測精度を向上することができる。
第2絞り孔9bは、例えば図8(b)に示すように、平面視で、受光素子4と発光素子3とを結ぶ方向に垂直に延びる直線部と、曲線部とからなる形状の孔であってもよい。曲線部の形状は、円の一部であってもよく、楕円の一部であってもよい。図8(b)に示すように、第2絞り孔9bは、平面視で、受光素子4の受光部の中心が第2絞り孔9bを規定する領域に露出するように形成されていてもよい。直線部は、受光素子4と発光素子3とを結ぶ方向に垂直な方向において、受光素子4の受光部の長さよりも大きい長さを有していてもよい。また、直線部は、平面視したときに、遮光壁27の、受光素子4側の辺と重なっていてもよい。このような構成によれば、第2蓋体8を通過する検出対象物からの散乱光の光量、および第1蓋体5からの反射光の光量を増加させ、それによって、受光素子4の受光部に入射する散乱光の光量および反射光の光量を増加させることができ、計測精度を向上することができる。
第2絞り孔9bは、例えば図8(c)に示すように、平面視で、2つの四角形状の孔が、発光素子3と受光素子4とを結ぶ直線に関して対称に形成され、受光素子4の受光部が、第2絞り孔を規定する領域に露出していない構成であってもよい。四角形状の孔は、図8(c)に示すように、底辺が発光素子3と受光素子4とを結ぶ直線に垂直であり、脚が受光素子4の受光部の縁に接している台形状であってもよい。また、台形の脚を延長した線が、発光素子3の発光部を通っていてもよい。さらに、2つの底辺のうち、発光素子3に近い側の底辺の長さが、発光素子3から遠い側の底辺の長さよりも大きくてもよい。このような構成によれば、受光素子4によって受光される検出対象物からの散乱光、および第1蓋体5からの反射光のうち、検出対象物からの散乱光の割合を増加させることができる。それによって、例えば被計測物に含まれる検出対象物の量が少ない場合であっても、受光素子4によって受光される検出対象物からの散乱光の光量を、受光素子4によって受光される第1蓋体5からの反射光の光量に近づけて、光ビート信号の強度を強めることができるので、計測精度を向上することができる。
次に、センサ装置1,1A,1B,1Cの製造方法について説明する。まず、基体2を公知の多層配線基板の製造方法と同様にして作製する。基体2が、セラミック配線基板であり、セラミック材料がアルミナである場合は、まずアルミナ(Al)やシリカ(SiO)、カルシア(CaO)、マグネシア(MgO)等の原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状とし、これを周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等によってシート状に成形してセラミックグリーンシート(以下、グリーンシートともいう)を得る。その後、グリーンシートを所定形状に打ち抜き加工するとともに、タングステン(W)とガラス材料等の原料粉末に有機溶剤、溶媒を添加混合して金属ペーストとし、これをグリーンシート表面にスクリーン印刷等の印刷法でパターン印刷する。また、ビア導体は、グリーンシートに貫通孔を設け、スクリーン印刷等によって金属ペーストを貫通孔に充填させる。こうして得られたグリーンシートを複数枚積層し、これを約1600℃の温度で同時焼成することによって基体2が作製される。
次に、発光素子3および受光素子4を、基体2の凹部20aの底部に実装し、ボンディングワイヤ7で接続パッドと接続する。
発光素子3は、VCSEL等の半導体レーザ素子を用いることができ、受光素子4は、シリコンフォトダイオード、GaAsフォトダイオード、InGaAsフォトダイオード、ゲルマニウムフォトダイオード等の各種フォトダイオードを用いることができる。発光素子3および受光素子4は、被計測物および検出対象物の種類、計測するパラメータの種類等により適宜選択すればよい。
例えば空気中のほこりの量を測定する場合は、例えば、光のドップラー効果を利用して測定するために、発光素子3であるVCSELとして波長が850nmのレーザ光を出射可能なものであればよい。その他の測定を行う場合は、測定目的に応じた波長のレーザ光を出射する発光素子3を選択すればよい。
受光素子4は、受光する光が発光素子3から出射されるレーザ光から波長の変化が無い場合、発光素子3の出射光を受光できるものであればよく、波長の変化が有る場合、変化後の波長の光を受光できるものであればよい。
センサ装置1,1A,1B,1Cでは、発光素子3および受光素子4と接続パッドとは、ボンディングワイヤ7によって電気的に接続されるが、フリップチップ接続、バンプ接続、異方性導電フィルムを用いた接続等他の接続方法であってもよい。
センサ装置1の第1蓋体5は、金属材料を、切削、切断等により所定の形状に切り出して、第1蓋体5を作製することができる。センサ装置1A,1B,1Cの第1蓋体5は、ガラス材料を、切削、切断等により所定の形状に切り出して板状部材を準備し、該板状部材の一方主面上に、蒸着、スパッタ、焼付け等によって第1金属薄層5cを形成して、第1蓋体5を作製することができる。また、光学部材は、必要に応じて、公知の方法を使用して、第1蓋体5の他方主面に形成すればよい。
第2蓋体8は、ガラス材料を、切削、切断等により所定の形状に切り出した板状部材を準備し、該板状部材の一方主面上に、蒸着、スパッタ、焼付け等によって第2金属薄層を形成する。このとき、フォトリソグラフィー(ウェットエッチング)法、ドライエッチング法等によって金属薄膜にパターン加工することによって第1絞り孔9aおよび第2絞り孔9bを形成し、第2蓋体8を作製することができる。
第1蓋体5は、ろう材等の金属溶湯物系接合材、またはエポキシ系、シリコン系、熱可塑性樹脂等の樹脂系接合材を用いて、基体2の所定の位置に接合すればよい。第2蓋体8は、ろう材等の金属溶湯物系接合材、またはエポキシ系、シリコン系、熱可塑性樹脂等の樹脂系接合材を用いて、基体2の所定の位置に接合した後、第2接地ビア導体25と第2金属薄層9とを、例えばはんだである導電性接合部材26によって、電気的に接続すればよい。
センサ装置1,1A,1B,1Cは、外部実装基板に実装されて使用される。外部実装基板には、例えば、発光素子3の発光を制御する制御素子、受光素子4から出力される電気信号に対してフーリエ変換等の周波数解析を行って、検出対象物の量等を算出する演算素子等も実装される。
例えば、センサ装置1Cを用いて、空気中のほこりの量を測定する場合には、被計測物である空気をセンサ装置1Cの通路6を介して通過させる。例えば、センサ装置1Cを、空気清浄機やエアコン等の空調機器の空気流路の内部に配置してもよく、空気を強制的に通路6を介して通過させる手段が設けられていてもよい。
外部実装基板からの発光素子制御電流が、外部接続端子24を介して、センサ装置1Cに入力されると、信号ビア導体23b、接続パッド23aを通って発光素子3に入力されて発光素子3から測定用の光が出射される。発光素子3から出射され、第2蓋体8を透過し、第1絞り孔9aを通過した光が、空気が通過している通路6に向かって照射される。通路6に向かって照射された光の一部は、空気中のほこりによって散乱され、ほこりの移動速度に応じたドップラーシフトを受けて、波長が変化した散乱光となる。ほこりによって散乱されず、第1蓋体5に到達した光は、第1蓋体5の第1金属薄層5cで反射され、波長が変化しない反射光となる。第2絞り孔9bを通過し、第2蓋体8を透過した、ほこりからの散乱光および第1蓋体5からの反射光が、受光素子4で受光されると、散乱光と反射光との干渉による光ビート信号を含む電気信号が受光素子4から出力される。出力された信号は、接続パッド23a、信号ビア導体23bを通り、外部接続端子24を介してセンサ装置1Cから外部実装基板へと出力される。
外部実装基板では、センサ装置1Cから出力された電気信号が、演算素子に入力され、例えば、光ビート信号を含む電気信号を周波数解析することによって、ほこりの量、例えばほこりの総数等を算出することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。例えば、検出対象物は空気中のほこりだけに限定されず、発光素子3が発する光の波長を適宜変更することにより、空気中の微粒子または化学物質を検出するようにしてもよい。あるいは、火災等で発生する煙を検出するようにしてもよい。
1 センサ装置
1A センサ装置
1B センサ装置
1C センサ装置
2 基体
3 発光素子
4 受光素子
5 第1蓋体
5a 第1対向面
5b 矩形板状部材
5ba 第2対向面
5bb 反対側の面
5c 第1金属薄層
5d 光学部材
6 通路
7 ボンディングワイヤ
8 第2蓋体
8a 第3対向面
9 第2金属薄層
9a 第1絞り孔
9b 第2絞り孔
20 基部
20a 凹部
20b 第1面
20c 第2面
20d 段差部
20e 対向する2辺
20f 第1収容空間
20g 第2収容空間
21 立壁部
21a 相対向する面
22 第1接地ビア導体
22a 一方端面
22b 他方端面
23 信号配線導体
23a 接続パッド
23b 信号ビア導体
24 外部接続端子
25 第2接地ビア導体
25a 一方端面
25b 他方端面
26 導電性接合部材
27 遮光壁
W 通路の幅
H 通路の高さ

Claims (10)

  1. 複数の誘電体層が積層されてなる基体であって、第1面に凹部が設けられている矩形板状の基部と、前記第1面の4辺のうち対向する2辺に沿って配設された一対の立壁部とを有する基体と、
    前記一対の立壁部間に前記基体を覆うように配設される矩形板状の第1蓋体であって、前記基体に対向する第1対向面が光反射性を有し、前記第1対向面は、前記基部の前記第1面および前記一対の立壁部の相対向する面とともに、被計測物が通過する通路を規定している第1蓋体と、
    前記凹部に収容され、前記通路に向かって光を照射する発光素子と、
    前記凹部に収容され、前記通路を通過する前記被計測物に含まれる検出対象物からの散乱光、および前記第1蓋体からの反射光を受光する受光素子と、
    を含むことを特徴とするセンサ装置。
  2. 前記発光素子および前記受光素子は、前記凹部の底部に配設され、
    平面視で、前記発光素子と前記受光素子とは、前記第1面の前記対向する2辺に平行に並んでいることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記第1蓋体は、金属材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ装置。
  4. 前記第1蓋体は、ガラス材料からなる、前記一対の立壁部間に前記基体を覆うように配設される矩形板状部材を含み、該矩形板状部材の、前記基体に対向する第2対向面に第1金属薄層が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ装置。
  5. 前記矩形板状部材の、前記第2対向面とは反対側の面に、遮光性、光吸収性、または光反射性を有する光学部材が配設されていることを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置。
  6. ガラス材料からなり、前記凹部の開口部を塞ぐように配設される第2蓋体をさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  7. 前記第2蓋体の、前記第1蓋体に対向する第3対向面に第2金属薄層が形成され、
    前記第2金属薄層には前記発光素子によって発光された光を通過させる第1絞り孔、および前記受光素子によって受光される光を規制する第2絞り孔が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のセンサ装置。
  8. 平面視で、前記第1絞り孔は、円形状であり、前記第1絞り孔の中心が、前記発光素子の中心に一致していることを特徴とする請求項7に記載のセンサ装置。
  9. 平面視で、前記第2絞り孔は、楕円形状であり、前記第2絞り孔の中心が、前記受光素子の中心と前記発光素子の中心とを結ぶ方向において、前記受光素子の中心よりも前記発光素子側に位置し、前記第2絞り孔の長軸が、前記方向に平行であることを特徴とする請求項7または8に記載のセンサ装置。
  10. 前記凹部内に遮光壁が設けられ、該遮光壁は、前記凹部内の空間を、前記発光素子が収容される第1収容空間と、前記受光素子が収容される第2収容空間とに分割していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のセンサ装置。
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