JP2018100356A - 減粘抑制剤及び減粘抑制方法 - Google Patents

減粘抑制剤及び減粘抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カルボキシビニルポリマー等のカルボキシビニルポリマーとアセトフェノン誘導体とを併用した場合であっても、粘度が低下するのを抑制することができる方法を提供する。【解決手段】下記式(1)で表される化合物からなる、減粘抑制剤。(式(1)中、R1は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R2及びR3は独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)【選択図】なし

Description

本発明は、増粘剤と特定の抗菌剤を併用した場合の減粘現象を抑制することができる減粘抑制剤に関する。
化粧料等の皮膚外用組成物には、製剤安定性や使用性等の観点から適当な粘度を付与するために、増粘剤を配合することが一般的である。
例えば、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)等の水溶性高分子が増粘剤として汎用される。カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子は中性域で増粘作用を呈すこと、また皮膚外用剤のpHは弱酸性〜中性域に調整することかが一般的であることから、カルボキシビニルポリマー等を含有する組成物の調製の際は、通常は水酸化カリウム等の中和剤が用いられる。
また、皮膚外用組成物には、製剤の衛生を保つ観点から、抗菌剤や防腐剤を配合することも一般的で、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)やフェノキシエタノール等が汎用される。
近年、新しい抗菌剤も提案されており、ヒドロキシアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体が、種々の微生物に対して低濃度で抗菌活性を示すことが報告されている(特許文献1)。
特開2014−172908号公報
本発明者らは、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤と、ヒドロキシアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体とを、組成物に共に配合すると、pHを中性域に調整しても増粘効果が得られず、粘度が低下する(減粘)という問題が生じることを見出した。従来、皮膚外用組成物に抗菌剤として用いられてきたパラベン等では、カルボキシビニルポリマー等と共に配合しても減粘が生じることはなかったため、上記問題は従来知られていなかった新しいものである。前述のようにカルボキシビニルポリマーは化粧料等に汎用される増粘剤であるため、減粘により製剤安定性等の効果が得られなくなることは問題である。
かかる状況において、本発明は、カルボキシビニルポリマーとアセトフェノン誘導体とを併用した場合であっても、粘度が低下するのを抑制することができる方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、中和剤として従来用いられてきた水酸化カリウム等に換えて(アルキル)エタノールアミンを用いることにより、アセトフェノン誘導体による減粘作用を抑制することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の1つの態様は、下記式(1)で表される化合物からなる、減粘抑制剤である。本態様において、前記式(1)で表される化合物はトリエタノールアミンであることが好ましい。
(式(1)中、R1は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R2及びR3は独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
本発明の別の態様は、前記式(1)で表される化合物と、カルボキシビニルポリマー0.1質量%以上と、下記式(2)で表される化合物とを含有し、pHが5.0〜6.7である、組成物である。本態様において、前記式(1)で表される化合物はトリエタノールアミンであることが好ましい。また、本態様において、前記式(2)で表される化合物はヒドロキシアセトフェノンであることが好ましい。
(式(2)中、R4は水素原子又はメチル基であり、R5は水素原子、ヒドロキシル基、又はアセチル基である。)
本発明の別の態様は、カルボキシビニルポリマーと、前記式(2)で表される化合物とを含有する組成物において、前記式(1)で表される化合物をさらに含有させることを含み、カルボキシビニルポリマーの終濃度が0.1質量%以上であり、最終pHが5.0〜6.7である、減粘抑制方法である。本態様において、前記式(1)で表される化合物はトリエタノールアミンであることが好ましい。また、本態様において、前記式(2)で表される化合物はヒドロキシアセトフェノンであることが好ましい。
本発明により、カルボキシビニルポリマーとアセトフェノン誘導体とを併用して含有する組成物においても、粘度が低下するのを抑制することができる。
4−ヒドロキシアセトフェノン濃度に対する、カルボキシビニルポリマー含有組成物の粘度を表すグラフである。
本発明の減粘抑制剤は、式(1)で表される化合物からなる。
(式(1)中、R1は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R2及びR3は独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
式(1)で表される化合物としては、例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等が好ましく挙げられ、これらのうちトリエタノールアミンがより好ましい。
本発明の減粘抑制剤は、カルボキシビニルポリマーと式(2)で表される化合物とを含有する組成物にさらに含有させることにより、組成物の粘度が低下するのを抑制することができる。すなわち、本発明の減粘抑制剤は、減粘抑制方法に好適に用いることができる。ここで、本発明の減粘抑制剤に係る式(1)で表される化合物と、カルボキシビニルポリマーと、式(2)で表される化合物とを組成物に含有させる順番は特に問わないが、通常は本発明の減粘抑制剤を後から加えることが好ましい。これは、本発明の減粘抑制剤はアミンであることから酸の中和剤として用いることができるため、カルボキシビニルポリマーの増粘効果を発揮させたり、所望のpH域に組成物を調整したりする際の中和剤として、従来の水酸化カリウムなどの中和剤に替えて加えることができるからである。
本発明の減粘抑制剤と、カルボキシビニルポリマーと、式(2)で表される化合物とを含有する組成物(以降、「本発明の組成物」という)においては、減粘することなく、カルボキシビニルポリマーによる増粘効果が発揮される。
(式(2)中、R4は水素原子又はメチル基であり、R5は水素原子、ヒドロキシル基、又はアセチル基である。)
なお、本明細書において「減粘」とは、カルボキシビニルポリマーを含有する組成物において、式(2)で表されるアセトフェノン誘導体を共に含有しない場合に比べて、室温条件下の粘度が小さくなること、具体的には例えば30%以下になることをいう。
また、本明細書において「減粘抑制」とは、カルボキシビニルポリマーを含有する組成物において、室温条件下の粘度が、式(2)で表されるアセトフェノン誘導体を共に含有しない場合の例えば35%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは60%以上になることをいう。あるいは、カルボキシビニルポリマー及び式(2)で表されるアセトフェノン誘導体を含有する組成物において、一般的な中和剤である水酸化カリウムを用いて中和した場合に比べて室温条件下の粘度が大きいこと、好ましくは1.5倍以上、よ
り好ましくは2倍以上、さらに好ましくは3倍以上であることであってもよい。
化粧料等の皮膚外用組成物に汎用される増粘剤としては、カルボキシビニルポリマーの他にも種々あり、例えば、ヒドロキシエチルセルロースやアクリル・メタクリル酸アルキル共重合体等の水溶性高分子が挙げられるが、後述の実施例で示されるように本発明の減粘抑制剤は特にカルボキシビニルポリマーの減粘に対して優れた抑制効果を示す。
本発明の組成物において、式(1)で表される化合物の含有量は、減粘抑制作用を発揮する範囲であれば特に限定されないが、カルボキシビニルポリマーに対して、質量比で0.4〜1.1が好ましく、0.6〜1.0がより好ましく、0.7〜0.9がさらに好ましい。
本発明の減粘抑制方法においては、式(1)で表される化合物の終濃度が上記範囲となることが好ましい。
カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸を主鎖として、架橋剤としてアリルショ糖やペンタエリスリトール等を含むカルボキシル基をもつ水溶性高分子である。本発明の組成物において、カルボキシビニルポリマーの大きさは、増粘効果を発揮するものであればとくに限定されず、例えば平均重量分子量が50,000〜3,000,000のものが好ましい。
例えば、市販品としてはカーボポール940,941,980,981(BF Goodrichi社製)等が挙げられる。
本発明の組成物において、カルボキシビニルポリマーの含有量は、組成物に粘性を付与し、また本発明の効果を得る観点から、組成物全体に対して0.1質量%以上である。
本発明の減粘抑制方法においては、カルボキシビニルポリマーの終濃度が上記範囲となる。
式(2)で表される化合物はアセトフェノン誘導体であり、メチルケト基に対して置換基R4及びR5がオルト、メタ、又はパラ位に配置するいずれの構造でもよい。好ましくは2−ヒドロキシアセトフェノン(化学式(3))、3−ヒドロキシアセトフェノン(化学式(4))、及び4−ヒドロキシアセトフェノン(化学式(5))から選択されるものが、抗菌活性の観点から好ましい。
また、本発明において式(2)で表される化合物は、その薬学的に許容される塩であってもよく、かかる塩としては例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
本発明の組成物において、式(2)で表される化合物の含有量は、組成物に抗菌活性を付与する範囲であれば特に限定されないが、組成物全体に対して0.01〜5.0質量%が好ましく、0.1〜3.0質量%がより好ましく、0.5.〜2.0質量%がさらに好ましい。
本発明の減粘抑制方法においては、式(2)で表される化合物の終濃度が上記範囲となることが好ましい。
本発明の組成物のpHは、カルボキシビニルポリマーが増粘作用を発揮し、また本発明の効果を得る観点から、pH5.0〜6.7である。
かかる範囲にpHを調整する際の中和剤としては、一般的に中和用アルカリとして用いられる水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等が挙げられるが、本発明においては式(1)で表される化合物を用いて中和することが好ましい。ただし、本発明の組成物が水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等を含有することを排除するものではない。
本発明の組成物は、皮膚外用剤に好ましく適用することができ、皮膚外用剤としては化粧料、医薬品、医薬部外品等の態様に好ましく適用することができる。
皮膚外用組成物の剤型としては、特に限定されず、例えば、ローション剤型、乳液やクリーム等の乳化剤型、オイル剤型、ジェル剤型、パック、洗浄料等が挙げられる。
本発明の組成物は、通常の皮膚外用剤等に配合される成分を、本発明の効果を損なわない限りにおいて任意に含有することができる。
かかる成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;
脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類;表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていてもよい、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパ−ル剤類;レ−キ化されていてもよい赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外
線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;
エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等の抗菌剤(防腐剤);グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等の消炎剤;レチノール、アスコルビン酸、トコフェロール、又はファルネシル酢酸エステル等のシワ改善剤;各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等);ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等の賦活剤;ノニル酸ワレニルアミド、カプサイシン、ジンゲロン、タンニン酸等の血行促進剤;硫黄、チアントール等の抗脂漏剤;トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等の抗炎症剤;コラーゲン、ヒアルロン酸等の水溶性高分子;などが挙げられる。
以下、具体的な実験例をあげて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の態様にのみ限定されない。
<試験例1>
以下の手順で、トリエタノールアミンの減粘抑制作用を確認した。
カルボキシビニルポリマー(終濃度0.1質量%)と、4−ヒドロキシアセトフェノン(終濃度0、0.1、0.3、又は0.5質量%)とを含有する水溶液に、トリエタノールアミン又は水酸化カリウムを添加してpH6.0に調整した。かかる水溶液の粘度を、B型粘度計(VDA型、芝浦セムテック社製)を用い、回転子はNo.3を使用し、回転数6rpm、20℃にて測定した。
結果を図1に示す。4−ヒドロキシアセトフェノン存在下で、水酸化カリウムで中和した場合はカルボキシビニルポリマーによる増粘効果が得られないが、トリエタノールアミンで中和した場合はかかる減粘が抑制された。
<試験例2>
表1に示す処方で、実施例及び比較例の組成物を定法により調製し、20℃で1日静置下後に、試験例1と同様に粘度を測定した。
結果を表1に示す。
本発明により、カルボキシビニルポリマーとアセトフェノン誘導体とを併用して含有する組成物においても、粘度が低下するのを抑制することができ、産業上非常に有用である。

Claims (8)

  1. 下記式(1)で表される化合物からなる、減粘抑制剤。
    (式(1)中、R1は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R2及びR3は独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
  2. 前記式(1)で表される化合物がトリエタノールアミンである、請求項1に記載の減粘抑制剤。
  3. 下記式(1)で表される化合物と、カルボキシビニルポリマー0.1質量%以上と、下記式(2)で表される化合物とを含有し、pHが5.0〜6.7である、組成物。
    (式(1)中、R1は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R2及びR3は独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
    (式(2)中、R4は水素原子又はメチル基であり、R5は水素原子、ヒドロキシル基、又はアセチル基である。)
  4. 前記式(1)で表される化合物がトリエタノールアミンである、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記式(2)で表される化合物がヒドロキシアセトフェノンである、請求項3又は4に記載の組成物。
  6. カルボキシビニルポリマーと、下記式(2)で表される化合物とを含有する組成物において、下記式(1)で表される化合物をさらに含有させることを含み、カルボキシビニルポリマーの終濃度が0.1質量%以上であり、最終pHが5.0〜6.7である、減粘抑制方法。
    (式(1)中、R1は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、R2及びR3は独立して水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
    (式(2)中、R4は水素原子又はメチル基であり、R5は水素原子、ヒドロキシル基、又はアセチル基である。)
  7. 前記式(1)で表される化合物がトリエタノールアミンである、請求項6に記載の減粘抑制方法。
  8. 前記式(2)で表される化合物がヒドロキシアセトフェノンである、請求項6又は7に記載の減粘抑制方法。
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