JP2008105989A - 洗浄用の化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 脂肪酸石鹸を主洗浄成分とする洗浄用の化粧料に於いて、低温での泡沫形成性と、泡沫における汚れの抱合能とを向上せしめる技術を提供する。
【解決手段】 1)10〜30質量%の脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、洗浄用の化粧料に於いて、2)ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを0.01〜5質量%、洗浄用の化粧料に含有させる。前記脂肪酸石鹸は、脂肪酸カリウム石鹸と脂肪酸ナトリウム石鹸の混合物であることが好ましく、前記脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸として、イソステアリン酸と12−ヒドロキシ脂肪酸とを含有することが好ましく、前記ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレンは、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、洗浄用の化粧料として好適な化粧料に関する。
洗浄料において、泡沫はその洗浄を担う重要な要素であり、且つ、泡沫の構成する泡沫の界面の特性により、汚れの除去特性は大きく異なってくる。即ち、泡沫維持性に優れる泡界面であって、脂質可溶化性に優れれば、その界面の表面積の大きさと相まって、優れた脂質除去力を発揮するし、加えて、洗浄後の界面活性剤の残存量も著しく低減するので、皮膚残存界面活性剤に起因すると言われている、洗浄後の刺激感の発現も抑制できる。この意味で、界面活性能が高く、且つ、泡沫維持性の高い泡沫を発生させる洗浄料を設計することは、非常に意義深いことである。
この様な洗浄剤において、泡沫を形成し、洗浄性を発現させる為の界面活性剤としては、温水を使用する条件においては、脂肪酸石鹸が優れているが、脂肪酸石鹸を構成するアルカリ剤として、ナトリウムイオンを用いた場合には、低温域でゲル構造を形成し、著しい硬度上昇を誘起し、使用性を損ねる場合が存し、カリウムイオンを用いた場合には、高温域で結晶が成長し過ぎ、使用時溶解性を損ねる場合が存した。この様な観点から、この様な使用性の損失を防ぐために、トリエタノールアミンをアルカリ剤として併用したり、N−ラウロイルグルタミン酸塩等のN−アシルアミノ酸塩を補助界面活性剤として使用することが行われている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)この様な添加により、低温域などでの使用性や泡沫形成性は向上するが、泡における汚れの抱合能は低下するため、総合的には洗浄力が低下してしまう場合が少なくなかった。即ち、この様な脂肪酸石鹸を主洗浄成分とする洗浄用の化粧料に於いて、低温での泡沫形成性と、泡沫における汚れの抱合能とを向上せしめる技術の開発が望まれていたと言える。
一方、ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルは、毛髪に浸透し、保湿性を付与する界面活性剤として知られている(例えば、特許文献5を参照)が、かかる成分が、脂肪酸石鹸を主洗浄成分とする洗浄用の化粧料に於いて、低温での泡沫形成性と、泡沫における汚れの抱合能とを向上せしめる作用に優れることは全く知られていなかった。更に、1)10〜30質量%の脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、洗浄用の化粧料に於いて、2)ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを、0.01〜5質量%含有する洗浄用の化粧料も全く知られていない。
特開2002−20267号公報 特開平11−323379号公報 特開平11−323378号公報 特開平10−237494号公報 特開2000−191474号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、脂肪酸石鹸を主洗浄成分とする洗浄用の化粧料に於いて、低温での泡沫形成性と、泡沫における汚れの抱合能とを向上せしめる技術を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、脂肪酸石鹸を主洗浄成分とする洗浄用の化粧料に於いて、低温での泡沫形成性と、泡沫における汚れの抱合能とを向上せしめる技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを含有せしめることにより、脂肪酸石鹸の泡沫形成剤としての使用性を高めることが出来ることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1)1)10〜30質量%の脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、洗浄用の化粧料に於いて、2)ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを、0.01〜5質量%含有することを特徴とする、洗浄用の化粧料。
(2)前記脂肪酸石鹸は、脂肪酸カリウム石鹸と脂肪酸ナトリウム石鹸の混合物であることを特徴とする、(1)に記載の洗浄用の化粧料。
(3)前記脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸として、イソステアリン酸と12−ヒドロキシ脂肪酸とを含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の洗浄用の化粧料。
(4)前記ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレンは、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の洗浄用の化粧料。
(5)更に、N−アシルアミノ酸塩を含有する、(1)〜(4)何れか1項に記載の洗浄用の化粧料。
(6)前記N−アシルアミノ酸塩は、N−アシルグリシン塩であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の洗浄用の化粧料。
本発明によれば、脂肪酸石鹸を主洗浄成分とする洗浄用の化粧料に於いて、低温での泡沫形成性と、泡沫における汚れの抱合能とを向上せしめる技術を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である脂肪酸石鹸
本発明の化粧料は、洗浄用の化粧料であって、洗浄成分として、言い換えれば、泡沫形成成分として、脂肪酸石鹸を10〜30質量%、より好ましくは、12〜25質量%含有することを特徴とする。この量範囲におくことにより、後記必須成分との組み合わせ効果により、汚れ抱合能による洗浄性が維持でき、且つ、低温域でも泡立ち性に優れる特徴を有する。かかる脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸としては、通常化粧料で使用されるものであれば特段限定無く使用でき、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、イソステアリン酸、リチノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などが好適に例示できる。特に好ましい形態は、複数の脂肪酸残基を含み、該脂肪酸残基として、イソステアリン酸などの分岐脂肪酸残基及び/又はリチノレイン酸や12−ヒドロキシステアリン酸などのヒドロキシ脂肪酸残基を含有する形態である。特にこの両者を含有する場合が好ましい。この両者を併用することにより、ポンプ容器或いはポンプフォーマーなどのポンプ機構などを有する定量吐出容器に充填した製品とした場合、高温域から低温域までの広い温度範囲において、一定した吐出性と目詰まりの抑制性を保持し、優れた使用性を具現化できる。脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸における、分岐脂肪酸の好ましい割合は前記脂肪酸総量に対して、1〜10質量%であり、より好ましくは3〜8質量%である。これより少ない場合には、目詰まりが生じたり、低温域で吐出性が損なわれる場合が存し、多すぎると高温安定性が損なわれる場合が存する。又、ヒドロキシ脂肪酸の好ましい含有量は、前記脂肪酸総量に対して、1〜15質量%であり、より好ましくは5〜12質量%である。これよりも少ない場合は高温域において吐出が著しくなり、内容物が飛び出す場合や、内容物の分離が生じる場合、或いは吐出部に目詰まりが生じる場合が存し、これよりも多い場合は、低温域において吐出性が損なわれる場合が存する。この様に、ポンプ機構を有する容器に充填した場合、吐出口の目詰まりを抑制することは、形成する泡沫の泡沫品質を著しく高める。ポンプフォーマー容器を採用した場合にはこの効果は特に著しい。又、脂肪酸石鹸を構成するアルカリとしては、通常化粧料で使用されるものであれば特段の限定無く使用でき、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギン酸塩等の塩基性アミノ酸塩等が好適に例示できる。特に好ましいものはナトリウムとカリウムとを併用する形態であり、この場合には、ナトリウムとカリウムの質量比は、1:20〜1:5が特に好ましい。
(2)本発明の化粧料の必須成分であるピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル
本発明の化粧料は、洗浄用の化粧料であって、ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを必須成分として、0.01〜5質量%、より好ましくは0.3〜1質量%含有することを特徴とする。かかる成分は、前記必須成分である脂肪酸石鹸の洗浄性を維持しながら、泡沫形成性を向上せしめる作用を有する。かかる成分は、脂肪酸石鹸量に対して0.1〜0.6質量%含有させることが好ましい。かかる成分はポリオキシエチレンが付加したグリセリンの末端水酸基の一つにピログルタミン酸がエステル結合し、もう一つに脂肪酸がエステル結合した構造を有する。前記エステルを構成する脂肪酸残基としては、炭素数12〜20のものが好適に例示でき、分岐構造を有することも、不飽和結合を有することも出来る。具体的には、ラウリン酸残基、ミリスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、オレイン酸残基、イソステアリン酸残基などが好適に例示でき、イソステアリン酸残基が特に好ましい。又、ポリエチレンオキサイドの付加モル数は、平均で5〜40が好ましく、20〜30が特に好ましい。この様なピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルには既に市販されているものが存し、この様な市販品を購入して利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、日本エマルジョン株式会社製の「ピロテルGPI25」(ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン(25モル)グリセリル)が特に好適に例示できる。かかるピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルは、グリセリンにエチレンオキサイドを付加せしめ、しかる後に脂肪酸の酸クロリドを反応せしめ、しかる後に、ピログルタミン酸問え捨てる結合を形成させて製造し、これを用いることも出来る。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、洗浄用の化粧料であって、必須成分として、1)10〜30質量%の脂肪酸石鹸と、2)ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを、0.01〜5質量%含有することを特徴とする。本発明の化粧料においては、かかる成分以外に、通常洗浄用の化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、N−アシルグリシン及び/又はその塩やN−アシルグルタミン酸及び/又はその塩等のアミノ酸系界面活性剤、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。これらの内、特に好ましい成分は、泡質を柔軟にすることの出来る、アミノ酸系の界面活性剤であり、具体的には、N−アシルグリシン及び/又はその塩が好ましく例示でき、前記アシル基としては、炭素数12〜24のものが好ましく例示でき、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、オレオイル基などが好適に例示できる。かかるアミノ酸系界面活性剤の好ましい含有量は、0.01〜1質量%である。少なすぎると前記効果を奏しない場合が存し、多すぎると洗浄性を損なう場合が存する。又、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを含有させることも、油性汚れを除去せしめる効果を増大できるので好ましい、前記脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルとしては、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリルなどの分岐脂肪酸残基を有する脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルが好適に例示できる。かかる脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルの好ましい含有量は、0.01〜1質量%が好ましい。これは多すぎると泡質を損なう場合が存し、少なすぎると脂質除去作用を発現しない場合が存する。これらの必須成分、任意の成分を常法に従って処理することにより、本発明の化粧料は製造することが出来る。本発明の化粧料は、洗浄用の化粧料であれば特段の限定無く適用することが出来、該洗浄用の化粧料としては、例えば、シャンプー、ボディーシャンプー、洗顔料、固形石鹸などが好ましく例示でき、特に、ボディーシャンプーが好適に例示できる。製剤的にも液状、クリーム状、ゲル状の何れもが適用可能であり、液状であることが特に好ましい。又、前記の如くにその吐出効果から、定量容器に充填されたものであることが好ましく、より好ましくは、ポンプフォーマー機構を有する容器に充填されたものが例示できる。特にポンプフォーマー機構を有する容器に充填されたものにおいては、きめ細かで、且つ、油が存在する面での泡沫維持力に優れ、油性汚れ除去性に優れる特異的な性質を呈するので好ましい。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるボディー洗浄料を製造した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ80℃に加温し、攪拌下イにロを加え攪拌し、更に、ハの成分を加え均一化し、攪拌冷却して化粧料組成物を得、これを1回1mL吐出する、ポンプフォーマーに充填して、ボディー洗浄料1を得た。同様に操作して、ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルに置換した比較例1、水に置換した比較例2も作製した。
Figure 2008105989
<試験例1>
ボディー洗浄料1、比較例1及び比較例2について、泡吐出性試験を行った。即ち、5℃、20℃及び40℃にサンプルを24時間保存し、恒量し、それぞれの温度条件で3回吐出させ、吐出した泡の1回あたりの平均体積を計測した。結果を表2に示す(単位はcm)。これより、本発明の化粧料の吐出する泡は温度条件に依存せずに常に良好であることがわかる。
Figure 2008105989
<試験例2>
ボディー洗浄料1、比較例1及び比較例2について、油汚れ除去試験を行った。即ち、下記の表3に処方を示す、リップカラーを上腕内側部に設けた2cm×2cmの部位に40mg塗布し、これを化粧料から出た泡(1プッシュ分)をのせて擦過し、40℃の温水で洗い流し、無処置の部分との色差(ΔE)をコニカミノルタ株式会社製の「色彩色差計」で計測した。結果を表4に示す。これより、本発明の化粧料は油汚れを除去する作用に優れることがわかる。
Figure 2008105989
Figure 2008105989
実施例1と同様に、下記の処方に従って、ボディー洗浄料2を製造した。試験例1の評価では泡の吐出量が、58.1±4.5(5℃)、60.3±5.1(20℃)、59.6±6.5(40℃)であり、試験例2の評価ではΔEは0.68であり、アミノ酸系界面活性剤を含有する形態の方が好ましいことがわかった。
Figure 2008105989
実施例1と同様に、下記の処方に従って、ボディー洗浄料3を製造した。試験例1の評価では泡の吐出量が、52.1±6.8(5℃)、61.2±4.9(20℃)、55.7±4.6(40℃)であり、試験例2の評価ではΔEは0.82であり、脂肪酸石鹸がカリウム石鹸とナトリウム石鹸の併用した形態であることが好ましいことがわかった。
Figure 2008105989
実施例1と同様に、下記の処方に従って、ボディー洗浄料4を製造した。試験例1の評価では泡の吐出量が、51.3±7.2(5℃)、60.3±5.8(20℃)、49.2±6.6(40℃)であり、試験例2の評価ではΔEは0.95であり、ヒドロキシ脂肪酸と分岐脂肪酸とを含有する形態であることが好ましいことがわかった。
Figure 2008105989
実施例1と同様に、下記の処方に従って、ボディー洗浄料5を製造した。試験例1の評価では泡の吐出量が、49.6±5.5(5℃)、61.2±5.3(20℃)、49.8±5.7(40℃)であり、試験例2の評価ではΔEは0.98であり、ヒドロキシ脂肪酸と分岐脂肪酸とを含有する形態であることが好ましいことがわかった。
Figure 2008105989
実施例1と同様に、下記の処方に従って、ボディー洗浄料6を製造した。試験例1の評価では泡の吐出量が、44.1±5.8(5℃)、62.3±5.3(20℃)、45.1±6.2(40℃)であり、試験例2の評価ではΔEは1.10であり、ヒドロキシ脂肪酸及び分岐脂肪酸はそれぞれ独立にも添加効果を有することがわかった。
Figure 2008105989
実施例1と同様に、下記の処方に従って、ボディー洗浄料7を製造した。試験例1の評価では泡の吐出量が、53.4±5.5(5℃)、61.4±5.1(20℃)、56.7±6.3(40℃)であり、試験例2の評価ではΔEは0.87であり、脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルの添加効果が認められた。
Figure 2008105989
本発明は、洗浄用の化粧料に応用できる。

Claims (6)

  1. 1)10〜30質量%の脂肪酸石鹸を洗浄成分とする、洗浄用の化粧料に於いて、2)ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを、0.01〜5質量%含有することを特徴とする、洗浄用の化粧料。
  2. 前記脂肪酸石鹸は、脂肪酸カリウム石鹸と脂肪酸ナトリウム石鹸の混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄用の化粧料。
  3. 前記脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸として、イソステアリン酸と12−ヒドロキシ脂肪酸とを含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗浄用の化粧料。
  4. 前記ピログルタミン酸脂肪酸ポリオキシエチレンは、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の洗浄用の化粧料。
  5. 更に、N−アシルアミノ酸塩を含有する、請求項1〜4何れか1項に記載の洗浄用の化粧料。
  6. 前記N−アシルアミノ酸塩は、N−アシルグリシン塩であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の洗浄用の化粧料。
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